JPH05222698A - 故紙パルプ入掃除機フィルター用原紙 - Google Patents

故紙パルプ入掃除機フィルター用原紙

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JPH05222698A
JPH05222698A JP2513392A JP2513392A JPH05222698A JP H05222698 A JPH05222698 A JP H05222698A JP 2513392 A JP2513392 A JP 2513392A JP 2513392 A JP2513392 A JP 2513392A JP H05222698 A JPH05222698 A JP H05222698A
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JP
Japan
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paper
vacuum cleaner
air permeability
fibers
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JP2513392A
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Takayuki Nagano
孝幸 長野
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸引力を保持しながら集塵率を高めるために
従来から使用されていた高価な極細の合成繊維やガラス
繊維等の無機質繊維を原料として使用しなくても、従来
と同等あるいはそれ以上の性能を備え、しかもコスト的
に安価な掃除機フィルター用原紙を提供する。 【構成】故紙パルプを5〜45重量%配合した原料を用
いて湿式法で抄紙したものであって、透気度が0.1〜
0.4秒、破裂強度が1.5〜3.0kg/cm2 で離
解性を有することを特徴とする掃除機フィルター用原
紙。離解性を有するから、原紙の製造時や加工時に生じ
る損紙等を離解、回収して再利用できる。また、無機質
繊維を原料中に含まないから、掃除機使用中にフィルタ
ーから無機質繊維が脱落して排気と一緒に排出され、室
内の環境を汚染することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に装着して
使用される掃除機フィルター用の原紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用電気掃除機や業務用電気掃
除機においては、ゴミを収集した後に清潔に処理できる
ように紙パックフィルターを掃除機内に装着して使用す
るようになった。この紙パックフィルターは、ゴミを収
集して一杯になったらゴミと一緒に掃除機から取り外し
て捨てられ、焼却又は廃棄される。紙パックフィルタ
ー、すなわち掃除機フィルターに使用する原紙には、ゴ
ミの吸引力を落さないよう所定の通気性が必要となると
ともに、一方では、微細なゴミを通過させないよう集塵
率を向上させるために紙層の空隙率を小さく、すなわち
気孔径を小さくすることも必要となる。
【0003】この様に吸引力を保持しながら集塵率を高
めるために、極細(径10μ以下)の合成繊維とガラス
繊維等の無機質繊維とパルプ繊維とを配合した原料を用
いて抄紙したものが、掃除機フィルター用原紙として提
案されている。かような掃除機フィルター用原紙は、通
気性及び気孔径を維持するために、木質パルプの他に、
極細なポリエステル繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、ガラス繊維等を使用しなければならないため原料コ
ストが高価となり、さらにガラス繊維等の無機質繊維
は、フィルターから脱落して掃除機の排気と共に室内へ
排出される場合もあり、室内の環境を汚染するという問
題もある。
【0004】一方、一般的に普及されている掃除機フィ
ルター用原紙は、合成繊維バインダー及びラテックス系
バインダーが多く使用されているため、一度シートにさ
れると機械的な離解や薬品による離解が困難となる。そ
のため、原紙製造中の損紙や加工の際の耳紙等はほとん
どが焼却処理あるいは産業廃棄物として埋立処理される
ことになり、環境汚染の一因となっているのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、従来のような高価な極細の合成繊維を使用しなくて
も従来と同等あるいはそれ以上の性能を備え、しかもコ
スト的に安価な掃除機フィルター用原紙を提供すること
である。
【0006】本発明のもう1つの目的は、ガラス繊維の
ような無機質繊維を原料として使用する必要がなく、そ
の結果、掃除機使用時に無機質繊維の脱落による室内の
環境汚染の心配がない掃除機フィルター用原紙を提供す
ることである。
【0007】本発明の更にもう1つの目的は、原紙自体
が離解性を備えた回収可能な紙であり、原紙の製造時や
加工時の損紙等は故紙として回収、再使用できるため、
損紙等の焼却処理や埋立処理に伴う環境汚染の心配がな
い掃除機フィルター用原紙を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、掃除機フィ
ルター用原紙の原料の一部を故紙に置き換えることによ
って、従来から原料として使用されていた高価な極細の
合成繊維や無機質繊維を使用しなくても、従来の掃除機
フィルター用原紙の性能と同等あるいはそれ以上の性能
を有する安価な掃除機フィルター用原紙が得られること
を見出し、本発明を完成させたものである。
【0009】すなわち本発明の掃除機フィルター用原紙
は、故紙を5〜45重量%配合した原料を用いて湿式法
で抄紙したものであって、透気度が0.1〜0.4秒、
破裂強度が1.5〜3.0kg/cm2 で離解性を有す
ることを特徴とするものである。
【0010】本発明で使用する故紙以外の原料は、木材
パルプ、非木材パルプ、再生繊維、合成繊維等のいずれ
でも良く、これらを単独又は混合して使用することがで
きる。
【0011】本発明で使用する故紙としては、新聞故
紙、上質紙故紙、段ボール故紙、DIP(脱墨パルプ)
或いはこれらの混合物を挙げることができる。本発明に
おける原料中の故紙配合率は5〜45重量%、好ましく
は10〜30重量%とする。配合率が5重量%より少な
いと故紙配合の有利性がなくなり、高価な極細合成繊維
の配合が必要となる。配合率が45重量%を超えると紙
強度が低下する。
【0012】本発明の掃除機フィルター用原紙の透気度
は0.1〜0.4秒、好ましくは0.15〜0.30秒
である。透気度が0.1秒より小さいと所定の気孔径が
保てず、集塵率が低下する。一方、透気度が0.40秒
より大きいと吸引の際の抵抗が大きくなってしまう。
【0013】本発明の掃除機フィルター用原紙の破裂強
度は1.5〜3.0kg/cm2 、好ましくは1.8〜
2.5kg/cm2 である。破裂強度が1.5kg/c
2より小さいと吸引の際破袋がおきる。一方、破裂強
度が3.0kg/cm2 より大きいと添加薬品が多量に
必要となるためコストアップとなり、かつ紙の離解性が
低下する。
【0014】前記の様に掃除機フィルター用原紙の重要
な特性は吸引力を落さずに集塵率を高めることであり、
そのために所定の通気性を保持する必要がある。通気性
の指標となる原紙の特性値としては透気度、密度、通気
度、気孔径等があるが、測定が容易でかつ抄紙工程中で
容易にコントロールできる透気度を指標として管理する
ことが最良であることが分かった。
【0015】原紙の透気度を変化させることにより、そ
れに付随して原紙の密度、通気度、気孔径が変化する。
本発明においては、原紙の透気度が0.1〜0.40秒
の範囲では概ね密度は0.20〜0.45g/cm3
通気度は3〜16cm3 /cm2 −sec、気孔径は2
0〜70μとなる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されることはない。なお実施例、比
較例中の“部”および“%”はそれぞれ重量部および重
量%を表わす。
【0017】実施例1〜3 表1に示す原料配合率及び薬品添加率で原料を調製し、
傾斜ワイヤーおよびヤンキードライヤーの組合せで常法
により抄造した。得られた原紙の品質評価結果を表1に
併記する。
【0018】比較例1〜3 比較例1では新聞故紙配合率を50%にしたもの、比較
例2〜3では0.5デニール(繊維径7μ)の合成繊維
を配合したものについて実施例1〜3と同様に抄造し
た。原料配合率、および得られた原紙の品質評価結果を
表1に併記する。
【0019】
【0020】(註)*1) 新聞故紙脱墨パルプ。 *2) マニラ麻:商品名“JKB”(輸入品)。 *3) ポリエチレンテレフタレート:商品名“テイジン
TAO4CN”繊維長:5mm、繊維径:13μ(1.5
デニール)。 *4) ポリエチレンテレフタレート:商品名“テイジン
TAO4CN”繊維長:5mm、繊維径:7μ(0.5デ
ニール)。 *5) ポリエチレンテレフタレート複合繊維(芯:融点
220℃、鞘:融点110℃):商品名“テイジンT
SO4CNSD”繊維長:5mm、繊維径:13μ(1.
5デニール)。 *6) PVA:商品名“VPB105−2”(クラレ社
製)繊維長:3mm。 *7) エポキシ樹脂:商品名“カイメン557H”(デ
ィックハーキュレス社製)。 *8) 破裂強度:JIS P8112により測定。 *9) 透気度:JIS P8117により測定。 *10) 通気度:JIS L1004の5.19通気性試
験に基づきフラージール型試験機を用いて測定。 *11) 気孔径:濾材性能試験バブルポイント法により測
定。 *12) 離解性:JIS P8209に定められた標準離
解機に80℃の温水を入れ、次に2cm角に裁断した原紙
の所定量(濃度1%に相当する量)を入れ、更にNaO
Hを対原紙1%添加して30分離解させる。完全に離解
されていれば良好、未離解部分が残っていれば不良と評
価した。
【0021】表1からわかるように、新聞故紙の配合を
増大すると透気度が高くなり気孔径が小さくなり、極細
の合成繊維を配合したと同様な効果を示している。しか
しながら、新聞故紙を50%配合すると強度が低下して
しまう。また離解性は、故紙を配合して抄紙した原紙が
完全に離解できることを示している。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明にお
いては、通気性を保持しながら集塵率をできるだけ高く
するために従来から使用されていた径10μ以下の極細
合成繊維を使用する代わりに故紙を使用し、これを原料
に所定量配合することによって、従来と同等あるいはそ
れ以上の性能を有する掃除機フィルター用原紙を安価に
得ることができる。
【0023】かような本発明の掃除機フィルター用原紙
は離解性を備えているため、原紙の製造または加工過程
で生じる損紙等を容易に離解、回収して再利用できるた
め、経済的効果は極めて大きく、製品コストの低減に寄
与する。また、離解性のない原紙の場合には、損紙等を
離解、回収できないため焼却処理したり排水へ流失させ
たりせざるをえず、その結果、環境汚染をもたらすこと
になるが、本発明の原紙の場合には損紙等を離解、回収
可能であるため、こうした環境汚染を防止することがで
きる。
【0024】さらに本発明の掃除機フィルター用原紙は
ガラス繊維等の無機質繊維を原料として用いる必要がな
いため、掃除機使用時に無機質繊維が脱落して排気とと
もに掃除機から排出されることによる室内の環境汚染の
心配もない。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 故紙パルプ入掃除機フィルター用原紙
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機に装着して
使用される掃除機フィルター用の原紙に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用電気掃除機や業務用電気掃
除機においては、ゴミを収集した後に清潔に処理できる
ように紙パックフィルターを掃除機内に装着して使用す
るようになった。この紙パックフィルターは、ゴミを収
集して一杯になったらゴミと一緒に掃除機から取り外し
て捨てられ、焼却又は廃棄される。紙パックフィルタ
ー、すなわち掃除機フィルターに使用する原紙には、ゴ
ミの吸引力を落さないよう所定の通気性が必要となると
ともに、一方では、微細なゴミを通過させないよう集塵
率を向上させるために紙層の空隙率を小さく、すなわち
気孔径を小さくすることも必要となる。
【0003】この様に吸引力を保持しながら集塵率を高
めるために、極細(径10μ以下)の合成繊維とガラス
繊維等の無機質繊維とパルプ繊維とを配合した原料を用
いて抄紙したものが、掃除機フィルター用原紙として提
案されている。かような掃除機フィルター用原紙は、通
気性及び気孔径を維持するために、木材パルプの他に、
極細なポリエステル繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊
維、ガラス繊維等を使用しなければならないため原料コ
ストが高価となり、さらにガラス繊維等の無機質繊維
は、フィルターから脱落して掃除機の排気と共に室内へ
排出される場合もあり、室内の環境を汚染するという問
題もある。
【0004】一方、一般的に普及されている掃除機フィ
ルター用原紙は、合成繊維バインダー及びラテックス系
バインダーが多く使用されているため、一度シートにさ
れると機械的な離解や薬品による離解が困難となる。そ
のため、原紙製造中の損紙や加工の際の耳紙等はほとん
どが焼却処理あるいは産業廃棄物として埋立処理される
ことになり、環境汚染の一因となっているのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、従来のような高価な極細の合成繊維を使用しなくて
も従来と同等あるいはそれ以上の性能を備え、しかもコ
スト的に安価な掃除機フィルター用原紙を提供すること
である。
【0006】本発明のもう1つの目的は、ガラス繊維の
ような無機質繊維を原料として使用する必要がなく、そ
の結果、掃除機使用時に無機質繊維の脱落による室内の
環境汚染の心配がない掃除機フィルター用原紙を提供す
ることである。
【0007】本発明の更にもう1つの目的は、原紙自体
が離解性を備えた回収可能な紙であり、原紙の製造時や
加工時の損紙等は故紙パルプとして回収、再使用できる
ため、損紙等の焼却処理や埋立処理に伴う環境汚染の心
配がない掃除機フィルター用原紙を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、掃除機フィ
ルター用原紙の原料の一部を故紙パルプに置き換えるこ
とによって、従来から原料として使用されていた高価な
極細の合成繊維や無機質繊維を使用しなくても、従来の
掃除機フィルター用原紙の性能と同等あるいはそれ以上
の性能を有する安価な掃除機フィルター用原紙が得られ
ることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0009】すなわち本発明の掃除機フィルター用原紙
は、故紙パルプを5〜45重量%配合した原料を用いて
湿式法で抄紙したものであって、透気度が0.1〜0.
4秒、破裂強度が1.5〜3.0kg/cm2 で離解性
を有することを特徴とするものである。
【0010】本発明で使用する故紙パルプ以外の原料
は、木材パルプ、非木材パルプ、再生繊維、合成繊維等
のいずれでも良く、これらを単独又は混合して使用する
ことができる。
【0011】本発明で使用する故紙パルプとしては、新
聞故紙、上質紙故紙、段ボール故紙からのパルプ、DI
P(脱墨パルプ)或いはこれらの混合物を挙げることが
できる。本発明における原料中の故紙パルプ配合率は5
〜45重量%、好ましくは10〜30重量%とする。配
合率が5重量%より少ないと故紙パルプ配合の有利性が
なくなり、高価な極細合成繊維の配合が必要となる。配
合率が45重量%を超えると紙強度が低下する。
【0012】本発明の掃除機フィルター用原紙の透気度
は0.1〜0.4秒、好ましくは0.15〜0.30秒
である。透気度が0.1秒より小さいと所定の気孔径が
保てず、集塵率が低下する。一方、透気度が0.40秒
より大きいと吸引の際の抵抗が大きくなってしまう。
【0013】本発明の掃除機フィルター用原紙の破裂強
度は1.5〜3.0kg/cm2 、好ましくは1.8〜
2.5kg/cm2 である。破裂強度が1.5kg/c
2より小さいと吸引の際破袋がおきる。一方、破裂強
度が3.0kg/cm2 より大きいと添加薬品が多量に
必要となるためコストアップとなり、かつ紙の離解性が
低下する。
【0014】前記の様に掃除機フィルター用原紙の重要
な特性は吸引力を落さずに集塵率を高めることであり、
そのために所定の通気性を保持する必要がある。通気性
の指標となる原紙の特性値としては透気度、密度、通気
度、気孔径等があるが、測定が容易でかつ抄紙工程中で
容易にコントロールできる透気度を指標として管理する
ことが最良であることが分かった。
【0015】原紙の透気度を変化させることにより、そ
れに付随して原紙の密度、通気度、気孔径が変化する。
本発明においては、原紙の透気度が0.1〜0.4秒
範囲では概ね密度は0.20〜0.45g/cm3 、通
気度は3〜16cm3 /cm2 −sec、気孔径は20
〜70μとなる。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらに限定されることはない。なお実施例、比
較例中の“部”および“%”はそれぞれ重量部および重
量%を表わす。
【0017】実施例1〜3 表1に示す原料配合率及び薬品添加率で原料を調製し、
傾斜ワイヤーおよびヤンキードライヤーの組合せで常法
により抄造した。得られた原紙の品質評価結果を表1に
併記する。
【0018】比較例1〜3 比較例1では新聞故紙脱墨パルプ配合率を50%にした
もの、比較例2〜3では0.5デニール(繊維径7μ)
の合成繊維を配合したものについて実施例1〜3と同様
に抄造した。原料配合率、および得られた原紙の品質評
価結果を表1に併記する。
【0019】
【0020】(註)*1) 新聞故紙脱墨パルプ。 *2) マニラ麻:商品名“JKB”(輸入品)。 *3) ポリエチレンテレフタレート:商品名“テイジン
TAO4CN”繊維長:5mm、繊維径:13μ(1.5
デニール)。 *4) ポリエチレンテレフタレート:商品名“テイジン
TAO4CN”繊維長:5mm、繊維径:7μ(0.5デ
ニール)。 *5) ポリエチレンテレフタレート複合繊維(芯:融点
220℃、鞘:融点110℃):商品名“テイジンT
SO4CNSD”繊維長:5mm、繊維径:13μ(1.
5デニール)。 *6) PVA:商品名“VPB105−2”(クラレ社
製)繊維長:3mm。 *7) エポキシ樹脂:商品名“カイメン557H”(デ
ィックハーキュレス社製)。 *8) 破裂強度:JIS P8112により測定。 *9) 透気度:JIS P8117により測定。 *10) 通気度:JIS L1004の5.19通気性試
験に基づきフラージール型試験機を用いて測定。 *11) 気孔径:濾材性能試験バブルポイント法により測
定。 *12) 離解性:JIS P8209に定められた標準離
解機に80℃の温水を入れ、次に2cm角に裁断した原紙
の所定量(濃度1%に相当する量)を入れ、更にNaO
Hを対原紙1%添加して30分離解させる。完全に離解
されていれば良好、未離解部分が残っていれば不良と評
価した。
【0021】表1からわかるように、新聞故紙パルプ
配合を増大すると透気度が高くなり気孔径が小さくな
り、極細の合成繊維を配合したと同様な効果を示してい
る。しかしながら、新聞故紙パルプを50%配合すると
強度が低下してしまう。また離解性は、故紙パルプを配
合して抄紙した原紙が完全に離解できることを示してい
る。
【0022】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明にお
いては、通気性を保持しながら集塵率をできるだけ高く
するために従来から使用されていた径10μ以下の極細
合成繊維を使用する代わりに故紙パルプを使用し、これ
を原料に所定量配合することによって、従来と同等ある
いはそれ以上の性能を有する掃除機フィルター用原紙を
安価に得ることができる。
【0023】かような本発明の掃除機フィルター用原紙
は離解性を備えているため、原紙の製造または加工過程
で生じる損紙等を容易に離解、回収して再利用できるた
め、経済的効果は極めて大きく、製品コストの低減に寄
与する。また、離解性のない原紙の場合には、損紙等を
離解、回収できないため焼却処理したり排水へ流失させ
たりせざるをえず、その結果、環境汚染をもたらすこと
になるが、本発明の原紙の場合には損紙等を離解、回収
可能であるため、こうした環境汚染を防止することがで
きる。
【0024】さらに本発明の掃除機フィルター用原紙は
ガラス繊維等の無機質繊維を原料として用いる必要がな
いため、掃除機使用時に無機質繊維が脱落して排気とと
もに掃除機から排出されることによる室内の環境汚染の
心配もない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故紙を5〜45重量%配合した原料を用
    いて湿式法で抄紙したものであって、透気度が0.1〜
    0.4秒、破裂強度が1.5〜3.0kg/cm2 で離
    解性を有することを特徴とする掃除機フィルター用原
    紙。
JP2513392A 1992-02-12 1992-02-12 故紙パルプ入掃除機フィルター用原紙 Pending JPH05222698A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360476A (ja) * 2001-06-07 2002-12-17 Japan Paperboard Ind Co Ltd:The 電気掃除機用の使い捨て紙袋フィルター及びその製造方法
CN102888784A (zh) * 2012-09-20 2013-01-23 蚌埠凤凰滤清器有限责任公司 一种环保高效滤清器滤纸及其制备方法

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