JPH05204157A - 感放射線性樹脂組成物 - Google Patents

感放射線性樹脂組成物

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JPH05204157A
JPH05204157A JP4036985A JP3698592A JPH05204157A JP H05204157 A JPH05204157 A JP H05204157A JP 4036985 A JP4036985 A JP 4036985A JP 3698592 A JP3698592 A JP 3698592A JP H05204157 A JPH05204157 A JP H05204157A
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JP
Japan
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group
polymer
repeating unit
represented
radiation
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Withdrawn
Application number
JP4036985A
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English (en)
Inventor
Toru Kajita
徹 梶田
Toshiyuki Ota
利幸 大田
Yoshitsugu Isamoto
喜次 勇元
Takao Miura
孝夫 三浦
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP4036985A priority Critical patent/JPH05204157A/ja
Publication of JPH05204157A publication Critical patent/JPH05204157A/ja
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】特定の構造式で表わされる繰返し単位を有し、
かつポリスチレン換算重量平均分子量/ポリスチレン換
算数平均分子量の比が2.0以下である重合体 および (B)感放射線剤 を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物。 【効果】本発明の感放射線性樹脂組成物は、エキシマレ
ーザーなどの遠紫外線、シンクロトロン放射線などのX
線、電子線などの荷電粒子線といった、放射線のいずれ
にも対応できるので、今後さらに微細化が進行すると予
想される集積回路製造用のレジストとして有利に使用で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感放射線性樹脂組成物
に関する。さらに詳しくは、特にエキシマレーザーなど
の遠紫外線といった放射線を用いる超微細加工に有用な
レジストとして好適な感放射線性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の製造に代表される微細加工の
分野においては、集積回路のより高い集積度を得るため
に、リソグラフィーにおける加工サイズの微細化がさら
に進んでおり、近年では、0.5μm以下の微細加工を
安定的に行うことのできる技術が必要とされている。そ
のため、微細加工に用いられるレジストにおいても、
0.5μm以下のパターンを精度良く形成することが必
要であるが、従来の可視光線(700〜400nm)ま
たは近紫外線(400〜300nm)を用いる方法で
は、0.5μm以下の微細パターンを精度良く形成する
ことは極めて困難である。それ故、波長の短い(300
nm以下)放射線を利用したリソグラフィーが検討され
ている。
【0003】このような放射線としては、水銀灯の輝線
スペクトル(254nm)、KrFエキシマレーザー
(248nm)などに代表される遠紫外線や、X線、荷
電粒子線などを挙げることができるが、これらのうち特
に注目されているのがエキシマレーザーを使用したリソ
グラフィーである。このため、リソグラフィーに使用さ
れるレジストに関しても、エキシマレーザーにより0.
5μm以下の微細パターンを高感度で、現像性(現像時
のスカムや残像残りがない)、残膜性(現像時膜減りし
ない)、密着性(ウェットエッチング時にレジストパタ
ーン幅と同等の幅でエッチングができる)、耐熱性(熱
によりレジストパターンが変化しない)などに優れたレ
ジストが必要とされている。さらに、集積回路の微細化
にともなって、エッチング工程のドライ化が進んでお
り、レジストの耐ドライエッチング性は、重要な性能の
要件となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、新規
な感放射線性樹脂組成物を提供することにある。本発明
の他の目的は、微細加工を安定的に行うことができ、高
感度、高解像度で、耐ドライエッチング性、現像性、残
膜性、密着性、耐熱性などの性能に優れたレジストとし
て好適な、感放射線性樹脂組成物を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明か
ら明らかとなろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、 (A)下記式(1)
【0006】
【化5】
【0007】で表わされる繰返し単位(A)、 下記式(2)
【0008】
【化6】
【0009】で表わされる繰返し単位(B)、 下記式(3)
【0010】
【化7】
【0011】で表わされる繰返し単位(C)、 下記式(4)
【0012】
【化8】
【0013】で表わされる繰返し単位(D)、のうち、
少なくとも繰返し単位(C)を含有し、繰返し単位
(A)の繰返し数をa、繰返し単位(B)の繰返し数を
b、繰返し単位(C)の繰返し数をc、繰返し単位
(D)の繰返し数をdとすると、a、b、cおよびd
は、0≦a/(a+b+c+d)≦0.2、0≦b/
(a+b+c+d)≦0.5、0.5≦c/(a+b+c
+d)≦1.0および0≦d/(a+b+c+d)≦0.
2を満たす数であり、かつポリスチレン換算重量平均分
子量/ポリスチレン換算数平均分子量の比が2.0以下
である重合体 および
【0014】(B)感放射線剤 を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物によ
って達成される。
【0015】本発明で用いられる(A)成分である重合
体(以下、「重合体(A)」と称する)は、上記式
(1)〜(4)で表わされる繰返し単位のうち少なくと
も上記式(3)で表わされる繰返し単位を含有し、かつ
ポリスチレン換算重量平均分子量(以下、単に「Mw」
という)/ポリスチレン換算数平均分子量(以下、単に
「Mn」という)が2.0以下である重合体である。
【0016】上記式におけるR1としてのアルキル基の
例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、オクチル基などが、アリール基の例と
しては、フェニル基、ナフチル基などが、アラルキル基
の例としては、ベンジル基、p−メチルベンジル基、p
−クロロベンジル基、p−メトキシベンジル基、クミル
基などが、トリアルキルシリル基の例としては、トリメ
チルシリル基、トリエチルシリル基などが挙げられる。
【0017】R5としてのアルキル基、アリール基また
はトリアルキルシリル基の例としては、R1で述べたア
ルキル基、アリール基またはトリアルキルシリル基と同
じ基を挙げることができる。
【0018】R2、R3およびR4としてのアルキル基、
アリール基、アラルキル基またはトリアルキルシリル基
の例としてもR1で述べたアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基またはトリアルキルシリル基と同じ基を挙げ
ることができる。
【0019】また、R3およびR4としてのアルコキシ基
の例としては、メトキシ基、エトキシ基、フェノキシ基
などが、ハロゲン原子の例としては、フッ素原子、塩素
原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
【0020】a、b、cおよびdは、0≦a/(a+b
+c+d)≦0.2、0≦b/(a+b+c+d)≦0.
5、0.5≦c/(a+b+c+d)≦1.0および0≦
d/(a+b+c+d)≦0.2を満たす数であり、好
ましくは0.03≦a/(a+b+c+d)≦0.2、0
≦b/(a+b+c+d)≦0.1、0.7≦c/(a+
b+c+d)≦0.97およびd=0を満たす数であ
り、より好ましくは0.03≦a/(a+b+c+d)
≦0.2、b=0、0.8≦c/(a+b+c+d)≦
0.97およびd=0を満たす数である。
【0021】a/(a+b+c+d)>0.2またはb
/(a+b+c+d)>0.5のときは感度、耐ドライ
エッチング性、耐熱性などが悪化する。 また、c/(a+b+c+d)<0.5のときは感度、
耐ドライエッチング性、現像性などが悪化し、d/(a
+b+c+d)<0.2のときは感度が悪化する。
【0022】Mw/Mnは2.0以下であり、好ましく
は1.5以下、さらに好ましくは1.3以下である。Mw
/Mn>2.0では、解像度、現像性、残膜性などが悪
化する。
【0023】重合体(A)の分子量は、GPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー)で測定したMwの
値が好ましくは10,000〜300,000、より好ま
しくは20,000〜150,000であるものである。
Mwが10,000未満では耐熱性が低下する傾向があ
り、300,000を超えると粘度が高すぎ、塗布し難
い傾向がある。
【0024】重合体(A)中の残留モノマー量は、GP
C(示差熱屈折計による検出)による面積比で、好まし
くは重合体(A)の全面積の1.5%以下、より好まし
くは1%以下である。1.5%を超えると、紫外線吸収
が大きくなり、解像度、耐熱性などが悪化する傾向があ
る。本発明の重合体(A)は、例えば下記式
【0025】
【化9】
【0026】に示すようにスチレン類モノマーあるいは
スチレン類モノマーとビニルエーテル類モノマーを共重
合したのち加水分解することにより得られる。
【0027】本発明の重合体(A)においては、任意の
加水分解条件下において、加水分解により、脱離可能な
置換基−R1’および−R2’ならびに脱離しにくい置換
基−R1および−R2を選択し、親水性が高く、アルカリ
現像液と親和性を有し、かつ遠紫外線での吸収が小さな
上記式(1)で表わされる繰返し単位、疎水性が高く、
かつ遠紫外線での吸収が小さな上記式(2)で表わされ
る繰返し単位、耐ドライエッチング性を有し、かつアル
カリ現像液と親和性を有する上記式(3)で表わされる
繰返し単位、および耐ドライエッチング性を有し、かつ
疎水性が高い上記式(4)で表わされる繰返し単位の各
構造単位比を制御することができる。
【0028】上記のビニルエーテル類モノマーの下記式
(5)
【0029】
【化10】
【0030】で示される化合物のうち、好ましいものと
しては、ベンジルビニルエーテル、トリメチルシリルビ
ニルエーテルなどが挙げられ、上記ビニルエーテル類モ
ノマーの下記式(6)
【0031】
【化11】
【0032】で示される化合物のうち、好ましいものと
しては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、フェニルビニルエーテル、ナフチルビニルエーテル
などが挙げられ、上記スチレン類モノマーの下記式
(7)
【0033】
【化12】
【0034】で示される化合物のうち、好ましいものと
しては、4−t−ブトキシスチレン、3−メチル−4−
t−ブトキシスチレン、2−メチル−t−ブトキシスチ
レンなどが挙げられ、上記スチレン類モノマーの下記式
(8)
【0035】
【化13】
【0036】で示される化合物のうち、好ましいものと
しては、4−メトキシスチレン、4−エトキシスチレ
ン、4−フェノキシスチレンなどが挙げられる。
【0037】共重合の方法としては、公知のアニオン重
合、カチオン重合、ラジカル重合などが挙げられるが、
カチオン重合が好ましい。カチオン重合の触媒として
は、HI(ヨウ化水素)およびX2もしくはMX2(式
中、Mは二価の金属イオンを示し、Xはハロゲン原子を
示す。)の組み合わせが好ましい。MX2で表わされる
ハロゲン化金属化合物において、Mとしては、Mg2+
Zn2+、Ca2+、Sn2+、Pb2+、Cu2+、Sr2+、C
2+、Hg2+、Co2+、Fe2+、Ni2+などが挙げられ
る。それらの中では、Cd2+、Zn2+、Fe2+、Sn2+
などが好ましい。また、Xで表わされるハロゲン原子
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子
が挙げられる。
【0038】HIとMX2あるいはHIとX2の使用量
は、各々HI/MX2=500〜0.01またはHI/X
2=5〜0.05、好ましくはHI/MX2=50〜1ま
たはHI/X2=2〜0.1である。
【0039】上記触媒は、それぞれの各成分をあらかじ
め混合していてもよく、重合開始時に別々に添加しても
よい。また、反応の進行に応じて、反応途中に徐々に添
加していってもよい。
【0040】重合反応は、溶媒を用いずに行ってもよい
が、通常、溶媒を用いる。溶媒としては、ノルマルヘキ
サン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、四塩化炭素、塩化メチレンなどが挙げられる。溶媒
とモノマーの比は、通常、重量比で1:1〜100:1
が好ましい。重合反応で得られた共重合体を、加水分解
することにより重合体(A)が得られる。
【0041】この加水分解反応は、通常、酸性条件下で
行なわれる。該酸性触媒としては、例えば塩酸、硫酸、
臭化水素酸、ヨウ化水素酸、塩酸−酢酸、臭化水素酸−
酢酸、ヨウ化水素酸−酢酸、トリフルオロ酢酸、三臭化
ホウ素などが挙げられる。
【0042】(B)成分である感放射線剤としては、放
射線照射により酸を発生する化合物(以下、「酸発生
剤」という)かあるいは放射線照射により分解し、重合
体(A)を架橋させる化合物(以下、「架橋剤」とい
う)が好ましく用いられる。酸発生剤としては、例えば
オニウム塩、ハロゲン含有化合物、ジアゾケトン化合
物、スルホン化合物、スルホン酸化合物、ニトロベンジ
ル化合物などが挙げられる。具体的には以下に示す化合
物を例示することができる。
【0043】オニウム塩:ヨードニウム塩、スルホニウ
ム塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩、アンモニウム
塩などを挙げることができる。好ましくは、下記式
【0044】
【化14】
【0045】で表わされる化合物であり、特に好ましく
は、トリフェニルスルホニウムトリフレート、トリフェ
ニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフ
ェニルヨードニウムトリフレート、ジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロアンチモネートなどである。
【0046】ハロゲン含有化合物:ハロアルキル基含有
炭化水素系化合物、ハロアルキル基含有ヘテロ環状化合
物などを挙げることができる。好ましくは、下記式
【0047】
【化15】
【0048】で表わされる化合物であり、特に好ましく
は、1,1−ビス(4−クロロフェニル)−2,2,2−
トリクロロエタン、フェニル−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、ナフチル−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジンなどである。
【0049】ジアゾケトン化合物:1,3−ジケト−2
−ジアゾ化合物、ジアゾベンゾキノン化合物、ジアゾナ
フトキノン化合物などを挙げることができる。好ましく
は、下記式
【0050】
【化16】
【0051】で表わされる化合物であり、特に好ましく
は、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニルク
ロリド、2,3,4,4’−テトラヒドロベンゾフェノン
の1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エス
テル、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タンの1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
エステル、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−1−[4−(4−ヒドロキシベンジ
ル)フェニル]エタンの1,2−ナフトキノンジアジド
−4−スルホン酸エステルなどである。
【0052】スルホン化合物:β−ケトスルホン、β−
スルホニルスルホンなどを挙げることができる。好まし
くは、下記式
【0053】
【化17】
【0054】で表わされる化合物であり、特に好ましく
は、4−トリスフェナシルスルホン、メシチルフェナシ
ルスルホン、ビス(フェニルスルホニル)メタンなどで
ある。
【0055】ニトロベンジル化合物:ニトロベンジルス
ルホネート化合物、ジニトロベンジルスルホネート化合
物などを挙げることができる。好ましくは、下記式
【0056】
【化18】
【0057】で表わされる化合物であり、特に好ましく
は、2−ニトロベンジルトシレート、2,4−ジニトロ
ベンジルトシレート、4−ニトロベンジル−9,10−
ジエトキシアントラセン−2−スルホネートなどであ
る。
【0058】スルホン酸化合物:アルキルスルホン酸エ
ステル、ハロアルキルスルホン酸エステル、アリールス
ルホン酸エステル、イミノスルホナートなどを挙げるこ
とができ、好ましくは、下記式
【0059】
【化19】
【0060】で表わされる化合物であり、特に好ましく
は、ベンゾイントシレート、ピロガロールのトリストリ
フレートなどである。重合体(A)と酸発生剤のみを用
いるとポジ型レジスト組成物になる。
【0061】架橋剤としては、アジド化合物が挙げられ
る。具体的には以下に示す化合物を例示することができ
る。
【0062】アジド化合物:モノアジド化合物、ビスア
ジド化合物、モノスルホニルアジド化合物、ビススルホ
ニルアジド化合物などを挙げることができる。好ましく
は1−アジドピレン、p−アジドベンゾフェノン、4’
−メトキシ−4−アジドジフェニルアミン、4−アジド
ベンザル−2’−メトキシアセトフェノン、4−アジド
−4’−ニトロフェニルアゾベンゼン、4,4’−ジア
ジドベンゾフェノン、4,4’−ジアジドベンゾメタ
ン、4,4’−ジアジドスチルベン、4,4’−ジアジド
カルコン、4,4’−ジアジドジフェニルスルホン、3,
4’−ジアジドジフェニルスルホン、3,3’−ジアジ
ドジフェニルスルホン、2,6−ジ(4’−アジドベン
ザル)シクロヘキサン、2,6−ジ(4’−アジドベン
ザル)4−メチルシクロヘキサン、スルホニルアジドベ
ンゼン、p−スルホニルアジドトルエン、p−ビス(ス
ルホニルアジド)ベンゼン、4,4’−ビス(スルホニ
ルアジド)ベンゾフェノンなどが挙げられる。架橋剤を
用いるとネガ型レジスト組成物になる。
【0063】これらの感放射線剤のうち、酸発生剤が好
ましく、特にオニウム塩、ジアゾケトン化合物などが好
ましい。これらの感放射線剤の配合量は、上記重合体
(A)100重量部に対し、好ましくは1〜100重量
部であり、より好ましくは3〜50重量部である。1重
量部未満では、十分なパターン形成能力が得られ難く、
また100重量部をこえると、レジストとしてパターン
を形成した際にスカムを生じやすくなる。
【0064】本発明の組成物は、さらに必要に応じて、
溶解禁止剤、溶解促進剤、酸架橋剤、界面活性剤などの
各種配合剤を配合することができる。
【0065】溶解禁止剤は、放射線照射前には重合体
(A)のアルカリ性水溶液からなる現像液に対する溶解
性を低下させ、放射線照射後、前記酸発生剤により発生
した酸により開裂し、レジストパターン形成時に使用す
るアルカリ性水溶液からなる現像液に対する溶解性を向
上させる化合物である。溶解禁止剤としては、それ故、
かかる性質を有する化合物であれば特に限定されずに使
用できるが、例えば下記式
【0066】
【化20】
【0067】
【化21】
【0068】で表わされる化合物または構造単位を挙げ
ることができる。なお、上記式中R35は、置換メチル
基、1−置換エチル基、シリル基、ゲルミル基またはア
ルコキシカルボニル基である。ここで、置換メチル基と
しては、例えばメトキシメチル基、メチルチオメチル
基、メトキシエトキシメチル基、テトラヒドロピラニル
基、テトラヒドロチオピラニル基、テトラヒドロフラニ
ル基、テトラヒドロチオフラニル基、ベンジルオキシメ
チル基、フェナシル基、ブロモフェナシル基、メトキシ
フェナシル基、α−メチルフェナシル基、シクロプロピ
ルメチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ベ
ンジル基、トリフェニルメチル基、ジフェニルメチル
基、ブロモベンジル基、ニトロベンジル基、メトキシベ
ンジル基、ピペロニル基などを挙げることができる。
【0069】1−置換エチル基としては、例えば1−メ
トキシエチル基、1−エトキシエチル基、イソプロピル
基、t−ブチル基、1,1−ジメチルプロピル基など
を、シリル基としては、例えばトリメチルシリル基、ト
リエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、イソ
プロピルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基
などを、ゲルミル基としては、例えばトリメチルゲルミ
ル基、トリエチルゲルミル基、t−ブチルジメチルゲル
ミル基、イソプロピルジメチルゲルミル基、フェニルジ
メチルゲルミル基などを、アルコキシカルボニル基とし
ては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
ル基、t−ブトキシカルボニル基などを挙げることがで
きる。
【0070】特に、ポジ型レジスト組成物を得るために
は酸発生剤と溶解禁止剤を配合することが好ましい。上
記溶解禁止剤は、重合体(A)100重量部に対し、好
ましくは100重量部以下、より好ましくは、10〜5
0重量部で使用される。
【0071】また、溶解促進剤は、重合体(A)のアル
カリ溶解性を促進するために配合されるものであり、こ
のような溶解促進剤としては、ベンゼン環数2〜6程度
のフェノール化合物が挙げられる。溶解促進剤の配合量
は、通常、重合体(A)100重量部当り、50重量部
以下である。
【0072】また、酸架橋剤は、前記酸発生剤により発
生した酸により、重合体(A)を架橋し、ネガ型のレジ
ストパターン形成時に使用するアルカリ水溶液に対する
溶解性を低下させる化合物である。このような酸架橋剤
としては、例えばエポキシ基、
【0073】
【化22】
【0074】
【化23】
【0075】または
【0076】
【化24】
【0077】から選ばれた基を有する化合物が好まし
い。酸架橋剤の配合量は、通常、重合体(A)100重
量部当り、通常、100重量部以下である。以上述べた
ように、酸発生剤と溶解促進剤を用いるとポジ型レジス
ト組成物になり、酸発生剤と酸架橋剤を用いるとネガ型
レジスト組成物になる。
【0078】また界面活性剤は、組成物の塗布性や現像
性を改良するために配合されるものであり、このような
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、
ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウ
レート、ポリエチレングリコールジステアレート、エフ
トップEF301、EF303、EF352(商品名、
新秋田化成社製)、メガファックスF171、F17
2、F173(商品名、大日本インキ社製)、フロラー
ドFC430、FC431(商品名、住友スリーエム社
製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−38
2、SC−101、SC−102、SC−103、SC
−104、SC−105、SC−106(商品名、旭硝
子社製)、オルガノシロキサンポリマーKP341(商
品名、信越化学工業社製)、アクリル酸系またはメタク
リル酸系(共)重量体ポリフローNo.75、No.95
(商品名、共栄社油脂化学工業社製)などが挙げられ
る。
【0079】これらの界面活性剤の配合量は、組成物の
固形分100重量部当り、通常、2重量部以下である。
その他の添加剤としては、アゾ系化合物、アミン化合物
などからなるハレーション防止剤、増感剤、接着助剤、
保存安定剤、消泡剤などを挙げることができる。
【0080】本発明の組成物は、前述した重合体
(A)、感放射線剤および必要により配合される各種の
配合剤を、例えば固形分濃度が20〜40重量%となる
ように溶剤に溶解させる。
【0081】この際に用いられる溶剤としては、例えば
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、メチルセロソルブアセテー
ト、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテ
ート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸エチル、エトキ
シ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ
−3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシプロピオン
酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エト
キシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、2−ヘプタノン、3−
ヘプタノン、4−ヘプタノン、ピルビン酸エチルなどを
用いることができる。
【0082】また、これらの溶剤には、必要に応じてN
−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルホルムアニリド、N−メチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリ
ドン、ジメチルスルホキシド、ベンジルエチルエーテ
ル、ジヘキシルエーテル、アセトニルアセトン、イソホ
ロン、カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1
−ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、安
息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチ
ル、γ−ブチロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレ
ン、フェニルセロソルブアセテートなどの高沸点溶剤を
添加することもできる。
【0083】本発明の組成物は、上記の溶液の形でシリ
コンウェハーなどの基板上に塗布し、乾燥することによ
ってレジスト膜を形成する。この場合、基板上への塗布
は、例えば本発明の組成物を固体分濃度が5〜50重量
%となるように前記の溶剤に溶解し、濾過した後、これ
を回転塗布、流し塗布、ロ−ル塗布などにより塗布する
ことによって行われる。
【0084】形成されたレジスト膜には、微細パターン
を形成するために部分的に放射線が照射される。用いら
れる放射線には、特に制限がなく、例えばエキシマレー
ザーなどの遠紫外線、シンクロトロン放射線などのX
線、電子線などの荷電粒子線が、使用される感放射線剤
の種類に応じて用いられる。放射線量などの照射条件
は、組成物の配合組成、各添加量の種類などに応じて適
宜決定される。
【0085】本発明においては、組成物のみかけの感度
を向上させるために、放射線照射後に加熱を行なうこと
が好適である。この加熱条件は、組成物の配合組成、各
添加剤の種類などによって異なるが、通常、30〜20
0℃、好ましくは50〜150℃である。
【0086】次いで行われる現像に使用される現像液と
しては、パターンを得るために、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウ
ム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア水、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プ
ロピルアミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミ
ン、ジメチルエタノ−ルアミン、トリエタノ−ルアミ
ン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド、ピロ−ル、ピペリジ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデ
セン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノ
ナンなどを溶解してなるアルカリ性水溶液を使用するこ
とができる。
【0087】また上記現像液に水溶性有機溶媒、例えば
メタノール、エタノールなどのアルコール類や界面活性
剤を適量添加したアルカリ性水溶液を現像液として使用
することもできる。このようなアルカリ性水溶液からな
る現像液を用いて現像を行った場合には、一般的には引
き続き水でリンスを行う。
【0088】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって、何ら制約される
ものではない。なお、実施例中のMwの測定およびレジ
ストの評価は、以下の方法により行ったものである。
【0089】Mw:東ソー社製GPCカラム(G200
0HXL2本、G3000HXL1本、G4000HXL
本)を用い、流量1.5ml/分、溶出溶媒テトラヒド
ロフラン、カラム温度40℃の分析条件で、単分散ポリ
スチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグ
ラフ法により示差屈折検出器にて測定した。
【0090】密着性:5μmのレジストパターンが形成
されたシリコン酸化膜のウェットエッチングを行い、図
1のように等方性エッチングにより形成された“食いこ
み”(以後、「アンダーカット」と称する)を電子顕微
鏡により測定し、密着性を判断した。アンダーカットが
小さいほど、密着性が良好であることを意味する。
【0091】合成例1 ベンジルビニルエーテル6.71g(0.05モル)をト
ルエン500mlに溶解し、−15℃に冷却したのち、
HI 10ミリモルおよびZnI2 0.2ミリモルを加
え、24時間重合させた。室温まで昇温したのち、さら
にp−tert−ブトキシスチレン167g(0.95
モル)とZnI2 10ミリモルを加え、反応を8時間継
続した。そして、少量のアンモニア水を含むメタノール
を100ml加え、反応を停止した。トルエンを留去し
たのち、ジオキサン200ml、36%塩酸水溶液50
mlおよび酢酸50mlを加え、還流下で4時間反応を
行った。
【0092】反応溶液を水にそそぎ、再沈法により粗重
合体を得た。これを濾別し、水およびメタノールで洗浄
し、乾燥し、Mw=20,000、Mw/Mn=1.3、
残留モノマー0.1%のビニルアルコールとp−ヒドロ
キシスチレンの共重合体を得た。この重合体を1H−N
MRにて分析すると、上記式(1)で表わされる繰り返
し単位(A)と下記式(9)
【0093】
【化25】
【0094】で表わされる繰り返し単位(C)を含有
し、繰り返し単位(A)の繰り返し数をa、繰り返し単
位(C)の繰り返し数をcとすると、a/(a+c)=
0.05、c/(a+c)=0.15であった。この重合
体を重合体(A1)とする。
【0095】合成例2 p−メトキシスチレン6.71g(0.05モル)をトル
エン500mlに溶解し、25℃にしたのち、HI10
ミリモルおよびZnI2 10ミリモルを加え、3時間反
応を行った。さらにp−tert−ブトキシスチレン1
67g(0.95モル)とZnI2 10ミリモルを加
え、反応を4時間継続した。その後、少量のアンモニア
水を含むメタノールを100ml加え、反応を停止し
た。トルエンを留去したのち、ジオキサン400ml、
36%塩酸水溶液50mlおよび酢酸50mlを加え、
80℃で3時間反応を行った。
【0096】反応溶液を水にそそぎ、再沈法により粗重
合体を得た。これを濾別し、水およびメタノールで洗浄
し、乾燥し、Mw=25,000、Mw/Mn=1.2、
残留モノマー0.1%のp−ヒドロキシスチレンとp−
メトキシスチレンの共重合体を得た。この重合体を1
−NMRにて分析すると、上記式(9)で表わされる繰
り返し単位(C)と下記式(10)
【0097】
【化26】
【0098】で表わされる繰り返し単位(D)を含有
し、繰り返し単位(C)の繰り返し数をc、繰り返し単
位(D)の繰り返し数をdとすると、c/(c+d)=
0.95、d/(c+d)=0.05であった。この重合
体を重合体(A2)とする。
【0099】合成例3 重合体(A2)10gをジオキサン100mlに溶解し
たのち、窒素気流下にて還流しながら、ヘキサメチルジ
シラザン2.92g(0.018モル)を徐々に添加して
いった。添加したのち8時間反応した。反応後、室温下
で減圧し、副成したアンモニアを除去した。反応溶液を
水にそそぎ、再沈し、濾別、乾燥し、Mw=27,00
0、Mw/Mn=1.4の共重合体を得た。この重合体
1H−NMRにて分析すると、上記式(9)で表わさ
れる繰り返し単位(C)、上記式(10)で表わされる
繰り返し単位(D)および下記式(11)
【0100】
【化27】
【0101】で表わされる繰り返し単位(D)を含有
し、繰り返し単位(C)の繰り返し数をc、繰り返し単
位(D)の繰り返し数をd(上記式(10)の繰り返し
数と上記式(11)の繰り返し数の和)とすると、c/
(c+d)=0.75、d/(c+d)=0.25であっ
た。この重合体を重合体(A3)とする。
【0102】合成例4 p−tert−ブトキシスチレン176g(1.0モ
ル)をトルエン1lに溶解し、HI10ミリモルおよび
ZnI2 5ミリモルを加え、25℃にして、8時間反応
を行った。その後、少量のアンモニア水を含むメタノー
ルを100ml加え、反応を停止した。トルエンを留去
したのち、ジオキサン400mlおよび36%塩酸水溶
液50mlを加え、80℃で6時間反応を行った。
【0103】反応溶液を水にそそぎ、再沈法により粗重
合体を得た。これを濾別し、水洗し、Mw=23,00
0、Mw/Mn=1.3、残留モノマー0.1%のポリ
(p−ヒドロキシスチレン)を得た。この樹脂10gを
用いて、ヘキサメチルジシラザン3.40g(0.021
モル)と合成例3と同様にして共重合体を得た。この重
合体を1H−NMRにて分析すると、上記式(9)で表
わされる繰り返し単位(C)と上記式(11)で表わさ
れる繰り返し単位(D)を含有し、繰り返し単位(C)
の繰り返し数をc、繰り返し単位(D)の繰り返し数を
dとすると、c/(c+d)=0.76、d/(c+
d)=0.24であった。この重合体を重合体(A4)
とする
【0104】実施例1 合成例1で得られた重合体(A1)100重量部と酸発
生剤としてトリフェニルスルホニウムトリフルオロメタ
ンスルホネート3重量部、酸架橋剤としてヘキサメトキ
シメラミン35重量部を3−メトキシプロピオン酸メチ
ル350重量部に溶解したのち、0.2μmのメンブラ
ンフィルターで濾過してレジスト溶液を得た。
【0105】上記レジスト溶液をシリコンウェ−ハ上に
スピナーで塗布した後、90℃で90秒間プレベークを
し、膜厚1.0μmのレジスト膜を形成した。上記レジ
スト膜にパターンを有するマスクを密着させて、248
nmのKrFエキシマレーザー光にて照射したのち、1
10℃で60秒間放射線照射後ベークをした。次にテト
ラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液にて、23℃
で1分間、浸漬法により現像し、超純水で30秒間リン
スした。
【0106】その結果、0.40μmのネガ型のライン
アンドスペースパターンを矩形の良好な形状で解像でき
た。放射線照射部の現像残りはなく、放射線未照射部の
膜減りもなかった。耐熱性および耐ドライエッチング性
も良好であった。
【0107】実施例2 合成例2で得られた重合体(A2)100重量部と、酸
発生剤として2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン
の1,2−ナフトキノンジアジド 4−スルホニルクロ
リドの縮合物(平均縮合率90%)15重量部、溶解禁
止剤として1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタンのテトラヒドロピラニルエーテル化物35重
量部を、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル380重量
部に溶解し、濾過したのち、実施例1と同様にして塗布
などを行った。その結果、0.42μmのポジ型のライ
ンアンドスペースパターンを矩形の良好な形状で解像し
た。放射線照射部の現像残りはなく、放射線未照射部の
膜減りもなかった。耐熱性および耐ドライエッチング性
も良好であった。
【0108】実施例3 合成例3で得られた重合体(A3)100重量部と、酸
発生剤としてトリフェニルヨードニウムトリフルオロメ
タンスルホネート3重量部を3−メトキシプロピオン酸
メチル370重量部に溶解し、濾過したのち、実施例1
と同様にして塗布などを行った。その結果、0.40μ
mのポジ型のラインアンドスペースパターンを矩形の良
好な形状で解像した。放射線照射部の現像残りはなく、
放射線未照射部の膜減りもなかった。耐熱性および耐ド
ライエチング性も良好であった。
【0109】実施例4 シリコンウェ−ハのかわりに表面に0.7μmの酸化シ
リコン膜を形成したシリコンウェ−ハを用いる以外は、
実施例1と同様にして塗布などを行い、幅5μmのネガ
型のパターンを得た。このウェ−ハを130℃で120
秒間ポストベークを行ったのち、49%フッ化水素酸と
40%フッ化アンモニウム水溶液の1:6エッチング液
にて浸漬法により、25℃で320秒間エッチングを行
ったところ、アンダーカットは0.8μmであり、密着
性は良好であった。
【0110】実施例5 合成例4で得られた重合体(A4)100重量部と、酸
発生剤として2,6−ジニトロベンジル 4’−ニトロ
ベンゼンスルホネート5重量部を、3−エトキシプロピ
ン酸エチル370重量部に溶解し、濾過したのち、実施
例1と同様にして塗布などを行った。その結果、0.4
0μmのポジ型のラインアンドスペースパターンを矩形
の良好な形状で解像した。放射線照射部の現像残りはな
く、放射線未照射部の膜減りもなかった。また、耐熱性
および耐ドライエッチング性も良好であった。
【0111】
【発明の効果】本発明の感放射線性樹脂組成物は、微細
加工を安定的にでき、高感度、高解像度で、耐ドライエ
ッチング性、現像性、密着性、耐熱性、残膜性などの性
能に優れたレジスト組成物として好適である。また、本
発明の感放射線性樹脂組成物は、エキシマレーザーなど
の遠紫外線以外にもシンクロトロン放射線などのX線、
電子線などの荷電粒子線といった放射線のいずれにも対
応できるので、今後さらに微細化が進行すると予想され
る集積回路製造用のレジストとして有利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】密着性を説明するための概念図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/028 7/038 505 H01L 21/027 (72)発明者 三浦 孝夫 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記式(1) 【化1】 で表わされる繰返し単位(A)、 下記式(2) 【化2】 で表わされる繰返し単位(B)、 下記式(3) 【化3】 で表わされる繰返し単位(C)、 下記式(4) 【化4】 で表わされる繰返し単位(D)、のうち、少なくとも繰
    返し単位(C)を含有し、繰返し単位(A)の繰返し数
    をa、繰返し単位(B)の繰返し数をb、繰返し単位
    (C)の繰返し数をc、繰返し単位(D)の繰返し数を
    dとすると、a、b、cおよびdは、0≦a/(a+b
    +c+d)≦0.2、0≦b/(a+b+c+d)≦0.
    5、0.5≦c/(a+b+c+d)≦1.0および0≦
    d/(a+b+c+d)≦0.2を満たす数であり、か
    つポリスチレン換算重量平均分子量/ポリスチレン換算
    数平均分子量の比が2.0以下である重合体 および (B)感放射線剤 を含有することを特徴とする感放射線性樹脂組成物。
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