JPH0522118U - 車両用引き違い窓 - Google Patents

車両用引き違い窓

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JPH0522118U
JPH0522118U JP1532791U JP1532791U JPH0522118U JP H0522118 U JPH0522118 U JP H0522118U JP 1532791 U JP1532791 U JP 1532791U JP 1532791 U JP1532791 U JP 1532791U JP H0522118 U JPH0522118 U JP H0522118U
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JP
Japan
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opening
glass
rail
closing
guide
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Pending
Application number
JP1532791U
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English (en)
Inventor
聖樹 岳野
Original Assignee
日産車体株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閉時にはフラッシュサーフェス化を達成でき
ると共に、開時の室内側突出量を小さくすることができ
る車両用引き違い窓を提供すること。 【構成】 サイドパネルSに開口部1が形成され、フロ
ントレール8及びリヤレール9にスライドガイドされて
前記開口部1を開閉するフロントガラスFG及びリヤガ
ラスRGが設けられ、両ガイドレール8,9と両ガラス
FG,RGとの間に、閉時に両ガラスFG,RGを略同
一面に配置させると共に、開時に両ガラスFG,RGが
スライド方向で重ならない位置に配置させるようガラス
FG,RGを室内IN方向に移動可能に支持し、かつ、
両レール8,9にスライド自在に支持されたフロントチ
ルト機構11及びリヤチルト機構12が設けられ、前記
フロントレール8及びリヤレール9が開口部1側縁のサ
イドパネルSに取付けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用引き違い窓に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用引き違い窓として、例えば、実開平2−223号公報に記載され ているものが知られている。この車両用引き違い窓は、車体のサッシュに2枚の ガラス戸(開閉体)を摺動可能に設け、一方のガラス戸が閉じる時に、他方のガ ラス戸を外側に押動させる構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術にあっては、サッシュを設けた構造であるため に、ガラス戸(開閉体)とサッシュ及び車体との面一化(いわゆるフラッシュサ ーフェス化)ができ難く、風切音が発生するし、見栄えも悪いという問題があっ た。また、一方のガラス戸で他方のガラス戸を押動させるから、駆動抵抗が大き く、スムーズな開閉を行うのに難点がある。
【0004】 ところで、引き違い窓とは異なるが、車両において開口部を開閉する手段とし て、実開昭62−16020号公報に記載されているスライドルーフ装置が知ら れている。この装置にあっては、開口部の室内側に設けたフレームに、2枚のリ ッドの室内側に重なる位置にレールを設置し、このレールとリッドとの間にリッ ドを上下させるリンク機構を設けた構造となっている。従って、この装置によれ ば、リッドと車体との面一化は達成することができるが、室内側のフレームにリ ッドと重なるようにしてレールを設けているため、どうしてもレールがリッドの 室内側に出っ張ることになり、室内側への突出量が大きくなって車室スペースを 狭くするという問題があった。
【0005】 本考案は、上述の問題に着目して成されたもので、閉時にはフラッシュサーフ ェス化を達成できると共に、開時の室内側突出量を小さくすることができる車両 用引き違い窓を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の車両用引き違い窓は、上記目的を達成するために、車体側壁に開口部 が形成され、この開口部の側縁に沿って設けられた第1ガイドレール及び第2ガ イドレールにスライドガイドされて前記開口部を開閉する第1開閉体及び第2開 閉体が設けられ、両ガイドレールと開閉体との間に、閉時に両開閉体を略同一面 に配置させると共に、開時に両開閉体がスライド方向で重ならない位置に配置さ せるよう開閉体を室内方向に移動可能に支持し、かつ、両ガイドレールにスライ ド自在に支持されたチルト機構が設けられ、前記第1ガイドレール及び第2ガイ ドレールが開口部側縁の車体側壁に取付けられている手段とした。
【0007】
【作用】
閉時には、第1・第2の開閉体が略同一面に配置される。このため、風切音の 発生を防止することができると共に、外観が向上する。
【0008】 両開閉体のいずれか一方もしくは両方を開く時には、チルト機構により開閉体 の一方を他方の開閉体とスライド方向で重ならない位置まで移動させた状態で、 第1・第2ガイドレールに沿ってスライドガイドする。
【0009】 そして、本考案では、第1・第2ガイドレールを、開口部側縁の車体側壁に設 けているため、両ガイドレールが開閉体に対して室内側に大きく飛び出して配置 されることがなく、装置の車室側への突出量を少なくすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
【0011】 図1,図2は車両の側面に設けられた本考案一実施例の車両用引き違い窓の概 略の構成を示す斜視図であって、図1は閉状態、図2は開状態を示している。こ れらの図に示すように、サイドパネル(車体側壁)Sに開口された開口部1を覆 って、フロントガラス(第1開閉体)FGとリヤガラス(第2開閉体)RGが設 けられている。そして、両ガラスFG,RGの上下には、それぞれ板状のブラケ ット2a,2b,3a,3bが取り付けられている。尚、図3の断面図(図1の S3−S3断面に相当する)に示すように、このブラケット2aは、フロントガ ラスFGの外周端縁に弾性材で形成されたウエザストリップ4を取り付けるため にフロントガラスFGの端縁を挟持状態で取り付けられたリテーナ5に、ボルト 6,ナット7により取り付けられている。尚、他のブラケット2b,3a,3b も同様の取付構造となっている。また、この図3に示すように、前記サイドパネ ルSは、パネルインナsiとパネルアウタsoとを両者間に空間部ssを形成す るように接合して形成されたもので、前記開口部1の端縁となる部分に両パネル si,soの接合部swが形成されている。
【0012】 また、前記開口部1の周囲には両ガラスFG,RGを前後にスライドガイドす る、略コの字形状のフロントレール(第1ガイドレール)8及びリヤレール(第 2ガイドレール)9が設けられている。即ち、両ガイドレール8,9は、図1に 示すように、前後方向(図中FR方向)に延在されたスライドガイド部8a,9 aと、上下方向に延在された連結部8b,9bとで構成されている。そして、両 レール8,9は、図2のS4−S4断面図である図4に示すように、開口部1の 側縁であって、パネルインナsiの車室IN側に面している部位に、レールの開 口を車室IN側に向けて設置されていると共に、フロントレール8のスライドガ イド部8aとリヤレール9のスライドガイド部9aが上下に隣接して設置されて いる。尚、両レール8,9のスライドガイド部8a,9aには、図5,図6にも 示しているように、略断面T字形状のスライダ溝8d,9dが形成されていると 共に、このスライダ溝8d,9dの両脇にはワイヤ溝8e,9eが形成されてい て、このワイヤ溝8e,9eには、連結部8b,9bの中央に設けられたモータ Mf,Mrにより、押し引きされるワイヤ10が摺動可能に配設されている。
【0013】 また、両ガラスFG,RGのブラケット2a,2b,3a,3bと、両レール 8,9との間には、フロントチルト機構11及びリヤチルト機構12が設けられ ている。次に、両チルト機構11,12について説明するが、両者はほぼ同じ構 成であるので、図7,図8によりフロントチルト機構11の構成について説明す る。すなわち、フロントチルト機構11は、フロントレール8のスライドガイド 部8aに摺動可能に収容されたスライダ11aと、一端がこのスライダ11aに 回動可能に軸11dにより取り付けられると共に、他端がブラケット2aに回動 可能に軸11eにより取り付けられたチルトリンク11bとを有し、フロントガ ラスFGを車幅方向に移動可能に支持している。そして、フロントチルト機構1 1(リヤチルト機構12)は、図3に示すように、フロントガラスFG(リヤガ ラスRG)をその端縁が前記接合部swに当接する位置に配置して両ガラスFG ,RGの表面が同一面となる閉位置に配置させると共に、フロントチルト機構1 1の場合には、この閉位置から、図4に示すように、フロントガラスFGを閉位 置のリヤガラスRGと重ならないだけ室内IN側の前側開位置まで移動させる移 動量に設定され、一方、リヤチルト機構12は、リヤガラスRGを前記閉位置か ら前側開位置のフロントガラスFG(図4)と重ならないだけ室内IN側の後側 開位置まで移動させる移動量に設定されている。尚、図4において、12a及び 12bは、それぞれ、リヤチルト機構12を構成するスライド及びチルトリンク を示している。
【0014】 さらに、フロントチルト機構11について詳細に説明すると、図7に示すよう に、チルトリンク11bの中間部にはガイドローラ11cが設けられている。そ して、このガイドローラ11cは、図に示すように、フロントガイドレール8の スライダ溝8dの側部の一部に形成されたローラガイド溝8fに沿って転動可能 となっていて、しかも、チルトリンク11bとスライダ11aとの間には、チル トリンク11bをこのローラ11cがローラガイド溝8fに圧接する方向に回動 付勢するスプリング(図示省略)が設けられている。また、ローラガイド溝8f の端部には、図7,図8において点線で示すように、室内外方向の深さが緩やか に変化する湾曲形状のチルトガイド部8gが設けられている。
【0015】 従って、スライダ11aがスライダ溝8dをスライドすると、チルトガイド部 8gにおいて、ガイドローラ11cが室内IN方向に変位してチルトリンク11 bが軸11dを中心に回動し、それによりフロントガラスFGが室内IN方向に 移動する。よって、この移動量は、ローラガイド溝8fのチルトガイド部8gに おける深さの変化量及びチルトリンク11bのレバー比(軸11dとガイドロー ラ11cとの距離及び軸11eとガイドローラ11cとの距離)により設定する ことができるものであって、上述のような移動量に設定されているものである。 また、このように室内IN方向へ移動する際に、スライダ11a及びチルトリン ク11bは開スライド方向にスライドするが、同時に、チルトリンク11bが回 動した際にはチルトリンク11bの先端の軸11eは、車室IN側及び閉スライ ド方向に変位する回動となる。そこで、本実施例は、このチルトリンク11bの 開スライド方向への変位量と、チルトリンク11bの先端の軸11eの閉スライ ド方向の変位量とが一致するように設定して、フロントガラスFGを車室IN方 向へ移動させてる間、開スライド方向へ変位しないようにしている。
【0016】 また、リヤガラスRGも同様の構成となっていて、上述のように、室内IN方向 への移動量のみが異なる設定となっている。
【0017】 次に、実施例の作用を説明する。
【0018】 (イ)閉時 フロント・リヤ両ガラスFG,RGを閉じている時には、両ガラスFG,RG 共、図3に示すようにサイドパネルSの接合部swに当接して配置され、両ガラ スFG,RGの表面が同一面に配置されることになる。加えて、両ガラスFG, RGの周囲にサッシュ等も設けていないから、風切り音の発生を防止することが でき、しかも、外観も向上する。
【0019】 (ロ)開時 フロントガラスFGを開く場合には、モータMfを駆動させる。すると、ワイ ヤ10に引っ張られてスライダ11aがフロントレール8をスライドする。そし て、このスライド初期において、チルトリンク11bのガイドローラ11cがチ ルトガイド部8gにガイドされることでチルトリンク11bが回動し、それによ り、フロントガラスFGが前側開位置まで室内IN方向へ移動し、その後、後方 へスライドする。従って、フロントガラスFGは、リヤガラスRGと衝突するこ となく開スライドする。
【0020】 また、リヤガラスRGを開く場合も同様であり、モータMrを駆動させる。こ の場合、リヤガラスRGの室内IN方向への移動量が大きく設定されていて、図 4に示すようにリヤガラスRGが後側開位置まで移動した際には、前側開位置の フロントガラスFGよりも室内IN側に位置する。従って、フロントガラスFG が閉位置と前側開位置のいずれに配置されていてもリヤガラスRGは開スライド する。尚、フロントガラスFGが前側開位置から開方向へスライドしている時に は、フロントガラスFGがリヤガラスRGの移動軌跡上に存在するためリヤガラ スRGを開くことはできない。一方、リヤガラスRGは閉位置,後側開位置,開 スライド位置にかかわらずフロントガラスFGの移動軌跡上に存在することはな いので、フロントガラスFGはリヤガラスRGの位置にかかわらず開くことがで きる。
【0021】 以上説明したように、本実施例にあっては、フロント・リヤ両ガラスFG,R Gを、閉位置では略同一面に配置してフラッシュサーフェス化を達成することが できるようにしながら、フロント・リヤ両ガイドレール8,9をサイドパネルS の側縁部において、フロント・リヤ両ガラスFG,RGと室内IN方向に重なら ない位置に設けたため、両ガイドレール8,9は、図4に示すように、前側開位 置及び後側開位置に移動させたフロント・リヤ両ガラスFG,RGよりも室内I N側に配置されず、したがって、室内INへの突出量を小さくできるという効果 が得られる。
【0022】 また、フロントガラスFG,リヤガラスRGは、それぞれ独立してスライドす るので、駆動がスムーズである。
【0023】
【考案の効果】
以上説明してきたように、本考案の車両用引き違い窓にあっては、第1ガイド レール及び第2ガイドレールにスライドガイドされて前記開口部を開閉する第1 開閉体及び第2開閉体が設けられ、両ガイドレールと開閉体との間に、閉時に両 開閉体を略同一面に配置させると共に、開時に両開閉体がスライド方向で重なら ない位置に配置させるよう開閉体を室内方向に移動可能に支持し、かつ、両ガイ ドレールにスライド自在に支持されたチルト機構が設けられている手段としたた め、閉時には、2枚の開閉体が略同一面に配置され、風切音の発生を防止するこ とができると共に、外観が向上するという効果が得られ、しかも、両レールを開 口部側縁の車体側壁に設けたことにより、両レールが開閉体の車室側に重なって 配置されているのに比べて、車室側への突出量を少なくすることができて、室内 スペースを有効利用できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例の車両用引き違い窓の閉状態を
示す要部斜視図である。
【図2】実施例窓の開状態を示す要部斜視図である。
【図3】実施例窓の要部を示す図1のS3−S3線によ
る断面図である。
【図4】実施例窓の要部を示す図2のS4−S4線によ
る断面図である。
【図5】実施例窓の要部を示す図7のS5−S5線によ
る断面図である。
【図6】実施例窓の要部を示す図7のS6−S6線によ
る断面図である。
【図7】実施例窓の要部の閉時の状態を示す平面図であ
る。
【図8】実施例窓の要部の開時の状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
S サイドパネル(車体側壁) FG フロントガラス(第1の開閉体) RG リヤガラス(第2の開閉体) 1 開口部 11 フロントチルト機構 12 リヤチルト機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側壁に開口部が形成され、 この開口部の側縁に沿って設けられた第1ガイドレール
    及び第2ガイドレールにスライドガイドされて前記開口
    部を開閉する第1開閉体及び第2開閉体が設けられ、 両ガイドレールと開閉体との間に、閉時に両開閉体を略
    同一面に配置させると共に、開時に両開閉体がスライド
    方向で重ならない位置に配置させるよう開閉体を室内方
    向に移動可能に支持し、かつ、両ガイドレールにスライ
    ド自在に支持さ れたチルト機構が設けられ、前記第1ガイドレール及び
    第2ガイドレールが開口部側縁の車体側壁に取付けられ
    ていることを特徴とする車両用引き違い窓。
JP1532791U 1991-03-15 1991-03-15 車両用引き違い窓 Pending JPH0522118U (ja)

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JP1532791U JPH0522118U (ja) 1991-03-15 1991-03-15 車両用引き違い窓

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JPH0522118U true JPH0522118U (ja) 1993-03-23

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