JPH0519962U - 回転検出器の取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 モータ１の回転軸１１の軸端１２に回転検出
器２の中空回転軸３を結合し、開口部６１にベローズ状
のバネ性を持った湾曲部６２を有するカップ状のカバー
６を設け、回転検出器２の固定部４をカバー６の側面部
６４に固定し、湾曲部６２の端部をモータ１の固定部で
ある軸受ハウジング１５に固定したものである。 【効果】 固定部はベローズ状のバネ性を持った湾曲部
を有するカバーによって支持されているので、軸方向変
位を許容すると共に、回転方向変位を防止し、さらに、
カバーの開口部がモータの軸受ハウジングに密着してカ
バーの内部を外部と完全に遮断するので、カバー内の回
転検出器は組立作業途中および粉塵の多い環境での運転
中でも完全に防塵される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、サーボモータなどの軸端に直結して回転軸の回転数あるいは回転位 置を検出する回転検出器の取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、モータの軸端に回転検出器を結合する場合、回転検出器は回転部を固定 した中空軸を設け、中空軸に軸受を介して固定部を設け、中空軸をモータの軸端 に結合すると共に、固定部を板バネを介してモータの軸受ハウジングに固定して 、モータの軸端および中空軸の軸方向変位を許容すると共に、回転検出器の固定 部の回転方向変位を防止し、さらに、固定部に回転部を覆うカバーを設けたたも のが開示されている（例えば、特開昭５９−１９８０９号公報）。 また、図２に示すように、モータ１の回転軸１１の軸端１２に回転検出器２の 回転ディスクなどの回転部２１を固定した中空回転軸３を固定し、中空回転軸３ には軸受３１を介して発光器４１および受光器４２などを設けた固定部４を支持 するとともに、固定部４を板バネ５を介してモータ１の軸受ハウジング１５に固 定してある。さらに、回転検出器２全体を覆うカップ状のカバー６をモータ１の 軸受ハウジング１３に固定して、防塵してある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、特開昭５９−１９８０９号の構成では、回転検出器の固定部とモー タの軸受ハウジングとの間に板バネを設けているため、回転検出器の固定部とモ ータの軸受ハウジングとの間に常に隙間があり、粉塵の多い環境ではその隙間か ら軸受に粉塵が侵入し、モータおよび回転検出器の軸受が汚損するという欠点が あった。 また、回転検出器全体を覆うカバーをモータの軸受ハウジングに固定した構成 では、回転検出器の調整をした後、モータに組み込むまでカバーが取りつけられ ないので、埃に対して無防備になり、回転ディスクや検出ヘッドに付着した埃に よって検出エラーを引き起こす恐れがあった。 本考案は、組立作業途中および粉塵の多い環境での運転中でも回転検出器およ び軸受を粉塵等から保護することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、モータの回転軸の軸端に回転検出器の回転軸を結合し、前記モータ の固定部に前記回転検出器の固定部を固定する回転検出器の取付構造において、 開口部に湾曲部を有するカップ状のカバーを設け、前記固定部を前記カバーの側 面部に固定し、前記湾曲部の端部を前記モータの固定部に固定したものである。

【０００５】

【作用】

固定部はベローズ状のバネ性を持った湾曲部を有するカバーによって支持され ているので、軸方向変位を許容すると共に、回転方向変位を防止し、さらに、回 転検出器を覆うカバーがモータの軸受ハウジングに密着してカバーの内部を外部 と完全に遮断する。

【０００６】

【実施例】

本考案を図に示す実施例について説明する。 図１は本考案の実施例を示す側断面図で、モータ１の回転軸１１の軸端１２に 取付ねじ穴１３を設け、回転検出器２の回転ディスクなどの回転部２１を固定し た中空回転軸３を取付ねじ１４により回転軸１１に固定してある。中空回転軸３ には軸受３１を介して発光器４１および受光器４２などを設けた固定部４を支持 してある。回転検出器２全体を覆うカップ状のカバー６はバネ性を有する薄板鋼 板からなり、開口部６１にベローズ状の湾曲部６２を設け、湾曲部６２の端部に はフランジ部６３を形成して、モータ１の固定部である軸受ハウジング１５に取 付ねじ６５により固定してある。カバー６の側面部６４は取付ねじ６６により固 定部４に固定してある。カバー６の底面にはナット挿入穴６７を設け、ゴムブッ シュ６８により密閉するようにしてある。 回転検出器２を組み立てる場合は、中空回転軸３に軸受３１を介して固定部４ を組み立て、その後、回転部２１を組み立て、調整後カバー６を被せ、固定部４ にカバー６の側面部６４を取付ねじ６６により固定し、回転検出器２の回転部２ １、発光部４１、受光部４２等の埃を嫌う部分をカバー６、固定部４によって保 護する。 この状態で、回転検出器を保管しておき、必要に応じてモータ１の回転軸１１ に中空回転軸３を挿入し、ゴムブッシュ６７を取りはずして、回転軸１１の軸端 １２に設けた取付ねじ穴１３に取付ねじ１４を締めつけて中空回転軸３を回転軸 １１に固定する。また、カバー６のフランジ部６３を軸受ハウジング１５に取付 ねじ６５により固定し、ゴムブッシュ６８をナット挿入穴６７に挿入し、回転検 出器２をカバー６内に密閉する。

【０００７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、固定部はベローズ状のバネ性を持った湾 曲部を有するカバーによって支持されているので、軸方向変位を許容すると共に 、回転方向変位を防止し、さらに、カバーの開口部がモータの軸受ハウジングに 密着してカバーの内部を外部と完全に遮断するので、カバー内の回転検出器は組 立作業途中および粉塵の多い環境での運転中でも完全に防塵される効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す側断面図である。

【図２】従来例を示す側断面図である。

【符号の説明】 １ モータ １１ 回転軸 １２ 軸端 ２ 回転検出器 ２１ 回転部 ３ 中空回転軸 ４ 固定部 ６ カバー ６１ 開口部 ６２ 湾曲部 ６３ フランジ部 ６４ 側面部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モータの回転軸の軸端に回転検出器の回
   転軸を結合し、前記モータの固定部に前記回転検出器の
   固定部を固定する回転検出器の取付構造において、開口
   部に湾曲部を有するカップ状のカバーを設け、前記固定
   部を前記カバーの側面部に固定し、前記湾曲部の端部を
   前記モータの固定部に固定したことを特徴とする回転検
   出器の取付構造。