JPH05216439A - 液晶の多階調駆動回路 - Google Patents

液晶の多階調駆動回路

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JPH05216439A
JPH05216439A JP2252192A JP2252192A JPH05216439A JP H05216439 A JPH05216439 A JP H05216439A JP 2252192 A JP2252192 A JP 2252192A JP 2252192 A JP2252192 A JP 2252192A JP H05216439 A JPH05216439 A JP H05216439A
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gradation
section
voltage
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JP2252192A
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English (en)
Inventor
宏之 ▲真▼野
Hiroyuki Mano
Tetsuya Suzuki
哲也 鈴木
Shintaro Suzumura
伸太郎 鈴村
Hiroaki Shirane
弘晃 白根
Tsutomu Furuhashi
勉 古橋
Kazuhisa Nishimoto
和久 西本
Toshio Futami
利男 二見
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】少ない階調レベル信号入力で、多階調表示のた
めの液晶印加電圧を発生する液晶の多階調駆動回路を提
供する 【構成】階調情報を収納するデータラッチ部1と階調情
報に対応して重み付けされた電流源部2と、階調情報に
従って電流源部2からの電流を加算する電流加算部3
と、前記電流加算された電流を蓄積する電流蓄積部5
と、電流蓄積部5を初期化する電流放電部6と、前記電
流蓄積部5に蓄積した電圧を液晶画素へ印加するための
増幅部7と、前記電流蓄積部5のバラツキを補正する監
視部4とを備える。 【効果】階調情報を電流量に置き換えることで、少ない
階調レベル信号入力で、多階調表示が可能であり、液晶
の多階調駆動回路LSIのピン数増加を解消できる効果
がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の駆動回路に係
り、特に、多階調表示に適した多階調駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パーソナルコンピュータ
(以下、パソコンと略記)およびブック型パソコン等の
いわゆる携帯型パソコンが普及しつつある。これらの携
帯型パソコンでは、そのキーデバイスとして、液晶表示
装置が用いられている。この液晶表示装置にあっては、
CRTディスプレイと同様に、カラ−化、多色化の要望
が強まっている。
【0003】液晶表示装置のカラ−化の方法としては、
赤(R),緑(G)、青(B)のカラーフィルタを用
い、それぞれを液晶の各画素に配置することで実現して
いる。また、多色化の方法としては、特開昭63−30
4229号公報に開示されているものがある。これは、
液晶に印加する電圧をmレベル用意し、液晶の多階調駆
動回路へ入力することで、液晶の多階調駆動回路は、表
示データの階調情報によって、mレベルの電圧のうち一
つを選択して、液晶の各画素に印加し、m3色を実現し
ている。
【0004】なお、本明細書では、mレベルの階調表示
を行うために液晶の多階調駆動回路へ入力する電圧(も
しくは電流)を、階調レベル信号と定義する。従って、
本従来例での階調レベル信号は、m個の電圧ということ
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術の
場合、m=8、すなわち、512色表示までは、液晶の
多階調駆動回路のチップサイズから実現可能である。と
ころが、マルチメディアによる液晶表示装置のフルカラ
ー化(すなわち26万色、1600万色)への対応を考
慮すると、m=64またはm=256となり、入力する
電圧レベル、すなわち、階調レベル信号が多くなる。し
かし、このように多くの階調レベル信号を用意すること
は、液晶の多階調駆動回路のチップサイズ、基板の配
線、電源回路の規模等を考慮すると、実現が困難であ
る。
【0006】このように、上記従来の技術は、液晶表示
装置のフルカラー化の場合、液晶の多階調駆動回路への
入力電圧本数(すなわち、階調レベル信号)が多く、液
晶の多階調駆動回路LSIとしての実現性に問題があっ
た。
【0007】本発明の目的は、液晶表示装置のフルカラ
ー化に対応すべく、少ない階調レベル信号入力で、多色
化を実現する多階調表示に適した多階調駆動回路を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一態様によれば、階調情報を受けて、多階
調表示するための液晶印加電圧を発生する多階調駆動回
路において、複数個の電流源を有する電流源部と、これ
らの電流源からの電流を、階調情報に対応して選択して
加算する電流加算部と、加算された電流を電圧に変換す
る電流電圧変換部とを有することを特徴とする多階調駆
動回路が提供される。
【0009】電流電圧変換部は、加算した電流を蓄積し
て電圧を生成する電流蓄積部と、その蓄積した電流を放
電して、電流蓄積部を初期化する電流放電部とを備える
もので構成することができる。電流蓄積部としては、コ
ンデンサを用いることができる。
【0010】本発明は、電流源が出力する電流の大きさ
を監視し、電流源の電流の大きさを制御する監視部をさ
らに有することができる。
【0011】また、本発明は、各々の電流源が出力する
電流の大きさを微調整する手段をさらに備えることがで
きる。
【0012】電流源部は、同一の電流を出力する複数個
の電流源で構成することができる。
【0013】また、電流源部は、nbitの階調情報に
対応して重み付けしたn個の電流源で構成することがで
きる。この場合、電流加算部は、n個の電流源のうちn
bitの階調情報に対応した電流を選択して加算するも
のとすることができる。
【0014】さらに、電流源部は、デジタル表示データ
の赤、緑、青、各々の階調情報に対して、異なる重み付
けをした電流源で構成することができる。
【0015】
【作用】電流源部は、複数個の電流源からそれぞれ予め
定め等大きさの電流を出力する。この電流の大きさは、
すべて均等とするか、重み付けをした大きさとすること
ができる。
【0016】電流加算部は、これらの電流源からの電流
を、階調情報に対応して選択して加算する。電流源の選
択は、階調情報に示す階調を得るに必要な印加電圧に対
応する電流となる、1または2以上の電流源を選ぶこと
により行なう。2以上の電流源が選択された場合、それ
らの電流は重ね合わされて加算される。
【0017】電流電圧変換部は、加算された電流を電圧
に変換する。変換は、例えば、コンデンサ等で、加算し
た電流を蓄積して電圧を生成することによって行なうこ
とができる。なお、電流電圧変換部は、蓄積された電流
を放電することにより初期化することができる。
【0018】なお、電流源部は、階調情報bit数に対
応した電流源を設け、それぞれの電流源の電流を階調情
報に対応して重み付けを行うことができる。これによ
り、必要な電流源の数を、重み付けを行なわない場合に
比べて、減少させることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を用い
て説明する。
【0020】まず、本発明の多階調駆動回路が用いられ
る液晶表示装置の実施例について、図21を参照して説
明する。
【0021】図21に示す液晶表示装置は、複数の画素
がマトリクス状に配置され、それらの画素で画像のカラ
ー表示を行なう液晶パネル114と、複数の多階調駆動
回路121,122,…123をカスケード接続したデ
ータドライバ120と、走査ドライバ115とを有す
る。
【0022】なお、図21において、78はホールド信
号、12はゲート信号、28は監視部充電信号、61は
1ラインラッチ信号、13はラッチ信号、14は表示デ
ータ、69は右シフトスタート/左シフトエンド信号、
70は右シフトエンド/左シフトスタート信号である。
【0023】液晶パネル114は、データドライバ12
0の出力信号線120aの1本と、走査ドライバ115
の信号線115aの1本との交点に、1画素MOSトラ
ンジスタ116と、液晶容量117と、付加容量118
とが配置される構成となっている。これらが、液晶パネ
ル14の1画素を構成する。
【0024】なお、多階調駆動回路121等は、後述す
る各実施例の多階調駆動回路で構成することができる。
また、この場合、例えば、1の多階調駆動回路を1のL
SI(Large Scale Integrated-circuit)とすることが
できる。
【0025】このような構成において、1ライン分の表
示データ14は、ラッチ信号13によってデータドライ
バ120に順次書き込まれる。1ラインラッチ信号6
1、監視部充電信号28、ゲート信号12、ホールド信
号78によって、データドライバは、入力された1ライ
ン分の表示データに対応した液晶印加電圧を生成出力す
る。この液晶印加電圧は、液晶パネル114に配置され
ている全ての1画素MOSトランジスタ116のドレイ
ンに加えられる。一方、走査ドライバ115は、走査シ
フト信号112の入力によって、走査するラインを順次
替える。走査ドライバ115の出力は、各1画素MOS
トランジスタ116のゲートに接続されているので、走
査ラインの液晶容量117、付加容量118には、デー
タドライバが生成出力した電圧が蓄積される。
【0026】このようにして、各画素において、表示デ
ータに対応した階調で表示が行なわれ、結果として、多
色表示が行なえる。
【0027】以下、本発明の多階調駆動回路の実施例に
ついて、図面を参照して説明する。
【0028】図1は、本発明の1実施例の構成の概要を
示すブロック図である。
【0029】本実施例は、nbitの階調情報をラッチ
するためのデータラッチ部1と、複数の電流源を有する
電流源部2と、電流源部2の複数の電流源からの電流
を、階調情報に対応して選択して加算する電流加算部3
と、加算された電流を蓄積する電流蓄積部5と、蓄積さ
れた電流を放電する電流放電部6と、電流蓄積部5の出
力電圧を増幅する増幅部7と、電流蓄積部5の容量Cの
バラツキを補正するための監視部4とを備える。
【0030】電流蓄積部5は、容量Cのコンデンサとし
て機能し、電流放電部6と共に、加算された電流を電圧
に変換する電流電圧変換部として機能する。
【0031】ここで、説明を明瞭にするために、液晶1
画素に限定して図1の動作を説明する。
【0032】nbitの階調情報を信号線14より入力
し、信号線13のラッチ信号によってデータラッチ部1
に書き込む。そして、データラッチ部1は、信号線12
から入力されるゲート信号によって、信号線8、9、1
0、11を使って、入力した階調情報を、一定時間、電
流加算部3へ出力する。信号線8、9、10、11は、
階調情報のbitに対応して20、21、22、…2の
(n−1)乗の重み付け出力になっている。
【0033】電流源部2は、前記重み付けに対応した電
流量を、電流加算部3と監視部4へ出力する。そして、
電流加算部3は、データラッチ部1からの階調情報によ
る重み付け出力にしたがって、電流源部2が出力する重
み付けされた電流を加算し、電流蓄積部5へ信号線17
を使って出力する。例えば、ゲート信号が”H”の期間
をゲートON期間として、データラッチ部1が入力した
階調情報を、信号線8、9、10、11を使って電流加
算部3へ出力するものと定義し、この時間をTon(s
ec)とする。そして、この間、電流加算部3が出力す
る電流をiとする。この場合、電流蓄積部5に供給され
た電流によって発生する電圧Vcは、 Vc=(1/C)*i*Ton となる。ここで、Cは、電流蓄積部5の容量である。
【0034】すなわち、Ton=一定とすると、電流加
算部3で発生した電流iは階調情報に相応したものであ
ることから、Vcは、階調情報に相応した電圧となる。
そして、電流蓄積部5で発生した電圧Vcを増幅部7で
増幅し、液晶1画素の電極に加えることで、Vcに応じ
た階調を得ることができる。
【0035】また、電流放電部6は、次の階調情報に相
応した電流量を電流蓄積部5へ蓄積しVcを発生させる
ために、前回に蓄積した電流を放電し、初期状態に戻す
ものである。
【0036】さらに、監視部4は、電流蓄積部5の容量
Cのバラツキを補正するためのもので、電流源部2の出
力する電流を監視し、電流源の出力する電流を変化させ
ることで、容量Cのバラツキを制御する。
【0037】次に、本実施例について、図2に示す具体
的な回路例と、図3に示すタイミングチャートを参照し
てさらに詳細に説明する。なお、図2において、図1に
示すされるものと同様のものには、同一符号を付してあ
る。
【0038】電流源部2は、その構成要素として、重み
付けされた電流量を出力する電流源21、22、23、
…24を有する。電流源21、22、23、24は、デ
ータラッチ部1が出力する階調情報に対応しており、階
調情報がnbitであればn個の電流源が必要である。
そして、それぞれの電流量は、データラッチ部1の出力
0、21、22、…2の(n−1)乗に対応して、20
i、21*i、22*i、…(2の(n−1)乗)*iと
してある。
【0039】監視部4は、その構成要素として、電流蓄
積部5と同じ容量Cを有するコンデンサ25と、誤差補
正参照電圧源26と、コンパレータ27と、スイッチ3
4と、コンデンサ25の放電スイッチ35とを有する。
【0040】電流加算部3は、その構成要素として、ス
イッチ30、31、32、…33を有する。各スイッチ
30、31、32、…33の出力側は、共通に接続さ
れ、電流を加算できるようになっている。ここで、スイ
ッチとしては、MOSトランジスタを用いている。
【0041】次に、本実施例の動作について説明する。
【0042】ゲートON期間にデータラッチ部1が出力
した階調情報が、2進数でLSBから(1001)であ
るとする。すなわち、信号線8には1、信号線9には
0、信号線10には0、信号線11には1がそれぞれ出
力される。この時、電流加算部3のMOSスイッチ3
0、33がON状態となり、電流加算部3の出力は、次
式のようになる。
【0043】20*i+23*i=9*i この電流が信号線17に流れる。電流蓄積部5は、容量
Cのコンデンサとして機能し、その電流を蓄積する。こ
れによって、本例では、 Vc=(1/C)*9*i*Ton という電圧を発生する。この電圧は、データラッチ部1
が出力した階調情報に定数i、(1/C),Tonをか
けた値である。すなわち、電流蓄積部5で発生する電圧
値は、入力された階調情報によって一義的に決定するこ
とができる。
【0044】監視部4は、ゲートON期間とは同一期間
ではあるが異なるタイミングで、電流源21、22、2
3、…24全ての電流を加算して、電流蓄積部5と同じ
容量Cのコンデンサ25に蓄積する。すなわち、これ
は、液晶1画素に印加する電圧の最大値を示す。この電
圧を誤差補正参照電圧26とコンパレータ27において
比較することで、その差を制御値として電流源部2を制
御することができる。本実施例では、液晶1画素に印加
する最大電圧をそのまま参照電圧としている。
【0045】ここで、図3のタイミングチャートを用い
て、図2の時間的動作を説明する。
【0046】図3において、符号36はリセット信号、
14は階調情報、13はラッチ信号、29は放電信号、
28は監視部充電信号、12はゲート信号、37はコン
デンサ25の蓄積電圧、38は電流蓄積部5の蓄積電圧
である。
【0047】まず、リセット信号36を”L”にするこ
とによって、データラッチ部1を初期化する。階調情報
14をラッチ信号13の立上りでデータラッチ部1へ書
き込む。
【0048】書き込んだ階調データ14を液晶1画素へ
印加する電圧、すなわち、蓄積電圧38へ変換するに
は、データラッチ部1へ書き込み後、まず、放電信号2
9によってコンデンサ25と電流蓄積部5を放電し初期
化する。次に、監視部充電信号28によって監視部4の
コンデンサ25に電流を蓄積し、蓄積電圧37を発生す
る。そして、その蓄積電圧37と誤差補正参照電圧26
と比較することで、電流源部2の出力電流量を制御す
る。次に、ゲート信号12によって、データラッチ部1
が入力した階調情報に従って、電流蓄積部5の蓄積電圧
38が発生する。以降、リセット信号36を除いて、繰
返し動作することで、階調情報に従った液晶1画素への
印加電圧を次々と発生することができる。
【0049】電流源部2の具体的な構成と、監視部4に
よる容量Cのバラツキ補償とについて、図4、図5、図
6を用いて説明する。なお、図4には、電流源部2と監
視部4のコンパレータ27部分を示している。図2に示
したものと同じ要素については同一符号を付してある。
また、図4において、47はフィルタ、48はコンパレ
ータ27の出力信号である。
【0050】電流源部2は、LSI化を考慮して、MO
Sトランジスタ2aおよび40から46によるカレント
ミラー回路によって構成される。すなわち、MOSトラ
ンジスタ40から46を同一トランジスタで構成し、組
合せの数を20、21、22、…2の(n−1)乗個とす
ることで、前記図2を用いて説明した電流源部2を容易
に実現することができる。また、電流蓄積部5のバラツ
キとしては、本発明の液晶ドライバをLSI化する場
合、LSIのチップ間バラツキを想定すると、その容量
Cのチップ間バラツキは30%程度であり、多階調表示
を考えると、無視出来ない量である。電流iと電流iを
蓄積することで発生する蓄積電圧Vcとの関係は、蓄積
時間をt,容量をCtypとすると、 Vc=(1/Ctyp)*i*t で与えられる。本発明ではt=一定であるため、(1/
Ctyp)を傾きとするVc,iの一次関数となる。本
発明では、電流蓄積部5と監視部4のコンデンサ25と
は、同一チップ内の同じ大きさの容量としている。この
ため、電流蓄積部5のバラツキは、コンデンサ25のバ
ラツキと等化と考えてよい。
【0051】図5には、縦軸をコンデンサ25の蓄積電
圧Vc、横軸を電流源部2の総和電流iとして、Vcと
iの関係をグラフ化して示している。図5において、コ
ンデンサ25がばらつかない場合の容量をCtypとし
て、この時の電流(i=ityp)を一定時間tだけ蓄
積した場合、Vcは誤差補正電圧26(Vref)に達
するものとする。ここで、例えば、チップ間で+30%
方向に容量Cがばらついていたとすると、電流ityp
では、コンデンサ25には誤差補正参照電圧26に満た
ない電圧値が蓄積される。
【0052】この場合の監視部4の制御状態を図6を用
いて説明する。図6において、符号28は図3のタイミ
ングチャートで説明した監視部充電信号、50はコンデ
ンサ25の蓄積電圧、48はコンパレータ27の出力、
49はフィルタ47の出力電圧、51はityp流すた
めの電流源電圧である。
【0053】コンデンサ25が+30%ばらついたた
め、監視部充電信号28の”H”期間でのコンデンサ2
5の蓄積電圧50が、誤差補正参照電圧26に満たなか
ったとすると、コンパレータ27からの出力は、コンパ
レータ27入力の差のゲイン倍の電圧出力48となる。
すなわち、ityp時の電圧より高電位となる。コンパ
レータ27の出力は、フィルタ47および抵抗39を介
してMOSトランジスタ2aに印加される。これによっ
て、MOSトランジスタ40から46が電流を多く流す
ように制御が加わる。
【0054】一方、電流を増やし過ぎた場合は、次の監
視部充電信号28の”H”期間でコンデンサ25の蓄積
電圧50は、誤差補正参照電圧26を超えるので、コン
パレータ27の出力は、ityp時の電圧よりも低電位
となり、電流を少なく流すように作用する。コンパレー
タ27の反応速度が速いと、前記制御が俊敏に起こるた
め、制御の平滑化の目的で、フィルタ47を挿入し、出
力電圧49を得ることができる。
【0055】以上のように、容量Cのバラツキを監視部
4は、補正制御することが可能である。
【0056】また、液晶への印加電圧を微調整する方法
を実現するための回路の一例を図7に示す。
【0057】図7に示す回路は、電流微調レジスタ52
と、スイッチ部53と、微調電流源部54とを有する。
微調電流源部54は、前記図4で示した電流源21の数
%ないし数十%程度の電流源を内部に複数持つ。
【0058】微調整するには、まず、ユーザが微調量を
電流微調レジスタ52へ設定する。これにより、電流微
調レジスタ52の内容に従ってスイッチ部53を選択的
にON/OFFすることで、出力電流を微調整すること
ができる。
【0059】なお、微調電流源部54の具体的な実現方
法は、LSI内部においてトランジスタサイズを変える
ことで容易に実現可能である。
【0060】電流を加算し電流蓄積部5へ蓄積して、液
晶1画素に対して階調情報に従った印加電圧を発生する
方法は、以上説明した通りである。
【0061】次に、複数画素に対する本発明の液晶の多
階調駆動回路の実施例に関して説明する。
【0062】図8は、本発明の第2実施例として、液晶
の複数画素に対する多階調駆動回路の構成を示してい
る。なお、上記図1および図2に示したものと同様の要
素には、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0063】本実施例の基本構成は、図1に示すものと
同様であって、データラッチ部1と、電流源部2と、電
流加算部3と、監視部4と、電流蓄積部5と、電流放電
部6と、増幅部7とを備えている。
【0064】データラッチ部1は、その構成として、チ
ップセレクタ・シフタ62と、データレジスタ63と、
データラッチ64と、ゲート65とを備える。なお、6
1は1ラインラッチ信号、66、67、68はデータレ
ジスタへのチップセレクト信号、69は右シフトスター
ト/左シフトエンド信号、70は右シフトエンド/左シ
フトスタート信号である。
【0065】複数画素に対応するためのポイントは、主
にデータラッチ部1の構成にある。一方、電流源部2、
電流加算部3、監視部4、電流蓄積部5、放電部6およ
び増幅部7については、扱う画素分用意すればよく、そ
れらの機能および動作は、上述した液晶1画素における
それと何ら変わるところはない。ただし、監視部4は、
一つの液晶の多階調駆動回路LSIに最低一つあればよ
い。
【0066】また、本実施例では、R,G,Bカラーフ
ィルタを縦に交互に並べる、いわゆる縦ストライプのカ
ラー液晶表示装置を扱うものとして説明する。表示デー
タは、信号線14から入力し、R,G,B3色分を階調
情報を含めて同時に入力するものと仮定する。従って、
階調情報がnbitである場合、3nbitの表示デー
タ(これを1ドットの表示データと定義する)を同時に
入力するものである。ここでは、複数画素をNドットと
して説明する。
【0067】チップセレクタ・シフタ62は、リセット
信号36により初期化される。そして、ラッチ信号13
の入力と入力回数によって、データレジスタ63へ必要
なチップセレクト信号を出力したり、さらに、液晶の多
階調駆動回路のカスケード接続のため、右シフトスター
ト/左シフトエンド信号69、右シフトエンド/左シフ
トスタート信号70を入出力する。例えば、データレジ
スタ63の左側から右側に向かって順次表示データを書
き込みたければ、チップセレクタ・シフタ62へその旨
を通知し、右シフトスタート/左シフトエンド信号69
を入力する。そして、ラッチ信号13の入力に従って、
チップセレクト信号66、チップセレクト信号67、…
チップセレクト信号68を順次出力し、右シフトエンド
/左シフトスタート信号70を出力する。また、逆に、
データレジスタ63の右側から左側に向かって順次表示
データを書き込みたければ、チップセレクタ・シフタ6
2へその旨を通知し、今度は、右シフトエンド/左シフ
トスタート信号70を入力する。そうすると、ラッチ信
号13の入力によって、チップセレクト信号68、…チ
ップセレクト信号67、チップセレクト信号66を順次
出力し、右シフトスタート/左シフトエンド信号69を
出力する。このようなNドット分のチップセレクタ・シ
フタ62は、N進カウンタ回路、デコーダ回路、そし
て、Nbitシフトレジスタ回路で容易に実現できる。
【0068】次に、データレジスタ63は、液晶パネル
のカラーストライプの並びに従って、R,G,B交互に
配置される複数のレジスタを有し、一つのレジスタはn
bitで構成される。1ドット分の表示データを1度に
書き込むため、同一のチップセレクト信号を1ドット分
のレジスタに入力する。Nドット分のデータレジスタ
は、3nN bitの容量となる。データレジスタ63
に書き込まれたNドット分の表示データは、1ラインラ
ッチ信号61によって、データレジスタ63からデータ
ラッチ64へ転送される。
【0069】さらに、1ラインラッチ信号61は、監視
部4、電流放電部6へ入力され、容量26、そして電流
蓄積部5を初期化する。そして、ゲート信号12によっ
て、図1から図7で説明した本発明で特徴的な電流源部
2、電流加算部3、監視部4、電流蓄積部5、電流放電
部6、増幅部7が動作し、3N画素それぞれのnbit
階調情報に対応した各液晶画素への印加電圧を発生す
る。
【0070】次に、図9に示すタイミングチャートを用
いて、図8のブロック図に示す本実施例の動作について
説明する。
【0071】図9は複数画素に対する本実施例の動作を
示すタイミングチャートである。図3、図8に示すもの
と同様のものには同一符号を付した。なお、図9では、
データレジスタ63の左から右へ書き込む場合について
説明する。
【0072】リセット信号36入力後、右シフトスター
ト/左シフトエンド信号69”H”をラッチ信号13の
立上りでサンプリングし、表示データ1ドット分をデー
タレジスタ63へ書き込む。そして、これ以降のラッチ
信号13の立上りで、順次右シフトしてデータレジスタ
63へ書き込む。Nドット書き込み後、N個目のラッチ
信号13の立ち下がりに同期して、右シフトエンド/左
シフトスタート信号70を”H”出力する。右シフトエ
ンド/左シフトスタート信号70は、次の液晶の多階調
駆動回路の右シフトスタート/左シフトエンド信号69
の入力に接続されている。これによって、次の液晶の多
階調駆動回路へ表示データを書き込むことができる。
【0073】以上の動作を繰返し、1ライン分の表示デ
ータをデータレジスタ63に書き込み終わると、Nドッ
トラッチ信号61を入力して、データレジスタ63の内
容をデータラッチ64へ転送すると共に、コンデンサ2
5および電流蓄積部5を初期化する。そして、監視部充
電信号28の”H”期間で、コンデンサ25の蓄積電圧
37は、図9のようになり、ゲート信号12の”H”期
間でゲート65から各液晶画素の階調情報が電流加算部
3へ出力され、1ライン分の各液晶画素に対する印加電
圧38が発生する。
【0074】次に、本発明の第3の実施例として、液晶
の複数画素に対する多階調駆動回路の実施例について説
明する。
【0075】図10に、本実施例の多階調駆動回路の構
成を示す。なお、図10において、図8と同様の構成要
素には同一符号を付し、重複した説明は省略することと
する。
【0076】図10に示す実施例は、図8に示す実施例
に比べ、データラッチ部1の構成において、データラッ
チ64が存在するか否かの違いしかない。図10の実施
例では、データレジスタ63のデータをそのままゲート
65を介して、電流を蓄積する構成であり、動作のタイ
ミング的にも、図9で示したものと何ら変わることはな
い。しかし、表示データの書き込みにおいて、図8の実
施例は、1ラインラッチ信号によって表示データをデー
タレジスタ63からデータラッチ64へ転送した後に
は、データレジスタ63へ新規な表示データを書き込む
ことが可能である。しかし、図10実施例では、電流蓄
積部5に蓄積が終了するまで、新規な表示データを書き
込みできない違いがある。図10のような構成でも、少
しの書き込み禁止期間を許容するシステムにおいては有
用である。
【0077】以上に述べた実施例によって、本発明を実
現することができることはいうまでもないが、本発明を
よりよく実施するための変形例のいくつかについて、さ
らに説明する。
【0078】図9に示したように、電流蓄積部5の蓄積
電圧38は、放電の際に電圧値が下がる。液晶への電圧
印加期間が短く、放電期間が見えるようであれば、階調
表示に問題が出てくることが予想される。そこで、この
対策回路を図11に示す。なお、図2と同一の構成要素
には同じ符号を付してある。
【0079】本実施例は、サンプル回路76と、ホール
ド回路71とを有する。これらは、一般的なサンプル回
路およびホールド回路と同様に動作する。本実施例は、
このサンプル回路76とホールド回路71とを、例え
ば、上記した図8に示す実施例の駆動回路に設けて構成
される。
【0080】サンプル回路76は、電流電圧変換を行な
う電流蓄積部5および電流放電部6を有する。電流蓄積
部5および電流放電部6は、例えば、上記した図8に示
す実施例の駆動回路に設けられているものをそのまま用
いることにより構成できる。
【0081】一方、ホールド部71は、アンプ72と、
ホールドスイッチ73と、コンデンサ74とを有する。
【0082】ホールド回路71を図8に示した実施例に
適応したときのタイミングチャートを図12に示す。な
お、図11、図9と同じものには同一符号を付してあ
る。
【0083】78はホールド信号であり、ゲート信号1
2のON期間後、ホールド期間とする。77はホールド
回路出力で、図に示すように放電期間のない電圧波形と
なる。
【0084】これまで説明してきた実施例では、液晶の
多階調駆動回路が駆動する各液晶画素について、電流源
部2、電流加算部3を必要としている。しかし、一つの
液晶の多階調駆動回路LSIが駆動する液晶画素数は1
92(=3*64)画素程度であり、192個の電流源
部2を用意することは、LSI作成上、チップサイズの
点で制約されることが起こり得ることが予想される。そ
こで、この対応策を図13に示す。
【0085】図13は前記実施例において、電流源の数
を少なくする構成とした一実施例を示している。図8と
同じものには同一符号を付してある。なお、より具体的
に説明するため、1LSIあたり192画素分の出力を
持ち、入力は1ドット単位で、階調情報は6ビットとし
て説明する。
【0086】本実施例は、チップセレクタ・シフタ62
と、データレジスタ63と、データラッチ64と、ゲー
ト65と、電流源部2と、電流加算部3と、監視部4と
を備え、さらに、スイッチ部80と、デコーダ部81
と、サンプル部82と、ホールド部83とを備える。
【0087】このような構成において、チップセレクタ
・シフタ62から電流加算部3、電流源部2までの処理
系は192画素分全部持たず、サンプル部82、ホール
ド部83は192画素分用意し、デコーダ部81、スイ
ッチ部80によって、数回に分けて書き込みを行うもの
である。本実施例では、チップセレクタ62から電流加
算部3、電流源部2までの処理系は4ドット分として説
明する。従って、192画素分(64ドット分)を書き
込むためには、16回に分けて書き込みを行うこととな
る。このため、デコーダ部81は16ビットの出力が必
要である。
【0088】図14に、デコーダ部81とスイッチ部8
0の具体例を示す。なお、図13と同じものには同一符
号を付している。
【0089】デコーダ部81は、ゲート信号12を入力
して計数し、デコードすればよく、通常の4ビットカウ
ンタ84と、4to16デコーダ85とを有することで
容易に実現できる。そして、スイッチ部80は、電流ス
イッチとしてMOSトランジスタ86、87、88、8
9で構成される。本実施例では、一つの電流加算部3に
対して16個のMOSトランジスタスイッチが必要であ
る。4ビットカウンタ84の値によって、デコーダ85
の16本の出力94、95、96、…97のうち、一つ
だけが”H”となり、スイッチ部80の16個のMOS
トランジスタ86、87、88、…89のうちのどれか
一つをONとして、サンプル部82のサンプル回路一つ
に書き込む。
【0090】例えば、0番目から191番目の出力のう
ち、0番目のサンプル回路への書き込みを賄う電流加算
部3の系では、MOSトランジスタ86は、0番目のサ
ンプル回路90に接続されており、MOSトランジスタ
87は、12番目のサンプル回路91に、そして16個
目のMOSトランジスタ89は、180番目のサンプル
回路93に接続されている。そして、4ビットカウンタ
84の値が0、1、…15でデコーダ85の出力信号9
4、95、…97が”H”となって、それぞれ書き込み
を行う。
【0091】図14に示す電流加算部3、スイッチ部8
0およびサンプル部82は、これの他に11個の系が有
り、4ビットカウンタ84の値が0、1、…15でそれ
ぞれの系で1番目、13番目…181番目、2番目、1
4番目…182番目等々のサンプル回路へ書き込みを行
っている。そして、最終的に192画素分全部の階調情
報に対応した電圧をサンプル部82に蓄積する。図13
の動作を図15のタイミングチャートを用いて説明す
る。
【0092】図15は図13の回路ブロックのタイミン
グチャートを示している。図において、符号36はリセ
ット信号、14は表示データ、13はラッチ信号、95
はデコーダ部81内の4ビットカウンタ出力、61は1
ラインラッチ信号、28は監視部充電信号、12はゲー
ト信号、78はホールド信号である。
【0093】リセット信号36の入力で、チップセレク
タ・シフタ62およびデコーダ部81をリセットする。
その後のそれぞれの信号の働きは、これまでに説明して
きた実施例と何ら変わるところはない。表示データ14
をラッチ信号13の立上りでデータレジスタ63へ書き
込む。そして、表示データ14の0から3番目までの4
ドットデータを書き込み終了後、1ラインラッチ信号6
1を入力し、データレジスタ63の内容をデータラッチ
64へ転送し、さらに、コンデンサ25、電流蓄積部5
を初期化する。監視部充電信号28の入力で容量のバラ
ツキ補正を行い、ゲート信号12によって、サンプル部
82へ書き込む。この時、4ビットカウンタ84の出力
95は0であり、図14のMOSスイッチ86がONと
なって、サンプル回路90に書き込む。そしてゲート信
号12の立ち下がりによって4ビットカウンタ84の値
を更新する。このような動作を16回続け、最後に、ホ
ールド信号78を入力することで、電流源部2を12画
素分持つだけで、192画素分、すなわち、64ドット
分の表示データをホールド部へ書き込むことができる。
【0094】次に、さらに電流源部2を少ない数で複数
画素に対応するもう一つの実施例について、図16、図
17、図18を用いて説明する。
【0095】図16は複数画素に対する少数電流源のも
う一つの実施例である。図13と同じものには同一符号
を付してある。
【0096】本実施例は、チップセレクタ・シフタ62
と、データレジスタ63と、データラッチ64と、ゲー
ト65と、電流源部2と、電流加算部3と、監視部4と
を備え、さらに、スイッチ部80と、デコーダ部81
と、サンプル部82と、ホールド部83と、セレクタ部
101とを備える。
【0097】本実施例は、前記図13に示した実施例で
は、表示データ14を4ドットおきに区切って、1ライ
ンラッチ信号61、ゲート信号12等を入力していたも
のを、表示データ14の書き込みは中断することなく行
うようにしたものである。従って、チップセレクタ・シ
フタ62、データレジスタ63、データラッチ64は、
192画素分の回路を持ち、表示データを蓄える。デー
タラッチ64内に蓄えられた表示データは、デコーダ部
81とセレクタ部101によって、分割して、ゲート6
5を介して電流加算部3へ出力する。さらに、電流源部
2からの電流が電流加算部3で加算されて、その加算さ
れた電流について、デコーダ部81とスイッチ部80と
で、データラッチ64に対応したサンプル部82に書き
込みを行うものである。本実施例においても、データラ
ッチ64の192画素分の表示データを16回に分割し
てサンプル部82に書き込むものとする。
【0098】図17に、ゲート65周辺の具体的な回路
構成を示す。セレクタ部101は、デコーダ部81の1
本の出力に対して、それを共通ゲート信号とするMOS
トランジスタを12個接続している。また、スイッチ部
80は、同様に、デコーダ部81の1本の出力に対し
て、それを共通ゲート信号とするMOSトランジスタを
12個接続している。ただし、スイッチ部80とセレク
タ部101とは、逆の構成となっている。
【0099】セレクタ部101は、デコーダ部81の一
つの出力で、データラッチ64に収納した4ドット分の
表示データ(すなわち12画素分)を選択的にゲート6
5、電流加算部3を介して、スイッチ部80へ出力す
る。スイッチ部80は、デコーダ部81の出力に応じ
て、データラッチ64に対応したサンプル部82の位置
にデータを書き込む。本実施例では、デコーダ部81の
出力は16信号であり、これによって、一つの液晶の多
階調駆動回路LSIで12個の電流源部2を持つだけ
で、192画素分の液晶画素への印加電圧を生成でき
る。
【0100】次に、図18を用いて、本実施例の動作を
説明する。図18は上記もう一つの実施例のタイミング
チャートである。図15と同じものには同一符号を付し
てある。95は4ビットカウンタ84の出力である。
【0101】リセット信号36の入力によって、チップ
セレクタ・シフタ62、デコーダ部81が初期化され
る。本実施例では、デコーダ部81を構成する4ビット
カウンタ84の初期値は、2進数で(1111)である
としている。チップセレクタ・シフタ62は、図9で説
明したように、多階調駆動回路のカスケード接続の制御
をしながら、表示データ14をラッチ信号13によって
データレジスタ63へ書き込み、多階調駆動回路への1
ライン分の書き込みを行う。
【0102】これ以降、本実施例で特徴的な1ラインラ
ッチ信号61、監視部充電信号28、ゲート信号12の
入力になる。1ラインラッチ信号61の入力で、監視部
4、サンプル部82の0から11番目までを初期化し、
データレジスタ63の内容をデータラッチ64へ転送す
る。さらに、デコーダ部81内4ビットカウンタ84に
1加算し、4ビットカウンタ84出力は0となる。
【0103】次に、監視部充電信号28によって、容量
バラツキ補正を行い、ゲート信号12を入力すること
で、データラッチ64の192画素中0から11番目の
画素の表示データが、ゲート65を介して電流加算部3
で電圧信号に変換され、スイッチ部80を介してサンプ
ル部82の0から11番目に書き込まれる。
【0104】次に、1ラインラッチ信号61を再度入力
することで、監視部4、サンプル部82の12から23
番目までを初期化を行い、4ビットカウンタ84に1加
算し、4ビットカウンタ84出力は1となる。そして、
監視部充電信号28によって、容量バラツキ補正を再度
行い、ゲート信号12を入力することで、データラッチ
64の192画素中12から23番目の画素の表示デー
タが、ゲート65を介してサンプル部82の12から2
3番目に書き込まれる。
【0105】このような動作を、4ビットカウンタの出
力が2、3、…15となるまで繰返し、その後、ホール
ド信号78を入力して、ホールド部83へ書き込み、1
92画素分の液晶印加電圧を発生する。
【0106】以上の実施例では、電流源部2の電流源に
重み付けした例で説明したが、本発明では、電流源に重
み付けしなくても効果を発揮することができる。その一
例を図22に示す。図22に示す例は、重み付けを用い
ない電流源を用いた場合の実施例である。なお、図22
において、図2に示すものと同じ構成要素については、
同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0107】本実施例は、データラッチ部1と、重み付
けのない電流源部200と、電流加算部300と、監視
部4と、電流蓄積部5および電流放電部6と、増幅部7
とを有する。
【0108】電流源部200は、重み付けされていない
電流源201から207を有する。電流加算部300
は、選択ゲート部320と、スイッチ301から307
とを有する。これらのスイッチ301から307は、M
OSトランジスタを用いている。また、これらのスイッ
チ301から307の一旦側は、共通に接続されて、電
流蓄積部5に接続される。なお、図において、310か
ら316は、選択ゲート部320から出力されるゲート
信号である。
【0109】電流源部200の各電流源201から20
7は、すべて同一電流iを出力する能力を持っている。
すなわち、重み付けされていない。それらは、対応する
スイッチ301から307に供給される。選択ゲート部
320は、データラッチ部1から出力される階調情報に
応じて、スイッチ301から307を選択的に開閉する
ゲート信号310から316を出力する。
【0110】ゲート信号310から316に応じて、選
択された1または2以上のスイッチがオンすると、それ
に接続されている電流源からの電流が加算される。すな
わち、スイッチのオン個数に応じた電流が加算結果とし
て得られる。例えば、階調情報が4(2進数で100
(2))であれば、選択ゲート部320は、ゲート信号
310、311、312、313を”High”出力
し、その他は、”Low”出力して、スイッチ301、
302、303、304をオン状態、その他はオフ状態
として、電流蓄積部5に4iなる電流を出力する。すな
わち、選択ゲート部320は、入力した階調情報と同じ
数だけのゲート信号を”High”出力するよう動作す
る。
【0111】ここで、選択ゲート部320の真理値表の
一例を表1に示す。
【0112】
【表1】
【0113】表1に示すように、階調情報に応じて加算
結果が得られる。選択ゲート部320は、簡単な論理回
路で実現でき、実用上は何ら問題がない。また、本実施
例では、階調情報を3ビットとしているが、何ビットで
もよい。階調情報のビット数に対応した電流源部、スイ
ッチおよび選択ゲート部を用意することで実現すること
ができる。
【0114】上記実施例の説明から明らかなように、本
発明は、重み付けのない電流源を用いても、実現が可能
である。
【0115】以上説明したように、本発明を用いれば、
複数画素の液晶印加電圧を発生することができる。これ
まで説明してきた実施例において、その”H”,”
L”、立ち下がり、立上りの動作論理に関しては、実施
可能な例であり、本記述に限定するものではない。ま
た、本実施例では、縦ストライプ型液晶表示装置に関し
て説明したが、他の構造を持つ液晶表示装置において
も、データラッチ部1と電流蓄積部5の対応が変わるだ
けで実現できるので、本発明は、縦ストライプ型液晶表
示装置に限定するものではない。また、本実施例では誤
差補正参照電圧26として、液晶画素へ印加する電圧の
最大値として説明したが、nbitの階調情報で発生す
る2のn乗種類の電圧のうちどれを用いても可能であ
る。
【0116】次に、本発明を採用した液晶の多階調駆動
回路LSIのインタフェースについての実施例を記述す
る。
【0117】図19、図20は、それぞれLSIインタ
フェースの実施例の構成を示すた図である。上記各実施
例で用いられているものと同一の構成要素については、
同一符号を付してある。
【0118】まず、図19に示す実施例について説明す
る。符号110は、本実施例の液晶の多階調駆動回路L
SIである。また、36はリセット信号、69、70は
前に説明したカスケード接続のための制御入出力信号、
14は表示データ、13はラッチ信号、61は1ライン
ラッチ信号、28は監視部充電信号、12はゲート信
号、78はホールド信号である。
【0119】本実施例で特徴的なことは、誤差補正参照
電圧26を外付けとし、これを階調レベル信号としてL
SIに入力させることである。これによって、多階調表
示のために必要な階調レベル信号は一つであり、階調表
示の微調信号入力を持っても、電源回路に負担もなく、
LSIのピン数増加の問題も解消できる。
【0120】次に、図20に示す実施例について説明す
る。符号111は、本実施例の多階調駆動回路LSIで
ある。図19と同じものには同一符号を付している。
【0121】本実施例で特徴的なことは、電流源部2と
誤差補正参照電圧を含む監視部4の一部をLSIの外へ
配置している点である。これによっても、階調レベル信
号は階調情報ビット数分の電流源出力でよく、LSIの
ピン数増加問題を解消できる。
【0122】また、赤、緑、青、それぞれの色にたいし
て、異なった印加電圧を液晶画素へ印加する場合は、図
19、図20において、電流源部2および誤差補正参照
電圧26を赤、緑、青それぞれにたいして別々に持てば
よい。
【0123】以上説明したように、上記各実施例によれ
ば、階調レベル信号として階調情報のbit数分の電流
入力、もしくは参照する基準電圧1つの入力で、多階調
表示のために必要な液晶印加電圧を生成できる効果があ
る。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、少ない階調レベル信号
入力で、多色化を実現する多階調表示が行なえる。この
ため、液晶表示装置のフルカラー化に対応が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成の概要を示すブロ
ック図。
【図2】上記実施例の具体的構成を示す回路図。
【図3】液晶1画素への印加電圧発生動作を示すタイミ
ングチャート。
【図4】電流源と監視部との具体的回路を示す回路図。
【図5】蓄積電圧と電流iとの関係を示すグラフ。
【図6】監視部の制御状態を示すグラフ。
【図7】本発明の多階調駆動回路で用いることができる
電流微調回路の一例を示す回路図。
【図8】本発明の第2実施例として、液晶の複数画素に
対する多階調駆動回路の構成を示すブロック図。
【図9】複数画素に対する本実施例の動作を示すタイミ
ングチャート。
【図10】本発明の第3の実施例として、液晶の複数画
素に対する多階調駆動回路の構成を示すブロック図。
【図11】上記実施例に適用することができるホールド
回路の一例を示す回路図。
【図12】ホールド回路を付した場合の効果を示すタイ
ミングチャート。
【図13】複数画素に対して電流源を少数化して対応す
る実施例の構成を示すブロック図。
【図14】図13に示す実施例のデコーダ部およびスイ
ッチ部の具体例を示す回路図。
【図15】図13に示す実施例の動作タイミングチャー
ト。
【図16】複数画素に対して電流源を少数化して対応す
る他の実施例の構成を示すブロック図。
【図17】図16に示す実施例のゲート周辺の具体的構
成を示す回路図。
【図18】図16に示す実施例の動作タイミングチャー
ト。
【図19】本発明を用いたLSIインタフェースの実施
例を示す説明図。
【図20】本発明を用いたLSIインタフェースの他の
実施例を示す説明図。
【図21】本発明を用いた液晶表示装置の一実施例を示
すブロック図。
【図22】重み付け電流源を用いない、本発明の他の実
施例の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1:データラッチ部、2:電流源部、3:電流加算部、
4:監視部、5:電流蓄積部、6:電流放電部、7:増
幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 鈴村 伸太郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 白根 弘晃 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 古橋 勉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 西本 和久 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 二見 利男 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階調情報を受けて、多階調表示するための
    液晶印加電圧を発生する多階調駆動回路において、 複数個の電流源を有する電流源部と、これらの電流源か
    らの電流を、階調情報に対応して選択して加算する電流
    加算部と、加算された電流を電圧に変換する電流電圧変
    換部とを有することを特徴とする多階調駆動回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、電流電圧変換部は、加
    算した電流を蓄積して電圧を生成する電流蓄積部と、そ
    の蓄積した電流を放電して、電流蓄積部を初期化する電
    流放電部とを備える多階調駆動回路。
  3. 【請求項3】請求項2において、電流源が出力する電流
    の大きさを監視し、電流源の電流の大きさを制御する監
    視部をさらに有する多階調駆動回路。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、各々の電
    流源が出力する電流の大きさを微調整する手段をさらに
    備える多階調駆動回路。
  5. 【請求項5】請求項2において、電流源部は、同一の電
    流を出力する複数個の電流源を有する多階調駆動回路。
  6. 【請求項6】請求項2において、電流源部は、nbit
    の階調情報に対応して重み付けしたn個の電流源を有す
    る多階調駆動回路。
  7. 【請求項7】請求項6において、nbitの階調情報を
    収納するデータラッチ部をさらに備える多階調駆動回
    路。
  8. 【請求項8】請求項7において、電流加算部は、n個の
    電流源のうちnbitの階調情報に対応した電流を選択
    して加算するものである多階調駆動回路。
  9. 【請求項9】請求項1または2において、デジタル表示
    データの赤、緑、青、各々の階調情報に対して、異なる
    重み付けをした電流源を有する多階調駆動回路。
  10. 【請求項10】階調情報を受けて、多階調表示するため
    の液晶印加電圧を発生する多階調駆動回路において、 階調情報を収納するデータラッチ部と、複数個の電流源
    を有する電流源部と、これらの電流源からの電流を、デ
    ータラッチ部に収納された階調情報に対応して選択し
    て、加算する電流加算部と、加算された電流を電圧に変
    換する電流電圧変換部とを有し、 データラッチ部は、収納した情報をN分割して出力する
    手段を有し、 電流加算部は、データラッチ部に収納されている情報を
    1/Nずつ加算処理する大きさを有し、 加算された電流を、順次、電流電圧変換部に送る手段を
    さらに有することを特徴とする多階調駆動回路。
  11. 【請求項11】複数の画素がマトリクス状に配置され、
    それらの画素で画像のカラー表示を行なう液晶パネル
    と、複数の多階調駆動回路を接続したデータドライバ
    と、走査ドライバとを有し、 多階調駆動回路は、複数個の電流源を有する電流源部
    と、これらの電流源からの電流を、階調情報に対応して
    選択して加算する電流加算部と、加算された電流を電圧
    に変換する電流電圧変換部とを有することを特徴とする
    液晶表示装置。
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