JP3170935B2 - 鋳造用金型の局部冷却構造 - Google Patents

鋳造用金型の局部冷却構造

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JP3170935B2 JP05576693A JP5576693A JP3170935B2 JP 3170935 B2 JP3170935 B2 JP 3170935B2 JP 05576693 A JP05576693 A JP 05576693A JP 5576693 A JP5576693 A JP 5576693A JP 3170935 B2 JP3170935 B2 JP 3170935B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば金型鋳造や低
圧鋳造などにおいて金型を冷却するための鋳造用金型の
冷却構造に係わり、とくに引け巣発生防止の観点から、
例えば金型の先端部分を急速に冷却するのに利用される
鋳造用金型の局部冷却構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造品に穴部を形成するためにに用いら
れる鋳造用金型である鋳抜ピンとしては、従来、図3に
示す構造のものがあった。
【0003】すなわち、図に示す鋳抜ピン100は、例
えば鋼などの金属によりややテーパー状に形成された丸
棒からなるピン本体101の軸芯に沿って設けられた水
冷穴101aの中央部に通水パイプ102を挿入したも
のであって、前記通水パイプ102から流入した冷却水
は、当該通水パイプ102とピン本体101の水冷穴1
01aとのあいだに形成される隙間から図中上方に排出
され、この間に当該鋳抜ピン100を冷却するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造を有する鋳抜ピン100においては、ピン本体
101の水冷穴101aが形成されている部分だけがそ
の長手方向全体にわたって均一に冷却されてしまい、と
くに冷却が必要なピン本体101の先端部分については
冷却効率が悪く、当該鋳抜ピン100の先端部分近傍に
位置する溶湯の凝固が遅れる結果、この部分に引け巣が
発生しやすくなるという問題点があり、この種鋳造用金
型の課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上記した従来の課題に着目
してなされたもので、鋳抜ピンの先端部など、鋳造用金
型のとくに冷却が必要な部分だけを重点的に冷却するこ
とができる鋳造用金型の局部冷却構造を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる鋳造用
金型の局部冷却構造は、鋳造用金型のとくに冷却を必要
とする要冷却部分を重点的に冷却するための冷却構造で
あって、当該金型に穿設した前記要冷却部分にまで達す
る通水穴に冷却水を送給するための通水孔を備えた通水
管を挿嵌すると共に、前記通水管には、前記金型の要冷
却部分に対応する外周面にらせん状の通水溝を設け、さ
らに当該通水管の通水孔から金型の通水穴に流入した冷
却水を前記らせん状通水溝を経て金型外部に排出するた
めの排水溝を設けてなる構成とし、実施の形態として請
求項2に係わる鋳造用金型の局部冷却構造においては、
さらに鋳造用金型の要冷却部分を当該金型の他の部分を
構成する金属よりも熱伝導率の高い金属で形成してなる
構成としたことを特徴としており、このような鋳造用金
型の局部冷却構造の構成を前述した従来の課題を解決す
るための手段としている。
【0007】
【発明の作用】この発明に係わる鋳造用金型の局部冷却
構造は、金型外面からとくに冷却を必要とする、例えば
金型の先端部分に達する通水穴に、通水孔を有し先端部
分の外周面にらせん状の通水溝を備えるとともに該通水
溝に連通する排水溝を有する通水管を挿嵌したものであ
るから、通水管の通水孔から金型の通水穴に流入した冷
却水がらせん状に形成された通水溝を経て排水溝から金
型外部に排出されるようになっているので、らせん状通
水溝の部分、すなわち金型の要冷却部分のみが重点的に
冷却されることになる。また、請求項2に係わる鋳造用
金型の局部冷却構造においては、上記に加えて、金型の
要冷却部分を他の部分を構成する金属よりも熱伝導率の
高い金属で形成するようにしているので、とくに冷却が
必要な金型の要冷却部分の冷却速度がさらに速やかなも
のとなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて具体的に説
明する。
【0009】実施例1 図1は、この発明に係わる鋳造用金型の局部冷却構造を
鋳抜ピンに適用した実施例を示すものである。
【0010】すなわち、図1(a)に示す鋳抜ピン1
(鋳造用金型)は、図1(b)および(c)にも示すよ
うに、当該鋳抜ピン1の本体部分を構成し、図中下端側
先端部をテーパー状に形成した鋼製丸棒からなるピン本
体2の中心軸に沿って穿設した通水孔2a内に、軸芯部
に通水孔3aを設けた通水管3を内接状態に挿嵌した構
造を有しており、当該通水管3には、図中下端側外周面
にらせん状の通水溝3bが形成してあると共に、前記ら
せん状通水溝3bと通水管3の上端面との間を結ぶ排水
溝3cが当該通水管3の外周面に軸方向に沿って設けて
ある。
【0011】なお、この実施例においては、ピン本体2
の先端に熱伝導率の高い銅製の先端キャップ4が溶接し
てあり、当該鋳抜ピン1の先端部分の冷却効率がより高
められるようになっている。
【0012】このような構造の鋳抜ピン1においては、
通水管3の中心から通水孔3aを経てピン本体2の通水
穴2aの底部に流入した冷却水が、図1(d)に示すよ
うに、銅製先端キャップ4をまず冷却し、さらにらせん
状の通水溝3bを旋回して通過することによって、ピン
本体2の下端部分を円周方向に均一に冷却した後、排水
溝3cを経由して当該鋳抜ピン1の外部に排出されるよ
うになっている。
【0013】したがって、当該鋳抜ピン1を用いて鋳造
すれば、鋳抜ピン1の先端周辺部が重点的に冷却される
ので、この部分の溶湯の凝固が速められる結果、引け巣
の発生を防止することができる。
【0014】このように、この実施例に係わる鋳造用金
型の局部冷却構造は、中空丸棒の外周面にらせん状の通
水溝3bと排水溝3cを設けた通水管3を金型の通水孔
2aに挿嵌しただけの比較的簡単な構造であるので、各
種金型の細密部分にも広く適用することができる。
【0015】実施例2 図2(a)および(b)は、この発明に係わる鋳造用金
型の局部冷却構造をシリンダブロック鋳造用金型のウオ
ータージャケット用中子型の冷却に適用した実施例を示
すものである。
【0016】図に示すシリンダブロック鋳造用金型10
においては、鉄ライナ11を鋳包むようにしており、鉄
ライナ11とアルミニウム合金溶湯とのあいだの密着性
確保のために、鉄ライナ11の周辺部の溶湯を冷却しな
いようにする一方、エンジン水冷用のウオータージャケ
ットを形成するための中子型部分12の先端部は、前記
実施例1と同様に、引け巣防止の観点から冷却しなけれ
ばならない。
【0017】そこで、このシリンダブロック鋳造用金型
10実施例においては、円筒形状を有するウオータージ
ャケット用の中子型12の円周方向の4か所に通水穴1
2aを設け、前記実施例1と同様の構造を有する通水管
13を挿嵌した構造となっている。
【0018】このような構造のシリンダブロック鋳造用
金型10を使用することにより、通水孔13aから中子
型12の通水穴12aの底部に流入した冷却水が、らせ
ん状の通水溝13bを旋回して通過することによって、
中子型12の下端部分を重点的に冷却してこの部分の引
け巣が防止される一方、中子型12の上方部分は冷却水
によって冷却されないので、鉄ライナとアルミニウム合
金溶湯とのあいだの十分な密着性を得ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
鋳造用金型の局部冷却構造は、上記構成としたことによ
り、鋳造用金型のとくに冷却を必要とする部分を重点的
に冷却することができるので、当該冷却構造を例えば鋳
抜ピンや中子型の先端部分に適用することによって、こ
の部分の引け巣の発生を抑えることができ、鋳造製品の
品質向上に大きく寄与するものである。また、この発明
に係わる鋳造用金型の局部冷却構造は、例えば中空丸棒
の外周面にらせん状の通水溝と排水溝を設けた通水管を
金型の通水孔に挿嵌しただけの比較的簡単な構造である
ので、各種金型の細密部分にも広く適用することができ
る。そして、実施の形態として請求項2に係わる鋳造用
金型の局部冷却構造は、さらに金型の要冷却部分を他の
部分を構成する金属よりも熱伝導率の高い金属で形成す
るようにしたものであるから、金型の要冷却部分をより
一層効率的に冷却することができるという優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) この発明に係わる鋳造用金型の局部冷
却構造を適用した鋳抜ピンの形状を示す縦断面図であ
る。 (b) 図1(a)のA−A線位置における横断面図で
ある。 (c) 図1に示した鋳抜ピンの構造を示す分解斜視図
である。 (d) 図1に示した鋳抜ピンの冷却水の流れを示す説
明図である。
【図2】(a) この発明に係わる鋳造用金型の局部冷
却構造を適用したシリンダブロック金型の形状を示す横
断面図である。 (b) 図1(a)に示した金型の縦断面図である。
【図3】(a) 従来の鋳抜ピンの形状を示す縦断面図
である。 (b) 図3(a)のB−B線位置における横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 鋳抜ピン(鋳造用金型) 2a,12a 通水穴 3,13 通水管 3a,13a 通水孔 3b,13b 通水溝 3c,13c 排水溝 10 シリンダブロック鋳造用金型

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造用金型のとくに冷却を必要とする要
    冷却部分を重点的に冷却するための冷却構造であって、
    当該金型に穿設した前記要冷却部分にまで達する通水穴
    に冷却水を送給するための通水孔を備えた通水管を挿嵌
    すると共に、前記通水管には、前記金型の要冷却部分に
    対応する外周面にらせん状の通水溝を設け、さらに当該
    通水管の通水孔から金型の通水穴に流入した冷却水を前
    記らせん状通水溝を経て金型外部に排出するための排水
    溝を設けてなることを特徴とする鋳造用金型の局部冷却
    構造。
  2. 【請求項2】 鋳造用金型の要冷却部分を当該金型の他
    の部分を構成する金属よりも熱伝導率の高い金属で形成
    してなることを特徴とする請求項1記載の鋳造用金型の
    局部冷却構造。
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