JP2004017041A - 高性能エアフィルタ用ろ材及びそれを用いた高性能エアフィルタ - Google Patents

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Kojiro Nagatsuka
長塚 孝二郎
Kazuhide Murata
村田 一英
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Abstract

【課題】従来のガラス繊維ろ材の持つ脆性で壊れやすく、廃棄処分し難い問題 及び、従来のエレクトレットろ材の持つ粒子捕集率が不安定になる問題などを大幅に改善する 高性能エアフィルタ用ろ材 及び、それを用いた高性能エアフィルタを提供する。
【解決手段】湿式抄紙により有機繊維含有率を75〜89重量%、柔軟で壊れにくく、粒子捕集率が安定し、焼却廃棄処理に適した高性能エアフィルタ用ろ材 及び、それを用いた高性能エアフィルタを得る。
【選択図】
無し

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は精密工業、電子工業、医薬品工業、食品工業等の分野及び、医療、ビル空調等の分野 及び一般空気浄化装置設備に使用される高性能エアフィルタのろ材について安価で、実用強度が大きく 又、使用済みに際して焼却処分ができる高性能エアフィルタ用ろ材及びそれを使用したエアフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高性能エアフィルタ用ろ材は湿式抄紙製造法 又は、乾式ウェブ製造法により製造される。湿式抄紙製造法による高性能エアフィルタ用ろ材の多くはガラス繊維であり、安価で高性能なろ材が得られるが、脆性で変形力や衝撃力(外力)に弱い。
又、使用済みに際して不燃性なので焼却処分ができず、環境汚染の問題を生ずる。(埋め立て処分しかできないので捨て場所に困る。)
【0003】
一方、乾式ウェブ製造法による高性能エアフィルタ用ろ材は有機繊維(ポリプロピレン樹脂・ポリエステル樹脂 など)であり、変形や衝撃力(外力)に強く、使用済みに際して焼却処分ができるが、価格が高く、静電気帯電(エレクトレット化)による粉塵捕集機構のため粉塵捕集性能が不安定で、今日に至ってもあまり普及していない。  等の課題がある。
【0004】
特公昭63−56806、特開平10−180020で湿式抄紙製造法による焼却減容処理可能な難燃性高性能ろ材が提案されている。 しかし、これらの方法はろ材を難燃化するためにハロゲン化合物、ホウ素化合物、リン化合物などを塗布したり化合してろ材に相当量含有させることで難燃性を実現している。 これらのハロゲン化合物、ホウ素化合物、リン化合物などは燃焼により有毒ガスを発生するという問題があるため焼却処分は必ずしも適切ではない。
【0005】
有機繊維と微細な繊維を配合して成るエアフィルタ用ろ材に関して特公昭62−110718、特公昭63−44914、特公昭63−44915、特公昭63−44916、特公昭63−56806、特公平6−13082、特開平10−180020がある。
【0006】
特公昭62−110781及び特公平6−13082で直径4μm以下の微細ガラス繊維と0.05〜0.5デニールの細デニール化合繊 及びポリビニールアルコール系繊維を配合して成るエアフィルタ用ろ材を挙げている。 クリーンルームで使用する用途の高性能フィルタ用ろ材は少なくとも繊維径1μm以下の繊維が不可欠であること 及び有機繊維が0.1〜0.2デニールに限定しなければならないことが本発明と異なる。 更にガラス繊維含有率が60〜97重量%と高く、ろ材の脆性改善は望めない。
【0007】
特公昭63−44914,特公昭63−44915、特公昭63−44916で平均繊維径0.3〜4μmの極細ガラス繊維とチョップアンドストランドビニロン繊維やチョップアンドストランドアクリル繊維やチョップアンドストランドレーヨン繊維を配合して成るエアフィルタろ材を挙げている。
チョップアンドストランドビニロン繊維、チョップアンドストランドアクリル繊維、チョップアンドストランドレーヨン繊維については繊維径についての制約がない。 ちなみに、繊維径が太くなれば捕集率の低下を招き、細くなれば圧力損失の上昇を招くなど、捕集率と圧力損失のバランスは有用なエアフィルタろ材に不可欠な性能である。 即ち、本例示の諸特許で必ずしも有用なエアフィルタろ材を得ることができるとは限らない。
【0008】
特公昭63−56806でガラス繊維20重量%、再生セルロース繊維50重量%、天然セルロース繊維30重量%を配合して成るろ紙を挙げている。ガラス繊維は極細ガラス繊維があげられているが、繊維径についての制約はない。  本発明で、マイクロガラス繊維は極細ガラス繊維とも呼称され、特に繊維径は0.1〜1μmの物が選ばれる。即ち、高性能エアフィルタ用ろ材は極細ガラス繊維の中、限定された繊維径の繊維が不可欠である。
【0009】
特公昭63−56806で再生セルロース繊維として1.0デニール以下の極細銅アンモニア法再生セルロース繊維があげられている。 本発明で、有機繊維は繊維径2.7〜6.5μm(0.1〜0.2デニール)範囲内のみ高性能エアフィルタ用ろ材が得られた。 特公昭63−56806で極細ガラス繊維の配合率20重量%が最小限度量とされる。 本発明で、ポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物である微細な有機繊維とを併用することにより、ガラス繊維含有率が11〜25重量%である高性能エアフィルタ用ろ材を得る。
【0010】
特開平10−180020で平均繊維径0.65μm以下のガラス繊維10〜50重量% 自己消火性有機繊維50〜90重量%に繊維状バインダーを配合してなる高性能エアフィルタ用ろ材が挙げられている。本発明の有機繊維はハロゲンやリン化合物を含まない繊維であり、特に自己消火性である必要はない。
【0011】
特開平10−180020で自己消火性有機繊維の繊維径1〜70μmが挙げられている。本発明で有機繊維は繊維径2.7〜6.5μmの範囲で、これ以上太い繊維は捕集率の著しい低下を招く。
【0012】
特開平10−180020で、極細ガラス繊維(マイクロガラス繊維と同義)は平均繊維径0.65μm以下を挙げている。この極細ガラス繊維はその製造方法の特徴で、比較的広くランダムな繊維径分布を持った綿状の繊維製品で、単一の繊維径の値をもってろ材の原材料である極細ガラス繊維を的確に表記することは難しく、ここで挙げられている平均繊維径0.65μm以下とは本発明の詳細説

【0017】の表1にあるBET法による表面積の値より算出された値と推察され、特公開平10−180020の極細ガラス繊維は表1のコード番号で#106,#104,#100,#90等が推測される。 ちなみに、本発明でマイクロガラス繊維がコード番号#90及び#100及び#104である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる問題に対し、従来のガラス繊維ろ材と同等の性能を有する有機繊維を主成分とした高性能エアフィルタ用ろ材で、静電気帯電処理(エレクトレット化)を行わず、湿式抄紙製造法により製造することで、安定した捕集性能を有し、安価で変形や衝撃力(外力)に強く、使用済みに際して焼却処分ができる高性能エアフィルタ用ろ材を実現すべく、鋭意研究の結果、本発明に至った。 なお、ろ材の難燃性の必要性についてはエアフィルタは一般に火気のない用途に使用される場合がほとんどであり、今日エアフィルタの構成部材として合板、紙、合成樹脂、合成繊維等が多く使用され、これらの材料は難燃性でない場合が多い。これは、今日使用後の廃棄物処理に際しての環境汚染を最小限にすることが社会的に優先課題となっている結果である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明で繊維径2.7〜6 5μm繊維長0.5〜5mmの有機繊維はろ材の骨格を形成する繊維で、従来のガラス繊維ろ材の場合では、繊維径1〜4μmのマイクロガラス繊維(コード番号#108及び#110及び#112)に相当する繊維でろ材の70〜80重量%を占めることから、ろ材の有機繊維化を意図する場合、この繊維径成分の有機繊維化が重要となる。
【0015】
本来ならば本発明での有機繊維も繊維径1〜4μmの物を使用するのが好ましいと推測される。しかしながら、現状では工業的に生産され、本用途に適用できる有機繊維は0.1d(デニール)ポリエステル繊維(PET)繊維(繊維径2.7〜4.5μm)が限度である。本有機繊維の繊維径は2.7〜6.5μm(0.1d〜0.3d)の物が使用できるが、好ましくは2.7〜5μm(0.1d〜0.2d)である。 繊維径が6.5μmを越える物は圧力損失を上昇させ粒子捕集率を低下させるため、高性能エアフィルタ用ろ材には適さない。結果を後記実施例1 及び表2に示す。
【0016】
本発明で繊維径0.1〜1.0μmが主成分で、繊維長20〜5000μmの微細繊維はろ材の粒子捕集率を向上させる目的で使用する。従来のガラス繊維ろ材の場合では繊維径0.1〜1.0μmが主成分であるマイクロガラス繊維(コード番号#90及び#100及び#106)を使用する。本発明で微細繊維は無機繊維として、マイクロガラス繊維の他に有機繊維としてポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物が使用できる。これらのマイクロフィブリル化物は微細な有機繊維であり、繊維径0.2〜1.0μmが主成分であることからマイクロガラス繊維(コード番号#90及び#100及び#104)の代替として、本発明で微細繊維の全部または一部として使用することができ、従来のろ材よりも無機繊維含有量を大幅に減じ、折り曲げ強さ(脆性)、対衝撃強さ(耐変形破壊)を改善し、エアーフィルタ製造工程及びエアーフィルタ取り扱いに際して破損が生じにくいろ材を得ることができる。
【0017】
即ち、本発明で微細繊維は無機繊維としては繊維径0.1〜1.0μmが大部分を占めるマイクロガラス繊維で、スピニング方、火炎挿入法、ロータリー法などで製造される綿状のガラス繊維の中、コード番号#90及び#100及び#104と称する物である。 前記製造方法によるガラス繊維は含有する主要な繊維径範囲毎にコード番号により類別され市販されている。各コード番号のマイクロガラス繊維は電子顕微鏡により視野内の繊維径別繊維数の割合を観察した結果、表1のような繊維径の繊維より構成されている。
【表1】
Figure 2004017041
【0018】
マイクロガラス繊維は製品毎に広い繊維径範囲の繊維を含有し、平均繊維径による区分は厳密な物ではなく、概ねその付近の値になることを意味する。 この事に鑑み、本発明ではマイクロガラス繊維は表1に示す如く大部分を占める繊維の繊維径とコード番号で表現した。
【0019】
本発明で、微細繊維は有機繊維としてポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物で繊維径0.1〜4μmの範囲で、0.2〜1.0μmが大部分を占め、繊維長0.02〜2mmである。
ここでいうマイクロフィブリル化物とはアラミド系繊維など高結晶性、高配向性繊維を適宜の長さに切断した物を水中に分散させホモジナイザー,叩解機等を用いてフィブリル化する方法(特願昭56−100801,特開昭59−92011)や、 合成高分子を溶媒の沸点以上で高圧側から低圧側へ爆発的に噴出させ繊維状にフィブリル化する方法(フラッシュ紡糸法)や水中に分散させた適宜の長さに切断した合成高分子繊維、又はパルプ状繊維を高圧、高速でオリフィスを通過させ器壁に衝突させ急激に減速させることで、合成高分子繊維、又はパルプ状繊維に剪断力を与えて繊維状にフィブリル化する方法 などで得ることができる。
【0020】
本発明で、微細繊維は繊維径0.1〜1μmの繊維が大部分を構成して成る繊維で、無機繊維としては繊維径0.15〜0.4μmの繊維が特に多いコード番号#90のマイクロガラス繊維、及び繊維径0.25〜0.4μmの繊維が特に多いコード番号#100のマイクロガラス繊維、及び繊維径0.4〜0.8μmの繊維が特に多いコード番号#104のマイクロガラス繊維等であるが、好ましくは繊維径0.4μm以下の繊維が特に多いコード番号#90と#100のマイクロガラス繊維であり、また、有機繊維としてはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物で繊維径0.1〜4μmで大部分の繊維が繊維径0.2〜1μmで、特に多くが繊維径0.2〜0.5μmである。 微細繊維が繊維径0.5μm以上の繊維が特に多い場合はろ材の粒子捕集率の低下を招く。 後記 実施例2 表3に示す。
【0021】
本発明で、微細繊維のマイクロガラス繊維、コード番号#90とコード番号#100とコード番号#104は複数または単独で用いることができる。
【0022】
この微細繊維としての無機繊維(マイクロガラス繊維コード番号#90と#100及び#104)と有機繊維(ポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物)との混合割合は無機繊維72〜100重量%、好ましくは74〜100重量% 有機繊維0〜28重量%、好ましくは0〜26重量%である。 有機繊維が26重量%より多くなると粒子捕集率の低下を招く。
後記 実施例3 表4に示す。
【0023】
本発明の、粉末状又は繊維状のポリビニールアルコール(PVA)系バインダーは湿式抄紙後の乾燥工程で熱溶融し、その後の冷却で固化することで、ろ材構成繊維同士を強固に接着することにより、ろ材シートの強度を発現する。  このポリビニールアルコール(PVA)系バインダーは水中溶融温度が60〜110℃でポリビニールアルコール、カチオン変性ポリビニールアルコール、カルボキン変性ポリビニールアルコールが主に使用されるが、これらの他に公知のあらゆる抄紙用バインダー樹脂、例えばポリアクリル系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、澱粉系の粉末状又はエマルジョン抄紙用バインダーを用いることができる。
【0024】
本発明の高性能エアフィルタ用ろ材のはっ水性付与は、有機繊維、微細繊維 及び、粉末状又は繊維状バインダーを混合した水性スラリーを作成し、該スラリーを抄紙機で抄紙し、軽くプレスして得たろ材シートを、サイズロール等を用いてはっ水剤を含浸し、乾燥させることにより得ることができる。  はっ水剤は通常のエアフィルタ用ろ材に用いられるはっ水剤で良く、例えば、フッ素樹脂系はっ水剤、シリコン系はっ水剤、ワックス系エマルジョン、アクリル樹脂系エマルジョン等が用いられる。
【0025】
本発明で、繊維径2.7〜6.5μm、繊維長0.5〜5mmの有機繊維70〜85重量%と、繊維径0.1〜1μmが大部分を占め、繊維長0.02〜5mmの微細繊維15〜30重量%と、前記有機繊維と微細繊維の合計重量100部に対し、1〜4部のポリビニールアルコール系バインダーを配合して、湿式抄紙してなる無機繊維11〜25重量%を含有する高性能エアフィルタ用ろ材は、一般の紙類と同様に焼却処分ができる。ちなみに、一般の紙類の無機成分含有率はグラビア紙で20〜30重量%、硬質紙で15〜20重量%であり、本発明の高性能エアフィルタ用ろ材はこれらの紙類と同等の無機成分含有率で有り、難燃剤などの有害な物質を含まない。
【0026】
有機繊維含有率を高くすれば無機成分を低減できるが、有機繊維含有率が89重量%を越えると粒子捕集率が低下する。 後記 実施例4 表5に示す。 有機繊維含有率が70重量%より低くなると折り曲げによる強度低下が著しく脆性なろ材となり、高性能エアフィルタ用ろ材として好ましくない。 後記 実施例5
表6に示す。
【0027】
【実施例】
実施例1
0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維(ジョンマンビル社製 コード番号#100)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料1−1とした。
次に、0.3デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維(ジョンマンビル社製 コード番号#100)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料1−2とした。
次に、0.5デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維(ジョンマンビル社製 コード番号#100)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料1−3とした。
ろ材シート 試料1−1、 試料1−2 及び試料1−3について、JIS B9927クリーンルーム用エアフィルタ性能試験方法の付属書1(規定)クリーンルーム用エアフィルタろ材性能試験方法により粒子捕集率、圧力損失を測定した。 測定した粒子捕集率と圧力損失の値からα値を算出した。 結果を後記表2に示す。
【0028】
実施例2
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料2−1とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#90(ジョンマンビル社製 繊維径0.1〜1.5μm)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料2−2とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#104(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜2μm)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料2−3とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#106(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜3μm)25重量%とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料2−4とした。
ろ材シート 試料2−1、試料2−2、試料2−3 及び試料2−4について、実施例1と同様に粒子捕集率、圧力損失を測定し、α値を算出した。 結果を表3に示す。
【0029】
実施例3
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製:繊維径0.2〜1.2μm)22重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)3重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。 このろ材シートを試料3−1とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)18.5重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)6.5重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。 このろ材シートを試料3−2とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)75重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製繊維径0.2〜1.2μm)18重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)7重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。 このろ材シートを試料3−3とした。
ろ材シート 試料3−1、試料3−2 及び試料3−3について、実施例1、実施例2と同様に粒子捕集率、圧力損失を測定し、α値を算出した。 結果を 後記 表4に示す。
【0030】
実施例4
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)65重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)25.9重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)9.1重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料4−1とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)70重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)22.2重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)7.8重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。 このろ材シートを試料4−2とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)80重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)14.8重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)5.2重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。
このろ材シートを試料4−3とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)85重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)11.1重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)3.9重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。 このろ材シートを試料4−4とした。
繊維長3mmの0.1デニールポリエステル繊維(帝人(株)テピルス)88重量%とマイクロガラス繊維コード番号#100(ジョンマンビル社製 繊維径0.2〜1.2μm)8.9重量%とポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物(ダイセル化学工業(株):ティアラKY−400S)3.1重量%(固形分のみ)とを配合して成る混合繊維に、この混合繊維100重量部に対して重量2部の繊維状PVAバインダー(クラレ(株)クラウンVP:VPB101)を配合し、ミキサーにて水性スラリーを作成し、JIS P8209の標準角形手漉き抄紙機にて抄紙し、軽くプレスした後、ロータリードライヤーで乾燥し、坪量80g/mのろ材シートを得た。  このろ材シートを試料4−5とした。
ろ材シート 試料4−1、試料4−2、試料4−3、試料4−4 及び試料4−5について、実施例1、実施例2、実施例3と同様に粒子捕集率、圧力損失を測定し、α値を算出した。 後記 表5に示す。
【0031】
実施例5
実施例4で得たろ材シートの試料4−2、試料4−3、試料4−4について、折り曲げ後強度低下[%] 及び、帯電中和処理による粒子通過率の増加率を下記の方法で求めた。
結果を後記表6に示す。
折り曲げ後強度低下率試験方法
JIS P8113(紙及び板紙の引っ張り強さ試験方法)に従い試験片を6枚採取する。この中、3枚についてはJIS P8113の方法に従って「引っ張り強さ」試験を行い、その平均値を「初期引っ張り強さ」とする。
他の3枚については、下記の方法で「繰り返し折り曲げ後の試験片」を調製する。
即ち、試験片を平面上に置き、長手方向の中央において長手方向に対し直角な中心線に沿って厚さ2mm、縦幅約50mm、横幅約50mmの平板をその一辺が中心線上になるように置く。
次に、試験片を平板を挟むようにして中心線に沿って180度折り曲げ、平板の上面に2秒間密着させた後、試験片を元の折り曲げない状態に戻す。
この「折り曲げ」と「元に戻す」操作を5回行い、この試験片を「繰り返し折り曲げ後の試験片」とする。
この「繰り返し折り曲げ後の試験片」3枚をJIS P8113に記載の方法で「引っ張り強さ」試験を行い、その平均値を「折り曲げ後の引っ張り強さ」とする。
式5により引っ張り強度低下率を算出する
Figure 2004017041
帯電中和処理による粒子通過率の増加率試験方法
ろ材シートの粒子捕集率をJIS B9927付属書1(規定)クリーンルーム用エアフィルタろ材性能試験方法に記載の方法で測定する。この測定値を「処理前の粒子捕集率」とする。
次にこのろ材シートに帯電中和剤を十分に含浸した後、常温で乾燥する。
次にこのシートをJIS B9927付属書1(規定)クリーンルーム用エアフィルタろ材性能試験方法に記載の方法で測定する。この測定値を「処理後の粒子捕集率」とする。
次に、測定値から式6により、帯電中和による粒子通過率の増加率[%]を算出する。
Figure 2004017041
【0032】
【比較例】
比較例1
市販の高性能エアフィルタ用ガラス繊維ろ材(北越製紙(株)製 H305AR)について実施例1と同様の性能試験を行い、後記、表2の比較試料1に示す。ざらに、実施例5と同様に折り曲げ後の引っ張り強度低下率を測定した結果 及び、帯電中和処理後の粒子捕集率を測定した結果を後記表6に示す。
【0033】
比較例2
市販の高性能エアフィルタ用ろ材で、ガラス繊維30重量%と有機成分(有機繊維と有機バインダー)70重量%から成る難燃性ろ材(北越製紙(株)製 H388)について、実施例5と同様に折り曲げ後の引っ張り強度低下率を測定した結果及び、帯電中和処理後の粒子捕集率を測定した結果を後記、表6に示す。
【0034】
比較例3
市販の乾式法による高性能エアフィルタ用有機繊維ろ材(東燃タピルス(株)P80UW−EP4)について、実施例5と同様に折り曲げ後の引っ張り強度低下率を測定した結果 及び、帯電中和処理後の粒子捕集率を測定した結果を後記、表6に示す。
【0035】
【表2】
Figure 2004017041
表2のように、高性能エアフィルタ用ろ材の性能を示したのは試料1−1,試料1−2であった。
本有機ろ材が従来のマイクロガラス繊維を代替することで、ろ材の折曲強さ、耐衝撃強さを改善し、エアーフィルター製造工程及び、エアフィルタ取り扱いに於ける破損が生じないろ材を得た。
【0036】
【表3】
Figure 2004017041
本発明でマイクロガラス繊維グレード番号#106は繊維径0.25〜1μmの繊維が大部分であるが、特に繊維径0.5μm以上の繊維を多く含有するため、微細繊維としての効果は小さく粒子捕集率を低下させる。
【0037】
【表4】
Figure 2004017041
表4のように微細繊維を構成する無機繊維(マイクロガラス繊維#100または#90)と有機繊維(ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維のマイクロフィブリル化物)との割合は無機繊維が100〜74重量%、有機繊維が0〜26重量%である。
【0038】
【表5】
Figure 2004017041
【0039】
【表6】
Figure 2004017041
【0040】
【発明の効果】
本発明による高性能エアフィルタ用ろ材は、従来にない高い有機繊維含有率で高性能を実現すると共に、有害物質を含まず、柔軟で破れにくく、加工性に優れている。
本発明のろ材を使用したエアフィルタは使用後に一般可燃物と同様に焼却処分ができる高性能エアフィルタを提供する。

Claims (6)

  1. 繊維径2.7〜6.5μm、繊維長0.5〜5mmの有機繊維70〜85重量%と繊維径0.1〜1.0μmが大部分を占める繊維長0.02〜5mmの微細繊維15〜30重量%との混合繊維に繊維状または粉末状バインダーを混合繊維の合計重量100部に対して0.5〜4部配合し湿式抄紙してなる 有機繊維含有率が75〜89重量%、坪量50〜100g/mの使用済みに際して焼却処理に適した高性能エアフィルタ用ろ材。
  2. JIS B9927付属書1(規定)クリーンルーム用エアフィルタろ材性能試験方法に記載された方法で測定した、粒子捕集率[%]と圧力損失[mmHO]の値から式1
    Figure 2004017041
    により算出されるαの値が0.035以上であり、
    JIS P8113紙及び板紙の引っ張り強さ試験方法に記載された方法で、引っ張り強さが400g/15mm幅以上であり、下記「折り曲げ後強度低下率試験方法」による折り曲げ後の「強度低下率[%]」が5%以下である請求項1に記載の高性能エアフィルタ用ろ材。
    折り曲げ後強度低下率試験方法
    JIS P8113(紙及び板紙の引っ張り強さ試験方法)に従い試験片を6枚採取する。この中、3枚についてはJIS P8113の方法に従って「引っ張り強さ」試験を行い、その平均値を「初期引っ張り強さ」とする。
    他の3枚については、下記の方法で「繰り返し折り曲げ後の試験片」を調製する。
    即ち、試験片を平面上に置き、長手方向の中央において長手方向に対し直角な中心線に沿って厚さ2mm、縦幅約50mm、横幅約50mmの平板をその一辺が中心線上になるように置く。
    次に、試験片を平板を挟むようにして中心線に沿って180度折り曲げ、平板の上面に2秒間密着させた後、試験片を元の折り曲げない状態に戻す。
    この「折り曲げ」と「元に戻す」操作を5回行い、この試験片を「繰り返し折り曲げ後の試験片」とする。
    この「繰り返し折り曲げ後の試験片」3枚をJIS P8113に記載の方法で「引っ張り強さ」試験を行い、その平均値を「折り曲げ後の引っ張り強さ」とする。
    式2により引っ張り強度低下率を算出する
    Figure 2004017041
  3. 繊維径2.7〜6.5μm、繊維長0.5〜5mmの有機繊維がポリエステル繊維、ポリアクリルニトリル繊維、ポリプロピレン繊維、及びセルロース繊維、セルロース系再生繊維の中から1種または複数選ばれる。 繊維径0.1〜1.0μmが大部分を占める繊維長0.02〜5mmの微細繊維は有機繊維ではポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物で 繊維径0.2〜1μmが大部分を占め、少量の1〜5μmがあり、繊維長0.02〜2mmであるものと無機繊維ではマイクロガラス繊維で繊維径0.1〜1.0μmが大部分を占め、少量の1〜1.6μmがあり、繊維長0.05〜5mmでコード番号が#90及び#100及び#104である。 微細繊維が前記、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物 及びマイクロガラス繊維のコード番号#90及び#100及び#104から1種または複数選ばれる請求項1,2の高性能エアフィルタ用ろ材。
  4. 微細繊維が有機繊維(ポリ−P−フェニレンテレフタルアミド繊維またはポリ−P−フェニレンテレフタルアミド−3・4−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維等のマイクロフィブリル化物)と無機繊維(マイクロガラス繊維のコード番号#90及び#100及び#104)の両方により構成され、その構成割合は有機繊維0〜26重量%、無機繊維74〜100重量%である、請求項1,2,3の高性能エアフィルタ用ろ材。
  5. 帯電中和剤、有機溶剤などの静電帯電を中和する物質が付着しても粒子通過率が、式3によりより算出する「粒子通過率の増加率[%]」が30%以下である請求項1,2,3,4に記載の高性能エアフィルタ用ろ材。
    Figure 2004017041
    但し、 PEi : 静電帯電を中和する物質が付着していない時のろ材の粒子捕集率[%]
    Ed : 静電帯電を中和する物質が付着している時のろ材の粒子捕集率[%]
  6. 請求項1,2,3,4,5に記載の高性能エアフィルタ用ろ材を用いて成る高性能エアフィルタ
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