JP3359651B2 - 画像方向認識・統一方法および画像方向認識・統一装置 - Google Patents

画像方向認識・統一方法および画像方向認識・統一装置

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JP3359651B2 JP01532992A JP1532992A JP3359651B2 JP 3359651 B2 JP3359651 B2 JP 3359651B2 JP 01532992 A JP01532992 A JP 01532992A JP 1532992 A JP1532992 A JP 1532992A JP 3359651 B2 JP3359651 B2 JP 3359651B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、フアクシミ
リ、プリンタ、OCR等における画像方向認識・統一方
法および画像方向認識・統一装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の文書画像処理装置が提案
されている。このうち、例えば、特開平1−25018
4号公報には、スキヤナにより読み取られた原稿の画像
情報から文字画像を切り出し、切り出された文字画像の
特徴量を抽出し、抽出された特徴量を文字の回転角度に
応じて変換し、変化後の特徴量を辞書と比較照合するこ
とによつて回転文字を認識し、また文字の回転角度が予
め判らない場合、切り出された文字画像を2つ以上の異
なつた角度の回転文字として文字認識を行い、文字の回
転角度を決定する技術が提案されている。
【0003】一方、特開平1−105266号公報に
は、イメージスキヤナにより読み取られた文書の画像情
報から文字画像を縦方向に適当数切り出し(読み取られ
た文書画像の行頭部から行末部への幅と行末部から行頭
部への幅とが等しくなるように切り出す)、またこの
時、行頭部から行末部への所定幅内に含まれる黒画素数
は行末部から行頭部への所定幅内に含まれる黒画素数よ
りも大であるという性質を利用し、文書画像の天地(上
下関係)を判断すると共に、文書画像の天地が逆と判断
された場合は、画像回転手段によつて文書画像を回転さ
せて天地を正常なものとする技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、多数枚の原稿
内に少数の天地逆原稿が混入しているおそれがある時、
この天地逆原稿を自動検索し、画像方向性の整合を確認
し、さらに不整合時リカバリーを行うことが望ましい。
【0005】このような場合、上記従来技術のうち前者
においては、予め装置内に設定されている基準文字方向
(画像方向)に対して、入力された文字の方向を整合さ
せ、方向性の確認を行うため、入力文書画像が多数枚に
わたる時(多くの場合一連原稿は大体一方向に揃えられ
ているので)、一旦原稿群を予め装置内に設定されてい
る基準文字方向とは異なる方向に入力(スキヤナへのセ
ツト方向)してしまうと、大多数の原稿が不整合と判断
され(逆に少数の天地逆原稿は整合と判断され)、オペ
レータの手を煩わすだけでなくさらに、無用な画像回転
処理にもかけられてしまつていた。この場合特に、原稿
自動送り装置を備えた画像形成装置では、処理速度つま
り生産性の著しい低下を招くことが予想される。
【0006】また後者においては、文字画像の切り出し
部、切り出された文字画像を記憶するイメージメモリ
部、文字画像中の黒画素数をカウントする計数部、カウ
ントされた左右端部領域の黒画素数を比較する黒画素数
比較部、等の各種の構成要素が必要となるため未だ文字
方向認識処理工程・処理構成が複雑であり、処理速度に
おいても応答性の面で改良すべき点が残されていた。
【0007】さらに、上記の文字方向認識法では、均等
に切り出された左右端部領域の黒画素数により文書画像
の天地(上下関係)を判断しているため、天地判断に誤
りが生ずるおそれがある。例えば、天地が正しい文書画
像(横書き)において、漢字等1文字当たりの画素数の
多い文字が文書画像の向かつて右端部領域(行末から行
頭)に多数存在した場合、所定領域内画素数の多い端部
領域を左端部領域(行頭から行末)と誤認識し、この場
合、文書画像の天地が逆転していると判断し、文書画像
の回転処理を実施してしまうことになる。
【0008】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、多
数の文書画像間の画像方向性整合確認を簡易、的確かつ
迅速に行うことができ、様々な階層(セグメント)のマ
シンに適宜適用しうると共に、画像方向性認識精度の高
い画像方向認識・統一方法および画像方向認識・統一装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の手段に係る画像方向認識・統一方法は、第1
画像情報ページ領域内の所定の画像情報を検出する第1
検出工程と、検出された画像情報データから第1画像情
報の画像方向を認識する第1認識工程と、認識された第
1画像情報の画像方向を記憶する記憶工程と、第2画像
情報ページ領域内の所定の画像情報を検出する第2検出
工程と、検出された画像情報データから第2画像情報の
画像方向を認識する第2認識工程と、記憶された第1画
像情報の画像方向に対する第2画像情報の画像方向整合
性を判定する判定工程と、この判定工程において第1画
像情報と第2画像情報との画像方向不整合状態が確認さ
れた時、不整合状態を回避するリカバー工程とを有し、
前記判定工程で前記第1画像情報と前記第2画像情報と
の画像方向不整合状態が確認された時、前記リカバー工
程で画像情報に対する画像読み取り動作を逆方向から実
行することを特徴とする。
【0010】記目的を達成するため、第2の手段に係
る画像方向認識・統一装置は、第1画像情報ページ領域
内の所定の画像情報を検出する第1検出手段と、検出さ
れた画像情報データから第1画像情報の画像方向を認識
する第1認識手段と、認識された第1画像情報の画像方
向を記憶する記憶手段と、第2画像情報ページ領域内の
所定の画像情報を検出する第2検出手段と、検出された
画像情報データから第2画像情報の画像方向を認識する
第2認識手段と、記憶された第1画像情報の画像方向に
対する第2画像情報の画像方向整合性を判定する判定手
段と、この判定手段において第1画像情報と第2画像情
報との画像方向不整合状態が確認された時、不整合状態
を回避するリカバー手段とを備え、前記判定手段が第1
画像情報と第2画像情報との画像方向不整合状態を確認
した時、前記リカバリー手段は画像情報に対する画像読
み取り動作を逆方向から実行させることを特徴とする。
【0011】
【作用】上記各手段では第1画像情報ページ領域内の
所定の画像情報を検出し、検出された画像情報データか
ら第1画像情報の画像方向を認識し、認識された第1画
像情報の画像方向を記憶すると共に、第2画像情報ペー
ジ領域内の所定の画像情報を検出し、検出された画像情
報データから第2画像情報の画像方向を認識し、記憶さ
れた第1画像情報の画像方向に対する第2画像情報の画
像方向整合性を判定して、第1画像情報と第2画像情報
との画像方向不整合状態が確認された時、画像情報に対
する画像読み取り動作を逆方向から実行させ不整合状態
を回避する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を項別に分けて図面を参照し
て説明する。なお、説明を分かりやすくするために、分
けた項を目次として示しておく。
【0013】1.実施例に係るデジタル複写機の概略構
成 1.1 全体構成 1.2 スキャナ部 1.3 書き込み部 1.4 感光体部 1.5 現像部 1.6 給紙部 1.7 原稿自動送り装置(ADF) 1.8 ソーターステープラ(III) 1.9 電装制御部 1.9.1 シーケンス制御 1.9.2 画像データの処理 1.9.3 アプリケーションユニット 1.9.3.1 APL1について 1.9.3.2 APL2について 1.9.3.3 APL3について 1.9.3.4 APL4について 1.9.3.5 APL5について 1.9.3.6 表示について 1.9.4 ファックス動作 1.9.5 画像処理ユニット 1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 1.9.5.2 シフト 1.9.5.3 変倍 1.10 人体検知センサ 2.画像方向判断 3.端部空白域の検出による画像方向の認識 3.1.1 出力画像情報のページ領域内の最大余白を
検出し検出データからの画像方向認識 3.1.2 原稿サイズと原稿セット方向(画像情報方
向)から基準2端面を決定し基準2端面の最大余白面積
からの画像方向認識 3.1.3 多数枚原稿時、第2ページ移行の画像情報
に関しページ領域内の最大端面余白を検出し、スタート
ページ画像情報との画像方向性を整合を確認 3.1.4 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時のリ
カバー 3.1.4.1 作像後警告表示のみ 3.1.4.2 原稿スキャンで方向性が異なる場合の
コピー中断および警告表示 3.1.4.3 端部余白域の不一致 3.1.5 識別不能時対応 3.1.5.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 3.1.5.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 3.1.5.3 作像中断・警告表示 3.1.6 白紙原稿対応 3.1.7 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(余白認識による端部余白域の不一致検出時において画
像処理対応不可の場合) 3.2.1 出力画像情報のページ領域内最大端面余白
を検出し、検出データからステープル位置決定 3.2.2 検出された最大端面余白部にステープル 3.2.3 原稿サイズと原稿セット方向(画像情報方
向)から基準2端面を決定し、基準2端面の最大余白面
積からステープル位置決定 3.2.4 最大端面余白データから画像方向認識し、
基準ステープル位置データとの比較により画像方向整合
性を確認 3.2.5 最大端面余白データから画像方向認識し、
基準ステープル位置データとの比較による画像方向性N
Gリカバー 3.2.6 最大端面余白データから決定されたステー
プル位置に画像が存在するとき 3.3.1 画像形成モードに応じて画像方向識別検知
を選択制御 3.3.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、端面余白データに基づきステープル位置N
Gの場合 4.レイアウト判断による画像方向認識 4.1.1 画像全体のレイアウト判断による画像方向
認識 4.1.2 レイアウト判断時の画像空白域検出方法 4.2.1 レイアウト判断に基づく画像方向認識〔画
像情報方向データ(原稿セット方向)と画像情報出力サ
イズデータ(原稿サイズ)との組み合わせ〕 4.2.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データから画像方向認識 4.2.3 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づくそ
の他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 4.2.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づく基
準出力画像情報のページ領域内コーナー余白データから
その他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 4.2.5 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対してレイアウト判断に基づく画像方向性の整合
確認(画像方向統一) 4.2.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(コーナー余白域の不一致) 4.2.7 識別不能時対応 4.2.8 白紙原稿対応 4.2.9 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(レイアウト判断に基づくコーナー余白域の不一致検出
時において画像処理対応不可の場合) 4.3.1 レイアウト判断に基づきステープル位置決
定(原稿セット方向と原稿サイズより判断) 4.3.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー余白データからステープル位置決定
(適正コーナーにステープル) 4.3.3 検出されたコーナー余白部にステープル 4.3.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出し、ステー
プル位置決定 4.3.5 レイアウト判断に基づくコーナー余白部と
基準ステープル位置データとの比較により画像方向整合
性を確認 4.3.6 レイアウト判断に基づくコーナー余白部と
基準ステープル位置データとの比較により画像方向性N
Gリカバー 4.3.7 レイアウト判断に基づく共通コーナー余白
データによるステープル位置に画像が存在するとき 4.3.8 多数枚・縦横原稿混載時、レイアウト判断
に基づき、画像方向性の整合を行い、ステープル位置決
定 4.4.1 画像形成モードに応じて画像方向識別検知
を選択制御 4.4.2 ソート動作完了後、マニュアルステップ指
示入力時、端面余白データに基づきステープル位置NG
の場合 5.文字方向判断による画像方向認識検出 5.1.1 文字認識に基づく出力画像情報ページ内の
画像方向認識 5.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基づく基準出力
画像情報から、その他画像情報との画像方向性の整合確
認(画像方向統一) 5.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出方法〔原稿サ
イズ・方向データ、文字方向データ、及び行方向データ
に基づく識別検出(全種類:縦書き・横書きに対応可
能)〕 5.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識に基づく画像方向性の整合確
認 5.1.5 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時リカ
バー(文字方向の不一致) 5.1.6 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時対応
(画像処理対応不可の場合) 5.1.7 白紙原稿対応 5.1.8 識別不能時対応 5.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 5.1.8.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 5.1.8.3 作像中断・警告表示 5.2.1 文字認識によるステープル位置決定 5.2.2 文字列方向データと基準ステープル位置と
の比較 5.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所定の基準画像
情報に対して文字方向認識データから画像情報方向識別
し、基準ステープラ位置データとの比較により画像方向
の整合確認 5.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカバー 5.3.1 画像形成モードに応じた画像方向識別検知
の選択制御 5.3.2 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、文字方向データに基づきステープル位置N
Gの場合 5.3.2.1 警告表示 5.3.2.2 ステープル禁止 6.パンチ穴、ステープル穴検出による画像方向認識 6.1.1 原稿のパンチ穴検出に基づく画像方向認識 6.1.2 原稿のステープル穴検出に基づき画像方向
認識 6.1.3 多数枚原稿時、原稿のパンチ穴またはステ
ープル穴を検出し、基準画像情報との画像方向性の整合
性確認 6.1.4 多数枚原稿時の画像方向性NG検出時のリ
カバー 6.1.4.1 作像後警告表示のみ 6.1.4.2 原稿スキャンで方向性異なる場合はコ
ピー中断し警告表示 6.1.4.3 画像回転処理および原稿逆スキャン 6.1.5 識別不能時対応 6.1.5.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 6.1.5.2 識別された所定の基準画像情報方向に
統一し画像形成・警告表示 6.1.5.3 作像中断・警告表示 6.1.6 白紙原稿対応 6.1.7 多数枚原稿時の原稿方向性NG検出時対応
(画像処理対応不可の場合) 6.2.1 原稿パンチ穴検出データに基づくステープ
ル作動制御(ステープル位置決定−原稿パンチ穴側にス
テープル) 6.2.2 原稿ステープル穴検出データに基づくステ
ープル作動制御(ステープル位置決定−原稿ステープル
穴側にステープル) 6.2.3 原稿ステープル穴検出データに基いてジョ
ブ終了後ステープル実行確認およびステープル実行確認
時、ステープル禁止入力によりステープル作動中断 6.2.4 原稿のパンチ穴またはステープル穴データ
から画像情報方向識別し、基準ステープル位置データと
の比較により画像方向の整合性を確認 6.2.5 パンチ穴検出に基づく画像方向と基準ステ
ープル位置データとの比較による画像方向性NGリカバ
ー 6.2.6 パンチ穴検出に基づくパンチ穴位置に画像
が存在するとき 6.3.1 画像形成モードに応じて原稿のパンチ穴ま
たはステープル穴識別検知を選択制御 6.3.2 原稿のパンチ穴を検出し、記録シートへの
画像形成時パンチ穴イレース 6.3.3 原稿のステープル穴を検出し、記録シート
への画像形成時ステープル穴イレース 6.3.4 ソート動作完了後、マニュアルステープル
指示入力時、各種データに基づきステープル位置NGの
場合 7.余白検出、レイアウト検出、文字認識検出の順番に
検出を行い、画像方向を効率よく行う検出手法1.実施例に係るデジタル複写機の概略構成 1.1 全体構成 図1はそのデジタル複写機全体の構成図、図2、図3は
そのデジタル複写機における書き込み部の平面図及び側
面図である。
【0014】まず、図1を用いてデジタル複写機の概略
構成について説明する。デジタル複写機は同図に示すよ
うに複写機本体(I)と、自動原稿送り装置〔ADF〕
IIと、ステープラ付きのソーターであるソータステー
プラ(III)と、両面反転ユニット(IV)との4つ
のユニットから構成されている。前記複写機本体(I)
は、スキャナ部、書き込み部、感光体部、現像部ならび
に給紙部などを備えている。以下、各部の構成、動作な
どについて説明する。
【0015】1.2 スキャナ部 スキャナ部は、反射鏡1と光源3と第一ミラー2とを装
備して一定の速度で移動する第一スキャナと、第二ミラ
ー4ならびに第三ミラー5を装備して前記第一スキャナ
の1/2の速度で、第一スキャナに追従して移動する第
二スキャナを有している。この第一スキャナならびに第
二スキャナにより、コンタクトガラス9上の原稿(図示
せず)を光学的に走査し、その反射像を色フィルタ6を
介してレンズ7に導き、一次元固体撮像素子8上に結像
させる。
【0016】前記光源3には、蛍光灯やハロゲンランプ
などが使用されており、波長が安定していて寿命が長い
などの理由から、一般的に蛍光灯が使用されている。こ
の実施例では、1本の光源3に反射鏡1が取り付けられ
ているが、2本以上の光源3を使用することもある。前
記固体撮像素子8が一定のサンプリングクロックを持っ
ているため、蛍光灯はそれより高い周波数で点灯しない
と画像に悪影響を与える。
【0017】前記固体撮像素子8としては、一般的にC
CDが用いられている。固体撮像素子8で読み取った画
像信号はアナログ値であるので、アナログ/デジタル
(A/D)変換され、画像処理基板10にて種々の画像
処理(2値化、多値化、階調処理、変倍処理、編集処理
など)が施され、スポットの集合としてデジタル信号に
変えられる。カラーの画像情報を得るために本実施例で
は、原稿から固体撮像素子8に導かれる光路途中に、必
要色の情報だけを透過する色フィルタ6が出し入れ可能
に配置されている。原稿の走査に合わせて色フィルタ6
の出し入れを行い、その都度多重転写、両面コピーなど
の機能を働かせ、多種多ようのコピーが作成できるよう
になっている。また、R(レツド)、G(グリーン)、
B(ブルー)の3つの情報を同時に得るために3ライン
のCCD等を用いて、カラー原稿の読み取りを行う場合
もある。
【0018】1.3 書き込み部 画像処理後の画像情報は、光書き込み部においてレーザ
ー光のラスター走査にて光の点の集合の形で感光体ドラ
ム40上に書き込まれる。図2、図3は書き込み部を示
す平面図及び側面図である。半導体レーザー20から発
せられたレーザー光はコリメートレンズ21で平行な光
束に変えられ、アパーチャー32により一定形状の光束
に整形される。整形されたレーザー光は第一シリンダー
レンズ22により副走査方向に圧縮された形でポリゴン
ミラー24に入射する。このポリゴンミラー24は正確
な多角形をしており、ポリゴンモータ25により一定方
向に一定の速度で回転している。この回転速度は感光体
ドラム40の回転速度と書き込み密度とポリゴンミラー
24の面数により決定される。ポリゴンミラー24に入
射されたレーザー光は、その反射光がポリゴンミラー2
4の回転により偏向される。偏向されたレーザー光はf
θレンズ26a,26bに順次入射する。fθレンズ2
6a,26bは、角度一定の走査光を感光体ドラム40
上で等速走査するように変換されて、感光体ドラム40
上で最小光点となるように結像し、さらに面倒れ補正機
構も有している。
【0019】fθレンズ26a,26bを通過したレー
ザー光は、画像領域外で同期検知ミラー29により同期
検知入光部(同期検知板)30に導かれ光ファイバーに
よりセンサ部に伝搬され、主走査方向の頭出しの基準と
なる同期検知を行い、同期信号を出す。同期信号が出て
から一定時間後に画像データが1ライン分出力され、以
下これを繰り返すことにより1つの画像を形成すること
になる。
【0020】なお、図2において、27はミラー、31
はレンズ保持ユニツトである。
【0021】1.4 感光体部 感光体ドラム40の周面には感光層が形成されている。
半導体レーザ(波長780nm)に対して感度のある感
光層として有機感光体(OPC)、α−Si,Se−T
eなどが知られており、本実施例では前記有機感光体
(OPC)を使用している。一般にレーザ書き込みの場
合、画像部に光を当てるネガ/ポジ(N/P)プロセス
と、地肌部に光を当てるポジ/ポジ(P/P)プロセス
の2通りがあり、本実施例では前者のN/Pプロセスを
採用している。
【0022】帯電チャージャ41は感光体側にグリッド
を有するスコロトロン方式のもので、感光体ドラム40
の表面を均一に(−)帯電し、画像形成部にレーザ光を
照射してその部分の電位を落とす。そうすると感光体ド
ラム40表面の地肌部が−750〜−800V、画像部
が−500V程度の電位となって、感光体ドラム40の
表面に静電潜像が形成される。これを現像器42a,4
2bで現像ローラに−500〜−600Vのバイアス電
圧を与え、(−)に帯電したトナーを付着して前記静電
潜像を顕像化する。
【0023】1.5 現像部 本実施例の装置は、主現像器42aと副現像器42bの
2つの現像器を備えている。黒一色の場合は、前記副現
像器42bとトナー補給器43bを取り外すようになっ
ている。現像器を2つ有する本実施例では、主現像器4
2aとペアになるトナー補給器43aに黒トナーを入
れ、副現像器42bとペアになるトナー補給器43bに
カラートナーを入れることにより、1色の現像中には他
色の現像器の主極位置を変えるなどして選択的に現像を
行う。
【0024】このような現像器を用い、スキャナの色フ
ィルタ6の切り換えによる色情報の読み取り、さらに紙
搬送系の多重転写、両面複写機能等を組み合わせること
によって多機能なカラーコピー、カラー編集が可能とな
る。3色以上の現像は感光体ドラム40の周囲に3つ以
上の現像器を並べる方法、3つ以上の現像器を回転して
切り換えるリボルバー方式などによって達成できる。
【0025】現像器42a,42bで顕像化された画像
は、感光体ドラム40にシンクロして送られた紙面上に
紙の裏面から転写チャージャ44により(+)のチャー
ジをかけられて転写される。転写された紙は、転写チャ
ージャ44と一体に保持された分離チャージャ45にて
交流除電され、感光体ドラム40から分離される。紙に
転写されずに感光体ドラム40に残ったトナーは、クリ
ーニングブレード47により感光体ドラム40から掻き
落とされ、付属のタンク48に回収される。さらに感光
体ドラム40に残っている電位のパターンは、除電ラン
プにより光を照射して消去される。
【0026】現像がなされた直後の位置に、フォトセン
サ50が設けられている。このフォトセンサ50は発光
素子と受光素子とのペアからなり、感光体ドラム40表
面の反射濃度を検出している。これは光書き込み部で一
定のパターン(例えば真っ黒または網点のパターン)
を、フォトセンサ読み取り位置に対応した位置に書き込
み、これを現像した後のパターン部の反射率とパターン
部以外の感光体ドラム40の反射率の比から画像濃度を
判断し、薄い場合はトナー補給信号を出す。また、補給
後も濃度が上がらないことを利用してトナー残量不足を
検知することもできる。
【0027】1.6 給紙部 本実施例では複数のカセット60a,60b,60cを
持ち、1度転写した紙を再給紙ループ72に通し、両面
コピーまたは再給紙が可能になっている。
【0028】複数のカセット60a,60b,60cの
うちから1つのカセット60が選択された後、スタート
ボタンが押されると、選択されたカセット60の近傍に
ある給紙コロ61(61a,61b,61c)が回転
し、紙の先端がレジストローラ62に突き当たるまで給
送される。レジストローラ62はこの時止まっている
が、感光体ドラム40に形成された画像位置とタイミン
グをとって回転を開始し、感光体ドラム40の周面に対
して紙を送る。その後紙は転写部でトナー像の転写が行
われ、分離搬送部63にて吸引搬送されて、ヒートロー
ラ64と加圧ローラ65の対からなる定着ローラによっ
て、転写されたトナー像を紙面上に定着する。
【0029】このようにして転写された紙は通常のコピ
ー時は、切換爪67によりソータ(III)側の排紙口
へ導かれる。一方、多重コピー時は、切換爪68,69
により方向を変えられソータ(III)側に排出される
ことなく下側の再給紙ループ72を通過して、再度レジ
ストローラ62へ導かれる。
【0030】両面コピーの場合について説明する。切換
爪67で下方に紙導かれ、次の切換爪69で再給紙ルー
プ72よりさらに下のトレー70へ導かれる。そしてロ
ーラ71の反転により逆方向に再度送られ、切換爪69
の切り換えにより再給紙ループ72へ導かれて、レジス
トローラ62に給送される。
【0031】1.7 原稿自動送り装置(ADF) 原稿テーブル100の上に載せられた原稿は、呼出しロ
ーラー104により呼び出される。呼び出された原稿は
互いに圧接するプルアウトローラー105,106及び
プルアウトローラー105に巻掛けられる分離ベルト1
07の作用により重送を防止され、1枚宛ガイド板10
8に沿って送られる。ガイド板108に沿って送られる
原稿はベルト搬送装置125によりコンタクトガラス9
の上を所定の露光位置まで送られ停止する。
【0032】ベルト搬送装置125は駆動ローラー10
9及び従動ローラー110に巻掛けられ、固定ローラー
111により原稿の挿入位置を設定し、加圧ローラーに
より原稿をコンタクトガラス9に圧接されるベルト10
2を有する。以下、公知の動作説明は省略する。
【0033】1.8 ソーターステープラ(III) 複写機より排出されたコピー上の受け入れ口Aには入口
ガイド板1101,1102が設けられ、入口ガイド板
1101,1102に続いてコピー上を搬送するため切
換爪1103が設けられている。切換爪1103より上
側の経路は、入口ガイド板1101、ガイド板111
0,1114、搬送コロ1108、従動コロ1109、
排出コロ1111、従動コロ1115及びプルーフトレ
イ1116が設けられた上搬送部1100となってい
る。また切り換え爪1103より下側の経路は、斜向部
ガイド板1205、斜向部従動ガイド板1217、下搬
送部ガイド板1308、従動ガイド板1309,131
0、斜向部受け入れコロ1201、斜向コロ1202、
斜向部排出コロ1203、従動コロ1214,121
6、球1215、搬送コロ1301,1302、従動コ
ロ1305,1306を通り偏向部B経路に続く傾斜部
1200となっている。
【0034】前記偏向部B経路の各ビン1350に対応
する位置には偏向爪1312及び偏向部排出コロ130
4が各々設けられており、偏向部排出コロ1304とコ
ピー縦搬送経路を挟んで従動コロ1307が圧接してい
る。前記搬送コロ1108、排出コロ1111はプルー
フモータ1117によって駆動され、また斜向部受け入
れコロ1201、斜向コロ1202、斜向部排出コロ1
203、搬送コロ1301,1302、及び偏向部排出
コロ1304はドライブモータ1313により駆動され
る。
【0035】なお、ステープラ機構、パンチ機構などの
後処理ユニット及び両面反転ユニットについては説明を
省略する。また、46は分離爪、80はメインモータ、
81はファンモータである。
【0036】1.9 電装制御部 図4(a),(b)は複写機の制御ユニットを示すブロ
ック図、図5(a),(b)は複写システム全体の制御
ブロック図である。図4において制御ユニットは2つの
CPUを有しており、CPU(a)200はシーケンス
関係の制御、CPU(b)201はオペレーション関係
の制御をそれぞれ行っている。CPU(a)200とC
PU(b)201とは、シリアルインターフエース(R
S232C)によって接続されている。また、図4にお
いて、202は画像制御回路、203は信号切換ゲート
アレイ、204は操作部ユニット、205はエディタ
ー、206はスキャナ制御回路、207はページメモ
リ、208は画像処理ユニット、209はカレンダI
C、210はアプリケーションシステム、211はレー
ザビームスキャナユニットである。
【0037】図5において、上記と同一個所には同一符
号を付す他、220はメイン制御板、221は給紙制御
板、222はソータ制御板、223は両面制御板、22
4はADF制御板である。
【0038】1.9.1 シーケンス制御 まず、シーケンス制御について説明する。シーケンスは
紙の搬送のタイミング及び作像に関する条件設定、出力
を行っており、紙サイズセンサ、排紙検知やレジスト検
知など紙搬送に関するセンサ、両面ユニット、高圧電源
ユニット、リレー、ソレノイド、モータなどのドライバ
ー、ソータユニット、レーザユニット、スキャナユニッ
トなどが接続されている。
【0039】センサ関係では給紙カセットに装着された
紙のサイズ及び向きを検知し、検知結果に応じた電気信
号を出す紙サイズセンサ、レジスト検知や排紙検知など
紙搬送に関するセンサ、オイルエンドやトナーエンドな
どのサプライの有無を検知するセンサ、ならびにドアオ
ープン、ヒューズ断など機械の異常を検知するセンサな
どからの入力がある。
【0040】また、両面ユニットでは紙の幅を揃えるた
めのモータ、給紙クラッチ、搬送経路を変更するための
ソレノイド、紙の有無検知センサ、紙の幅を揃えるため
のサイドフェンスホームポジションセンサ、紙の搬送に
関するセンサなどがある。
【0041】高圧電源ユニットは、帯電チャージャ、転
写チャージャ、分離チャージャ、現像バイアス電極の出
力をPWM制御によって得られたデューティだけそれぞ
れ所定の高圧電力を印加する。PWM制御はそれぞれの
高圧電力の出力のフィードバック値をA/D変換するこ
とによってデジタル値にして、目標値と等しくなるよう
に制御されている。ドライバー関係は給紙クラッチ、レ
ジストクラッチ、カウンター、モータ、トナー補給ソレ
ノイド、パワーリレー、定着ヒータなどがある。ソータ
ユニットとはシリアルインターフエースで接続されてお
り、シーケンスからの信号により所定のタイミングで紙
を搬送し、各ビンに排出されている。
【0042】アナログ入力には、定着温度、フォトセン
サ入力、レーザダイオードのモニタ入力、レーザダイオ
ードの基準電圧、各種高圧電源からの出力値のフィード
バック値等が入力されている。定着部にあるサーミスタ
からの入力により、定着部の温度が一定になるようにヒ
ータのオン/オフ制御もしくは位相制御が行われる。フ
ォトセンサ入力は所定のタイミングで作られたフォトパ
ターンをフォトトランジスタにより入力し、パターンの
濃度を検知することにより、トナー補給のクラッチをオ
ン・オフ制御してトナー濃度の制御を行っている。ま
た、この濃度により、トナーエンドの検知も行う。
【0043】レーザダイオードのパワーを一定にするた
めに調整する機構として、A/D変換器とCPUのアナ
ログ入力が使用される。これは予め設定された基準電圧
(この電圧は、本実施例ではレーザダイオードを点灯し
たときのモニタ電圧が一致するように制御されている。
【0044】次に、オペレーション関係の制御について
説明する。メインCPU(b)201は複数のシリアル
ポートとカレンダーIC209を制御する。複数のシリ
アルポートにはシーケンス制御CPU(a)200の他
に、操作部ユニット204、スキャナ制御回路206、
アプリケーションシステム210、エディター205な
どが接続されている。操作部ユニット204では操作者
のキー入力及び複写機の状態を表示する表示器を有し、
キー入力の情報をメインCPU(b)201にシリアル
通信により知らせる。メインCPU(b)201はこの
情報により操作部ユニット204の表示器の点灯、消
灯、点滅を判断し、操作部ユニット204にシリアル送
信する。操作部CPUはメインCPU(b)201から
の情報により表示器の点灯、消灯、点滅を行う。さら
に、得られた情報から機械の動作条件を決定してコピー
スタート時に、シーケンス制御を行っているCPU
(a)200にその情報を伝える。
【0045】スキャナ部(スキャナ制御回路206)で
は、スキャナサーボモータ駆動制御及び画像処理、画像
読み取りに関する情報をメインCPU(b)201にシ
リアル送信処理し、またADF(ADF制御板224)
とメインCPU(b)201のインターフエース処理が
行われる。
【0046】アプリケーション(アプリケーションシス
テム210)は、外部機器(ファクス、プリンター、
等)とメインCPU(b)201のインターフエースで
あり、予め設定されている情報内容をやりとりする。エ
ディター205は、編集機能を入力するユニットであ
り、操作者の入力した画像編集データ(マスキング、ト
リミング、イメージシフト,等)をメインCPU(b)
201にシリアル送信する。カレンダーIC209は、
日付と時間を記憶しており、メインCPU(b)201
にて随時呼び出せるため、操作部表示器への現在時刻の
表示や機械のオン時間、オフ時間を設定することによ
り、機械の電源のオン・オフをタイマー制御することが
可能となる。
【0047】1.9.2 画像データの処理 次に画像データの処理の流れについて説明する。ゲート
アレイ203はCPU(b)201からのセレクト信号
により下記3方向に画像データ(DATA0〜DATA
7)と同期信号を出力する。
【0048】1)スキャナ制御回路206→画像制御回
路202 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにもできる)で連送される画像信号をレ
ーザビームスキャナユニット211よりの同期信号PM
SYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
【0049】2)スキャナ制御回路206→アプリケー
ション210 この場合、スキャナからの8ビットデータ(ただし4ビ
ット、1ビットにできる)で連送されてくる画像信号を
アプリケーション210にパラレル出力を行う。アプリ
ケーション210は入力した画像データを外部に接続さ
れているプリンタ等の出力装置に出力する。
【0050】3)アプリケーション210→画像制御回
路202 この場合、アプリケーション210が外部に接続されて
いる入力装置(ファクス等)からの8ビットデータ(た
だし4ビット、1ビットにできる)で連送される画像信
号をレーザビームスキャナユニット211よりの同期信
号PMSYNCに同期させ、画像制御回路に出力する。
この場合、外部からの画像信号が1ビット、4ビットの
場合には、8ビットデータに変換する処理を行う必要が
ある。
【0051】図6はイメージスキャナ部のブロック図で
ある。CCDイメージセンサ250から出力されるアナ
ログ画像信号は、イメージプリプロセッサ(IPP)2
51内部の信号処理回路252で増幅及び光量補正さ
れ、A/D変換器253によってデジタル多値信号に変
換される。この信号はシェーディング補正回路254に
よって補正処理を受け、イメージプロセスユニット(I
PU)255に印加される。
【0052】イメージプロセスユニット(IPU)25
5の概略ブロック図を図7に示す。IPU255に印加
された画像信号はMTF補正回路270で高域強調さ
れ、変倍回路271で電気変倍され、γ変換回路272
に印加される。γ変換回路272は入力特性を機械の特
性に合わせて最適になるようにする。γ変換回路272
から出力された画像信号は、データ深さ切り換え機構の
SW1で所定の量子化レベルに変換される。この切り換
え機構は図8に示す3つのデータタイプに切り換える。
4ビット化回路273では4ビットデータが出力され、
2値化回路274では、入力される8ビットの多値デー
タを予め設定された固定しきい値によって2値データに
変換し、1ビットデータを出力する。ディザ回路275
は1ビットデータで、面積階調を作り出す。SW1は3
つのデータタイプの1つを選択しDATA0〜DATA
7として出力する。
【0053】再び図6に戻り、スキャナ制御回路206
はメインCPU(b)201からの指示に従って蛍光灯
安定器(ランプ制御回路)256、タイミング制御回路
257、IPU255の電気変倍回路、並びにスキャナ
駆動モータ258を制御する。蛍光灯安定器256は、
スキャナ制御回路206からの指示に従って蛍光灯1の
オン、オフ及び光量制御を行う。スキャナ駆動モータ2
58の駆動軸にはロータリーエンコーダ259が連結さ
れており、位置センサ260は副走査駆動機構の基準位
置を検知する。電気変倍回路は、スキャナ制御回路20
6によって設定される主走査側の倍率に従って電気変倍
処理を行う。
【0054】タイミング制御回路257はスキャナ制御
回路206からの指示に従って各信号を出力する。即
ち、読み取りを開始すると、CCDイメージセンサ(C
CD)250に対しては1ライン分のデータをシフトレ
ジスタに転送する転送信号と、シフトレジスタのデータ
を1ビットずつ出力するシフトクロックパルスとを与え
る。像再生系制御ユニットに対しては、画素同期クロッ
クパルスCLK、主走査同期パルスLSYNC及び主走
査有効期間信号LGATEを出力する。
【0055】この画素同期クロックパルスCLKは、C
CDイメージセンサ250に与えるシフトクロックパル
スとほぼ同一の信号である。また、主走査同期パルスL
SYNCは、画像書き込みユニットのビームセンサが出
力する主走査同期信号PMSYNCとほぼ同一の信号で
あるが、画素同期クロックパルスCLKに同期して出力
される。主走査有効期間信号LGATEは、出力データ
DATA0〜DATA7画有効なデータであるとみなさ
れるタイミングで高レベルHになる。
【0056】なお、この例ではCCDイメージセンサ2
50は、1ラインあたり4800ビットの有効データを
出力する。スキャナ制御回路206はメインCPU
(b)201から読み取り開始指示を受けると、照明用
蛍光灯1を点灯し、スキャナ駆動モータ258を駆動開
始して、タイミング制御回路257を制御し、CCDイ
メージセンサ250の読み取りを開始する。また、副走
査有効期間信号FGATEを高レベルHにセットする。
この信号FGATEは、高レベルHにセットされてから
副走査方向に最大読み取り長さ(この例では、Aサイズ
長手方向の寸法)を走査するに要する時間を経過すると
低レベルLとなる。
【0057】図9は本装置のメモリシステムのブロック
図である。CCD250からの画像信号は、シェーディ
ング補正と黒レベル補正と光量補正の機能を持つイメー
ジプリプロセッサ(IPP)251を通して8ビットデ
ータで出力される。このデータはマルチプレクサ(1)
(MUX1)280で選択されて、空間周波数高域強調
(MTF補正)機能、速度変換機能(変倍)、γ変換機
能、データ深さ変換機能(8ビット/4ビット/1ビッ
ト変換)を持つイメージプロセスユニット(IPU)2
55で処理されて、MUX(3)282を通してプリン
タPRに出力される。281はMUX(2)、283は
メモリ装置(MEM)である。
【0058】画像データ用のフレームメモリを持ったシ
ステムでは、図10のようにIPU255からのイメー
ジデータを一旦メモリ装置(MEM)283に格納し、
必要なときにメモリ装置(MEM)283から取り出し
てプリンタ(PR)に出力する構成にしていた。また、
IPU255からのイメージデータをプリンタ(PR)
に出力しながら、同時にメモリ装置(MEM)283に
格納して2枚目以降のコピーをメモリ装置(MEM)2
83からのイメージデータで行う方法も一般的であっ
た。
【0059】本装置は、IPU255からの処理された
データと生のデータのどちらもメモリ装置283に取り
込めるように、図11に示すデータフローが可能な構成
になっている。つまり、図9の3つのマルチプレクサ
(MUX1,MUX2,MUX3)280,281,2
82の切り換えでデータフローを変えられるように構成
している。例えば、1回のスキャナの走査で複数枚のI
PU255のパラメータを変えたコピーを出力する場合
は、次に示す手順で達成できる。 スキャナ走査時にMUX(1)をAにして、MUX
(2)をBにMUX(3)をAにして1枚目を出力す
る。この時、生データがMUX(2)を通してメモリ装
置(MEM)283に入る。 2枚目以降はMUX(1)をBにして、メモリ装置
(MEM)283からのデータをIPU255に入れて
MUX(3)を通してプリンタ(PR)に出力する。こ
の時、1枚コピーする毎にIPUパラメータを変更でき
る。
【0060】また、1ビットデータのようなコンパクト
なデータを保持する場合は、MUX(2)をAにしてI
PU255の出力をメモリ装置に取り込む。この場合は
プリンタ装置は2値データ(1ビット)モードに切り換
えてコピーする。図9のEXTIN、EXTOUTは外
部からのイメージデータ入力信号と外部への出力信号で
ある。
【0061】図12は、圧縮器(COMP)290と伸
長器(EXP)291をメモリユニット(Memory
Unit)292の前後に入れて、実データ以外に圧
縮されたデータも格納できるようにしたものである。こ
の構成では圧縮器(COMP)290はスキャナの速度
に合わせて、また伸長器(EXP)291はプリンタの
速度に合わせて動作する必要がある。実データを格納す
る場合はマルチプレクサMUX(4)293とMUX
(5)294をそれぞれAにし、圧縮データを使う場合
はそれぞれBにする。295はエラー検知器である。
【0062】図12のメモリユニット292の中は図1
3のような構成になっている。図14の3つのイメージ
データタイプと、圧縮データであるコードデータを扱う
ためにデータ幅変換器300,301をメモリブロック
(Memory Block)302の入出力に持って
いる。ダイレクトメモリコントローラ(DMC1,DM
C2)303,304は、パックされたデータ数とメモ
リデータ幅に応じてメモリブロック302の所定のアド
レスにデータを書き込み、読み取り動作を行う。
【0063】図14は前述したようにイメージデータの
データタイプを示したものである。通常スキャナから、
またはプリンタへのイメージデータの速度は、8ビット
データ、4ビットデータ、1ビットデータに拘わらず一
定である。つまり、1ピクセルの周期は、装置において
固定されている。本装置では、8本のデータラインのM
SB側から1ビットデータ、4ビットデータ、8ビット
データとMSB詰めで定義している。このデータをメモ
リブロックのデータ幅(16ビット)にパック、アンパ
ックするブロックが入力データ幅変換器と出力データ幅
変換器である。パックすることによってデータ深さに応
じてメモリを使えるようになり、メモリ装置の有効利用
が可能になる。
【0064】図15は圧縮器(COMP)290と伸長
器(EXP)291の代わりにピクセルプロセスユニッ
ト(PPU)310をメモリユニット292の外に配置
したものである。PPU310の機能はイメージデータ
間のロジカル演算(例えばAND、OR、EXOR、N
OT)を実現するユニットでメモリ出力データと入力デ
ータを演算してプリンタに出力することと、メモリ出力
と入力データ(例えばスキャンデータ)を演算して再び
メモリユニット292に格納することができる。出力先
のプリンタとメモリユニット292の切り換えはMUX
(6)311とMUX(7)312で行う。この機能は
一般的には画像合成に使われ、例えばメモリユニット2
92にオーバーレイデータを置いておいてスキャナデー
タにオーバーレイをかぶせることなどに使用される。
【0065】図16は外部記憶装置を使用してイメージ
データを保存する構成を示したものである。イメージデ
ータをフロッピーディスクに保存するときは、図9のE
XTOUTからインターフェイス(I/F)320を通
してファイルコントローラ(File Control
ler)321が制御するフロッピーディスクコントロ
ーラ(FDC)322に出力し、フロッピーディスクド
ライブ(FDD)323上のフロッピーディスクに記憶
する。ファイルコントローラ321の制御下には、ハー
ドディスクコントローラ(HDC)324と、ハードデ
ィスクドライブ(HDD)325があり、ハードディス
クの記憶媒体上にもリード、ライトできる構成にしてい
る。ハードディスクドライブ(HDD)325は通常よ
く使うフォーマットデータやオーバーレイデータを記憶
しておき必要に応じて使用できるようにしている。
【0066】図17は圧縮と伸長の処理速度が間に合わ
なかったときに100%リカバリーできるようにした構
成である。メモリユニット292にはスキャナ走査と同
時に圧縮されたデータとイメージデータがメモリユニッ
ト292に入る。入ってきたデータはそれぞれ別のメモ
リエリアに格納されるが、圧縮データはそのまま伸長器
(EXP)291へ入り伸長される。1ページのデータ
が全てメモリユニット292に入るまでに圧縮器(CO
MP)290と伸長器(EXP)291の処理時間が間
に合って正常終了した場合は圧縮データのメモリエリア
だけが残り、生データのエリアは取り消される。もし、
エラー検出回路(Error Detect)295が
圧縮器(COMP)290又は伸長器(EXP)291
からのエラー信号を検出した場合は、直ちに圧縮データ
エリアが取り消され生データが採用される。
【0067】メモリ管理ユニット(MMU)330は、
メモリユニット292に対して2つの入力データと1つ
の出力データが同時に入出力できるようにメモリを制御
するユニットである。このリアルタイムで圧縮と伸長の
検定をすることで、高速性と確実性とメモリエリアの有
効利用が可能となった。本実施例でのこの構成はメモリ
管理ユニット(MMU)330によってメモリエリアの
ダイナミックなアロケーションができるようにしたが、
生データ用と圧縮データ用の2つのメモリユニットを持
たせてもよい。
【0068】図17の構成は、電子ソーティングのよう
に複数のページを格納し、リアルタイムでプリンタに出
力するような、格納ページ数とプリント速度を両立させ
なければならないような用途に最適である。
【0069】1.9.3 アプリケーションユニット 図18(a),(b)にアプリケーションユニットのブ
ロック図を示し説明する。この例はAPL1(ファイル
ユニット)、APL2(FAXユニット)、APL3
(オン,オフプリンタユニット)、APL4(LA
N)、APL5(画像方向認識ユニット)、表示(T/
S,LCD)を含んだシステムを示す。まずベース部の
説明を行う。エンジンI/F340はイメージデータは
シリアルで送られてくるのでここでパラレルに変換す
る。また、ページメモリ341のパラレルデータはエン
ジンI/F340でシリアルに変換してEXTINに送
り出す。制御信号はシリアルであり、エンジンI/F3
40を介してSCI(シリアルコミニュケーションイン
ターフェイス)342を介してシステムバスに接続す
る。ページメモリ341はこの例ではA3で1ページ分
のサイズを持ちここでBITイメージに変換すると共に
EXTIN、EXTOUTのデータ速度とCPUの処理
速度の調停も行う。変倍回路343はページメモリ34
1上のデータをこの回路にて拡大あるいは縮小の高速処
理を行うためにDMAC344を用いてCPU352を
介さないで高速に処理を行うようになっている。回転制
御は例えばFAX送信で送りの原稿がA4縦で受けがA
4横の場合、送り側は自動的に71%縮小して送信して
しまい受信側は見づらいものになる。これを防止するた
めに前記サイズの時は送信原稿を90度回転させA4横
に変換し等倍送信するようにする。
【0070】もう1つの目的は受信出力するとき受信サ
イズがA4横でカセットのサイズがA4縦の時は回転制
御部にて90度出力イメージを回転させてA4縦に直し
て出力する。これによりカセットに縦、横の区別が要ら
なくなる。
【0071】CEP345はイメージデータの圧縮、伸
長、スルーの機能を持った回路である。バスアービタ3
46はAGDC385からのデータをイメージバスに送
ることやシステムバスに送る処理を行う。タイマ348
は所定のクロックを発生する機能を有する。RTC34
9は時計であり現在の時刻を発生する。コンソールは制
御用の端末であり、この端末によりシステム内部のデー
タの読みだし書換等に加え内部のOSの1機能であるデ
ィバッグツールを用いてソフトの開発もできるようにな
っている。ROM350にはOS等基本機能が入ってい
る。RAM351は主にワーキング用に使用する。この
ユニットは本システムの基本制御を行うものである。
【0072】1.9.3.1 APL1について SCSI360はHDD(ハードディスク)325、O
DD(光ディスク)361、FDD(フロッピディス
ク)323用のI/Fである。ROM362はSCSI
360を介してHDD325、ODD361、FDD3
23を制御しファイリングシステムとしてのソフトが入
っている。
【0073】1.9.3.2 APL2について FAX制御用のユニットであり次の部分からなる。G4
FAXコントローラ370はG4用のプロトコルを制御
するユニットであり、この部分でG4のクラス1、クラ
ス2、クラス3をサポートするユニットである。言うま
でもなくISDNもサポートしNET64においては2
B+1D(64KBx2+16KB)の回線となるので
G4/G4,G4/G3,G3/G3,G4のみ、G3
のみのいずれかが選択できるユニットである。G3FA
Xコントローラ371はG3用のプロトコルを制御する
ユニットであり、この部分でアナログ回線によるG3F
AXのプロトコル、デジタル信号をアナログ信号に変換
するモデムも有する。NCU(ネットワークコントロー
ルユニット)372は交換機を使用して相手と接続する
時叉は相手からの着信を受ける、ダイアルする機能等を
有する。SAF(ストア アンド フォワード)373
はFAXの送信、受信を行うときの画像データ(イマー
ジデータ、コードデータ等を含む)蓄積するものであ
る。
【0074】このユニットは半導体メモリ又はHDD3
25、ODD361等が使用される。ROM374には
APL2をコントロールするためのプログラムが入って
いる。又RAM375はそれらのワーク用であると同時
にバッテリにて不揮発にしてあり、この中に相手の電話
番号、相手先名、FAX機能を制御するデータ等が入っ
ており、表示ユニットのT/S,LCDを用いて容易に
設定できるようになっている。
【0075】1.9.3.3 APL3について オンラインプリンタ、オフラインプリンタの制御ユニッ
トである。FDC(フロッピーディスクコントローラ)
380はフロッピーディスク381の制御を行う。最近
のフロッピはSCSIをサポートしているものであり、
ここではSCSI,ST506インターフェイスをサポ
ートする。SCI(シリアルコミニュケーションインタ
ーフェイス)382はHOSTコンピュータとの接続に
使用する。セントロI/F383もSCI382と同様
である。エミュレーションカード384は次の働きを行
う。HOSTからプリンタを見たとき現状はNEC製,
EPSON製等多くのメーカから発売されており、それ
ぞれは多少仕ようが変わっているこれらのプリンタの機
能をHOSTから見て同じになるようにしなければHO
STで使用していたソフトが走らなくなる事が生じる。
このような不具合をなくすためにエミュレーションカー
ド384をつけ、この内部に入っているソフトで見かけ
上HOSTから見たとき各メーカのプリンタとして動作
するようにしたものである。
【0076】AGDC(アドバンスト グラフィス デ
スプレイ コントローラ)385はHOSTより送られ
てきたコードデータをCGROM386、CGカード3
87内のFONTイメージを高速にページメモリ341
に展開するものである。ROM388はこれらを制御す
るソフトが入っている。CGROM(キャラクタ ゼネ
レータ ROM)389はコードデータに対応したFO
NTデータが入っているものである。FONTの形式は
アウトラインFONT等のデータが入っている。CGカ
ード387は外付けのCGFONTであり、内容はCG
ROM386と同様である。395はRAMである。
【0077】1.9.3.4 APL4について LANを制御するユニットである。ここでLANコント
ローラ390において、現在稼働中のLANであるイン
サーネット、オムニ、スターラン等を制御する。当然A
PL2(FAX),APL4(LAN)は他のAPLが
動作中でもバックグランドで働くようになっている。3
91はCPUである。
【0078】1.9.3.5 APL5について スキャナで読み込んだ画像の画像方向を識別するユニッ
トである。400はページメモリ、401はエリアメモ
リ、402はデータベース、403はCPU、404は
ROM、405はRAMである。
【0079】1.9.3.6 表示について このユニットでLCD410及びタッチスイッチ(T/
S)を制御する。LCD410はグラフィック、キャラ
クタが表示でき、この中のCG412にANK、漢字の
第2水準のコードが内蔵されている。TSC413はタ
ッチスイッチコントローラであり、ここでT/Sの制御
を行う。T/SはX,Yの格子で分けられており、オペ
レータが使用するときのスイッチのサイズはTSC41
3により1つのキーにたいする格子の数を決めることで
自由に設定できる。またLCD410とT/Sは2層構
造になっており、キーのサイズとLCD410のキーの
枠が対応できるようになっている。また、414はCP
U、415はSCI、416はROM、417はRA
M、418はLCDC、419はDPRAMである。
【0080】表示の一例を図19に示す。固定キーとし
て、コピー枚数等を設定する10キー430、コピース
タートするためのスタートキー431、ユーザー設定可
能なファンクションキー432,433,434があ
る。このファンクションキーには、ユーザーが勝手にモ
ードを設定できる。例えば、キー432にソートモー
ド、キー433にステープルモード、キー434に両面
モード等が割り振られる。表示は、コピー枚数表示43
5とセット枚数表示436が固定表示であり、その他の
表示は、LCD410に表示される。また、LCD41
0はタッチスイッチになっており、LCD410に表示
されたオブジェクトを押下することでモードを選択する
ことが可能となる。
【0081】次にここのAPLの動作について説明す
る。1.9.4 ファックス動作 まず、FAXの動作について説明する。本FAXはM
F,G2,G3,G4の機能を有し送信密度は3.8
5,7.7,15.4本/mmさらにG4用として20
0,240,300,400dpiをサポートし変倍機
能を使用してお互いに密度変換を行うことができる。ま
た、SAFメモリを使用してメモリ送受信、中継、親展
受信、ポーリング、等を実現できさらに、送信原稿のメ
モリ蓄積中にメモリ送信、メモリ受信、受信出力等を同
時に行うことができるまず、送信動作について説明す
る。原稿をセットし、スタートキー431を押す事で、
APL2のRAM375に入っている相手先へ、ダイア
ルを行い相手を呼び出す。相手がFAXであることが分
かると原稿の読み取り動作が始まる。もし原稿がない状
態でスタートキー431を押すと、原稿の再セットを促
す表示を行う。原稿読みとり開始動作により、スキャナ
が動作し、原稿を読み取り、図20の個々の回路を介し
て、EXTOUTの端子にデータが出力される。この時
MUX(1),MUX(3)を選択することで、IPU
255を使用するかしないかを選択でき、さらにIPU
255の内部の機能はプログラムで自由に選択できる。
この信号は図18のエンジンI/F340に入り、ペー
ジメモリ341のビットサイズに合わせてページメモリ
341に記憶していく(EXTOUTは1画素8ビット
の多値で送られてくる。これに対しページメモリ341
は16ビット対応になっており、ビットの構成が異なる
ので、此処で合わせる)。
【0082】スキャナからのデータがページメモリ34
1に入ると、このデータを圧縮しながらAPL2のSA
Fメモリへ蓄積していく。このようにスキャナからのデ
ータを、SAF373に蓄積しながら送信することで、
次の特徴が得られる。スキャナからの読み取りは、A4
サイズ1枚を約2秒で読むことができる。これに対し、
G3で送信する時間はA4サイズを約9秒かかって送信
する。このように送信の時間は読み取りの約4.5倍か
かっていることになる。本実施例のように複写機,FA
X,プリンタ等と複合して使用できる装置においては、
例えばFAX送信中に次の人がコピーを取りたい時は、
FAX送信の仕事を早く終わりたい。しかし、FAX送
信は相手機の性能により早く送れたり遅くなることがあ
る。本実施例のように、読み取りデータをSAF373
へ蓄積しながら送信することで、見かけ上の送信速度を
上げることができる。また、送信原稿がSAFメモリに
蓄積されているので、送信途中でエラーを起こしたと
き、回線が切れたとき等、再送、再発呼して正しく画像
を送ることができる。このように、SAF373へ蓄積
されたデータはシステムバスにより、G3ファックス、
またはG4ファックスユニットからアクセス可能とな
る。
【0083】図21は図20に示すIPU255の概略
ブロック図であり、図7に示す回路の他、多値化回路4
40、マーカ編集回路441、アウトライン回路44
2、誤差拡構回路443などを備えている。
【0084】次に画情報の受信について説明する。図2
2(a),(b)において、受信画像データはモデム4
50にてデジタル信号に変換される。これをDCR45
1を介して生データを直し、さらに圧縮してSAFメモ
リ452に蓄積する。この時、DCR451にて生デー
タに戻してから再度圧縮する理由は、通常受信データに
は回線上のエラーが含まれており、このままSAF45
2に蓄積すると、ハードのエラーか、データのエラーか
の区別が付かなくなるからである。再圧縮する時は、メ
モリ効率の良い方式を採用する。SAFメモリ452に
蓄積されたデータはページ毎にプリント出力する(モー
ドの設定により1ファイル分蓄積してから出力すること
もできる)。
【0085】SAFメモリ452から出力するには、図
18のページメモリ341を他のAPLが使用しておら
ずさらに複写機もあいていることが必要となる。これら
の条件が揃うとSAFメモリ452のデータをCEP3
45を介して生データに戻しながらページメモリへ展開
していく。展開が終了してから最適な紙サイズを選択す
る。この時ページメモリ341のデータはA4縦で最適
な用紙がA4横の時は、回転制御によりページメモリ3
41のデータを90度回転させ、選択された用紙に出力
させる。この機能により、今まではA4横の用紙にA4
縦の画像を出し、余白が出ていたことが防止できるよう
になった。この機能は受信出力のみでなく、送信モード
においても相手機に会わせて読み取った画情報を90度
回転できるので、例えば送信原稿がA4横で受信側がA
4縦の時今までは71%縮小で送っていたが、90度回
転を取り入れることで等倍で送れるようになり受信側で
は見やすくなる。
【0086】ここで、SAFメモリ452の代わりにH
DD325を使用するときはSAFメモリ452をバッ
ファにして、APL1のSCSIインターフェイスを介
してHDD325をドライブすることで可能となる。以
上でFAXの基本動作を説明した。
【0087】1.9.5 画像処理ユニット 1.9.5.1 シフト、変倍、回転、逆スキャン、ミ
ラーリング 図18のベース部の画像処理の機能をブロックで記述す
れば図23になる。図23に示すように、画像処理ユニ
ット208は、ビットマップページメモリ207がアク
セスできるようになっている。元の原稿画像を残すため
に、ビットマップページメモリ207は複写可能な最大
原稿サイズの2枚分のメモリを持つことが望ましい。つ
まり、図23のビットマップページメモリ207のAに
原稿の元の画像データ、Bに画像処理ユニット208で
画像加工された画像データがセットされる。画像処理ユ
ニット208への入力は画像データ(ビデオ)バス50
0と画像処理コマンド501である。
【0088】画像データバス500は8ビットのデータ
バスであり、1画素毎に8ビット、すなわち256の濃
度諧調をもつ。また、画像処理コマンドは、この図には
記載されていないシステムを制御するシステムコントロ
ーラ〔図4のCPU(b)201〕から、システムバス
で入力される。データは、画像処理の機能毎にコードが
決められ、例えば、画像シフトの場合は、シフトコー
ド、シフト方向、シフト寸法がシステムコントローラか
ら送信されてくる。また、変倍機能は、変倍コマンド、
X軸変倍率、Y軸変倍率が順次送信される。当然通常の
変倍の場合は、X軸変倍率コードとY軸変倍率コードは
同じ値となる。その他、回転コマンドには回転角度コー
ドを付加する。
【0089】スキャナで逆スキャンを行った場合は、画
像のミラーリングが必要となる。この場合は、ミラーリ
ングコマンドまたは逆スキャンコマンドとミラーリング
時の基準軸情報が送信されてくる。
【0090】ビットマップメモリ207の解説図を図2
4に示す。読み込まれた画像データは、1画素につきア
ドレスとして1バイトが割り当てられる。1バイトのデ
ータは前述の画像濃度データである。バイトサイズは、
最大原稿サイズがA3である場合、主走査方向297m
m、副走査方向420mmで、400dpiの解像度を
持つ場合に、 主走査方向には、(297÷25.4)×400=46
78バイト 副走査方向には、(420÷25.4)×400=66
15バイト よってA3原稿一枚分のビットマップ画像をメモリする
には、 4678×6615=約30Mバイト 必要となる。
【0091】ここで、理解し易いように、各ビットマッ
プの主走査方向、副走査方向、濃度諧調に対して、配列
を定義し、主走査方向をX、副走査方向をY、濃度諧調
をZとし、各ビットをDIM(X,Y,Z)とする。図
24で示すA点は(0,0,0)であり、B点は(46
78,0,0)、C点は(6615,4678,0)と
なる。
【0092】次に、システムコントローラからのコマン
ドに対する画像処理ユニット208の動作処理方法につ
いて解説する。
【0093】1.9.5.2 シフト まず、シフトコマンドを受信したときは、シフトすべき
方向とシフトすべきmm寸法が同時に送信される。シフ
トすべきmm寸法から、シフトすべきドット数を計算す
る。シフト方向データから、主走査X方向の順方向(配
列のXの値の大きくなる方向)か逆方向か、副走査Y方
向の順方向か、逆方向かを判断する。以上の判断が終了
すると、画像処理動作が開始される。例えば、主走査X
方向の順方向に25.4mmのシフトコマンドが受信さ
れた場合、シフトドット数は400ドットとなる。そし
て、画像のビットマップデータが画像処理ユニット内に
あるDMA制御によって、ビットマップページメモリA
からBに転送される。転送される際には以下の処理が行
われる。 A(X,Y,Z)=B(X+400,Y,Z) Xは0から4678−400まで処理が行われ、Yは0
から6615まで処理される。Zはバイト単位のDMA
の場合は同時に0からビット7まで転送されるので考慮
しなくても良い。
【0094】システムコントローラからのシフト量は以
下のように判断する。図28で画像開始位置がX1の場
合で、パンチまたはステープル位置のX座標が20mm
の場合、またパンチ穴直径が6mmの場合、 X1>(20+6/2)mm であればパンチ穴と画像がオーバーラップしないのでシ
フトする必要はない。 X1≦(20+6/2)mm の場合はパンチ穴と画像がオーバーラップする。この場
合画像のシフト量SFxは、 SFx=(20+6/2)−X1 となる。この値がシフト方向X軸順方向シフトコマンド
の次に送信されてくる。ステープルについても同様であ
る。
【0095】一方、SFxシフトして画像がこぼれる場
合、つまり、図28のX2の値がシフトしたSFxより
も小さい場合である。この時は、シフト画像を転写紙上
に展開すると画像切れが生じる。画像切れを生じさせな
いためには、原稿画像を縮小しなければならない。
【0096】1.9.5.3 変倍 変倍処理を受信した場合は、例えば50%縮小の場合
は、X、Y共偶数バイトを間引いてAからBに転送す
る。99%の場合は、AのX、Yの0から98をBに転
送し、次にAのX、Yの100から198をBに転送す
る。このようにすることで100画素の内、1画素が間
引かれ、結果としては99%縮小となる。同様に98%
時は、50画素の内1画素を間引けばよい。
【0097】拡大を行うときは、ビットをそのまま拡大
すると、画素が荒くなってモザイク状になるため、これ
をなめらか(スムーシング)にするには、補間あるい
は、空間ローパス・フィルタ(2次元フーリエ変換後高
域を減衰させて逆フーリエ変換する)などの処理を行う
のが一般的である。前述のパンチ位置に画像が生じしか
も、シフトしたときに画像切れが生じ縮小しなければな
らない場合の倍率は以下のように決定する。原稿のX軸
方向の原稿長さをLxとすると、 M(倍率)=(Lx−(20+6/2)/Lx となる。画像を保証するには、X軸方向の縮小のみ行わ
れれば良いが、通常画像の縦、横比を一定にするために
X軸、Y軸とも変倍するのが普通である。
【0098】1.9.5.4 回転 回転角度90度単位で送信されてくる。時計方向90度
回転の場合は、A点の画素データがB点の画素になり、
B点の画素データが(4678,4678)点の画素デ
ータとなるように画像の画素データをメモリAからBに
転送すれば良い。ところがこの状態では、主走査、副走
査方向に画素数が異なるため、90度回転の場合は長手
方向の画素(副走査方向)がメモリからあふれてしま
う。しかし、転写紙からもあふれてしまうため、縮小処
理等を行わない場合は、この状態のままでよいが、縮小
する場合は、副走査方向×副走査方向分のメモリがBの
ページメモリに必要になってくる。
【0099】回転角度が180度の場合は、Aの画素が
Cの画素に対応する。よって、変換は、 A(X,Y,Z)=B(6615−X,4678−Y,
Z) となる。
【0100】1.9.5.5 逆スキャン及びミラーリ
ング ミラーリングでは、通常コピーに対して画像を鏡面に写
した画像を得ることができる。これは、画像加工の1つ
のアプリケーションとしてもデザイン部門等で役立つ
が、次のような応用も可能である。
【0101】通常スキャナは、原稿基準位置から原稿デ
ータを読み込んでメモリに展開すが、原稿サイズが判れ
ば原稿を原稿基準の反対の端辺から読み込みメモリに展
開する。前述の通常スキャンでのメモリへの展開された
画情報を図25に示す(a,b)。原稿の左から右への
斜線及び矢印は、主走査の方向を示している。図26に
は、原稿を逆スキャンし、メモリに展開したときの図を
示す((a),(b))。共に最初にスキャンされた画
素が図24に示すページメモリ207の(0,0,0)
に展開される。図26のM線をミラーと仮定しメモリ上
でミラーリングを行うと図26の(c)になる。これ
は、ミラーリングコマンドまたは逆スキャンコマンド受
信と同時に受信されるミラー軸情報によって、例えばY
軸情報であれば、下記計算式によって図24のメモリの
転送を行う。 A(X,Y,Z)=B(4678−X,Y,Z) X軸でのミラーリングの場合は、 A(X,Y,Z)=B(X,6615−Y,Z) となる。元々天地が逆に置かれた原稿を逆スキャンしミ
ラーリングした時の様子を図27図の(a)から(c)
に示す。
【0102】本記述では、メモリに一旦取り込んで、ミ
ラーリングしているが、リアルタイムに読み込みと同時
に、M線をミラー軸として出力することも可能である。
ページメモリを持たないコストの低い装置においても簡
単な処理で、画像の180度回転が可能となる。
【0103】1.10 人体検知センサ 図5の全体ブロックに示すように、メイン制御板220
には、人体検知センサ225が接続されている。これ
は、複写機のオペレータが複写機の前に存在するか否か
を検出するものである。設置場所は、複写機の操作部、
または表示部、原稿台、前側面近傍である。このセンサ
225は、赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタ
で組み合わされた反射型センサである。このセンサ22
5は、例えば、複写機の予熱(機械を使用しないとき定
着温度を下げて節電する)制御のオン・オフや、ガイダ
ンス説明のコントロール、音声ガイダンスのオン・オ
フ、機械動作制御の判断等に使われる。
【0104】オペレータが存在するか否かの判断は、次
のように行う。反射型の人体検出センサ225は、反射
物体がセンサから距離で1m前後以内でオンするように
なっている。センサ225の出力を直接オペレータの存
在信号にすると、複写機の前を人間が通過した場合も、
瞬間的にオペレータが存在と検出してしまうため、セン
サ出力がある一定時間連続してオンならば、オペレータ
が存在すると判断する。このある一定時間は、一般に5
00msecから800msecである。また、この時
間はCPUによるタイマーでソフト的に作られても良い
し、センサ225のハードで信号遅延を行ってもよい。
【0105】2.画像方向判断 画像方向判断の方法としては、 ・端部空白域を検出して画像方向を認識する ・レイアウト判断によって画像方向を認識する ・文字方向判断、文字認識手段によって画像方向を認識
する ・パンチ穴、ステープル穴検出によって画像方向を認識
する ・端部空白域検出によって画像方向を認識する といった方法があり、これらの画像方向判断は、図18
に示すAPL5とベース部の各種機能ハードウェアを組
み合わせて機能する。以下、各方法について詳しく説明
する。
【0106】3.端部空白域の検出による画像方向の認
一定のフォーマット、例えば社内で使われる報告書、官
庁への提出する申請書等では、端面の空白域がある程度
決められている。また、ワープロで作成された書類をプ
リンタで打ち出し原稿等は綴じ代設定(左余白設定等)
がされており、これらの原稿であれば端面の空白の最大
エリアを判断すれば、画像方向は決定できる。
【0107】端面の空白域を検出するため、原稿端面か
ら画像開始位置までの画素数を検出する方法に関するブ
ロック図を図29に示す。まず、主走査方向の画像開始
位置を検出する方法を述べる。
【0108】カウンタ510は、CCD250の画素で
白と認識されるレベルをコンパレータ511で選択し、
コンパレータ511の出力がある期間、カウンタ510
に入力される画素クロック512をカウントする。一方
コンパレータ511の出力はカウンタのラッチにも接続
され、画素信号が白から黒になる度に画素クロック51
2はカウント値をラッチしカウンタラッチ513にカウ
ント値が記憶される。このタイミングにて、画素クロッ
ク512のカウントはリセットされる。また、カウント
値はライン同期信号(LSYNC)514の入力にてリ
セットされる。このような回路にて原稿端部から、画像
の開始する位置を検出でき、位置情報はカウンタ510
のカウンタラッチ513に画素クロック単位で格納され
る。原稿後端の端部の白画素の数を検出するには、原稿
後端信号の出力タイミングにてカウンタラッチ513の
値を読み込めば良い。副走査方向の検出方法はカウンタ
ラッチ513が原稿サイズ分の画素数の値になっている
場合の連続した主走査回数を副走査カウンタ515でカ
ウントすればよい。このカウントを原稿サイズによる原
稿端面と終端部で行いそれぞれの副走査カウンタ515
の値を記憶する。一方、この回路は、原稿に画像がある
か否かにも使用できる。原稿サイズのエリアに全く黒画
素が認識されない(ラッチ出力が得られない)場合は原
稿が白紙と認識できる。上記手段により、図28におけ
るX1,X2,Y1,Y2を検出する。
【0109】空白域の場所検出方法を図28を基に説明
する。図28(a)に示すような原稿を副走査Lのタイ
ミングで出力される主走査の波形は図28(b)のよう
になる。この波形から、図で示すX1とX2を比較す
る。図のように、X1>X2であれば基準点側の副走査
方向に空白が存在していると判断でき、原稿方向を判断
できる。これに加え、天地方向の空白をある任意の複数
あるいは、単一の主走査方向の画素に注目し、副走査方
向の時間軸に対する信号変化を記憶し、Y1,Y2の比
較を行う。Y1>Y2であれば、天地方向の設置は正し
く設置されていると判断できる。
【0110】上記の原稿方向を検出する方法をフローチ
ャートを用いて詳細説明する。カウンタラッチ513に
格納されたX1,X2と副走査カウンタ515に記憶さ
れたY1,Y2を使って、図30のフローチャートで説
明する。ステップS1ではX1とX2の比較を行ってい
る。X1の方がX2よりも大きい場合は、ステップS2
に進む。ステップS2では、Y1とY2を比較する。Y
1の方がY2よりも大きい場合、ステップS3に進み縦
書き原稿で原稿の天地は正常に設置されていると判断す
る。ステップS2でnの場合は、ステップS4に進み、
横書き原稿で天地逆と判断する。ステップS1でnの場
合はステップS5に進み、ステップS2と同様にY1と
Y2の比較を行う。Y1の方が大きければ、原稿画像は
縦書きで天地逆と判断し(ステップS6)そうでない場
合は横書きされた天地正常に設置された原稿と判断する
(ステップS7)。それぞれ判断された画像を図31に
示す。(a)はステップS3で判断された画像、同様に
(b)はステップS4、(c)はステップS6、(d)
はステップS7である。
【0111】上記手法により、原稿の縦書き、横書き、
天地を判断でき、例えば、天地が正逆混在した原稿群を
コピーしようとするとき、警告を発したり、自動的に一
方向に天地を揃える手段等に利用できる。
【0112】また、コピー後処理として、ステープル、
パンチ等を行うとき、天地、及び端部空白域の位置、幅
等が上記手段によって正確になるため、画像を避けてス
テープル、パンチを行うとか(ステープルパンチ位置の
移動)、パンチ位置、ステープル位置と端部空白部が一
致しないとき警告を発生する等の、パンチ、ステープル
判断処理手段に情報を入力することが可能となる。
【0113】3.1.1 出力画像情報のページ領域内
の最大余白を検出し検出データからの画像方向認識 原稿の端部余白域を検出することによって画像方向を検
出することは前項で説明した。これによって簡単な構成
で、フォーマット化された原稿画像の画像方向を検出す
ることができ、画像情報から、原稿の縦書き、横書き、
天地のセット方向を検出することが可能となる。
【0114】3.1.2 原稿サイズと原稿セット方向
(画像情報方向)から基準2端面を決定し基準2端面の
最大余白面積からの画像方向認識 原稿サイズにより原稿の4辺の内任意の2辺をあらかじ
め綴じ代部とし、各原稿の任意の2辺の端部余白域を検
出することによって画像方向を検出し、それぞれの検出
された原稿方向により、原稿の画像方向を認識すること
が行われる。
【0115】以下、この内容について説明する。原稿サ
イズにより、通常オフィスで使用される原稿は綴じ代位
置が決定されている。たとえば、A4用紙であれば原稿
サイズは210mm×297mmであるが、通常長手方
向の297mmのどちらかの辺が綴じ代位置となる。よ
って前述の図28のような原稿の置き方で有れば、X1
とX2のみの比較で原稿の余白域から原稿の天地判断が
可能になる。
【0116】公知の原稿サイズ検知により原稿がタテと
判断された場合は、カウンタラッチ513に格納された
X1、X2を用い綴じ代位置を判断し、原稿サイズがヨ
コと判断された場合は、副走査カウンタ517に記憶さ
れたY1,Y2を使って、原稿の綴じ代位置を判断する
ものである。
【0117】ここで、前述の原稿上の白部検出回路によ
って検出される図28のX1,X2から、原稿の綴じ代
位置を検出する方法を述べる。図32のフローチャート
を参照して説明する。ステップS11では原稿サイズが
タテかヨコかを判断し、タテであればステップS12に
進む。ヨコであればステップS13に進む。ステップS
12ではX1とX2の比較を行っている。X1の方がX
2よりも大きい場合は、原稿の綴じ代位置は基準位置側
にある(原稿は正しい方向で置かれている)と判断し、
反対に小さければ基準位置とは反対側に綴じ代がある
(原稿は天地逆に置かれている)と判断する。ステップ
S13では、Y1とY2を比較する。Y1の方がY2よ
りも大きい場合、綴じ代は基準位置側にあると(原稿正
しい方向で置かれている)と判断し、小さければ基準位
置と反対側に綴じ代がある(原稿は天地逆に置かれてい
る)と判断できる。このようにすると、簡単な構成で、
フォーマット化された原稿画像の綴じ代位置及び、原稿
画像方向を検出することができる。
【0118】3.1.3 多数枚原稿時、第2ページ移
行の画像情報に関しページ領域内の最大端面余白を検出
し、スタートページ画像情報との画像方向性を整合を確
認 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断する
ことが行われる。この内容は、前述の「3.端部空白域
検出により画像方向認識」の最初に説明されている。ま
た、この処理におけるフローチャートを図33に示す。
【0119】この処理では、ステップS21でX1>X
2を判断し、yならステップS22でY1>Y2を判断
し、nならステップS23で横書き天地逆にし、ステッ
プS24でカウンタbをカウントアップする。ステップ
S22でyならステップS25で縦書き天地正にしてス
テップS21でカウンタaをカウントアップする。ステ
ップS21でnならステップS27でY1>Y2を判断
し、yならステップS28で縦書き天地逆にしてステッ
プS29でカウンタcをカウントアップする。ステップ
S27でnならステップS30で横書き天地正とし、ス
テップS31でカウンタdをカウントアップする。
【0120】カウントアップの結果から、縦書き天地正
方向の原稿枚数カウンタa、横書き天地逆方向の原稿枚
数カウンタb、横書きの天地逆方向の原稿枚数カウンタ
c、横書き天地正方向の原稿枚数カウンタdのカウンタ
を用いて、図34に従って、1ジョブの多数枚原稿の中
に異なった原稿方向が混在しているか否かを判断する。
原稿の方向性の種類をカウントする、すなわち、まず原
稿(画像)方向性カウンタEをクリアする(ステップS
41)。ステップS42では、aからdの各原稿(画
像)方向を示すカウンタが0であるか否かをチェックし
ている。0であれば原稿(画像)方向性カウンタEに1
を加える。ステップS43では、原稿(画像)方向性カ
ウンタEが3か否かを判断し、原稿(画像)方向性カウ
ンタEが3ならば、全ての原稿(画像)方向は一致して
おり異なった原稿(画像)方向を示す原稿は、1ジョブ
の多数枚原稿群には存在しないと判断する(ステップS
44)。また、3以外の値であれば多数枚原稿群の中に
原稿(画像)方向の異なった原稿が存在すると判断する
(ステップS45)。このようにすると、簡単な装置、
フローにて多数枚の原稿群の中の各原稿の方向性を検出
し、原稿群の中に異なった原稿方向を示す原稿が混在し
ているか否かを検出することが可能となる。
【0121】3.1.4 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時のリカバー 3.1.4.1 作像後警告表示のみ 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断し、
判断の結果、最初の原稿の画像方向と異なった原稿が存
在する場合警告表示を操作部に表示することにより、画
像方向の異なる原稿及びその原稿のコピーが原稿群及び
その原稿群のコピーの中に存在することをオペレータに
知らせることが行われる。
【0122】以下、その内容を説明する。図35に示さ
れるように、図34のフローにてコピーが終了し(ステ
ップS51)原稿方向混在有りと判断された場合(ステ
ップS52でy)、操作部ユニット204に対して、全
ての原稿群のコピー終了後操作部ユニット204のCP
UがREADY状態で有れば(ステップS53でy)、
以下の警告表示を行なうべく表示リクエストコードを送
出する(ステップS54)。 ・縦書き、横書き、または画像の方向の天地が逆の原稿
が混在しています。 ・コピー紙をチェックして画像方向を揃えて下さい。 図36に操作部表示の一例を示す。このようにオペレー
タに原稿方向の混在を警告表示することによって、オペ
レータが、作像後のコピー群に対して、通常表紙のみで
判断し、穴あけ、ステープル等のコピー綴じの後処理を
行った場合、原稿に対するコピー群の中に異なった画像
方向のコピーが存在した場合には落丁となる。本実施例
ではこのような落丁を防止するために、コピー終了後画
像方向が異なるコピーが混在していることを自動的にオ
ペレータに通知し、オペレータが、自らコピーの画像方
向性をチェックし画像方向を揃えることを要求すること
による。これにより、落丁の防止が可能となる。
【0123】3.1.4.2 原稿スキャンで方向性が
異なる場合のコピー中断および警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
により、コピーされた原稿群の中に、最初の原稿の画像
方向と、画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断し、判断の結果、最初の原稿の画像方向と異なった原
稿がコピーされようとする場合、コピー動作を中断し警
告表示を操作部に表示することにより、画像方向の異な
る原稿が原稿群中に存在するし原稿設置方向を変更する
ようにオペレータに知らせることが行われる。
【0124】以下、その内容について説明する。この処
理内容を図37のフローチャートに示す。この処理では
縦書き天地正方向の原稿の場合(X1>X2)で、フラ
グaを方向フラグとしてバイト単位のメモリFLGDI
Rにセットし(ステップS61)、横書き天地逆方向で
有れば、(X1>X2でY1≦Y2)フラグbをセット
し(ステップS62)、同様に縦書き天地逆方向であれ
ば(X1≦X2でY1>Y2)フラグc(ステップS6
3)、横書き天地正方向であれば(X1≦X2でY1≦
Y2)フラグc(ステップS63)、横書き天地正方向
であればフラグdにセットする(ステップS64)。フ
ラグがメモリされるバイト単位のメモリFLGDIRの
ビット構成は図38のようになっている。aは01H、
bは02H、cは04H、dは08Hである。
【0125】コピーの中断及び警告表示出力の動作フロ
ーを図39、図40に基づいて説明する。この図39、
図40で示すフローチャートは、1原稿に対する最初の
スキャン毎に行われる。ステップS71でFLGDIR
をクリアする。以降ステップS72までは、図34と同
じである。原稿方向混在有りと判断された場合ステップ
S72にてコピー中断要求フラグをセットする。このフ
ラグにてコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメ
モリへの展開、新たな転写紙の給紙等を中断して、コピ
ー動作停止のシーケンスに入る。
【0126】ステップS73では、方向性フラグFLG
DIRにセットされているフラグに応じて画像方向性カ
ウンタをクリアしている。例えば、フラグcがセットさ
れていれば画像方向性カウンタcをクリアする。これ
は、次の原稿に対してもこのフローを有効にするためで
ある。ステップS74では、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態で有れば警告表
示コードを送出している。
【0127】図41に操作部の表示の一例を示す。オペ
レータに原稿方向の混在を検出して、コピー動作を停止
し警告表示することによって、オペレータが作像するコ
ピー群に対して、第一枚目の画像方向に統一されたコピ
ーを得ることができる。特にコピー後の穴あけ、ステー
プル等のコピー綴じ後処理を行う場合、通常表紙のみで
判断して、穴あけ、ステープルを行い、原稿に対するコ
ピー群の中の異なった画像方向のコピーが存在した場合
は落丁となりページめくり、見栄えが悪くなる。本実施
例はこのような落丁を防止するために、コピー中に画像
方向が異なる原稿が混在していることを自動的にオペレ
ータに通知し、オペレータが、自ら原稿の画像方向性を
チェックし原稿設置方向を変えることを要求し、落丁を
防止することを可能とした。
【0128】3.1.4.3 端部余白域の不一致 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
よりコピー群の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が
異なった原稿が存在するか否かを判断する画像形成装置
において、画像方向が異なる原稿が検出された場合、 ・画像回転処理(メモリ上反転)を行う ・原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。以下、
その内容について説明する。画像処理により画像回転処
理(メモリ上反転)等を行う時の動作フローを図42に
基づいて説明する。多数枚原稿時、各原稿の最大端面余
白域を検出することによって画像方向が異なる原稿が検
出された場合、ステップS81にて画像処理モードには
いり、画像処理後ステップS82へ進む。ステップS8
2では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード
受信READY状態で有れば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
【0129】図43に操作部の警告表示の一例を示す。
原稿の逆スキャンを行う時の動作フローを図44に基づ
いて説明する。多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検
出することによって画像方向が異なる原稿が検出された
場合、ステップS91にて原稿逆スキャンモードにはい
り、逆スキャンにより画像方向が修正され、ステップS
92へ進む。ステップS92では、操作部に警告表示を
行うべく、操作部がコード受信READY状態で有れば
警告表示コードが送出され、オペレータに確認を要求す
るべく警告表示される。
【0130】図45に操作部の警告表示の一例を示す。
なお、上述の処理は両面画像形成(両面複写)を対象と
した場合においても、もちろん有効である。
【0131】以上のように、各原稿の端部余白域を検出
することによって画像方向を検出し、それぞれの検出さ
れた原稿方向より多数枚原稿時、端部余白域検出データ
より、基準画像方向原稿(最初の原稿)の画像方向と画
像方向が異なることを識別したとき、警告表示・画像の
回転処理・原稿逆スキャン等を行うことにより、画像方
向が異なる原稿が存在することをオペレータに知らせた
り、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像方向
の統一されたコピーを得ることができ、また、落丁を防
止することを可能とした。
【0132】3.1.5 識別不能時対応 3.1.5.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
よりコピー群の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が
異なった原稿が存在するか否かを判断する画像形成装置
において、画像方向識別不能と認識された場合、予め決
められた方向にて画像を形成し、警告表示を操作部に表
示することにより、画像方向識別不能の原稿及びその原
稿のコピーが原稿群及びそのコピー群中に存在すること
を知らせることが行われる。
【0133】以下、その内容を説明する。まず原稿上の
白部検出回路によって検出される図28のX1,X2,
Y1,Y2から、原稿方向を検出する方法を述べる。図
29に示す、カウンタラッチ513に格納されたX1,
X2と副走査カウンタ515に記憶されたY1,Y2を
使って、図46のフローで説明する。X1,X2,Y
1,Y2を検出するとき、X1,X2,Y1,Y2のい
ずれかを認識不能の時、カウンタには“−1”が記憶さ
れる。ステップS101およびS102ではX1,X
2,Y1,Y2が認識されたかどうかの判断を行ってお
り、yの場合は画像方向識別不能と判断する(ステップ
S110)。nの場合はステップS103に進む。ステ
ップS103ではX1とX2の比較を行っている。X1
の方がX2よりも大きい場合は、ステップS104に進
む。ステップS104では、Y1とY2を比較する。Y
1の方がY2よりも大きい場合、ステップS105に進
み、縦書き原稿で原稿の天地は正常に設置されていると
判断する。ステップS104でnの場合は、ステップS
106に進み、横書き原稿天地逆と判断する。ステップ
S103でnの場合はステップS107に進み、ステッ
プS104と同様にY1とY2の比較を行う。Y1の方
が大きければ、原稿画像は縦書きで天地逆と判断し(ス
テップS108)、そうでない場合は横書きされた天地
正常に設置された原稿と判断する(ステップS10
9)。それぞれ判断された画像を前述の図31に示す。
(a)はステップS105で判断された原稿、同様に
(b)はステップS106、(c)はステップS10
8、(d)はステップS109、(e)はステップS1
01及びS102である。上記画像情報検出結果によ
り、各原稿状態を原稿1枚に対して1づつカウントアッ
プする。
【0134】カウントアップの結果から、縦書き天地正
方向の原稿枚数カウンタa、横書き天地逆方向の原稿枚
数カウンタb、横書きの天地逆方向の原稿枚数カウンタ
c、横書きの天地正方向の原稿枚数カウンタd、画像方
向識別不能の原稿枚数カウンタeのカウンタを用いて、
図48、図49に従って、1ジョブの多数枚原稿の中に
異なった方向の原稿が混在しているか否か、及び画像方
向識別不能原稿が混在しているか否かを判断する。
【0135】まず、原稿の方向性の種類をカウントする
画像方向性カウンタEをクリアする(ステップS13
1)。ステップS132は、aからdの各原稿方向を示
すカウンタが0であるか否かをチェックしている。0で
あれば画像方向性カウンタEに1を加える。ステップS
133では、eの画像方向認識可付加を示すカウンタが
0か否かをチェックしている。0でなければ画像方向性
カウンタEから4を引く。
【0136】ステップS134では、画像方向性カウン
タEが3か否かを判断し、画像方向性カウンタEが3な
らば、全ての原稿方向は一致しており、異なった原稿方
向を示す原稿は、1ジョブの多数枚原稿群には存在しな
いと判断する(ステップS136)。また、3以外の値
であれば多数枚原稿群の中に原稿方向の異なった原稿も
しくは、画像方向認識不能原稿が存在すると判断し、ス
テップS135へいく。ステップS135では、画像方
向性カウンタEが>0か否かを判断し、画像方向性カウ
ンタEが>0である時、多数枚原稿群の中に原稿方向の
異なった原稿が混在すると判断する(ステップS13
7)。また、画像方向性カウンタEが>0でなければ、
多数枚原稿群の中に画像方向認識不能原稿が存在すると
判断する(ステップS138)。
【0137】図47に示されるように、図46のフロー
にて画像方向識別不能と判定された場合(ステップS1
21,S122でy)、予め決められた所定の方向にて
画像を形成し、操作部ユニット204に対して、全ての
原稿群のコピー終了後操作部ユニット204のCPUが
READY状態で有れば(ステップS123でy)、以
下の警告表示を行うべく表示リクエストコードを送出す
る(ステップS124)。画像方向識別不能原稿の枚数
は、カウンタeにより既知である。なお、警告の表示
は、図50に示すようなものである。
【0138】・画像方向識別不能の原稿が〈e枚〉混在
しています。 ・コピー紙をチェックして画像方向を揃えて下さい。 このようにすることで、オペレータに画像方向識別不能
を警告表示して、落丁の防止を可能とした。
【0139】3.1.5.2 識別された所定の基準画
像情報方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、その情報を基準画像方向の情報
とし、原稿の画像方向が基準画像方向と異なるか否かを
判断し、画像方向を揃える画像形成装置において、基準
となるページの画像方向が識別不能と認識された場合、
次ページを基準画像方向ページと判定し、そのページの
情報を元に、画像方向を揃える。操作部に上記事項の警
告表示を表示することにより、画像方向識別不能の原稿
及びその原稿のコピーの存在をオペレータに知らせる。
【0140】以下、その内容について説明する。図51
において、まずステップS141で基準原稿のページ数
をカウントする。後で述べるFLGDIRのフラッグD
及びページカウンタmは、第1枚目の原稿がスキャンさ
れる前にクリアされる。第1枚目の原稿読み込み時、F
LGDIRのフラッグDはOFFであるためページカウ
ンタmは1カウントされる。次ステップからステップS
142の前までは後述する図54の説明と同じである。
縦書き天地正方向の原稿の場合、フラグaを方向フラグ
としてバイト単位のメモリFLGDIRにセットし、横
書き天地逆方向で有れば、フラグbをセットし、同様に
縦書き天地逆方向であればフラグc、横書き天地正方向
であればフラグdにセットする。そして原稿方向が識別
された時はステップS142へいき、FLGDIRのフ
ラグDがOFFのときはフラグDをデータフラグとして
バイト単位のメモリFLGDIRにセットし、基準方向
データを格納する。フラグDがオンであるときは(基準
方向データが格納されているとき)は次のステップに進
む。フラグがメモリされるバイト単位のメモリFLGD
IRのビット構成は図52のようになっている。aは0
1H、bは02H、cは04H、dは08H、eは10
H、Dは20Hである。全ての原稿群のコピー終了操作
ユニット204のCPUがREADY状態であれば、操
作ユニット204に警告表示コードを送出とともに、ペ
ージカウンタmにより何ページ目を基準原稿としている
かが識別されるため、基準原稿のページ数も表示され
る。図53に操作部の一例を示す。このようにすること
で、オペレータに画像方向識別不能を警告表示して、落
丁の防止を可能とした。
【0141】3.1.5.3 作像中断・警告表示 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断する
画像形成装置において、画像方向識別不能と認識された
場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示す
ることにより、画像方向識別不能の原稿及びその原稿の
コピーが原稿群及びそのコピー群中に存在することを示
し、原稿セット方向を変更するようにオペレータに知ら
せることが行われる。
【0142】以下、その内容について説明する。図54
に従い、縦書き天地正方向の原稿の場合、フラグaとし
てバイト単位のメモリFLGDIRにセットし(ステッ
プS151)、横書き天地逆方向で有れば、フラグbを
セットし(ステップS152)、同様に縦書き天地逆方
向であればフラグc(ステップS153)、横書き天地
正方向であればフラグdにセットする(ステップS15
4)。また、画像方向認識不能原稿の場合フラグeを方
向フラグとしてフラグeにセットする(ステップS15
5)。フラグがメモリされるバイト単位のメモリFLG
DIRのビット構成は図55のようになっている。aは
01H、bは02H、cは04H、dは08H、eは1
0Hである。
【0143】コピーの中断及び警告表示出力の動作フロ
ーを図56、図57、図58に基づいて説明する。これ
らの図で示すフローは、1原稿に対する最初のスキャン
毎に行われる。ステップS161でFLGDIRをクリ
アする。以降ステップS170までは、図48、図49
の説明と同じである。原稿方向混在有りと判断された場
合ステップS161−1(図57)にてコピー中断要求
フラグをセットする。このフラグにてコピーシーケンス
制御は、新たな原稿画像のメモリへの展開、新たな転写
紙の給紙等を中断してコピー動作停止のシーケンスに入
る。ステップS161−2(図57)では、方向性フラ
グFLGDIRにセットされているフラグに応じて画像
方向性カウンタをクリアしている。例えば、フラグcが
セットされていれば画像方向性カウンタcをクリアす
る。これは、次の原稿に対してもこのフローを有効にす
るためである。但し、フラグeに関しては警告表示に画
像方向性カウンタeの値を使用するため、警告表示コー
ド送出後、ステップS171でクリアする。ステップS
170では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードを送出
している。図59に操作部の表示の一例を示す。
【0144】3.1.6 白紙原稿対応 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向
によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像方向
と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断する画
像形成装置において、原稿が白紙であることを認識した
ときには、原稿反転手段により原稿を反転した後、再度
画像の読み込み動作を行い、読み込まれた画像に対して
再度画像方向の検出を行うことが考えられる。
【0145】以下、その内容について説明する。図1に
示すADF(II)の読み取り操作において、任意原稿
に対し一枚分の画像信号中に画像情報が全く存在しない
場合は、原稿が反転されているものとみなす。そのと
き、原稿自動送り装置は原稿を排出せずに、原稿自動送
り装置内で原稿を反転させ、再度スキャナによる読み取
り動作を行う。再度読み取られた原稿の情報が再び白紙
情報であれば、両面とも白紙であるとみなし、複写銅動
作を実施せずに原稿を排出するとともに、この原稿に関
する画像情報を破棄し、次の原稿の読み取り処理動作を
行う。再度読み取られた原稿の情報から画像方向の検知
を行い、画像方向に関して、一連の原稿における画像方
向と同一である場合には、反転された原稿の画像情報に
基づいて通常の作像動作を行う。この際、検知された画
像方向が、一連の画像方向と異なる場合には、作像を中
断し確認を求めるか、あるいは警告表示を行う。検知さ
れた画像方向が、一連の画像方向と異なるときには、読
み込まれた画像情報をメモリー上で回転操作を行うこと
により画像方向を統一する。
【0146】以上の処理を図60、図61に示すフロー
に従って説明する。ステップS181で原稿を原稿テー
ブル100にセットし、ステップS182で原稿枚数カ
ウンターCNTを0に初期化する。ステップS183で
白紙原稿判定フラグを0にセットする。ステップS18
4で原稿を1枚のみ搬送し、コンタクトガラス9上の所
定の位置にセットした後、ステップS185で原稿の読
み取り操作を行う。読み取られた画像情報に対し端部余
白域検出工程ステップS186で原稿の端部余白域を検
出する。ステップS187は白紙検知工程で、読み取ら
れた原稿が白紙原稿か否かを判断し、白紙原稿でなけれ
ばステップS188の方向性確認ルーチンで方向性の確
認を行う。方向性が正しければステップS189で通常
のコピー動作を行い、ステップS190で原稿枚数カウ
ンターCNTの値を1増加させ、ステップS191で原
稿を原稿送り装置から排出する。ステップS192で残
原稿の有無のチェックを行い、原稿が残っていればステ
ップS183に戻る。原稿が残っていなければジョブを
終了し、待機モードに入る。
【0147】ステップS187で、原稿が白紙であるこ
とを認識したときにはステップS193にて白紙原稿判
定フラグの判別を行う。個々で判定フラグが0であると
きはステップS196に進み、原稿を反転しステップS
197で判定フラグに1をセットし、ステップS185
に戻り、再度原稿の読み取りを行う。ステップS193
で判定フラグFLGが1の時には両面とも白紙原稿であ
ると判断されることから間紙とみなされ、ステップS1
94からステップS195に進み、画像データはキャン
セルされ、ステップS189に進み、通常のコピー動作
を行った後、ステップS191にて原稿は排出され、ス
テップS192で残原稿有りと判断された場合は、ステ
ップS183へと進み、次の原稿の処理にはいる。ステ
ップS188の方向性確認ルーチンで方向性が正しくな
いと判断された場合、後述するステップS198のリカ
バー処理ルーチンへ進み、所定のリカバー処理を行った
後、ステップS189のコピー動作へと進む。
【0148】次にステップS198のリカバー処理ルー
チンについて説明する。リカバー処理ルーチンとしては
次のものがある。 a.コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b.メモリー上で画像回転処理を行う c.原稿の逆スキャンを行う 以下各項目について説明する。
【0149】コピーの中断及び警告表示出力の動作フロ
ーを図62に基づいて説明する。この図で示すフロー
は、1原稿に対するスキャン毎に行われる。コピー機本
体のROMにあらかじめ、ステープルモード時に基準ス
テープル位置と検知された画像方向が不一致の時はコピ
ー動作を中断するように命令が書き込まれていたとき
(コピー中断モード)は、ステップS201で示すよう
に、コピー中断要求フラグをセットする。このフラグに
てコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメモリへ
の展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー動作停
止のシーケンスに入る。コピー中断命令が書き込まれて
いない時は、ステップS201は無視され、ステップS
202に進む。
【0150】ステップS202では、操作部ユニット2
04のLCD410に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。図63に操作部の警告表示の一例を示す。
【0151】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行う時の動作フローは図42に示すフローと同
様である。また、その警告表示も図43と同一である。
【0152】原稿の逆スキャンを行う時の動作フローは
図44と同様である。また、その警告表示も図45と同
一である。
【0153】複数枚原稿のコードに際し、表裏が逆にな
った原稿が存在するとき、そのままの状態でコードを実
行すると落丁が発生する。これを防ぐために、原稿が白
紙であるかどうかを判断し、白紙であると認識された場
合、装置内で原稿を反転することにより、原稿の表裏反
転のない状態に戻すことができる。この反転した原稿が
再度白紙であると認識された場合は、表裏の両面が白紙
であると判断し、この原稿に対してはコピー動作を中止
することにより落丁を防ぐことができる。
【0154】以上の操作に加えて、原稿方向の方向性を
認識することにより、他の原稿との方向性の整合を判断
し、整合が取れてない原稿が存在するときには、警告表
示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原稿逆スキャ
ン等を行うことにより、画像方向のことなる原稿が存在
することを知らせたり、画像方向性NGに対するリカバ
ーを行い、画像方向の統一されたコピーを得ることがで
き、また、落丁を防ぐことができる。
【0155】3.1.7 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時対応(余白認識による端部余白域の不一致検出
時において画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
り画像方向し、それぞれの検出された原稿方向よりコピ
ー群の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が異なった
原稿が存在するか否かを判断する画像形成装置におい
て、画像方向が異なる原稿が検出された場合で、画像方
向性NGに対するリカバー機能を持たず、オペレータに
よる対応処置無しには画像方向の統一されたコピーを得
ることが不可能な場合に、 A−a)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以
上(任意)の時には、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示しオペレータの注意を促す。所定の時間経
過後、オペレータが何の対応処置も取らなかった場合に
はコピー動作を再開する。 b)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以下の
時には、コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操作
部に表示する。 B−a)人体検知センサON時には、コピー動作を中断
し、警告表示を操作部に表示しオペレータの注意を促
す。所定の時間経過後、オペレータが何の対応処置も取
らなかった場合にはコピー動作を再開する。 b)人体検知センサOFF時には、コピー動作は継続し
て行い、警告表示のみ操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処理を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0156】まず、ソート部数に応じて対処するコピー
動作フローを図64に基づいて説明する。この図で示す
フローは、1原稿に対するの最初のスキャン毎に行われ
る。コピー原稿中に基準原稿に対する画像方向性NGと
判定された原稿が存在した場合、ステップS231で示
すように、予め決められた所定部数N(任意)とオペレ
ータのセットしたソート部数とを比較手段によって比較
し、セット部数が所定部数Nよりも大きい場合には、コ
ピー機本体のROMにあらかじめ、コピー動作を中断す
るように命令が書き込まれてあり(コピー中断モー
ド)、コピー中断要求フラグをセットする。このフラグ
にてコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメモリ
への展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー動作
停止のシーケンスに入る。そして、ステップS232に
てオペレータに確認を要求すべく図65に示すような警
告表示を行う。これに対し、オペレータが何らかの処置
を施し、再びスタートキー431を押した場合には、コ
ピー動作は再開される。
【0157】一方、オペレータがコピー機の前を離れて
いる場合等のように、警告に対して対応が取られない場
合、コピー中断後の経過時間(TIME)をモニターし
ている本体内のタイマーにより、予め定められているP
SET時間待っても対処されない場合は、コピー動作を
再開する。また、ステップS231において、オペレー
タのセットしたソート部数が所定部数N以下の場合に
は、ステップS232は無視され、コピー動作が継続さ
れる。
【0158】コピー終了後、ステップS233では、操
作部に、画像方向が異なる原稿が存在することをオペレ
ータに知らせるための警告表示を行うべく、操作部がコ
ピー受信READY状態で有れば警告表示コピーが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。図66に操作部の警告表示の一例を示す。
【0159】次いで、人体検知センサ225を装備する
コピー機の動作フローを図67に基づいて説明する。こ
の図で示すフローは、1原稿に対するの最初のスキャン
毎に行われる。コピー原稿中に基準原稿に対する画像方
向性NGと判定された原稿が存在した場合、ステップS
241に示すように、人体検知センサ225がONの場
合には、コピー機本体のROMにあらかじめコピー動作
を中断するように命令が書き込まれており(コピー中断
モード)、コピー中断要求フラグをメモリへの展開、新
たな転写紙の給紙等を中断してコピー動作停止のシーケ
ンスに入る。そして、ステップS242にてオペレータ
に確認を促す警告表示(図65と同様)を行う。これに
対し、オペレータが何らかの処置を施し、再びスタート
キー431を押した場合には、コピー動作は再開され
る。
【0160】一方、オペレータ以外の物体に対して人体
検知センサ225が作動している場合のように、警告に
対して対応が取られない場合、コピー中断後の経過時間
(TIME)をモニターしている本体内のタイマーによ
り、予め定められているPSET時間待っても対処され
ない場合は、コピー動作を再開する。また、ステップS
241において、オペレータがコピー機の前を離れてい
る場合(人体検知センサがOFFの場合)には、ステッ
プS242は無視され、コピー動作が継続される。
【0161】コピー終了後、ステップS243では、操
作部に、画像方向が異なる原稿が存在することをオペレ
ータに知らせるための警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。操作部の警告表示は図66と同じである。
【0162】このようにすることで以下の効果がある。
ソーターを使用してのコピー動作において、画像方向N
Gの原稿が存在することが認識された場合、ソート部数
に応じて、コピー後の修正の容易な部数の少ないときに
は、中断することなくそのままコピー動作を行い、コピ
ー終了後操作部に警告表示することにより、落丁を防止
することが可能となる。
【0163】一方、後からの修正が困難なソート部数の
多いときには、コピー動作を中断し操作部に警告表示す
ることにより、落丁を防止することが可能となる。ソー
ト部数が多くコピー動作を中断し操作部に警告表示を行
った後、所定時間経過しても何等対応が取られない場合
には自動的にコピー動作を再開し、マシンの無駄な停止
時間、および現行のジョブによる無駄な占有時間を省く
ことが可能になる。同時に、コピー終了後操作部に警告
表示することにより、オペレータが作像後のコピー群に
対して、穴あけ、ステープル等のコピー綴じ後処理を行
う場合に、画像方向NG原稿(コピー)が混在している
ことを自動的に通知し、オペレータ自らコピーの画像方
向を確認することを要求し、これにより落丁の防止が可
能となる。
【0164】人体検知センサ225を装備したコピー機
でのコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在す
ることが認識された場合、人体検知センサ225の出力
信号に応じて、人体検知センサ225の出力がOFFの
とき(オペレータがコピー機の前にいないとき)には、
中断することなくそのままコピー動作を行い、コピー動
作終了後操作部に警告表示することにより、オペレータ
が作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等の
コピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コ
ピー)が混在していることを自動的に通知し、オペレー
タ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、これ
により落丁の防止が可能となる。
【0165】一方、人体検知センサ225の出力がON
のときには、コピー動作を中断し操作部に警告表示する
ことにより、落丁の防止が可能となる。さらに、人体検
知センサ225の出力がONで、コピー動作を中断し操
作部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等
対応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開
し、マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブによ
る無駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コ
ピー終了後操作部に警告表示することにより、オペレー
タが作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等
のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿
(コピー)が混在していることを自動的に通知し、オペ
レータ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、
これにより落丁の防止が可能となる。
【0166】3.2.1 出力画像情報のページ領域内
最大端面余白を検出し、検出データからステープル位置
決定3.2.2 検出された最大端面余白部にステープル 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、検出された画像データからステ
ープル位置を決定することが行われる。この内容は前述
した通りであるが、両面画像形成(両面複写)を対象と
した場合においても有効である。このようにすること
で、ミスステープルを事前に防ぐことができる。
【0167】3.2.3 原稿サイズと原稿セット方向
(画像情報方向)から基準2端面を決定し、基準2端面
の最大余白面積からステープル位置決定 原稿サイズにより原稿の4辺の内任意の2辺をあらかじ
め綴じ代部とし、各原稿の任意の2辺の端部余白域を検
出することによって画像方向を検出し、それぞれの検出
された原稿方向により、原稿の画像方向を認識し、ステ
ープル位置を決定することが行われる。
【0168】以下この内容について説明する。原稿サイ
ズにより、通常オフィスで使用される原稿は綴じ代位置
が決定されている。たとえば、A4用紙であれば原稿サ
イズは210mm×297mmであるが、通常長手方向
の297mmのどちらかの辺が綴じ代位置となる。よっ
て前述の図28のような原稿の置き方で有れば、X1と
X2のみの比較で原稿の余白域から原稿の天地判断が可
能になる。
【0169】原稿サイズ検知により原稿がタテと判断さ
れた場合は、図29に示す、カウンタラッチ513に格
納されたX1,X2を用いて綴じ代位置を判断し、原稿
サイズがヨコと判断された場合は、副走査カウンタ51
5に記憶されたY1,Y2を使って、原稿の綴じ代位置
を判断する。前述の原稿上の白部検出回路によって検出
される図28のX1,X2から、原稿の綴じ代位置を検
出する方法は図32と同様である。
【0170】上記方法により原稿の綴じ代位置の検知が
行われ、図68に示すフローが実施される。コピーが終
了したら(ステップS261でy)、原稿の綴じ代位置
データから、コピー群の原稿綴じ代位置を判別する(ス
テップS262)。ステープルモードの時は(ステップ
S263でy)、上記コピー群の原稿綴じ代位置判別結
果からステープル位置が決定され(ステップS26
4)、ステープラが作動しステープルされる(ステップ
S265)。ステープル後は待機モードに入る(ステッ
プS266)。また、ステープルモードでないとき、そ
のまま待機モードに入る。
【0171】上述の処理は、両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても有効である。このようにす
ることで、簡単な構成で、フォーマット化された原稿画
像の綴じ代位置及び、原稿画像方向を検出することによ
り、ステープル位置を決定し、コピー後の後処理を効率
的に行う事ができる。
【0172】3.2.4 最大端面余白データから画像
方向認識し、基準ステープル位置データとの比較により
画像方向整合性を確認 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、検出された画像データと基準ス
テープル位置との整合性を確認するこの場合の整合性確
認方法は前述した通りである。なお、両面画像形成(両
面複写)を対象とした場合においても有効である。
【0173】以上のように、最大端面余白データより検
出された画像方向と基準ステープル位置との整合性を判
断することにより、ミスステープルを事前に防ぐことが
できる。
【0174】3.2.5 最大端面余白データから画像
方向認識し、基準ステープル位置データとの比較による
画像方向性NGリカバー 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タによりステープル位置を決定する画像形成装置におい
て、基準ステープル位置データと検出された画像方向が
一致しないとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作は続行し、ステープル動作を禁止する c)画像回転処理(メモリ上反転)を行う d)原稿の逆スキャンを行う 等により、ミスステープルが発生しないようにすること
が行われる。
【0175】以下、その内容について説明する。コピー
の中断及び警告表示出力の動作フローは図62と同様で
ある。また警告表示内容は図63と同一である。作像続
行及びステープル禁止の動作フローを図69に基づいて
説明する。この図で示すフローは、1原稿に対するの最
初のスキャン毎に行われる。操作部からの入力によりス
テープルモードが設定された時、ステープル要求フラグ
がセットされる。そのとき、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
された場合、ステップS281に示すようにステープル
要求フラグはオフされる。このフラグにてコピーシーケ
ンス制御は、ステープルモードからノーマルのコピー動
作シーケンスに入る。なお、ステープルモードのオン/
オフが1度確認された後は、2枚目以降の原稿に対して
はステップS281から始めれば良い。ステップS28
2では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード
受信READY状態で有れば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
【0176】画像処理により画像回転処理(メモリ上反
転)等を行う時の動作フローは図42と同様である。原
稿の逆スキャンを行う時の動作フローは図44と同様で
ある。上述では述べなかったが、a)〜d)は両面画像
形成(両面複写)を対象とした場合においても有効であ
る。
【0177】以上のように、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
されたとき、警告表示、コピー動作の停止、画像の回転
処理、原稿逆スキャン、ステープルモード自動解除等を
することにより、ステープルモードにおいて、ミスステ
ープルを防ぐことができる。
【0178】3.2.6 最大端面余白データから決定
されたステープル位置に画像が存在するとき 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タによりステープル位置を決定する画像形成装置におい
て、決定されたステープル位置に画像が存在するとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)作像を続行し、ステープルを禁止する c)画像処理によりシフト・変倍(縮小)等を行う d)ステープル位置を変更する e)ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト
時) 等により、ステープルが画像内にかからないようにし、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0179】以下、その内容について説明する。コピー
の中断及び警告表示出力の動作フローを図70に基づい
て説明する。この図で示すフローは、1原稿に対するの
最初のスキャン毎に行われる。コピー機本体のROMに
あらかじめ、ステープルモード時にステープル位置に画
像が存在するときはコピー動作を中断するように命令が
書き込まれていたときは、ステップS311で示すよう
に、コピー中断要求フラグをセットする。このフラグに
てコピーシーケンス制御は、新たな原稿画像のメモリへ
の展開、新たな転写紙の給紙等を中断してコピー動作停
止のシーケンスに入る。コピー中断命令が書き込まれて
いない時は、ステップS311は無視され、ステップS
312にいく。ステップS311では、操作部に警告表
示を行うべく、操作部がコード受信READY状態で有
れば警告表示コードが送出され、オペレータに確認を要
求するべく警告表示される。
【0180】作像続行及びステープル禁止の動作フロー
を図71に基づいて説明する。この図で示すフローは、
1原稿に対するの最初のスキャン毎に行われる。操作部
からの入力によりステープルモードが設定された時、ス
テープル要求フラグがセットされる。そのとき、最大余
白検出データからステープル位置に画像が存在すると判
断された場合、ステップS321に示すようにステープ
ル要求フラグはオフされる。このフラグにてコピーシー
ケンス制御は、ステープルモードからノーマルのコピー
動作シーケンスに入る。なお、ステープルモードのオン
/オフが1度確認された後は、2枚目以降の原稿に対し
てはステップS321のフローから始めれば良い。ステ
ップS322では、操作部に警告表示を行うべく、操作
部がコード受信READY状態で有れば警告表示コード
が送出され、オペレータに確認を要求するべく警告表示
される。
【0181】画像処理によりシーケンス・変倍(縮小)
等を行う時の動作フローを図72に基づいて説明する。
ステープルモードが設定された時は、ステープル要求フ
ラグがセットされる。そのとき、最大余白検出データか
らステープル位置に画像が存在すると判断された場合、
ステップS331にて画像処理モードにはいる。ステッ
プS332では、操作部に警告表示を行うべく、操作部
がコード受信READY状態で有れば警告表示コードが
送出され、オペレータに確認を要求するべく警告表示さ
れる。
【0182】ステープル位置を変更を行う時の動作フロ
ーを図73に基づいて説明する。ステープルモードが設
定された時は、ステープル要求フラグがセットされる。
そのとき、最大余白検出データからステープル位置に画
像が存在すると判断された場合、ステップS341にて
ステープル位置変更モードにはいり画像領域外にステー
プルすべくステープルの位置変更される。ステップS3
42では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコー
ド受信READY状態で有れば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
【0183】ステープルモードを自動的に解除する(デ
フォルト時)時の動作フローを図71に基づいて説明す
る。デフォルトによりステープルモードが設定された
時、ステープル要求フラグがセットされる。そのとき、
最大余白検出データからステープル位置に画像が存在す
ると判断された場合、ステップS321に示すようにス
テープル要求フラグはオフされる。このフラグにてコピ
ーシーケンス制御は、ステープルモードからノーマルの
コピー動作シーケンスに入る。なお、ステープルモード
のオン/オフが1度確認された後は、2枚目以降の原稿
に対してはステップS321のフローから始めれば良
い。ステップS322では、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態で有れば警告表
示コードが送出され、オペレータに確認を要求するべく
警告表示される。上述の処理は両面画像形成(両面複
写)を対象とした場合においても有効である。図74に
操作部の警告表示の一例を示す。
【0184】以上のように、決定されたステープル位置
に画像が存在するとき、コピー動作の停止・警告表示、
画像のシフト・変倍、ステープル位置変更、ステープル
モード自動解除等をすることにより、ステープルモード
において、ステープルによる画像の傷みを防ぐことがで
きる。
【0185】3.3.1 画像形成モードに応じて画像
方向識別検知を選択制御 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タにより画像方向を識別検知する画像形成装置におい
て、通常画像形成モード時(後処理含まず)は画像方向
識別検知不作動としコピー作業の能率の低下を防ぐこと
が行われる。
【0186】以下、その内容について説明する。原稿の
端部余白域を検出することによって画像方向を検出し、
それぞれの検出された画像データにより画像方向を識別
検知するためには、画像処理等の作業を行わなければな
らない。そして、その作業は各原稿をスキャンするごと
に行わなければならず、非常に時間がかかり、通常のコ
ピー作業の場合非効率的である。そこで通常のコピー作
業の場合は、上記画像方向認識検知部を通らずにコピー
作業を行うようにし、図75に示すフローチャートのス
テップS351において画像方向の識別検知をするかど
うかの判断をする。ステープル・パンチ等の後処理を行
う場合は、無条件で方向識別検知を行うものとし、方向
識別フラグがセットされる。方向識別フラグがセットさ
れている時はステップS352の画像方向識別検知モー
ドへ進む。コピー終了後、ステップS354のステープ
ルモード(後処理モード)へすすみ、処理終了後ステッ
プS355の待機モードへ進み、オペレータによるキー
入力指示を待つ。方向識別フラグがオフの時はステップ
S353の通常コピーモードへ進み、コピー終了後ステ
ップS355の待機モードへすすみ、オペレータによる
キー入力指示を待つ。
【0187】このように、原稿の端部余白域を検出する
ことによって画像方向を検出し、画像方向を識別検知す
る画像形成装置において、通常画像形成モード時(後処
理含まず)は画像方向識別検知不作動とすることによ
り、コピー作業の能率の低下を防ぐことができる。
【0188】3.3.2 ソート動作完了後、マニュア
ルステープル指示入力時、端面余白データに基づきステ
ープル位置NGの場合 多数枚原稿時、各原稿の端部余白域を検出することによ
って画像方向を検出し、それぞれの検出された画像デー
タによりステープル位置を決定する画像形成装置におい
て、ソート動作完了後、マニュアルステープル指示入力
時、検出された画像データから、原稿の画像方向が不整
合であることを判断したとき、及び決定されたステープ
ル位置に画像が存在することを判断したとき、 a)警告表示を操作部に表示する b)ステープルを禁止する 等により、ミスステープルが発生しないように作動し、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0189】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作フローを図76に基づいて説明する。コピ
ー作業及びソート作業終了後、ステープルカウンタKは
クリアされる。そしてREADYモードに入り、コピー
・ソート作業中及び作業スタート以前にオペレータによ
りステープルモード入力指示があった時、ステープルフ
ラグSがセットされる。マシンはコピー・ソート作業が
終わると1度READYモードに入り、次の指令待ち状
態になる。もし、ステープルフラグSがセットされてい
ればそのままステープルモードに入る。また、オペレー
タのキー入力によってもステープルモードに入り、ステ
ープルカウンタKは1カウントされる。コピー原稿の画
像方向が不整合である場合や、ステープル位置に画像が
存在する場合は、ステップS361に示すようにステッ
プS362へ行きステープル中断コードが出される。
【0190】ステップS363では、操作部に警告表示
を行うべく、操作部がコード受信READY状態で有れ
ば警告表示コードが送出され、オペレータに確認を要求
するべく警告表示される。そして再びREADYモード
に入り、次の指令待ち状態になる。ここで再びステープ
ルキーがオンされるとステープルカウントKはさらに1
カウントされ、フローによりステープル作動モードへ行
く。図77に操作部の警告表示の一例を示す。
【0191】ステープル禁止の動作フローを図78に基
づいて説明する。コピー作業及びソート作業終了後、マ
シンがREADYモード状態になったとき、もしくはコ
ピー・ソート作業中にオペレータによりステープルモー
ド入力指示があった時、ステープルフラグSがセットさ
れる。
【0192】マシンはコピー・ソート作業が終わると1
度READYモードに入り、次の指令待ち状態になる。
もし、ステープルフラグSがセットされていればそのま
まステープルモードに入り、オペレータのキー入力によ
ってもステープルモードに入る。コピー原稿の画像方向
が不整合である場合や、ステープル位置に画像が存在す
る場合は、ステップS371に示すようにステップS3
72へ行きステープル禁止コードが出される。ステップ
S373では、操作部に警告表示を行うべく、操作部が
コード受信READY状態で有れば警告表示コードが送
出され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。そして再びREADYモードに入り、次の指令待ち
状態になる。図79に操作部の警告表示の一例を示す。
【0193】このようにすると、コピー原稿の画像方向
が不整合であるときや、ステープル位置に画像が存在す
るとき、警告表示、ステープルの禁止等をすることによ
り、ステープルによる画像の傷みを防ぐことができる。
【0194】4.レイアウト判断による画像方向認識 前述のような、文字を切り出して天地を判断する装置で
は、判断に時間がかかり、リアルタイムな制御はかなり
コストがかかる。よって大きなシフトを持つ画像処理装
置でなければ実用化は困難である。そこで、簡易的に天
地方向を認識する方法として、文字の切り出しを行わ
ず、ページ文字列のレイアウトを判断する方法がある。
この方法は文字は横書きで、左側から記述されているも
のと固定し、文末位置の判断により、天地判断を行おう
とするものである。
【0195】4.1.1 画像全体のレイアウト判断に
よる画像方向認識 簡易的に天地方向を認識する方法として、次のような方
法がある。この方法は、文字の認識を行わず、ページ文
字列のレイアウトを判断するものである。すなわち、文
頭の空白エリアと文末位置の空白エリア判断により、天
地判断を行おうとするもので、上述のような、文字の切
り出しまでは行わないで、行の切り出しまでを行う。行
の切り出しは、例えばスキャナで言う主走査方向の白黒
パターンで判断できる。後述するフィルター処理後の一
ライン分がすべて白パターンであるならば、行送り部と
判断できる。
【0196】原稿の種類でも縦書き原稿か、横書き原稿
か、また、原稿の縦置きか、横置きかによってもレイア
ウト判断が可能なように、画像を回転制御、つまりメモ
リー上で画素単位での主走査と副走査の入れ替えが必要
である。このような画像回転を行うことにより、縦書
き、横書き、縦置き、横置きの原稿に対しても良好な判
断が可能である(以下の実施例ではフィルターの回
転)。また、行の長さを判断するには、切り出された一
行の、連続した白パターンの開始するところを認識すれ
ば良い。図80に示すように、行の切り出し結果から得
られた場合、行末位置がすべて右側にあると判断でき、
画像は天地逆になっていると判断できる。上記例は、原
稿の用紙方向が縦書きのみを説明したが、用紙方向が横
の場合も前述のように画像回転し同様に判断できる。
【0197】次に、実際の判断方法について詳細を述べ
る。まず、行の切り出し方法を説明する。通常、原稿は
文字間よりも行間の方が大きく取られている。画像処理
の段階の画像フィルターにより近接する画像は、大きな
ドットの塊と処理する。よく似た処理に画像のモザイク
加工がある。モザイク加工は、例えば大きなドットの塊
を画素200ドット×200ドットで構成し(200×
200のフィルタ)、この中に含まれる各画素の平均濃
度を求め、大きな塊の20×20の濃度にするものであ
る。つまり、周辺画素の濃度を平均化する処理である。
【0198】行の切り出しは上記モザイク処理の応用で
ある。例えば50ドット×50ドットのフィルターを用
意し、ある一点の画素を中心にし、周囲50ドット×5
0ドットの画素内に画像が存在すればその画素の濃度を
黒とする。反対に周囲の画素に画像がなければ白とす
る。つまり、原稿画像の画像にフィルタをかけ2値表現
を行うものである。通常、スキャナで読み込んだ値は数
段の諧調をもって読み込まれる。諧調数を256とする
と、1つの画素が8ビット(1バイト)で表され、0が
反射率の一番高い白で、255(OFFH)は反射光が
センサに帰ってこない黒とすると、50×50のフィル
タをかけ2値表現されたときのデータは0またはOFF
Hを示すものとなる。上記画像処理によって得られたも
のを、1ページのビットマップメモリー上に展開したも
のを、可視的に表現したものが図83である。
【0199】フィルタの画素数を少なくすれば、周辺の
画像の影響を受けなくなり、図83のような行の切り出
しではなく、図84のように、文字の切り出しとなる。
一方フィルタの画素数を大きく取れば、行間も認識でき
なくなり図85のように行に文字のない部分のみが白と
判断される。さらにフィルタの画素数を大きく取り、改
行幅以上のドットとなると、図86のように全面文字原
稿の場合、全面黒となる。つまり、うまく行の切り出し
を行うには、行間よりも小さくて文字間よりも大きいフ
ィルタが必要となる。また、概略レイアウトを知るには
行間よりも大きくて、改行幅よりも小さいフィルタが必
要となる。
【0200】さらに、行の切り出しを確実のものとする
には、前述では正方形のフィルタとしたが、横書き文字
のみを対応とする場合、横長の長方形のフィルタを用い
ると精度よく切り出しを行うことができる。例えば60
ドット×30ドット(横×縦)(図87)のフィルタを
用いると、15ドット/mmの分解能であれば、2mm
の行間までを認識できる。この時、文字間は4mmほど
あっても隣の文字とはつながっていて、一行と判断でき
る。
【0201】また、60ドット×30ドットのように長
方形のフィルタを用いても、行の切り出しがうまく行え
ない場合(日本の国語の教科書のような縦書き原稿の場
合等)は、フィルタを縦、横逆にし、30ドット×60
ドットのフィルタで、元の画像に画像処理を施す。この
ようにすることで、縦書き原稿も縦行の切り出しが可能
となる。
【0202】次に、原稿画像方向を認識する方法を示
す。前述のように、フィルタの縦、横のドット数を変え
ることで、縦書き原稿か、横書き原稿かを判断できた。
しかしながら、読み取った原稿が、天地が正しく置かれ
ているかの判断はできない。天地が正しく置かれている
か否かの判断は、以下のようにして行う。
【0203】図87に示すように、横長のフィルタを用
いた場合は、X軸(主操作方向)のアドレスにおける各
Y軸のビットの画素がOFFHかを確認する。この時、
Y軸の全てのビットに対してチェックするのではなく、
例えばフィルタが60×30であれば、15ドット毎に
チェックすればよい。X軸も全ての画素をチェックする
必要もない。X軸の画像の始まるXmin地点から任意
の画素をチェックする。横書きの場合、1段落の場合1
文字スペースを設けるため、60×30のフィルタであ
れば、横ドット数の約4倍(240ドット)分の画素を
30ドット毎に画素が0かOFFHかをチェックし、行
の終わりは、画像のX軸の最大値、Xmaxの画素か
ら、原稿基準方向に同様に240ドット分をチェックす
ればよい。上記X軸のXminとXmaxの、Y軸のド
ット情報から、行の終端が、Xmin側かXmax側に
あるかが判断できる。
【0204】図88に示すフローチャートにおいて、X
min側でチェックした画素の黒レベル(OFFH)の
画素数とXmax側でチェックした黒レベルの画素数の
比較を行う(ステップS381)。Xmin側で検出で
きた黒の画素数の方が、Xmax側のそれよりも大きい
場合、Xmin側が、書き出し位置であると判断できる
(ステップS382)。逆に、Xmax側の黒の画素数
が多い場合は、Xmax側が書き出し位置と判断でき
(ステップS383)、原稿の天地が逆になっているこ
とが判別可能となる。以上のように、画像処理を行うこ
とで、原稿の縦書き、横書きと原稿の天地の正逆が判断
できる。
【0205】一方、縦長の原稿に対しては、通常横書き
で文章が記述されている場合が多い。縦長原稿が、縦方
向に原稿台にセットされたと原稿サイズ検出手段によっ
て検出された場合は、フィルタを横長の60×30を優
先選択することで、判別時間を短縮できる。逆に横方向
にセットされたとするとフィルタを90度回転させ、3
0×60にする。ところで、図88のフローの処理によ
り、Xmax側の黒画素数とXmin側の黒画素数が等
しい場合、すなわち、原稿で言えば原稿全面に文字がぎ
っしり書き込まれている場合は、書き出し位置が判別不
可能になる。このような場合は、次のような手法によっ
て検出が可能となる。
【0206】図86のように、X軸、Y軸の基準点に一
番近い黒画素のアドレスと、X軸Y軸の基準点と対角の
点(A点)に対して、一番近い黒画素のアドレスを検出
し、各コーナーからの距離を計算する。通常、書き出し
位置の方がコーナーからの距離が大きいので、図のL1
とL2を比較し、L1≧L2なら、天地正方向、L2>
L1ならば天地逆方向と簡易的に判断できる(図88の
ステップS384)。これは、行の切り出しによる結
果、つまり文字列占有面積によって判断するものである
が、図84のようにフィルターをさらに細かくした結果
の文字占有面積(文字配置区画占有面積)でも同じ処理
が可能となる。通常文字間よりも行間の方が広いので、
隣合う四方の文字配置区画との距離で縦書きか横書きか
が判断可能となる。隣り合わせた、文字配置区画との距
離は、各文字配列区画の重心を画像処理によって求め重
心間距離計測(一般に重心は図心とも言う)を各文字配
列区画に施せば良い。
【0207】図89に、X軸方向の文字配列区画の重心
間距離の平均値Xaveと、Y軸方向の文字配列区画の
重心間距離の平均値Yaveを比較し、この値から、縦
書き、横書きを判断するフローを示す。ステップS39
1で、Xave<Yaveならば横書き、そうでなけれ
ば縦書きと判断できる。このような処理と原稿サイズと
から、天地方向、書き方(縦書き、横書き)、原稿方向
(縦長、横長)の判断が可能となり、原稿画像の16種
の認識が可能となる。
【0208】4.1.2 レイアウト判断時の画像空白
域検出方法 上記例は、画像の天地、方向を判断するものであった
が、ステープル、パンチを考えた場合、転写紙のステー
プル部またはパンチ部に画像が有るか否かの判断も重要
になってくる。ステープルする場所は、ステープル一箇
所止めの場合は、転写紙の4角の内一箇所、あるいは、
2箇所以上のステープルの場合は、転写紙の4辺の内一
辺となる。複数原稿の各白部区域のアンドを取ることに
よって、1ジョブの原稿に共通な、空白域を得ることが
できる。
【0209】1ヶ所止めの場合は、空白域のパターンと
して、図81のように三角形のパターンを用意し、この
三角形パターンの二辺の長さ、X1とY1を、各原稿の
空白域によって決定し、XminとYminの長さを算
出し、ステープル範囲内にXminとYminを結ぶ直
線が架かるか否かの判断を行う。
【0210】また、2辺止めまたはパンチの場合は、空
白域のパターンとして図82のような、長方形のパター
ン原稿画像の空白域と比較する。長方形の縦方向の長さ
(Y軸長さY)は、原稿の縦方向の長さと同じであり、
各原稿の空白域をX1の値で示すことになる。Xmin
を求めることによって、1ジョブの各原稿に共通な空白
域を検出することが可能となる。
【0211】4.2.1 レイアウト判断に基づく画像
方向認識〔画像情報方向データ(原稿セット方向)と画
像情報出力サイズデータ(原稿サイズ)との組み合わ
せ〕4.2.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー 余白データから画像方向認識 レイアウト判断に基づき(原稿セット方向と原稿サイズ
より)、またはレイアウト判断に基づくページ領域内コ
ーナー余白域を検出することによって、画像方向を検出
し、画像方向性の整合確認を行い、画像方向の統一され
たコピーを得ることができる。
【0212】以下、その内容について説明する。画像方
向を判断された原稿は、前述した図62に示すコピー中
断及び警告表示出力動作フローに従う。また、警告表示
は図65と同じである。また、本実施例は、両面画像形
成(両面複写)を対象とした場合においても、もちろん
有効である。このように、レイアウト判断に基づき(原
稿セット方向と原稿サイズより)、またはレイアウト判
断に基づくページ領域内コーナー余白域を検出すること
によって、画像方向を検出し、それぞれの検出された原
稿方向により、コピー画像方向が基準画像方向と異なる
か否かを判断し、画像方向性の整合確認を行うことによ
り、画像方向が異なる原稿が存在することを知らせ、画
像方向の統一されたコピーを得ることができ、落丁の防
止が可能となる。
【0213】4.2.3 多数枚原稿時、レイアウト判
断に基づくその他画像情報との画像方向性の整合確認
(画像方向統一)4.2.4 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づく基
準出力画像情報のペ ージ領域内コーナー余白データから
その他画像情報との画像方向性の整合確認(画像方向統
一) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合
状態が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、画像方向を統一した
コピーを得ることができる。
【0214】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、またはレイ
アウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領域内コ
ーナー余白域を検出することによって、画像方向を検出
し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中に
基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判断
し、画像方向性の整合確認を行う。そのとき、基準とす
る画像を、 a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の二通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいても良いということである。画像方向を判断され
た原稿は、前述と同様、図62に示すコピー中断及び警
告表示出力動作フローに従う。図90に操作部の警告表
示の一例を示す。上述の処理は、両面画像形成(両面複
写)を対象とした場合においても、もちろん有効であ
る。
【0215】以上のように、レイアウト判断に基づき、
またはレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のペー
ジ領域内コーナー余白域を検出することによって、画像
方向を検出し、それぞれの検出された原稿方向より、コ
ピー画像方向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、
画像方向性の整合確認を行うことにより、画像方向が異
なる原稿が存在することを知らせ、画像方向の統一され
たコピーを得ることができ、落丁を防止することを可能
とした。
【0216】4.2.5 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対してレイアウト判断に基づく画像
方向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合
状態が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表
示を操作部に表示することにより、画像方向を統一した
コピーを得ることができる。
【0217】以下、その内容について説明する。原稿に
は図91及び図92に示すように縦原稿横書き(用紙方
向縦長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横長、
英数字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語書
き)、横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4種
類がある。原稿が多数枚積載されていると、上記4種類
の原稿が混載されていることが考えられる。しかしなが
ら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されていること
はないと考えられるので、 (1)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (2)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている場
合 の2種類が存在すると考えられる。上記4種類の原稿は
レイアウト判断を用いて画像の天地まで含めて識別する
ことができる。
【0218】縦原稿と横原稿が混載されている場合に
は、基準画像情報を決定しその基準画像情報に対して、
それぞれの原稿の画像方向の統一を図る。基準画像情報
の決定方法として、下記A、B、C等が考えられる。
【0219】A.表紙に相当する原稿の画像情報を基準
画像情報とする場合 a)表紙が縦原稿であれば縦原稿を基準画像情報とする b)表紙が横原稿であれば横原稿を基準画像情報とする 図1に示す、自動原稿給紙装置(ADF)IIでは、原
稿は原稿面を上向きにセットし、最下紙から反転給紙す
るタイプなので表紙に相当する原稿の画像情報を認識す
るのは最後となる。それ故、積載原稿の全ページをメモ
リし、表紙に相当する原稿の画像情報を確認したら、そ
の画像情報を基準画像情報として原稿の画像方向を統一
する。自動原稿給紙装置には原稿面を下向きにセット
し、1枚目から給紙するタイプも有り、表紙に相当する
原稿の画像情報は最初に認識できるのでその画像情報を
基準画像情報として、その後給紙される原稿の画像方向
を統一する。
【0220】自動原稿循環給紙装置(RDH)は原稿を
1枚コピーした後これを排出すると同時に、2枚目の原
稿を給送し、1枚目の原稿を原稿スタッカの最上部に戻
し、つぎの給送に備えることを繰り返しながらページ順
に1部づつコピーを仕上げるものである。原稿面を上向
きにセットし、最下紙から反転給紙するRDHでは1度
原稿を空送りしながら原稿の画像情報を認識し、表紙に
相当する原稿の画像情報を確認したらその画像情報を基
準画像情報として給紙されてくる原稿の画像方向を統一
する。原稿面を下向きにセットし、1枚目から給紙する
RDHでは表紙に相当する原稿の画像情報は最初に認識
できるのでその画像情報を基準画像情報として、その後
給紙される原稿の画像方向を統一する。
【0221】B.縦原稿と横原稿の比率を検知し、比率
の高い原稿を基準画像情報とする場合 a)縦原稿の比率が多ければ縦原稿を基準画像情報とす
る b)横原稿の比率が多ければ横原稿を基準画像情報とす
る 自動原稿給紙装置(ADF)の場合は、積載原稿の全ペ
ージをメモリし、縦原稿、横原稿の数をそれぞれカウン
トし、縦原稿と横原稿の比率を検知する。
【0222】自動原稿循環給紙装置(RDH)の場合は
原稿を空送りしながら縦原稿、横原稿の数をそれぞれカ
ウントし、縦原稿と横原稿の比率を検知する。 C.基
準となる画像情報を、例えば縦原稿を基準画像情報とす
るか、横原稿を基準画像情報とするかをマニュアル選択
する場合 マニュアル選択には、 a)予めSPモードで縦原稿を基準画像情報とするが、
横原稿を基準画像情報とするかを設定方法(横書き,縦
書き原稿のそれぞれに対して設定できる。また、どちら
か一方に対してのみの設定もできる。) b)オペレータが縦原稿横書き、横原稿横書き、縦原稿
縦書き、横原稿縦書きのどれを基準画像情報とするかマ
ニュアル選択する方法(コピーするその都度選択設定で
きるものである。) とがある。
【0223】つぎに基準画像情報が決定されたときにど
のように原稿を整合させるかについて述べる。 (1)縦原稿横書き,横原稿横書きが混載されている場
合(図91参照) 縦原稿が基準画像情報として決定されたときには横原
稿は縦原稿の左端面に上端面を整合する。 横原稿が基準画像情報として決定されたときには縦原
稿は横原稿の上端面に右端面を整合する。 (2)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている場
合(図92参照) 縦原稿が基準画像情報として決定されたときには横原
稿は縦原稿の右端面に上端面を整合する。 横原稿が基準画像情報として決定されたときには縦原
稿は横原稿の左端面に上端面を整合する。
【0224】図93に示すように、記録紙の画像方向の
統一は、ページメモリに読み込んだ画像情報を180°
回転することにより行う。例えば、上述した(1)−
縦原稿横書きと横原稿横書きが混載されている場合で、
縦原稿が基準画像情報として決定されているときについ
て説明する。(a)に示すような縦原稿横書きが基準画
像情報である場合、図91の(1)に示すように縦原稿
の左端面と横原稿の上端面を整合する。レイアウト判断
により、原稿が(b)に示すように縦原稿横書きで天地
が逆の場合は180°の画像回転を行う。横原稿横書き
と認識され、画像の天地が(c)に示すようであるとき
は、(a)の基準画像とそのまま整合できるが、(d)
のようであれば、180°の画像回転を行い、(a)の
基準画像情報と整合する。なお、図94に各基準画像と
ステープル位置、パンチ位置との関係を示す。
【0225】次に図95に基づいて動作のフローを説明
する。コピー終了後ステップS421において画像方向
整合性の確認が行われる。整合性OKであるときはRE
ADYモードに入る。整合性NGであるときはステップ
S422にて操作部に警告表示を行う。操作部がコード
受信READY状態であれば警告表示コードが送出さ
れ、オペレータに確認を要求するべく警告表示される。
【0226】上述しなかったが、本件は両面画像形成
(両面複写)を対象とした場合においても、もちろん有
効である。
【0227】オペレータが、作像後のコピー群に対し
て、穴あけ、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場
合、通常表紙のみで判断して、穴あけ、ステープルを行
い、コピー群の中に異なった画像方向のコピーが存在し
た場合は落丁となりページめくり、見栄えが悪くなる。
本実施例はこのような落丁を防止するために、画像方向
性の整合性の確認をレイアウト判断により行い、不一致
な原稿が混在している場合は、画像処理等により画像方
向を統一し、ステープル・パンチ等の後処理時の落丁を
防止することを可能とした。
【0228】4.2.6 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時リカバー(コーナー余白域の不一致) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピー群の中に最初の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が
検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。以下、
その内容について説明する。コピーの中断及び警告表示
出力の動作フローは図62と同様である。また、警告表
示内容は図63と同一である。画像処理により画像回転
処理(メモリ上反転)等を行う時の動作フローは図42
と同様である。また警告表示は図43と同じである。原
稿の逆スキャンを行う時の動作フローは図44と同様で
ある。また、警告表示内容は図45と同様である。上述
しなかったが、a)〜c)は両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0229】以上のように、最大余白検出データより検
出された画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断
されたとき、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転
処理、原稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が
異なる原稿が存在することを知らせたり、画像方向性N
Gに対するリカバーを行い、画像方向の統一されたコピ
ーを得ることができ、また、落丁の防止が可能となる。
【0230】4.2.7 識別不能時対応 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピーされた原稿群の中に最初
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、基準となる原
稿が画像方向識別不能と認識された場合、 a)予め決められた所定の方向にて画像を形成し、警告
を操作部に表示する b)次ページもしくは、その後ページを基準方向原稿と
して画像方向を統一し画像を形成し警告表示する c)作像を中断し警告表示を操作部に表示する 等により、画像方向識別不能の原稿及びその原稿のコピ
ーが原稿群及びそのコピー群中に存在することを知らせ
ることが行われる。
【0231】以下、その内容について説明する。所定の
方向にて画像方向を形成し、操作部に警告表示を行うフ
ローチャートは図47のフローチャートと同様である。
また、その表示内容は図50と同じである。
【0232】次ページもしくは、その後ページを基準方
向原稿として画像方向を統一し画像を形成し警告表示を
出力する動作フローを図96及び図97に基づいて説明
する。図96において、ステップS471で基準原稿の
ページ数をカウントする。後で述べるFLGDIRの基
準方向データフラッグD及びページカウンタmは、第1
枚目の原稿がスキャンされる前にクリアされる。第1枚
目の原稿読み込み時、FLGDIRのフラッグDはOF
Fであるためページカウンタmは1カウントされる。図
97において、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、その画像情
報検出結果により、各原稿状態を原稿1枚に対して1づ
つカウントアップする。縦書き天地正方向の原稿枚数カ
ウンタa、横書き天地逆方向の原稿枚数カウンタb、縦
書きの天地逆方向の原稿枚数カウンタc、横書きの天地
正方向の原稿枚数カウンタd、画像方向識別不能の原稿
枚数カウンタeのカウンタを用いる。縦書き天地正方向
の原稿の場合、フラグaを方向フラグとしてバイト単位
のメモリFLGDIRにセットし、横書き天地逆方向で
有れば、フラグbをセットし、同様に縦書き天地逆方向
であればフラグc、横書き天地正方向であればフラグd
にセットする(ステップS481)。そして、原稿方向
が識別された時はステップS482へいき、FLGDI
RのフラグDがOFFのときはフラグDを基準方向デー
タフラグとしてバイト単位のメモリFLGDIRにセッ
トし、基準方向データを格納する。フラグDがオンであ
るときは(基準方向データが格納されているとき)は次
のステップに進む。また、画像方向識別不能の場合、フ
ラグeを方向フラグとしてバイト単位のメモリFLGD
IRにセットする(ステップS483)。
【0233】メモリFLGDIRのビット構成は前述し
た図52のようになっている。aは01H、bは02
H、cは04H、dは08H、eは10H、Dは20H
である。
【0234】全ての原稿群のコピー終了後操作ユニット
のCPUがREADY状態であれば、操作ユニットに警
告表示コードが送出される。また、ページカウンタmに
より何ページ目を基準原稿としているかが識別されるた
め、基準原稿のページ数も表示される。操作部の表示内
容は図53と同じである。
【0235】作像を中断し警告表示を操作部に表示する
動作フローを図98に基づいて説明する。各原稿のレイ
アウト判断に基づく余白域を検出することによって画像
方向を検出し、その画像情報検出結果により、もし原稿
群中に原稿方向混在が有った場合もしくは方向識別不能
の原稿が存在した場合、フローはステップS491へ進
み、コード中断要求フラグがセットされる。ステップS
492では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
され、オペレータに確認を要求するべく警告表示され
る。操作部の表示内容は図59と同じである。
【0236】以上のように、オペレータに画像方向識別
不能を警告表示することによって、落丁を防止すること
を可能とした。また、画像方向識別不能の原稿枚数及び
コピー画像作像時の基準とした原稿をオペレータに警告
表示することにより、コピー後の後処理が容易になる。
また、原稿方向が混在したり方向認識不能の原稿が存在
した場合コピー動作を中断し、警告表示することによ
り、落丁の防止が可能となる。
【0237】4.2.8 白紙原稿対応 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピーされた原稿群の中に最初
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、原稿が白紙で
あることを認識したときには、原稿反転手段により原稿
を反転した後、再度画像の読み込み動作を行い、読み込
まれた画像に対し再度画像方向の検出を行うことが考え
られる。
【0238】図1に示すADF(II)の読み取り操作
において、任意原稿に対して一枚分の画像信号中に画像
情報が全く存在しない場合は、原稿が反転されているも
のとみなす。そのとき、原稿自動送り装置は原稿を排出
せずに、原稿自動送り装置内で反転させ、再度スキャナ
による読み取り動作を行う。
【0239】再度読み取られた原稿の情報が再び白紙情
報であれば、両面とも白紙であるとみなし、複写動作を
実施せずに原稿を排出するとともに、この原稿に関する
画像情報を破棄し、次の原稿の読み取り処理動作を行
う。再度読み取られた原稿の情報から画像方向の検知を
行い、画像方向に関して、一連の原稿における画像方向
と同一である場合には、反転された原稿の画像情報に基
づいて通常の作像動作を行う。この際、検知された画像
方向が、一連の画像方向と異なる場合には、作像を中断
し確認を求めるか、あるいは警告表示を行う。検知され
た画像方向が、一連の画像方向と異なるときには、読み
込まれた画像情報をメモリー上で回転操作を行うことに
より画像方向を統一する。
【0240】以上の処理は図60、図61に示されるも
のと同様であり、図60におけるステップS186を
「レイアウト判断に基づく余白域検出」とすればよい。
【0241】コピーの中断及び警告表示出力の動作フロ
ーは図62と同様である。また、警告表示内容は図63
と同様である。画像処理により画像回転処理(メモリ上
反転)等を行う時の動作フローは図42と同様である。
また、その警告表示内容は図43と同様である。原稿の
逆スキャンを行う時の動作フローは図44と同様であ
る。また、その警告表示内容は図45と同じである。
【0242】複数枚原稿のコードに際し、表裏が逆にな
った原稿が存在するとき、そのままの状態でコードを実
行すると落丁が発生する。これを防ぐために、原稿が白
紙であるかどうかを判断し、白紙であると認識された場
合、装置内で原稿を反転することにより、原稿の表裏反
転のない状態に戻すことができる。この反転した原稿が
再度白紙であると認識された場合は、表裏の両面が白紙
であると判断し、この原稿に対してはコード動作を中止
することにより落丁を防ぐことができる。
【0243】以上の操作に加えて、原稿方向の方向性を
認識することにより、他の原稿との方向性の整合を判断
し、整合が取れていない原稿が存在するときには、警告
表示・コード動作の停止、画像の回転処理、原稿逆スキ
ャン等を行うことにより、画像方向の異なる原稿が存在
することを知らせたり、画像方向正NGに対するリカバ
ーを行い、画像方向の統一されたコードを得ることがで
き、また、落丁を防ぐことができる。
【0244】4.2.9 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時対応(レイアウト判断に基づくコーナー余白域
の不一致検出時において画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく余白域
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された原稿方向よりコピー群の中に最初の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が
検出された場合で、画像方向性NGに対するリカバー機
能を持たず、オペレータにより対応処置無しには画像方
向の統一されたコピーを得ることが不可能な場合に、 A−a)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以
上(任意)の時には、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示しオペレータの注意を促す。所定の時間経
過後、オペレータが何の対応処置も取らなかった 場合
にはコピー動作を再開する。 b)ソート部数に応じて、ソート部数が所定部数以下の
時には、コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操作
部に表示する。 B−a)人体検知センサ225ON時には、コピー動作
を中断し、警告表示を操作部に表示しオペレータの注意
を促す。所定の時間経過後、オペレータが何の対応処置
も取らなかった場合にはコピー動作を再開する。
【0245】b)人体検知センサ225OFF時には、
コピー動作は継続して行い、警告表示のみ操作部に表示
する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0246】以下、その内容について説明する。上記A
に対応するソート部数に応じて対処するコピー動作フロ
ーは図64と同様である。また、その警告表示内容は図
65、図66と同じである。上記Bに対応する人体検知
センサ225を装備するコピー機の動作フローは図67
と同様である。また、その警告表示内容は図66と同じ
である。
【0247】この実施例では次の効果が生まれる。すな
わち、上記Aに対応するものでは、ソーターを使用して
のコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在する
ことが認識された場合、ソート部数に応じて、コピー後
の修正の容易な部数の少ないときには、中断することな
くそのままコピー動作を行い、コピー終了後操作部に警
告表示することにより、落丁の防止が可能となる。一
方、後からの修正が困難なソート部数の多いときには、
コピー動作を中断し操作部に警告表示することにより、
落丁の防止を可能とした。ソート部数が多くコピー動作
を中断し操作部に警告表示を行った後、所定時間経過し
ても何等対応が取られない場合には自動的にコピー動作
を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現行のジョ
ブによる無駄な占有時間を省くことが可能になる。同時
に、コピー終了後操作部に警告表示することにより、オ
ペレータが作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステー
プル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG
原稿(コピー)が混在していることを自動的に通知し、
オペレータ自らコピーの画像方向を確認することを要求
し、落丁の防止を可能とした。人体検知センサ225を
装備したコピー機でのコピー動作において、画像方向N
Gの原稿が存在することが認識された場合、人体検知セ
ンサ225の出力信号に応じて、人体検知センサ225
の出力がOFFのとき(オペレータがコピー機の前にい
ないとき)には、中断することなくそのままコピー動作
を行い、コピー動作終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後処理のコピー群に対して、穴
あけ・ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、
画像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動
的に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認す
ることを要求し、落丁の防止を可能とした。
【0248】一方、人体検知センサ225の出力がON
のときには、コピー動作を中断し操作部に警告表示する
ことにより、落丁の防止を可能とした。さらに、人体検
知センサ225出力がONで、コピー動作を中断し操作
部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等対
応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開し、
マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブによる無
駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コピー
終了後、操作部に警告表示することにより、オペレータ
が作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等の
コピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コ
ピー)が混在していることを自動的に通知し、オペレー
タ自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁
の防止を可能とした。
【0249】4.3.1 レイアウト判断に基づきステ
ープル位置決定(原稿セット方向と原稿サイズより判
断)4.3.2 レイアウト判断に基づく出力画像情報のペ
ージ領域内コーナー 余白データからステープル位置決定
(適正コーナーにステープル)4.3.3 検出されたコーナー余白部にステープル 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき各原稿
のコーナー余白域を検出することにより画像方向を検出
し、検出された画像データからステープル位置を決定
し、ステープルすることが行われる。
【0250】以下、その内容について説明する。レイア
ウト判断に基づくステープル位置決定方法として、 レイアウト判断と原稿セット方向・原稿サイズよりス
テープル位置決定 レイアウト判断に基づく出力画像情報のページ領域内
コーナー余白データからステープル位置決定(適正コー
ナーにステープル) の、2通りが考えられる。そして上記方法によって決定
されたステープル位置のデータは、図99のフローに示
すように、ステップS571において以下の2ステップ
のいずれかを判断する。
【0251】イ)待機モード:操作部に送信されオペレ
ータによる次の指示入力まで待機する ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される そして、ステープルモードの時はその動作信号をもとに
ステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待機
モードへ進み(ステップS572)、次の指示入力を待
つ。なお本実施例は、両面画像形成(両面複写)を対象
とした場合においても有効である。
【0252】このようにすると、レイアウト判断に基づ
く、原稿セット方向と原稿サイズ、コーナー余白データ
等より画像方向を検出しステープル位置を決定すること
により、ミスステープルを事前に防ぐことができる。
【0253】4.3.4 多数枚原稿時、レイアウト判
断に基づき、各出力画像情報の共通コーナー余白部を検
出し、ステープル位置決定 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき各出力画像情報
の共通コーナー余白部を検出することにより画像方向を
検出し、検出された画像データからステープル位置を決
定することが行われる。
【0254】以下、その内容について説明する。レイア
ウト判断に基づき各画像の共通余白部が検出され、その
画像データを元にステープル位置は決定される。決定さ
れたステープル位置のデータは、図99のフローに示す
ように、ステップS571において以下の2ステップの
いづれかを判断する。 イ)待機モード:操作部に送信されオペレータによる次
の指示入力まで待機する ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される そして、ステープルモードの時はその動作信号をもとに
ステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待機
モードへ進み(ステップS572)、次の指示入力を待
つ。なお本実施例は、両面画像形成(両面複写)を対象
とした場合においても有効である。
【0255】以上のように、レイアウト判断に基づく、
各出力画像情報の共通コーナー余白部を検出しステープ
ル位置を決定することにより、ミスステープルを事前に
防ぐことができる。
【0256】4.3.5 レイアウト判断に基づくコー
ナー余白部と基準ステープル位置データとの比較により
画像方向整合性を確認 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき各出力画像情報
の共通コーナー余白部を検出することにより画像方向を
検出し、検出された画像データと基準ステープル位置と
の整合性を確認することが行われる。なお、この場合、
両面画像形成(両面複写)を対象とした場合においても
有効である。
【0257】以上のように、レイアウト判断に基づくコ
ーナー余白部と基準ステープル位置データとの整合性を
判断することにより、ミスステープルを事前に防ぐこと
ができる。
【0258】4.3.6 レイアウト判断に基づくコー
ナー余白部と基準ステープル位置データとの比較により
画像方向性NGリカバー 多数枚原稿時、レイアウト判断に基づき各出力画像情報
の共通コーナー余白部を検出することによって画像方向
を検出し、それぞれの検出された画像方向データにより
ステープル位置を決定する画像形成装置において、基準
ステープル位置と検出された画像方向データが一致しな
いとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作を続行し、ステープル動作を禁止する c)画像回転処理(メモリ上反転)を行う d)原稿の逆スキャンを行う 等により、ミスステープルが発生しないようにすること
が行われる。
【0259】以下、その内容について説明する。コピー
の中断及び警告表示出力の動作フローは図62と同様で
ある。図100に操作部の警告表示の一例を示す。作像
続行及びステープル禁止の動作フローは図69と同様で
ある。また、その警告表示内容は図63と同じである。
画像処理により画像回転処理(メモリ上反転)等を行う
時の動作フローは図42と同様である。また、警告表示
内容は図43と同じである。原稿の逆スキャンを行う時
の動作フローは図44と同様である。また、その警告表
示内容は図45と同じである。これらの処理は両面画像
形成(両面複写)を対象とした場合においても有効であ
る。
【0260】以上のように、レイアウト判断による余白
検出データより検出された画像方向と基準ステープル位
置が不一致と判断されたとき、警告表示、コピー動作の
停止、画像の回転処理、原稿逆スキャン等を行うことに
より、画像方向がことなる原稿が存在することを知らせ
たり、画像方向性NGに対するリカバーを行い、画像方
向の統一されたコピーを得ることができ、また、落丁の
防止を可能とした。4.3.7 レイアウト判断に基づく共通コーナー余白
データによるステープ ル位置に画像が存在するとき 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、決定されたステ
ープル位置に画像が存在するとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作を続行し、ステープルを禁止する c)画像処理によりシフト・変倍(縮小)等を行う d)ステープル位置を変更する e)ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト
時) 等により、ステープルが画像内にかからないようにし、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0261】以下、その内容について説明する。コピー
の中断及び警告表示出力の動作フローは図62と同様で
ある。作像続行及びステープル禁止の動作フローは図7
1と同様である。画像処理によりシフト・変倍(縮小)
等を行う時の動作フローは図72と同様である。ステー
プル位置の変更を行う時の動作フローは図73と同様で
ある。ステープルモードを自動的に解除する(デフォル
ト時)時の動作フローは図71と同様である。また、警
告表示内容は図77と同じである。これらの処理は両面
画像形成(両面複写)を対象とした場合においても有効
である。
【0262】以上のように、決定されたステープル位置
に画像が存在するとき、コピー動作の停止・警告表示、
画像のシフト・変倍、ステープル位置変更、ステープル
モード自動解除等をすることにより、ステープルモード
において、ステープルによる画像の傷みを防ぐことがで
きる。
【0263】4.3.8 多数枚・縦横原稿混載時、レ
イアウト判断に基づき、画像方向性の整合を行い、ステ
ープル位置決定 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき、また
はレイアウト判断に基づく基準出力画像情報のページ領
域内コーナー余白域を検出することによって、画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを
判断し、画像方向性の整合を確認し、ステープル位置の
決定を行う。画像方向不整合状態が確認されたときは、
コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示すること
により、オペレータの注意を促し、ミスステープルによ
りコピー原稿が傷まないようにすることが行われる。そ
の内容は図91、図92の説明と同一である。
【0264】整合された記録紙の基準ステープル位置
(または基準パンチ位置)は以下の(1)・(2)各4
通りが考えられる(図94参照)。 (1)−縦原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →左上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→左側端面がステープル
位置 横原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →右上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→右側端面がステープル
位置 (2)−縦原稿縦書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →右上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→右側端面がステープル
位置 横原稿横書きが基準画像情報の場合 (イ)1ヶ所綴じ →左上コーナーがステー
プル位置 (ロ)複数ヶ所綴じ(パンチ)→左側端面がステープル
位置 整合される画像の統一方向は、複写機本体に備え付けら
れている記録紙後処理装置(ソーターステープラ,フィ
ニッシャ)によって、排出された記録紙のステープル
(パンチ穴あけ)位置が決定されているので、排出され
る記録紙の基準ステープル(パンチ穴あけ)位置にステ
ープル(パンチ穴あけ)できるように決定される。
【0265】図101に基づいて動作のフローを説明す
る。コピー終了後ステップS581においてステープル
モードであるかどうかの判断を行い、ステープルモード
であるときは、ステップS582において画像方向整合
性の確認が行われる。整合性OKであるときはステープ
ルが作動された後、READYモードに入る。整合性N
GであるときはステップS583にてステープルは作動
禁止され、ステップS584へ進む。ステップS584
では、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード受
信READY状態であれば警告表示コードが送出され、
オペレータに確認を要求するべく警告表示される。上述
しなかったが、本件は両面画像形成(両面複写)を対象
とした場合においても、もちろん有効である。
【0266】4.4.1 画像形成モードに応じて画像
方向識別検知を選択制御 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づき共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、通常画像形成モ
ード時(後処理含まず)は画像方向識別検知不作動とし
コピー作業の能率の低下を防ぐことが行われる。
【0267】以下、その内容について説明する。原稿の
レイアウト判断に基づき共通コーナー余白域を検出し、
検出された画像データにより画像方向を識別検知するた
めには、画像処理等の作業を行わなければならない。そ
して、その作業は各原稿をスキャンするごとに行わなけ
ればならず、非常に時間がかかり、通常のコピー作業の
場合非効率的である。そこで通常のコピー作業の場合
は、上記画像方向認識検知部を通らずにコピー作業を行
うようにし、コピー作業の能率化を図る。この処理内容
は図75に示すフローと同様である。
【0268】このようにすると、原稿のレイアウト判断
に基づき共通コーナー余白域を検出することによって画
像方向を検出し、それぞれの検出された画像データによ
りステープル位置を決定する画像形成装置において、通
常画像形成モード時(後処理含まず)は画像方向識別検
知不作動としコピー作業の能率の低下を防ぐことができ
る。
【0269】4.4.2 ソート動作完了後、マニュア
ルステップ指示入力時、端面余白データに基づきステー
プル位置NGの場合 多数枚原稿時、各原稿のレイアウト判断に基づく共通コ
ーナー余白域を検出することによって画像方向を検出
し、それぞれの検出された画像データによりステープル
位置を決定する画像形成装置において、ソート動作完了
後、マニュアルステップ指示入力時、検知された画像デ
ータから、原稿の画像方向性が不整合であると判断した
とき、及び決定されたステープル位置に画像が存在する
ことを判断したとき、 a)警告表示を操作部に表示する b)ステープルを禁止する 等により、ミスステープルが発生しないように作動し、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が考えられる。
【0270】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作フローは図76と同様である。また、その
警告表示内容は図74と同じである。ステープル禁止の
動作フローは図78と同様である。また、その警告表示
内容は図79と同じである。
【0271】以上のように、コピー原稿の画像方向性が
不整合である場合や、ステープル位置に画像が存在する
とき、警告表示、ステープルの禁止等をすることによ
り、ミスステープルによる画像の傷みを防ぐことができ
る。
【0272】5.文字方向判断による画像方向認識検出 画像データの天地判断は、画像天地判断装置によって、
画像メモリに対して行われる。画像メモリは、ユニット
単体でもつ画像メモリ(ページメモリ、任意のエリアメ
モリ)を使用するが、他のユニットの画像メモリを使用
してもよい。例えばFAXユニットで説明したSAFメ
モリ、または、スキャナ読み込み時に、圧縮、伸長する
ために必要なページメモリを使用しても良い。ここで、
画像の天地方向判断方法を説明する。一般に精度良く判
断するものとして、OCR技術を用い文字認識を行い、
原稿の天地を判断するものがある。つまり、各原稿内の
一文字、一文字を切り出し、その文字をパターン化し、
パターンの特徴とデータベース化された文字パターン情
報を、比較し、文字を確定する方法である。文字の確定
には、ニューロ、ファジーの技術が良く用いられる。読
み込んで切りだした文字パターンを、180度回転しな
ければ、文字の確定ができない場合、原稿は天地が逆に
設置されたものと判断する。この場合、一文字だけに対
して行うのではなく、数文字に対して行い、天地判断を
より正確なものとする。
【0273】次に、上記文字方向認識方法について述べ
る。スキャナから読み込まれた原稿から、任意の文字列
の中の文字を切り出す。この時、横書き原稿を基準とす
ると、縦書き原稿では切り出された文字は90度回転す
る。このほか、原稿の向きが不揃い等、原稿がセットさ
れる向きにより切り出された文字は、0度、90度、1
80度、270度というように様々な角度に回転してい
る可能性がある。上記のような、回転した文字を認識す
るために、入力文字の画像を様々な角度に回転させなが
ら特徴を抽出し、正規の角度に対応する辞書と比較照合
する方法、あるいは、様々な回転角度に応じた辞書をあ
らかじめ複数用意し、この複数の辞書と入力画像の特徴
を比較する方法等がある。
【0274】文字方向認識の一例を図102から図10
6を基に記述する。図102は文字認識方法の一実施例
の概略フローを示したものである。文字画像を入力し
(ステップS601)、その特徴を抽出する(ステップ
S602)。ここで、特徴抽出は、入力文字画像の輪郭
抽出を行い、その輪郭部に図103に示す方向コードを
付加することで行うものである。次に、該入力文字画像
の輪郭部に付加された方向コードについて、図104に
示すように方向コード別ヒストグラムを生成する。(ス
テップS603)。これが該入力文字そのものの特徴量
Hを表している。次に、入力文字の回転角度に応じて上
記ヒストグラムを並べ変え該入力文字の回転無しに対応
するヒストグラムを生成する(ステップS604)。こ
れを回転ヒストグラムと言う。この回転ヒストグラムに
ついて、辞書との照合を行い(ステップS605、S6
06)認識結果を出力する(ステップS608)。ステ
ップS606で一致しない場合は、回転制御レジスタの
値を変更し(ステップS607)、切り出し文字のヒス
トグラムを90度回転させ再度回転ヒストグラムを生成
し(ステップS604)、認識辞書照合(ステップS6
05)を実行する。
【0275】図105は文字認識方法を実現するための
ハードウエアの構成例である。206はスキャナ制御回
路(スキャナ)、255はスキャナ206からの入力画
像をメモリする画像メモリを含むAPL5のイメージ・
プロセシング・ユニット(IPU)255でありこのユ
ニットで文字方向が認識される。
【0276】IPU255はスキャナ206との画像デ
ータのハンドリングを行う入力部600と元の文字画像
をどの程度回転させたかを記憶する回転情報レジスタ6
01、文字認識を行う認識部602からなっている。
【0277】認識部602は、スキャナ206によって
読み込まれた原稿の2値画像情報から文字画像を切り出
し、ノイズ除去などの正規化などを行う前処理部603
正規化後の文字画像の特徴を抽出する特徴抽出部60
4、抽出された特徴のヒストグラムを生成するヒストグ
ラム生成部605、該生成されたヒストグラムを回転情
報レジスタ601の回転角度に応じて並び換え、回転ヒ
ストグラムを生成する回転ヒストグラム生成部606、
生成された回転ヒストグラムについて辞書照合を行い候
補文字を決定する辞書照合部607、認識結果を出力結
果出力部608、文字毎に回転無しの場合の標準ヒスト
グラムを格納している辞書609から構成される。回転
ヒストグラム生成部606は、さらに変換部610と演
算部611より構成される。
【0278】例えば、文字「文」の各角度に応じた方向
コードを図106に示す。同図(b)に示されるような
方向に文字が読み込まれた場合、同図(b)に示すよう
に特徴抽出部604によって、方向コード化され、方向
コードをヒストグラム生成部605によって、ヒストグ
ラム化する。この状態では回転情報レジスタ601には
0度の情報が入っており、ヒストグラム生成部605の
出力情報と、回転ヒストグラム生成部606の情報は一
致する。このデータを、標準ヒストグラム辞書609の
情報と比較する。しかしながら、「文」と言う文字は9
0度回転されて読まれているので辞書照合部607の判
断結果は判定できずとなってしまう。この場合、回転情
報レジスタ601の値を書換え、再度ヒストグラム生成
部データを回転情報レジスタ601の値で回転ヒストグ
ラムデータに変換し辞書609と比較する。このような
動作を辞書609とデータを比較する辞書照合部が一致
の判断を出すまで行う。ただし、270度回転させても
一致がない場合は、判定不能とし、切り出された次文字
にて同様な判定を行う。上記手法により、文字方向デー
タが回転情報レジスタ601に設定される。
【0279】ヒストグラム生成部605の値を回転情報
レジスタ601の情報によって回転ヒストグラムデータ
を生成する手法を説明する。図106において、例えば
(a)に示した回転角度0度の場合と、(b)に示した
回転角度90度の場合とを比較すると、90度の時の方
向コード1を方向コード7、方向コード2を方向コード
8と言うように、6を加えた方向コードに置き変えるこ
とによって、回転角度0度の時と同じ方向コードに変換
することが可能である。ただし、6に加えた結果が8を
越えた場合は、その結果から8を引いた方向コードに置
き換える。この変換変換は次の計算式で表される。 D=MOD(d+c−1)+1 d:変換前の方向コード c:回転角度に依存した定数(0度で0、90度で6、
180度で4、270度で2である。) D:変換後の方向コード 以上の文字方向決定までの処理に併せて、既知技術であ
る原稿サイズ検知手段を用いて以下のような応用も可能
である。
【0280】日本国内では、横書き(英数字書き)と、
縦書き(国語書き)が存在し、用紙方向も縦長と横長が
存在する。これらの組み合わせ種類と、スキャナ206
に原稿設置した場合の天地方向を判断するものである。
判断に使用する入力手段は図107に示すように、原稿
サイズ、文字判断時に出力される行切りだしブロックの
方向角度、前記文字方向判断によって出力される文字方
向角度、文字と行の角度の位相差が使われる。以上の組
み合わせをA4原稿サイズに適応すると、スキャナ20
6の原稿設置台にはA4を縦方向、つまり図108のa
からhの設置方向と、横方向、すなわち図108のiか
らpまでの設置方向が考えられる。また、前述のよう
に、縦書き、横書き、天地の正逆が考えられる。このよ
うな16種類の原稿状態を、図107のテーブルによっ
て判断し原稿状態aからpを出力するものである。
【0281】5.1.1 文字認識に基づく出力画像情
報ページ内の画像方向認識 原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ページ内の画像
方向を検出し、画像方向性の整合確認を行い、画像方向
の統一されたコピーを得ることが行われる。
【0282】以下、その内容について説明する。文字認
識のための手段・方法としては複写システムの構成によ
って次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 このときには、プレスキャンによって、所定のエリアま
たは、画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識
してある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出
し、文字認識を行うもの。 (b)デジタル複写機であってページメモリ(フルメモ
リ)を有する場合 このときには、ページメモリの場合には、読取りスキャ
ン時に読み取ったページの中から文字を抽出し、文字認
識を行うもの。 (c)アナログ複写機または充分なメモリ容量を持たな
い場合 このときには、内部に所定の範囲のみを読取り可能な読
取り手段とエリアメモリならびに認識のためのCPUを
有する原稿自動送り装置(ADF)を用いることによ
り、原稿の搬送中に画像を読み取ることによって、所定
のエリアまたは、画像データのうち地肌部でないエリア
を自動認識してある範囲をエリアメモリに取り込んで文
字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0283】画像方向を判断された原稿は、前述した図
62に示すコピー中断及び警告表示出力動作フローに従
う。また、図65に示す警告表示を行う。また、本実施
例は、両面画像形成(両面複写)を対象とした場合にお
いても、もちろん有効である。
【0284】以上のように、文字認識に基づき(原稿セ
ット方向と原稿サイズより)、画像方向を検出し、それ
ぞれの検出された原稿方向により、コピー画像方向が基
準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整合
確認を行うことにより、画像方向が異なる原稿が存在す
ることを知らせ、画像方向の統一されたコピーを得るこ
とができ、落丁の防止を可能とした。
【0285】5.1.2 多数枚原稿時、文字認識に基
づく基準出力画像情報から、その他画像情報との画像方
向性の整合確認(画像方向統一) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に基準原稿の画像方向と画像方向が異なるか否かを判断
し、画像方向性の整合確認を行う。画像方向不整合状態
が確認されたときは、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示することにより、画像方向の統一されたコ
ピーを得ることが行われる。
【0286】以下、その内容について説明する。多数枚
原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検出し、
それぞれの検出された原稿方向より、コピー画像方向が
基準画像方向と異なるか否かを判断し、画像方向性の整
合確認を行う。そのとき、基準とする画像を a)基準出力画像情報を最初の出力画像情報(スタート
ページ)とする b)原稿枚数により任意のページを出力画像情報とする の二通りが考えられる。任意というのは、オペレータが
自分で設定しても良いし、ROM上に予め原稿枚数によ
り自動的に基準原稿のページを決定するように書き込ん
でおいても良いということである。画像方向を判断され
た原稿は、図62に示すコピー中断及び警告表示出力動
作フローに従う。また、前述した図90と同じ警告表示
を行う。上述しなかったが、両面画像形成(両面複写)
を対象とした場合においても、もちろん有効である。
【0287】以上のように、文字認識に基づき画像方向
を検出し、それぞれの検出された原稿方向により、コピ
ー画像方向が基準画像方向と異なるか否かを判断し、画
像方向性の整合確認を行うことにより、画像方向が異な
る原稿が存在することを知らせ、画像方向の統一された
コピーを得ることができ、落丁の防止を可能とした。
【0288】5.1.3 縦原稿と横原稿との識別検出
方法〔原稿サイズ・方向データ、文字方向データ、及び
行方向データに基づく識別検出(全種類:縦書き・横書
きに対応可能)〕 原稿サイズ検出手段により得られた原稿サイズ・方向の
データと、原稿文字認識判断に基づく出力画像情報ペー
ジ内の画像方向、行方向を検出し、原稿の縦横と縦書き
横書きの識別検出を行うことが考えられる。
【0289】以下、その内容について説明する。図10
7、図108に示されるとおり、同一原稿サイズであっ
ても、原稿のセット方向と文字方向・行方向によってa
〜pの16とおりに区別が可能である。しかしながら、
文字認識のみでは、図107の文字方向、行方向および
文字と行との位相差という3つのパラメータの区別しか
つかないために例えばaとi、bとj、あるいはcと
k、といった区別は不可能である。ところが、原稿サイ
ズ検知データを参照データに加えることによって、すな
わち、パラメータが2つ加えられることにより、原稿サ
イズと原稿方向を識別が可能になるため、aとi、bと
jなどの区別が可能となる。
【0290】以上のように、文字認識により文字方向と
行方向の検出に加えて、原稿サイズ・方向を検出するこ
とにより、画像方向のみならず縦原稿か横原稿かを区別
することができるため、より高精度の識別が可能とな
る。したがって、個々の原稿間の整合性判断や画像方向
統一をより正確に行なうことが可能となる。
【0291】5.1.4 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対して文字方向認識に基づく画像方
向性の整合確認 原稿には図109に示すように縦原稿横書き(用紙方向
縦長、英数字書き)、横原稿横書き(用紙方向横長、英
数字書き)、縦原稿縦書き(用紙方向縦長、国語書
き)、横原稿縦書き(用紙方向横長、国語書き)の4種
類がある。
【0292】原稿が多数枚積載されていると、上記4種
類の原稿が混載されていることが考えられる。しかしな
がら、縦書きの原稿と横書きの原稿が混載されているこ
とはないと考えられるので、ここでは混載例として、 (i)縦原稿横書き、横原稿横書きが混載されている場
合 (ii)縦原稿縦書き、横原稿縦書きが混載されている
場合 の2種類とする。上記4種類の原稿は文字認識手段によ
る文字方向の認識と原稿サイズ検知手段を用いて画像の
天地までを含めて識別することができる。縦原稿と横書
原稿が混載されている場合には、基準画像情報を決定し
その基準画像情報に対して、それぞれの原稿の画像方向
の統一を図る。基準画像情報の決定方法は前述した通り
である。整合された記録紙の基準ステープル位置(また
は基準パンチ位置)についても前述した通りである。
【0293】5.1.5 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時リカバー(文字方向の不一致) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存在
するか否かを判断する画像形成装置において、画像方向
が異なる原稿が検出された場合、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)画像回転処理(メモリ上反転)を行う c)原稿の逆スキャンを行う 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せたり、画像方向性MGに対するリカバーを行い、画像
方向の統一されたコピーを得ることが行われる。コピー
の中断及び警告表示出力動作フローは図62と同様であ
る。また、警告表示内容は図43と同じである。画像処
理により画像回転処理(メモリ上反転)等を行う時の動
作フローは図42と同様である。また、警告表示内容は
図63と同じである。原稿の逆スキャンを行う時の動作
フローは図44と同様である。また、警告表示内容は図
45と同じである。これらの処理は両面画像形成(両面
複写)を対象とした場合においても、もちろん有効であ
る。
【0294】以上のように、文字認識により検出された
画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断されたと
き、警告表示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原
稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が異なる原
稿が存在することを知らせたり、画像方向性NGに対す
るリカバーを行い、画像方向の統一されたコピーを得る
ことができ、また、落丁の防止を可能とした。
【0295】5.1.6 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時対応(画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿の文字認識に基づき画像方向を検
出し、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群の中
に最初の原稿の画像方向と画像方向が異った原稿が存在
するか否かを判断する画像形成装置において、画像方向
が異なる原稿が検出された場合で、画像方向性NGに対
するリカバーが行えず、オペレータによる対応処置無し
には画像方向の統一されたコピーを得ることが不可能な
場合に、 a)−1 ソート部数に応じて、所定部数以上の時に
は、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示す
る。更に、所定の時間経過後もオペレータが何の対応処
置を取らなかった場合にはコピー動作を再開する。 a)−2 ソート部数に応じて、所定部数以下の時に
は、コピー動作を継続し、警告表示を操作部に表示す
る。 b)−1 人体検知センサON時には、コピー動作を中
断し、警告表示を操作部に表示する。更に、所定の時間
経過後もオペレータが何の対応処置を取らなかった場合
にはコピー動作を再開する。 b)−2 人体検知センサOFF時には、コピー動作を
継続し、警告表示を操作部に表示する。 等により、画像方向が異なる原稿が存在することを知ら
せ、オペレータに画像方向の統一のための処置を要求
し、対応のない場合には所定の動作を行うことによりマ
シンのデッドタイムを少なくすることが行われる。
【0296】この場合、ソート部数に対応した動作フロ
ーは図64と同様である。また、その警告表示内容は図
90と同じである。なお、図110に示すような警告表
示もなされる。人体検知センサ225を装備するコピー
機の動作フローは図67と同様である。また、警告表示
は図65及び図110と同じものが出力される。
【0297】ソーターを使用してのコピー動作におい
て、画像方向NGの原稿が存在することが認識された場
合、ソート部数に応じて、後から修正の容易な少ない部
数のときには、中断することなくそのままコピーを行
い、コピー終了操作部に警告表示することにより、落丁
を防止することを可能とした。一方、後からの修正が困
難なソート部数の多いときには、コピー動作を中断し操
作部に警告表示することにより、落丁の防止を可能とし
た。さらに、ソート部数が多くコピー動作を中断し操作
部に警告表示を行った後、所定の時間経過しても何等対
応が取られない場合には自動的にコピー動作を再開し、
マシンの無駄な停止時間、および現行のジョブにより無
駄な占有時間を省くことが可能になる。同時に、コピー
終了後操作部に警告表示することにより、オペレータが
作像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコ
ピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁の
防止を可能とした。
【0298】人体検知センサ225装備したコピー機で
のコピー動作において、画像方向NGの原稿が存在する
ことが認識された場合、人体検知センサ225の出力信
号に応じて、人体検知センサ225出力がOFFのと
き、すなわち、オペレータがコピー機の前にいないとき
には、中断することなくそのままコピーを行いコピー終
了後操作部に警告表示することにより、オペレータが作
像後のコピー群に対して、穴あけ、ステープル等のコピ
ー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁を
防止することを可能とした。一方、人体検知センサ22
5出力がONのときには、コピー動作を中断し操作部に
警告表示することにより、落丁を防止することを可能と
した。さらに、人体検知センサ出力25がONで、コピ
ー動作を中断し操作部に警告表示を行った後、所定の時
間経過しても何等対応が取られない場合には自動的にコ
ピー動作を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現
行のジョブにより無駄な占有時間を省くことが可能にな
る。同時に、コピー終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後のコピー群に対して、穴あ
け、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画
像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動的
に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認する
ことを要求し、落丁の防止を可能とした。
【0299】5.1.7 白紙原稿対応 多数枚原稿時、文字認識手段による文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、原稿が白紙であることを認識
したときには、原稿反転手段により原稿を反転した後、
再度画像の読み込み動作を行い、読み込まれた画像に対
し再度画像方向の検出を行うことが考えられる。この内
容は前述した図42、図44、図60、図61、図62
のフローチャート及び図43、図45、図63の警告表
示例と同様である。但し、図60において、ステップS
505、S506の部分で「原稿読み取り/文字方向認
識」を行えばよい。
【0300】5.1.8 識別不能時対応 5.1.8.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なった原稿が存在するか否かを判断
する画像形成装置において、画像方向識別不能と認識さ
れた場合、予め決められた所定の方向にて画像を形成
し、警告表示を操作部に表示することにより、画像方向
識別不能の原稿及びその原稿のコピーが原稿群及びその
コピー群中に存在することを知らせることが行われる。
【0301】以下、その内容について説明する。警告表
示出力の動作フローを図111、図112に基づいて説
明する。本体のコピースタートボタンによりコピースタ
ートされると(ステップS611)カウンタeの値を0
に初期設定する(ステップS612)。カウンタeの値
の値については後述する。コピースタートされると原稿
読み取りと文字方向認識による画像方向の検出が行なわ
れる(ステップS613)。文字方向認識による画像方
向の検出を行なう際、文字方向の識別が可能かどうか判
定する(ステップS614)。
【0302】ステップS614で文字方向の識別が不能
なときは、カウンタe=カウンタe+1とし(ステップ
S615)、カウンタeの値に1加算する。カウンタe
の値は、文字方向識別不能の原稿の枚数であり、ステッ
プS612でコピースタート時、カウンタeの値を0に
設定し、文字方向識別不能の原稿が見つかるごとにステ
ップS615でカウンタeの値に1加算することによ
り、コピー終了後文字方向識別不能の原稿の枚数がカウ
ンタeの値からわかる。ステップS614で文字方向の
識別が可能なときは、画像方向の整合性を確認し、画像
方向が整合されているときはそのままコピーし、画像方
向が整合されていないときは、画像データを回転しコピ
ーする(ステップS619)。
【0303】コピー終了後(ステップS616)、ステ
ップS617でカウンタeの値を判定し、カウンタeの
値が0のときは、READYモードとなり次のコピース
タートの待機をする。カウンタeの値が0でないとき
は、操作部に警告表示を行うべく、操作部がコード受信
READY状態であれば、警告表示コードが送出し(ス
テップS618)、オペレータに確認を要求するべく警
告表示されている。操作部表示の内容は図50と同じで
ある。以上のように、オペレータに画像方向識別不能を
警告表示することによって、落丁の防止が可能となる。
【0304】5.1.8.2 識別された所定の基準画
像情報方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、その情報を基準画像方向の
情報とし、原稿の画像方向が基準画像方向と異なるか否
かを判断し、画像方向を揃える画像形成装置において、
基準となるページの画像方向が識別不能と認識された場
合、次ページを基準画像方向ページと判定し、そのペー
ジの情報を基に、画像方向を揃える。操作部に上記事項
の警告表示を表示することにより、画像方向識別不能の
原稿及びその原稿のコピーが存在することをオペレータ
に知らせることが行われる。
【0305】以下、その内容について説明する。原稿面
を下向きにセットし、最下紙の1枚目(表紙に相当する
原稿)から原稿を給紙する自動原稿給紙装置を具備し、
表紙に相当する原稿の画像情報を基準画像情報として画
像方向を整合する画像形成装置を例にとって、文字認識
手段による文字方向確認により、基準画像情報となる第
1ページの画像方向が判断できないときの、動作フロー
を図113、図114、図115に基づいて説明する。
【0306】コピースタートボタン(スタートキー43
1)により、コピースタートされると(ステップS62
1)、ページカウンタmの値を1に初期設定し(ステッ
プS622)カウンタaの値を0に初期設定する(ステ
ップS623)。ページカウンタmの値および、カウン
タaの値については後述する。コピースタートされる
と、原稿読み取りと文字方向認識による画像方向の検出
が行なわれる(ステップS624)。カウンタaの値
は、基準画像情報が決定されているかどかうかを表すも
のであり、カウンタaの値が0のときは、基準画像情報
が決定されていない状態であり、カウンタaの値が0で
ないときは、基準画像情報が決定されている状態であ
る。カウンタaの値は初期設定で0となっており(ステ
ップS623)、ステップS633で基準画像情報が決
定されているときに、カウンタaの値は1ずつ加算され
る。ステップS625でカウンタaの値が0であるか否
か判断し、カウンタaの値が0のときはステップS62
6へ、カウンタaの値が0でないときはステップS63
1へ進む。
【0307】ステップS626では文字方向の識別が不
能かどうか判断する。ステップS626は文字方向の識
別が不能のときは、ページカウンタm=ページカウンタ
m+1とし(ステップS627)、ページカウンタの値
に1加算し、そのままコピーする。ページカウンタmの
値は、何ページ目までの原稿が文字方向識別不能であっ
たかを示す値であり、ステップS622でコピースター
ト時ページカウンタmの値を1に初期設定し、文字方向
識別不能の原稿が見つかるごとに、ページカウンタmの
値に1加算することにより、m枚数の原稿まで文字方向
が識別不能であったことがわかる。
【0308】ステップS626で文字方向の識別が可能
のときは、m枚目の原稿の画像情報を基準画像情報と
し、画像方向の整合性を確認し、画像方向が整合されて
いるときはそのままコピーし、画像方向が整合されてい
ないときは画像データを回転し、コピーする(ステップ
S632)。そしてステップS633でカウンタa=a
+1としカウンタaの値に1加算する。
【0309】コピー終了後(ステップS628)、ステ
ップS629でページカウンタmの値が1であるか否か
判断し、ページカウンタm=1の場合はREADYモー
ドとなり、次のコピースタートの待機をする。ページカ
ウンタm=1のときは、表紙に相当する原稿画像情報が
基準画像情報となっている場合である。ページカウンタ
mが1でない場合は、警告表示を行うべく、操作部がコ
ード受信READY状態で有れば警告表示コードが送出
し(ステップS630)、オペレータに確認を要求する
べく警告表示されている。操作部表示の内容は図53と
同じである。このようにすることでオペレータに画像方
向識別不能を警告表示し、落丁の防止を可能とした。
【0310】5.1.8.3 作像中断・警告表示 多数枚原稿時、文字認識手段により文字方向の認識から
各原稿の画像方向を検出し、それぞれの検出された原稿
方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原稿の画像
方向と画像方向の異なる原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、画像方向識別不能と認識され
た場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示
することにより、画像方向識別不能の原稿及びその原稿
のコピーが原稿群及びそのコピー群中に存在することを
示し、原稿セット方向を変更するようにオペレータに知
らせることが行われる。
【0311】以下、その内容について説明する。作像中
断・警告表示出力の動作フローを図116、図117に
基づいて説明する。コピースタートボタンによりコピー
スタートされると(ステップS641)原稿読み取りと
文字方向認識による画像方向の検出が行われる(ステッ
プS642)ステップS643で文字方向が識別不能か
どうか判断し、文字方向が認識できるとき画像方向の整
合性を確認し、画像方向が整合されているときはそのま
まコピーし、画像方向が整合されていないときは、画像
データを回転し、コピーする(ステップS648)。ス
テップS643で文字方向が識別不能のときはコピー動
作を停止し(ステップS644)、操作部に警告表示を
行うべく、操作部がコード受信READY状態であれ
ば、警告表示コードを送出し、オペレータに確認を要求
すべく警告表示される(ステップS645)。操作部表
示の内容は図53と同じである。
【0312】警告表示されたあと、コピースタートボタ
ンがONされると、コンタクトガラス9上に停止してい
る文字方向が識別できなかった原稿は、そのままコピー
され(ステップS646)、操作部に警告表示を行うべ
く、操作部がコード受信READY状態であれば警告表
示コードを送出し、オペレータに確認を要求すべく警告
表示される。コピー終了後(ステップS647)はRE
ADYモードとなり、次のコピースタートの待機をす
る。ステップS645で警告表示されたあと、ADFが
開閉されたときはコンタクトガラス9上に停止している
原稿が取り除かれたと判断し、READYモードとな
り、次のコピースタートの待機をする。図118、図1
19に警告表示例を示す。
【0313】このように、オペレータに、原稿方向の混
在及び原稿方向認識不能を検出して、コピー動作の停止
・警告表示をすることによって、オペレータが作像する
コピー群に対して、第一枚目の画像方向に統一されたコ
ピーを得ることができる。特にコピー後の穴あけ、ステ
ープル等のコピー綴じ後処理を行う場合、通常表紙のみ
で判断して、穴あけ、ステープルを行い、コピー群の中
に異なった画像方向のコピーが存在した場合は落丁とな
りページめくり、見栄えが悪くなる。本発明はこのよう
な落丁を防止するために、コピー中に後画像方向が異な
る原稿が混在していることを自動的にオペレータに通知
し、オペレータが、自ら原稿の画像方向をチェックし原
稿設置方向を変えることを要求し、落丁の防止を可能と
した。
【0314】5.2.1 文字認識によるステープル位
置決定 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向を認識することによって原稿の画像方向を検出し、
用紙と文字列との関係から最適な後処理(ソーター・ス
テープラ、フィニッシャー等)位置を決定することが行
われる。
【0315】以下、その内容について説明する。前述し
たように、文字認識方法を用いて原稿の用紙に対する文
字及び文字列の方向を認識されると、正常な文字方向
(0°)から見た用紙と文字列との関係は図107のテ
ーブルの16通りから、図109に示すように4通りに
限定されてくる。このとき、ユーザーがどのような後処
理(ソーター・ステープラ、フィニッシャ等)を望んで
いるかによって通常次のように限定されることになる。 (i) 1箇所にステープルの場合 図120に示したように、横書きの時には左上コーナー
を(a,b)、縦書きの時には右上コーナーを(c,
d)ステープル位置と決定する。
【0316】(ii)2箇所にステープルまたはパンチ
穴開けの場合 この場合には図121のように、横書きの時には左側帯
部を(a,b)、縦書きの時には右側帯部を(c,d)
ステープル位置または、パンチ穴開け位置と決定する
(図はステープルの場合)。
【0317】文字認識のための手段・方法としては複写
システムの構成によって次の3通りが考えられる。 (a)デジタル複写機であってエリアメモリを有する場
合 プレスキャンによって、所定のエリアまたは、画像デー
タのうち地肌部でないエリアを自動認識してある範囲を
エリアメモリに取り込んで文字を抽出し、文字認識を行
うもの。
【0318】(b) デジタル複写機であってページメ
モリ(フルメモリ)を有する場合 ページメモリの場合には、読取りスキャン時に読み取っ
たページの中から文字を抽出し、文字認識を行うもの。
【0319】(c)アナログ複写機または充分なメモリ
容量を持たない場合 内部に所定の範囲のみを読取り可能な読取り手段とエリ
アメモリならびに認識のためのCPUを有する原稿自動
送り装置(ADF)を用いることにより、原稿の搬送中
に画像データを読み取る事によって、所定のエリアまた
は、画像データのうち地肌部でないエリアを自動認識し
てある範囲をエリアメモリに取り込んで文字を抽出し、
文字認識を行うもの。
【0320】実際のコピー動作のフローは図122に示
すようになる。オペレータによってコピースタートキー
が押されると制御CPUではステープル後処理モードに
あるか否かを識別し(ステップS651)、ステープル
モードにない場合には通常のコピー動作が行われる(ス
テップS652)。もし、ステープルモードにある場合
には指定が1カ所であるかどうかを識別し(ステップS
653)、次のステップでそれぞれのケースに応じて判
別手段により図120、図121のように処理位置を決
定する(ステップS654,S655)。
【0321】このように、文字認識によって、読み取ろ
うとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理の
位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレー
タの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オペ
レータが場合に応じて位置を指定する必要がないのでオ
ペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーディ
ーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。
【0322】5.2.2 文字列方向データと基準ステ
ープル位置との比較 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認することが行われる。
【0323】前述したように、ソーター・ステープラで
は定コーナー位置に1箇所のみ、フィニッシャーの場合
にはある一端側の直線上に動作位置が限定されてしま
う。従って、従来技術では、ハードの節約のためにユー
ザーの指示入力と原稿のセット方向が正しい位置関係に
ない場合、誤った位置に後処理を施してしまう可能性が
ある。そこで、本実施例においては、前述したような文
字認識方法を用いた画像方向認識手段の他に、ハードに
よる後処理可能な位置と文字列方向データに基づいて決
定される最適後処理位置を比較する比較手段をもち、両
者の位置関係の整合性を確認する工程を有する。S/S
の場合、図123のような用紙方向に対しては斜線部に
ステープルされることになる。このとき、原稿が図12
4(a)のような縦原稿横書きであれば基準ステープル
位置と整合することになる。しかし、図125(b)の
ような縦原稿縦書きであった場合には不整合となる。実
際のCPU上で行われる判断の一例としては以下のよう
になる。 ソーターのトレイ上に出力されたとしたときの絶対的
なステープル位置に図125のように1〜8までの番号
をつける。 文字認識の結果の得られたステープル位置をiとする
と、図124(a)の場合にはi=4となる。 ハード側のステープル位置をkとすると、ハード側で
はS/Sの制約から用紙方向によってステープル位置は
4か8に限定される。図123の場合にはk=4とな
る。 CPU上でiとkの比較を行いi=kの場合のみ両者
は整合すると判断される。図124(b)の場合にはi
=3であり、i≠kのため整合しないと判断される。 コピー動作の上では図126に示すようなフローとな
る。このフローは、ステップS651〜S655までは
図122と同じであり、その後工程にハード制約条件
(ステップS656)と整合性確認処理(ステップS6
57,S658)を設けている。
【0324】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードにより制約条件に判定結果が
適合するか否かを、確認することが可能となるので誤っ
た位置への後処理を未然に防ぐことが可能になる。
【0325】5.2.3 多数枚・縦横原稿混載時、所
定の基準画像情報に対して文字方向認識データから画像
情報方向識別し、基準ステープラ位置データとの比較に
より画像方向の整合確認5.2.4 文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時リカ バー a)作像中断・警告表示 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認し、整合しないと判断された場合、コピー動作を中
断し、警告表示を操作部に表示することにより、ステー
プル最適位置と複写機の後処理装置が可能な後処理位置
とが一致しないことを示し、原稿セット方向あるいは用
紙方向を変更するようにオペレータに知らせることが行
われる。
【0326】以下、その内容について説明する。図12
7、図128のフローチャートに示すように、文字認識
を用いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向デ
ータに基づいて決定される後処理位置を比較した結果、
両者の位置関係の整合性がないと判断された場合、作像
を中断し(ステップS659)、例えば“正しい位置に
ステープルできません。用紙または原稿の方向を確認し
て下さい”といった警告を表示部に表示する(ステップ
S660)。なお、ステップS651〜S658は図1
22、図126と同じである。DF等を使用している場
合で、作像を中断し警告を表示する場合にはDFも停止
する。このときはDFの処理は別途記述のようになる。
【0327】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、コピー作業を停止し、オペレータに後
処理の方向が合わないことを通知し、原稿あるいは用紙
セット方向を確認させセット方向を変更することを要求
するので誤った位置への後処理を未然に防ぐことが可能
になる。
【0328】b)画像回転処理 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認し、整合しないと判断された場合、フレームメモリ
に取り込まれた画像データを回転させることにより、ス
テープル最適位置と複写機の後処理装置が後処理可能な
位置とを一致させ最適な後処理を行うことが考えられ
る。
【0329】以下、その内容について説明する。データ
複写機でページメモリを有する場合、図127に示すよ
うに、画像方向認識に先立って、画像データをフレーム
メモリに取り込むことが可能であるから、文字認識を用
いてハードによる後処理可能な位置と文字列方向データ
に基づいて決定される後処理位置を比較した結果、両者
の位置関係の整合性がないと判断された場合、図128
のフローに示すように、画像方向認識手段で得られた方
向データと後処理装置の方向データを用いて必要回転角
度を演算によって求めメモリ上の画像データを回転させ
る(ステップS662)。その後、コピー実行・後処理
実行を行う(ステップS663)。
【0330】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、後処理の方向に合致するように画像デ
ータを回転させるため、オペレータによる原稿(用紙)
セットの変更といった作業をともなうことなく最適な後
処理位置にステープルが可能となる。
【0331】c)原稿逆スキャン 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル、パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認し、整合しないと判断された場合、フレームメモリ
を持たなくても、限定された条件の下ではステープル最
適位置と複写機の後処理装置が後処理可能な位置とを自
動的に一致させ後処理を行い、装置内で修復が不可能と
判断された場合には、コピー動作を中断し、警告表示を
操作部に表示することにより、ステープル最適位置と複
写機の後処理装置が可能な後処理位置とが一致しないこ
とを示し、原稿セット方向あるいは用紙方向を変更する
ようにオペレータに知らせることが行われる。
【0332】以下、その内容について説明する。図12
7に示すように、文字認識を用いてハードによる後処理
可能な位置と文字列方向データに基づいて決定される後
処理位置を比較した結果、両者の位置関係の整合性がな
いと判断された場合、デジタル複写機でページメモリを
持たない場合であっても、通常何ライン分かのラインバ
ッファを持っているので図129のフローに示すよう
に、用紙方向が正しくセットされていて(ステップS6
64でy)、基準ステープル位置と最適後処理位置が1
80°ずれている場合には(ステップS665でy)通
常スキャン時には読取り動作を行わずリターン時に読取
り速度で戻りながら主走査方向に画像を反転する(ステ
ップS666)ことによって、作像工程を行い正しい位
置に後処理を行う(ステップS667)ことができる。
それ以外の場合には作像を中断し(ステップS66
8)、例えば”正しい位置にステープルできません。用
紙または原稿の方向を確認して下さい”といった警告を
表示部に表示する(ステップS669)。DF等を使用
している場合で、作像を中断し警告をする場合にはDF
も停止する。このときはDFの処理は別途記述のように
なる。
【0333】以上のように、文字認識によって、読み取
ろうとする原稿の文字・文字列の方向から最適な後処理
の位置を自動的に決定するので、後処理に対してオペレ
ータの作業・混乱を免れることが可能となる。また、オ
ペレータが場合に応じて位置を指定する必要がないので
オペレーションが容易になり、かつまた作業がスピーデ
ィーに行われ時間の節約にもなるという利点がある。さ
らに本実施例では、ハードによる制約条件に判定結果が
適合しない場合、最も誤セットされ易いと考えられる1
80°のセット誤りに対して、後処理の方向に合致する
ように画像データを見掛け上回転させるため、オペレー
タによる原稿(用紙)セットの変更といった作業をとも
なうことなく最適な後処理位置にステープルが可能とな
る。それ以外の誤セットの場合には、コピー作業を停止
し、オペレータに後処理の方向が合わないことを通知
し、原稿あるいは用紙セット方向を確認させセット方向
を変更することを要求するので誤った位置への後処理を
未然に防ぐことが可能になる。
【0334】5.3.1 画像形成モードに応じた画像
方向識別検知の選択制御 文字認識手段を用い、文字方向を認識することによって
画像方向を検出し、それぞれの検出された画像データに
より画像方向を識別検知するためには、画像処理等の作
業を行わなければならない。そして、その作業は各原稿
をスキャンするごとに行わなければならず、非常に時間
がかかり、通常のコピー作業の場合非効率的である。そ
こで通常のコピー作業の場合は、上記画像方向認識検知
部を通らずにコピー作業を行うようにし、コピー作業の
能率化をはかる。その処理内容は図75のフローチャー
トと同じである。
【0335】5.3.2 ソート動作完了後、マニュア
ルステープル指示入力時、文字方向データに基づきステ
ープル位置NGの場合5.3.2.1 警告表示 警告表示出力の動作フローを図130、図131に基づ
いて説明する。ステープルキーがONされて、コピース
タートされると(ステップS681)、1枚1枚の原稿
に対して文字認識手段による文字方向の認識から画像方
向を判断し、画像方向の整合性を確認し、画像方向の整
合性がとれていないときは画像データを回転してコピー
し、コピーを終了させる(ステップS682)。コピー
終了後、ステープラが作動し(ステップS683)、R
EADYモードになる。ステープルキーがONされてい
ないときは、コピースタートされると(ステップS68
4)、1枚1枚の原稿に対して文字認識手段による文字
方向の認識から画像方向を判断し、画像方向の整合性を
確認しながらコピーし、コピーを終了させる(ステップ
S685)。コピー終了後、ステープルキーがONされ
なければステープラは作動せずにREADYモードにな
る。また、コピー終了後、ステープルキーがONされて
も、ビンに記録紙が残っていなければ、ステープラは作
動せずにREADYモードになる。これは画像方向の整
合性がとれているとき(ステップS686)、画像方向
の整合性がとれていないとき(ステップS687)にか
かわらず行なわれる。コピー終了後、ステープルキーが
ONされたときは(マニュアルステープル)、画像方向
の整合性はとれていて、しかも記録紙がビンに残ってい
るときは、ステープラが作動し(ステップS688)、
READYモードになる。
【0336】マニュアルステープル時、画像方向の整合
性がとれていないときは、記録紙がビンに残っていても
ステープラは作動せずに、操作パネルに警告表示をする
(ステップS689)。
【0337】5.3.2.2 ステープル禁止 ステープル禁止動作のフローを図132に基づいて説明
する。マニュアルステープル時、画像方向の整合性がと
れていないときは、記録紙がビンに残っていてもステー
プラの作動を禁止し、操作パネルに警告表示をする(ス
テップS691)。また、図133に警告表示の一例を
示す。
【0338】6.パンチ穴、ステープル穴検出による画
像方向認識 パンチ穴、ステープル穴等の綴じ部のパターンを認識し
て、画像方向を認識することもできる。そこで、まず、
パンチ穴のパターンを認識して画像方向を検出する方法
について述べる。パンチ穴はその規格により、ほぼ一定
の直径(一般に良く使われる穴は直径6mm)を持った
丸穴である。画像認識により、2つ以上の直径6mm前
後の丸形状の画像を検出する。この場合、原稿画像情報
の全てを認識する必要はない。パンチ穴は、原稿端辺か
ら約20mm以内に存在する。よって、認識すべき画像
は、原稿4辺の各端辺から20mm以内の図134に示
す範囲と特定する。また、パンチ画像がある場合は図1
34のア、イ、ウ、エ、の中には必ず2つ以上の丸穴画
像が存在することになる。例えばアのエリアに1つのみ
の直径約6mmの丸画像が認識された場合、この画像は
パンチ穴としては認識しない。以上の方法により認識判
断時間を短縮し、画像メモリーの量を軽減することが可
能となる。
【0339】また、2つ以上の丸穴位置の判断結果をさ
らに精度を上げるために、以下のような演算手段を利用
する。図135の(a)に示すように、丸穴の各中心座
標を算出し算出結果を例えばA(Xa,Ya),B(X
b,Yb),C(Xc,Yc)とする。また、原稿のサ
イズから画像最大長さをXL,YLとする。
【0340】スキャナの主走査方向をY軸方向、副走査
方向をX軸方向とすると、Xa時点での主走査方向の出
力波形は、図135の(b)のようになる。ここでV1
はパンチ穴検出レベル、V2は原稿上の白部レベル、V
3は原稿上の黒部レベルである。V1とV2,V3は明
らかに異なる信号レベルにあるため、判別は容易であ
る。このような波形から、パンチ穴の各座標を算出する
ことが可能である。各穴の座標は、前述の画像範囲よ
り、X座標はXmm〜X−20mmの間になる。この座
標情報により、各A,B,Cの穴のX座標の一致、Y座
標の一致を検出しほぼ一致していればパンチ穴と認識す
ることが可能になる。図135の例では、XaとXbが
ほぼ図136の(a),(b)のように左端面、上部に
開けてあると固定情報から、画像方向を決定する。
【0341】図135、図139および図140に基づ
いてパンチ穴検出方法の流れを説明する。ステップS7
01、S702で画像座標P(i,j)を原稿の左上隅
に設定する。ステップS703でCCDで読み取った信
号レベルSGLが図135の(b)に示すパンチ穴レベ
ルV1に等しいか判定する。もし等しければ、後述する
ステップS704の(min,man判定ルーチン)を
実行した後、ステップS705に進む。等しくなければ
S704を飛ばしてS705に進む。ステップS705
でY座標の値が原稿端に達しているかを判定し、達して
いなければ、ステップS718でY座標を1進めてステ
ップS703に戻り、Y座標jがylに達するまで繰り
返す。原稿端まで進んだら、ステップS706でX座標
を1進め、ステップS707で図134に示すア領域の
右境界におけるX座標に達するまで以上のステップを繰
り返す。
【0342】ステップS708からステップS711ま
では図134のウ領域の走査を示す。ステップS711
でウ領域の端に達したら、ステップS712でオ領域を
読み飛ばし、ステップS713〜S716でエ領域の走
査を行う。ステップS717でY座標の端まで達した
ら、ステップS721でX座標を1進め、ステップS7
08に戻り、ステップS708〜ステップS717、ス
テップS719〜ステップS721を繰り返し、ウ領域
とエ領域とを交互に走査をし、X座標がウ、エ領域の右
端の座標XL−sに達するまで行う。ステップS722
〜S727はイ領域の走査を示し、読み取り座標位置が
右下隅まで達したら読み取り走査を終了する。
【0343】次に、ステップS704,S710,S7
15,S724の(min,max判定ルーチン)につ
いて説明を行う。このルーチンではパンチ穴領域の外周
のX,Y座標値の最大値、最小値を求める。図143に
示すように、パンチ穴は円形をしているので、外周の最
大、最小値が求まれば、中心値、半径等の他の情報は容
易に求めることができる。複数のパンチ穴領域が認めら
れた時には、連続する領域でのそれぞれの最大値、最小
値を求め、記憶領域に書き込む。
【0344】次に図141及び図142の説明を行な
う。図139,図140に従って求められたパンチ穴レ
ベル領域の最大値、最小値を用いて、それぞれの領域が
パンチ穴か否かを判定する。ステップS730〜S73
6でパンチ穴レベル領域の形状判定を行い、ステップS
737〜S742で2点間の距離判定を行う。
【0345】ステップS730ではパンチ穴領域レベル
の最大値、最小値を記憶している配列の先頭にiを設定
する。形状判定されたパンチ穴領域レベルの形状がパン
チ穴形状として認められたときには、その配列を記憶す
るための別の配列を用意しておき、この配列に書き込む
ために、配列変数mを0に初期化しておく。
【0346】ステップS731で中心座標を求め、ステ
ップS732で半径を求め、ここでRxはX座標より求
められた半径、RyはY座標より求められた半径であ
る。ステップS733、S734で半径がパンチ穴とし
て許容される値か否かを判定する。ここで、rは基準半
径の値で、δは読み取り誤差等の許容幅を表わす。ステ
ップS734、S735でRx、Ryがパンチ穴として
許容される範囲に入っていれは、その領域の値を配列Q
(m)に書き込み、ステップS736で判定してない領
域の有無を調べ、残っていればS743で配列位置を進
めた後、S731に戻り、すべての領域の判定が終了す
るまでステップS731〜S736を繰り返す。
【0347】次に、パンチ穴形状として許容されること
が判明した領域間の判定するルーチンに進む。ステップ
S737で比較する2領域の座標値の格納された配列位
置にポインターを設定し、ステップS738で両者の中
心間距離をLとする。ステップS739で距離Lが許容
される値か否かを判定する。ここでlは距離の中心値、
εは許容幅である。この判定がOKならば、これらの組
合せをパンチ穴として判定する。判定するべき領域が3
つ以上ある場合にはステップS741〜S746ですべ
ての組合せに関して判定を繰り返す。 1.読み取り光学系により原稿上を読み取り操作する。 2.信号レベルV1を示す座標(x,y)を求める。 3.x,yの最大値xmax,ymax、最小値xmi
n,yminを求める。 4.信号レベルV1領域の中心座標A(Xa,Ya)、
B(Xb,Yb)、半径Ra,Rbを求める。 X0=(xmax+xmin)/2 Y0=(ymax+ymin)/2 R=(xmax−xmin)または R=(ymax−
ymin) 4.Ra,Rbの判定を行う。 γ−δ<R<γ+δ にRa,Rbが入っているか。(γは穴の半径、δは許
容値) 5.中心間距離Lを求める。 L={(Xa−Xb)2 +(Ya−Yb)2 1/2 6.Lの判定を行う。 l−ε<L<l+ε にLが入っているか。(lは2点間の距離、εは許容
値) 7.5,6を満たしていればパンチ穴と認識、満たして
いなければ認識しない。同様な方法を用いることによ
り、パンチ穴の個数やパンチ穴サイズが異なる場合にも
対応できる。また、ステープル跡の穴を判断し画像方向
を判断する場合も上記のパンチ穴検出による画像方向判
断方法と同じように行う。
【0348】ステープル穴の形状は、直径約1mm以
内、穴と穴の距離は規格で決められており、一般に使用
されているものは約10mmである。また、ステープル
は紙端面またはコーナーに施してあるので、パンチ穴時
と同様に原稿画像の端面から20mm以内の画像に対し
てパターン検索すれば良い。ただし、ステープルの場合
は、コーナー、端面のどちらかにあるかを検出すること
が必要になってくる。図137に示すように、原稿画像
を端面部4箇所(ア,ウ,オ,キ)、コーナー部4箇所
(イ,エ,カ,ク)に範囲分けを行う。コーナーにある
場合は、1つの1mmの画像を検出した場合半径10m
m以内のもう1つの1mm画像を検出するだけでよい。
このようにすることにより認識時間が短縮される。パタ
ーン検索の方法はパンチ穴と同様である。検索対象画像
は、2個以上の偶数個の穴となる。検出結果と判断手段
に固定化された情報により画像方向を判断する。判断手
段に固定化された情報を図138に示す。
【0349】コーナー止めの場合、画像方向は、ステー
プル穴に対してa、またはbの方向と判断する。また、
端辺止めの場合は、cのように画像方向を判断する。検
出方法の流れ図はパンチ穴検出の場合と同様である。
【0350】6.1.1 原稿のパンチ穴検出に基づく
画像方向認識 原稿上に形成されたパンチ穴を検出し、穴の情報から原
稿の画像方向を検出することが行われる。以下、その内
容について述べる。前述のパンチ穴検出ルーチンを用い
た画像方向を認識する方法を述べる。原稿が図144に
示すような縦原稿横書きの場合、パンチ穴位置として
は、通常、図144の(a)の左端部、(c)の上端部
に設ける。(b)、(d)はそれぞれ(a)、(c)を
180度回転したものである。以後簡便のため、それぞ
れの画像状態を次のように呼称することにする。 (a)左パンチ天地正 (b)左パンチ天地逆 (c)上パンチ天地正 (d)上パンチ天地逆 これら4種の区別は前述したパンチ穴検出ルーチンに述
べたように、図144(e)のア,イ,ウ,エのいずれ
にパンチ穴が存在するかを確認することにより、判断す
ることができる。処理手順を図145に示す。このよう
にすることで、簡単な構成で、フォーマット化された原
稿画像の画像方向を検出することができる。パンチ穴が
開けられた原稿のコピー操作において、パンチ穴を検出
することにより、画像方向を判断することができる。
【0351】6.1.2 原稿のステープル穴検出に基
づき画像方向認識 原稿上に存在するステープル穴を検出し、穴の情報から
原稿の画像方向を検出することが行われる。以下、その
内容について説明する。ステープル穴検出ルーチンを用
いて画像方向を認識する方法を述べる。上述したパンチ
穴検出時と同様に、原稿が図146に示す縦原稿横書き
の場合、ステープル位置としては、通常、図146の
(a)〜(f)の6通りが考えられる。(d)〜(f)
は(a)〜(c)を180度回転したものである。それ
ぞれの画像状態を次のように呼称することにする。
( a)端辺止め天地正 (b)端辺止め天地逆 (c)上辺止め天地正 (d)上辺止め天地逆 (e)コーナー止め天地正 (f)コーナー止め天地逆 これら6種の区別は前述したステープル跡検出ルーチン
に述べたように、図146(g)の(ア)〜(カ)のい
ずれの位置にステープル跡が存在するかを確認すること
により、判断することができる。フローを図147に示
す。以上のように、簡単な構成で、フォーマット化され
た原稿画像の画像方向を検出することができる。ステー
プル穴が開けられた原稿のコピー操作において、ステー
プル穴を検出することにより、画像方向を判断すること
が可能である。
【0352】6.1.3 多数枚原稿時、原稿のパンチ
穴またはステープル穴を検出し、基準画像情報との画像
方向性の整合性確認 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴、ステープル穴を検出
することにより画像方向を判定し、それぞれの検出され
た原稿方向によりコピーされた原稿群の中に基準原稿と
画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断するこ
とが行われる。以下、その内容について説明する。基準
画像としては、 a)スタートページの画像情報とする b)原稿枚数により任意のページを画像情報とする の二通りが考えられる。ここで、任意とは、オペレータ
の設定によるか、予めROM内に書き込んでおくかのい
ずれかを言う。
【0353】前述の「原稿のパンチ穴またはステープル
穴検出に基づき画像方向認識」に記述されている画像情
報検出結果により、各原稿状態を原稿一枚に対して1ず
つカウンタアップする(図148)。
【0354】カウントアップの結果から、左パンチ天地
正方向の原稿枚数カウンタa(ステップS771)、左
パンチ天地逆方向の原稿枚数カウンタb(ステップS7
72)、上パンチ天地正方向の原稿枚数カウンタc(ス
テップS773)、上パンチ天地逆方向の原稿枚数カウ
ンタd(ステップS774)のカウンタを用いて、図3
4のフローに従って、1ジョブの多数枚原稿の中に異な
った原稿方向が混在しているか否かを判断する。
【0355】以上のように、パンチ穴またはステープル
跡検出に基づいて各原稿の画像方向性を検出し、原稿群
の中に異なった原稿方向を示す原稿が混在しているか否
かを検出することが可能となる。
【0356】6.1.4 多数枚原稿時の画像方向性N
G検出時のリカバー 6.1.4.1 作像後警告表示のみ 多数枚原稿時、パンチ穴またはステープル穴を検出する
ことによって画像方向を検出し、それぞれの検出された
原稿方向により原稿群の中に基準の原稿の画像方向と画
像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断し、判断
の結果、基準の原稿の画像方向と異なった原稿が存在す
る場合、警告表示を操作部に表示することにより、画像
方向の異なる原稿及びその原稿のコピーが原稿群及びそ
の原稿群のコピーの中に存在することをオペレータに知
らせることが行われる。
【0357】以下、その内容について説明する。図35
に示されるように、図34のフローにて原稿方向混在有
りと判断された場合、操作部ユニット204に対して、
すべての原稿群のコピー終了後、操作部ユニットのCP
UがREADY状態であれば ・パンチ穴位置、または画像方向の天地が逆の原稿が存
在しています。 ・コピー紙をチェックして画像方向を揃えて下さい。 等の警告表示を行うべく表示リクエストコードを送出す
る。操作表示の内容は図36の「縦書き、横書き」部分
を「パンチ穴位置」とした他は同じである。
【0358】6.1.4.2 原稿スキャンで方向性異
なる場合はコピー中断し警告表示 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴またはステープル穴を
検出することによって画像方向を検出し、それぞれの検
出された原稿方向によりコピーされた原稿群の中に、基
準の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在す
るか否かを判断し、判断の結果、基準の原稿の画像方向
と異なった原稿がコピーされようとする場合、コピー動
作を中断し警告表示を操作部に表示することにより、画
像方向の異なる原稿が原稿群中に存在し、原稿設置方向
を変更するようにオペレータに知らせる。
【0359】以下、その内容について説明する。図14
9に従い、左パンチ天地正方向の原稿の場合、フラグa
を方向フラグとしてバイト単位のメモリFLGDIRに
セットし(ステップS781)、左パンチ天地逆方向で
有れば、フラグbをセットし(ステップS782)、同
様に上パンチ天地正方向であればフラグc(ステップS
783)、上パンチ天地逆方向であれば、フラグdにセ
ットする(ステップS784)。フラグがメモリされる
バイト単位のメモリFLGDIRのビット構成は図38
のようになっている。コピーの中断及び警告表示出力動
作フローは図39、図40と同様である。図150に操
作部の表示の一例を示す。
【0360】以上のように、オペレータに原稿方向の混
在を検出して、コピー動作を停止し警告表示することに
よって、オペレータが作像するコピー群に対して、第一
枚目の画像方向に統一されたコピーを得ることができ
る。
【0361】6.1.4.3 画像回転処理および原稿
逆スキャン 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴、ステープル穴を検出
することによって画像方向を検出し、それぞれの検出さ
れた原稿方向によりコピー群の中に基準の原稿の画像方
向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判断す
る画像形成装置において、画像方向が異なる原稿が検出
された場合、画像回転処理(メモリ上反転)を行う、原
稿の逆スキャンを行う等により、画像方向が異なる原稿
が存在することを知らせたり、画像方向性NGに対する
リカバーを行い、画像方向の統一されたコピーを得るこ
とが行われる。画像処理により画像回転処理(メモリ上
反転)等を行う時の動作フローは図42と同様である。
また、その警告表示内容は図43と同じである。原稿の
逆スキャンを行う時の動作フローは図44と同じであ
る。また、その警告表示内容は図45と同じである。
【0362】以上のように、各原稿のパンチ穴またはス
テープル穴を検出することによって画像方向を検出し、
それぞれの検出された原稿方向により、多数枚原稿時、
端部余白域検出データより、基準画像方向原稿(最初の
原稿)の画像方向と画像方向が異なることを識別したと
き、警告表示・画像の回転処理・原稿逆スキャン等を行
うことにより、画像方向が異なる原稿が存在することを
オペレータに知らせたり、画像方向性NGに対するリカ
バーを行い、画像方向の統一されたコピーを得ることが
でき、また、落丁の防止を可能とした。
【0363】6.1.5 識別不能時対応 6.1.5.1 予め決められた所定の方向にて画像形
成・警告表示 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴またはステープル穴を
検出することによって画像方向を検出し、それぞれの検
出された原稿方向によりコピーされた原稿群の中に基準
の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿が存在する
か否かを判断する画像形成装置において、画像方向識別
不能と認識された場合、予め決められた所定の方向にて
画像を形成し、警告表示を操作部に表示することによ
り、画像方向識別不能の原稿及びその原稿のコピーが原
稿群及びそのコピー群中に存在することを知らせること
が行われる。
【0364】以下、その内容について説明する。上記画
像情報検出結果により、各原稿状態を原稿1枚に対して
1づつカウントアップする。カウントアップの結果か
ら、左パンチ天地正方向の原稿枚数カウンタa、左パン
チ天地逆方向の原稿枚数カウンタb、上パンチ天地正方
向の原稿枚数カウンタc、上パンチ天地逆方向の原稿枚
数カウンタd、画像方向識別不能の原稿枚数カウンタe
のカウンタを用いて、図48、図49に従って、1ジョ
ブの多数枚原稿の中に異なった方向の原稿が混在してい
るか否か、及び画像方向識別不能不能原稿が混在してい
るか否かを判断する。以下、前述した通りである。
【0365】図47に示されるように、図151のフロ
ーにて画像方向識別不能と判定された場合(ステップS
791)、予め決められた所定の方向にて画像を形成
し、操作部ユニット204に対して、全ての原稿群のコ
ピー終了後、操作部ユニットのCPUがREADY状態
で有れば、以下の警告表示を行うべく表示リクエストコ
ードを送出する。画像方向識別不能原稿の枚数は、カウ
ンタeにより既知である。 ・画像方向識別不能の原稿が〈e枚〉混在しています。 ・コピー紙をチェックして画像方向を揃えて下さい。 操作部表示の内容は図50と同じである。以上のよう
に、オペレータに画像方向識別不能を警告表示すること
によって、落丁の防止を可能とした。
【0366】6.1.5.2 識別された所定の基準画
像情報方向に統一し画像形成・警告表示 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴またはステープル穴を
検出することによって画像方向を検出し、その情報を基
準画像方向の情報とし、原稿の画像方向が基準画像方向
と異なるか否かを判断し、画像方向を揃える画像形成装
置において、基準となるページの画像方向が識別不能と
認識された場合、次ページを基準画像方向ページと判定
し、そのページの情報を元に、画像方向を揃える。操作
部に上記事項の警告表示を表示することにより、画像方
向識別不能の原稿及びその原稿のコピーが存在すること
をオペレータに知らせることが行われる。
【0367】以下、その内容について説明する。図15
2において、まずステップS801で基準原稿のページ
数をカウントする。後で述べるFLGDIRのフラッグ
D及びページカウンタmは、第1枚目の原稿がスキャン
される前にクリアされる。第1枚目の原稿読み込み時、
FLGDIRのフラッグDはOFFであるためページカ
ウンタmは1カウントされる。次ステップからステップ
S802の前までは図151の説明と同じである。左パ
ンチ天地正方向の原稿の場合、フラグaを方向フラグと
してバイト単位のメモリFLGDIRにセットし、左パ
ンチ天地逆方向で有れば、フラグbをセットし、同様に
上パンチ天地正方向であればフラグc、上パンチ天地逆
方向であればフラグdにセットする。そして、原稿方向
が識別された時はステップS802へいき、FLGDI
RのフラグDがOFFのときはフラグDをデータフラグ
としてバイト単位のメモリFLGDIRにセットし、基
準方向データを格納する。フラグDがオンであるときは
(基準方向データが格納されているとき)は次のステッ
プに進む。フラグがメモリされるバイト単位のメモリF
LGDIRのビット構成は図52のようになっている。
全ての原稿群のコピー終了後操作ユニットのCPUがR
EADY状態であれば、操作ユニットに警告表示コード
を送出とともに、ページカウンタmにより何ページ目を
基準原稿としているかが識別されるため、基準原稿のペ
ージ数も表示される。操作部の表示内容は図55と同じ
である。以上のように、オペレータに画像方向識別不能
を警告表示することによって、落丁の防止を可能とし
た。
【0368】6.1.5.3 作像中断・警告表示 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴またはステープル穴を
検出することによって画像方向を検出し、それぞれの検
出された原稿方向によりコピー群の中に基準の原稿の画
像方向と画像方向が異なった原稿が存在するか否かを判
断する画像形成装置において、画像識別不能と認識され
た場合、コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示
することにより、画像方向識別不能の原稿及びその原稿
のコピーが原稿群及びそのコピー群中に存在することを
示し、原稿セット方向を変更するようにオペレータに知
らせることが行われる。
【0369】以下、その内容について説明する。図15
3に従い、左パンチ天地正方向の原稿の場合、フラグa
を方向フラグとしてバイト単位のメモリFLGDIRに
セットし(ステップS781)、左パンチ天地逆方向で
有れば、フラグbをセットし(ステップS782)、同
様に上パンチ天地正方向であればフラグc(ステップS
783)、上パンチ天地逆方向であれば、フラグdにセ
ットする(ステップS784)。また、画像方向認識不
能原稿の場合フラグeを方向フラグとしフラグeにセッ
トする(ステップS811)。フラグがメモリされるバ
イト単位のメモリFLGDIRのビット構成は図55の
ようになっている。コピーの中断及び警告表示出力の動
作フローは図56〜図58と同様である。また、その警
告表示内容は図59と同じである。
【0370】以上のように、オペレータに、原稿方向の
混在及び原稿方向認識不能を検出して、コピー動作の停
止・警告表示をすることによって、オペレータが作像す
るコピー群に対して、第一枚目の画像方向に統一された
コピーを得ることができる。6.1.6 白紙原稿対応 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴、ステープル穴を検出
することによって画像方向を検出し、それぞれの検出さ
れた原稿方向によりコピーされた原稿群の中に最初の原
稿の画像方向と画像方向が異なる原稿が存在するか否か
を判断する画像形成装置において、原稿が白紙であるこ
とを認識したときには、原稿反転手段により原稿を反転
した後、再度画像の読み込み動作を行い、読み込まれた
画像に対し再度画像方向の検出を行うことが考えられ
る。
【0371】図1に示すADF(II)の読み取り操作
において、任意原稿に対し一枚分の画像信号中に画像情
報として、上述したような綴じ部の画像情報(パンチ
穴、ステープル穴)以外の画像情報が存在しないか、ま
たは画像情報が全く存在しない場合は、原稿が反転され
ているものとみなす。原稿自動送り装置から原稿を排出
せずに、原稿自動送り装置内で、原稿を反転させ、再度
スキャナによる読み取り動作を行う。再度読み取られた
原稿の情報が再び白紙情報であれば、両面とも白紙であ
るから、間紙とみなし、画像データをキャンセルして原
稿を排出するとともに、白紙を記録紙として排出し、次
の原稿の読み取り処理を行う。再度読み取られた原稿の
情報から、画像方向の検知を行い、画像方向に関して一
連の原稿における画像方向と同一である場合には、反転
された画像情報に基づいて通常の作像動作を行う。
【0372】この際、検知された画像方向が、一連の画
像方向と異なる場合には、作像を中断し、確認を求める
か、あるいは警告表示を行う。検知された画像方向が、
一連の画像方向と異なるときには、読み込まれた画像情
報をメモリー上で回転操作を行うことにより画像方向を
統一する。
【0373】以上の処理は図42、図60、図61、図
62に示すものと同様である。但し、図60のステップ
186の部分を「パンチ穴検出」とする。また、その警
告表示内容は図43、図45、図90と同じである。
【0374】複数枚原稿のコピーに際し、表裏が逆にな
った原稿が存在するとき、そのままの状態でコピーを実
行すると落丁が発生する。これを防ぐために、原稿が白
紙であることを判断し、このとき装置内で原稿を反転す
ることにより、原稿の表裏逆転のない状態に戻すことが
できる。この逆転した原稿が再度白紙であれば表裏の両
面が白紙であるから間紙と判断し、この原稿に対しては
記録紙として白紙を排出することにより落丁を防ぐこと
ができる。
【0375】以上の操作に加えて、原稿方向の方向性を
確認することにより、他の原稿との方向性の整合を判断
し、整合が取れてない原稿が存在するときには、警告表
示・コピー動作の停止、画像の回転処理、原稿逆スキャ
ン等を行うことにより、画像方向の異なる原稿が存在す
ることを知らせたり、画像方向性NGに対するリカバー
を行い、画像方向の統一されたコピーを得ることがで
き、また、落丁を防ぐことができる。
【0376】6.1.7 多数枚原稿時の原稿方向性N
G検出時対応(画像処理対応不可の場合) 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴またはステープル穴を
検出して、それぞれの検出された原稿方向よりコピー群
の中に最初の原稿の画像方向と画像方向が異なった原稿
が存在するするか否かを判断する画像形成装置におい
て、画像方向が異なる原稿が検出された場合で、画像方
向性NGに対するリカバーが行えず、オペレータによる
対応処置無しには画像方向の統一されたコピーを得るこ
とが不可能な場合に、次のようにして画像方向が異なる
原稿が存在することを知らせ、オペレータに画像方向の
統一のための処置を要求し、対応のない場合には所定の
動作を行うことによりマシンのデッドタイムを少なくす
ることが行われる。
【0377】a)−1 ソート部数に応じて、所定部数
以上の時には、コピー動作を中断し、警告表示を操作部
に表示する。さらに、所定の時間経過後もオペレータが
何らの対応処置を取らなかった場合にはコピー動作を再
開する。 a)−2 ソート部数に応じて、所定部数以下の時に
は、コピー動作を継続し、警告表示を操作部に表示す
る。 b) 1 人体検知センサ25ON時には、コピー動作
を中断し、警告表示を操作部に表示する。さらに、所定
の時間経過後もオペレータが何らの対応処置を取らなか
った場合にはコピー動作を再開する。 b)−2 人体検知センサ225OFF時には、コピー
動作を継続し、警告表示を操作部に表示する。
【0378】ソート部数に対応した動作フローは図64
と同様である。また、その警告表示内容は図65、図1
10と同じである。また、人体検知センサ225を装備
するコピー機の動作フローは図67と同様である。ま
た、その警告表示内容は図65、図110と同じであ
る。
【0379】以上のように、この上述の処理により、ソ
ータを使用してのコピー動作において、画像方向NGの
原稿が存在することが認識された場合、ソート部数に応
じて、後から修正の容易な少ない部数の時には、中断す
ることなくそのままコピーを行い、コピー終了後操作部
に警告表示することにより、落丁を防止することを可能
とした。一方、後からの修正が困難なソート部数の多い
ときには、コピー動作を中断し操作部に警告表示するこ
とにより、落丁を防止することを可能とした。さらに、
ソート部数が多くコピー動作を中断し操作部に警告表示
を行った後、所定の時間経過しても何ら対応が取られな
い場合には自動的にコピー動作を再開し、マシンの無駄
な停止時間、および現行のジョブによる無駄な占有時間
を省くことが可能になる。同時に、コピー終了後操作部
に警告表示することにより、オペレータが作像後のコピ
ー群に対して、穴開け、ステープル等のコピー綴じ後処
理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピー)が混在し
ていることを自動的に通知し、オペレータ自らコピーの
画像方向を確認することを要求し、落丁を防止すること
を可能とした。
【0380】また、人体検知センサ225を装備したコ
ピー機でのコピー動作において、画像方向NGの原稿が
存在することが認識された場合、人体検知センサ225
の出力信号に応じて、人体検知センサ出力がOFFのと
き、すなわち、オペレータがコピー機の前にいないとき
には、中断することなくそのままコピーを行い、コピー
終了後操作部に警告表示することにより、オペレータが
作像後のコピー群に対して、穴開け、ステープル等のコ
ピー綴じ後処理を行う場合に、画像方向NG原稿(コピ
ー)が混在していることを自動的に通知し、オペレータ
自らコピーの画像方向を確認することを要求し、落丁を
防止することを可能とした。一方、人体検知センサ出力
がONのときには、コピー動作を中断し、操作部に警告
表示することにより、落丁を防止することを可能とし
た。さらに、人体検知センサ225出力がONで、コピ
ー動作を中断し操作部に警告表示を行った後、所定の時
間経過しても何ら対応が取られない場合には自動的にコ
ピー動作を再開し、マシンの無駄な停止時間、および現
行のジョブによる無駄な占有時間を省くことが可能にな
る。同時に、コピー終了後操作部に警告表示することに
より、オペレータが作像後のコピー群に対して、穴開
け、ステープル等のコピー綴じ後処理を行う場合に、画
像方向NG原稿(コピー)が混在していることを自動的
に通知し、オペレータ自らコピーの画像方向を確認する
ことを要求し、落丁を防止することを可能とした。
【0381】6.2.1 原稿パンチ穴検出データに基
づくステープル作動制御(ステープル位置決定−原稿パ
ンチ穴側にステープル) 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴を検出することにより
画像方向を検出して、検出された画像データからステー
プル位置を決定し、ステープル操作を行うことが考えら
れる。
【0382】以下、その内容について説明する。パンチ
穴検出に基づくステープル位置決定方法としては、図1
54に示すように検出されたパンチ穴と同一の端部にス
テープル操作を行う。すなわち、2ヵ所止めの場合は図
の(a)〜(d)それぞれに(a’)〜(d’)が、一
ヶ所止めの場合は図の(a)〜(d)それぞれに
(a”)〜(d”)が対応する。この場合、それぞれの
位置は図の斜線で示す領域にあればよい。そして上記方
法によって決定されたステープル位置のデータは、図1
55のフローに示すように、ステップS821において
以下の2ステップのいづれかを判断する。
【0383】イ)待機モード:操作部に送信されオペレ
ータによる次の指示入力まで待機する。 ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される。 そして、ステープルモードの時はその動作信号をもとに
ステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待機
モードへ進み(ステップS822)、次の指示入力を待
つ。
【0384】以上のように、パンチ穴判断に基づいて画
像方向を検出し、ステープル位置を決定することによ
り、ミスステープルを事前に防ぐことができる。
【0385】6.2.2 原稿ステープル穴検出データ
に基づくステープル作動制御(ステープル位置決定−原
稿ステープル穴側にステープル) 多数枚原稿時、各原稿のステープル穴を検出することに
より画像方向を検出して、検出された画像データからス
テープル位置を決定し、ステープル操作を行うことが考
えられる。
【0386】以下、その内容について説明する。ステー
プル穴検出に基づくステープル位置決定方法としては、
図156に示すように検出されたパンチ穴と同一の端部
にステープル操作を行う。すなわち、2ヵ所止めの場合
は図の(a)〜(d)それぞれに(a’)〜(d’)
が、1ヵ所止めの場合は図の(a)〜(d)それぞれに
(a”)〜(d”)が対応する。この場合、それぞれの
位置は図の斜線で示す領域にあればよい。そして上記方
法によって決定されたステープル位置のデータは、図1
57のフローに示すように、ステップS831において
以下の2ステップのいづれかを判断する。
【0387】イ)待機モード:操作部に送信されオペレ
ータによる次の指示入力まで待機する。 ロ)ステープルモード:ステープル位置変更機構に動作
指示信号として送信される。 そして、ステープルモードの時はその動作信号をもとに
ステープル機構を制御し、ステープル動作完了後は待機
モードへ進み(ステップS832)、次の指示入力を待
つ。以上のように、ステープル穴判断に基づいて画像方
向を検出し、ステープル位置を決定することにより、ミ
スステープルを事前に防ぐことができる。
【0388】6.2.3 原稿ステープル穴検出データ
に基いてジョブ終了後ステープル実行確認およびステー
プル実行確認時、ステープル禁止入力によりステープル
作動中断 多数枚原稿時、各原稿のステープル穴を検出することに
より画像方向を検出して、検出された画像データからス
テープル位置を決定しステープル操作を行うモードを有
する画像形成装置において、記録動作終了後にステープ
ル動作実行の確認を行い、禁止入力があった場合には、
ステープル動作を禁止することが行われる。
【0389】以下、その内容について説明する。動作の
流れを図158に従って説明する。ステップS841で
ステープル穴を検出し、ステップS842で一連の原稿
に対し、コピー動作を実行する。1ジョブ終了後、ステ
ップS843にてステープル動作の実行確認をオペレー
タに対し要求する。ステープル実行のキー入力があれ
ば、ステープルを実行した後ステップS844で記録紙
を排紙し、ステップS845で待機モードにはいる。ス
テープル禁止のキー入力に対しては、そのまま記録紙を
排紙して待機モードにはいる。
【0390】以上のように、ステープル動作がデフォル
トモードの場合、ステープル作動前にオペレータに対し
てステープル動作確認を行い、ステープル禁止入力を受
け付けることにより、ミスステープルを防ぐことができ
る。
【0391】6.2.4 原稿のパンチ穴またはステー
プル穴データから画像情報方向識別し、基準ステープル
位置データとの比較により画像方向の整合性を確認 文字認識を用いて原稿の用紙に対する文字及び文字列の
方向から原稿の画像方向を検出し、用紙と文字列との関
係から決定される最適な後処理(ステープル.パンチ)
位置とハードにより制約される後処理位置との整合性を
確認することが行われる。
【0392】以下、その内容を説明する。ソーター・ス
テープラ(S/S)では定コーナー位置に1箇所のみ、
フイニッシャの場合にはある一端側の直線上に動作位置
が限定されてしまう。従って、従来技術では、ハードの
制約のためにユーザーの指示入力と原稿のセット方法が
正しい位置関係にない場合、誤った位置に後処理を施し
てしまう可能性がある。そこで、本発明においては、上
節で記述したように文字確認を用いた画像方向認識手段
の他に、ハードによる後処理可能な位置と文字列方向デ
ータに基づいて決定される最適後処理位置を比較する比
較手段をもち、両者の位置関係の整合性を確認する工程
を有する。
【0393】S/Sの場合、ハード的な制約から図15
9の(a)の斜線部にステープル位置が限定される事に
なる。このとき、画像方向から判断されたステープル位
置が図159の(b)の斜線部位置であれば基準ステー
プル位置と合わず不整合となる。実際の判断の一例とし
ては以下のようになる。 ソーターのトレイ上に出力されたとしたときの絶対的
なステープル位置に図160のように1〜8までの番号
をつける。 パンチ穴認識の結果得られたステープル位置をiとす
ると、図159の(b)の場合にはi=2となる。 ハード側のステープル位置をkとすると、ハード側で
はS/Sの制約から用紙方向によってステープル位置は
6〜8に限定される。図159の例ではk=6あるいは
7あるいは8である。 iとkの比較を行いi=kの場合のみ両者は整合する
と判断される。図159の(b)の場合にはi=2であ
り、i≠kのため整合しないと判断される。コピー動作
の上では図161に示すようなフローとなる。すなわ
ち、1箇所止めか否かによってそれぞれパンチ穴を認識
し、ステープル位置判断、整合性確認を行う(ステップ
S851,S852)。 以上のように、パンチ穴の検出によって、読み取ろうと
する原稿文字・文字列の方向から最適な後処理の位置を
自動的に決定するので、後処理に対してオペレータの作
業・混乱を免れることが可能となる。また、オペレータ
が場合に応じて位置を指定する必要がないのでオペレー
ションが容易になり、かつまた作業がスピーディーに行
われ時間の節約にもなるという利点がある。さらに本実
施例では、ハードによる制約条件に判定結果が適合する
か否かを、確認することが可能となるので誤った位置へ
の後処理を未然に防ぐことが可能になる。
【0394】6.2.5 パンチ穴検出に基づく画像方
向と基準ステープル位置データとの比較による画像方向
性NGリカバー 多数枚原稿時、パンチ穴を検出することによって画像方
向を検出し、それぞれの検出された画像方向データによ
りステープル位置を決定する画像形成装置において、基
準ステープル位置と検出された画像方向データが一致し
ないとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)コピー動作は続行し、ステープル動作を禁止する c)画像回転処理(メモリ上反転)を行う d)原稿の逆スキャンを行う 等により、ミスステープルが発生しないようにすること
が行われる。
【0395】コピーの中断及び警告表示出力の動作フロ
ーは図62と同様である。また、その警告表示内容は図
100と同じである。作像続行及びステープル禁止の動
作フローは図69と同様である。また、その警告表示内
容は図63と同じである。画像処理により画像回転処理
(メモリ上反転)等を行う時の動作フローは図42と同
様である。また、その警告表示内容は図43と同じであ
る。原稿の逆スキャンを行う時の動作フローは図44と
同様である。また、その警告表示内容は図45と同じで
ある。
【0396】以上のように、パンチ穴検出により認識さ
れた画像方向と基準ステープル位置が不一致と判断され
たとき、警告表示、コピー動作の停止、画像回転処理、
原稿逆スキャン等を行うことにより、画像方向が異なる
原稿が存在することを知らせたり、画像方向性NGに対
するリカバーを行い、画像方向の統一されたコピーを得
ることができ、また、落丁の防止を可能とした。
【0397】6.2.6 パンチ穴検出に基づくパンチ
穴位置に画像が存在するとき 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴検出に基づくパンチ穴
を検出することによって画像方向を検出し、それぞれの
検出された画像データによりパンチ穴位置を決定する画
像形成装置において、決定されたパンチ穴位置に画像が
存在するとき、 a)コピー動作を中断し、警告表示を操作部に表示する b)作像を続行し、ステープルを禁止する c)画像処理によりシフト・変倍(縮小)等を行う d)ステープル位置を変更する e)ステープルモードを自動的に解除する(デフォルト
時) 等により、ステープルが画像内にかからないようにし、
ステープルによりコピー原稿が傷まないようにすること
が行われる。
【0398】コピーの中断及び警告表示出力の動作フロ
ーは図70と同様である。作像続行及びステープル禁止
の動作フローは図71と同様である。画像処理によりシ
フト・変倍(縮小)等を行う時の動作フローは図72と
同様である。ステープル位置の変更を行う時の動作フロ
ーは図73と同じである。
【0399】e)ステープルモードを自動的に解除する
(デフォルト時)時の動作フローは図71に示されてい
る。また警告表示内容は図77と同じである。
【0400】以上のように、決定されたステープル位置
に画像が存在するとき、コピー動作停止・警告表示、画
像のシフト・変倍、ステープル位置変更、ステープルモ
ード自動解除等をすることにより、ステープルモードに
おいて、ステープルによる画像の傷みを防ぐことができ
る。
【0401】6.3.1 画像形成モードに応じて原稿
のパンチ穴またはステープル穴識別検知を選択制御 パンチ穴またはステープル穴を検知して、画像方向を識
別する手段を有する装置におて、通常の画像形成モード
では、パンチ穴またはステープル穴の識別検知を作動さ
せず、後処理を含む画像形成モード時には、パンチ穴ま
たはステープル穴の識別険知を作動させることが行われ
る。その内容は図75に示すフローと同様である。
【0402】パンチ穴やステープル穴を識別検知するこ
との可能な装置におて、常時これらの識別検知動作を作
動させることは時間の無駄であり非効率的である。そこ
で、画像形成モードに応じて、パンチ穴またはステープ
ル穴の識別処理を選択制御することにより、コピー作用
の効率化を図ることが可能となる。
【0403】6.3.2 原稿のパンチ穴を検出し、記
録シートへの画像形成時パンチ穴イレース 原稿にパンチ穴が存在するときは、これを検知して対応
する記録紙上のパンチ穴画像を消去し、記録紙上に不必
要なパンチ穴跡が記録されることを防ぐことができる。
【0404】以下、その内容について説明する。図16
2の(a)に示す原稿において、画像領域Aに対し、パ
ンチ穴がB,Cと2個開けられているとき、メモリー上
に取り込まれた画像情報に対し、記録時にはこのパンチ
穴領域の画像を記録情報としては無視し、感光体上への
書き込みを行わない。このことにより、得られた記録紙
上の画像は図162の(b)のようにパンチ穴跡のない
画像情報のみの画像となり、鮮明な画像を得ることがで
きる。また、他の方向として、メモリー上へ書き込む以
前の段階でパンチ穴であることを認識する方法を用いれ
ば、不必要なパンチ穴情報をメモリーに書き込むことな
く、無駄な書き込み動作と、書き込み時の判定動作を省
くことができ、処理スピードが上がる。
【0405】原稿にパンチ穴の存在原稿を用いてコピー
動作を実行すると、記録紙上にパンチ穴跡が記載され、
見栄えの悪い画像が作成されるが、本実施例ではパンチ
穴を自動認識して、記録紙上のパンチ穴に相当する部分
の書き込みを行わないことにより、不必要な画像情報の
記録を避け必要情報のみの記録画像を得ることができ
る。
【0406】6.3.3 原稿のステープル穴を検出
し、記録シートへの画像形成時ステープル穴イレース 原稿にステープル穴が存在するときは、これを検知して
対応する記録紙上のステープル穴画像を消去し、記録紙
上に不必要なステープル穴跡が記録されることを防ぐこ
とが行われる。
【0407】以下、その内容について説明する。図16
3の(a)に示す原稿において、画像領域Aに対し、ス
テープル跡がB,Cと2個あるとき、メモリー上に取り
込まれた画像情報に対し、記録時にはこのステープル跡
の画像情報を記録情報としては無視し、感光体上への書
き込みを行わない。このことにより、得られた記録紙上
の画像は図163の(b)のようにステープル跡のない
画像情報のみの画像となり、鮮明な画像を得ることがで
きる。また、他の方法として、メモリー上へ書き込む以
前の段階でステープル跡であることを認識する方法を用
いれば、不必要なステープル跡の情報をメモリーに書き
込むことなく、無駄な書き込む動作と、書き込み時の判
定動作を省くことができ、処理スピードが上がる。
【0408】原稿にステープル穴の存在する原稿を用い
てコピー動作を実行すると、記録紙上にステープル穴跡
が記録され、見栄えの悪い画像が作成されるが、本実施
例ではステープル穴を自動認識して、記録紙上のステー
プル穴に相当する部分の書き込みを行わないことによ
り、不必要な画像情報の記録を避け必要情報のみ記録画
像を得ることができる。
【0409】6.3.4 ソート動作完了後、マニュア
ルステープル指示入力時、各種データに基づきステープ
ル位置NGの場合 多数枚原稿時、各原稿のパンチ穴またはステープル穴検
知により画像方向を識別し、それぞれの検出された画像
データによりステープル位置を決定する画像形成装置に
おいて、ソート動作完了後、マニュアルにてステープル
動作を指示入力する際に、指示されたステープル位置に
画像データが存在する場合、 a)警告表示を操作部に表示する b)ステープルを禁止する 等により、ステープルが画像域にかからないように作動
し、ステープルによりコピー記録紙が痛まないようにす
ることが行われる。
【0410】警告表示出力の動作フローは図76と同様
である。但し、ステップS361の「画像整合性OK」
判断を削除した。また、その警告表示内容は図77と同
じである。ステープル禁止の動作フローは図78と同様
である。但し、ステップS371の「画像整合性OK」
判断を削除した。また、その警告表示内容は図79と同
じである。
【0411】このようにしてステープル位置に画像が存
在するとき、警告表示、ステープルの禁止等をすること
により、ステープルによる画像の傷みを防ぐことができ
る。
【0412】7.余白検出、レイアウト検出、文字認識
検出の順番に検出を行い、画像方向を効率よく行う検出
手法 任意の原稿画像方向検出手段で、検出不能時に他の原稿
画像方向認識手段を作動させ、効率よく、画像方向認識
確率の高い画像の方向を検出方法を提供することが行わ
れる。
【0413】本実施例は、処理速度が高速の画像方向判
断手段から実行し、その画像方向判断手段により、判断
不可能と判断された場合のみに、次に処理判断が高速な
画像方向判断手段により画像方向を認識する言うもので
ある。
【0414】具体的にフローで示すと図164のように
なる。ステップS861で原稿に対して、余白検出によ
る画像方向判断を行う。ステップS862で、余白検出
による画像方向判断が不可能か否かを判断する。この判
断にて不可能と判断された場合はステップS863にて
レイアウト判断を実行する。ステップS864にてレイ
アウト判断による画像方向認識が不可能となった場合
は、ステップS865に進み文字方向判断による画像方
向判断手段を実行する。ステップS866にて判断でき
ない場合は、画像方向判断不能と判断する。このように
すると、高速に、かつ正確に画像方向を判断することが
可能となる。
【0415】
【発明の効果】本発明によれば、第1画像情報と第2画
像情報との画像方向不整合状態が確認された時、画像情
報に対する画像読み取り動作を逆方向から実行するの
で、これによって画像方向の整合性をとることが可能と
なり、多数の文書画像間の画像方向性の整合を迅速にと
ることができる。
【0416】
【0417】
【0418】
【0419】
【0420】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデジタル複写機全体の構
成図である。
【図2】デジタル複写機の光書き込み部の平面図であ
る。
【図3】デジタル複写機の光書き込み部の側面図であ
る。
【図4】デジタル複写機の制御ユニットを示すブロック
図である。
【図5】デジタル複写機の電装制御全体のブロック図で
ある。
【図6】イメージスキャナ部のブロック図である。
【図7】イメージプロセスユニットの概略ブロック図で
ある。
【図8】データ切り換え機構により切り換えられるデー
タを示す説明図である。
【図9】メモリシステムのブロック図である。
【図10】メモリシステムのブロック図である。
【図11】メモリシステムのブロック図である。
【図12】メモリ装置のブロック図である。
【図13】メモリ装置のメモリユニットの内部ブロック
図である。
【図14】3つのイメージデータタイプを示す説明図で
ある。
【図15】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図16】外部記憶装置を使用したメモリシステムのブ
ロック図である。
【図17】メモリ装置の内部ブロック図である。
【図18】アプリケーションユニットのブロック図であ
る。
【図19】操作表示部の構成図である。
【図20】メモリシステムブロック図である。
【図21】イメージプロセスユニットの概略ブロック図
である。
【図22】画情報の受信ブロック図である。
【図23】画像処理機能ブロック図である。
【図24】ビットマップページメモリの模式図である。
【図25】通常スキャン時のメモリへ展開させた画情報
データの説明図である。
【図26】逆スキャン時のメモリへ展開させた画情報デ
ータの説明図である。
【図27】メモリ上でミラーリングを行った画情報デー
タの説明図である。
【図28】原稿のX,Y方向の余白を示す説明図であ
る。
【図29】原稿端面から画像開始位置までの画素数を検
出するためのブロック図である。
【図30】原稿方向検出方法のフローチャートである。
【図31】図30のフローにて判断された画像を示す説
明図である。
【図32】原稿の綴じ代位置検出方法のフローチャート
である。
【図33】最大端面余白とスタートページ画像情報との
画像方向性の整合を行うフローチャートである。
【図34】1ジョブの多数枚の原稿の中に異なった原稿
方向が混在しているか否かを判断するフローチャートで
ある。
【図35】方向が混在している原稿の警告表示のフロー
チャートである。
【図36】操作表示部の構成図である。
【図37】コピーされた原稿群の中に画像方向が異なっ
た原稿が存在するか否かを判断するフローチャートであ
る。
【図38】図37のフローに用いられるフラグのメモリ
のビット構成を示す説明図である。
【図39】コピーの中断及び警告表示出力のフローチャ
ートである。
【図40】コピーの中断及び警告表示出力のフローチャ
ートである。
【図41】操作表示部の構成図である。
【図42】画像処理により画像回転処理を行う時のフロ
ーチャートである。
【図43】操作表示部の構成図である。
【図44】原稿の逆スキャンを行う時のフローチャート
である。
【図45】操作表示部の構成図である。
【図46】原稿の端部余白域から原稿方向を検出する方
法のフローチャートである。
【図47】画像方向識別不能の場合の警告表示のフロー
チャートである。
【図48】1ジョブ中の多数枚原稿の中の方向の異なる
原稿の混在、画像方向識別不能原稿の混在の有無を判断
するフローチャートである。
【図49】1ジョブ中の多数枚原稿の中の方向の異なる
原稿の混在、画像方向識別不能原稿の混在の有無を判断
するフローチャートである。
【図50】操作表示部の構成図である。
【図51】識別された所定の基準画像情報方向に統一す
る制御のフローチャートである。
【図52】図51のフローに用いられるフラグのメモリ
のビット構成を示す説明図である。
【図53】操作表示部の構成図である。
【図54】画像方向識別不能判断のフローチャートであ
る。
【図55】図54のフローに用いられるフラグのメモリ
のビット構成を示す説明図である。
【図56】画像方向識別不能時のコピーの中断及び警告
表示出力のフローチャートである。
【図57】画像方向識別不能時のコピーの中断及び警告
表示出力のフローチャートである。
【図58】画像方向識別不能時のコピーの中断及び警告
表示出力のフローチャートである。
【図59】操作表示部の構成図である。
【図60】白紙原稿判定処理のフローチャートである。
【図61】白紙原稿判定処理のフローチャートである。
【図62】白紙原稿判定時のコピーの中断及び警告表示
出力のフローチャートである。
【図63】操作表示部の構成図である。
【図64】画像方向不揃い時ソート部数に応じて対処す
るコピー動作のフローチャートである。
【図65】操作表示部の構成図である。
【図66】操作表示部の構成図である。
【図67】画像方向不揃い時人体検知センサを装備する
複写機のコピー動作の対処のフローチャートである。
【図68】綴じ位置を判別してステープルを行うフロー
チャートである。
【図69】基準ステープル位置データと画像方向が一致
しない時の作像続行及びステープル禁止のフローチャー
トである。
【図70】決定されたステープル位置に画像が存在する
時のコピーの中断及び警告表示のフローチャートであ
る。
【図71】決定されたステープル位置に画像が存在する
時の作像続行及びステープル禁止の動作のフローチャー
トである。
【図72】決定されたステープル位置に画像が存在する
時のシーケンス・変倍処理等のフローチャートである。
【図73】決定されたステープル位置に画像が存在する
時のステープル位置変更動作のフローチャートである。
【図74】操作表示部の構成図である。
【図75】画像形成モードに応じた画像方向識別検知の
選択制御のフローチャートである。
【図76】ステープル位置が不適切な時、警告表示を行
うフローチャートである。
【図77】操作表示部の構成図である。
【図78】ステープル位置が不適切な時、ステープル禁
止の動作を行うフローチャートである。
【図79】操作表示部の平面図である。
【図80】行の切り出し結果から画像方向を判断する説
明図である。
【図81】ステープル1個所止めの三角形パターンを示
す説明図である。
【図82】ステープル2辺止めのパターンを示す説明図
である。
【図83】モザイク処理による行の切り出し結果をビッ
トマップメモリ上に展開した説明図である。
【図84】フィルターの画素数を少なくした場合のモザ
イク処理による行の切り出し結果をビットマップメモリ
上に展開した説明図である。
【図85】フィルターの画素数を多くした場合のモザイ
ク処理による行の切り出し結果をビットマップメモリ上
に展開した説明図である。
【図86】フィルターの画素数を多くとり、改行幅以上
のドットとした場合のモザイク処理による行の切り出し
結果をビットマップメモリ上に展開した説明図である。
【図87】フィルターの一例を示す説明図である。
【図88】主走査方向アドレスによる原稿の天地判断の
フローチャートである。
【図89】X軸,Y軸方向の文字配列区画の重心間距離
の平均値から横書き、縦書きを判断するフローチャート
である。
【図90】操作表示部の平面図である。
【図91】原稿の種類を示す説明図である。
【図92】原稿の種類を示す説明図である。
【図93】画像方向の統一パターンを示す説明図であ
る。
【図94】各基準画像とステープル位置及びパンチ位置
との関係を示す説明図である。
【図95】画像方向整合性確認判断のフローチャートで
ある。
【図96】後続ページを基準方向原稿として画像方向を
統一させるフローチャートである。
【図97】後続ページを基準方向原稿として画像方向を
統一させるフローチャートである。
【図98】原稿方向混在あるいは方向認識不能時の警告
表示動作のフローチャートである。
【図99】レイアウト判断に基づくステープル処理のフ
ローチャートである。
【図100】操作表示部の平面図である。
【図101】画像整合性とステープル処理動作のフロー
チャートである。
【図102】文字認識方法の一例を示すフローチャート
である。
【図103】入力文字画像の輪郭部の方向コードを示す
説明図である。
【図104】方向コード別ヒストグラムの説明図であ
る。
【図105】文字認識ブロック図である。
【図106】文字「文」の各角度に応じた方向コードを
示す説明図である。
【図107】原稿サイズと書き方等の組み合わせテーブ
ルを示す説明図である。
【図108】各種の原稿設置の位置を示す説明図であ
る。
【図109】原稿の横書き、縦書きの種類を示す説明図
である。
【図110】操作表示部の平面図である。
【図111】予め決められた所定の方向で画像形成、警
告表示を行う動作のフローチャートである。
【図112】予め決められた所定の方向で画像形成、警
告表示を行う動作のフローチャートである。
【図113】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図114】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図115】識別された所定の基準画像情報方向に統一
し、画像形成、警告表示を行う動作のフローチャートで
ある。
【図116】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示
動作のフローチャートである。
【図117】画像方向識別不能時の作像中断、警告表示
動作のフローチャートである。
【図118】操作表示部の平面図である。
【図119】操作表示部の平面図である。
【図120】ステープル1個所止めの各パターンを示す
説明図である。
【図121】ステープル2個所止めの各パターンを示す
説明図である。
【図122】ステープル位置判断のフローチャートであ
る。
【図123】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図124】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図125】用紙方向とステープル位置の適合性の関係
を示す説明図である。
【図126】ステープル位置判断のフローチャートであ
る。
【図127】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の警告表示処理のフローチャートであ
る。
【図128】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の画像回転処理のフローチャートであ
る。
【図129】文字列方向データと基準ステープル位置と
の整合性NG時の原稿逆スキャン処理のフローチャート
である。
【図130】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合の警告表示処理のフローチャートである。
【図131】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合の警告表示処理のフローチャートである。
【図132】手動ステープル指示入力時、ステープル位
置NGの場合のステープル禁止動作のフローチャートで
ある。
【図133】操作表示部の平面図である。
【図134】パンチ穴領域を示す説明図である。
【図135】パンチ穴の各座標の算出方法を示す説明図
である。
【図136】パンチ穴位置を示す説明図である。
【図137】範囲分けされた原稿画像を示す説明図であ
る。
【図138】固定化された画像情報を示す説明図であ
る。
【図139】パンチ穴検出方法のフローチャートであ
る。
【図140】パンチ穴検出方法のフローチャートであ
る。
【図141】パンチ穴検出方法のフローチャートであ
る。
【図142】パンチ穴検出方法のフローチャートであ
る。
【図143】パンチ穴の座標値を示す説明図である。
【図144】パンチ穴の各パターンと検出領域を示す説
明図である。
【図145】パンチ穴の存在個所と画像状態との関係を
示すフローチャートである。
【図146】ステープル位置の各パターンを示す説明図
である。
【図147】ステープル跡と画像状態に基づく処理を示
すフローチャートである。
【図148】各原稿状態をカウントする処理のフローチ
ャートである。
【図149】各原稿状態をカウントする処理のフローチ
ャートである。
【図150】操作表示部の平面図である。
【図151】各原稿状態をカウントし又、識別不能処理
を行うフローチャートである。
【図152】多数枚原稿のパンチ穴、ステープル穴によ
る画像方向識別処理のフローチャートである。
【図153】各原稿状態をカウントする処理のフローチ
ャートである。
【図154】パンチ穴位置とステープル位置との関係を
示す説明図である。
【図155】パンチ穴検出によるステープル処理のフロ
ーチャートである。
【図156】ステープル穴位置とステープル位置との関
係を示す説明図である。
【図157】ステープル穴検出によるステープル処理の
フローチャートである。
【図158】ステープル動作確認処理のフローチャート
である。
【図159】原稿上のステープル位置を示す説明図であ
る。
【図160】ステープル位置を符号で示した説明図であ
る。
【図161】ステープル個所判断とパンチ穴認識による
ステープル位置判断処理のフローチャートである。
【図162】パンチ穴イレースを示す説明図である。
【図163】ステープル跡イレースを示す説明図であ
る。
【図164】画像方向識別処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
200,201 CPU 202 画像制御回路 203 信号切り換えゲートアレイ 204 操作部ユニット 205 エディター 206 スキャナ制御回路 207 ページメモリ 208 画像処理ユニット 209 カレンダーIC 210 アプリケーションユニット 220 メイン制御板 221 給紙制御板 222 ソータ制御板 223 両面制御板 224 ADF制御板 225 人体検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 洋志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 住田 浩康 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 実開 平1−84159(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/60 G06T 1/00 H04N 1/04 106 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1画像情報ページ領域内の所定の画像
    情報を検出する第1検出工程と、 検出された画像情報データから第1画像情報の画像方向
    を認識する第1認識工程と、 認識された第1画像情報の画像方向を記憶する記憶工程
    と、 第2画像情報ページ領域内の所定の画像情報を検出する
    第2検出工程と、 検出された画像情報データから第2画像情報の画像方向
    を認識する第2認識工程と、 記憶された第1画像情報の画像方向に対する第2画像情
    報の画像方向整合性を判定する判定工程と、 この判定工程において第1画像情報と第2画像情報との
    画像方向不整合状態が確認された時、不整合状態を回避
    するリカバー工程と、 を有し、上記工程を順次実行することにより画像方向認
    識および画像方向統一を行う画像方向認識・統一方法
    おいて、 前記判定工程で第1画像情報と第2画像情報との画像方
    向不整合状態が確認された時、前記リカバー工程で画像
    情報に対する画像読み取り動作を逆方向から実行するこ
    とを特徴とする画像方向認識・統一方法
  2. 【請求項2】 第1画像情報ページ領域内の所定の画像
    情報を検出する第1検出手段と、 検出された画像情報データから第1画像情報の画像方向
    を認識する第1認識手段と、 認識された第1画像情報の画像方向を記憶する記憶手段
    と、 第2画像情報ページ領域内の所定の画像情報を検出する
    第2検出手段と、 検出された画像情報データから第2画像情報の画像方向
    を認識する第2認識手段と、 記憶された第1画像情報の画像方向に対する第2画像情
    報の画像方向整合性を判定する判定手段と、 この判定手段において第1画像情報と第2画像情報との
    画像方向不整合状態が 確認された時、不整合状態を回避
    するリカバー手段と、を備え、 前記判定手段が第1画像情報と第2画像情報との画像方
    向不整合状態を確認した時、前記リカバー手段は画像情
    報に対する画像読み取り動作を逆方向から実行させるこ
    とを特徴とする画像方向認識・統一装置。
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