JPH05228716A - 転削工具 - Google Patents

転削工具

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JPH05228716A
JPH05228716A JP2694092A JP2694092A JPH05228716A JP H05228716 A JPH05228716 A JP H05228716A JP 2694092 A JP2694092 A JP 2694092A JP 2694092 A JP2694092 A JP 2694092A JP H05228716 A JPH05228716 A JP H05228716A
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JP
Japan
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chip
tip
cutting edge
main cutting
face
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JP2694092A
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English (en)
Inventor
Masaharu Takiguchi
正治 滝口
Mitsugi Tazawa
貢 田澤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2200/00Details of milling cutting inserts
    • B23C2200/36Other features of the milling insert not covered by B23C2200/04 - B23C2200/32
    • B23C2200/367Mounted tangentially, i.e. where the rake face is not the face with largest area

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溝加工を行う際の切屑処理性能が高い転削工
具を提供する。 【構成】 工具本体2に装着されるチップ22のチップ
ポケット21に臨む側面25aを、当該側面25aの両
端から中央へ向かうにしたがってチップ22の内側へ次
第に大きく陥没するブレーカ面27に形成する。このブ
レーカ面27と隣接する2側面25b、25cとの交差
稜線部を主切刃稜28とし、いずれか一方の主切刃稜2
8を工具本体4の外周から突き出して切削を行う。主切
刃稜28で生成される切屑を、ブレーカ面27に沿って
大きくカールさせて主切刃稜28から遠方へ排出し、主
切刃稜28における切屑の噛込みを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工具本体の軸線方向
一端部にスローアウェイチップを着脱自在に取り付けて
なる転削工具に係り、特にT溝加工などの溝加工時に切
屑を円滑に処理できる転削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】フライス盤のテーブルや治具類に設けら
れるT溝を加工する転削工具として、従来より、例えば
図8〜図10に示すT溝カッタ1が知られている。この
T溝カッタ1は、軸線Oの回りに回転せしめられる工具
本体2の軸線方向先端側に小径のネック3を介して円板
状のフランジ4が同軸的に形成され、このフランジ4の
外周部に、当該フランジ4の先端面4a、後端面4b及
び外周面4cに開口するチップポケット5が周方向に等
しいピッチをおいて2個形成され、これらチップポケッ
ト5の回転方向(図9中矢印A方向)を向く壁面6に連
なる位置に、チップ座7・8が、フランジ4の先端面4
aまたは後端面4cのいずれか一方に開口させて形成さ
れ、これらチップ座7・8にスローアウェイチップ(以
下、チップと称する)9が取付ネジ10によって着脱自
在に取り付けられてなるものである。
【0003】ここに、チップ9は超硬合金やサーメッ
ト、セラミックス等の硬質材料を多角形平板状に成形し
てなるもので、図11及び図12に一層詳細に示すよう
に、上下面11、12と、4つの側面13…と、取付ネ
ジ10が装着される取付孔14とを有し、各側面13の
交差稜線が主切刃稜15とされるとともに、各側面13
に形成されたブレーカ面16と上下面11、12との交
差稜線が副切刃稜17…とされ、いずれか一の主切刃稜
15を工具本体2のフランジ4の外周面4aから突出さ
せ、かつ、一の副切刃稜17を、フランジ4の先端面4
aまたは後端面4bのいずれか一方から突出させた状態
でチップ座7、8に取り付けられている。
【0004】このように構成されたT溝カッタ1は、図
13に示すように、工具本体2のフランジ4が被削材W
の表面Fから所定距離dだけ下方におかれ、かつ、被削
材Wに予め形成された溝Gとネック3とが位置合わせさ
れた状態で、工具本体2が軸線Oの回りに回転せしめら
れるとともに、工具本体2が被削材Wの溝Gに沿う方向
へ相対移動せしめられ、これにより、チップ9の主切刃
15及び副切刃稜17で溝Gの下部が幅方向に拡大され
て所望のT溝18が形成されてゆく。そして、この切削
時には、主切刃稜15から主として切屑が生成され、こ
の切屑はチップ9の側面13に形成されたブレーカ面1
6に沿って小さくカールした後チップポケット5に排出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のT溝カッタ1によるT溝加工は、工具本体2のフラ
ンジ4の周囲が被削材Wで囲まれた状態で切削が進行す
るため、主切刃稜15で生成される切屑が溝Gの上下方
向や側方へ逃げることができず、暫くの間はチップポケ
ット5に保持されたまま工具本体2の回転に伴って工具
本体2の周方向に移動する。そして、チップポケット5
に保持された切屑は、当該チップポケット5が工具本体
2の回転に伴って切削進行方向と反対側を向いた時点で
チップポケット5から開放されて、既に加工されたT溝
18に排出される。このため、この種の転削工具では、
主切刃稜15の近傍に切屑が集中して切屑噛込み事故が
生じないように、チップポケット5を十分に大きく設定
することが必要となる。しかしながら、上述した従来の
T溝カッタ1では、チップ9の側面13に形成されるブ
レーカ面16が、主切刃稜15からごく限られた短い範
囲に形成されているため、主切刃稜15で生成された切
屑がチップポケット5の後方側5a、すなわち主切刃量
5から最も遠方に位置する側へ排出され難く、主切刃1
5の近傍のチップポケット5が狭い部分で切屑がカール
して詰まりがちとなる。しかも、ブレーカ面16が短い
ために、切屑がカールする際の曲率半径も小さくなり、
この結果、主切刃綾15の付近に小さく分断された切屑
が集中して切屑の噛み込みが一層生じ易くなる。
【0006】この点、例えば上述したチップ9でも、ブ
レーカ面16の幅Hを長くすることが考えられるが、す
べての側面13にブレーカ面16を形成して3回のコー
ナチェンジを可能としている関係上、ブレーカ幅Hを大
きくすれば、側面13とチップ座7、8の壁面7a、8
a(図9参照)との接触面積が減少し、チップ9の取付
剛性が低下する。また、チップ9を大型化すればブレー
カ面16の幅H及びチップ座7、8との密着面積がとも
に大きくなるが、チップ座7、8の大きさそのものが大
きくなるので、フランジ4の肉厚が減少して工具本体2
の剛性低下が避けられない。
【0007】さらに、上述したT溝カッタ1では、チッ
プ9の側面13の一部にブレーカ面16を設けているの
で、ブレーカ面16の後端E(図11参照)は相当大き
な鈍角となる。このため、切屑が伸びがちな被削材、例
えばアルミ合金を切削する場合には、ブレーカ面16の
後端Eを切屑が乗り越える際に後端Eの近傍と切屑とが
強く擦過し、この部分に溶着が発生し易くなる。そし
て、このような溶着が発生した場合には、チップ9のコ
ーナーチェンジをした際にチップ座7、8と溶着箇所と
が突き当たって正しくチップ9を取り付けることができ
ないという不都合が生じる。この発明は、このような背
景の下になされたもので、チップの大きさを一定に保っ
たまま、ブレーカ面を十分に長く取って切屑をチップポ
ケットへ円滑に排出でき、かつ、チップの取付剛性も高
くて、溶着も生じ難い転削工具を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明の転削工具は、工具本体の軸線方向一端部
に、少なくとも当該工具本体の外周面に開口するチップ
ポケットが形成され、このチップポケットの回転方向を
向く壁面に連なって設けられたチップ座に、チップが着
脱自在に取り付けられてなる転削工具であって、上記チ
ップは、厚さ方向に対向する上下面と、これら上下面の
周囲に配置される側面とを有し、上記側面のうち、一の
側面と、この一の側面に隣接する他の二側面との交差稜
線がそれぞれ主切刃稜とされるとともに、上記一の側面
が両端の主切刃稜から当該側面の中央へ向かうに従って
当該チップの内側へ次第に大きく陥没するブレーカ面に
形成されてなり、このチップが、その一の主切刃稜を上
記工具本体の外周面から突出させ、かつ、上記ブレーカ
面を上記チップポケットに臨ませて上記チップ座に取り
付けられてなることを特徴とするものである。
【0009】なお、ここでいうチップの厚さ方向とは、
平板状をなすチップにおいて肉厚が最も薄くなる方向を
いうものとする。また、上記チップポケットは一または
それ以上の個数が任意に選択されて形成され、複数のチ
ップポケットが形成される場合には、各チップポケット
に対応してチップ座が形成されてそれぞれチップが取り
付けられる。そして、特に主切刃綾のすくい角や逃げ角
を一定に保つには、チップを上記ブレーカ面の幅方向中
心を通過する仮想中心面に対して対称に形成すると良
い。
【0010】
【作用】上記構成によれば、一の側面がその全長に渡っ
てブレーカ面に形成されているので、チップの大きさを
従来と同一に保ちつつ、従来よりも長いブレーカ面を得
ることができる。このため、切屑を主切刃稜から十分に
離れた位置で大きくカールさせて主切刃稜近傍への切屑
の集中を防止できる。また、一のブレーカ面の両端に主
切刃綾が形成されているので、いずれの主切刃綾を使用
する場合でも、同一のブレーカ面を工具本体の回転方向
へ向けることによって切屑をカールさせることができ
る。このため、一のブレーカ面に隣接する他の二側面に
ブレーカ面のような凹部を形成する必要がなく、これら
側面を一様な平坦面に形成してチップ座とチップとの着
座面積の増加を図ることができる。さらに、一の側面が
その全長に渡ってブレーカ面とされることにより、ブレ
ーカ面の後端は主切刃稜となる鋭利な角によって構成さ
れる。このため、アルミ合金などの切屑が伸びがちな被
削材を切削する場合でもブレーカ面の後端に溶着が生じ
にくい。しかも、チップの側面を工具本体の回転方向へ
向けて取り付けているので、工具本体の周方向に占める
チップの長さが大きく、剛性が高い。そして、チップ
を、ブレーカ面の幅方向中心を通過する仮想中心面に対
して対称に形成した場合には、チップを厚さ方向に反転
させることによってコーナーチェンジを行っても、新た
に切削に供される主切刃綾やブレーカ面が従前の主切刃
稜やブレーカ面と同一の配置におかれ、これによりコー
ナーチェンジの前後で主切刃綾のすくい角や逃げ角が一
定に保たれる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図5を参照して、本発明の一実
施例を説明する。なお、上述した図8〜図10に示す従
来例のT溝カッタ1と共通する構成要素には同一符号を
付し、説明を省略する。
【0012】図1及び図2に示すように、本実施例のT
溝カッタ20では、工具本体2のフランジ4に2つのチ
ップポケット21…が形成され、これらチップポケット
21の回転方向(図1中矢印A方向)を向く壁面21a
に連なる位置にチップ座7・8が形成され、これらチッ
プ座7・8に、超硬合金等からなるチップ22が各一個
づつ取付ネジ10によって着脱自在に取り付けられる点
で図8〜図10に示すT溝カッタ1と共通するが、チッ
プ22の形状が大きく異なる。
【0013】図3及び図4により詳細に示すように、チ
ップ22は、超硬合金やサーメット、セラミックス等の
硬質材料を平板状に形成してなるもので、厚さ方向に並
ぶ上下面23、24と、これら上下面23、24の周囲
に配置される4つの側面25a〜25dとを有してい
る。上下面23、24は互いに平行な平坦面に形成され
ている。また、チップ22には取付ネジ10が装着され
る取付孔26がその軸線を上下面23、24と直交させ
て形成されている。そして、取付孔26の両端には取付
ネジ10の頭部10aと係合可能な拡径部26aが形成
され、これにより、取付孔26は上下面23、24のい
ずれの側からも取付ネジ10を装着可能とされている。
【0014】側面25a〜25dは、いずれも上下面2
3、24と直交させて形成され、これにより、当該チッ
プ22はいわゆるネガティブ形状のチップとされてい
る。そして、4つの側面25a〜25dのうち、一の側
面25aは、その両端から中央へ向かうに従ってチップ
22の内側へ次第に大きく陥没する円筒面状に形成さ
れ、これにより当該側面25aがチップ22におけるブ
レーカ面27とされている。一方、他の側面25b〜2
5dは、互いに直交する平坦面に形成されている。そし
て、ブレーカ面27とされる側面25aと、この側面2
5aに隣接する二側面25b、25cとの交差稜線部が
主切刃稜28・28とされている。さらに、ブレーカ面
27と上下面23、24との交差稜線部は副切刃稜29
…とされている。
【0015】そして、ブレーカ面27、側面25b〜2
5d、及び上下面23、24はいずれもブレーカ面27
の幅方向中心位置を通過する仮想中心面P1に対して対
称に形成されている。なお、取付孔26も仮想中心面P
1に対して対称をなすように形成されていること勿論で
ある。
【0016】以上の構成からなるチップ22は、図1及
び図2に示すように、ブレーカ面27の両端に形成され
た主切刃稜28のいずれか一方をフランジ4の外周面4
cから突出させ、かつブレーカ面27とされる側面25
aをチップポケット21に臨ませた状態でチップ座7、
8に装着され、取付孔26に挿入される取付ネジ10で
工具本体2の略軸線方向へ締め込まれて工具本体2に着
脱自在に取り付けられる。この際、フランジ4の外周面
4cから突出する主切刃稜28には、ブレーカ面27の
湾曲に従って所定の正のすくい角θが与えられる。ま
た、側面25b、25cのうち、フランジ4の外周側に
向けられる側面には所望の外周逃げ角αが与えられ、さ
らにフランジ4の端面4a、4bから突出する上下面2
3、24には所望の正面逃げ角βが与えられ、これによ
り本実施例のT溝カッタ20が構成される。
【0017】ここで、図1から明らかなように、本実施
例のT溝カッタ20は、チップポケット21の回転方向
を向く壁面21aが、チップ22のブレーカ面27に合
わせて凹曲面状に形成される点でも従来例と相違する。
このように壁面21aを湾曲させたのは、チップ座7、
8の底面をブレーカ面27から突出しない範囲で最大限
拡大してチップ22の着座剛性を高めるためである。
【0018】しかして、以上の構成からなるT溝カッタ
20においては、図13に示す例と同様、工具本体2
が、その軸線Oを中心に回転せしめられるとともに被削
材に対して相対的に直線移動せしめられることにより、
チップ22の主切刃稜28と、これに連なる副切刃稜2
9とが被削材に予め形成された溝の下部に逐次切り込ま
れ、これにより、当該溝の下部が幅方向に拡大されて被
削材に所望のT溝が形成されてゆく。この場合、図5に
示すように、主切刃稜28で生成される切屑C1はブレ
ーカ面27に沿って大きな曲率半径でカールし、主切刃
稜28から十分に離れた位置で分断される。このため、
切屑C1は、主切刃稜28の近傍に集中することなくチ
ップポケット21の後端側21bまで円滑に排出され、
これにより主切刃稜28における切屑噛込みの発生頻度
が大きく減少する。ちなみに、従来のT溝カッタでは、
同図に2点鎖線で示すように、切屑C0が主切刃稜28
のごく近傍でカールするため、主切刃稜28の近傍に切
屑C0が集中し易く、切屑の噛込みが生じるおそれが高
い。
【0019】また、本実施例のT溝カッタ20におい
て、切削に使用する主切刃稜28を交換するいわゆるコ
ーナーチェンジを行うには、チップ22を一旦取り外し
て厚さ方向に反転させ、この後再度チップ22をチップ
座7、8に装着して取付ネジ10で締め付ければ良い。
すなわち、本実施例では、一のブレーカ面27の両端に
主切刃稜28が設けられているので、いずれの主切刃稜
28を使用する場合でも同一のブレーカ面27をチップ
ポケット21に向けることによって切屑をカールさせる
ことができる。従って、従来のようにコーナーチェンジ
を行う度に異なる側面をチップポケットに向ける必要が
なく、このためブレーカ面27以外の側面25b〜25
dにブレーカ面のような凹部を設ける必要が一切ない。
従って、ブレーカ面27以外の側面25b〜25dを各
々の全長に渡って一様な平坦面に形成することにより、
チップ座7、8の壁面7a、8aとチップ側面25b〜
25dとの接触面積を最大限確保してチップ22の取付
剛性を高めることができる。しかも、チップ22がブレ
ーカ面27の幅方向中心を通過する仮想中心面Pに対
して対称に形成されているので、上述のコーナーチェン
ジを行っても、主切刃稜28回りのすくい角θや逃げ角
α、βはすべて同一に保たれる。
【0020】さらに、一の側面25aがその全長に渡っ
てブレーカ面27とされることにより、ブレーカ面27
の後端は主切刃稜28となる鋭利な角によって構成され
ることとなる。このため、アルミ合金などの切屑が伸び
がちな被削材を切削する場合でも、ブレーカ面27の後
端と切屑とが強く擦れ合うことがなく、溶着も生じにく
くなる。しかも、チップ22の側面25aを工具本体2
の回転方向へ向けて取り付ける、いわゆる縦刃式の構成
を採用しているので、工具本体2の周方向に占めるチッ
プ22の長さが大きくなり工具剛性が高くなる。このた
め、良好な切屑排出性と相まってT溝加工を極めて効率
良く行うことが可能となる。
【0021】なお、本実施例では、特にT溝カッタを例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば底刃付エンドミルなど種々の転削工具に使用
され得るものである。また、チップの形状も4つの側面
を備えたものに限らず、概略三角形状、あるいは5以上
の角を持つ多角形状など適宜変更されるものである。さ
らに、チップの装着枚数も2枚に限らず、1枚あるいは
3枚以上設けることができること勿論である。
【0022】さらに、ブレーカ面27の形状は、円筒面
状のものに限らず、図6に示すように主切刃稜28から
一定範囲を直線的に延びる傾斜面40とし、これらの交
差部に円筒面41を配置するように、曲面と傾斜面とを
組み合わせたもの、あるいは図7に示すように、傾斜面
40を多段に組み合わせたものなど種々変更可能であ
る。さらにまた、チップを必ずしもブレーカ面27の仮
想中心面Pに対称に形成する必要はなく、例えばブレ
ーカ面27の左右で異なるすくい角を与える等、ブレー
カ面27の左右で変化を与えても良い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転削工具
によれば、チップの一側面がその全長に渡ってブレーカ
面に形成されることにより、チップの大型化を招くこと
なく従来よりも長いブレーカ面が得られるので、切屑を
主切刃稜から十分に離れた位置で大きくカールさせて主
切刃稜近傍への切屑の集中を防止し、切屑噛込みの発生
頻度を大きく減少させることができる。また、一のブレ
ーカ面の両端に主切刃綾が形成されているので、一のブ
レーカ面に隣接する他の二側面にブレーカ面のような凹
部を形成する必要がなく、これら側面を一様な平坦面に
形成してチップ座とチップとの着座面積を増加させ、こ
れによりチップの取付剛性の増加を図ることができる。
しかも、チップの側面を工具本体の回転方向へ向けて取
り付けているので工具剛性が一層高まり、これにより、
優れた切屑処理性能と相まって高効率な加工を行うこと
ができる。さらに、ブレーカ面の後端が主切刃稜となる
鋭利な角によって構成されるため、アルミ合金などの切
屑が伸びがちな被削材を切削する場合でもブレーカ面の
後端に溶着が生じにくい。そして、チップをブレーカ面
の幅方向中心を通過する仮想中心面に対して対称に形成
した場合には、チップを厚さ方向に反転させることによ
ってコーナーチェンジを行っても、新たに切削に供され
る主切刃綾やブレーカ面が従前の主切刃稜やブレーカ面
と同一の配置におかれ、これによりコーナーチェンジの
前後で主切刃綾のすくい角や逃げ角が一定に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る転削工具の底面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例に係る転削工具の先端部側面
図である。
【図3】図1に示す転削工具に装着されるチップの平面
図である。
【図4】図2のIV方向からの矢視図である。
【図5】図1に示す転削工具の使用状態を示す図であ
る。
【図6】図3の変形例を示す図である。
【図7】図3の他の変形例を示す図である。
【図8】従来のT溝カッタの側面図である。
【図9】図9のX方向からの矢視図である。
【図10】図9のXI方向からの矢視図である。
【図11】図8に示すT溝カッタで使用するチップの平
面図である。
【図12】図11のXII方向からの矢視図である。
【図13】図8に示すT溝カッタの使用状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
2 工具本体 7,8 チップ座 21 チップポケット 21a チップポケットの回転方向を向く壁面 22 チップ 23 上面 24 下面 25a〜25d 側面 27 ブレーカ面 28 主切刃稜 P1 仮想中心面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の軸線方向一端部に、少なくと
    も当該工具本体の外周面に開口するチップポケットが形
    成され、このチップポケットの回転方向を向く壁面に連
    なって設けられたチップ座に、スローアウェイチップが
    着脱自在に取り付けられてなる転削工具であって、 上記スローアウェイチップは、厚さ方向に対向する上下
    面と、これら上下面の周囲に配置される側面とを有し、 上記側面のうち、一の側面と、この一の側面に隣接する
    他の二側面との交差稜線がそれぞれ主切刃稜とされると
    ともに、上記一の側面が両端の主切刃稜から当該側面の
    中央へ向かうに従って当該スローアウェイチップの内側
    へ次第に大きく陥没するブレーカ面に形成されてなり、 このスローアウェイチップが、その一の主切刃稜を上記
    工具本体の外周面から突出させ、かつ、上記ブレーカ面
    を上記チップポケットに臨ませて上記チップ座に取り付
    けられてなることを特徴とする転削工具。
  2. 【請求項2】 上記チップポケットが上記工具本体の周
    方向に間隔をおいて複数設けられ、これら複数のチップ
    ポケットにそれぞれ上記チップ座が形成され、これらチ
    ップ座にそれぞれ上記スローアウェイチップが取り付け
    られていることを特徴とする請求項1記載の転削工具。
  3. 【請求項3】 上記スローアウェイチップは、当該ブレ
    ーカ面の幅方向中心位置を通過する仮想中心面に対して
    対称に形成されていることを特徴とする請求項1または
    2記載の転削工具。
JP2694092A 1992-02-13 1992-02-13 転削工具 Withdrawn JPH05228716A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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