JPH05169862A - 樹脂組成物及び熱転写記録用シート - Google Patents

樹脂組成物及び熱転写記録用シート

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JPH05169862A
JPH05169862A JP3353981A JP35398191A JPH05169862A JP H05169862 A JPH05169862 A JP H05169862A JP 3353981 A JP3353981 A JP 3353981A JP 35398191 A JP35398191 A JP 35398191A JP H05169862 A JPH05169862 A JP H05169862A
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JP
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transfer recording
thermal transfer
heat
sheet
resin composition
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JP3353981A
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Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Minoru Yokoshima
実 横島
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録時においてサーマルヘッドがベースフィル
ムに融着することがなく、更に融着に伴うスティック音
やサーマルヘッドへのカスの付着もなく良好に走行する
熱転写記録用シートを提供する。 【構成】ベースフィルムの一方の面に熱転写性の色材層
を有する熱転写記録用シートにおいて、該フィルムの他
方の面に分子中にカルボキシル基を有するシリコーンオ
イルと特定の構造を有する化合物との反応物(A)と
(A)成分以外の2官能以上の不飽和基含有化合物
(B)を含有する樹脂組成物を硬化させてなる耐熱層を
設けたことを特徴とする熱転写記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紫外線あるいは電子線照
射により硬化する樹脂組成物及びこれを用いた熱転写記
録用シートに関し、特にファクシミリ、プリンタ、複写
機などのOA端末機におけるカラー記録やテレビ画像の
カラー記録用等に有利に使用できる熱転写記録用シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー記録には電子写真、インキジェッ
ト、感熱転写記録などの種々の方式が検討されている
が、感熱転写記録方式は装置の保守性、操作の容易性、
装置や消耗品の安価であるなどの点において他の方式に
比べて有利である。感熱転写記録方式では、色材を含む
インキを塗布した熱転写記録用シートのインキ塗布面に
受像体を重ね合わせ、熱転写記録用シートの背面をサー
マルヘッドで加熱して熱転写記録用シート中の色材を受
像体に転写させることにより記録が行われる。このよう
な方式には熱溶融性インキを用いる溶融型転写記録方式
と昇華性色素を含むインキを用いる昇華型転写記録方式
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の感熱転写記録
方式では熱転写記録用シートがサーマルヘッドで高温に
加熱されるため、熱転写記録用シートのベースフィルム
の耐熱性が不充分な場合には、ベースフィルムがサーマ
ルヘッドに融着し、この融着によりスティック音と呼ば
れる音の発生やサーマルヘッドへのカスの付着が生じ、
融着が更に顕著となるとサーマルヘッドの走行が不可能
となり記録を行うことができなくなる。そのため、従来
ベースフィルムの耐熱性を改良するために各種の耐熱性
樹脂の保護膜を設けることが提案され(例えば特開昭5
5−7467号、特開昭57−74195号公報参
照)、また走行性を更に改善するために上記の保護層中
に耐熱性の微粒子、滑剤、界面活性剤などを添加するこ
とも提案されている(例えば特開昭55−146790
号、特開昭56−155794号、特開昭57−129
789号公報参照)。ところが、最近本方式の記録方法
に於いては記録の高速化のために、従来より更に高いエ
ネルギーをサーマルヘッドに与えるようになり、そのた
め熱転写シートに大きな負担がかかり、上記の特許公報
に記載された方法では充分なサーマルヘッドの走行性を
得ることが困難になっている。特に、昇華性色素を用い
る昇華型感熱転写記録方式の熱転写記録用シートは、熱
溶融性インキを用いる溶融型感熱転写記録方式の熱転写
記録用シートに比べ記録時に高いエネルギーが必要であ
るために、従来提案されている方法で勝利された熱転写
記録用シートでは充分なサーマルヘッドの走行性を得る
ことができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは熱転写記録
用シートにおけるサーマルヘッドの走行性及び作業性の
良好なシートを得ることにつき検討を行った結果、ベー
スフィルムに特定化合物を含有する樹脂組成物の硬化物
からなる耐熱層を設けることにより高エネルギー記録時
にもサーマルヘッドの走行性が非常に良好でカールのな
い熱転写記録用シートが得られることを見い出し本発明
に到達した。
【0005】すなわち、本発明は、 1. 分子中にカルボキシル基を有するシリコーンオイ
ルと式(1)で表される化合物
【0006】
【化2】
【0007】(Rは水素原子またはメチル基である。)
との反応物(A)と(A)成分以外の2官能以上の不飽
和基含有化合物(B)を含有することを特徴とする樹脂
組成物、 2. ベースフィルムの一方の面に熱転写性の色材層を
有する熱転写記録用シートにおいて、該フィルムの他方
の面に1項記載の樹脂組成物を硬化させてなる耐熱層を
設けたことを特徴とする熱転写記録用シート、に関す
る。以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明の樹脂組成物に使用する分子中にカ
ルボキシル基を有するシリコーンオイルと式(1)で表
される化合物との反応物(A)は、分子中にカルボキシ
ル基を有するシリコーンオイルと式(1)で表される化
合物を反応させることにより得ることができる。分子中
にカルボキシル基を有するシリコーンオイル(以後、単
にシリコーンオイルという。)は市場より容易に入手す
ることができる。例えば、信越化学工業(株)製、X−
22−162A(カルボキシル基当量920、粘度(2
5℃)110cps)、X−22−162C(カルボキシル
基当量2330、粘度(25℃)207cps)、X−22
−3701E(カルボキシル基当量3800、粘度25
℃)3000cps)、X−22−3710(カルボキシル
基当量1250、粘度(25℃)50cps)等である。式
(1)で表される化合物の具体的な例としては
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】を挙げることができる。前記シリコーンオ
イルと式(1)で表される化合物の反応は、シリコーン
オイルのカルボキシル基1当量に対して式(1)で表さ
れる化合物のエポキシ基を好ましくは約0.5〜1.5
当量、特に好ましくは約0.8〜1.1当量となる比で
反応させ、反応時に反応を促進させるために触媒(例え
ば、ベンジルジメチルアミン、メチルトリエチルアンモ
ニウムクロライド、トリフェニルスチビン、トリフェニ
ルフォスフィン等)を使用することが好ましく、該触媒
の使用量は反応原料混合物に対して0.1〜10重量%
の範囲で使用するのが好ましい。反応中の重合を防止す
るために、重合防止剤(例えば、メトキノン、ハイドロ
キノン、フェノチアジン等)を使用するのが好ましく、
その使用量は反応原料混合物に対して0.01〜1重量
%の範囲で使用するのが好ましい。反応温度は、通常6
0〜150℃である。又、反応時間は通常5〜60時間
である。
【0012】本発明の樹脂組成物では(A成分以外の2
官能以上の不飽和基含有化合物(B)を使用する。具体
的には、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)
アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メ
タ)アクリレート、ジオキサグリコールジ(メタ)アク
リレート(日本化薬(株)製、KAYARAD R−6
04)、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサ(メタ)
アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メ
タ)アクリレート等の反応性単量体、フェノールノボラ
ック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂及びビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ
樹脂と(メタ)アクリル酸の反応物であるエポキシ(メ
タ)アクリレート等を挙げることができる。これら不飽
和基含有化合物(B)の使用量は反応物(A)100重
量部に対して100〜20000重量部が好ましく、特
に好ましくは500〜10000重量部である。更に、
必要に応じて溶媒、光重合開始剤、単官能反応性単量体
(例えば、(メタ)アクリル酸エステル)ポリマー類を
含有せしめることができる。
【0013】その溶媒としては、例えばアルコール系、
ケント系、エステル系、芳香族炭化水素系、ハロゲン化
炭化水素系等の種々の溶媒が使用出来、その溶媒の使用
量は任意に選択することができる。また、光重合開始剤
としては、ベンゾフェノン、ベンジルジメチルケター
ル、ベンジルジエチルケタール、2,2−ジエトキシア
セトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフ
ェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2−エチルアントラキノン、2,4−ジエチルチオ
キサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェ
ニルフォスフィンオキシド、2−メチル−1−〔4−
(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−プロパン
−1−オン等が使用出来る。これらの光重合開始剤の使
用量は、樹脂組成物中、揮発分をのぞいた成分に対して
0〜10重量%が好ましい。ポリマー類としては、各種
(メタ)アクリル酸エステルの(メタ)アクリルポリマ
ー、シリコン変性(メタ)アクリルポリマー、ウレタン
ポリマー等を使用することができる。これらポリマー類
の使用量は反応物(A)+成分(B)の総重量100重
量部に対して0〜500重量部が好ましい。本発明で使
用する樹脂組成物は反応物(A)、(A)成分以外の2
官能以上の不飽和基含有化合物(B)、溶媒、光重合開
始剤、ポリマー類等を混合、溶解することにより得るこ
とができる。
【0014】樹脂組成物の硬化膜により形成された耐熱
層のサーマルヘッドに対する滑性を向上させ熱転写記録
用シートの走行性を更に良くするために耐熱性の有機、
無機の微粒子、各種の滑剤、界面活性剤又はその他の添
加剤を硬化膜中に含有させることができる。耐熱性微粒
子を添加して硬化膜の表面を粗面化することにより、熱
転写記録用シートとサーマルヘッドの摩擦係数を低下さ
せることができるが、そのような微粒子としては、金
属、金属酸化物、金属硫化物、カーボンブラック、鉱
物、無機塩、無機顔料、有機顔料、有機高分子などの微
粒子が挙げられる。その具体的として、アルミナ、シリ
カ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム、黒鉛、硫化モリブデン、シリコーン樹脂、フ
ッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、尿素樹脂などの微粒子を挙げることができ
る。これらの粒子は、粒径0.01〜10μmのものが
適当であり、その添加量は、樹脂組成物中、揮発分をの
ぞいた成分100重量部に対して3〜100重量部が適
当である。
【0015】滑剤又は界面活性剤の添加により、熱転写
記録用シートとサーマルヘッドとの間の摩擦係数を低下
させ、更に静電気の発生の防止或いは除去することがで
きる。滑剤及び界面活性剤としては従来一般的に用いら
れているもので良い。滑剤と界面活性剤とは区別するこ
とが難しく、共通的に用いられるものもあるが、滑剤の
具体例としては、天然及び合成ワックス、脂肪酸類、脂
肪酸アミド類、高級脂肪酸金属塩類、高級アルコール
類、脂肪酸エステル類、シリコーンオイル、リン酸エス
テル類などが挙げられる。界面活性剤としては各種陰イ
オン界面活性剤、各種陽イオン界面活性剤、各種非イオ
ン界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面
活性剤等が挙げられる。滑剤及び界面活性剤の添加量と
しては樹脂組成物中、揮発分を除いた成分100重量部
に対して0.1〜20重量%が適当である。
【0016】耐熱層を形成させる際に用いられる樹脂組
成物の塗布方法としては、例えばグラビアコーター、リ
バースロールコーター、ワイヤバーコータ、エアドクタ
コート等の種々の方法が挙げられる。本発明の使用する
樹脂組成物を硬化させてある耐熱層は(塗膜)は適宜の
手段で乾燥して溶媒を除いてから、放射線照射によって
硬化させて得ることができる。その放射線としては、例
えば紫外線、電子線、γ線などがあげられる。ベースフ
ィルム上に形成せしめるこの耐熱層の厚さは通常0.1
〜10μm、好ましくは0.5〜5μmである。本発明
の熱転写用シートにおけるベースフィルムとしては、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム、ポリアミドフィル
ム、ポリアラミドフィルム、ポリイミドフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフ
ィルム、ポリスルホンフィルム、セロファン、トリアセ
テートフィルム、ポリプロピレンフィルムなどがあげら
れる。中でもポリエチレンテレフタレートフィルムは、
機械的強度、寸法安定性、耐熱性、価格等の点から好ま
しい、これらのベースフィルムの厚さは1〜30μmが
好ましく、更に2〜15μmが好ましい。
【0017】本発明の熱転写記録用シートにおける色材
層の形成は通常の方法でよい。例えば昇華型熱転写記録
用シートの場合には、昇華性色素と耐熱性の良好なバイ
ンダー樹脂を適当な溶媒に溶解或いは分散させインキを
調製し、このインキをベースフィルムに塗布し、乾燥さ
せれば良く、また溶融型熱転写記録用シートの場合に
は、顔料又は染料などの色素を熱溶融性物質中に必要に
応じて溶媒を用いて溶解或いは分散させインキを調製
し、このインキをベースフィルムに塗布し、乾燥すれば
良い。上記昇華型熱転写記録用シートに用いられる昇華
性色素としては、非イオン性のアゾ系、アントラキノン
系、アゾメチン系、メチン系、インドアニリン系、ナフ
トキノン系、キノフタロン系、ニトロ系などの色素が挙
げられる。
【0018】バインダー樹脂としては、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリアクリレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアラ
ミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、
ポリエステル樹脂、アクリロニトリルースチレン樹脂及
びアセチルセルロース、メチルセルロース、エチルセル
ロースなどのようなセルロース系樹脂が例として挙げら
れる。溶剤としては、トルエン、キシレン等の芳香族系
溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル系溶剤、イソプロパノール、メチル
セロソルブ等のアルコール系溶剤、塩化メチレン、トリ
クロロエチレン、クロロベンゼン等のハロゲン系溶剤、
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤な
どが用いられる。溶融型熱転写記録用シートに用いられ
る色素としては、例えば顔料としてカーボンブラックの
ような無機顔料、アゾ系、縮合多環系の各種有機顔料が
用いられ、また染料として例えばスルホン酸基を含む酸
性染料、塩基性染料、金属錯塩染料、油溶性染料等が用
いられる。また、熱溶融性物質としては融点が40〜1
20℃の固体又は半固体物質が好ましく、カルナバワッ
クス、モンタンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、木ロウ、油脂系合成ワックスなどが挙げられる。
【0019】溶剤としては、前記の昇華型熱転写記録用
シートの場合と同様のものが挙げられる。上記の各イン
キの中には上記の成分の他に、必要に応じて有機又は無
機の非昇華性微粒子、分散剤、帯電防止剤、ブロッキン
グ防止剤、消泡剤、酸化防止剤、粘度調整剤等の添加剤
を添加することができる。これらのインキの塗布方法は
耐熱層の塗布について述べたと同様の方法により実施す
ることができ、塗布塗膜で0.1〜5μmが適当であ
る。また、本発明の記録シートの製造においては、上記
の塗布により形成される各層とベースフィルムの接着性
を改良するために、ベースフィルムの表面にコロナ処理
を行ったり、或いはポリエステル樹脂、セルロース樹
脂、ポリビニルアルコール、ウレタン樹脂、ポリ塩化ビ
ニリデン等の樹脂による下引きコート処理を行っても良
い。本発明の熱転写記録用シートはタイプライターリボ
ン状またはラインプリンターのごとき広幅のテープ状な
ど、任意の形状で使用できる。又、熱転写記録用シート
を用いて転写記録する記録用紙(受像体)は、通常合成
紙等の紙に樹脂類(例えば、飽和ポリエステル樹脂等)
を塗布したものを使用する。本発明の樹脂組成物は、熱
転写記録用シートとして有用であるが、その他に離型
剤、感熱記録紙用オーバーコート剤、各種コーティング
剤等に有用である。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、これらの実施例は、本発明を限定するもので
はない。なお、実施例に記載の部は重量部を意味する。 成分(A)の合成例 合成例1 カルボキシル変性シリコーンオイル(信越化学工業
(株)製、X−22−162A、カルボキシル基当量9
20)500部、前記式(2)の化合物(ダイセル化学
工業(株)製、GK−200、エポキシ基当量195)
116.6部、メトキノン0.3部及びトリフェニルフ
ォスフィン2.2部を仕込み、95℃に昇温し、95℃
で反応を行い、反応液の酸価(mgKOH/g)が1.0以下に
なるまで反応を行った。得られた生成物の粘度(25
℃)は、1100cps であった。
【0021】合成例2 カルボキシル変性シリコーンオイル(信越化学工業
(株)製、X−22−162C、カルボキシル基当量2
330)500部、GK−200、46部、メトキノン
0.2部及びトリフェニルフォスフィン1.9部を仕込
み、95℃で反応を行い、反応液の酸価(mgKOH/g)が
1.0以下になるまで反応を行った。得られた生成物の
粘度(25℃)は、710cps であった。
【0022】合成例3 カルボキシル変性シリコーンオイル(信越化学工業
(株)製、X−22−3701E、カルボキシル基当量
3800)400部、GK−200 20.6部、メト
キノン0.2部及びトリフェニルフォスフィン1.5部
を仕込み、95℃で反応を行い反応液の酸価(mgKOH/g)
が1.0以下になるまで反応を行った。得られた生成物
の粘度(25℃)は、3900cps であった。
【0023】合成例4 カルボキシル変性シリコーンオイル(信越化学工業
(株)製、X−22−3710、カルボキシル基当量1
250)400部、GK−200 62.4部、メトキ
ノン0.2部及び1.6部を仕込み、95℃で反応を行
い反応液の酸価(mgKOH/g)が1.0以下になるまで反応
を行った。得られた生成物の粘度(25℃)は、155
cps であった。
【0024】実施例1 (イ) 熱転写記録用シートの製造 ベースフィルムとしてポリエチレンテレフタレートフィ
ルム(厚さ4μm)を用い、その一方の面に下記本発明
の樹脂組成物を塗布し、乾燥させた後、高圧水銀灯(2
kw、80w/cm2)を用い、水銀灯とフィルム間の距離
80mm、照射時間5秒の条件で処理して硬化反応を行
い、厚さ約2μmの耐熱層を形成した。
【0025】 樹脂組成物 (1) 合成例1で得た反応物(A) 5部 (2) ジペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート混合物 45部 (3) アクリレートポリマー(ローム&ハース社製、パラロイドA−21) 50部 (4) 酢酸エチル 300部 (5) メチルエチルケトン 100部 (6) シリカ微粒子(アエロジルR972、日本アエロジル(株)製)20部 (7) 光重合開始剤(イルガキュアー907、チバ・ガイギー社製) 5部
【0026】上記のフィルムの耐熱層の背面に、昇華性
色素(C.I.Solvent Blue 95)5部、ポリスルホ
ン樹脂10部、クロロベンゼル85部よりなるインキを
塗工、乾燥し、約1μmの厚さの色材層を形成し、熱転
写記録用シートを作成した。この熱転写記録用シート
は、耐熱層の形成後も、色材層の形成後もカールがなく
取扱い易いものである。
【0027】(ロ) 受像体の作成 飽和ポリエステル樹脂(商品名:TP−220、日本合
成(株)製)10部、アミノ変性シリコーン(商品名:
KF−393、信越化学工業(株)製)0.5部、メチ
ルエチルケトン15部、キシレン15部からなる液を合
成紙(商品名:ユポFPG150、王子油化(株)製)
にワイヤバーで塗布、乾燥し(乾燥膜厚約5μm)、さ
らにオーブン中で100℃で30分間熱処理することに
より受像体を作製した。 (ハ) 転写記録結果 上記のようにして製造された記録用シートの色材層の受
像体の樹脂塗布面を重ね、記録用シートの耐熱層面に8
dot/mmの発熱抵抗体密度を持つサーマルヘッドで、0.
4w/dot の電力を10ミリ秒間印加して8ライン/mm
の密度で50cm転写記録を行った。その結果はヘッドと
シートが融着することがなく、スティック音がなく、シ
ートはスムーズに走行し、良好な転写記録が得られた。
又、記録後のヘッドの表面を観察したがカスの付着は見
られなかった。
【0028】実施例2〜6 耐熱層形成用の樹脂組成物として、表1に示す種々の樹
脂組成物を使用し、表1に示す厚さの耐熱層を形成する
以外実施例1と同様にして種々の熱転写記録用シートを
製造した。得られた各種転写記録用シートと実施例1と
同様の方法で製造した受像体とを用い、実施例1におけ
ると同様の方法で転写記録を行った。その結果はいずれ
もヘッドとシートが融着することなく、又、スティック
音もなくシートはスムーズに走行し、良好な転写記録が
得られた。又記録後のヘッドの表面を観察したがカスの
付着は見られなかった。又、各シートはカールがなく取
扱い易いものであった。
【0029】 表1 実施例 耐熱層形成用の樹脂組成物 耐熱層の厚さ(μm) 2 実施例1と同様 1 3 実施例1中の合成例1で得た反応物(A)を 合成例2で得た反応物(A)に変えた以外は 2 実施例1と同様 4 実施例1中の合成例1で得た反応物(A)を 合成例3で得た反応物(A)に変えた以外は 2 実施例1と同様 5 実施例1中の合成例1で得た反応物(A)を 合成例4で得た反応物(A)に変えた以外は 2 実施例1と同様 6 実施例1中ジペンタエリスリトールペンタ及 びヘキサアクリレート混合物をKAYARA 2 D R−604(日本化薬(株)製、ジアク リレート)に変えた以外は実施例1と同様
【0030】比較例1 耐熱層形成用の樹脂組成物において実施例1中、合成例
1で得た反応物(A)のかわりにジペンタエリスリトー
ルペンタ及びヘキサアクリレート混合物を使用した以外
実施例1と同様にして耐熱層をフィルム上に形成した
が、硬化後、フィルムが耐熱層を内側にしてカールし
た。次いで実施例1と同様にして受像体を作成し、転写
記録を行った結果、ヘッドとシートが融着し、スティッ
ク音があり、シートはスムーズに走行せず、良好な転写
記録が得られなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物及びこれを用いた熱
転写記録用シートは記録時においてサーマルヘッドがベ
ースフィルムに融着することがなく、更に融着に伴うス
ティック音やサーマルヘッドのカスの付着なく良好に走
行するので、良好な画質の転写記録を得ることができ
る。又、本記録シートはカールがなく取扱いが容易であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中にカルボキシル基を有するシリコー
    ンオイルと式(1)で表される化合物 【化1】 (Rは水素原子またはメチル基である。)との反応物
    (A)と(A)成分以外の2官能以上の不飽和基含有化
    合物(B)を含有することを特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】ベースフィルムの一方の面に熱転写性の色
    材層を有する熱転写記録用シートにおいて該フィルムの
    他方の面に請求項1記載の樹脂組成物を硬化させてなる
    耐熱層を設けたことを特徴とする熱転写記録用シート。
JP3353981A 1991-12-19 1991-12-19 樹脂組成物及び熱転写記録用シート Pending JPH05169862A (ja)

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WO2019189131A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 ダイセル・オルネクス株式会社 硬化性樹脂組成物

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