JPH05186250A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents
合わせガラス用中間膜及び合わせガラスInfo
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Abstract
露、紫外線照射により接着力の経時変化がほとんどない
合わせガラスを得る。 【構成】 ポリビニルアセタール樹脂、可塑剤、カルボ
ン酸金属塩および有機酸を含有する樹脂組成物より形成
されている合わせガラス用中間膜およびこの中間膜を用
いた合わせガラス。
Description
及びその中間膜を用いた合わせガラスに関する。
自動車のフロントガラス用等に広く使用されている。こ
の積層安全ガラスの代表的なものとして、可塑化された
ポリビニルアセタール樹脂組成物からなる中間膜を、一
対のガラス板間に介装して貼り合わせたものがある。こ
のような積層安全ガラスは、外部から衝撃が加えられる
とガラス部分が破損するが、ガラス板の間に介装された
中間膜は容易に破損せず、また破損したガラス板は中間
膜に貼着した状態であるため、そのガラス破片が飛散す
ることが少ない。従って、輸送機関や建造物の中の人体
がガラスの破片により傷害を受けることを防止すること
ができる。
するためには、中間膜とガラス板との接着力をある範囲
内に調整する必要がある。ガラス板と中間膜との接着力
が小さい安全ガラスでは、外部からの衝撃によってガラ
ス破片が中間膜よりはがれて飛散してしまい、一方、接
着力が大きい場合には、ガラス板と中間膜とが同時に割
れてしまう。従って、中間膜とガラス板との接着力をあ
る範囲内に調整することは、自動車事故等の場合では、
運転者及び乗客がガラスへ衝突するときの衝撃を吸収し
たり、安全ガラスの貫通を防止するために必要であり、
また建築物の場合では、外部からの飛来物に対してガラ
ス板の貫通を防止したり、ガラス破片の飛散を防止する
ために必要である。
着力を所定の範囲に設定できるように、中間膜用の接着
力調整添加剤が種々検討されており、今日では、主にカ
ルボン酸の金属塩、特に経時変化の小さい炭素数の少な
い化合物が用いられている。このカルボン酸金属塩を中
間膜に含有させると、特に中間膜形成時及びガラス板と
の圧着に際し用いられるオートクレーブ等の中、高温に
おいて、中間膜中からカルボン酸金属塩がブリードして
中間膜表面に多く集まる。そして、カルボン酸金属塩の
水吸収性のために中間膜とガラス板との界面に水分を多
く保持することにより接着力が低下する。従って、カル
ボン酸金属塩の接着力調整効果は、中間膜中と中間膜表
面とのカルボン酸金属塩の分布状態を変化させるか、あ
るいは膜中の水分量を変化させることによって調整され
る。
酸金属塩の分布を一定とし、また水分量も0.4〜0.
5wt%程度に一定としてガラス板と中間膜との接着力
がある範囲に入るようにカルボン酸金属塩の添加量を決
めている。
間膜を合わせガラスに使用した場合、耐湿性に問題があ
ることがわかっている。すなわち、湿度の高い雰囲気中
に置かれた場合、合わせガラスの周辺部では中間膜が直
接空気と接触している為にカルボン酸金属塩の量に応じ
て中間膜が白化してしまい、周辺部における接着力が低
下してしまうという問題がある。
なくするには、カルボン酸金属塩の量を少なくすること
が最も効果があるが、これでは周辺部以外の接着力が高
くなり過ぎるという欠点がある。
の表面に高機能を有する層を設け、選択光透過性や(透
明)導電性等を付与した合わせガラスが提案されてい
る。例えば、熱線反射ガラス、熱線反射フィルム、結露
防止導電ガラス等であり、これら特殊なガラス及びシー
トが、建築物及び自動車等に使用されはじめている。こ
れらの特性は、主に機能性薄膜を真空蒸着やスパッタリ
ング法により、ガラス板表面、あるいは透明なプラスチ
ックシート表面に形成することで得られる。
ば、建築物用熱線反射ガラスは、ガラス板に金属酸化物
層を設けて構成されたものが多い。また、自動車用熱線
反射ガラスでは、貴金属層を金属酸化物で挟みこんだ被
膜が用いられている。他の高機能を有する層について
も、いずれも金属酸化物層あるいは金属層で形成されて
いる場合が多い。
製した合わせガラスの代表的な構成は、熱線反射ガラス
/中間膜/ガラス、ガラス/中間膜/熱線反射シート/
中間膜/ガラスという構成であり、ガラス板又はシート
に設けられている高機能層はそれを保護するために合わ
せガラスの内側に配置されている。従って、金属酸化物
層(スパッタリング条件や接着調整のために金属を含
む)又は金属層と中間膜が接することになる。
薄膜を有するガラス板を、通常のガラス板と同様に用い
て安全ガラスを作成する場合にも、機能性薄膜を有する
ガラス板と中間膜との間の接着力を所定のレベルに調整
する必要がある。ところが、接着力調整剤(カルボン酸
金属塩)を含有した中間膜を用いて、これと熱線反射ガ
ラスとを積層すると、通常のガラス板の場合とは異な
り、屋外暴露や紫外線照射により経時で両者間の接着力
が低下し易く、衝撃等によりガラス板が中間膜より剥離
しやすくなるという欠点があった。
中間膜と金属酸化物または金属層とが接触している部分
に紫外線が当った場合に、この中間膜の含水率が高い
と、中間膜に含有される可塑剤が加水分解されて有機酸
が発生することによるものと考えられる。つまり、中間
膜の接着力は、ガラス板と中間膜との界面に液体が多く
存在することによって低下するが、この場合は、水のか
わりに上記有機酸がカルボン酸金属塩に結合し、上記界
面に集まることによって接着力が低下すると推測され
る。
ートを使用した合わせガラスにおいても、前述の通常の
ガラス板を用いた合わせガラスと同様に空気中の湿気に
より、カルボン酸金属塩が水分を吸収して白化を起こす
という欠点がある。
るために、カルボン酸金属塩の含有量を減少させる方法
が考えられるが、この方法では合わせガラス製造初期の
接着力が大きくなりすぎるために、衝撃により合わせガ
ラスが貫通しやすくなる。
解決しようとするもので、その目的は、接着力に優れ、
耐湿性が良好で透明性に優れ、かつ屋外暴露、紫外線照
射により接着力が低下しない合わせガラス用中間膜及び
合わせガラスを提供することにある。
中間膜は、ポリビニルアセタール樹脂、可塑剤、カルボ
ン酸の金属塩および有機酸を含有する樹脂組成物より形
成されており、そのことにより上記目的が達成される。
はシートとガラス板との間に、請求項1に記載の合わせ
ガラス用中間膜が介装されており、そのことにより上記
目的が達成される。
る樹脂組成物は、ポリビニルアセタール樹脂を含有す
る。
従来安全ガラス用の中間膜用樹脂として用いられている
種類の樹脂が使用でき、具体的にはブチラール化度60
〜70モル%、重合度1000〜2000のポリビニル
ブチラールが好適に使用される。
される樹脂組成物は、可塑剤を含有する。
−ジ−2−エチルブチレート、1,3−プロピレングリ
コール−ジ−2−エチルブチレート、1,4−プロピレ
ングリコール−ジ−2−エチルブチレート、1,4−ブ
チレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、1,2
−ブチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ジ
エチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ジエ
チレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエート、ジプ
ロピレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、トリ
エチエレングリコール−ジ−2−エチルペントエート、
トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエー
ト、テトラエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレ
ート、ジエチレングリコールジカプリエート、トリエチ
レングリコールジカプリエート、ジヘキシルアジペート
等が挙げられる。これら可塑剤の添加量は本発明におい
てポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して20
〜60重量部の範囲が好ましい。
される樹脂組成物は、カルボン酸金属塩を含有する。
12以下の脂肪族モノまたはジカルボン酸のアルカリま
たはアルカリ土類金属塩が好ましく用いられる。金属成
分としては、各種挙げられるが、特に好ましくはMg,
Ca,Zn等、またカルボン酸としては、酢酸、プロピ
オン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、琥珀酸、アジ
ピン酸等が挙げられる。カルボン酸金属塩の例として
は、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、プロピオン酸カ
リウム、プロピオン酸マグネシウム、プロピオン酸ナト
リウム、酪酸カリウム、酪酸マグネシウム、酪酸ナトリ
ウム、カプロン酸マグネシウム、カプロン酸ナトリウ
ム、2−エチルカプロン酸マグネシウム、2−エチルカ
プロン酸ナトリウム、カプリル酸マグネシウム、カプリ
ル酸ナトリウム、琥珀酸マグネシウム、琥珀酸ナトリウ
ム、アジピン酸マグネシウム、アジピン酸ナトリウムな
どが挙げられる。特に好ましくは酢酸マグネシウム、酢
酸カリウムである。これらは単独で使用しても良いが、
併用することも可能である。カルボン酸金属塩の添加量
としては、ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対
して、通常0.01〜0.5重量部であり、好ましくは
0.02〜0.2重量部である。添加量が0.01重量
部未満の場合、接着力調整効果が得られず、一方、0.
5重量部を超える場合、接着力が低くなりすぎ、かつ耐
湿性が低下し、膜の透明性が失われる。
される樹脂組成物は、有機酸を含有する。
ヘキサン酸、2−エチルブタン酸(2−エチル酪酸)、
2−エチルヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、2−
エチルヘプタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸
等が挙げられる。
アセタール樹脂100重量部に対して0.02〜0.5
重量部であることが好ましく、より好ましくは0.05
〜0.5重量部である。0.02重量部未満の場合に
は、接着力を十分保持することができず、0.5重量部
より多い場合には、樹脂組成物が比較的高温下におかれ
ると発泡する恐れがある。
たは酸化防止剤を含有させてもよく、これらは従来公知
のものが使用される。
成物をシートに成形した後、接着力を調整するために含
水量を調節して得られる。このときの含水量は、0.3
〜0.5%程度が望ましいが、0.2〜0.7%程度で
も使用可能である。この中間膜は、その脱気性を良好に
するために、押出工程においてエンボスのついたロール
を用いてその表面にエンボスを施してもよい。
ラス板の間またはガラス板とシートとの間に上記中間膜
を介装して作製される。そのガラス板またはシートの内
面には金属酸化層または金属層が形成されていてもよ
い。上記ガラス板は、通常の無機ガラスで形成されてい
てもよく、合成樹脂ガラスで形成されていてもよい。
ガラス板またはシートとしては、次のような機能性被膜
(薄膜)を表面に有するものがある。
ム+酸化スズ、酸化スズ、酸化亜鉛、金、銀、銅等の被
膜が形成されたもの、また、熱線を通さない光選択透過
性の例としては、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケ
ル、パラジウム、スズ及びこれらの合金、あるいは混合
物の金属薄膜、またはこの金属の片面あるいは両面に同
種または異種のこれら金属の酸化物あるいは硫化物を積
層したものが挙げられる。さらに、金属酸化物または硫
化物の例として、チタンの酸化物、ビスマスの酸化物、
タングステンの酸化物、イソジウムの酸化物、ジルコニ
ウムの酸化物、珪素の酸化物、亜鉛の酸化物等が挙げら
れる。その他の保護層として、各種金属酸化物及び金属
の被膜が利用される。また、これら各種機能性被膜を有
するガラス板もしくはシートのガラス板及びシートの材
料としては、従来あるものが全て利用可能である。
ると相乗効果を示し、カルボン酸金属塩の含有量が少な
くても、中間膜のガラス板またはシートに対する接着力
が大きく低下する。よってカルボン酸金属塩の含有量を
従来より減量したとしても、中間膜の接着力を所望の範
囲に調整することができる。従って、中間膜の接着力を
調整しながら中間膜中のカルボン酸金属塩の含有量を少
なくすることができるので、合わせガラスの白化を減少
できる。これを更に詳細に説明すると、合わせガラスを
湿度の高い雰囲気に置くと、その周辺部は中間膜が空気
と接触している為に水分率が高くなる。例えば、中央部
の水分率が0.45%であっても、湿度100%、温度
55℃の環境下では2週間で周辺部の水分率は2%程度
まで上昇する。
はその添加量に応じて周辺部より白化が進行する。これ
は、カルボン酸金属塩が中間膜中では微小な結晶として
存在し、これを中心として水分が凝集し光を散乱する為
に起こるものと推定される。すなわち、カルボン酸金属
塩が少ない場合には水分が凝集する部分が少ないので白
化が起こりにくいのである。
ス板またはシートを用いた場合においては、カルボン酸
金属塩の含有量が少なくなるので、中間膜に含有される
可塑剤が紫外線照射により加水分解されることによって
有機酸が生成しても、接着力の低下を少なくすることが
できる。さらに、上記加水分解の生成物である有機酸を
あらかじめ中間膜に存在させることにより有機酸が存在
する状態で中間膜の接着力を設定範囲に調整すること
で、紫外線照射によって生じた有機酸によって接着力が
大きく変動することが抑制される。
金属酸化物層又は金属層を内面に有するガラス板または
シートと貼り合わせた合わせガラスにおいては、紫外線
による接着力の経時変化が起こらず、また起きたとして
もその変化が小さくなる。
び合わせガラスの実施例を挙げて詳細に説明する。
モル%、アセチル化度1モル%、残存ビニルアルコール
34モル%で重合度1700のポリビニルブチラール樹
脂100重量部に、可塑剤としてトリエチレングリコー
ル−ジ−2−エチルブチレート40重量部、有機酸とし
て2−エチルヘキサン酸0.2重量部、カルボン酸金属
塩として酢酸マグネシウム0.015重量部、紫外線吸
収剤0.2重量部及び酸化防止剤0.2重量部をそれぞ
れ加える。これらの混合物を80℃に加熱された二本ロ
ールでよく混練して厚さ0.8mm程度の中間膜を得
た。この中間膜を0.76mm厚みスペーサにより規制
して温度120℃のプレスで加熱、加圧して厚みの均一
なシートを得た。その後、このシートを恒温恒湿室で含
水率が0.4〜0.5%になるように調整した。
み、ロール法で予備接着した。ついで140℃のオート
クレーブで13kg/cm2の圧力で圧着し、合わせガ
ラスを得た。
いパンメル値を測定したところ、パンメル値は5であっ
た。
12に準拠して、得られた合わせガラスを50℃、湿度
99%にて2週間放置し、その後、白化している部分の
距離(白化距離)およびパンメル値0である部分の距離
を合わせガラスの周辺から測定した。白化距離は約4m
mであり、パンメル値0の部分は周辺から約6mmであ
った。
±0.6℃の温度に16時間放置して調整し、これを頭
部の重量が0.45kgのハンマーで打って、ガラスの
粒径が6mm以下になるまで粉砕した。ガラスが部分剥
離した後の膜の露出度を、表1に示したように、あらか
じめグレード付けした限度見本で判定した。これはガラ
ス板と中間膜との接着力が所定の範囲にあるかどうかを
判定するためのものであり、その数値は3〜6の範囲内
にあることが望ましい。1以下では剥離しやすく、8以
上では耐貫通性が小さくなる。
を用いて、180℃にてシート化し、表面にエンボスを
付けたシートを用いて上記と同様にして作製した合わせ
ガラスについても、上記と同様に試験した結果、上記と
同様の結果を得た。
としてヘプタン酸0.3重量部、カルボン酸金属塩とし
て酢酸カリウム0.02重量部を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして、厚みの均一なシートを得、得られ
たシートを用いて、実施例1と同様に合わせガラスを得
た。
と同様にしてパンメル値を測定し、さらに耐湿試験を行
った。耐湿テスト前のパンメル値は4であった。耐湿テ
スト後の白化距離は約5mm、パンメル値0の部分は周
辺から約9mmであった。
実施例1と同様にしてエンボスシートを作製し、上記と
同様にして試験した結果、上記と同様の結果を得た。
酸を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして
シートを得た。実施例1と同様にして合わせガラスを
得、同様に試験した。耐湿テスト前のパンメル値は5で
あった。耐湿テスト後の白化距離は約8mmで、周辺か
ら約15mmの部分のパンメル値は0であった。
酸を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして
シートを得た。耐湿テスト前のパンメル値は4であっ
た。耐湿テスト後の白化距離は約9mmで、周辺から約
18mmの部分のパンメル値は0であった。
結果を比較すると、本発明の合わせガラスは耐湿性に優
れることがわかる。
してシートを得た。実施例1と同様にして合わせガラス
を得、同様に試験した。耐湿テスト前のパンメル値は9
であった。耐湿テスト後の白化距離は約3mmで、周辺
から約4mmの部分のパンメル値は0であった。
ZnOの構造をもつ熱線反射ガラスとフロートガラスの
間に挟み込み、ロール法で予備接着した。ついで140
度のオートクレーブで13kg/cm2の圧力で圧着
し、合わせガラスを得た。
すように耐光性試験を行った。合わせガラスの金属酸化
物層を有する面側よりJIS R3212に規定される
耐光性試験に準じて750Wで200時間の紫外線照射
前後で上記パンメル試験を行った。その結果を下記表2
に示す。以下の実施例4及び比較例3、4についても同
様の試験を行った。その結果も合わせて表2に示す。
3と同様にして試験を行った。
3と同様にして合わせガラスを得、試験を行った。
3と同様にして合わせガラスを得、試験を行った。
を混練押出機を用いて、180℃にてシート化し、表面
にエンボスを付けたシートを用いて上記と同様にして作
製した合わせガラスについても、それぞれ上記と同様に
試験した結果、上記表2においてそれぞれに相当する同
様の結果を得た。
紫外線照射後のパンメル値の変化が少なく、耐光性に優
れることがわかる。
ートフィルム/酸化チタン/Ag/酸化チタンの構造を
持つ熱線反射フィルムとを用い、以下に示す90°剥離
接着強度測定用試験片を作製した。
90°剥離接着強度を測定した。
間膜/測定フィルム/測定中間膜/裏打ちフィルム/離
型材フィルム/ガラス板の積層構造で加熱、加圧して合
わせガラスを得た。次いで離型材フィルム及びガラス板
を完全に剥離、除去した後、測定フィルムと測定中間膜
間の一端を剥がし、固定した他の積層材料と90°をな
すように前記中間膜を曲げて、その際の剥離強度を求め
た。その後、このサンプルに紫外線照射を行った。紫外
線は、上記試験片から離型材フィルムを除き、このフィ
ルムに接していたガラス板面側より照射した。紫外線照
射後の試験片について、上記と同様に90°剥離接着強
度を求めた。その結果を下記表3に示す。後述の比較例
5においても同様に試験し、その結果も合わせて表3に
示す。
5と同様にして試験を行った。
は、中間膜の接着力が良好で、かつ紫外線による経時変
化がほとんどなく優れていることがわかる。
と通常のガラス板あるいはシートおよび機能性の薄膜を
有するガラス板あるいはシートとを良好な接着力で接着
させることができ、しかも屋外暴露、紫外線照射による
接着力の低下を最小限にとどめることができるので、衝
撃によりガラスが割れてその破片が飛散することおよび
ガラス板が貫通することを長期間にわたって防止するこ
とができる。さらに、耐湿性に優れ、透明性を維持する
ことができる。
Claims (3)
- 【請求項1】ポリビニルアセタール樹脂、可塑剤、カル
ボン酸の金属塩および有機酸を含有する樹脂組成物より
形成されている合わせガラス用中間膜。 - 【請求項2】ガラス板あるいはシートとガラス板との間
に、請求項1に記載の合わせガラス用中間膜が介装され
ている合わせガラス。 - 【請求項3】ガラス板あるいはシートの少なくとも一方
の内側に、金属酸化物層あるいは金属層が形成されてい
る請求項2に記載の合わせガラス。
Priority Applications (1)
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JP00385892A JP3290456B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 熱線反射合わせガラス用中間膜及び熱線反射合わせガラス |
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