JPH05229676A

JPH05229676A - 給紙カセット

Info

Publication number: JPH05229676A
Application number: JP4028384A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Shinohara; 昌裕篠原; Kazumi Shirasaka; 和己白坂; Akinobu Nakahata; 彰伸中幡; Koji Uda; 孝司右田; Kenji Oda; 研二小田
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1992-02-14
Filing date: 1992-02-14
Publication date: 1993-09-07

Abstract

(57)【要約】【目的】封筒を給紙する場合でも適正、且つ、確実な
給紙を可能にする給紙カセットを提供する。【構成】収納された封筒等どの用紙の上方を覆う蓋３
を有する給紙カセット１において、収納用紙と蓋３間に
位置するように配設されたローラ１ｂ等の規制部材を備
え、規制部材は、低摩擦部材で形成され、収納用紙と微
少面積で接する底面形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタや複写機等の
給紙部に装着される給紙カセットの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリンタや複写機等の画像形成装
置に用いられる給紙カセットは、Ａ４サイズ，Ｂ５サイ
ズ等のカットシートや、各種サイズの封筒等の用紙を収
納し得るようになっている。そして、この給紙カセット
を画像形成装置の給紙部に装着することにより、上記給
紙カセット内の用紙が給紙ローラによって給紙されるよ
うになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】封筒は、高湿度環境下
での含水率の変化や、長期間放置することによる封筒内
への空気の混入により膨らみが生じることがある。この
ため、給紙カセットに封筒が収納された場合、この封筒
の膨らみにより、図８に示すように、最上段の封筒Ｐが
給紙カセット１の蓋３に比較的強い力で圧接し、給紙ロ
ーラによる給紙時の負荷として働いて封筒Ｐの適正給送
を妨げるという不都合があった。

【０００４】本発明は、上記問題を解決するもので、封
筒を給紙する場合でも適正、且つ、確実な給紙を可能に
する給紙カセットを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、収納された用紙の上方を覆う蓋を有する
給紙カセットにおいて、上記収納用紙と上記蓋間に位置
するように配設された規制部材を備え、該規制部材は、
低摩擦部材で形成され、上記収納用紙と微少面積で接す
る底面形状に形成されているものである。

【０００６】

【作用】上記構成の給紙カセットによれば、規制部材が
収納された用紙と蓋との間に介在することにより、用紙
と蓋との接触が規制され、用紙と蓋との給紙時の摩擦抵
抗による用紙の給送不良が防がれ、スムーズな給紙が行
なわれる。

【０００７】

【実施例】図７は、本発明の給紙カセットが用いられる
画像形成装置の概略構成を示す断面図である。画像形成
装置は、並列給紙等を行なうための複数の給紙カセット
１，１´、給紙ローラ１０，１０´、正転ローラ１１ａ
及び反転ローラ１１ｂからなる第１の捌きローラ対１
１、正転ローラ１２ａ及び反転ローラ１２ｂからなる第
２の捌きローラ対１２、レジストローラ対１３、感光体
１４、該感光体１４の周囲に配設される帯電装置１５そ
の他不図示の像形成手段、印字用レーザ光学ユニット等
からなる発光部１６、ポリゴンミラー１７、転写部１
８、定着ローラ等からなる定着部１９、排出ローラ対２
０，２１、排出ガイド２２及び排出トレイ２３等で構成
されている。

【０００８】また、画像形成装置は、上記各給紙カセッ
ト１，１´内の用紙の有無を検出する用紙センサ２４，
２５を有するとともに、用紙の重送を検出する重送セン
サ２６，２７、レジストローラ対１３の駆動タイミング
用のレジストセンサ２８、発光部１６による発光開始タ
イミング用のタイミングセンサ２９及び用紙の排出を検
出する排出センサ３０等の各センサを有している。な
お、これらのセンサの検出部は、並列給紙される用紙を
それぞれ検出できるようになされている。

【０００９】上記のような構成の画像形成装置におい
て、例えば下段の給紙カセット１には用紙として封筒が
収納され、この封筒が給紙ローラ１０により繰り出さ
れ、第２の捌きローラ対１２により１枚ずつ順次並列搬
送され、更に第１の捌きローラ対１１を通過してレジス
トローラ対１３にニップ状態で当接する。なお、給紙カ
セット１からの給送時は、反転ローラ１１ｂは空回り状
態にされ、第２の捌きローラ対１２を通過した封筒は、
そのままスムーズに通過し得るようになされている。こ
の反転ローラ１１ｂの駆動切り換えは、図３に示すよう
に、給紙カセット１の前部に形成された所要ビットにマ
グネットＭが取り付けられてなる４ビットのカセット情
報部１ａからのデータにより判別制御され、あるいはマ
ニュアル指示により上下段のいずれの給紙カセット１が
選択されたかにより制御される。上記レジストローラ対
１３はレジストセンサ２８からの信号に基づいて駆動制
御される。

【００１０】この後、レジストローラ対１３が上記封筒
の搬出を開始して、タイミングセンサ２９から信号が出
力されると、この出力信号に基づいて感光体１４が駆動
されるとともに、画像形成装置外あるいは装置適所にセ
ットされたデータ記憶媒体のデータ格納部から入力され
た画像信号を光変調して発光部１６が変調光（レーザ
光）を発し、該レーザ光によりポリゴンミラー１７を介
して感光体１４が露光される。なお、感光体１４は給紙
ローラ１０の駆動開始時点で駆動するようにしてもよ
い。そして、感光体１４の表面は帯電装置１５により帯
電され、上記露光により帯電領域に対して静電潜像が並
列形成され、不図示の現像装置によりトナー像として顕
在化される。該トナー像は転写部１８により各封筒に転
写された後、定着部１９により定着され、排出ローラ対
２０，２１により排出ガイド２２を通って、排出トレイ
２３に排出される。

【００１１】次いで、給紙カセット１の一実施例を図１
〜図３を用いて説明する。給紙カセット１は、本実施例
では封筒を並列に収納するもので、箱状に形成されたカ
セット本体２、蓋３及び２列の用紙揃えユニット４等か
ら構成されている。そして、給紙カセット１が画像形成
装置に装着されることにより、給紙カセット１内の封筒
が給紙ローラ１０により給紙されるようになっている。

【００１２】蓋３は、カセット本体２内への埃等の侵入
を防止するもので、延設された両側前端がカセット本体
２の両側面適所に回動自在に軸支され、上下方向に回動
されることにより給紙カセット１を開閉するようになっ
ている。なお、切欠３ａは、給紙ローラ１０等による給
送動作を確保するために設けられたものである。

【００１３】用紙揃えユニット４は、用紙載置板４１、
コイルバネ４２、後端揃部材４３（図２）及び一対の側
板４４等から構成され、カセット本体２内に配設されて
いる。用紙載置板４１は、後端がカセット本体２の側面
適所に回動自在に軸支され、先端部が上下方向に揺動可
能になっている。コイルバネ４２は、用紙載置板４１と
カセット本体２の底面との間に所要数だけ介設され、用
紙載置板４１の先端側を持ち上げる方向に付勢するもの
である。そして、このコイルバネ４２の付勢力により用
紙載置板４１に載置された封筒のうち、最上段の封筒が
後述する押さえ部材４４ａに当接するようになってお
り、この状態で給紙カセット１が画像形成装置内に装着
されることにより、最上段の封筒が所要の力で給紙ロー
ラ１０に圧接されることになる。後端揃部材４３は、後
部に立設され、封筒の後端を揃えるものである。側板４
４は、封筒の側辺に接するように立設され、封筒の左右
の移動を規制して給紙ローラ１０に正確に給送させるも
のである。なお、側板４４は、後述するローラ１ｂ及び
リブ１ｃと接触しないように、その上辺が途中より後方
にかけて段落ちされている。また、側板４４の前端上部
には、押さえ部材４４ａが用紙揃えユニット４の内方に
延設され、用紙載置板４１に載置された封筒のうち、最
上段の封筒の前端を押さえるようになっている。

【００１４】上記蓋３の裏面のやや後部側であって幅方
向中央部には、ローラ１ｂ及び１対のリブ１ｃが配設さ
れている。リブ１ｃは、蓋３の裏面に所定間隔を置いて
給紙方向に平行に固設されてなり、図２に示すように、
その位置は蓋３を閉じたときに封筒Ｐの最大膨らみ位置
に相当するようにしている。また、リブ１ｃは、前面が
所定の傾斜を有し、給送に伴って封筒Ｐが前方へ移送さ
れた際にこの前面に摺接するようになっている。これに
より封筒Ｐが蓋３とできるだけ接触しないようになって
いる。なお、リブ１ｃは比較的薄い厚さを有しており、
これによりリブ１ｃと封筒Ｐとの接触面積を低減させて
封筒Ｐとの摩擦抵抗を小さくし、封筒Ｐの給送をスムー
ズにしている。

【００１５】ローラ１ｂは、リブ１ｃ間に介在可能な寸
法を有し、リブ１ｃの両側面に回動自在に支持されてい
る。また、ローラ１ｂの径は、リブ１ｃの下端より若干
下方に露出するように設定されている。なお、リブ１ｃ
への取付位置を調整してローラ１ｂの周面を下方に露出
させるようにしてもよい。また、封筒Ｐが膨らんでいな
い、あるいは僅かの膨らみでは、ローラ１ｂと封筒Ｐと
が接触しないようにローラ１ｂの高さ方向の取付位置を
設定している。そして、封筒Ｐが大きく膨らんだ場合、
蓋３が閉じられてローラ１ｂがカセット本体２内に収納
された封筒Ｐに当接することにより、該封筒Ｐが給紙さ
れる際に封筒Ｐの給送に伴って回転し、これにより封筒
Ｐとの摩擦抵抗を小さくし、封筒Ｐの給送をより一層ス
ムーズにしている。なお、ローラ１ｂと封筒Ｐとは微少
面積で接触するようになっている。

【００１６】このように、封筒Ｐが高湿度環境下での含
水率の変化や、長期間放置によって大きく膨らんだ場
合、ローラ１ｂ及びリブ１ｃを蓋３と封筒Ｐ間に介在さ
せて封筒Ｐを押さえるようにしたので、封筒Ｐが蓋３に
圧接されることが防がれる。これにより、給紙ローラ１
０による封筒Ｐの給紙が滑らかに行なわれ、好適、且
つ、確実な給紙が可能になる。なお、ローラ１ｂ及びリ
ブ１ｃを蓋３の裏面のやや後部側に配設したことによ
り、ローラ１ｂと封筒Ｐとの当接によって用紙載置板４
１による封筒Ｐの持ち上げが阻害されないようになって
いる。

【００１７】なお、ローラ１ｂ及びリブ１ｃを蓋３の長
さ方向に複数列設けてもよい。また、ローラ１ｂ及びリ
ブ１ｃは、封筒Ｐの幅方向の中央部に接触するように配
設することが望ましいが、封筒Ｐの幅方向の中央部以外
に接触するように配設してもよい。

【００１８】続いて、給紙カセット１の他の実施例を図
４を用いて説明する。この実施例では、給紙カセット１
は、１列の用紙揃えユニットの場合で、封筒の側辺に接
する側板４４１がラック４４２、ピニオン４４３等によ
り左右方向に摺動自在になっている。ローラ支持体５０
は、上記側板４４１間に介設されるものである。すなわ
ち、ローラ支持体５０は、側板４４１の側面に対して内
側に向けて揺動自在に支持された一対構成を有して設け
られている。また、側板４４１の上面には、不図示の用
紙載置板がコイルバネによって上方向に付勢された状態
で配設されている。

【００１９】このローラ支持体５０には、規制部材５と
してのローラ５１及びアーム５２が設けられている。ア
ーム５２は、一端が側板４４１の側面に回動自在に軸支
され、他端がローラ支持体５０の側面適所に回動自在に
軸支されている。これにより、図４の矢印に示すよう
に、ローラ支持体５０が上下方向に回動可能になってい
る。ローラ支持体５０の下面には、ローラ支持体５０を
載置封筒上に降ろしたときに、この封筒の最も膨らんだ
位置に相当する位置にローラ５１が給紙方向に回動自在
に軸支されている。ローラ５１は、図５に示すように、
ローラ支持体５０の下面から露出して給紙方向に回転す
るようになっている。

【００２０】そして、アーム５２を上方向に回動させて
ローラ支持体５０を上方に退避させて封筒をカセット本
体２内に収納した後、アーム５２を下方向に回動させて
ローラ支持体５０を降ろすことにより、図５に示すよう
に、封筒Ｐはローラ５１が当接して封筒Ｐを押さえられ
る。蓋３は、上記規制部材５を構成するローラ５１によ
り封筒Ｐが押さえられた後に閉じられる。なお、ローラ
５１と封筒Ｐとは微少面積で接触するようになってい
る。

【００２１】このように、蓋３と封筒Ｐ間にローラ５１
が介在して封筒Ｐが押さえられることにより、蓋３と封
筒Ｐとの接触が防がれ、ローラ５１により封筒Ｐの給紙
が極めて滑らかに行なわれる。また、ローラ５１を各ロ
ーラ支持体５０に設けたので、カセット本体２内の各列
の封筒Ｐの枚数が異なる場合であっても、各ローラ５１
を各列の最上段の封筒Ｐにそれぞれ確実に当接させるこ
とができる。

【００２２】なお、図６に示すように、上記アーム５２
の一端を側板４４１の側面に軸支することに代えて、カ
セット本体２の底面２ａに軸支してもよい。

【００２３】また、規制部材５として、合成樹脂等の低
摩擦抵抗で狭い幅のリブや棒状体を所要本数だけ蓋３や
ローラ支持体５０の下面に給送方向に平行して設けて封
筒を押さえるようにしてもよい。この場合であっても給
紙ローラ１０による封筒の給紙を比較的滑らかに行うこ
とができる。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、用紙と蓋との接触が規制さ
れ、用紙が給紙される際の用紙と蓋との摩擦抵抗による
用紙の給送不良が防止されるので、適正、且つ、確実に
給紙を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る給紙カセットの一実施例の要部を
示す斜視図である。

【図２】本発明に係るローラ及びリブを示す断面図であ
る。

【図３】給紙カセットの斜視図である。

【図４】給紙カセットの他の実施例の要部を示す斜視図
である。

【図５】規制部材を示す断面図である。

【図６】給紙カセットの他の実施例の要部を示す斜視図
である。

【図７】画像形成装置の概略構成を示す断面図である。

【図８】従来の給紙カセットの課題を説明する断面図で
ある。

【符号の説明】

１給紙カセット１ｂ，５１ローラ（規制部材）１ｃリブ（規制部材）２カセット本体３蓋４用紙揃えユニット５０ローラ支持体５２アームＰ封筒

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者右田孝司大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内 (72)発明者小田研二大阪市中央区玉造１丁目２番28号三田工業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】収納された用紙の上方を覆う蓋を有する
給紙カセットにおいて、上記収納用紙と上記蓋間に位置
するように配設された規制部材を備え、該規制部材は、
低摩擦部材で形成され、上記収納用紙と微少面積で接す
る底面形状に形成されていることを特徴とする給紙カセ
ット。