JPH05176447A - パワーインバータにおける過電流遮断方法および装置 - Google Patents

パワーインバータにおける過電流遮断方法および装置

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JPH05176447A
JPH05176447A JP4123453A JP12345392A JPH05176447A JP H05176447 A JPH05176447 A JP H05176447A JP 4123453 A JP4123453 A JP 4123453A JP 12345392 A JP12345392 A JP 12345392A JP H05176447 A JPH05176447 A JP H05176447A
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signal
cut
cutoff
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JP4123453A
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Ulrich Wallisch
ウルリヒ・バリシュ
Ludwig Werle
ルートビヒ・ベルレ
Hans-Dieter Huber
− ディーター・フーバー ハンス
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ABB Patent GmbH
Original Assignee
ABB Patent GmbH
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H7/00Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions
    • H02H7/10Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for converters; for rectifiers
    • H02H7/12Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for converters; for rectifiers for static converters or rectifiers
    • H02H7/122Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for converters; for rectifiers for static converters or rectifiers for inverters, i.e. dc/ac converters
    • H02H7/1227Emergency protective circuit arrangements specially adapted for specific types of electric machines or apparatus or for sectionalised protection of cable or line systems, and effecting automatic switching in the event of an undesired change from normal working conditions for converters; for rectifiers for static converters or rectifiers for inverters, i.e. dc/ac converters responsive to abnormalities in the output circuit, e.g. short circuit

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Abstract

(57)【要約】 【目的】カットオフ半導体スイッチの電圧ストレスを最
小にしてパワーインバータにおける過電流を遮断できる
ようにする。 【構成】カットオフ可能であり直流電圧源によって駆動
される複数の半導体スイッチを有するパワーインバータ
において過電流を遮断するもので、逆相に配置され過電
流を流す2個の半導体スイッチのうちの一方だけを電圧
削減のためにカットオフする。これは正の直流電圧端子
に接続された全ての半導体スイッチまたは負の直流電圧
端子に接続された全ての半導体スイッチのどちらかを選
択的にカットオフすることにより行なわれる。このため
複数の半導体スイッチの現在のスイッチング状態を過電
流の発生および報告後維持できるようにする阻止ブロッ
ク3と、これら半導体スイッチの維持スイッチング状態
からカットオフされる方の相半分を決定し、この相半分
の半導体スイッチのカットオフを開始する選択論理回路
4とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カットオフ可能であり
直流電圧源によって駆動される複数の半導体スイッチを
有するパワーインバータにおいて過電流を遮断する過電
流遮断方法およびこの遮断方法を行なうための過電流遮
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パワーインバータにおいて過電流を遮断
するこの種の方法および装置は、例えば”etz”,1
10巻(1989),10号,464頁から471頁
(W. Bosterling, R. Jorke, M. Tscharn, "IGBT-module
in Stromrichtern:regeln, steuern, schutzen" (パ
ワーインバータにおけるIGBTモジュール、閉ループ
制御、開ループ制御、保護)から知られている。カット
オフ可能であり定格電流より大きい短絡電流を持つ例え
ばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のよ
うな半導体スイッチのための保護概念ではみな、供給ラ
インインダクタンスにエネルギーを蓄えて、ターンオフ
する半導体スイッチにあまり高い電圧をかけなくするた
めに大容量の保護キャパシタが必要とされる。このよう
なキャパシタは高価であるため、このキャパシタは複数
の半導体スイッチ(直流電圧側電圧制限複合保護回路)
として用いることが得策とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした公知の短絡電
流遮断については、図1と共に図2−6を参照して後述
する。この公知例では、短絡電流を持つパワーインバー
タの全半導体スイッチを遮断することが提案されてい
る。図2から図6に詳しく示されるように、これは比較
的高い電圧ストレスをカットオフ半導体スイッチにかけ
ることになり、このため保護回路も複雑で高価なものに
なる。
【0004】本発明の目的は、カットオフ半導体スイッ
チの電圧ストレスを最小にしてパワーインバータにおけ
る過電流を遮断する過電流遮断方法およびこの方法を行
なうための装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、カット
オフ可能であり直流電圧源によって駆動される複数の半
導体スイッチを有するパワーインバータにおいて過電流
を遮断する特許請求項1の前提部に記載した過電流遮断
方法に関し、逆相に配置され過電流を流す2個の半導体
スイッチのうちの一方だけをカットオフする特徴部の特
徴によってこの目的が達成される。
【0006】本発明によれば、カットオフ可能であり直
流電圧源によって駆動される複数の半導体スイッチを有
するパワーインバータにおいて過電流を遮断する特許請
求項7の前提部に記載した過電流遮断装置に関し、2つ
の出力相の逆相スイッチングを所定時間阻止し、これに
より複数の半導体スイッチの現在のスイッチング状態を
過電流の発生および報告後維持できるようにする阻止ブ
ロックを設け、これら半導体スイッチの維持スイッチン
グ状態からカットオフされる方の相半分を決定し、この
相半分の半導体スイッチのカットオフを開始する選択論
理回路とを設けた特徴部の特徴によってこの目的が達成
される。
【0007】
【作用】本発明で特別に達成される利点は、カットオフ
半導体スイッチの電圧ストレスを最小にした結果、電圧
制限のために要する保護回路の費用も最小になることに
ある。従って、従来の過電流保護概念と比較して、例え
ば直流電圧側電圧制限複合保護回路のための費用が低減
できる。もし、この複合保護回路の費用をそのままにす
るのであれば、逆に半導体スイッチの動作を高電圧(直
流電圧リンク)の下で行なうことが可能になる。過電流
に係る半導体スイッチの逆相スイッチングはいつも信頼
性よく防止される。
【0008】本発明の利点となる細部は特許請求の範囲
の従属項において特徴づけられている。
【0009】
【実施例】図1は直流電圧側に複合保護回路を有し交流
電圧側に短絡インダクタンスを有するパルス制御インバ
ータを示す。パルス制御インバータ1は正の直流電圧端
子に接続された半導体スイッチU+、V+、W+を有
し、また負の直流電圧端子に接続された半導体スイッチ
U−、V−、W−を有する。この半導体スイッチとして
は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジス
タ)が用いられる。ダイオード(フリーホイーリングダ
イオード)D1、D2、D3、D4、D5、およびD6
は半導体スイッチU+、U−、V+、V−、W+、およ
びW−にそれぞれ逆方向並列接続される。
【0010】直流電圧側では、パルス制御インバータ1
がリンクキャパシタCZKを2個の直流電圧端子間に配
置するようにして直流電圧リンクに接続される。このC
ZKとスイッチ間のラインに起因する主要回路の寄生イ
ンダクタンスはLZKで表示され、その入力電流はIL
ZKで表示される。正の直流電圧端子には、抵抗RBお
よびダイオードDBのアノードが接続される。他方の側
において、ダイオードDBおよび抵抗RBは共に接続さ
れ、キャパシタCBを介して負の直流電圧端子に導かれ
る(直列接続の順序は入れ替えてもよい)。コンポーネ
ントCB、DB、およびRBは過電流を低減することで
半導体スイッチを保護する複合保護回路を直流電圧側に
おいて構成する。この複合保護回路のインダクタンスは
LBによって表示される。1対のブランチU+/U−、
V+/V−、またはW+/W−への入力直流電圧はUZ
Kによって表示される。
【0011】短絡インダクタンスLKS1、LKS2、
およびLKS3はパルス制御インバータ1の交流電圧端
子U、V、およびWの経路において設けられる。これら
短絡インダクタンスを流れる電流はILKS1、ILK
S2、およびILKS3によって表示される。
【0012】ここでは、後述の説明のため、短絡KSが
UおよびV(ブリッジ出力)の間で発生するものとす
る。
【0013】図2および図3はそれぞれ半導体スイッチ
U+およびV−のための駆動パルスSU+およびSV−
の波形を示し、図4は入力直流電圧UZKの波形を示
し、図5は短絡インダクタンスLKS1およびLKS2
を流れる電流ILKS1=−ILKS2の波形を示し、
図6はその入力電流ILZKの波形を示し、いずれの図
も従来の過電流遮断形式を用いた場合のものである。
【0014】出力相UおよびVを流れる短絡電流の遮断
は例えば次のようなタイムシーケンスを有する。時刻t
1(短絡開始)では、過電流を流す2個の半導体スイッ
チU+およびV−がターンオンされ、駆動パルスSU+
およびSV−は”H(=高)”の値となる。この後、正
の直流電圧端子からU+、LKS1、LKS2、および
V−を介して負の直流電圧端子に流れる短絡電流がその
最大値に達する(図5および図6における電流を参
照)。時刻t2では、半導体スイッチU+がターンオフ
される(SU+=”L(=低)”)。ILZK、すなわ
ち正の直流電圧供給ラインにおける電流はこのあとゼロ
になり、フリーホイーリング電流がLKS1、LKS
2、V−、およびD2の間において発生する(図5にお
ける電流を参照)。
【0015】他方、しかしながら、入力直流電圧UZK
はUZK1の値まで増大する。時刻t3では、半導体ス
イッチV−がターンオフされる(SV−=”L”)。L
KS1、LKS2、D3、CZK、およびD2を流れる
電流はこのとき発生される。すなわち、この電流だけC
ZKの両端間においてフリーホイーリング状態に達す
る。入力直流電圧UZKは既にCZKの電圧よりも大き
く、CZKの両端間電流が正の方向になることから(図
6を参照)、ターンオフ中に半導体スイッチV−にきわ
めて過大なターンオフ電圧がかかる(図4を参照する
と、UZKが時刻t3でUZK1よりも大きいUZK2
の値を持つ)。時刻t2と時刻t3との間の期間は任意
であって、時刻t2と時刻t3とは同時でもよい。時刻
t4では、電流ILKS1(=−ILKS2)およびI
LZKがゼロの値になり、ここで短絡電流が遮断され
る。
【0016】上述したように、過電流を流す第2半導体
スイッチのターンオフは選択的なカットオフ手段によっ
て防止されることになる。このとき、この選択的カット
オフ手段により、過電流を流す2個の半導体スイッチの
うちの一方のカットオフが可能になる。
【0017】図7はこのための選択的過電流保護装置の
基本構成を示す。この装置には、コントローラを有する
スーパーオーディネート論理回路(superordinatelogic
circuit) 2が設けられ、この回路2は1対のブランチ
になっている2個の半導体スイッチU+/U−、V+/
V−、およびW+/W−のための駆動信号SU、SV、
およびSWをそれぞれ発生する。これら駆動信号SU、
SV、およびSWは阻止ブロック3を介して選択論理回
路4に供給され、さらにインバータ6、7、および8な
らびにANDゲート9、11、および13にも供給され
る。詳しくは、駆動信号SUがブロック3を介してイン
バータ6およびANDゲート9の第1入力に供給され
る。駆動信号SVはブロック3を介してインバータ7お
よびANDゲート11の第1入力に供給される。駆動信
号SWはブロック3を介してインバータ8およびAND
ゲート13の第1入力に供給される。インバータ6、
7、および8の出力信号はそれぞれANDゲート10、
12、および14の第1入力に供給される。選択カット
オフ信号S+はANDゲート9、11、および13の第
2入力の各々に供給され、選択カットオフ信号S−はA
NDゲート10、12、および14の第2入力の各々に
供給される。これら選択カットオフ信号S+およびS−
は選択論理回路4からの信号およびエラーメッセージ信
号Fが入力側に供給される実行コントローラ5から出力
され、この実行コントローラ5はさらに阻止信号Bをブ
ロック3に出力する。
【0018】もし、選択カットオフ信号S+が値”H”
であると、正の直流電圧端子に接続された半導体スイッ
チU+、V+、およびW+の電流動作状態が維持される
か、あるいはこれら半導体スイッチがターンオンされ
る。もし、選択カットオフ信号S+が値”L”である
と、正の直流電圧端子に接続され現在ターンオンしてい
る半導体スイッチU+、V+、およびW+がターンオフ
される。
【0019】もし、選択カットオフ信号S−が値”H”
であると、負の直流電圧端子に接続された半導体スイッ
チU−、V−、およびW−の電流動作状態が維持される
か、あるいはこれら半導体スイッチがターンオンされ
る。もし、選択カットオフ信号S−が値”L”である
と、負の直流電圧端子に接続され現在ターンオンしてい
る半導体スイッチU−、V−、およびW−がターンオフ
される。
【0020】半導体スイッチU+用駆動パルスSU+は
出力側のANDゲート9から取り出すことができる。同
様に、半導体スイッチU−用駆動パルスSU−、半導体
スイッチV+用駆動パルスSV+、半導体スイッチV−
用駆動パルスSV−、半導体スイッチW+用駆動パルス
SW+、および半導体スイッチW−用駆動パルスSW−
は、出力側のANDゲート10、11、12、13、お
よび14から取り出すことができる。これら駆動パルス
は駆動ステージ(電気的に絶縁されたステージでもよ
い)を介して独立した半導体スイッチにそれぞれ供給さ
れる。
【0021】中断のない通常の動作では、独立した半導
体スイッチのターンオンおよびターンオフがインバータ
6から8およびANDゲート9から14を伴って論理回
路2によって決定される。ブロック3は駆動信号SU、
SV、およびSWについて導通し、2つの出力相の逆相
スイッチング(例えばSU:L−>H、SV:H−>
L)は与えられた長さの期間だけ阻止される。選択カッ
トオフ信号S+およびS−は常に値”H”を持つ。も
し、過電流(短絡電流)が生じると、これが値”H”に
設定されるエラーメッセージ信号Fによって実行コント
ローラ5に報告される。この過電流は例えば相U、V、
およびWの経路にそれぞれ設けられ電流検出装置を用い
て検出することができ、電流検出装置が定格値を越える
電流の流れを報告する。また、電流検出装置を直流電圧
側に設けたり、各々独立した半導体スイッチに直列に設
けてもよい。短絡は原則としていつでも起き得るため、
短絡に係わる、すなわちそれ自体が過電流を流す半導体
スイッチのうちのひとつが短絡の検出および報告の遅れ
のためにスーパーオーディネート論理回路2のルーチン
処理として既にカットオフされてしまっていることもあ
りうる。短絡している第2の半導体スイッチはこれを過
電圧ストレスにさらさないためにこのときカットオフし
てはならない(図4のUZK2を参照)。
【0022】”短絡”のエラーメッセージ信号Fが発生
すると、実行コントローラ5は値”H”の阻止信号Bを
阻止ブロック3に出力する。この結果、駆動信号SU、
SV、およびSWが維持(”凍結”)される。すなわ
ち、これらは保持され、変化せずにインバータ6から
8、ANDゲート9から14、および選択論理回路4に
供給される。
【0023】この選択論理回路4は正または負の相半分
がブロック(カットオフ)されたかどうかを維持状態で
供給される駆動信号SU、SV、およびSWから検出す
る。従来からの過電流保護概念と違って、ただ選択的ブ
ロッキング、すなわち正または負の相半分、あるいは上
側または下側のブリッジ半分のカットオフが行なわれ
る。もし、正の相半分がカットオフされるのであれば、
カットオフ信号S+が値”L”になり、カットオフ信号
S−が値”H”になる。すなわち、現在ターンオンして
いる半導体スイッチU+、V+、およびW+がこのとき
カットオフされる一方で、半導体スイッチU−、V−、
およびW−のスイッチング状態が維持される。もし、負
の相半分がカットオフされるのであれば、カットオフ信
号S+が値”H”になり、カットオフ信号S−が値”
L”になる。すなわち、現在ターンオンしている半導体
スイッチU−、V−、およびW−がこのときカットオフ
される一方で、半導体スイッチU+、V+、およびW+
のスイッチング状態が維持される。
【0024】図1および図7に示すようなサプレッサ回
路を有する3相パワーインバータでは、例えば”3個の
うちから2個”という簡単な選択を選択論理回路4によ
って行なうことで、実行コントローラ5を駆動して対応
選択信号S+およびS−を出力させることができる。も
し、過電流が3つの駆動信号SU、SV、およびSWの
うちの2つが値”H”である期間において発生すると、
負の相半分がブロック(カットオフ)される。すなわ
ち、カットオフ信号S+が値”H”になり、カットオフ
信号S−が値”L”になる。もし、過電流が3つの駆動
信号SU、SV、およびSWのうちの2つが値”L”で
ある期間において発生すると、正の相半分がブロック
(カットオフ)される。すなわち、カットオフ信号S+
が値”L”になり、カットオフ信号S−が値”H”にな
る。
【0025】任意の相数を有するパワーインバータで
は、正または負の相半分のどちらの半導体スイッチをカ
ットオフするかの決定がエラーメッセージ信号Fの発生
前の最後の切換え(例えば最後にターンオンした半導体
スイッチ)を記憶することにより行なわれる。もし、こ
の最後の切換えで正の相半分の半導体スイッチがターン
オンされる(値が”L”から”H”へ変化する)と、負
の相半分が結果としてブロックされる(S+は値”H”
になり、S−は値”L”になる)。もし、この最後の切
換えで負の相半分の半導体スイッチがターンオンされる
と、正の相半分がブロックされる(S+は値”L”にな
り、S−は値”H”になる)。
【0026】図13は選択カットオフ信号を決定するた
めのもので任意の相数を有する上述のパワーインバータ
において使用できる回路を示す。阻止ブロック3の出力
信号はモノフロップ15、16、および17に供給さ
れ、さらに上流のインバータ18、19、および20を
介してモノフロップ21、22、および23に供給され
る。これらモノフロップは、対応する駆動信号(SU、
SV、およびSW)が正エッジ(対応半導体スイッチが
ターンオンする”L”から”H”への変化)のときいつ
もショートパルスを対応ORゲートの入力に出力する。
詳しくは、モノフロップ15、16、および17はOR
ゲート24に接続され、モノフロップ21、22、およ
び23はORゲート2に接続される。ORゲート24の
出力はRS双安定素子26のセット入力Sに接続され、
その一方でORゲート25の出力がこの双安定素子26
のリセット入力Rに接続される。最後にターンオンした
半導体スイッチはこうして保持され、もし正の相半分の
半導体スイッチが最後にターンオンすれば値”H”の信
号がRS双安定素子26のQ出力に現われ、もし負の相
半分の半導体スイッチが最後にターンオンすれば値”
L”の信号が現われる。双安定素子26のQバー出力の
信号はつねにQ出力の信号に対して反転されている。コ
ンポーネント15−16は選択論理回路4を構成する。
【0027】RS双安定素子26のQ出力の信号はエラ
ーメッセージ信号Fの存在するときに選択カットオフ信
号S−を構成する。同様に、RS双安定素子26のQバ
ー出力の信号は選択カットオフ信号S+に対応する。単
純構成した実行コントローラ5はこのため3個の切換ス
イッチ27、28、および29を有し、切換スイッチ2
7がカットオフ信号S+、切換スイッチ28がカットオ
フ信号S−、切換スイッチ29がブロッキング信号Bを
それぞれ出力する。エラーメッセージ信号Fの存在する
とき、切換スイッチ27および28がRS双安定素子2
6のQ出力およびQバー出力の信号をそれぞれつなぐ一
方で、切換スイッチ29が値”H”の信号をつなぐ。し
かし、もし値”H”のエラーメッセージ信号Fが存在し
ないときには、切換スイッチ27および28が値”H”
の信号をそれぞれつなぐ一方で、切換スイッチ29が
値”L”の信号をつなぐ。図8および図9は半導体スイ
ッチU+およびV−のための駆動パルスSU+およびS
V−の波形をそれぞれ示し、図10は入力直流電圧UZ
Kの波形を示し、図11は短絡インダクタンスLKS1
およびLKS2を流れる電流ILKS1=−ILKS2
の波形を示し、図12は入力電流ILZKの波形を示
し、いずれも選択的過電流遮断形式を用いた場合のもの
である。
【0028】時刻t1aでは、短絡に直接係る2個の半
導体スイッチU+およびV−がターンオンされ、駆動パ
ルスSU+およびSV−が値”H”となる。この後、正
の直流電圧端子からU+、LKS1、LKS2、および
V−を介して負の直流電圧端子に流れる短絡電流がその
最大値に達する(図11および図12における電流を参
照)。時刻t2aでは、半導体スイッチU+が上述の選
択カットオフ装置または論理回路2のルーチン処理とし
てターンオフされる(SU+は”L”となる)。ILZ
K、すなわち正の直流電圧供給ラインにおける電流はこ
のあとゼロになり、フリーホイーリング電流がLKS
1、LKS2、V−、およびD2間において発生する
(図11における電流を参照)。入力直流電圧UZKは
UZK1の値まで増大する。時刻t3aで半導体スイッ
チV−をルーチンとしてターンオフすることは選択的な
過電流遮断によって防止される。ここで、駆動パルスS
V−は値”H”に維持される。これは結果として半導体
スイッチV−にUZK2の値を持つきわめて過大な電圧
がかかるのを防止し、この過大電圧値のために複合保護
回路を設計する必要を回避させる。
【0029】図7および図13に従う装置については、
独立な複数の機能ブロックの形式でロジックが実現され
たが、これら独立な機能ブロックを一緒にして実現して
もよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によればカットオ
フ半導体スイッチの電圧ストレスを最小にしてパワーイ
ンバータにおける過電流を遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直流電圧側に複合保護回路を有し交流電圧側に
短絡インダクタンスを有するパルス制御インバータを示
す。
【図2】従来の過電流遮断形式を用いた場合において第
1の駆動パルスの波形を示す。
【図3】従来の過電流遮断形式を用いた場合において第
2の駆動パルスの波形を示す。
【図4】従来の過電流遮断形式を用いた場合において入
力直流電圧の波形を示す。
【図5】従来の過電流遮断形式を用いた場合において短
絡インダクタンスを流れる電流の波形を示す。
【図6】従来の過電流遮断形式を用いた場合において短
絡インダクタンスの入力電流の波形を示す。
【図7】選択的過電流保護装置の基本構成を示す。
【図8】選択的過電流遮断形式を用いた場合において第
1の駆動パルスの波形を示す。
【図9】選択的過電流遮断形式を用いた場合において第
2の駆動パルスの波形を示す。
【図10】選択的過電流遮断形式を用いた場合において
入力直流電圧の波形を示す。
【図11】選択的過電流遮断形式を用いた場合において
短絡インダクタンスを流れる電流の波形を示す。
【図12】選択的過電流遮断形式を用いた場合において
短絡インダクタンスの入力電流の波形を示す。
【図13】選択ターンオフ信号決定する検出する回路を
示す。
【符号の説明】
1…パルス制御インバータ、2…スーパーオーディネー
ト論理回路、3…阻止ブロック、4…選択論理回路4、
5…実行コントローラ、6,7,8…インバータ、9〜
14…ANDゲート。
フロントページの続き (72)発明者 ウルリヒ・バリシュ ドイツ連邦共和国、デー − 6840 ラン ペルトハイム 4、ロルシャー・シュトラ ーセ 2 (72)発明者 ルートビヒ・ベルレ ドイツ連邦共和国、デー − 6900 ハイ デルベルク、ブリューテンベーク 21 (72)発明者 ハンス − ディーター・フーバー ドイツ連邦共和国、デー − 6804 イル フェスハイム、バインハイマー・シュトラ ーセ 31

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カットオフ可能であり直流電圧源によっ
    て駆動される複数の半導体スイッチを有するパワーイン
    バータにおいて過電流を遮断するもので、逆相に配置さ
    れ過電流を流す2個の半導体スイッチのうちの一方だけ
    をカットオフすることを特徴とする過電流遮断方法。
  2. 【請求項2】 過電流の発生および報告の後に相半分の
    選択的カットオフを行なうと共に、正の直流電圧端子に
    接続された全ての半導体スイッチまたは負の直流電圧端
    子に接続された全ての半導体スイッチのどちらかを選択
    的にカットオフする一方で、他方の半導体スイッチのス
    イッチング状態を変えずに維持することを特徴とする請
    求項1の過電流遮断方法。
  3. 【請求項3】 3相パワーインバータにおいてカットオ
    フする相半分は過電流が生じてこれが報告されたとき前
    記パワーインバータの半導体スイッチのスイッチング状
    態である”3個のうちから2個という選択”に依存して
    基づいて選択することを特徴とする請求項2の過電流遮
    断方法。
  4. 【請求項4】 カットオフする相半分を選択するため、
    過電流の発生およびその報告前に半導体スイッチの最終
    切換えを記憶することを特徴とする請求項2の過電流遮
    断方法。
  5. 【請求項5】 負の直流電圧端子に接続された全ての半
    導体スイッチが過電流の発生および報告前において最後
    にターンオンされた場合に正の直流電圧端子に接続され
    た全ての半導体スイッチを選択的にカットオフすること
    を特徴とする請求項2の過電流遮断方法。
  6. 【請求項6】 正の直流電圧端子に接続された全ての半
    導体スイッチが過電流の発生および報告前において最後
    にターンオンされた場合に負の直流電圧端子に接続され
    た全ての半導体スイッチを選択的にカットオフすること
    を特徴とする請求項2の過電流遮断方法。
  7. 【請求項7】 カットオフ可能であり直流電圧源によっ
    て駆動される複数の半導体スイッチを有するパワーイン
    バータにおいて過電流を遮断するもので、2つの出力相
    の逆相スイッチングを所定時間阻止し、これにより複数
    の半導体スイッチの現在のスイッチング状態を過電流の
    発生および報告後維持できるようにする阻止ブロックを
    設け、これら半導体スイッチの維持スイッチング状態か
    らカットオフされる方の相半分を決定し、この相半分の
    半導体スイッチのカットオフを開始する選択論理回路と
    を設けたことを特徴とする過電流遮断装置。
  8. 【請求項8】 コントローラを持つスーパオーディネー
    ト論理回路から前記阻止ブロックを介して供給される信
    号を第1入力値として各々受け取ると共に、正および負
    の相半分のための出力論理回路によって作成される選択
    カットオフ信号を第2入力値として各々受け取る複数の
    ANDゲートで前記半導体スイッチのための駆動パルス
    をそれぞれ取り出すことを特徴とする請求項7の過電流
    遮断装置。
  9. 【請求項9】過電流を報告するエラーメッセージ信号を
    受け取り、前記阻止ブロックに阻止信号を出力し、前記
    出力論理回路の選択カットオフ信号を前記半導体スイッ
    チにつなぐ実行コントローラが設けられることを特徴と
    する請求項7および8のいずれかの過電流遮断装置。
JP4123453A 1991-05-15 1992-05-15 パワーインバータにおける過電流遮断方法および装置 Pending JPH05176447A (ja)

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EP0521260B1 (de) 1995-07-12
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