JPH05189488A - 文書検索方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】キーワードの選択が容易で、検索時間が短くて
済む文書の検索方法及び装置を提供する。 【構成】文書名のリストと指定された文書の内容とを、
文書中のキーワードには特別な符号を付して、共に表示
部の画面上に表示し（ｓｔｅｐ６，ｓｔｅｐ１０）、該
画面上の文書名のリスト及びキーワードと該画面上の座
標とを対応付けた文書名テーブル及び検索制御テーブル
を作成（ｓｔｅｐ７，ｓｔｅｐ１１）・参照（ｓｔｅｐ
８，ｓｔｅｐ２）して、画面上で文書を指定して（ｓｔ
ｅｐ１）、該文書の内容を見ながら、画面上でキーワー
ドの選択をする（ｓｔｅｐ１）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、文書検索方法及び装
置に関し、特に求める文書の検索が容易な文書検索方法
及び装置に関する。文書としては、例えば、特許情報、
新聞記事、コンピュータプログラム等が挙げられる。ま
た、図面等であっても、文字を含むものには利用可能で
ある。

【０００２】

【従来の技術】文書検索方法及び装置は、予め各文書か
らその内容を特徴付けるキーワードを抽出し、各キーワ
ードに対してそのキーワードを含む文書の集合を対応付
け、検索する際には、検索したい文書に含まれていると
思われる複数のキーワードを選んで、それぞれのキーワ
ードに対応付けられた文書の集合の積集合を求めること
により検索を行うようになっている。

【０００３】そして、従来は、それまでの経験から思い
浮かぶキーワードの中からいくつかを選んで、該選択し
たいくつかのキーワードをキーボード等で入力し、その
キーワードで検索してみて、該当する文書が多すぎる場
合は、さらに思いついたキーワードを追加し、反対に、
該当する文書が少なすぎる場合は、キーワードの数を減
らして検索をし、該当する文書が適当な数になったとこ
ろで、該文書を出力し、該文書の内容をチェックしてそ
れが求める文書であるかどうかを判断するというような
手順で検索を進める方法や装置であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような文
書検索方法及び装置ではキーワードの選択が困難であ
り、最適なキーワードの組合せを得るためには試行錯誤
をしなければならなかった。そして、キーワードの個数
が多い場合などは試行錯誤する時間も長くなり、検索時
間が長くなる欠点があった。

【０００５】この発明の目的は、上述した従来の文書検
索方法及び装置の問題点を解決し、キーワードの選択を
容易にすると共に、検索時間を短縮することができる文
書検索方法及び装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、第１の発明の文書検索方法では、予め設けられた
キーワードと該キーワードに対応したインデックスと該
キーワードをその文書中に含む文書名リストからなるキ
ーワードテーブルを利用して文書の検索を行う。そし
て、文書の内容が、該内容のうちのキーワードにはキー
ワードであることを示す特別な符号を付して、画面上に
表示される。また、前記表示された文書の内容に含まれ
る全てのキーワードと該キーワードの画面上の座標情報
と該キーワードに対応したインデックスとからなる検索
制御テーブルが作られる。そこで、前記画面上に表示さ
れた文書の内容を見ながら所望のキーワードを選択すれ
ば、前記選択されたキーワードの画面上の座標情報を基
に前記検索制御テーブルから前記キーワードに対応する
インデックスがもとめられ、該インデックスを用いて前
記キーワードテーブルから所望のキーワードを持つ文書
が検索される。

【０００７】また、第２の発明の文書検索装置は、所定
の文書名のリストの一部又は全部を画面上に表示する手
段と、そのリストの中から所望の文書名を選択した場合
に、前記リストと同時にその文書名に対応する文書の内
容と、該文書中に現れる予め定めたキーワードに付され
た特別な符号とを前記画面上に表示する手段と、前記画
面上に現れたキーワードの中から所望のものを選択した
場合に前記リストの中から該選択されたキーワードを全
て有する文書の文書名の新たなリストの一部又は全部を
画面上に表示する手段と、その新たなリストの中から所
望の文書名を選択した場合に、その新たなリストと同時
にその所望の文書名に対応する文書の内容と該文書の中
に現れる予め定めたキーワードに付された特別な符号と
を前記画面上に表示する手段とを備えている。

【０００８】

【作用】以上のような構成となっているので、第１の発
明の文書検索方法では、画面上に表示された文書の内容
を見ながら、画面上でキーワードの選択をすることで文
書の検索を行う。

【０００９】また、第２の発明の文書検索装置では、所
定の文書名のリストが画面上に表示されると共に、その
リストの中から所望の文書名が選択されると、その文書
名に対応する文書の内容が前記画面上に表示される。そ
のとき、その文書の内容のうちキーワードにはキーワー
ドであることが分かるような特別な符号が付されて表示
される。そして、その画面上の文書の内容を見ながらキ
ーワードを選択すると、その選択されたキーワードに基
づいて前記文書名のリストが更新され、文書名の新たな
リストが画面上に表示される。その新たなリストの中か
ら所望の文書名を新たに選択すると、前記新たなリスト
と共にその所望の文書名に対応する文書の内容が、前記
のようにキーワードに特別な符号が付されて前記画面上
に表示される。

【００１０】

【実施例】図１はこの発明の一実施例を示すブロックダ
イヤグラムである。表示部３は文書名リストと共に文書
の内容を表示する。該文書の内容中キーワードにはキー
ワードであることを示す特別な符号が付されている。検
索用ファイル４は予め作成されたキーワードテーブルを
格納している。前記キーワードテーブルは表１に示すよ
うに各キーワードに対してそのキーワードを含む文書を
対応付けている。

【００１１】

【表１】

【００１２】文書ファイル５は検索の対象となる文書を
格納している。そして、該検索の対象となる文書には、
各キーワードに付随してそのキーワードのキーワードテ
ーブルにおけるインデックスが書き込まれている。図２
に文書ファイル５に格納された文書の一例を示す。入力
部１は表示部３の画面上のキーワードまたは文書名を選
択する。検索部２は文書ファイル５から入力部１で選択
された文書を読み出し表示部３に送ると共に、その文書
に含まれる全てのキーワード、それらキーワードに関す
る画面上の座標情報、及びインデックスから構成される
検索制御テーブルを作成する。座標情報はキーワードが
表示されている領域内の代表点（ｘ，ｙ）と、その点か
らのｘ軸方向の幅とから成っていて、文字の大きさや文
字数に煩わされずに領域の大きさが自由に設定できる。
ｙ軸方向の高さは一定としている。検索制御テーブルの
例を表２に示す。

【００１３】

【表２】

【００１４】また、検索部２は、入力部１で選択された
キーワードを全て含む文書の文書名リストを、各々のキ
ーワードを含んだ文書名リストの積集合をとることで作
成し、該作成された文書名リストを表示部３に送ると共
に、その文書名リストに含まれる文書名と該文書名の画
面上の座標情報とから構成される文書名テーブルを作成
する。該文書名テーブルの例を表３に示す。

【００１５】

【表３】

【００１６】図３はこの発明の一実施例の制御の流れを
示すフローチャートである。入力部１で画面上の前記キ
ーワードまたは文書名が選択される。入力部１でキーワ
ードまたは文書名が選択されると、該選択されたキーワ
ードに対応する画面上の座標情報が検索部２に入力され
る。例えば、画面上に表示されたキーワードをマウスに
より指示してマウスボタンをクリックする（ｓｔｅｐ
１）と、マウスの座標情報が検索部２に入力される。検
索部２には、前記表示部３に文書の内容が表示されると
きに検索制御テーブルが作成されており、検索部２にキ
ーワードに対応する座標情報が入力されると、前記検索
制御テーブルを参照して、該座標情報（即ちキーワー
ド）に対応するインデックスが求められる（ｓｔｅｐ
２）。検索部２は該インデックスを基にキーワードテー
ブルが格納された検索用ファイル４を参照し、該インデ
ックスに対応する文書名リストを引き出す（ｓｔｅｐ
３）。そして、既に引き出してある他のインデックス
（即ちキーワード）に対応する文書名リストとの積集合
をとる演算を行い（ｓｔｅｐ４）、選択されたキーワー
ドを全て含む文書の文書名からなる文書名リストを新た
に作成する（ｓｔｅｐ５）。該文書名リストは表示部３
に送られ表示される（ｓｔｅｐ６）と共に文書名テーブ
ルが作成される（ｓｔｅｐ７）。

【００１７】また、画面上に表示された文書名をマウス
により指示してマウスボタンをクリックすると（ｓｔｅ
ｐ１）、マウスの座標情報が検索部２に入力される。検
索部２には、前記表示部３に文書名リストが表示される
ときに文書名テーブルが作成されており、検索部２に文
書名に対応する座標情報が入力されると、前記文書名テ
ーブルを参照して（ｓｔｅｐ８）、該座標情報に対応す
る文書名の文書が文書ファイル５より読み出され（ｓｔ
ｅｐ９）、表示部３に表示される（ｓｔｅｐ１０）と共
に検索制御テーブルが作成される（ｓｔｅｐ１１）。

【００１８】この発明の文書検索装置は前述のような構
成及び動作となっているので、検索を行う者は文書名リ
ストと文書の内容とが表示された画面を見て、検索の進
行状況（方向）を判断しながら、画面上で文書名または
キーワードの選択を行えばよい。図４に文書名リストと
該文書名リスト中の文書名「６３−８８１９８ 走行制
御装置」の文書の内容が表示され、画面上のキーワード
「フアジイ推論」が選択されたときの画面例を示す。キ
ーワードにはアンダーラインが付されている。検索部２
は入力部１で選択されたキーワードを基に新たな文書名
リストを検索・作成する。図５に新たに作成された文書
名リストを表示した画面例を示す。検索を行う者は図５
の画面を見て、文書名や文書の件数から検索の状況を判
断する。そして、件数をさらにしぼりこんでみることと
し、図５の文書名リストを検索・作成したときのキーワ
ードにさらにキーワード「制御」を追加して検索を行う
と、検索結果は図６に示す画面例のようになる。また、
検索を行う者が図６の画面を見て、図６に内容が表示さ
れている文書以外の文書を、図６に得られている文書名
リストから選んで、その内容を画面に表示させたいと
き、例えば、文書名「６２−９１６４１ 熱風炉の制御
方法」の内容を表示させるには、画面上で文書名「６２
−９１６４１ 熱風炉の制御方法」を選択して入力すれ
ば、図７の画面例のようになる。

【００１９】

【発明の効果】この発明によれば、文書名リストとキー
ワードであることが分かるようにされたキーワードを含
む文書の内容とが共に画面上に表示されるので、検索の
進行状況の判断が容易・適確となり、それらのキーワー
ドを画面上で選択することができるので、キーワードの
選択が容易となり、入力作業も軽減され、検索時間が短
縮できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示すブロックダイヤグラ
ム。

【図２】文書ファイル５に格納された文書の一例を示す
図。

【図３】この発明の一実施例の制御の流れを示すフロー
チャート。

【図４】入力部１によりキーワードが選択されたときの
画面例を示す図。

【図５】検索部２により行われた検索の結果が表示され
た画面例を示す図。

【図６】キーワードが追加され、検索部２により再度行
われた検索の結果が表示された画面例を示す図。

【図７】再度の検索の結果得られた文書名リスト中の文
書が選択され、その内容が表示された画面例を示す図。

【符号の説明】

１ 入力部 ２ 検索部 ３ 表示部 ４ 検索ファイル ５ 文書ファイル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め設けられたキーワードと該キーワー
   ドに対応したインデックスと該キーワードをその文書中
   に含む文書名リストからなるキーワードテーブルを利用
   して文書の検索を行う文書検索方法であって、前記文書
   の内容を該内容のうちキーワードに特別な符号を付して
   画面上に表示する段階（ｓｔｅｐ１０）と、前記表示さ
   れた文書の内容に含まれる全てのキーワードと該キーワ
   ードの画面上の座標情報と該キーワードに対応したイン
   デックスとからなる検索制御テーブルを作る段階（ｓｔ
   ｅｐ１１）と、前記画面上に表示された文書の内容の中
   から所望のキーワードを選択する段階（ｓｔｅｐ１）
   と、前記選択されたキーワードの画面上の座標情報を基
   に前記検索制御テーブルから前記キーワードに対応する
   インデックスを参照する段階（ｓｔｅｐ２）と、前記参
   照されたインデックスを用いて前記キーワードテーブル
   から所望のキーワードを持つ文書を検索する段階（ｓｔ
   ｅｐ３，４，５）とからなることを特徴とする文書検索
   方法。
2. 【請求項２】 所定の文書名のリストの一部又は全部を
   画面上に表示する手段と、そのリストの中から所望の文
   書名を選択した場合に、前記リストと同時にその文書名
   に対応する文書の内容と、該文書中に現れる予め定めた
   キーワードに付された特別な符号とを前記画面上に表示
   する手段と、前記画面上に現れたキーワードの中から所
   望のものを選択した場合に前記リストの中から該選択さ
   れたキーワードを全て有する文書の文書名の新たなリス
   トの一部又は全部を画面上に表示する手段と、その新た
   なリストの中から所望の文書名を選択した場合に、その
   新たなリストと同時にその所望の文書名に対応する文書
   の内容と該文書の中に現れる予め定めたキーワードに付
   された特別な符号とを前記画面上に表示する手段とを備
   えた文書検索装置。