JPH05205438A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JPH05205438A
JPH05205438A JP3128292A JP3128292A JPH05205438A JP H05205438 A JPH05205438 A JP H05205438A JP 3128292 A JP3128292 A JP 3128292A JP 3128292 A JP3128292 A JP 3128292A JP H05205438 A JPH05205438 A JP H05205438A
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tape
magnetic tape
magnetic
cassette
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JP3128292A
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Takamitsu Tadera
孝光 田寺
Shigemi Asai
重美 浅井
Hideo Okada
英生 岡田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレッシャパッドなしでも良好なヘッドタッ
チが得られるよう、テープカセット内にテンション付与
機構を設け、磁気記録再生装置を小型化するのに適した
テープカセットを提供すること。 【構成】 磁気テープ2を巻装する一対のリールハブ3
a,3bを内蔵したテープカセットにおいて、磁気テー
プ2の駆動時にテープ走行方向上流側となるときは回転
せず下流側となるときに回転する一対の回転ローラ5
a,5bと、磁気テープ2を介して一対の回転ローラ5
a,5bの対向側に配置し磁気テープ2を挾持する挾持
部材16と、この挾持部材16を一対の回転ローラ5
a,5bに押し付ける押圧手段17とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜多チャンネル固定ヘ
ッドを搭載した小型で且つデジタル信号の記録再生が可
能な磁気記録再生装置に使用するに適したテープカセッ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、オーディオ用として最も一般的に
用いられているテープカセットは、コンパクトカセット
である。このテープカセットは縦約10cm、横約6c
mの大きさで内部には幅3.8mmの磁気テープがリー
ルハブに巻き込まれており、主に音楽の記録再生に使用
される。また、マイクロカセットは上記コンパクトカセ
ットをさらに小型化したテープカセットであり、縦約5
cm、横約3cmとコンパクトカセットの約1/4のサ
イズで内部には同じく幅3.8mmの磁気テープがリー
ルハブに巻き込まれており、主に音声の記録再生に用い
られている。
【0003】図15にそれらのテープカセットの構造を
示す。同図において、磁気テープ2の両端はリールハブ
3a、3bにそれぞれ固定され、磁性面を外側にしてリ
ールハブ3a、3bに巻回されカセット匣体1に組み込
まれている。磁気テープ2はカセット匣体1の下方から
挿入されたキャプスタン40とカセット前面から挿入さ
れたピンチローラ41とで挾持され、所定の走行速度で
駆動される。なお、5a、5bはカセット匣体1内の回
転ローラである。また、磁気テープ2と磁気ヘッド4と
の当たり(ヘッドタッチ)はカセット匣体1内部に配置
したプレッシャパッド6によって行われている。したが
って、磁気ヘッド4のカセット匣体1への挿入時、磁気
ヘッド4とプレッシャパッド6とで磁気テープ2が挾持
される圧力により、磁気ヘッド4の磁気ギャップと磁気
テープ2との間に電磁変換に必要な接触圧が発生し、安
定したヘッドタッチが得られる。
【0004】ところで、近年この種の磁気記録再生装置
において小型で高音質の要求が高まり、デジタル記録再
生が可能な磁気記録再生装置が望まれるようになってき
ている。デジタル記録再生の可能な磁気記録再生装置と
しては薄膜多チャンネル固定ヘッドを利用した装置がす
でに開発されており、高密度の記録再生の場合、その最
短記録波長は1μm程度になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、デジ
タル信号を高密度で記録再生するためには1μmの記録
波長を安定して記録再生する必要がある。特に、この程
度の記録波長の場合ヘッド出力は磁気ヘッドと磁気テー
プ間に発生するスペーシングに非常に大きな影響を受け
ることがよく知られており、例えば磁気テープの磁性粉
あるいは空気中のダストによってもヘッド出力の劣化
(スペーシング損失)が発生する。また、コンパクトカ
セットあるいはマイクロカセットを使用してデジタル信
号の記録再生を行った場合、内部のプレッシャパッドが
存在することが逆効果となり、安定したヘッド出力が得
られないことがある。すなわち、プレッシャパッドによ
る圧力発生点と磁気ヘッドの磁気変換部(磁気ギャッ
プ)がほぼ同位置に存在するため、従来のアナログ信号
の記録再生には影響のなかったプレッシャパッドの表面
粗さによる不均一な接触圧やプレッシャパッドの塑性変
形による接触圧の経時変化等によってヘッド出力の劣化
が発生していた。
【0006】ところで、この種の問題に対して従来のよ
うなプレッシャパッドを用いないで、磁気テープに一様
なテープテンションを発生させ安定した接触圧を得る磁
気記録再生装置としては、デュアルキャプスタンによる
クローズドループ制御方式を採用した装置およびリール
ダイレクトドライブ方式を採用した装置がある。
【0007】図16(A)にデュアルキャプスタン方式
を用いた装置の構成を示し、既に説明した図15と同一
または対応する部分には同一の符号を付して説明する。
以下の従来例についても同様である。この装置は2つの
キャプスタン40a、40bとピンチローラ41a、4
1bとで磁気テープ2を挾持し、両キャプスタン40
a、40bの回転数にわずかに差をもたせて一定のテー
プテンションを発生させるようにしている。なお、42
はモータ、43はモータプーリ、44はベルトである。
【0008】次に、リールダイレクトドライブ方式を用
いた装置の構成を図16(B)に示す。この装置はキャ
プスタンを使用せず、リールモータ45a、45bでリ
ールハブ3a、3bを直接駆動し、テープテンションと
テープ速度を制御しながら磁気テープ2を走行させてい
る。
【0009】しかしながら、上記デュアルキャプスタン
方式を採用した装置は、非常に安定したヘッド出力が得
られるものの、キャプスタンを2個使用しているため機
構が複雑で高価になり、小型化することも困難である。
また、リールダイレクトドライブ方式を採用した装置
は、小型化することに適しているものの、磁気テープ2
を定速且つ定テンションに制御する必要があり、非常に
高度な制御技術が要求される。
【0010】一方、テープカセット側にテンション付与
機構を持たせたものとして、特開昭58−50679号
公報、特開昭55−150168号公報に開示されたテ
ープカセットがある。特開昭58−50679号公報に
開示されたテープカセットは、図17に示すように磁気
テープ2をその走行方向の上・下流両側において案内ピ
ン7と磁気テープパッド8とで挾持し、テープテンショ
ンを付与している。このテープカセットは、磁気テープ
2の走行方向に対して上・下流両側で常に磁気テープ2
を挾持しており、摺動負荷が大きなものになる。その結
果、早送り、巻き戻し時にもこの摺動負荷が生ずるた
め、出力トルクの大きなモータが必要で小型化に不利で
ある。そして、低消費電力を実現するにも不利になる。
【0011】また、特開昭55−150168号公報に
開示されたテープカセットは図18に示すように、一対
の回転ローラ5a,5bとテープ走行方向追従部材9と
を設け、磁気テープ2の走行方向によってテープ走行方
向追従部材9が回動し、テープ走行方向上流側の回転ロ
ーラ5aの回転を阻止し、回転ローラ5aと磁気テープ
2の摺動摩擦によって、磁気テープ2にテンションを付
与している。
【0012】このテープカセットは、磁気テープ走行方
向に対して上流側のテープ走行方向追従部材9、回転ロ
ーラ5aと磁気テープ2との摺動摩擦のみで磁気テープ
2にテンションを付与しようとするものであり、供給リ
ールとテープ走行方向追従部材9との間のテープテンシ
ョンの変動が、そのままテープテンションとして現れ
る。供給リールとテープ走行方向追従部材9間のテープ
テンションは、リール軸での摺動ロストルクにより発生
するので、リール巻径によつて変化することになる。し
たがって、このテープカセットで発生するテープテンシ
ョンは、リール巻径によって変動する。また、プレッシ
ャパッドを用いず、良好なヘッドタッチを得るには十分
なテープテンションが得られない問題点がある。
【0013】そこで、本発明は以上のような問題点を解
決するためになされたもので、プレッシャパッドなしで
も良好なヘッドタッチが得られるよう、テープカセット
内にテンション付与機構を設け、磁気記録再生装置を小
型化するのに適したテープカセットを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るテープカセットは、磁気テープを巻
装する一対のリールハブを内蔵したテープカセットにお
いて、上記磁気テープの駆動時にテープ走行方向上流側
となるときは回転せず、下流側となるときに回転する一
対の回転ローラと、上記磁気テープを介して上記一対の
回転ローラの対向側に配置し磁気テープを挾持する挾持
部材と、この挾持部材を上記一対の回転ローラに押し付
ける押圧手段とを備えたものである。
【0015】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、磁気テ
ープ定速走行時において磁気ヘッドと磁気テープ間に安
定した接触圧を得るのに必要なテープテンションが発生
する。つまり、磁気テープ走行方向下流に位置するキャ
プスタンで磁気テープを定速走行させ、磁気テープ走行
方向上流側の回転ローラを固定することにより、磁気テ
ープと回転ローラとの摩擦力によりテープテンションが
得られるが、これだけでは不十分であるので、磁気テー
プを挟んで回転ローラの対向側に磁気テープを挾持する
挾持部材を設け、その挾持部材を回転ローラへ押し付け
ることにより十分なテープテンションを発生させるよう
にした。
【0016】また、テープカセット内に一定のテンショ
ンを発生させる機構を有しているため、磁気記録再生装
置の機構にデュアルキャプスタン方式のような特別な機
構を設ける必要がない。したがって、本テープカセット
を使用することにより、磁気記録再生装置のテープ走行
系をシンプルな構成にでき、小型化が可能である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2は、いずれも本発明の一実施例に
よるテープカセットを示す概略斜視図である。図1はテ
ープカセット全体を示し、図2はカセット内部の構成を
示す。なお、本実施例では従来例と同一または対応する
部分には同一の符号を付して説明する。図1において、
カセット匣体1の表面にはカセット位置決め孔10a,
10b,10cおよびリール駆動用孔11a,11bが
設けられているとともに、磁気記録再生装置のピンチロ
ーラ、磁気ヘッド等の挿入窓12a,12b,13,1
4a,14bが設けられている。なお、本テープカセッ
トは表裏両面を使用するように設計されているため、カ
セット位置決め孔10a,10b,10cおよびリール
駆動用孔11a,11bはカセット匣体1の裏面におい
ても対向して同様に設けられている。
【0018】また、カセット位置決め孔10aはカセッ
トの位置決めと同時に、キャプスタン軸挿入用孔として
も使用され、テープカセットが磁気記録再生装置に装填
されるとき、キャプスタン(図示せず)はカセット位置
決め孔10aに挿入され、ピンチローラ挿入窓14aか
らピンチローラ(図示せず)を挿入することにより、キ
ャプスタンとピンチローラで磁気テープ2を挾持し、磁
気テープ2を定速走行させることができる。
【0019】磁気テープ2は、図2に示すようにリール
ハブ3a、3bに巻き込まれており、その走行経路は、
カセット匣体1に一体成形されたガイドピン15a〜1
5fおよびカセット匣体1に支持されている回転ローラ
5a、5bによって構成され、これにより磁気テープ2
は常に安定した経路でリールハブ3aまたはリールハブ
3bに巻き取ることができる。また、回転ローラ5a,
5bに位置する磁気テープ2を介してその対向側にテー
プ挾持部材16を装着した押圧手段としての板ばね17
がカセット匣体1内に固定され、磁気テープ2に対して
テープ挾持部材16を当接・離反させて磁気テープ2を
挾持または解放することにより、磁気テープ2にテンシ
ョンを付与することができる。
【0020】次に、テープ挾持機構について説明する。
図3に示すように磁気テープ2がA方向に走行すると
き、テープ走行方向に対して上流側となる回転ローラ5
aは回転せず、下流側となる回転ローラ5bは回転す
る。逆に、磁気テープ2がB方向に走行するとき、上流
側となる回転ローラ5bは回転せず下流側となる回転ロ
ーラ5aは回転する。これを実現するため、回転ローラ
5a、5bには、それぞれa、bの一方向のみに回転す
るようワンウェイクラッチが取り付けられている。図4
および図5にそれぞれワンウェイクラッチの例を示す。
【0021】まず、図4に示すワンウェイクラッチ20
は挿通孔21に軸22を挿通し、挿通孔21と軸22と
の間にボール23が収納されている。同図(A)に示す
ように、軸22と挿通孔21との間隙は、矢印の向きに
狭くなっており、軸22が矢印の方向に回転すると、ボ
ール23が軸22と共に矢印の方向(ボール23が締ま
る方向)に転動するため、軸22は回転できなくなる。
一方、同図(B)に示すように、軸22が逆向きに回転
するときのボール23は、緩む方向に転動するので、軸
22は自由に回転できる。また、図5に示すワンウェイ
クラッチ20aは爪車24と爪25の干渉により爪車2
4は時計方向には自由に回転するが、反時計方向には回
転しない。
【0022】図4に示したワンウェイクラッチ20を採
用した場合についての回転ローラ5aの分解斜視図を図
6に示す。カセット匣体1には、ワンウェイクラッチ用
の溝1aとローラ軸26が形成されており、回転ローラ
5aと溝1aとの間にボール23を収納し、ローラ軸2
6に回転ローラ5aを挿通してある。図6の矢印の方向
に回転ローラ5aが回転するとき、ボール23は緩む方
向に転動するので、回転ローラ5aは回転する。この回
転ローラ5aが矢印と逆方向に回転するとき、ボール2
3は回転ローラ5aとカセット匣体1が締まる方向に転
動し回転ローラ5aは回転しない。この実施例では溝1
aをカセット匣体1に形成したが、これに限らず別ピー
スを設け、この部分に形成してもよい。
【0023】図7に示すように、一対のワンウェイクラ
ッチ付の回転ローラ5a、5bを設け、磁気テープ2が
回転ローラ5a側から回転ローラ5b側へ走行すると、
ワンウェイクラッチの作用により上流側となる回転ロー
ラ5aは回転せず、下流側の回転ローラ5bは回転す
る。逆に、磁気テープ2が回転ローラ5b側から回転ロ
ーラ5a側へ走行するとき、上流側の回転ローラ5bは
回転せず、下流側の回転ローラ5aは回転する。このよ
うに、回転ローラ5a,5bは、磁気テープ走行方向に
対して上流側となるときは回転せず、下流側となるとき
に回転する。
【0024】また、図7において回転ローラ5a,5b
の磁気テープ2を介した対向側にはそれぞれテープ挾持
部材16a,16bが配設され、このテープ挾持部材1
6a,16bを接着固定した板ばね17a,17bは、
それぞれカセット匣体1に一体成形された保持ピン18
a,18b,18c,18dにより保持固定される。板
ばね17a,17bは、その弾性力でテープ挾持部材1
6a,16bを介して磁気テープ2を回転ローラ5a,
5bに押し付け、挾持部材16a,16bおよび回転ロ
ーラ5a,5bと磁気テープ2間の摩擦力を発生させ、
テープテンションを磁気テープ2に付与する。
【0025】次に、本実施例のテープカセットによりテ
ープテンションが発生する原理を図8および図9に基づ
いて説明する。固定された回転ローラ5a,5bと磁気
テープ2の摺動により、図8に示すテンションF1 、F
2 には次の関係式が成り立つ。 F2 =eμθ11 :回転ローラ−供給リール間のテンション F2 :キャプスタン−回転ローラ間のテンション θ:回転ローラへのテープの巻付角 μ:テープ、回転ローラ間の摩擦係数
【0026】この実施例ではθは約90°でありμを
0.3とすると、F2 =1.6F1 であり、マイクロカ
セットの場合F1 は最大約2gfであり、約3.2gf
のテープテンションが発生する。しかし、バックテンシ
ョンとしては約10gf以上必要なので、図9に示すよ
うに固定された回転ローラ5a,5bとテープ挾持部材
16a,16bにより磁気テープ2を挾持させ、磁気テ
ープ2と回転ローラ5a,5b、テープ挾持部材16
a,16bの間で発生する摩擦力によりバックテンショ
ンを発生させる。このとき、磁気テープ2の磁性面とテ
ープ挾持部材16a,16bとの摩擦係数をμ1 、磁気
テープ2裏面と回転ローラ5a,5bとの摩擦係数をμ
2 、テープテンションをTとすると、挾持力PはT=
(μ1 +μ2 )Pの関係になるように設定されている。
この挾持力Pは板ばね17の弾性力により発生させ、摩
擦係数μ1 、μ2 、挾持力Pは一定であるので、安定な
テープテンションが発生する。
【0027】また、図9においてモード切換レバー30
は、図示しない磁気記録再生装置の機構部で必要に応じ
てカセット匣体1のモード切換レバー挿入孔31の長孔
に沿って移動させる。モード切換レバー30が移動する
ことにより板ばね17と干渉し、テープ挾持部材16を
回転ローラ5a、5bから遠ざける方向に板ばね17を
変形させ、テープ2の挾持を解放することができる。
【0028】次に、上記実施例の動作を図10〜図12
に基づいて説明する。図10は本テープカセットが磁気
記録再生装置に装填された状態を示し、磁気テープ2の
走行は停止している。図中前述と同一部材には、同一符
号を付し、その説明を省略する。キャプスタン40は、
図示しない磁気記録再生装置の駆動系によって一定の回
転数で回転している。ピンチローラ41は必要に応じて
カセット匣体1の窓部に出入りができ、ピンチローラ4
1とキャプスタン40で磁気テープ2を挾持することに
より、磁気テープ2は一定速度で走行する。
【0029】また、図10は停止“STOP”状態であ
り、ピンチローラ41及び磁気ヘッド4はカセット匣体
1の外側にあり、磁気テープ2は静止状態にある。この
とき、テープ挾持部材16a,16bは磁気テープ2を
挾持している状態(挾持モード)となっているので、磁
気テープ2にたるみが生じない。次に、図11は再生
“PLAY”または記録“REC”状態を示している。
ピンチローラ41はキャプスタン40と接触し、磁気テ
ープ2を図中の矢印方向に一定速度で走行させる。ま
た、同時にモード切換レバー30bは、矢印の方向に移
動し、磁気テープ挾持部材16bと回転ローラ5bの磁
気テープ2への挾持を解放させる(解放モード)。
【0030】よって、磁気テープ2は磁気ヘッド上流側
での挾持のみとなり、磁気テープ2にテンションを付与
する。磁気テープ2に発生するテンションは、磁気テー
プ2と挾持部材16aおよびローラ5aとの摩擦力であ
り、この値は、テープ走行中ほぼ一定である。したがっ
て、挾持部材16aより上流側の外乱の影響を小さくで
き、磁気ヘッド4のギャップ部に安定した接触圧が得ら
れ、記録および再生が良好な状態で行われる。
【0031】図12は磁気テープ2の早送り“FF”お
よび巻き戻し“REW”の状態を示している。磁気ヘッ
ド4とピンチローラ41はカセットの外部にあり、モー
ド切換レバー30a、30bはそれぞれ矢印の方向へ移
動しテープ挾持部材16a,16bの磁気テープ2への
挾持を解放する。これにより磁気テープ2はカセット匣
体1の内部を自由に走行可能となり、リールハブ3aま
たは3bを高速に回転駆動させることにより、早送り
“FF”または巻き戻し“REW”動作が可能となる。
【0032】次に、図13および図14はそれぞれ本発
明の他の実施例のテープ挾持機構を示し、前記実施例と
同一または対応する部分には同一の符号を用いて説明す
る。まず、図13に示す実施例のテープ挾持部材50
は、カセット匣体1に同時に成形された保持ピン52、
53に装填される板ばね51に接着されている。この板
ばね51の弾性力により、テープ挾持部材50が回転ロ
ーラ5に押し付けられ、その間に磁気テープ2が挾持さ
れる。通常は挾持モードとなっている。そして、カセッ
トを磁気記録再生装置に装填したとき、モード切換レバ
ー30bがカセット匣体1の挿入孔31に入る。再生
“PLAY”、停止“STOP”、早送り“FF”など
の各モードで磁気テープ2を解放する必要があるとき、
モード切換レバー30bを矢印の方向に移動させ、板ば
ね51の自由端をテープ挾持部材50がローラ5から離
反する方向に押圧し、磁気テープ2の挾持を解放させ
る。
【0033】次に、図14に基づいて別の実施例を説明
する。この実施例では、テープ挾持部材60が接着され
た板ばね61をカセット匣体1に設けられた板ばね固定
用孔62に一方が固定される。この状態では板ばね61
はテープ挾持部材60を回転ローラ5bに押し付けてお
らず、通常の状態では解放モードとなっている。板ばね
61の自由端側は、モード切換ピン63がカセット匣体
1の長孔64を通って入り込むようになっており、モー
ド切換ピン63が矢印の方向に移動すると、板ばね61
はテープ挾持部材60をローラ5に押し付け、テープ2
を挾持する。そして、図11および図12において、そ
の他の構成および作用は前記実施例と同一であるのでそ
の説明を省略する。
【0034】なお、上記各実施例におけるテープ挾持部
材は、磁気テープを介してローラに押し付けたとき、ロ
ーラに沿って変形するように、例えば不織布状、フェル
ト状、多孔質にした材料を用いている。材質としては、
例えばPTFE(4フッ化エチレン樹脂)、PFA(4
フッ化エチレンパーフルオロアルコキシエチレン共重合
樹脂)、FEP(4フッ化エチレン6フッ化プロピレン
共重合樹脂)などを用いている。また、上記各実施例で
は押圧手段として板ばねを用いたが、これに限定される
ことなく、付勢力を有するものであれば、コイルばね等
でもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るテー
プカセットによれば、プレッシャーパッドを磁気ヘッド
に押しつけることなく、安定したヘッドタッチが得ら
れ、外部駆動装置に複雑な機構を持たせることなく、磁
気記録再生装置の小型化が図れる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープカセットの一実施例を示す
斜視図である。
【図2】図1のカセット内部の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】テープ走行の説明図である。
【図4】(A),(B)はそれぞれワンウェイクラッチ
を示す説明図である。
【図5】他のワンウェイクラッチを示す説明図である。
【図6】回転ローラ部分を示す分解斜視図である。
【図7】テープ挾持機構を示す分解斜視図である。
【図8】テープのテンションの発生する原理を示す説明
図である。
【図9】テープのテンションの発生する原理を示す説明
図である。
【図10】本実施例のテープカセットを使用したときの
停止状態を示す説明図である。
【図11】本実施例のテープカセットを使用したときの
再生、記録状態を示す説明図である。
【図12】本実施例のテープカセットを使用したときの
早送り、巻き戻し状態を示す説明図である。
【図13】本発明の他の実施例におけるテープ挾持部材
を示す拡大図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例におけるテープ挾
持部材を示す拡大図である。
【図15】従来のテープカセットを示す構成図である。
【図16】(A),(B)はそれぞれプレッシャパッド
を用いない場合のテープ駆動方式を示す説明図である。
【図17】テープカセットの他の従来例を示す構成図で
ある。
【図18】テープカセットのさらに他の従来例を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 カセット匣体 2 磁気テープ 3a リールハブ 3b リールハブ 4 磁気ヘッド 5a 回転ローラ 5b 回転ローラ 16 テープ挾持部材 17 板ばね(押圧手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープを巻装する一対のリールハブ
    を内蔵したテープカセットにおいて、上記磁気テープの
    駆動時にテープ走行方向上流側となるときは回転せず、
    下流側となるときに回転する一対の回転ローラと、上記
    磁気テープを介して上記一対の回転ローラの対向側に配
    置し磁気テープを挾持する挾持部材と、この挾持部材を
    上記一対の回転ローラに押し付ける押圧手段とを備えた
    ことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記テープ挾持部材は、上記磁気テープ
    および上記一対の回転ローラと当接する部分に不織布
    状、フェルト状および多孔質状の材料のいずれか1つの
    材料を用いた請求項1記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 上記テープ挾持部材は、上記磁気テープ
    および上記一対の回転ローラと当接する部分にフッ素状
    樹脂を含む材料を用いた請求項1記載のテープカセッ
    ト。
JP3128292A 1992-01-23 1992-01-23 テープカセット Pending JPH05205438A (ja)

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