JPH05225382A - 文字方向データに基づく画像方向認識方法および画像方向認識装置 - Google Patents

文字方向データに基づく画像方向認識方法および画像方向認識装置

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JPH05225382A
JPH05225382A JP4025530A JP2553092A JPH05225382A JP H05225382 A JPH05225382 A JP H05225382A JP 4025530 A JP4025530 A JP 4025530A JP 2553092 A JP2553092 A JP 2553092A JP H05225382 A JPH05225382 A JP H05225382A
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JP4025530A
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Hiroyasu Tsukasaki
浩保 司城
Hiroshi Takashima
洋志 高嶋
Hiroyasu Sumita
浩康 住田
Akihisa Itabashi
彰久 板橋
Hiroshi Fukano
博司 深野
Fumio Kuzumi
文男 来住
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字方向認識処理工程・処理構成を簡易化
し、処理速度における応答性に優れ、また、画像方向性
認識精度を高める。 【構成】 画像情報ページ領域内の文頭領域文字方向を
認識する文字方向認識工程(S602,603,60
4,605,606,607)と、認識された文字方向
データから画像情報の画像方向を認識する画像方向認識
工程(S608)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、フアクシミ
リ、プリンタ、OCR等において原稿画像方向を自動的
に認識する画像方向認識方法および画像方向認識装置に
係り、特に原稿の余白を利用した画像方向認識方法およ
び画像方向認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の文書画像処理装置が提案
されている。このうち、例えば、特開平1−25018
4号公報には、スキヤナにより読み取られた原稿の画像
情報から文字画像を切り出し、切り出された文字画像の
特徴量を抽出し、抽出された特徴量を文字の回転角度に
応じて変換し、変化後の特徴量を辞書と比較照合するこ
とによつて回転文字を認識し、また文字の回転角度が予
め判らない場合、切り出された文字画像を2つ以上の異
なつた角度の回転文字として文字認識を行い、文字の回
転角度を決定する技術が提案されている。
【0003】一方、特開平1−105266号公報に
は、イメージスキヤナにより読み取られた文書の画像情
報から文字画像を縦方向に適当数切り出し(読み取られ
た文書画像の行頭部から行末部への幅と行末部から行頭
部への幅とが等しくなるように切り出す)、またこの
時、行頭部から行末部への所定幅内に含まれる黒画素数
は行末部から行頭部への所定幅内に含まれる黒画素数よ
りも大であるという性質を利用し、文書画像の天地(上
下関係)を判断すると共に、文書画像の天地が逆と判断
された場合は、画像回転手段によつて文書画像を回転さ
せて天地を正常なものとする技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術のうち前者においては、文字画像の切り出し・ノ
イズ除去などを行う前処理部、文字画像の特徴を抽出す
る特徴抽出部、抽出された特徴のヒストグラムを作成す
るヒストグラム生成部、回転ヒストグラムを生成する回
転ヒストグラム生成部、生成された回転ヒストグラムに
ついて辞書照合を行い候補文字を決定する辞書照合部、
標準ヒストグラムを格納している辞書、等の各種構成要
素が全て必要となるため処理工程・処理構成が複雑であ
り、コストも高く、ツールとして文字認識を用いている
以上現状では処理速度の向上にも限界があつた。
【0005】また後者においては、文字画像の切り出し
部、切り出された文字画像を記憶するイメージメモリ
部、文字画像中の黒画素数をカウントする計数部、カウ
ントされた左右端部領域の黒画素数を比較する黒画素数
比較部、等の各種の構成要素が必要となるため未だ文字
方向認識処理工程・処理構成が複雑であり、処理速度に
おいても応答性の面で改良すべき点が残されていた。
【0006】さらに、上記の文字方向認識法では、均等
に切り出された左右端部領域の黒画素数により文書画像
の天地(上下関係)を判断しているため、天地判断に誤
りが生ずるおそれがある。例えば、天地が正しい文書画
像(横書き)において、漢字等1文字当たりの画素数の
多い文字が文書画像の向かつて右端部領域(行末から行
頭)に多数存在した場合、所定領域内画素数の多い端部
領域を左端部領域(行頭から行末)と誤認識し、この場
合、文書画像の天地が逆転していると判断し、文書画像
の回転処理を実施してしまうことになる。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、文
字方向認識処理工程・処理構成を簡易化し、処理速度に
おいても応答性に優れ、また、画像方向性認識精度の高
い、文字方向データに基づく画像方向認識方法および画
像方向認識装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、画像情報ペ
ージ領域内の文頭領域文字方向を認識する文字方向認識
工程と、認識された文字方向データから画像情報の画像
方向を認識する画像方向認識工程とを有し、これら工程
を実行することにより、画像方向認識を行う第1の手段
により達成される。
【0009】また上記目的は、画像情報を読み取る読み
取り装置と、読み取られた画像情報のページ領域内文頭
領域を記憶する記憶手段と、記憶された画像情報の文字
方向を認識する文字方向認識手段と、認識された文字方
向データに基づき画像情報の画像方向を認識する画像方
向認識手段とを備えた第2の手段により達成される。
【0010】
【作用】第1の手段においては、画像情報ページ領域内
の文頭領域文字方向を認識し、認識された文字方向デー
タから画像情報の画像方向を認識する。
【0011】第2の手段においては、画像情報を読み取
り、読み取られた画像情報のページ領域内文頭領域を記
憶すると共に、記憶された画像情報の文字方向を認識
し、認識された文字方向データに基づき画像情報の画像
方向を認識する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
なお、分かりやすくするために項別に分けて説明し、分
けた項を目次として先に示す。
【0013】1.実施例に係るデジタル複写機の概略構
成 1.1 全体構成 1.2 スキャナ部 1.3 書き込み部 1.4 感光体部 1.5 現像部 1.6 給紙部 1.7 原稿自動送り装置(ADF) 1.8 ソーターステープラ(III) 1.9 電装制御部 1.9.1 シーケンス制御 1.9.2 画像データの処理 1.9.3 アプリケーションユニット 1.9.3.1 APL1について 1.9.3.2 APL2について 1.9.3.3 APL3について 1.9.3.4 APL4について 1.9.3.5 APL5について 1.9.3.6 表示について 1.9.4 ファックス動作 1.9.5 画像処理ユニット 1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 1.9.5.2 シフト 1.9.5.3 変倍 1.9.5.4 回転 1.9.5.5 逆スキャン及びミラーリング 1.10 人体検知センサ 2.画像方向判断 3.文字方向判断による画像方向認識検出 3.1.1 文字認識に基づく出力画像情報ページ内の
画像方向認識 3.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基づく基準出力
画像情報から、その他画像情報との画像方向性の整合確
認(画像方向統一) 3.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出方法〔原稿サ
イズ・方向データ、文字方向データ、及び行方向データ
に基づく識別検出(全種類:縦書き・横書きに対応可
能)〕 3.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識に基づく画像方向性の整合確
認 3.1.5 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(文字方向の不一致) 3.1.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(画像処理対応不可の場合) 3.1.7 白紙原稿対応 3.1.8 識別不能時対応 3.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 3.1.8.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 3.1.8.3 作像中断・警告表示 3.2.1 文字認識によるステープル位置決定 3.2.2 文字列方向データと基準ステープル位置と
の比較 3.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識データから画像情報方向識別
し、基準ステープラ位置データとの比較により画像方向
の整合確認 3.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカバー 3.3.1 画像形成モードに応じた画像方向識別検知
の選択制御 3.3.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、文字方向データに基づきステープル位置N
Gの場合 3.3.2.1 警告表示 3.3.2.2 ステープル禁止1.実施例に係るデジタル複写機の概略構成 1.1 全体構成 図1はそのデジタル複写機全体の構成図、図2、図3は
そのデジタル複写機における書き込み部の平面図及び側
面図である。
【0014】まず、図1を用いてデジタル複写機の概略
構成について説明する。デジタル複写機は同図に示すよ
うに複写機本体(I)と、自動原稿送り装置〔ADF〕
IIと、ステープラ付きのソーターであるソータステー
プラ(III)と、両面反転ユニット(IV)との4つ
のユニットから構成されている。前記複写機本体(I)
は、スキャナ部、書き込み部、感光体部、現像部ならび
に給紙部などを備えている。以下、各部の構成、動作な
どについて説明する。
【0015】1.2 スキャナ部 スキャナ部は、反射鏡1と光源3と第一ミラー2とを装
備して一定の速度で移動する第一スキャナと、第二ミラ
ー4ならびに第三ミラー5を装備して前記第一スキャナ
の1/2の速度で、第一スキャナに追従して移動する第
二スキャナを有している。この第一スキャナならびに第
二スキャナにより、コンタクトガラス9上の原稿(図示
せず)を光学的に走査し、その反射像を色フィルタ6を
介してレンズ7に導き、一次元固体撮像素子8上に結像
させる。
【0016】前記光源3には、蛍光灯やハロゲンランプ
などが使用されており、波長が安定していて寿命が長い
などの理由から、一般的に蛍光灯が使用されている。こ
の実施例では、1本の光源3に反射鏡1が取り付けられ
ているが、2本以上の光源3を使用することもある。前
記固体撮像素子8が一定のサンプリングクロックを持っ
ているため、蛍光灯はそれより高い周波数で点灯しない
と画像に悪影響を与える。
【0017】前記固体撮像素子8としては、一般的にC
CDが用いられている。固体撮像素子8で読み取った画
像信号はアナログ値であるので、アナログ/デジタル
(A/D)変換され、画像処理基板10にて種々の画像
処理(2値化、多値化、階調処理、変倍処理、編集処理
など)が施され、スポットの集合としてデジタル信号に
変えられる。カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能
に配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6
の出し入れを行い、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多様のコピーが作成できるように
なっている。また、R(レツド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の3つの情報を同時に得るために3ラインの
CCD等を用いて、カラー原稿の読み取りを行う場合も
ある。
【0018】1.3 書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部においてレーザ
ー光のラスター走査にて光の点の集合の形で感光体ドラ
ム40上に書き込まれる。図2、図3は書き込み部を示
す平面図及び側面図である。半導体レーザー20から発
せられたレーザー光はコリメートレンズ21で平行な光
束に変えられ、アパーチャー32により一定形状の光束
に整形される。整形されたレーザー光はシリンダーレン
ズ22により副走査方向に圧縮された形でポリゴンミラ
ー24に入射する。このポリゴンミラー24は正確な多
角形をしており、ポリゴンモータ25により一定方向に
一定の速度で回転している。この回転速度は感光体ドラ
ム40の回転速度と書き込み密度とポリゴンミラー24
の面数により決定される。ポリゴンミラー24に入射さ
れたレーザー光は、その反射光がポリゴンミラー24の
回転により偏向される。偏向されたレーザー光はfθレ
ンズ26a,26bに順次入射する。fθレンズ26
a,26bは、角度一定の走査光を感光体ドラム40上
で等速走査するように変換されて、感光体ドラム40上
で最小光点となるように結像し、さらに面倒れ補正機構
も有している。
【0019】fθレンズ26a,26bを通過したレー
ザー光は、画像領域外で同期検知ミラー29により同期
検知入光部(同期検知板)30に導かれ光ファイバーに
よりセンサ部に伝搬され、主走査方向の頭出しの基準と
なる同期検知を行い、同期信号を出す。同期信号が出て
から一定時間後に画像データが1ライン分出力され、以
下これを繰り返すことにより1つの画像を形成すること
になる。
【0020】なお、図2において、27はミラー、31
はレンズ保持ユニツトである。
【0021】1.4 感光体部 感光体ドラム40の周面には感光層が形成されている。
半導体レーザ(波長780nm)に対して感度のある感
光層として有機感光体(OPC)、α−Si、Se−T
eなどが知られており、本実施例では前記有機感光体
(OPC)を使用している。一般にレーザ書き込みの場
合、画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセス
と、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセス
の2通りがあり、本実施例では前者のN/Pプロセスを
採用している。
【0022】帯電チャージャ41は感光体側にグリッド
を有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム40
の表面を均一に(−)帯電し、画像形成部にレーザ光を
照射してその部分の電位を落とす。そうすると感光体ド
ラム40表面の地肌部が−750〜−800V、画像部
が−500V程度の電位となって、感光体ドラム40の
表面に静電潜像が形成される。これを現像器42a,4
2bで現像ローラに−500〜−600Vのバイアス電
圧を与え、(−)に帯電したトナーを付着して前記静電
潜像を顕像化する。
【0023】1.5 現像部 本実施例の装置は、主現像器42aと副現像器42bの
2つの現像器を備えている。黒一色の場合は、前記副現
像器42bとトナー補給器43bを取り外すようになっ
ている。現像器を2つ有する本実施例では、主現像器4
2aとペアになるトナー補給器43aに黒トナーを入
れ、副現像器42bとペアになるトナー補給器43bに
カラートナーを入れることにより、一色の現像中には他
色の現像器の主極位置を変えるなどして選択的に現像を
行う。
【0024】このような現像器を用い、スキャナの色フ
ィルタ6の切り換えによる色情報の読み取り、さらに紙
搬送系の多重転写、両面複写機能等を組み合わせること
によって多機能なカラーコピー、カラー編集が可能とな
る。三色以上の現像は感光体ドラム40の周囲に3つ以
上の現像器を並べる方法、3つ以上の現像器を回転して
切り換えるリボルバー方式などによって達成できる。
【0025】現像器42a,42bで顕像化された画像
は、感光体ドラム40にシンクロして送られた紙面上に
紙の裏面から転写チャージャ44により(+)のチャー
ジをかけられて転写される。転写された紙は、転写チャ
ージャ44と一体に保持された分離チャージャ45にて
交流除電され、感光体ドラム40から分離される。紙に
転写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、クリ
ーニングブレード47により感光体ドラム40から掻き
落とされ、付属のタンク48に回収される。さらに感光
体ドラム40に残っている電位のパターンは、除電ラン
プにより光を照射して消去される。
【0026】現像がなされた直後の位置に、フォトセン
サ50が設けられている。このフォトセンサ50は発光
素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラム40表
面の反射濃度を検出している。これは光書き込み部で一
定のパターン(例えば真っ黒または網点のパターン)
を、フォトセンサ読み取り位置に対応した位置に書き込
み、これを現像した後のパターン部の反射率とパターン
部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画像濃度を
判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。また、補給
後も濃度が上がらないことを利用してトナー残量不足を
検知することもできる。
【0027】1.6 給紙部 本実施例では複数のカセット60a,60b,60cを
持ち、一度転写した紙を再給紙ループ72に通し、両面
コピーまたは再給紙が可能になっている。
【0028】複数のカセット60a,60b,60cの
うちから1つのカセット60が選択された後、スタート
ボタンが押されると、選択されたカセット60の近傍に
ある給紙コロ61(61a,61b,61c)が回転
し、紙の先端がレジストローラ62に突き当たるまで給
送される。レジストローラ62はこの時止まっている
が、感光体ドラム40に形成された画像位置とタイミン
グをとって回転を開始し、感光体ドラム40の周面に対
して紙を送る。その後紙は転写部でトナー像の転写が行
われ、分離搬送部63にて吸引搬送されて、ヒートロー
ラ64と加圧ローラ65の対からなる定着ローラによっ
て、転写されたトナー像を紙面上に定着する。
【0029】このようにして転写された紙は通常のコピ
ー時は、切換爪67によりソータ(III)側の排紙口
へ導かれる。一方、多重コピー時は、切換爪68,69
により方向を変えられソータ(III)側に排出される
ことなく下側の再給紙ループ72を通過して、再度レジ
ストローラ62へ導かれる。
【0030】両面コピーの場合について説明する。紙は
切換爪67で下方に導かれ、次の切換爪69で再給紙ル
ープ72よりさらに下のトレー70へ導かれる。そして
ローラ71の反転により逆方向に再度送られ、切換爪6
9の切り換えにより再給紙ループ72へ導かれて、レジ
ストローラ62に給送される。
【0031】1.7 原稿自動送り装置(ADF) 原稿テーブル100の上に載せられた原稿は、呼出しロ
ーラー104により呼び出される。呼び出された原稿は
互いに圧接するプルアウトローラー105,106及び
プルアウトローラー105に巻掛けられる分離ベルト1
07の作用により重送を防止され、1枚宛ガイド板10
8に沿って送られる。ガイド板108に沿って送られる
原稿はベルト搬送装置125によりコンタクトガラス9
の上を所定の露光位置まで送られ停止する。
【0032】ベルト搬送装置125は駆動ローラー10
9及び従動ローラー110に巻掛けられ、固定ローラー
111により原稿の挿入位置を設定し、加圧ローラーに
より原稿をコンタクトガラス9に圧接するベルト102
を有する。以下、公知の動作説明は省略する。
【0033】1.8 ソーターステープラ(III) 複写機より排出されたコピー上の受け入れ口Aには入口
ガイド板1101,1102が設けられ、入口ガイド板
1101,1102に続いてコピー上を搬送するため切
換爪1103が設けられている。切換爪1103より上
側の経路は、入口ガイド板1101、ガイド板111
0,1114、搬送コロ1108、従動コロ1109、
排出コロ1111、従動コロ1115及びプルーフトレ
イ1116が設けられた上搬送部1100となってい
る。また切り換え爪1103より下側の経路は、斜向部
ガイド板1205、斜向部従動ガイド板1217、下搬
送部ガイド板1308、従動ガイド板1309,131
0、斜向部受け入れコロ1201、斜向コロ1202、
斜向部排出コロ1203、従動コロ1214,121
6、球1215、搬送コロ1301,1302、従動コ
ロ1305,1306を通り偏向部B経路に続く傾斜部
1200となっている。
【0034】前記偏向部B経路の各ビン1350に対応
する位置には偏向爪1312及び偏向部排出コロ130
4が各々設けられており、偏向部排出コロ1304とコ
ピー縦搬送経路を挟んで従動コロ1307が圧接してい
る。前記搬送コロ1108、排出コロ1111はプルー
フモータ1117によって駆動され、また斜向部受け入
れコロ1201、斜向コロ1202、斜向部排出コロ1
203、搬送コロ1301,1302、及び偏向部排出
コロ1304はドライブモータ1313により駆動され
る。
【0035】なお、ステープラ機構、パンチ機構などの
後処理ユニット及び両面反転ユニットについては説明を
省略する。また、46は分離爪、80はメインモータ、
81はファンモータである。
【0036】1.9 電装制御部 図4(a),(b)は複写機の制御ユニットを示すブロ
ック図、図5(a),(b)は複写システム全体の制御
ブロック図である。図4において制御ユニットは2つの
CPUを有しており、CPU(a)200はシーケンス
関係の制御、CPU(b)201はオペレーション関係
の制御をそれぞれ行っている。CPU(a)200とC
PU(b)201とは、シリアルインターフエース(R
S232C)によって接続されている。また、図4にお
いて、202は画像制御回路、203は信号切換ゲート
アレイ、204は操作部ユニット、205はエディタ
ー、206はスキャナ制御回路、207はページメモ
リ、208は画像処理ユニット、209はカレンダI
C、210はアプリケーションシステム、211はレー
ザビームスキャナユニットである。
【0037】図5において、上記と同一個所には同一符
号を付す他、220はメイン制御板、221は給紙制御
板、222はソータ制御板、223は両面制御板、22
4はADF制御板である。
【0038】1.9.1 シーケンス制御 まず、シーケンス制御について説明する。このシーケン
スでは紙の搬送のタイミング及び作像に関する条件設
定、出力を行っており、紙サイズセンサ、排紙検知やレ
ジスト検知など紙搬送に関するセンサ、両面ユニット、
高圧電源ユニット、リレー、ソレノイド、モータなどの
ドライバー、ソータユニット、レーザユニット、スキャ
ナユニットなどが接続されている。
【0039】センサ関係では給紙カセットに装着された
紙のサイズ及び向きを検知し、検知結果に応じた電気信
号を出す紙サイズセンサ、レジスト検知や排紙検知など
紙搬送に関するセンサ、オイルエンドやトナーエンドな
どのサプライの有無を検知するセンサ、ならびにドアオ
ープン、ヒューズ断など機械の異常を検知するセンサな
どからの入力がある。
【0040】また、両面ユニットでは紙の幅を揃えるた
めのモータ、給紙クラッチ、搬送経路を変更するための
ソレノイド、紙の有無検知センサ、紙の幅を揃えるため
のサイドフェンスホームポジションセンサ、紙の搬送に
関するセンサなどがある。
【0041】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ、転
写チャージャ、分離チャージャ、現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。PWM制御はそれぞれの
高圧電力の出力のフィードバック値をA/D変換するこ
とによってデジタル値にして、目標値と等しくなるよう
に制御されている。ドライバー関係は給紙クラッチ、レ
ジストクラッチ、カウンター、モータ、トナー補給ソレ
ノイド、パワーリレー、定着ヒータなどがある。ソータ
ユニットとはシリアルインターフエースで接続されてお
り、シーケンスからの信号により所定のタイミングで紙
を搬送し、各ビンに排出されている。
【0042】アナログ入力には、定着温度、フォトセン
サ入力、レーザダイオードのモニタ入力、レーザダイオ
ードの基準電圧、各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により、定着部の温度が一定になるようにヒ
ータのオン/オフ制御もしくは位相制御が行われる。フ
ォトセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォトパ
ターンをフォトトランジスタにより入力し、パターンの
濃度を検知することにより、トナー補給のクラッチをオ
ン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。ま
た、この濃度により、トナーエンドの検知も行う。
【0043】レーザダイオードのパワーを一定にするた
めに調整する機構として、A/D変換器とCPUのアナ
ログ入力が使用される。これは予め設定された基準電圧
(この電圧は、本実施例ではレーザダイオードを点灯し
たときのモニタ電圧)が一致するように制御されてい
る。
【0044】次に、オペレーション関係の制御について
説明する。メインCPU(b)201は複数のシリアル
ポートとカレンダーIC209を制御する。複数のシリ
アルポートにはシーケンス制御CPU(a)200の他
に、操作部ユニット204、スキャナ制御回路206、
アプリケーションシステム210、エディター205な
どが接続されている。操作部ユニット204では操作者
のキー入力及び複写機の状態を表示する表示器を有し、
キー入力の情報をメインCPU(b)201にシリアル
通信により知らせる。メインCPU(b)201はこの
情報により操作部ユニット204の表示器の点灯、消
灯、点滅を判断し、操作部ユニット204にシリアル送
信する。操作部CPUはメインCPU(b)201から
の情報により表示器の点灯、消灯、点滅を行う。さら
に、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピー
スタート時に、シーケンス制御を行っているCPU
(a)200にその情報を伝える。
【0045】スキャナ部(スキャナ制御回路206)で
は、スキャナサーボモータ駆動制御及び画像処理、画像
読み取りに関する情報をメインCPU(b)201にシ
リアル送信処理し、またADF(ADF制御板224)
とメインCPU(b)201のインターフエース処理が
行われる。
【0046】アプリケーション(アプリケーションシス
テム210)は、外部機器(ファクス、プリンター、
等)とメインCPU(b)201のインターフエースで
あり、予め設定されている情報内容をやりとりする。エ
ディター205は、編集機能を入力するユニットであ
り、操作者の入力した画像編集データ(マスキング、ト
リミング、イメージシフト,等)をメインCPU(b)
201にシリアル送信する。カレンダーIC209は、
日付と時間を記憶しており、メインCPU(b)201
にて随時呼び出せるため、操作部表示器への現在時刻の
表示や機械のオン時間、オフ時間を設定することによ
り、機械の電源のオン・オフをタイマー制御することが
可能となる。
【0047】1.9.2 画像データの処理 次に画像データの処理の流れについて説明する。ゲート
アレイ203はCPU(b)201からのセレクト信号
により下記3方向に画像データ(DATA0〜DATA
7)と同期信号を出力する。
【0048】1)スキャナ制御回路206→画像制御回
路202 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにもできる)で連送される画像信号をレ
ーザビームスキャナユニット211よりの同期信号PM
SYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
【0049】2)スキャナ制御回路206→アプリケー
ション210 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにできる)で連送されてくる画像信号を
アプリケーション210にパラレル出力を行う。アプリ
ケーション210は入力した画像データを外部に接続さ
れているプリンタ等の出力装置に出力する。
【0050】3)アプリケーション210→画像制御回
路202 この場合、アプリケーション210が外部に接続されて
いる入力装置(ファクス等)からの8ビットデータ(た
だし4ビット、1ビットにできる)で連送される画像信
号をレーザビームスキャナユニット211よりの同期信
号PMSYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
この場合、外部からの画像信号が1ビット、4ビットの
場合には、8ビットデータに変換する処理を行う必要が
ある。
【0051】図6はイメージスキャナ部のブロック図で
ある。CCDイメージセンサ250から出力されるアナ
ログ画像信号は、イメージプリプロセッサ(IPP)2
51内部の信号処理回路252で増幅及び光量補正さ
れ、A/D変換器253によってデジタル多値信号に変
換される。この信号はシェーディング補正回路254に
よって補正処理を受け、イメージプロセスユニット(I
PU)255に印加される。
【0052】イメージプロセスユニット(IPU)25
5の概略ブロック図を図7に示す。IPU255に印加
された画像信号はMTF補正回路270で高域強調さ
れ、変倍回路271で電気変倍され、γ変換回路272
に印加される。γ変換回路272は入力特性を機械の特
性に合わせて最適になるようにする。γ変換回路272
から出力された画像信号は、データ深さ切り換え機構の
SW1で所定の量子化レベルに変換される。この切り換
え機構は図8に示す3つのデータタイプに切り換える。
4ビット化回路273では4ビットデータが出力され、
2値化回路274では、入力される8ビットの多値デー
タを予め設定された固定しきい値によって2値データに
変換し、1ビットデータを出力する。ディザ回路275
は1ビットデータで、面積階調を作り出す。SW1は3
つのデータタイプの1つを選択しDATA0〜DATA
7として出力する。
【0053】再び図6に戻り、スキャナ制御回路206
はメインCPU(b)201からの指示に従って蛍光灯
安定器(ランプ制御回路)256、タイミング制御回路
257、IPU255の電気変倍回路、並びにスキャナ
駆動モータ258を制御する。蛍光灯安定器256は、
スキャナ制御回路206からの指示に従って蛍光灯1の
オン、オフ及び光量制御を行う。スキャナ駆動モータ2
58の駆動軸にはロータリーエンコーダ259が連結さ
れており、位置センサ260は副走査駆動機構の基準位
置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制御回路20
6によって設定される主走査側の倍率に従って電気変倍
処理を行う。
【0054】タイミング制御回路257はスキャナ制御
回路206からの指示に従って各信号を出力する。即
ち、読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ(C
CD)250に対しては1ライン分のデータをシフトレ
ジスタに転送する転送信号と、シフトレジスタのデータ
を1ビットずつ出力するシフトクロックパルスとを与え
る。像再生系制御ユニットに対しては、画素同期クロッ
クパルスCLK、主走査同期パルスLSYNC及び主走
査有効期間信号LGATEを出力する。
【0055】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ250に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、画像書き込みユニットのビームセンサが出
力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号で
あるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力
される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
DATA0〜DATA7画有効なデータであるとみなさ
れるタイミングで高レベルHになる。
【0056】なお、この例ではCCDイメージセンサ2
50は、1ラインあたり4800ビットの有効データを
出力する。スキャナ制御回路206はメインCPU
(b)201から読み取り開始指示を受けると、照明用
蛍光灯1を点灯し、スキャナ駆動モータ258を駆動開
始して、タイミング制御回路257を制御し、CCDイ
メージセンサ250の読み取りを開始する。また、副走
査有効期間信号FGATEを高レベルHにセットする。
この信号FGATEは、高レベルHにセットされてから
副走査方向に最大読み取り長さ(この例では、Aサイズ
長手方向の寸法)を走査するに要する時間を経過すると
低レベルLとなる。
【0057】図9は本装置のメモリシステムのブロック
図である。CCD250からの画像信号は、シェーディ
ング補正と黒レベル補正と光量補正の機能を持つイメー
ジプリプロセッサ(IPP)251を通して8ビットデ
ータで出力される。このデータはマルチプレクサ(1)
(MUX1)280で選択されて、空間周波数高域強調
(MTF補正)機能、速度変換機能(変倍)、γ変換機
能、データ深さ変換機能(8ビット/4ビット/1ビッ
ト変換)を持つイメージプロセスユニット(IPU)2
55で処理されて、MUX(3)282を通してプリン
タPRに出力される。281はMUX(2)、283は
メモリ装置(MEM)である。
【0058】画像データ用のフレームメモリを持ったシ
ステムでは、図10のようにIPU255からのイメー
ジデータを一旦メモリ装置(MEM)283に格納し、
必要なときにメモリ装置(MEM)283から取り出し
てプリンタ(PR)に出力する構成にしていた。また、
IPU255からのイメージデータをプリンタ(PR)
に出力しながら、同時にメモリ装置(MEM)283に
格納して2枚目以降のコピーをメモリ装置(MEM)2
83からのイメージデータで行う方法も一般的であっ
た。
【0059】本装置は、IPU255からの処理された
データと生のデータのどちらもメモリ装置283に取り
込めるように、図11に示すデータフローが可能な構成
になっている。つまり、図9の3つのマルチプレクサ
(MUX1,MUX2,MUX3)280,281,2
82の切り換えでデータフローを変えられるように構成
している。例えば、1回のスキャナの走査で複数枚のI
PU255のパラメータを変えたコピーを出力する場合
は、次に示す手順で達成できる。 スキャナ走査時にMUX(1)をAにして、MUX
(2)をBにMUX(3)をAにして1枚目を出力す
る。この時、生データがMUX(2)を通してメモリ装
置(MEM)283に入る。 2枚目以降はMUX(1)をBにして、メモリ装置
(MEM)283からのデータをIPU255に入れて
MUX(3)を通してプリンタ(PR)に出力する。こ
の時、1枚コピーする毎にIPUパラメータを変更でき
る。
【0060】また、1ビットデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、MUX(2)をAにしてI
PU255の出力をメモリ装置に取り込む。この場合は
プリンタ装置は2値データ(1ビット)モードに切り換
えてコピーする。図9のEXTIN、EXTOUTは外
部からのイメージデータ入力信号と外部への出力信号で
ある。
【0061】図12は、圧縮器(COMP)290と伸
長器(EXP)291をメモリユニット(Memory
Unit)292の前後に入れて、実データ以外に圧
縮されたデータも格納できるようにしたものである。こ
の構成では圧縮器(COMP)290はスキャナの速度
に合わせて、また伸長器(EXP)291はプリンタの
速度に合わせて動作する必要がある。実データを格納す
る場合はマルチプレクサMUX(4)293とMUX
(5)294をそれぞれAにし、圧縮データを使う場合
はそれぞれBにする。295はエラー検知器である。
【0062】図12のメモリユニット292の中は図1
3のような構成になっている。図14の3つのイメージ
データタイプと、圧縮データであるコードデータを扱う
ためにデータ幅変換器300,301をメモリブロック
(Memory Block)302の入出力に持って
いる。ダイレクトメモリコントローラ(DMC1,DM
C2)303,304は、パックされたデータ数とメモ
リデータ幅に応じてメモリブロック302の所定のアド
レスにデータを書き込み、読み取り動作を行う。
【0063】図14は前述したようにイメージデータの
データタイプを示したものである。通常スキャナから、
またはプリンタへのイメージデータの速度は、8ビット
データ、4ビットデータ、1ビットデータに拘わらず一
定である。つまり、1ピクセルの周期は、装置において
固定されている。本装置では、8本のデータラインのM
SB側から1ビットデータ、4ビットデータ、8ビット
データとMSB詰めで定義している。このデータをメモ
リブロックのデータ幅(16ビット)にパック、アンパ
ックするブロックが入力データ幅変換器と出力データ幅
変換器である。パックすることによってデータ深さに応
じてメモリを使えるようになり、メモリ装置の有効利用
が可能になる。
【0064】図15は圧縮器(COMP)290と伸長
器(EXP)291の代わりにピクセルプロセスユニッ
ト(PPU)310をメモリユニット292の外に配置
したものである。PPU310の機能はイメージデータ
間のロジカル演算(例えばAND、OR、EXOR、N
OT)を実現するユニットでメモリ出力データと入力デ
ータを演算してプリンタに出力することと、メモリ出力
と入力データ(例えばスキャンデータ)を演算して再び
メモリユニット292に格納することができる。出力先
のプリンタとメモリユニット292の切り換えはMUX
(6)311とMUX(7)312で行う。この機能は
一般的には画像合成に使われ、例えばメモリユニット2
92にオーバーレイデータを置いておいてスキャナデー
タにオーバーレイをかぶせることなどに使用される。
【0065】図16は外部記憶装置を使用してイメージ
データを保存する構成を示したものである。イメージデ
ータをフロッピーディスクに保存するときは、図9のE
XTOUTからインターフェイス(I/F)320を通
してファイルコントローラ(File Control
ler)321が制御するフロッピーディスクコントロ
ーラ(FDC)322に出力し、フロッピーディスクド
ライブ(FDD)323上のフロッピーディスクに記憶
する。ファイルコントローラ321の制御下には、ハー
ドディスクコントローラ(HDC)324と、ハードデ
ィスクドライブ(HDD)325があり、ハードディス
クの記憶媒体上にもリード、ライトできる構成にしてい
る。ハードディスクドライブ(HDD)325は通常よ
く使うフォーマットデータやオーバーレイデータを記憶
しておき必要に応じて使用できるようにしている。
【0066】図17は圧縮と伸長の処理速度が間に合わ
なかったときに100%リカバリーできるようにした構
成である。メモリユニット292にはスキャナ走査と同
時に圧縮されたデータとイメージデータがメモリユニッ
ト292に入る。入ってきたデータはそれぞれ別のメモ
リエリアに格納されるが、圧縮データはそのまま伸長器
(EXP)291へ入り伸長される。1ページのデータ
が全てメモリユニット292に入るまでに圧縮器(CO
MP)290と伸長器(EXP)291の処理時間が間
に合って正常終了した場合は圧縮データのメモリエリア
だけが残り、生データのエリアは取り消される。もし、
エラー検出回路(Error Detect)295が
圧縮器(COMP)290又は伸長器(EXP)291
からのエラー信号を検出した場合は、直ちに圧縮データ
エリアが取り消され生データが採用される。
【0067】メモリ管理ユニット(MMU)330は、
メモリユニット292に対して2つの入力データと1つ
の出力データが同時に入出力できるようにメモリを制御
するユニットである。このリアルタイムで圧縮と伸長の
検定をすることで、高速性と確実性とメモリエリアの有
効利用が可能となった。本実施例でのこの構成はメモリ
管理ユニット(MMU)330によってメモリエリアの
ダイナミックなアロケーションができるようにしたが、
生データ用と圧縮データ用の2つのメモリユニットを持
たせてもよい。
【0068】図17の構成は、電子ソーティングのよう
に複数のページを格納し、リアルタイムでプリンタに出
力するような、格納ページ数とプリント速度を両立させ
なければならないような用途に最適である。
【0069】1.9.3 アプリケーションユニット 図18(a),(b)にアプリケーションユニットのブ
ロック図を示し説明する。この例はAPL1(ファイル
ユニット)、APL2(FAXユニット)、APL3
(オン,オフプリンタユニット)、APL4(LA
N)、APL5(画像方向認識ユニット)、表示(T/
S,LCD)を含んだシステムを示す。まずベース部の
説明を行う。エンジンI/F340はイメージデータは
シリアルで送られてくるのでここでパラレルに変換す
る。また、ページメモリ341のパラレルデータはエン
ジンI/F340でシリアルに変換してEXTINに送
り出す。制御信号はシリアルであり、エンジンI/F3
40を介してSCI(シリアルコミニュケーションイン
ターフェイス)342を介してシステムバスに接続す
る。ページメモリ341はこの例ではA3で1ページ分
のサイズを持ちここでBITイメージに変換すると共に
EXTIN、EXTOUTのデータ速度とCPUの処理
速度の調停も行う。変倍回路343はページメモリ34
1上のデータをこの回路にて拡大あるいは縮小の高速処
理を行うためにDMAC344を用いてCPU352を
介さないで高速に処理を行うようになっている。回転制
御は例えばFAX送信で送りの原稿がA4縦で受けがA
4横の場合、送り側は自動的に71%縮小して送信して
しまい受信側は見づらいものになる。これを防止するた
めに前記サイズの時は送信原稿を90度回転させA4横
に変換し等倍送信するようにする。
【0070】もう1つの目的は受信出力するとき受信サ
イズがA4横でカセットのサイズがA4縦の時は回転制
御部にて90度出力イメージを回転させてA4縦に直し
て出力する。これによりカセットに縦、横の区別が要ら
なくなる。
【0071】CEP345はイメージデータの圧縮、伸
長、スルーの機能を持った回路である。バスアービタ3
46はAGDC385からのデータをイメージバスに送
ることやシステムバスに送る処理を行う。タイマ348
は所定のクロックを発生する機能を有する。RTC34
9は時計であり現在の時刻を発生する。コンソールは制
御用の端末であり、この端末によりシステム内部のデー
タの読み出し書換等に加え内部のOSの1機能であるデ
ィバッグツールを用いてソフトの開発もできるようにな
っている。ROM350にはOS等基本機能が入ってい
る。RAM351は主にワーキング用に使用する。この
ユニットは本システムの基本制御を行うものである。
【0072】1.9.3.1 APL1について SCSI360はHDD(ハードディスク)325、O
DD(光ディスク)361、FDD(フロッピディス
ク)323用のI/Fである。ROM362はSCSI
360を介してHDD325、ODD361、FDD3
23を制御しファイリングシステムとしてのソフトが入
っている。
【0073】1.9.3.2 APL2について FAX制御用のユニットであり次の部分からなる。G4
FAXコントローラ370はG4用のプロトコルを制御
するユニットであり、この部分でG4のクラス1、クラ
ス2、クラス3をサポートするユニットである。言うま
でもなくISDNもサポートしNET64においては2
B+1D(64KBx2+16KB)の回線となるので
G4/G4、G4/G3、G3/G3、G4のみ、G3
のみのいずれかが選択できるユニットである。G3FA
Xコントローラ371はG3用のプロトコルを制御する
ユニットであり、この部分でアナログ回線によるG3F
AXのプロトコル、デジタル信号をアナログ信号に変換
するモデムも有する。NCU(ネットワークコントロー
ルユニット)372は交換機を使用して相手と接続する
時、又は相手からの着信を受けるダイアルする機能等を
有する。SAF(ストア アンド フォワード)373
はFAXの送信、受信を行うときの画像データ(イマー
ジデータ、コードデータ等を含む)を蓄積するものであ
る。
【0074】このユニットは半導体メモリ又はHDD3
25、ODD361等が使用される。ROM374には
APL2をコントロールするためのプログラムが入って
いる。又RAM375はそれらのワーク用であると同時
にバッテリにて不揮発にしてあり、この中に相手の電話
番号、相手先名、FAX機能を制御するデータ等が入っ
ており、表示ユニットのT/S、LCDを用いて容易に
設定できるようになっている。
【0075】1.9.3.3 APL3について オンラインプリンタ、オフラインプリンタの制御ユニッ
トである。FDC(フロッピーディスクコントローラ)
380はフロッピーディスク381の制御を行う。最近
のフロッピはSCSIをサポートしているものであり、
ここではSCSI,ST506インターフェイスをサポ
ートする。SCI(シリアルコミニュケーションインタ
ーフェイス)382はHOSTコンピュータとの接続に
使用する。セントロI/F383もSCI382と同様
である。エミュレーションカード384は次の働きを行
う。HOSTからプリンタを見たとき現状はNEC製,
EPSON製等多くのメーカから発売されており、それ
ぞれは多少仕様が変わっている。これらのプリンタの機
能をHOSTから見て同じになるようにしなければHO
STで使用していたソフトが走らなくなる事が生じる。
このような不具合をなくすためにエミュレーションカー
ド384をつけ、この内部に入っているソフトで見かけ
上HOSTから見たとき各メーカのプリンタとして動作
するようにしたものである。
【0076】AGDC(アドバンスト グラフィス デ
スプレイ コントローラ)385はHOSTより送られ
てきたコードデータをCGROM386、CGカード3
87内のFONTイメージを高速にページメモリ341
に展開するものである。ROM388はこれらを制御す
るソフトが入っている。CGROM(キャラクタ ゼネ
レータ ROM)389はコードデータに対応したFO
NTデータが入っているものである。FONTの形式は
アウトラインFONT等のデータが入っている。CGカ
ード387は外付けのCGFONTであり、内容はCG
ROM386と同様である。395はRAMである。
【0077】1.9.3.4 APL4について LANを制御するユニットである。ここでLANコント
ローラ390において、現在稼働中のLANであるイン
サーネット、オムニ、スターラン等を制御する。当然A
PL2(FAX)、APL4(LAN)は他のAPLが
動作中でもバックグランドで働くようになっている。3
91はCPUである。
【0078】1.9.3.5 APL5について スキャナで読み込んだ画像の画像方向を識別するユニッ
トである。400はページメモリ、401はエリアメモ
リ、402はデータベース、403はCPU、404は
ROM、405はRAMである。
【0079】1.9.3.6 表示について このユニットでLCD410及びタッチスイッチ(T/
S)を制御する。LCD410はグラフィック、キャラ
クタが表示でき、この中のCG412にANK、漢字の
第2水準のコードが内蔵されている。TSC413はタ
ッチスイッチコントローラであり、ここでT/Sの制御
を行う。T/SはX、Yの格子で分けられており、オペ
レータが使用するときのスイッチのサイズはTSC41
3により1つのキーにたいする格子の数を決めることで
自由に設定できる。またLCD410とT/Sは2層構
造になっており、キーのサイズとLCD410のキーの
枠が対応できるようになっている。また、414はCP
U、415はSCI、416はROM、417はRA
M、418はLCDC、419はDPRAMである。
【0080】表示の一例を図19に示す。固定キーとし
て、コピー枚数等を設定する10キー430、コピース
タートするためのスタートキー431、ユーザー設定可
能なファンクションキー432,433,434があ
る。このファンクションキーには、ユーザーが勝手にモ
ードを設定できる。例えば、キー432にソートモー
ド、キー433にステープルモード、キー434に両面
モード等が割り振られる。表示は、コピー枚数表示43
5とセット枚数表示436が固定表示であり、その他の
表示はLCD410に表示される。また、LCD410
はタッチスイッチになっており、LCD410に表示さ
れたオブジェクトを押下することでモードを選択するこ
とが可能となる。
【0081】次にここのAPLの動作について説明す
る。1.9.4 ファックス動作 まず、FAXの動作について説明する。本FAXはM
F、G2、G3、G4の機能を有し送信密度は3.8
5、7.7、15.4本/mmさらにG4用として20
0、240、300、400dpiをサポートし、変倍
機能を使用してお互いに密度変換を行うことができる。
また、SAFメモリを使用してメモリ送受信、中継、親
展受信、ポーリング、等を実現できさらに、送信原稿の
メモリ蓄積中にメモリ送信、メモリ受信、受信出力等を
同時に行うことができるまず、送信動作について説明す
る。原稿をセットし、スタートキー431を押すこと
で、APL2のRAM375に入っている相手先へ、ダ
イアルを行い相手を呼び出す。相手がFAXであること
が分かると原稿の読み取り動作が始まる。もし原稿がな
い状態でスタートキー431を押すと、原稿の再セット
を促す表示を行う。原稿読みとり開始動作により、スキ
ャナが動作し、原稿を読み取り、図20の個々の回路を
介して、EXTOUTの端子にデータが出力される。こ
の時MUX(1)、MUX(3)を選択することで、I
PU255を使用するかしないかを選択でき、さらにI
PU255の内部の機能はプログラムで自由に選択でき
る。この信号は図18のエンジンI/F340に入り、
ページメモリ341のビットサイズに合わせてページメ
モリ341に記憶していく(EXTOUTは1画素8ビ
ットの多値で送られてくる。これに対しページメモリ3
41は16ビット対応になっており、ビットの構成が異
なるので、ここで合わせる)。
【0082】スキャナからのデータがページメモリ34
1に入ると、このデータを圧縮しながらAPL2のSA
Fメモリへ蓄積していく。このようにスキャナからのデ
ータを、SAF373に蓄積しながら送信することで、
次の特徴が得られる。スキャナからの読み取りは、A4
サイズ1枚を約2秒で読むことができる。これに対し、
G3で送信する時間はA4サイズを約9秒かかって送信
する。このように送信の時間は読み取りの約4.5倍か
かっていることになる。本実施例のように複写機、FA
X、プリンタ等と複合して使用できる装置においては、
例えばFAX送信中に次の人がコピーを取りたい時は、
FAX送信の仕事を早く終わりたい。しかし、FAX送
信は相手機の性能により早く送れたり遅くなることがあ
る。本実施例のように、読み取りデータをSAF373
へ蓄積しながら送信することで、見かけ上の送信速度を
上げることができる。また、送信原稿がSAFメモリに
蓄積されているので、送信途中でエラーを起こしたと
き、回線が切れたとき等、再送、再発呼して正しく画像
を送ることができる。このように、SAF373へ蓄積
されたデータはシステムバスにより、G3ファックス、
またはG4ファックスユニットからアクセス可能とな
る。
【0083】図21は図20に示すIPU255の概略
ブロック図であり、図7に示す回路の他、多値化回路4
40、マーカ編集回路441、アウトライン回路44
2、誤差拡構回路443などを備えている。
【0084】次に画情報の受信について説明する。図2
2(a),(b)において、受信画像データはモデム4
50にてデジタル信号に変換される。これをDCR45
1を介して生データを直し、さらに圧縮してSAFメモ
リ452に蓄積する。この時、DCR451にて生デー
タに戻してから再度圧縮する理由は、通常受信データに
は回線上のエラーが含まれており、このままSAF45
2に蓄積すると、ハードのエラーか、データのエラーか
の区別が付かなくなるからである。再圧縮する時は、メ
モリ効率の良い方式を採用する。SAFメモリ452に
蓄積されたデータはページ毎にプリント出力する(モー
ドの設定により1ファイル分蓄積してから出力すること
もできる)。
【0085】SAFメモリ452から出力するには、図
18のページメモリ341を他のAPLが使用しておら
ずさらに複写機もあいていることが必要となる。これら
の条件が揃うとSAFメモリ452のデータをCEP3
45を介して生データに戻しながらページメモリへ展開
していく。展開が終了してから最適な紙サイズを選択す
る。この時ページメモリ341のデータはA4縦で最適
な用紙がA4横の時は、回転制御によりページメモリ3
41のデータを90度回転させ、選択された用紙に出力
させる。この機能により、今まではA4横の用紙にA4
縦の画像を出し、余白が出ていたことが防止できるよう
になった。この機能は受信出力のみでなく、送信モード
においても相手機に会わせて読み取った画情報を90度
回転できるので、例えば送信原稿がA4横で受信側がA
4縦の時今までは71%縮小で送っていたが、90度回
転を取り入れることで等倍で送れるようになり受信側で
は見やすくなる。
【0086】ここで、SAFメモリ452の代わりにH
DD325を使用するときはSAFメモリ452をバッ
ファにして、APL1のSCSIインターフェイスを介
してHDD325をドライブすることで可能となる。以
上でFAXの基本動作を説明した。
【0087】1.9.5 画像処理ユニット1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 図18のベース部の画像処理の機能をブロックで記述す
れば図23になる。図23に示すように、画像処理ユニ
ット208は、ビットマップページメモリ207がアク
セスできるようになっている。元の原稿画像を残すため
に、ビットマップページメモリ207は複写可能な最大
原稿サイズの2枚分のメモリを持つことが望ましい。つ
まり、図23のビットマップページメモリ207のAに
原稿の元の画像データ、Bに画像処理ユニット208で
画像加工された画像データがセットされる。画像処理ユ
ニット208への入力は画像データ(ビデオ)バス50
0と画像処理コマンド501である。
【0088】画像データバス500は8ビットのデータ
バスであり、1画素毎に8ビット、すなわち256の濃
度諧調をもつ。また、画像処理コマンドは、この図には
記載されていないシステムを制御するシステムコントロ
ーラ〔図4のCPU(b)201〕から、システムバス
で入力される。データは、画像処理の機能毎にコードが
決められ、例えば、画像シフトの場合は、シフトコー
ド、シフト方向、シフト寸法がシステムコントローラか
ら送信されてくる。また、変倍機能は、変倍コマンド、
X軸変倍率、Y軸変倍率が順次送信される。当然通常の
変倍の場合は、X軸変倍率コードとY軸変倍率コードは
同じ値となる。その他、回転コマンドには回転角度コー
ドを付加する。
【0089】スキャナで逆スキャンを行った場合は、画
像のミラーリングが必要となる。この場合は、ミラーリ
ングコマンドまたは逆スキャンコマンドとミラーリング
時の基準軸情報が送信されてくる。
【0090】ビットマップメモリ207の解説図を図2
4に示す。読み込まれた画像データは、1画素につきア
ドレスとして1バイトが割り当てられる。1バイトのデ
ータは前述の画像濃度データである。バイトサイズは、
最大原稿サイズがA3である場合、主走査方向297m
m、副走査方向420mmで、400dpiの解像度を
持つ場合に、 主走査方向には、(297÷25.4)×400=46
78バイト 副走査方向には、(420÷25.4)×400=66
15バイト よってA3原稿一枚分のビットマップ画像をメモリする
には、 4678×6615=約30Mバイト 必要となる。
【0091】ここで、理解し易いように、各ビットマッ
プの主走査方向、副走査方向、濃度諧調に対して、配列
を定義し、主走査方向をX、副走査方向をY、濃度諧調
をZとし、各ビットをDIM(X,Y,Z)とする。図
24で示すA点は(0,0,0)であり、B点は(46
78,0,0)、C点は(6615,4678,0)と
なる。
【0092】次に、システムコントローラからのコマン
ドに対する画像処理ユニット208の動作処理方法につ
いて解説する。
【0093】1.9.5.2 シフト まず、シフトコマンドを受信したときは、シフトすべき
方向とシフトすべきmm寸法が同時に送信される。シフ
トすべきmm寸法から、シフトすべきドット数を計算す
る。シフト方向データから、主走査X方向の順方向(配
列のXの値の大きくなる方向)か逆方向か、副走査Y方
向の順方向か、逆方向かを判断する。以上の判断が終了
すると、画像処理動作が開始される。例えば、主走査X
方向の順方向に25.4mmのシフトコマンドが受信さ
れた場合、シフトドット数は400ドットとなる。そし
て、画像のビットマップデータが画像処理ユニット内に
あるDMA制御によって、ビットマップページメモリA
からBに転送される。転送される際には以下の処理が行
われる。 A(X,Y,Z)=B(X+400,Y,Z) Xは0から4678−400まで処理が行われ、Yは0
から6615まで処理される。Zはバイト単位のDMA
の場合は同時に0からビット7まで転送されるので考慮
しなくても良い。
【0094】システムコントローラからのシフト量は以
下のように判断する。図28で画像開始位置がX1の場
合で、パンチまたはステープル位置のX座標が20mm
の場合、またパンチ穴直径が6mmの場合、 X1>(20+6/2)mm であればパンチ穴と画像がオーバーラップしないのでシ
フトする必要はない。 X1≦(20+6/2)mm の場合はパンチ穴と画像がオーバーラップする。この場
合画像のシフト量SFxは、 SFx=(20+6/2)−X1 となる。この値がシフト方向X軸順方向シフトコマンド
の次に送信されてくる。ステープルについても同様であ
る。
【0095】一方、SFxシフトして画像がこぼれる場
合、つまり、図28のX2の値がシフトしたSFxより
も小さい場合である。この時は、シフト画像を転写紙上
に展開すると画像切れが生じる。画像切れを生じさせな
いためには、原稿画像を縮小しなければならない。
【0096】1.9.5.3 変倍 変倍処理を受信した場合は、例えば50%縮小の場合
は、X、Y共偶数バイトを間引いてAからBに転送す
る。99%の場合は、AのX、Yの0から98をBに転
送し、次にAのX、Yの100から198をBに転送す
る。このようにすることで100画素の内、1画素が間
引かれ、結果としては99%縮小となる。同様に98%
時は、50画素の内1画素を間引けばよい。
【0097】拡大を行うときは、ビットをそのまま拡大
すると、画素が荒くなってモザイク状になるため、これ
をなめらか(スムーシング)にするには、補間あるい
は、空間ローパス・フィルタ(2次元フーリエ変換後高
域を減衰させて逆フーリエ変換する)などの処理を行う
のが一般的である。前述のパンチ位置に画像が生じしか
も、シフトしたときに画像切れが生じ縮小しなければな
らない場合の倍率は以下のように決定する。原稿のX軸
方向の原稿長さをLxとすると、 M(倍率)=(Lx−(20+6/2)/Lx となる。画像を保証するには、X軸方向の縮小のみ行わ
れれば良いが、通常画像の縦、横比を一定にするために
X軸、Y軸とも変倍するのが普通である。
【0098】1.9.5.4 回転 回転角度90度単位で送信されてくる。時計方向90度
回転の場合は、A点の画素データがB点の画素になり、
B点の画素データが(4678,4678)点の画素デ
ータとなるように画像の画素データをメモリAからBに
転送すれば良い。ところがこの状態では、主走査、副走
査方向に画素数が異なるため、90度回転の場合は長手
方向の画素(副走査方向)がメモリからあふれてしま
う。しかし、転写紙からもあふれてしまうため、縮小処
理等を行わない場合は、この状態のままでよいが、縮小
する場合は、副走査方向×副走査方向分のメモリがBの
ページメモリに必要になってくる。
【0099】回転角度が180度の場合は、Aの画素が
Cの画素に対応する。よって、変換は、 A(X,Y,Z)=B(6615−X,4678−Y,
Z) となる。
【0100】1.9.5.5 逆スキャン及びミラーリ
ング ミラーリングでは、通常コピーに対して画像を鏡面に写
した画像を得ることができる。これは、画像加工の1つ
のアプリケーションとしてもデザイン部門等で役立つ
が、次のような応用も可能である。
【0101】通常スキャナは、原稿基準位置から原稿デ
ータを読み込んでメモリに展開するが、原稿サイズが判
れば原稿を原稿基準の反対の端辺から読み込みメモリに
展開する。前述の通常スキャンでのメモリへの展開され
た画情報を図25に示す(a,b)。原稿の左から右へ
の斜線及び矢印は、主走査の方向を示している。図26
には、原稿を逆スキャンし、メモリに展開したときの図
を示す((a),(b))。共に最初にスキャンされた
画素が図24に示すページメモリ207の(0,0,
0)に展開される。図26のM線をミラーと仮定しメモ
リ上でミラーリングを行うと図26の(c)になる。こ
れは、ミラーリングコマンドまたは逆スキャンコマンド
受信と同時に受信されるミラー軸情報によって、例えば
Y軸情報であれば、下記計算式によって図24のメモリ
の転送を行う。 A(X,Y,Z)=B(4678−X,Y,Z) X軸でのミラーリングの場合は、 A(X,Y,Z)=B(X,6615−Y,Z) となる。元々天地が逆に置かれた原稿を逆スキャンしミ
ラーリングした時の様子を図27の(a)から(c)に
示す。
【0102】本記述では、メモリに一旦取り込んで、ミ
ラーリングしているが、リアルタイムに読み込みと同時
に、M線をミラー軸として出力することも可能である。
ページメモリを持たないコストの低い装置においても簡
単な処理で、画像の180度回転が可能となる。
【0103】1.10 人体検知センサ 図5の全体ブロックに示すように、メイン制御板220
には、人体検知センサ225が接続されている。これ
は、複写機のオペレータが複写機の前に存在するか否か
を検出するものである。設置場所は、複写機の操作部、
または表示部、原稿台、前側面近傍である。このセンサ
225は、赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタ
で組み合わされた反射型センサである。このセンサ22
5は、例えば、複写機の予熱(機械を使用しないとき定
着温度を下げて節電する)制御のオン・オフや、ガイダ
ンス説明のコントロール、音声ガイダンスのオン・オ
フ、機械動作制御の判断等に使われる。
【0104】オペレータが存在するか否かの判断は、次
のように行う。反射型の人体検出センサ225は、反射
物体がセンサから距離で1m前後以内でオンするように
なっている。センサ225の出力を直接オペレータの存
在信号にすると、複写機の前を人間が通過した場合も、
瞬間的にオペレータが存在と検出してしまうため、セン
サ出力がある一定時間連続してオンならば、オペレータ
が存在すると判断する。このある一定時間は、一般に5
00msecから800msecである。また、この時
間はCPUによるタイマーでソフト的に作られても良い
し、センサ225のハードで信号遅延を行ってもよい。
【0105】2.画像方向判断 画像方向判断の方法としては、 ・端部空白域を検出して画像方向を認識する ・レイアウト判断によって画像方向を認識する ・文字方向判断、文字認識手段によって画像方向を認識
する ・パンチ穴、ステープル穴検出によって画像方向を認識
する ・端部空白域検出によって画像方向を認識する といった方法があり、これらの画像方向判断は、図18
に示すAPL5とベース部の各種機能ハードウェアを組
み合わせて機能する。このうち、文字方向判断によって
画像方向を認識し、検出する方法について詳しく説明す
る。
【0106】3.文字方向判断による画像方向認識検出 画像データの天地判断は、画像天地判断装置によって、
画像メモリに対して行われる。画像メモリは、ユニット
単体でもつ画像メモリ(ページメモリ、任意のエリアメ
モリ)を使用するが、他のユニットの画像メモリを使用
してもよい。例えばFAXユニットで説明したSAFメ
モリ、または、スキャナ読み込み時に、圧縮、伸長する
ために必要なページメモリを使用しても良い。ここで、
画像の天地方向判断方法を説明する。一般に精度良く判
断するものとして、OCR技術を用い文字認識を行い、
原稿の天地を判断するものがある。つまり、各原稿内の
一文字、一文字を切り出し、その文字をパターン化し、
パターンの特徴とデータベース化された文字パターン情
報を、比較し、文字を確定する方法である。文字の確定
には、ニューロ、ファジーの技術が良く用いられる。読
み込んで切りだした文字パターンを、180度回転しな
ければ、文字の確定ができない場合、原稿は天地が逆に
設置されたものと判断する。この場合、一文字だけに対
して行うのではなく、数文字に対して行い、天地判断を
より正確なものとする。
【0107】次に、上記文字方向認識方法について述べ
る。スキャナから読み込まれた原稿から、任意の文字列
の中の文字を切り出す。この時、横書き原稿を基準とす
ると、縦書き原稿では切り出された文字は90度回転す
る。このほか、原稿の向きが不揃い等、原稿がセットさ
れる向きにより切り出された文字は、0度、90度、1
80度、270度というように様々な角度に回転してい
る可能性がある。上記のような、回転した文字を認識す
るために、入力文字の画像を様々な角度に回転させなが
ら特徴を抽出し、正規の角度に対応する辞書と比較照合
する方法、あるいは、様々な回転角度に応じた辞書をあ
らかじめ複数用意し、この複数の辞書と入力画像の特徴
を比較する方法等がある。
【0108】文字方向認識の一例を図29から図33を
基に記述する。図29は文字認識方法の一実施例の概略
手順を示したフローチャートである。文字画像を入力し
(ステップS601)、その特徴を抽出する(ステップ
S602)。ここで、特徴抽出は、入力文字画像の輪郭
抽出を行い、その輪郭部に図30に示す方向コードを付
加することで行うものである。次に、該入力文字画像の
輪郭部に付加された方向コードについて、図31に示す
ように方向コード別ヒストグラムを生成する。(ステッ
プS603)。これが該入力文字そのものの特徴量Hを
表している。次に、入力文字の回転角度に応じて上記ヒ
ストグラムを並べ変え該入力文字の回転なしに対応する
ヒストグラムを生成する(ステップS604)。これを
回転ヒストグラムという。この回転ヒストグラムについ
て、辞書との照合を行い(ステップS605、S60
6)認識結果を出力する(ステップS608)。ステッ
プS606で一致しない場合は、回転制御レジスタの値
を変更し(ステップS607)、切り出し文字のヒスト
グラムを90度回転させ再度回転ヒストグラムを生成し
(ステップS604)、認識辞書照合(ステップS60
5)を実行する。
【0109】図32は文字認識方法を実現するためのハ
ードウエアの構成例である。206はスキャナ制御回路
(スキャナ)、255はスキャナ206からの入力画像
をメモリする画像メモリを含むAPL5のイメージ・プ
ロセシング・ユニット(IPU)255でありこのユニ
ットで文字方向が認識する。
【0110】IPU255はスキャナ206との画像デ
ータのハンドリングを行う入力部600と元の文字画像
をどの程度回転させたかを記憶する回転情報レジスタ6
01、文字認識を行う認識部602からなっている。
【0111】認識部602は、スキャナ206によって
読み込まれた原稿の2値画像情報から文字画像を切り出
し、ノイズ除去などの正規化を行う前処理部603正規
化後の文字画像の特徴を抽出する特徴抽出部604、抽
出された特徴のヒストグラムを生成するヒストグラム生
成部605、該生成されたヒストグラムを回転情報レジ
スタ601の回転角度に応じて並び換え、回転ヒストグ
ラムを生成する回転ヒストグラム生成部606、生成さ
れた回転ヒストグラムについて辞書照合を行い候補文字
を決定する辞書照合部607、認識結果を出力結果出力
部608、文字毎に回転なしの場合の標準ヒストグラム
を格納している辞書609から構成される。回転ヒスト
グラム生成部606は、さらに変換部610と演算部6
11より構成される。
【0112】例えば、文字「文」の各角度に応じた方向
コードを図33に示す。同図(b)に示されるような方
向に文字が読み込まれた場合、同図(b)に示すように
特徴抽出部604によって、方向コード化され、方向コ
ードをヒストグラム生成部605によって、ヒストグラ
ム化する。この状態では回転情報レジスタ601には0
度の情報が入っており、ヒストグラム生成部605の出
力情報と、回転ヒストグラム生成部606の情報は一致
する。このデータを、標準ヒストグラム辞書609の情
報と比較する。しかしながら、「文」と言う文字は90
度回転されて読まれているので辞書照合部607の判断
結果は判定できずとなってしまう。この場合、回転情報
レジスタ601の値を書換え、再度ヒストグラム生成部
データを回転情報レジスタ601の値で回転ヒストグラ
ムデータに変換し辞書609と比較する。このような動
作を辞書609とデータを比較する辞書照合部が一致の
判断を出すまで行う。ただし、270度回転させても一
致がない場合は、判定不能とし、切り出された次文字に
ついて同様な判定を行う。上記手法により、文字方向デ
ータが回転情報レジスタ601に設定される。
【0113】ヒストグラム生成部605の値を回転情報
レジスタ601の情報によって回転ヒストグラムデータ
を生成する手法を説明する。図33において、例えば
(a)に示した回転角度0度の場合と、(b)に示した
回転角度90度の場合とを比較すると、90度の時の方
向コード1を方向コード7、方向コード2を方向コード
8と言うように、6を加えた方向コードに置き変えるこ
とによって、回転角度0度の時と同じ方向コードに変換
することが可能である。ただし、6に加えた結果が8を
越えた場合は、その結果から8を引いた方向コードに置
き換える。この変換変換は次の計算式で表される。 D=MOD(d+c−1)+1 d:変換前の方向コード c:回転角度に依存した定数 (0度で0、90度で6、180度で4、270度で2
である。) D:変換後の方向コード 以上の文字方向決定までの処理に併せて、既知技術であ
る原稿サイズ検知手段を用いて以下のような応用も可能
である。
【0114】日本国内では、横書き(英数字書き)と、
縦書き(国語書き)が存在し、用紙方向も縦長と横長が
存在する。これらの組み合わせ種類と、スキャナ206
に原稿設置した場合の天地方向を判断するものである。
判断に使用する入力手段は図34に示すように、原稿サ
イズ、文字判断時に出力される行切り出しブロックの方
向角度、前記文字方向判断によって出力される文字方向
角度、文字と行の角度の位相差が使われる。以上の組み
合わせをA4原稿サイズに適応すると、スキャナ206
の原稿設置台にはA4を縦方向、つまり図35のaから
hの設置方向と、横方向、すなわち図35のiからpま
での設置方向が考えられる。また、前述のように、縦書
き、横書き、天地の正逆が考えられる。このような16
種類の原稿状態を、図34のテーブルによって判断し原
稿状態aからpを出力するものである。
【0115】3.1.1 文字認識に基づく出力画像情
報ページ内の画像方向認識 原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ページ内の画像
方向を検出し、画像方向性の整合確認を行い、画像方向
の統一されたコピーが行われる。
【0116】以下、その内容について説明する。文字認
識のための手段・方法としては複写システムの構成によ
って次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 このときには、プレスキャンによって、所定のエリアま
たは、画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識
してある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出
し、文字認識を行うもの。 (b)デジタル複写機であってページメモリ(フルメモ
リ)を有する場合 このときには、ページメモリの場合には、読取りスキャ
ン時に読み取ったページの中から文字を抽出し、文字認
識を行うもの。 (c)アナログ複写機または充分なメモリ容量を持たな
い場合 このときには、内部に所定の範囲のみを読取り可能な読
取り手段とエリアメモリならびに認識のためのCPUを
有する原稿自動送り装置(ADF)を用いることによ
り、原稿の搬送中に画像を読み取ることによって、所定
のエリアまたは、画像データのうち地肌部でないエリア
を自動認識してある範囲をエリアメモリに取り込んで文
字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0117】画像方向を判断された原稿は、後述する図
36に示すコピー中断及び警告表示出力動作手順に従
う。また、図37に示す警告表示を行う。また、本実施
例は、両面画像形成(両面複写)を対象とした場合にお
いても、もちろん有効である。
【0118】以上のように、文字認識に基づき(原稿セ
ット方向と原稿サイズより)、画像方向を検出し、それ
ぞれの検出された原稿方向により、コピー画像方向が基
準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整合
確認を行うことにより、画像方向が異なる原稿が存在す
ることを知らせ、画像方向の統一されたコピーを得るこ
とができ、落丁の防止を可能とした。
【0119】3.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基
づく基準出力画像情報から、その他画像情報との画像方
向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判断
し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合状態
が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示することにより、画像方向の統一されたコ
ピーを得ることが行われる。
【0120】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検出し、
それぞれの検出された原稿方向より、コピー画像方向が
基準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整
合確認を行う。そのとき、基準とする画像を a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の二通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいても良いということである。画像方向を判断され
た原稿は後述する、図36に示すコピー中断及び警告表
示出力動作手順に従う。また、図38に示す警告表示を
行う。上述しなかったが、両面画像形成(両面複写)を
対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0121】以上のように、文字認識に基づき画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向により、コピ
ー画像方向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、画
像方向性の整合確認を行うことにより、画像方向が異な
る原稿が存在することを知らせ、画像方向の統一された
コピーができ、落丁の防止を可能とした。
【0122】3.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出
方法〔原稿サイズ・方向データ、文字方向データ、及び
行方向データに基づく識別検出(全種類:縦書き・横書
きに対応可能)〕 原稿サイズ検出手段により得られた原稿サイズ・方向の
データと、原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ペー
ジ内の画像方向、行方向を検出し、原稿の縦横と縦書き
横書きの識別検出を行うことが考えられる。
【0123】以下、その内容について説明する。図3
4、図35に示されるとおり、同一原稿サイズであって
も、原稿のセット方向と文字方向・行方向によってa〜
pの16通りに区別が可能である。しかしながら、文字
認識のみでは、図34の文字方向、行方向および文字と
行との位相差という3つのパラメータの区別しかつかな
いために例えばaとi、bとj、あるいはcとk、とい
った区別は不可能である。ところが、原稿サイズ検知デ
ータを参照データに加えることによって、すなわち、パ
ラメータが2つ加えられることにより、原稿サイズと原
稿方向を識別が可能になるため、aとi、bとjなどの
区別が可能となる。
【0124】以上のように、文字認識により文字方向と
行方向の検出に加えて、原稿サイズ・方向を検出するこ
とにより、画像方向のみならず縦原稿か横原稿かを区別
することができるため、より高精度の識別が可能とな
る。したがって、個々の原稿間の整合性判断や画像方向
統一をより正確に行なうことが可能となる。
【0125】3.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対して文字方向認識に基づく画像方
向性の整合確認 原稿には図39に示すように縦原稿横書き(用紙方向縦
長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横長、英数
字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語書き)、
横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4種類があ
る。
【0126】原稿が多数枚積載されていると、上記4種
類の原稿が混載されていることが考えられる。しかしな
がら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されているこ
とはないと考えられるので、ここでは混載例として、 (i)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (ii)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている
場合 の2種類とする。上記4種類の原稿は文字認識手段によ
る文字方向の認識と原稿サイズ検知手段を用いて画像の
天地までを含めて識別することができる。縦原稿と横書
原稿が混載されている場合には、基準画像情報を決定し
その基準画像情報に対して、それぞれの原稿の画像方向
の統一を図る。基準画像情報の決定方法は前述した通り
である。整合された記録紙の基準ステープル位置(また
は基準パンチ位置)についても前述した通りである。
【0127】3.1.5 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時リカバー(文字方向の不一致) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存在
するか否かを判断する画像形成装置において、画像方向
が異なる原稿が検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性MGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。コピー
の中断及び警告表示出力の動作手順を図36に基づいて
説明する。この図で示すフローは、1原稿に対するスキ
ャン毎に行われる。コピー機本体のROMにあらかじ
め、ステープルモード時に基準ステープル位置と検知さ
れた画像方向が不一致のときはコピー動作を中断するよ
うに命令が書き込まれていた場合(コピー中断モー
ド)、ステップS201で示すように、コピー中断要求
フラグをセットする。このフラグにてコピーシーケンス
制御は、新たな原稿画像のメモリへの展開、新たな転写
紙の給紙等を中断してコピー動作停止のシーケンスに入
る。コピー中断命令が書き込まれていない時は、ステッ
プS201は無視され、ステップS202に進む。
【0128】ステップS202では、操作部ユニット2
04のLCD410に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され。
図40に操作部の警告表示の一例を示す。
【0129】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行う時の動作手順を図41に基づいて説明す
る。多数枚原稿時、各原稿の最大端面余白域を検出する
ことによって画像方向が異なる原稿が検出された場合、
ステップS81にて画像処理モードにはいり、画像処理
後ステップS82へ進む。ステップS82では、操作部
に警告表示を行うべく、操作部がコード受信READY
状態で有れば警告表示コードが送出され、オペレータに
確認を要求するべく警告表示される。
【0130】図42に操作部の警告表示の一例を示す。
【0131】原稿の逆スキャンを行う時の動作手順を図
43に基づいて説明する。多数枚原稿時、各原稿の端部
余白域を検出することによって画像方向が異なる原稿が
検出された場合、ステップS91にて原稿逆スキャンモ
ードにはいり、逆スキャンにより画像方向が修正され、
ステップS92へ進む。ステップS92では、操作部に
警告表示を行うべく、操作部がコード受信READY状
態で有れば警告表示コードが送出され、オペレータに確
認を要求するべく警告表示される。
【0132】図44に操作部の警告表示の一例を示す。
これらの処理は両面画像形成(両面複写)を対象とした
場合においても、もちろん有効である。
【0133】以上のように、文字認識により検出された
画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断されたと
き、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原
稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が異なる原
稿が存在することを知らせたり、画像方向性NGに対す
るリカバーを行い、画像方向の統一されたコピーがで
き、また、落丁の防止を可能とした。
【0134】3.1.6 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時対応(画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存在
するか否かを判断する画像形成装置において、画像方向
が異なる原稿が検出された場合で、画像方向性NGに対
するリカバーが行えず、オペレータによる対応処置なし
には画像方向の統一されたコピーを得ることが不可能な
場合に、 a)−1 ソート部数に応じて、所定部数以上の時に
は、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示す
る。更に、所定の時間経過後もオペレータが何の対応処
置を取らなかった場合にはコピー動作を再開する。 a)−2 ソート部数に応じて、所定部数以下の時に
は、コピー動作を継続し、警告表示を操作部に表示す
る。 b)−1 人体検知センサON時には、コピー動作を中
断し、警告表示を操作部に表示する。更に、所定の時間
経過後もオペレータが何の対応処置を取らなかった場合
にはコピー動作を再開する。 b)−2 人体検知センサOFF時には、コピー動作を
継続し、警告表示を操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0135】この場合、ソート部数に対応した動作手順
を図45に基づいて説明する。この図で示す手順は、1
原稿に対するの最初のスキャン毎に行われる。コピー原
稿中に基準原稿に対する画像方向性NGと判定された原
稿が存在した場合、ステップS231で示すように、予
め決められた所定部数N(任意)とオペレータのセット
したソート部数とを比較手段によって比較し、セット部
数が所定部数Nよりも大きい場合には、コピー機本体の
ROMにあらかじめコピー動作を中断するように命令が
書き込まれてあり(コピー中断モード)、コピー中断要
求フラグをセットする。このフラグにてコピーシーケン
ス制御は、新たな原稿画像のメモリへの展開、新たな転
写紙の給紙等を中断してコピー動作停止のシーケンスに
入る。そして、ステップS232にてオペレータに確認
を要求すべく図37に示すような警告表示を行う。これ
に対し、オペレータが何らかの処置を施し、再びスター
トキー431を押した場合には、コピー動作は再開され
る。
【0136】一方、オペレータがコピー機の前の離れて
いる場合等のように、警告に対して対応が取られない場
合、コピー中断後の経過時間(TIME)をモニターし
ている本体内のタイマーにより、予め定められているP
SET時間待っても対処されない場合は、コピー動作を
再開する。また、ステップS231において、オペレー
タのセットしたソート部数が所定部数N以下の場合に
は、ステップS232は無視され、コピー動作が継続さ
れる。
【0137】コピー終了後、ステップS233では、操
作部に、画像方向が異なる原稿が存在することをオペレ
ータに知らせるための警告表示を行うべく、操作部がコ
ピー受信READY状態であれば警告表示コピーが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。図38に操作部の警告表示の一例を示す。なお、図
46に示すような警告表示もなされる。
【0138】人体検知センサ225を装備するコピー機
の動作手順を図47に基づいて説明する。この図で示す
手順は、1原稿に対するの最初のスキャン毎に行われ
る。コピー原稿中に基準原稿に対する画像方向性NGと
判定された原稿が存在した場合、ステップS241に示
すように、人体検知センサ225がONの場合には、コ
ピー機本体のROMにあらかじめ、コピー動作を中断す
るように命令が書き込まれてあり(コピー中断モー
ド)、コピー中断要求フラグをメモリへの展開、新たな
転写紙の給紙等を中断してコピー動作停止のシーケンス
に入る。そして、ステップS242にてオペレータに確
認を促す警告表示(図37及び図46と同様)を行う。
これに対し、オペレータが何らかの処置を施し、再びス
タートキー431を押した場合には、コピー動作は再開
される。
【0139】一方、オペレータ以外の物体に対して人体
検知センサ225が作動している場合のように、警告に
対して対応が取られない場合、コピー中断後の経過時間
(TIME)をモニターしている本体内のタイマーによ
り、予め定められているPSET時間待っても対処され
ない場合は、コピー動作を再開する。また、ステップS
241において、オペレータがコピー機の前を離れてい
る場合(人体検知センサがOFFの場合)には、ステッ
プS242は無視され、コピー動作が継続される。
【0140】コピー終了後、ステップS243では、操
作部に、画像方向が異なる原稿が存在することをオペレ
ータに知らせるための警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コピーが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。操作部の警告表示は図48に示す。
【0141】ソーターを使用してのコピー動作におい
て、画像方向NGの原稿が存在することが認識された場
合、ソート部数に応じて、後からの修正が容易な部数の
少ないときには、中断することなくそのままコピーを行
い、コピー終了操作部に警告表示することにより、落丁
を防止することを可能とした。一方、後からの修正が困
難なソート部数の多いときには、コピー動作を中断し操
作部に警告表示することにより、落丁の防止を可能とし
た。さらに、ソート部数が多くコピー動作を中断し操作
部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等対
応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開し、
マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブにより無
駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コピー
終了後操作部に警告表示することにより、オペレータが
作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコ
ピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁の
防止を可能とした。
【0142】人体検知センサ225を装備したコピー機
でのコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在す
ることが認識された場合、人体検知センサ225の出力
信号に応じて、人体検知センサ225出力がOFFのと
き、すなわち、オペレータがコピー機の前にいないとき
には、中断することなくそのままコピーを行いコピー終
了後操作部に警告表示することにより、オペレータが作
像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピ
ー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁を
防止することを可能とした。一方、人体検知センサ22
5出力がONのときには、コピー動作を中断し操作部に
警告表示することにより、落丁を防止することを可能と
した。さらに、人体検知センサ出力25がONで、コピ
ー動作を中断し操作部に警告表示を行った後、所定の時
間経過しても何等対応が取られない場合には自動的にコ
ピー動作を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現
行のジョブにより無駄な占有時間を省くことが可能にな
る。同時に、コピー終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後のコピー群に対して、穴あ
け、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画
像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動的
に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認する
ことを要求し、落丁の防止を可能とした。
【0143】3.1.7 白紙原稿対応 多数枚原稿時、文字認識手段による文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、原稿が白紙であることを認識
したときには、原稿反転手段により原稿を反転した後、
再度画像の読み込み動作を行い、読み込まれた画像に対
し再度画像方向の検出を行うことが考えられる。
【0144】以上の処理を図49、図50に示す手順に
従って説明する。ステップS181で原稿を原稿テーブ
ル100にセットし、ステップS182で原稿枚数カウ
ンターCNTを0に初期化する。ステップS183で白
紙原稿判定フラグを0にセットする。ステップS184
で原稿を1枚のみ搬送し、コンタクトガラス9上の所定
の位置にセットした後、ステップS185で原稿の読み
取り操作を行う。読み取られた画像情報に対し端部余白
域検出工程ステップS186で原稿の端部余白域を検出
する。ステップS187は白紙検知工程で、読み取られ
た原稿が白紙原稿か否かを判断し、白紙原稿でなければ
ステップS188の方向性確認ルーチンで方向性の確認
を行う。方向性が正しければステップS189で通常の
コピー動作を行い、ステップS190で原稿枚数カウン
ターCNTの値を1増加させ、ステップS191で原稿
を原稿送り装置から排出する。ステップS192で残原
稿の有無のチェックを行い、原稿が残っていればステッ
プS183に戻る。原稿が残っていなければジョブを終
了し、待機モードに入る。
【0145】ステップS187で、原稿が白紙であるこ
とを認識したときにはステップS193にて白紙原稿判
定フラグの判別を行う。個々で判定フラグが0であると
きはステップS196に進み、原稿を反転しステップS
197で判定フラグに1をセットし、ステップS185
に戻り、再度原稿の読み取りを行う。ステップS193
で判定フラグFLGが1のときには両面とも白紙原稿で
あると判断されることから間紙とみなされ、ステップS
194からステップS195に進み、画像データはキャ
ンセルされ、ステップS189に進み、通常のコピー動
作を行った後、ステップS191にて原稿は排出され、
ステップS192で残原稿ありと判断された場合は、ス
テップS183へと進み、次の原稿の処理にはいる。ス
テップS188の方向性確認ルーチンで方向性が正しく
ないと判断された場合、ステップS198のリカバー処
理ルーチンへ進み、所定のリカバー処理を行った後、ス
テップS189のコピー動作へと進む。但し、図49に
おいて、ステップS185、S186の部分で「原稿読
み取り/文字方向認識」を行えばよい。
【0146】警告表示を図44に示す。
【0147】また、この内容は、前述した図41、図4
3のフローチャート及び図42、図44の警告表示例と
同様である。
【0148】3.1.8 識別不能時対応3.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なった原稿が存在するか否かを判断
する画像形成装置において、画像方向識別不能と認識さ
れた場合、予め決められた所定の方向にて画像を形成
し、警告表示を操作部に表示することにより、画像方向
識別不能の原稿及びその原稿のコピーが原稿群及びその
コピー群中に存在することを知らせることが行われる。
【0149】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作手順を図51、図52に基づいて説明す
る。本体のコピースタートボタンによりコピースタート
されると(ステップS611)カウンタeの値を0に初
期設定する(ステップS612)。カウンタeの値の値
については後述する。コピースタートされると原稿読み
取りと文字方向認識による画像方向の検出が行なわれる
(ステップS613)。文字方向認識による画像方向の
検出を行なう際、文字方向の識別が可能かどうか判定す
る(ステップS614)。
【0150】ステップS614で文字方向の識別が不能
なときは、カウンタe=カウンタe+1とし(ステップ
S615)、カウンタeの値に1加算する。カウンタe
の値は、文字方向識別不能の原稿の枚数であり、ステッ
プS612でコピースタート時、カウンタeの値を0に
設定し、文字方向識別不能の原稿が見つかるごとにステ
ップS615でカウンタeの値に1加算することによ
り、コピー終了後文字方向識別不能の原稿の枚数がカウ
ンタeの値からわかる。ステップS614で文字方向の
識別が可能なときは、画像方向の整合性を確認し、画像
方向が整合されているときはそのままコピーし、画像方
向が整合されていないときは、画像データを回転しコピ
ーする(ステップS619)。
【0151】コピー終了後(ステップS616)、ステ
ップS617でカウンタeの値を判定し、カウンタeの
値が0のときは、READYモードとなり次のコピース
タートの待機をする。カウンタeの値が0でないとき
は、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード受信
READY状態であれば、警告表示コードが送出し(ス
テップS618)、オペレータに確認を要求するべく警
告表示されている。操作部表示の内容を図53に示す。
以上のように、オペレータに画像方向識別不能を警告表
示することによって、落丁の防止が可能となる。
【0152】3.1.8.2 識別された所定の基準画
像情報方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、その情報を基準画像方向の
情報とし、原稿の画像方向が基準画像方向と異なるか否
かを判断し、画像方向を揃える画像形成装置において、
基準となるページの画像方向が識別不能と認識された場
合、次ページを基準画像方向ページと判定し、そのペー
ジの情報を基に、画像方向を揃える。操作部に上記事項
の警告表示を表示することにより、画像方向識別不能の
原稿及びその原稿のコピーが存在することをオペレータ
に知らせることが行われる。
【0153】以下、その内容について説明する。原稿面
を下向きにセットし、最下紙の1枚目(表紙に相当する
原稿)から原稿を給紙する自動原稿給紙装置を具備し、
表紙に相当する原稿の画像情報を基準画像情報として画
像方向を整合する画像形成装置を例にとって、文字認識
手段による文字方向確認により、基準画像情報となる第
1ページの画像方向が判断できないときの、動作手順を
図54、図55、図56に基づいて説明する。
【0154】コピースタートボタン(スタートキー43
1)により、コピースタートされると(ステップS62
1)、ページカウンタmの値を1に初期設定し(ステッ
プS622)カウンタaの値を0に初期設定する(ステ
ップS623)。ページカウンタmの値および、カウン
タaの値については後述する。コピースタートされる
と、原稿読み取りと文字方向認識による画像方向の検出
が行なわれる(ステップS624)。カウンタaの値
は、基準画像情報が決定されているかどかうかを表すも
のであり、カウンタaの値が0のときは、基準画像情報
が決定されていない状態であり、カウンタaの値が0で
ないときは、基準画像情報が決定されている状態であ
る。カウンタaの値は初期設定で0となっており(ステ
ップS623)、ステップS633で基準画像情報が決
定されているときに、カウンタaの値は1ずつ加算され
る。ステップS625でカウンタaの値が0であるか否
か判断し、カウンタaの値が0のときはステップS62
6へ、カウンタaの値が0でないときはステップS63
1へ進む。
【0155】ステップS626では文字方向の識別が不
能かどうか判断する。ステップS626は文字方向の識
別が不能のときは、ページカウンタm=ページカウンタ
m+1とし(ステップS627)、ページカウンタの値
に1加算し、そのままコピーする。ページカウンタmの
値は、何ページ目までの原稿が文字方向識別不能であっ
たかを示す値であり、ステップS622でコピースター
ト時ページカウンタmの値を1に初期設定し、文字方向
識別不能の原稿が見つかるごとに、ページカウンタmの
値に1加算することにより、m枚数の原稿まで文字方向
が識別不能であったことがわかる。
【0156】ステップS626で文字方向の識別が可能
のときは、m枚目の原稿の画像情報を基準画像情報と
し、画像方向の整合性を確認し、画像方向が整合されて
いるときはそのままコピーし、画像方向が整合されてい
ないときは画像データを回転し、コピーする(ステップ
S632)。そしてステップS633でカウンタa=a
+1としカウンタaの値に1加算する。
【0157】コピー終了後(ステップS628)、ステ
ップS629でページカウンタmの値が1であるか否か
判断し、ページカウンタm=1の場合はREADYモー
ドとなり、次のコピースタートの待機をする。ページカ
ウンタm=1のときは、表紙に相当する原稿画像情報が
基準画像情報となっている場合である。ページカウンタ
mが1でない場合は、警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
し(ステップS630)、オペレータに確認を要求する
べく警告表示されている。操作部表示の内容を図57に
示す。このようにすることでオペレータに画像方向識別
不能を警告表示し、落丁の防止を可能とした。
【0158】3.1.8.3 作像中断・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、画像方向識別不能と認識され
た場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示
することにより、画像方向識別不能の原稿及びその原稿
のコピーが原稿群及びそのコピー群中に存在することを
示し、原稿セット方向を変更するようにオペレータに知
らせることが行われる。
【0159】以下、その内容について説明する。作像中
断・警告表示出力の動作手順を図58、図59に基づい
て説明する。コピースタートボタンによりコピースター
トすると(ステップS641)原稿読み取りと文字方向
認識による画像方向の検出が行われる(ステップS64
2)ステップS643で文字方向が識別不能かどうか判
断し、文字方向が認識できるとき画像方向の整合性を確
認し、画像方向が整合されているときはそのままコピー
し、画像方向が整合されていないときは、画像データを
回転し、コピーする(ステップS648)。ステップS
643で文字方向が識別不能のときはコピー動作を停止
し(ステップS644)、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば、警告
表示コードを送出し、オペレータに確認を要求すべく警
告表示される(ステップS645)。操作部表示の内容
は図57と同じである。
【0160】警告表示された後、コピースタートボタン
がONされると、コンタクトガラス9上に停止している
文字方向が識別できなかった原稿は、そのままコピーさ
れ(ステップS646)、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードを送出し、オペレータに確認を要求すべく警告
表示される。コピー終了後(ステップS647)はRE
ADYモードとなり、次のコピースタートの待機をす
る。ステップS645で警告表示された後、ADFが開
閉されたときはコンタクトガラス9上に停止している原
稿が取り除かれたと判断し、READYモードとなり、
次のコピースタートの待機をする。図60、図61に警
告表示例を示す。
【0161】このように、オペレータに、原稿方向の混
在及び原稿方向認識不能を検出して、コピー動作の停止
・警告表示をすることによって、オペレータが作像する
コピー群に対して、第一枚目の画像方向に統一されたコ
ピーを得ることができる。特にコピー後の穴あけ、ステ
ープル等のコピー綴じ後処理を行う場合、通常表紙のみ
で判断して、穴あけ、ステープルを行い、コピー群の中
に異なった画像方向のコピーが存在した場合は落丁とな
りページめくり、見栄えが悪くなる。本発明はこのよう
な落丁を防止するために、コピー中に後画像方向が異な
る原稿が混在していることを自動的にオペレータに通知
し、オペレータが、自ら原稿の画像方向をチェックし原
稿設置方向を変えることを要求し、落丁の防止を可能と
した。
【0162】3.2.1 文字認識によるステープル位
置決定 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向を認識することによって原稿の画像方向を検出し、
用紙と文字列との関係から最適な後処理(ソーター・ス
テープラ、フィニッシャー等)位置を決定することが行
われる。
【0163】以下、その内容について説明する。前述し
たように、文字認識方法を用いて原稿の用紙に対する文
字及び文字列の方向を認識されると、正常な文字方向
(0°)から見た用紙と文字列との関係は図34のテー
ブルの16通りから、図39に示すように4通りに限定
されてくる。このとき、ユーザーがどのような後処理
(ソーター・ステープラ、フィニッシャ等)を望んでい
るかによって通常次のように限定されることになる。 (i) 1箇所にステープルの場合 図62に示したように、横書きの時には左上コーナーを
(a,b)、縦書きの時には右上コーナーを(c,d)
ステープル位置と決定する。
【0164】(ii)2箇所にステープルまたはパンチ
穴開けの場合 この場合には図63のように、横書きの時には左側帯部
を(a,b)、縦書きの時には右側帯部を(c,d)ス
テープル位置または、パンチ穴開け位置と決定する(図
はステープルの場合)。
【0165】文字認識のための手段・方法としては複写
システムの構成によって次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 プレスキャンによって、所定のエリアまたは、画像デー
タのうち地肌部でないエリアを自動認識してある範囲を
エリアメモリに取り込んで文字を抽出し、文字認識を行
うもの。
【0166】(b) デジタル複写機であってページメ
モリ(フルメモリ)を有する場合 ページメモリの場合には、読取りスキャン時に読み取っ
たページの中から文字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0167】(c)アナログ複写機または充分なメモリ
容量を持たない場合 内部に所定の範囲のみを読取り可能な読取り手段とエリ
アメモリならびに認識のためのCPUを有する原稿自動
送り装置(ADF)を用いることにより、原稿の搬送中
に画像データを読み取る事によって、所定のエリアまた
は、画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識し
てある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出し、
文字認識を行うもの。
【0168】実際のコピー動作のフローは図64に示す
ようになる。オペレータによってコピースタートキーが
押されると制御CPUではステープル後処理モードにあ
るか否かを識別し(ステップS651)、ステープルモ
ードにない場合には通常のコピー動作が行われる(ステ
ップS652)。もし、ステープルモードにある場合に
は指定が1カ所であるかどうかを識別し(ステップS6
53)、次のステップでそれぞれのケースに応じて判別
手段により図62、図63のように処理位置を決定する
(ステップS654,S655)。
【0169】このように、文字認識によって、読み取ろ
うとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理の
位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレー
タの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オペ
レータが場合に応じて位置を指定する必要がないのでオ
ペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーディ
ーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。
【0170】3.2.2 文字列方向データと基準ステ
ープル位置との比較 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認することが行われる。
【0171】前述したように、ソーター・ステープラで
は定コーナー位置に1箇所のみ、フィニッシャーの場合
にはある一端側の直線上に動作位置が限定されてしま
う。従って、従来技術では、ハードの節約のためにユー
ザーの指示入力と原稿のセット方向が正しい位置関係に
ない場合、誤った位置に後処理を施してしまう可能性が
ある。そこで、本実施例においては、前述したような文
字認識方法を用いた画像方向認識手段の他に、ハードに
よる後処理可能な位置と文字列方向データに基づいて決
定される最適後処理位置を比較する比較手段をもち、両
者の位置関係の整合性を確認する工程を有する。S/S
の場合、図65のような用紙方向に対しては斜線部にス
テープルされることになる。このとき、原稿が図66
(a)のような縦原稿横書きであれば基準ステープル位
置と整合することになる。しかし、図66(b)のよう
な縦原稿縦書きであった場合には不整合となる。実際の
CPU上で行われる判断の一例としては以下のようにな
る。 ソーターのトレイ上に出力されたとしたときの絶対的
なステープル位置に図67のように1〜8までの番号を
つける。 文字認識の結果の得られたステープル位置をiとする
と、図66(a)の場合にはi=4となる。 ハード側のステープル位置をkとすると、ハード側で
はS/Sの制約から用紙方向によってステープル位置は
4か8に限定される。図65の場合にはk=4となる。 CPU上でiとkの比較を行いi=kの場合のみ両者
は整合すると判断される。図66(b)の場合にはi=
3であり、i≠kのため整合しないと判断される。コピ
ー動作の上では図68に示すような手順となる。この手
順は、ステップS651〜S655までは図64と同じ
であり、その後工程にハード制約条件(ステップS65
6)と整合性確認処理(ステップS657,S658)
を設けている。
【0172】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードにより制約条件に判定結果が
適合するか否かを、確認することが可能となるので誤っ
た位置への後処理を未然に防ぐことが可能になる。
【0173】3.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対して文字方向認識データから画像
情報方向識別し、基準ステープラ位置データとの比較に
より画像方向の整合確認3.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカバー a)作像中断・警告表示 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認し、整合しないと判断された場合、コピー動作を中
断し、警告表示を操作部に表示することにより、ステー
プル最適位置と複写機の後処理装置が可能な後処理位置
とが一致しないことを示し、原稿セット方向あるいは用
紙方向を変更するようにオペレータに知らせることが行
われる。
【0174】以下、その内容について説明する。図6
9、図70のフローチャートに示すように、文字認識を
用いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向デー
タに基づいて決定される後処理位置を比較した結果、両
者の位置関係の整合性がないと判断された場合、作像を
中断し(ステップS659)、例えば“正しい位置にス
テープルできません。用紙または原稿の方向を確認して
下さい”といった警告を表示部に表示する(ステップS
660)。なお、ステップS651〜S658は図6
4、図68と同じである。DF等を使用している場合
で、作像を中断し警告を表示する場合にはDFも停止す
る。このときはDFの処理は別途記述のようになる。
【0175】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、コピー作業を停止し、オペレータに後
処理の方向が合わないことを通知し、原稿あるいは用紙
セット方向を確認させセット方向を変更することを要求
するので誤った位置への後処理を未然に防ぐことが可能
になる。
【0176】b)画像回転処理 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認し、整合しないと判断された場合、フレームメモリ
に取り込まれた画像データを回転させることにより、ス
テープル最適位置と複写機の後処理装置が後処理可能な
位置とを一致させ最適な後処理を行うことが考えられ
る。
【0177】以下、その内容について説明する。データ
複写機でページメモリを有する場合、図69に示すよう
に、画像方向認識に先立って、画像データをフレームメ
モリに取り込むことが可能であるから、文字認識を用い
てハードによる後処理可能な位置と文字列方向データに
基づいて決定される後処理位置を比較した結果、両者の
位置関係の整合性がないと判断された場合、図70の手
順に示すように、画像方向認識手段で得られた方向デー
タと後処理装置の方向データを用いて必要回転角度を演
算によって求めメモリ上の画像データを回転させる(ス
テップS662)。その後、コピー実行・後処理実行を
行う(ステップS663)。
【0178】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、また、作業がスピーディ
ーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さら
に本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が適
合しない場合、後処理の方向に合致するように画像デー
タを回転させるため、オペレータによる原稿(用紙)セ
ットの変更といった作業をともなうことなく最適な後処
理位置にステープルが可能となる。
【0179】c)原稿逆スキャン 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認し、整合しないと判断された場合、フレームメモリ
を持たなくても、限定された条件の下ではステープル最
適位置と複写機の後処理装置が後処理可能な位置とを自
動的に一致させ後処理を行い、装置内で修復が不可能と
判断された場合には、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示することにより、ステープル最適位置と複
写機の後処理装置が可能な後処理位置とが一致しないこ
とを示し、原稿セット方向あるいは用紙方向を変更する
ようにオペレータに知らせることが行われる。
【0180】以下、その内容について説明する。図69
に示すように、文字認識を用いてハードによる後処理可
能な位置と文字列方向データに基づいて決定される後処
理位置を比較した結果、両者の位置関係の整合性がない
と判断された場合、デジタル複写機でページメモリを持
たない場合であっても、通常何ライン分かのラインバッ
ファを持っているので図71の手順に示すように、用紙
方向が正しくセットされていて(ステップS664で
y)、基準ステープル位置と最適後処理位置が180°
ずれている場合には(ステップS665でy)通常スキ
ャン時には読取り動作を行わずリターン時に読取り速度
で戻りながら主走査方向に画像を反転する(ステップS
666)ことによって、作像工程を行い正しい位置に後
処理を行う(ステップS667)ことができる。それ以
外の場合には作像を中断し(ステップS668)、例え
ば”正しい位置にステープルできません。用紙または原
稿の方向を確認して下さい”といった警告を表示部に表
示する(ステップS669)。DF等を使用している場
合で、作像を中断し警告をする場合にはDFも停止す
る。このときはDFの処理は別途記述のようになる。
【0181】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、最も誤セットされ易いと考えられる1
80°のセット誤りに対して、後処理の方向に合致する
ように画像データを見掛け上回転させるため、オペレー
タによる原稿(用紙)セットの変更といった作業をとも
なうことなく最適な後処理位置にステープルが可能とな
る。それ以外の誤セットの場合には、コピー作業を停止
し、オペレータに後処理の方向が合わないことを通知
し、原稿あるいは用紙セット方向を確認させセット方向
を変更することを要求するので誤った位置への後処理を
未然に防ぐことが可能になる。
【0182】3.3.1 画像形成モードに応じた画像
方向識別検知の選択制御 文字認識手段を用い、文字方向を認識することによって
画像方向を検出し、それぞれの検出された画像データに
より画像方向を識別検知するためには、画像処理等の作
業を行わなければならない。そして、その作業は各原稿
をスキャンするごとに行わなければならず、非常に時間
がかかり、通常のコピー作業の場合非効率的である。そ
こで通常のコピー作業の場合は、上記画像方向認識検知
部を通らずにコピー作業を行うようにし、図72に示す
フローチャートのステップS351において画像方向の
識別検知をするかどうかの判断をする。ステープル・パ
ンチ等の後処理を行う場合は、無条件で方向識別検知を
行うものとし、方向識別フラグがセットされる。方向識
別フラグがセットされている時はステップS352の画
像方向識別検知モードへ進む。コピー終了後、ステップ
S354のステープルモード(後処理モード)へすす
み、処理終了後ステップS355の待機モードへ進み、
オペレータによるキー入力指示を待つ。方向識別フラグ
がオフの時はステップS353の通常コピーモードへ進
み、コピー終了後ステップS355の待機モードへすす
み、オペレータによるキー入力指示を待つ。
【0183】このように、原稿の端部余白域を検出する
ことによって画像方向を検出し、画像方向を識別検知す
る画像形成装置において、通常画像形成モード時(後処
理含まず)は画像方向識別検知不作動とすることによ
り、コピー作業の能率の低下を防ぐことが出来る。
【0184】3.3.2 ソート動作完了後、マニュア
ルステープル指示入力時、文字方向データに基づきステ
ープル位置NGの場合3.3.2.1 警告表示 警告表示出力の動作手順を図73、図74に基づいて説
明する。ステープルキーがONされて、コピースタート
すると(ステップS681)、1枚1枚の原稿に対して
文字認識手段による文字方向の認識から画像方向を判断
し、画像方向の整合性を確認し、画像方向の整合性がと
れていないときは画像データを回転してコピーし、コピ
ーを終了させる(ステップS682)。コピー終了後、
ステープラが作動し(ステップS683)、READY
モードになる。ステープルキーがONされていないとき
は、コピースタートすると(ステップS684)、1枚
1枚の原稿に対して文字認識手段による文字方向の認識
から画像方向を判断し、画像方向の整合性を確認しなが
らコピーし、コピーを終了させる(ステップS68
5)。コピー終了後、ステープルキーがONされなけれ
ばステープラは作動せずにREADYモードになる。ま
た、コピー終了後、ステープルキーがONされても、ビ
ンに記録紙が残っていなければ、ステープラは作動せず
にREADYモードになる。これは画像方向の整合性が
とれているとき(ステップS686)、画像方向の整合
性がとれていないとき(ステップS687)にかかわら
ず行なわれる。コピー終了後、ステープルキーがONさ
れたときは(マニュアルステープル)、画像方向の整合
性はとれていて、しかも記録紙がビンに残っているとき
は、ステープラが作動し(ステップS688)、REA
DYモードになる。
【0185】マニュアルステープル時、画像方向の整合
性がとれていないときは、記録紙がビンに残っていても
ステープラは作動せずに、操作パネルに警告表示をする
(ステップS689)。
【0186】3.3.2.2 ステープル禁止 ステープル禁止動作のフローを図75に基づいて説明す
る。マニュアルステープル時、画像方向の整合性がとれ
ていないときは、記録紙がビンに残っていてもステープ
ラの作動を禁止し、操作パネルに警告表示をする(ステ
ップS691)。また、図76に警告表示の一例を示
す。
【0187】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように画像情
報ページ領域内の文頭領域文字方向を認識する文字方向
認識工程と、認識された文字方向データから画像情報の
画像方向を認識する画像方向認識工程とを有する請求項
1記載の発明によれば、原稿画像(文書画像)ページ領
域内の文頭部のみの文字方向を認識することによって画
像方向の認識が行えるので、文字方向認識処理工程・処
理構成を簡易化できるとともに、応答性における応答性
に優れ、画像方向性認識精度の極めて高い画像方向認識
を行うことができる。
【0188】また、画像情報を読み取る読み取り装置
と、読み取られた画像情報のページ領域内文頭領域を記
憶する記憶手段と、記憶された画像情報の文字方向を認
識する文字方向認識手段と、認識された文字方向データ
に基づき画像情報の画像方向を認識する画像方向認識手
段とを備えた請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の理由により、文字方向認識処理工程・
処理構成を簡易化できるとともに、応答性における応答
性に優れ、精度の高い画像方向認識を行うことが可能な
画像方向認識装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデジタル複写機全体の構
成図である。
【図2】デジタル複写機の光書き込み部の平面図であ
る。
【図3】デジタル複写機の光書き込み部の側面図であ
る。
【図4】デジタル複写機の制御ユニットを示すブロック
図である。
【図5】デジタル複写機の電装制御全体のブロック図で
ある。
【図6】イメージスキャナ部のブロック図である。
【図7】イメージプロセスユニットの概略ブロック図で
ある。
【図8】データ切り換え機構により切り換えられるデー
タを示す説明図である。
【図9】メモリシステムのブロック図である。
【図10】メモリシステムのブロック図である。
【図11】メモリシステムのブロック図である。
【図12】メモリ装置のブロック図である。
【図13】メモリ装置のメモリユニットの内部ブロック
図である。
【図14】3つのイメージデータタイプを示す説明図で
ある。
【図15】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図16】外部記憶装置を使用したメモリシステムのブ
ロック図である。
【図17】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図18】アプリケーションユニットのブロック図であ
る。
【図19】操作表示部の平面図である。
【図20】メモリシステムのブロック図である。
【図21】イメージプロセスユニットの概略ブロック図
である。
【図22】画情報の受信ブロック図である。
【図23】画像処理機能ブロック図である。
【図24】ビットマップページメモリの模式図である。
【図25】通常スキャン時のメモリへ展開させた画情報
データの説明図である。
【図26】逆スキャン時のメモリへ展開させた画情報デ
ータの説明図である。
【図27】メモリ上でミラーリングを行った画情報デー
タの説明図である。
【図28】原稿のX,Y方向の余白を示す説明図であ
る。
【図29】文字認識方法の一例を示すフローチャートで
ある。
【図30】入力文字画像の輪郭部の方向コードを示す説
明図である。
【図31】方向コード別ヒストグラムの説明図である。
【図32】文字認識ブロック図である。
【図33】文字「文」の各角度に応じた方向コードを示
す説明図である。
【図34】原稿サイズと書き方等の組み合わせテーブル
を示す説明図である。
【図35】各種の原稿設置の位置を示す説明図である。
【図36】白紙原稿判定時のコピーの中断及び警告表示
出力のフローチャートである。
【図37】操作表示部の平面図である。
【図38】操作表示部の平面図である。
【図39】原稿の横書き、縦書きの種類を示す説明図で
ある。
【図40】操作表示部の平面図である。
【図41】画像処理により画像回転処理を行う時のフロ
ーチャートである。
【図42】操作表示部の平面図である。
【図43】原稿の逆スキャンを行う時のフローチャート
である。
【図44】操作表示部の平面図である。
【図45】画像方向不揃い時ソート部数に応じて対処す
るコピー動作のフローチャートである。
【図46】操作表示部の平面図である。
【図47】画像方向不揃い時人体検知センサを装備する
複写機のコピー動作の対処のフローチャートである。
【図48】操作表示部の平面図である。
【図49】白紙原稿判定処理のフローチャートである。
【図50】白紙原稿判定処理のフローチャートである。
【図51】予め決められた所定の方向で画像形成、警告
表示を行う動作のフローチャートである。
【図52】予め決められた所定の方向で画像形成、警告
表示を行う動作のフローチャートである。
【図53】操作表示部の平面図である。
【図54】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図55】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図56】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図57】操作表示部の平面図である。
【図58】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示動
作のフローチャートである。
【図59】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示動
作のフローチャートである。
【図60】操作表示部の平面図である。
【図61】操作表示部の平面図である。
【図62】ステープル1個所止めの各パターンを示す説
明図である。
【図63】ステープル2個所止めの各パターンを示す説
明図である。
【図64】ステープル位置判断のフローチャートであ
る。
【図65】用紙方向とステープル位置の適合性の関係を
示す説明図である。
【図66】用紙方向とステープル位置の適合性の関係を
示す説明図である。
【図67】用紙方向とステープル位置の適合性の関係を
示す説明図である。
【図68】ステープル位置判断のフローチャートであ
る。
【図69】文字列方向データと基準ステープル位置との
整合性NG時の警告表示処理のフローチャートである。
【図70】文字列方向データと基準ステープル位置との
整合性NG時の画像回転処理のフローチャートである。
【図71】文字列方向データと基準ステープル位置との
整合性NG時の原稿逆スキャン処理のフローチャートで
ある。
【図72】画像形成モードに応じた画像方向識別検知の
選択制御のフローチャートである。
【図73】手動ステープル指示入力時、ステープル位置
NGの場合の警告表示処理のフローチャートである。
【図74】手動ステープル指示入力時、ステープル位置
NGの場合の警告表示処理のフローチャートである。
【図75】手動ステープル指示入力時、ステープル位置
NGの場合のステープル禁止動作のフローチャートであ
る。
【図76】操作表示部の平面図である。
【符号の説明】
200,201 CPU 202 画像制御回路 203 信号切り換えゲートアレイ 204 操作部ユニット 207 ページメモリ 208 画像処理ユニット 210 アプリケーションユニット 220 メイン制御板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図22
【補正方法】変更
【補正内容】
【図22】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板橋 彰久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 深野 博司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報ページ領域内の文頭領域文字方
    向を認識する文字方向認識工程と、認識された文字方向
    データから画像情報の画像方向を認識する画像方向認識
    工程とを有し、これら工程を実行することにより、画像
    方向認識を行う文字方向データに基づく画像方向認識方
    法。
  2. 【請求項2】 画像情報を読み取る読み取り装置と、読
    み取られた画像情報のページ領域内文頭領域を記憶する
    記憶手段と、記憶された画像情報の文字方向を認識する
    文字方向認識手段と、認識された文字方向データに基づ
    き画像情報の画像方向を認識する画像方向認識手段とを
    備えた文字方向データに基づく画像方向認識装置。
JP4025530A 1992-02-12 1992-02-12 文字方向データに基づく画像方向認識方法および画像方向認識装置 Pending JPH05225382A (ja)

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JP4025530A JPH05225382A (ja) 1992-02-12 1992-02-12 文字方向データに基づく画像方向認識方法および画像方向認識装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114460075A (zh) * 2021-12-30 2022-05-10 南京华鼎纳米技术研究院有限公司 一种基于图像识别的纸张修补方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114460075A (zh) * 2021-12-30 2022-05-10 南京华鼎纳米技术研究院有限公司 一种基于图像识别的纸张修补方法
CN114460075B (zh) * 2021-12-30 2023-12-19 南京华鼎纳米技术研究院有限公司 一种基于图像识别的纸张修补方法

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