JPH05208481A - オフセット印刷機の湿し水供給装置 - Google Patents

オフセット印刷機の湿し水供給装置

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JPH05208481A
JPH05208481A JP4042217A JP4221792A JPH05208481A JP H05208481 A JPH05208481 A JP H05208481A JP 4042217 A JP4042217 A JP 4042217A JP 4221792 A JP4221792 A JP 4221792A JP H05208481 A JPH05208481 A JP H05208481A
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JP
Japan
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water
water supply
amount
roller
dampening
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Pending
Application number
JP4042217A
Other languages
English (en)
Inventor
Shosuke Gonda
昌介 権田
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿し水の供給量を版面の絵柄やインキの性質
に影響を受けることなく測定し、常に適性な湿し水の供
給を行う。 【構成】 版胴2に支持される版面に対接し得るよう設
けた水付けローラ5に水分計測用の金属ローラ6を対接
し、この金属ローラ6表面の水分量を赤外線水分計12
で計測し、制御部13において、計測結果とあらかじめ
設定された基準水分量と比較演算して、基準水分量に適
合するよう給水スプレー10の給水量を制御する。版面
の水分量を直接測定せず、この水分量と相関関係がある
金属ローラ6の水分量を計測して間接的な測定を行うの
で、版面の絵柄やインキの性質に影響を受けることな
く、正確な水分測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷機のイ
ンキ量に応じた湿し水を供給するための湿し水供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフセット印刷機は、版胴に支
持された版面の画線部にインキを供給する一方、前記版
面の非画線部に湿し水を供給し、画線部のインキをブラ
ンケット胴を介して印刷面に転写し、画像を形成するも
のである。したがって、インキと湿し水の供給量のバラ
ンスが印刷品質に多大な影響を与えるものであり、前記
バランスが崩れると、いわゆる汚れや水マークという印
刷障害が発生する。ここで、湿し水の供給量は、印刷物
の紙質、印刷スピード、温度、湿度等の諸条件によって
微妙な影響を受けることが知られている。そして、前述
の印刷障害が生じた印刷物は損紙として処理しなければ
ならないので、前記印刷障害の発生率が高まると、印刷
作業の効率が劣るほか、印刷コストも高くなってしま
う。このため、良好な印刷作業を効率よく行い、印刷コ
ストを低く抑えるには、常にインキ量とのバランスを保
って適量の湿し水を供給し得る湿し水供給装置が不可欠
である。従来から、湿し水供給装置は種々の構成のもの
が知られているが、水分量を測定して給水量を設定する
装置としては、版面の水分を、赤外線の水分子による吸
収特性を利用して、版面の反射光により直接計測する装
置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
装置によると、版面のインキが供給された画線部を同時
に計測すると誤差が生ずるという不都合があり、また、
様々な絵柄を印刷する場合には、前記不都合を避けるべ
く非画線部のみの計測を行ってこれに基づき供給量を制
御するには、多くの制約がともない困難であり、場合に
よっては計測自体が不可能になってしまう。さらに、イ
ンキ量から湿し水の供給量を設定する試みもなされてお
り、版面上のインキの乳化率を直接測定する方法と、イ
ンキ付きローラに対接して設けた測定ローラの表面にお
けるインキの乳化率から間接的に乳化率を均一に保つよ
う調整する方法が行われているが、いずれにしても赤外
線水分計を使用すると、墨インキによる印刷の場合に、
計測している波長の赤外線を墨インキのカーボンが吸収
してしまうため、計測不能であるという不都合もある。
本発明は、このような不都合を解消したオフセット印刷
機の湿し水供給装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の湿し水供給装置は、版胴に支持された反面
に対接し得る水付けローラとこの水付けローラに複数の
ローラを介して湿し水を供給する給水装置とを備えたも
のであって、版面に湿し水を供給する水付けローラに対
接するよう設けられた、例えば金属性の水分計測用ロー
ラと、この水分計測用ローラの周面に対向するよう、好
ましくは軸方向に移動可能に設けられた、例えば赤外線
の水分子による吸収特性を利用した水分量検出器と、こ
の水分量検出器の検出信号に基づく水分供給量と、あら
かじめ設定された基準水分量(この基準水分量は、前記
水分供給量と実際の印刷結果との関係を実験的に求めた
データに基づいて設定される)とを比較し、基準水分量
に対する水分供給量の多少を演算する比較演算部と、こ
の比較演算部における演算結果に基づいて前記給水装置
の給水量を制御する給水量制御部とを備えたものであ
る。
【0005】
【作用】水付けローラに対接する水分計測用ローラによ
って版面上の水分量と相関性のある水分量を検出し、こ
の検出信号に基づいて、版面上に供給されている水分量
を基準水分量と合致し、あるいは所定の許容範囲内にあ
るよう制御する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づき詳細に説明する。ここにおいて、図1は湿し水供給
装置を示す概略的な側面図、図2は同じく要部の斜視
図、図3は湿し水供給量の制御系統を示すブロック図で
ある。
【0007】図1に示すように、オフセット印刷機のブ
ランケット胴1に対接する版胴2には、インキ壷(図示
せず)のインキをインキングローラ群3a,3b(2個
のローラのみ図示)から供給され、これを版胴2に支持
された版(図示せず)に供給するインキ付けローラ4
a,4b,4c,4dが、前記版に対接し得るよう設け
られている。また、前記版胴2に支持された版に対接し
得るよう水付けローラ5が設けられ、この水付けローラ
5には、水分計測用ローラである金属ローラ6と中間ロ
ーラ7とが対接している。前記金属ローラ6は、錆にく
く、かつ親水性に優れた材質が好適であり、例えば、表
面にクロムメッキ処理を施したもの、PS版表面と類似
の表面構造を有するアルミ等が適している。一方、前記
中間ローラ7は中間ローラ8を介して給水ローラ9と連
繋し、この給水ローラ9に給水スプレー10から湿し水
が供給され、前記各中間ローラ7,8を介して前記水付
けローラ5に湿し水が供給されるよう構成されている。
そして、図2で理解できるように、前記給水スプレー1
0は前記給水ローラ9の軸方向に所定間隔をおいて3個
配設されている。11は湿し水タンクであり、前記給水
スプレー10に湿し水を供給するためのものである。ま
た、17は給水スプレー10から給水ローラ9に供給さ
れた湿し水が落下した場合に、これを受ける受け皿であ
る。
【0008】また、金属ローラ6の周面に対向するよう
に、水分量検出器たる赤外線水分計11が配置されてい
る。この赤外線水分計11は、図2に示すように、金属
ローラ6の軸方向に移動自在に構成され、前記金属ロー
ラ6の周面における任意の位置で水分量を測定可能とな
っている。前記赤外線水分計11は、近赤外領域におい
て水分子による光の吸収帯特性を利用したもので、水に
よる吸収波長、例えば1.95μmの赤外線と非吸収波
長の比較波長、例えば1.79μmの赤外線の吸収の比
率から水分量が求められるものである。比較波長を水に
よる吸収波長の前後、例えば1.79μm、2.15μ
mとする3色赤外線水分計測によれば、金属ローラ6表
面の地合の変化による影響を抑えることができる。
【0009】図1に示すように、赤外線水分計12の検
出した水分量検出信号は制御部13に入力され、この制
御部13から前記水分量検出信号に基づいた給水量制御
信号を給水スプレー10の調整弁駆動部に出力するよう
構成されている。より詳細には図3に示すように、前記
制御部13は、赤外線水分計12から入力された水分量
検出信号と、基準水分量設定部14にあらかじめ設定さ
れた基準水分量信号とを比較演算部15で比較演算し、
この比較結果に基づいて給水量制御部16から給水量制
御信号を給水スプレー10の調整弁駆動部に出力するも
ので、基準水分量に比較して検出水分量が少なければ給
水量増加信号を出力して給水スプレー10の調整弁をよ
り開放する一方、基準水分量に比較して検出水分量が多
ければ給水量減少信号、あるいは場合によっては給水停
止信号を出力して、給水スプレー10の調整弁をより絞
り込み、あるいは閉鎖するよう構成されているものであ
る。
【0010】本実施例はこのように構成したので、版胴
2に支持された版面の画線部に対して、図示していない
インキ壷からインキロール群3a,3b、インキ付けロ
ーラ4a,4bを介してインキが供給される。一方、前
記版面に対する湿し水は、湿し水タンク11の湿し水が
給水スプレー10により給水ローラ9に供給され、各中
間ローラ8,7を介して水付けローラ5に至り供給され
る。この水付けローラ5に至った湿し水は、前記版面の
非画線部に対すると同様、金属ローラ6にも供給され
る。
【0011】そして、この金属ローラ6に供給された湿
し水の量は、金属ローラ6の軸方向に移動して所定の測
定位置、例えば図2に示す位置Aに対応位置する赤外線
水分計12によって検出され、水分量検出信号として制
御部13に出力される。制御部13の比較演算部15で
はこの水分量検出信号を受けて、基準水分量設定部14
から出力された基準水分量信号と前記水分量検出信号と
を比較演算し、検出量と基準量との差が所定範囲内にあ
れば、給水量制御部16に水分量適性信号を出力して、
給水スプレー10の給水動作をそのまま続行する一方、
その差が前記所定範囲を超えている場合には、検出量が
基準量に比較して過多なのか過少なのかを判断する。そ
して、過多であれば、給水量制御部16に水分量過多信
号を出力し、前記給水量制御部16は、給水スプレー1
0の調整弁を絞り込むよう前記給水スプレー10の調整
弁駆動部に対して駆動制御信号を出力し、給水ローラ9
に対する湿し水の供給量を減少させる。ここにおいて、
所定時間経過後にも水分量過多信号が出力され続けた場
合は、前記給水量制御部16は、給水スプレー10の調
整弁を閉鎖するよう前記調整弁駆動部に対して駆動制御
信号を出力し、給水ローラ9に対する湿し水の供給を停
止する。反対に、検出量が基準量に比較して過少であれ
ば、比較演算部15は、給水量制御部16に水分量過少
信号を出力し、前記給水量制御部16は、給水スプレー
10の調整弁をより開放するよう前記調整弁駆動部に対
して駆動制御信号を出力し、給水ローラ9に対する湿し
水の供給量を増加させる。このような制御を行って、基
準水分量に対して常に所定の許容範囲内の湿し水を、版
面に供給するものである。なお、赤外線水分計12は、
金属ローラ6の軸方向に測定位置を変えて、例えば図2
における位置Aと位置Bで測定することにより、正確な
水分供給量の測定が可能となる。
【0012】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、例えば赤外線水分計12は、連続的に移動しながら
金属ローラ6周面の水分量を測定することもできるほ
か、特定位置に固定配置して金属ローラ6周面の水分量
を測定してもよいものである。また、給水スプレー10
は3個に限らず、例えば、1個の給水スプレー10を給
水ローラ10の軸方向に移動可能に配置してもよいもの
である。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したところで明らかなよ
うに、本発明によれば、版面に供給された湿し水の量を
直接測定するのではなく、水付けローラに対接し、湿し
水供給量が版面と相関関係にある測定用ローラの周面に
おいて水分量の測定を行うよう構成したので、その測定
位置が絵柄の非画線部で行うという制約がなく、また、
印刷に用いるインキの性質による影響を受けないから、
墨インキによる印刷においても適性な測定が可能であ
り、常に適性な湿し水の供給が可能になるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】湿し水供給装置を示す概略的な側面図。
【図2】同じく要部の斜視図。
【図3】湿し水供給量の制御系統を示すブロック図。
【符号の説明】 1 ブランケット胴 2 版胴 5 水付けローラ 6 金属ローラ 9 給水ローラ 10 給水スプレー 11 湿し水タンク 12 赤外線水分計 13 制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセット印刷機の版胴に支持された版
    面に対接し得る水付けローラとこの水付けローラに複数
    のローラを介して湿し水を供給する給水装置とを備えた
    オフセット印刷機の湿し水供給装置であって、前記水付
    けローラに対接するよう設けられた水分計測用ローラ
    と、この水分計測用ローラの周面に対向するよう設けら
    れた水分量検出器と、この水分量検出器の検出信号に基
    づく水分供給量と、あらかじめ設定された基準水分量と
    を比較し、基準水分量に対する水分供給量の多少を演算
    する比較演算部と、この比較演算部における演算結果に
    基づいて前記給水装置の給水量を制御する給水量制御部
    とを備えたことを特徴とするオフセット印刷機の湿し水
    供給装置。
JP4042217A 1992-01-31 1992-01-31 オフセット印刷機の湿し水供給装置 Pending JPH05208481A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7671883B2 (en) 2005-12-08 2010-03-02 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Image recording apparatus
CN109228612A (zh) * 2018-10-12 2019-01-18 珠海天资防伪包装科技有限公司 一种防伪追溯标签的制造设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7671883B2 (en) 2005-12-08 2010-03-02 Dainippon Screen Mfg. Co., Ltd. Image recording apparatus
CN109228612A (zh) * 2018-10-12 2019-01-18 珠海天资防伪包装科技有限公司 一种防伪追溯标签的制造设备
CN109228612B (zh) * 2018-10-12 2024-01-23 珠海天资防伪包装科技有限公司 一种防伪追溯标签的制造设备

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001226