JPH05236321A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH05236321A
JPH05236321A JP4073320A JP7332092A JPH05236321A JP H05236321 A JPH05236321 A JP H05236321A JP 4073320 A JP4073320 A JP 4073320A JP 7332092 A JP7332092 A JP 7332092A JP H05236321 A JPH05236321 A JP H05236321A
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JP
Japan
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detection result
circuit
edge
edge detection
power
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Pending
Application number
JP4073320A
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English (en)
Inventor
Koji Kageyama
浩二 景山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to EP93300962A priority patent/EP0557007A2/en
Publication of JPH05236321A publication Critical patent/JPH05236321A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えばテレビジヨンカメラ、監視装
置等の画像処理装置において、簡易かつ確実に動きのあ
るエツジを検出する。 【構成】本発明は、所定のブロツク単位で、高域成分の
パワーを検出すると共に、現フレーム及び前フレームの
動画像の画像データ間で差分データを得、所定のブロツ
ク単位で、当該差分データのパワーを検出することによ
り、それぞれ2次元空間及び時間軸方向のエツジを検出
し、当該検出結果に基づいて動きのあるエツジを検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図5) 作用(図5) 実施例 (1)全体構成(図1〜図3) (2)追跡ベクトル検出回路(図4及び図5) (3)実施例の動作 (4)実施例の効果 (5)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理装置に関し、例
えばテレビジヨンカメラ、監視装置等の撮像装置に適用
し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の画像処理装置において
は、撮像画像中の最大輝度部分を検出することにより、
当該輝度部分を基準にして所望の被写体を追跡し得るよ
うになされたものが提案されている。
【0004】このように所望の被写体を追跡することが
できれば、当該被写体を中心にして自動的に焦点合わ
せ、絞り調整等し得、撮像装置全体の使い勝手を向上す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのように最
大輝度部分を基準にして被写体を追跡する場合、所望の
被写体を確実に追跡し得ない場合があり、実用上未だ不
十分な問題がある。
【0006】この問題を解決する1つの方法として、フ
レーム間差分により得られる差分データのパワーを検出
することにより、被写体の動きを検出する方法が考えら
れるが、この方法の場合、被写体の動きと異なる検出結
果が得られる場合がある。これに代え時空間フイルタ回
路を用いて動きを検出する方法も提案されているが、演
算量が膨大になり、全体構成が煩雑になることを避け得
ない。
【0007】これに対して、簡易な構成で動きのあるエ
ツジを簡易に検出することができれば、当該検出結果に
基づいて被写体の動きを簡易かつ確実に検出し得ると考
えられる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で確実に動きのあるエツジを検出するこ
とができる画像処理装置を提案しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、順次入力される動画像(SV)に
ついて空間エツジ検出結果KFを出力する空間エツジ検
出回路16、18、20、22と、動画像(SV)につ
いて時間エツジ検出結果JFを出力する時間エツジ検出
回路16、23、24、26、28、30と、空間エツ
ジ検出結果KF及び時間エツジ検出結果JFに基づい
て、動きエツジ検出結果JKFを出力するエツジ判定回
路32とを備え、空間エツジ検出回路16、18、2
0、22は、動画像(SV)について、所定のブロツク
単位で、周波数の高い高域成分のパワーを検出して空間
パワー検出結果を出力する空間パワー検出回路16、1
8と、空間パワー検出結果及び第1の比較基準との比較
結果を得、空間パワー検出結果が第1の比較基準より大
きいとき、空間エツジ検出結果KFを出力する第1の比
較回路20、22とを有し、時間エツジ検出回路16、
23、24、26、28、30は、動画像(SV)につ
いて、現フレーム及び前フレームの動画像(SV)の画
像データ間で差分データを得、所定のブロツク単位で、
差分データのパワーを検出して時間パワー検出結果を出
力する時間パワー検出回路16、23、24、26と、
時間パワー検出結果及び第2の比較基準との比較結果を
得、時間パワー検出結果が第2の比較基準より大きいと
き、時間エツジ検出結果JFを出力する第2の比較回路
28、30とを有し、エツジ判定回路32は、空間エツ
ジ検出結果KF及び時間エツジ検出結果JFが得られた
とき、動きのあるエツジと判断して動きエツジ検出結果
JKFを出力する。
【0010】
【作用】動画像(SV)について、所定のブロツク単位
で、周波数の高い高域成分のパワーを検出すれば、2次
元空間上でのエツジを検出することができる。これに対
して現フレーム及び前フレームの動画像(SV)の画像
データ間で差分データを得、所定のブロツク単位で、差
分データのパワーを検出すれば、時間軸方向のエツジ、
すなわち画像の急激な変化を検出することができる。従
つて空間エツジ検出結果KF及び時間エツジ検出結果J
Fに基づいて、動きエツジ検出結果JKFを出力すれ
ば、動きのあるエツジを検出することができる。
【0011】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0012】(1)全体構成 図1において、1は全体として物体追跡装置を示し、ユ
ーザの指定した被写体を追跡して絞り、焦点を調整す
る。
【0013】すなわち撮像装置2は、所望の被写体を撮
像し、その結果得られるビデオ信号SVを追跡ベクトル
検出回路4に出力する。
【0014】追跡ベクトル検出回路4は、順次入力され
るビデオ信号SVをデイジタル信号に変換すると共に、
入力回路6から入力される座標データ(x1,y1)、
(x2,y2)に基づいて追跡ベクトル検出領域ARを
設定する。さらに追跡ベクトル検出回路4は、入力回路
6からトリガ信号STが入力されると、当該ビデオ信号
SVの追跡ベクトル検出領域AR内の画像について、当
該画像の移動方向及び移動量を表してなる追跡ベクトル
VTを検出し、当該検出結果を枠データ生成回路10に
出力する。
【0015】さらに追跡ベクトル検出回路4は、追跡ベ
クトルVTが得られると、追跡ベクトル検出領域ARを
追跡ベクトルVTの分だけ移動させた後、移動後の追跡
ベクトル検出領域ARを用いて続くフレームの画像につ
いて追跡ベクトルVTの検出を繰り返す。これにより追
跡ベクトル検出回路4は、追跡ベクトル検出領域AR内
の画像について、当該画像の移動方向及び大きさを検出
すると共に、当該画像の移動に追従して追跡ベクトル検
出領域ARを移動させるようになされている。
【0016】入力回路6は、ジヨイステイツクを用いて
座標データを入力し得るようになされ、これにより当該
物体追跡装置1においては、当該ジヨイステイツクを操
作して追跡ベクトル検出領域ARを設定し得るようにな
さている。
【0017】すなわち図2に示すように、物体追跡装置
1においては、遅延回路8を介してビデオ信号SVを画
像合成回路9に与え、ここで枠データ生成回路10から
出力される枠データDWに基づいて枠状の画像(以下画
像と呼ぶ)WKを生成する。さらに物体追跡装置1にお
いては、画像合成回路9で当該枠画像WKをビデオ信号
SVに合成し、その結果得られる合成画像Mを表示装置
12に表示する。
【0018】このとき枠データ生成回路10は、入力回
路6から入力される座標データ(x1,y1)、(x
2,y2)に基づいて追跡ベクトル検出領域ARに対応
した枠データDWを生成し、これにより枠画像WKを用
いて追跡ベクトル検出領域ARを表示するようになされ
ている。
【0019】かくして物体追跡装置1においては、画像
表示装置10をモニタしながらジヨイステイツクを操作
するだけで、簡易に追跡ベクトル検出領域ARを設定し
得るようになされている。
【0020】ちなみにこの実施例においては、初期状態
で画面中央に所定の大きさの枠画像WKを表示するよう
になされ、ユーザにおいては、当該表示画像をモニタし
ながらジヨイステイツクを操作して枠画像の位置及び大
きさを変化させることにより、簡易に追跡ベクトル検出
領域ARを設定し得るようになされている。
【0021】このとき入力回路6は、動きベクトルの検
出に供するブロツクを単位にして、当該ブロツクの整数
倍の大きさで追跡ベクトル検出領域ARを設定し得るよ
うになされ、これにより動きベクトル検出結果に基づい
て、簡易に追跡ベクトルを検出し得るようになされてい
る。
【0022】さらに入力回路6は、追跡開始の操作子が
押圧操作されると、追跡開始のトリガ信号STを出力す
るのに対し、追跡終了の操作子が押圧操作されると、追
跡終了の制御信号を出力し、これにより当該物体追跡装
置1全体の動作を制御するようになされている。
【0023】図3に示すように、枠データ生成回路8
は、追跡ベクトルDT(DX,DY)が得られると枠デ
ータDWの座標データ(x1,y1)、(x2,y2)
にそれぞれ追跡ベクトルの2次元座標DX,DYを加算
して出力する。これにより枠データ生成回路8は、追跡
ベクトルVTに基づいて、枠データDWを更新し、追跡
ベクトル検出領域内の画像の移動に追従して枠画像WK
を移動させるようになされている。
【0024】さらにこの実施例において、枠データ生成
回路10は、枠データDWを制御回路(図示せず)に出
力し、当該制御回路は、枠データDWで決まる領域(す
なわち追跡ベクトル検出領域ARでなる)でビデオ信号
SVの信号レベルを検出することにより、当該検出結果
に基づいて撮像装置2の焦点及び絞りを制御するように
なされている。
【0025】これにより当該物体追跡装置1において
は、ユーザが設定した追跡ベクトル検出領域AR内の画
像について、当該画像の移動に追従して、常に最適な明
るさ及びフオーカスの状態を維持し得るようになされて
いる。
【0026】(2)追跡ベクトル検出回路 追跡ベクトル検出回路4は、ビデオ信号SVから動きの
あるエツジを検出し、当該検出結果に基づいて追跡ベク
トルVTを検出する。
【0027】すなわち図4に示すように、追跡ベクトル
検出回路4においては、順次入力されるビデオ信号SV
をデイジタル信号に変換して画像データを生成した後、
当該画像データをブロツク化回路16に与える。ブロツ
ク化回路16は、ラスタ走査の順序で当該画像データを
順次出力し、このとき当該画像データの周囲8画素の画
像データを併せて出力する。これによりブロツク化回路
16は、順次入力されるビデオ信号SVを3×3画素単
位のブロツクで順次出力する。
【0028】偏差検出回路18は、ブロツク化回路16
の出力データについて、平均値を検出した後、当該平均
値から各出力データを減算することにより、偏差データ
を生成する。これにより偏差検出回路18は、各ブロツ
ク毎に、高域成分を抽出して出力するようになされてい
る。
【0029】さらに偏差検出回路18は、偏差データの
絶対値和を検出することにより、各ブロツク毎に偏差の
絶対値和を検出し、これによりブロツク毎に高域成分の
パワーを検出するようになされている。
【0030】空間エツジ検出回路20は、テーブル22
に格納した所定のしきい値と偏差検出回路18で検出し
たパワーとの比較結果を得ることにより、高域成分のパ
ワーが当該しきい値以上になると空間エツジ検出フラグ
KFを立ち上げるようになされている。
【0031】すなわちエツジが存在するとき、各ブロツ
クにおいては、値の大きな偏差データが得られる。従つ
てこの実施例のように、微小なブロツク毎に高域成分の
パワーを検出すれば、当該パワー検出結果に基づいてエ
ツジの有無を検出することができる。これにより当該追
跡ベクトル検出回路4においては、所定のブロツクにつ
いて高域成分のパワーを検出することにより、動画像の
2次元空間中でエツジを検出するようになされている。
【0032】フレームメモリ23は、デイジタル信号に
変換したビデオ信号SVを1フレーム分蓄積して出力す
るようになされ、これによりブロツク化回路16の出力
データに対して1フレーム前(以下前フレームと呼び、
ブロツク化回路16の出力データについては現フレーム
と呼ぶ)の画像データを出力する。
【0033】このときフレームメモリ23は、ブロツク
化回路16に対応してラスタ走査の順序で当該画像デー
タを順次出力すると共に、当該画像データの周囲8画素
の画像データを併せて出力する。これによりフレームメ
モリ23は、ブロツク化回路16の出力データに対応し
て、3×3画素単位のブロツクで順次前フレームの画像
データを出力するようになされている。
【0034】差分検出回路24は、ブロツク化回路16
及びフレームメモリ23の出力データについて、対応す
る出力データを減算して差分データを得、これにより3
×3画素単位のブロツクで順次差分データを出力する。
【0035】パワー検出回路26は、差分データの絶対
値和を検出することにより、当該差分データのパワーを
検出して出力する。
【0036】時間エツジ検出回路28は、テーブル30
に格納した所定のしきい値とパワー検出回路18で検出
したパワーとの比較結果を得ることにより、差分データ
のパワーが当該しきい値以上になると時間エツジ検出フ
ラグJFを立ち上げるようになされている。
【0037】すなわち画像に変化が生じた場合、現フレ
ーム及び前フレーム間の差分データにおいては、値の大
きな差分データが得られる。これに対して現フレーム及
び前フレーム間で差分データを得る処理は、時間軸方向
で周波数の高い信号成分を抽出したことになり、時間軸
を基準にしてエツジ成分を抽出した結果になる。すなわ
ち3×3画素の微小ブロツク単位で差分データのパワー
を検出すれば、当該パワー検出結果に基づいて、時間軸
上のエツジ、すなわち2次元空間上でエツジが移動した
画素のように、画像データの急減な変化を検出すること
ができる。
【0038】このエツジ検出原理に基づいて、エツジ判
定回路32は、空間エツジ検出フラグKF及び時間エツ
ジ検出フラグJFが立ち上がると、動きエツジ検出フラ
グJKFを立ち上げ、これにより動きのあるエツジを検
出して検出結果を出力する。かくして微小ブロツク単位
で空間及び時間方向でエツジを検出し、当該検出結果に
基づいて動きのあるエツジを検出することにより、動き
のあるエツジを簡易かつ確実に検出することができる。
【0039】図5に示すように動き検出回路34は、デ
イジタルビデオ信号を8×8画素単位のブロツクBLに
分割した後(図5においては、水平及び垂直方向にそれ
ぞれk×mの位置にあるブロツクを表す)、ブロツクマ
ツチングの手法を適用して各ブロツクの動きベクトルM
Vを検出する。
【0040】すなわち動き検出回路34は、各ブロツク
毎に、前フレームの画像データとの間で各ブロツクの画
像データとの残差データを検出し、当該残差データの絶
対値和を検出する。このとき動き検出回路34は、所定
の動きベクトル検出領域の範囲で各ブロツクの位置を順
次移動させ、当該残差データの絶対値和が最も小さくな
る位置を検出することにより、動きベクトルを検出す
る。
【0041】このとき動き検出回路34は、動きエツジ
検出フラグJKFが立ち上がり、かつ追跡ベクトル検出
領域AR内のブロツクについてのみ、選択的に当該当該
動きベクトル検出処理を実行する。すなわち追跡ベクト
ル検出領域AR内のブロツクについてのみ、動きベクト
ルを検出することにより、その分全体について動きベク
トルを検出する場合に比して演算処理量を低減すること
ができる。
【0042】さらに動きエツジ検出フラグJKFが立ち
上がつたブロツクについてのみ、動きベクトルを検出す
ることにより、被写体の動きを反映した動きベクトルの
み選択的に検出することができ、これにより検出精度向
上すると共に、併せて演算処理量を低減することができ
る。
【0043】判定回路36は、動きベクトルの向き及び
大きさを基準にして、検出した動きベクトルの分布を検
出し、分布検出結果に基づいて追跡ベクトルVTを検出
する。すなわち判定回路36は、動きベクトル検出領域
に対応した大きさ2DX ×2DY のテーブルを有し、各
フレーム毎に当該テーブルの内容を値0に初期化する。
さらに判定回路36は、動きベクトルMVの値に応じて
当該テーブルの内容を値1づつ累積することにより、動
きベクトル検出領域を基準にして動きベクトルの分布を
検出する。
【0044】さらに判定回路36は、当該分布検出結果
に基づいて、最も分布度数の大きな動きベクトルMVを
追跡ベクトルVTに設定して出力する。すなわち追跡対
象を囲むように設定した枠内において、最も支配的な動
きベクトルMVにおいては、当該追跡対象の移動方向及
び移動量を表すと考えられる。従つて最も支配的な動き
ベクトルMVを検出すれば、簡易な構成で所望の被写体
を追跡することができ、焦点調整、絞り調整等に利用し
て当該物体追跡装置の使い勝手を向上することができ
る。
【0045】さらに判定回路36は、追跡ベクトル検出
結果に基づいて、追跡ベクトル検出領域ARを更新し、
これにより各フレーム毎に、画像の移動に追従して追跡
ベクトル検出領域ARを更新すると共に、更新した追跡
ベクトル検出領域ARについて動きベクトルの分布を検
出する。
【0046】(3)実施例の動作 以上の構成において、撮像装置2から出力されるビデオ
信号SVは、ブロツク化回路16を介して3×3画素単
位で順次偏差検出回路18に入力され、ここで平均値か
らの偏差データが検出される。
【0047】当該偏差データは、絶対値和が検出され、
これにより順次ラスタ走査の順序で、周囲を囲む8画素
の画像データとの間で高域成分のパワーが検出される。
当該パワー検出結果は、空間エツジ検出回路20で所定
のしきい値と比較結果が得られ、これにより2次元空間
中でエツジが存在するとき、空間エツジ検出フラグKF
が立ち上がる。さらにブロツク化回路16の出力データ
は、差分検出回路24において、前フレームとの間で差
分データが得られ、パワー検出回路26で当該差分デー
タのパワーが検出される。
【0048】当該パワー検出結果は、時間エツジ検出回
路28で所定のしきい値と比較結果が得られ、これによ
り時間軸上のエツジ、すなわち2次元空間上でエツジが
移動した画素のように、画像データが急減に変化したと
き、時間エツジ検出フラグJFが立ち上がる。空間エツ
ジ検出フラグKF及び時間エツジ検出フラグJFは、エ
ツジ判定回路32に出力され、ここで両検出フラグKF
及びJFが立ち上がるとき、動きエツジ検出フラグJK
Fが立ち上がり、これにより動きのあるエツジを検出す
ることができる。
【0049】動きエツジ検出フラグJKFは、動き検出
回路34に出力され、ここで当該動きエツジ検出フラグ
JKFを基準にして動きベクトルが検出される。すなわ
ち動き検出回路34において、ビデオ信号SVは、8×
8画素のブロツクに分割された後、追跡ベクトル検出領
域内で、かつ動きエツジ検出フラグJKFが立ち上がつ
たブロツクについて、動きベクトルが検出される。
【0050】当該動きベクトルMVは、判定回路36に
出力され、ここで動きベクトルの分布が検出され、最も
分布度数の大きい動きベクトルが追跡ベクトルVTとし
て検出される。当該追跡ベクトルVT検出結果は、枠デ
ータ生成回路10に出力され、ここで当該追跡ベクトル
VTに基づいて枠データが更新され、これにより画像表
示装置12の表示画面上において、物体の動きに追従し
て枠画像WKを移動させることができる。
【0051】さらに当該枠データDWで決まる領域でビ
デオ信号SVの信号レベルを検出することにより、物体
の動きに追従して撮像装置2のフーオカス及び絞りを制
御することができる。
【0052】(4)実施例の効果 以上の構成によれば、偏差データのパワー検出結果に基
づいて空間エツジを検出すると共に、前フレーム及び現
フレーム間の差分データについてパワー検出結果に基づ
いて時間エツジを検出し、当該空間エツジ及び時間エツ
ジに基づいて動きのあるエツジを検出することにより、
簡易な構成で確実に動きのあるエツジを検出することが
できる。
【0053】(5)他の実施例 なお上述の実施例においては、3×3画素の領域でパワ
ーを検出することにより、エツジを検出する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて種々
の範囲でパワー検出の領域を設定することができる。
【0054】さらに上述の実施例においては、ラスタ走
査の順序で出力される画像データに対して、併せて周囲
8画素の画像データを出力することにより、順次3×3
画素単位で画像データを処理する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば動画像を3×3画素
単位に分割して処理するようにしてもよい。
【0055】さらに上述の実施例においては、差分デー
タの絶対値和を検出することにより、差分データのパワ
ーを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、偏差データの場合と同様に平均値からの偏差を検
出した後、その絶対値和を得るようにしてもよい。
【0056】さらに上述の実施例においては、絶対値和
を検出することにより、各データのパワーを検出する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、二乗和を
検出することにより、高域成分のパワーを検出するよう
にしてもよい。
【0057】さらに上述の実施例においては、追跡ベク
トル検出結果に基づいて焦点調整及び絞り調整する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、ズーム処理
等を併せて実行するようにしてもよい。
【0058】さらに枠の移動に限らず、カメラ駆動回路
40(図1)に制御信号SCを出力して、画像の移動に
追従して撮像領域を切り換えるようにしてもよく、この
場合、動きの速さに応動して、枠の移動及び撮像領域の
移動を組み合わせて処理するようにしてもよい。
【0059】さらに上述の実施例においては、動きベク
トル検出結果に基づいて、直接テーブルの内容を更新し
て追跡ベクトルを検出する場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、動きベクトルを再量子化して処理す
るようにしてもよい。このようにすれば、追跡ベクトル
の精度が求められない場合等においては、テーブルを小
型化し得、されに一段と簡易な構成で物体の動きを検出
することができる。
【0060】さらに上述の実施例においては、追跡ベク
トル検出領域内で、かつ動きエツジ検出フラグの立つた
ブロツクについて動きベクトルを検出する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、全てのブロツクにつ
いて動きベクトルを検出した後、選択的に分布を検出す
るようにしてもよい。さらにこのとき各ブロツク毎に動
きエツジ検出フラグをカウントし、所定値以上動きエツ
ジ検出フラグが立ち上がつたブロツクについてのみ動き
ベクトルの分布を検出するようにしてもよい。
【0061】さらに上述の実施例においては、追跡ベク
トルを検出して被写体の動きを追跡する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、動きのあるエツジを検
出して動画像を処理する画像処理装置に広く適用するこ
とができる。
【0062】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定のブ
ロツク単位で、高域成分のパワーを検出すると共に、現
フレーム及び前フレームの動画像の画像データ間で差分
データを得、所定のブロツク単位で、当該差分データの
パワーを検出することにより、それぞれ2次元空間及び
時間軸方向のエツジを検出し得、当該検出結果に基づい
て動きのエツジを検出することができ、これにより簡易
かつ確実に動きのあるエツジを検出することができる画
像処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による物体追跡装置を示すブ
ロツク図である。
【図2】追跡ベクトル検出領域の設定の説明に供する略
線図である。
【図3】枠表示位置の説明に供する略線図である。
【図4】追跡ベクトル検出回路を示すブロツク図であ
る。
【図5】動きベクトルの検出の説明に供する略線図であ
る。
【符号の説明】
1……物体追跡装置、2……撮像装置、4……追跡ベク
トル検出回路、6……入力回路、10……枠データ生成
回路、16……ブロツク化回路、18……偏差検出回
路、20……空間エツジ検出回路、22、30……テー
ブル、23……フレームメモリ、24……差分検出回
路、26……パワー検出回路、28……時間エツジ検出
回路、32……エツジ判定回路、34……動き検出回
路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次入力される動画像について空間エツジ
    検出結果を出力する空間エツジ検出回路と、 上記動画像について時間エツジ検出結果を出力する時間
    エツジ検出回路と、 上記空間エツジ検出結果及び上記時間エツジ検出結果に
    基づいて、動きエツジ検出結果を出力するエツジ判定回
    路とを具え、 上記空間エツジ検出回路は、 上記動画像について、所定のブロツク単位で、周波数の
    高い高域成分のパワーを検出して空間パワー検出結果を
    出力する空間パワー検出回路と、 上記空間パワー検出結果及び第1の比較基準との比較結
    果を得、上記空間パワー検出結果が上記第1の比較基準
    より大きいとき、上記空間エツジ検出結果を出力する第
    1の比較回路とを有し、 上記時間エツジ検出回路は、 上記動画像について、現フレーム及び前フレームの上記
    動画像の画像データ間で差分データを得、所定のブロツ
    ク単位で、上記差分データのパワーを検出して時間パワ
    ー検出結果を出力する時間パワー検出回路と、 上記時間パワー検出結果及び第2の比較基準との比較結
    果を得、上記時間パワー検出結果が上記第2の比較基準
    より大きいとき、上記時間エツジ検出結果を出力する第
    2の比較回路とを有し、 上記エツジ判定回路は、 上記空間エツジ検出結果及び上記時間エツジ検出結果が
    得られたとき、動きのあるエツジと判断して上記動きエ
    ツジ検出結果を出力することを特徴とする画像処理装
    置。
JP4073320A 1992-02-15 1992-02-25 画像処理装置 Pending JPH05236321A (ja)

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EP93300962A EP0557007A2 (en) 1992-02-15 1993-02-10 Picture processing apparatus
US08/503,191 US5552823A (en) 1992-02-15 1995-07-17 Picture processing apparatus with object tracking

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970024925A (ko) * 1995-10-26 1997-05-30 구자홍 캠코더의 피사체 추적장치 및 방법
JPH10126766A (ja) * 1996-10-18 1998-05-15 Fujitsu General Ltd 監視カメラ装置
KR20020095999A (ko) * 2001-06-19 2002-12-28 엘지전자 주식회사 디지털 카메라의 움직임 추적방법
JP2017156847A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 セコム株式会社 物体検出装置

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