JPH0516179A - 射出成形品 - Google Patents

射出成形品

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JPH0516179A
JPH0516179A JP3198881A JP19888191A JPH0516179A JP H0516179 A JPH0516179 A JP H0516179A JP 3198881 A JP3198881 A JP 3198881A JP 19888191 A JP19888191 A JP 19888191A JP H0516179 A JPH0516179 A JP H0516179A
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escape
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mold
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量哉 広瀬
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 型の加工が容易で、かつ生産性のよい手段
で、成形品に発生するバリを防止する。 [構成] 成形品1の本体2には逃がし部3および逃が
し口4が形成されている。逃がし部3は逃がし口4より
成形品1の本体2と接続している。逃がし口4の肉厚は
成形品1の本体2の平均肉厚よりも肉が薄く、逃がし部
3の肉厚は本体2の平均肉厚とほぼ同等に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形品の不良現象としてのバ
リを防止する方法として以下のような方法が知られてい
る。
【0003】ひとつは、射出圧力や射出速度を低くした
り、型温度を低くする等の成形条件でバリを防ぐ方法が
ある。
【0004】また、型の型割り部分の平面度,平行度お
よび表面粗さ等の精度を上げたり、エジェクタピンとエ
ジェクタピンが挿入される穴等の可動部のクリアランス
を小さくする、といった型の精度を上げる方法がある。
【0005】さらに、例えば実開昭62−25520号
公報にはバリを防ぐ方法として次のような考案が提案さ
れている。図13に示す如く、一方の金型81にはキャ
ビティ82,ゲート83,ランナー84およびスプルー
85が形成されている。さらに、ゲート13からキャビ
ティ82内に充填した成形材料がキャビティ82内を最
後に充填する位置、すなわちキャビティ82内を挟んで
ゲート83と反対側付近には逃がし流路用ゲート86お
よび逃がし流路87が連設されている。
【0006】これにより、キャビティ82充填完了後に
充填圧力を増大させても、成形材料が前記逃がし流路8
7に適宜流入することによりショック圧を緩和してバリ
の発生を防止する。
【0007】また、実開昭62−25520号公報に
は、図14に示す如く、固定側金型91と可動側金型9
2とで形成される成形用金型にキャビティ93を形成
し、ランナー94側のゲート95と逃がし流路96の逃
がし流路用ゲート97とをサブマリンゲートとする方法
が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記各従来
技術には以下のような欠点がある。
【0009】すなわち、成形条件によりバリを防ぐ方法
では、得ようとする成形品の形状,外観,精度およびコ
スト等の要求品質により成形条件がある程度限定される
ため、成形条件のみでバリを防止することは困難であ
る。
【0010】また、型の精度を上げる方法では、型のコ
ストおよび加工時間が増加する。そして、クリアランス
を小さくすると、型がかじる危険が大きくなる。
【0011】さらに、前記実開昭62−25520号公
報の図13に示す方法では、成形品には逃がし流路87
内に充填された成形材料も同時に成形されるため、後加
工によりこの部分を削除する必要が生じる。
【0012】また、上記考案の図14に示す方法では、
上記考案の欠点は解消されるものの、連続成形(生産)
を行なうためには、逃がし流路96部の成形品を型から
排出する手段と、その排出が確実に行なわれたか確認す
る手段とが必要となる。
【0013】因って、本発明は前記各従来技術における
欠点に鑑みて開発されたもので、成形品にバリが発生す
ることを防止するとともに、型の加工が容易で、かつ生
産性の良い射出成形品の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形品端部よ
り突出しない部分に、成形材料逃がし部と、成形材料の
流路を狭めた成形材料逃がし口とを設け、成形材料逃が
し部は成形材料逃がし口により前記成形品と接続してい
るものである。
【0015】
【作用】本発明では、溶解した成形材料をキャビティに
充填すると、逃がし口は成形材料の流路が狭められて成
形材料が流れにくいため、キャビティに成形材料がほぼ
充填し、キャビティ内の成形材料の圧力(内圧)が高く
なるとともに逃がし口を通り逃がし部へ成形材料が流れ
る。そのため、内圧が必要以上に高くなることを防止で
きる。
【0016】
【実施例1】図1〜図3は本実施例を示し、図1は成形
品の平面図、図2は図1のA−A′線断面図、図3は型
の縦断面図である。
【0017】1は成形品で、この成形品1の本体2には
逃がし部3および逃がし口4が形成されている。逃がし
部3は逃がし口4により成形品1の本体2と接続してい
る。逃がし口4の肉厚は成形品1の本体2の平均肉厚よ
りも肉が薄く、逃がし部3の肉厚は本体2の平均肉厚と
ほぼ同等に形成されている。成形品1の本体2に5で示
すのはピンゲート跡である。
【0018】図3は成形品1を成形する型11であり、
この型11は可動側取付板12,スペーサブロック1
3,可動側型板14,固定側型板15,ストリッパー板
16,固定側取付板17,突出し板下18,突出し板上
19,エジェクタピン20,スプルランナー21を形成
するスプルブッシュ22およびロケートリング23等か
ら構成される通常の射出成形の型構造と同様である。異
なる点は、キャビティ24の成形品1の逃がし部3を形
成する部分には逃がし入子25が固定側型板15にボル
ト(図示省略)で固設されていることである。
【0019】射出成形機(図示省略)によって溶解した
成形材料をスプルランナー21を通してキャビティ24
に充填する。この時、逃がし口4はキャビティ24の平
均肉厚よりも薄いため成形材料の流路が狭められて成形
材料が流れにくく、キャビティ24に成形材料がほぼ充
填し、キャビティ24内の成形材料の圧力(内圧)が高
くなるとともに逃がし口4を成形材料が流れる。そのた
め、内圧が必要以上に高くなることがなく、バリの発生
を防ぐことができる。なお、逃がし口4に成形材料が流
れ込む際に閉じ込められた空気は、逃がし入子25と固
定側型板15間の間隙およびストリッパー板16と固定
側型板15の間隙を通して、型の外に逃がすことができ
る。その後、エジェクタピン20でキャビティ24内の
成形品を突き出すことで、成形品1を得ることが出来
る。
【0020】本実施例によれば、パーティングライン
(P.L)等のバリの発生を防ぐことができ、さらに逃
がし部3が成形品1の本体2と一体であるため、逃がし
部3を型から排出する機構・装置等を必要とせず、かつ
逃がし部3の肉厚は成形品1の本体2の平均肉厚とほぼ
同等であるため、後で逃がし部3を削除する必要もない
ため、生産性に優れる。
【0021】尚、成形材料は必ずしも逃がし入子25部
分まで充填させる必要はなく、例えば図4に示す様に、
逃がし部3がショートとなり、穴3aがあいていても良
いし、逃がし部3がヒケていても良い。
【0022】また、図5および図6に示す様に、逃がし
部3および逃がし口4の形状は本実施例の形状に限定す
るものではなく、様々な形状の逃がし部3および逃がし
口4が考えられる。
【0023】さらに、成形品1の本体2の肉厚が薄く、
逃がし口4の肉厚が極端に薄くなってしまう場合、図7
に示す様な形状も考えられる。
【0024】また、逃がし部3および逃がし口4は一ヶ
所である必要はなく、必要に応じ複数ヶ所設けてもよ
い。また、逃がし部3および逃がし口4の大きさは、成
形品の形状,大きさ,成形材料および成形条件等によっ
て適宜設定される。
【0025】さらに、ゲートもピンゲートに限定するも
のではなく、サイドゲートやファンゲート等を用いても
良い。
【0026】
【実施例2】図8は本実施例を示す斜視図である。
【0027】31は筒形状(カメラの鏡枠)の成形品
で、この成形品31は3点ゲートで作られている。成形
品31の外周はスライドによって形成され、逃がし部3
2および逃がし口33も同時にスライドによって形成さ
れている。また、図8に示した以外(見えない部分)に
2ヶ所、計3ヶ所の逃がし部32および逃がし口33が
形成されている。34はサブマリンゲート跡、35はス
ライドの型割り部である。
【0028】本実施例の作用は、前記実施例1の作用と
同様の作用であり、作用の説明を省略する。
【0029】本実施例によれば、前記実施例1と同様
に、型割り部35等に発生するバリを防ぐことができ、
かつ生産性に優れる。また、成形時に内圧が必要以上に
高くならず、成形材料の密度分布がほぼ一定となり、真
円度および円筒度等の精度が優れた成形品31を得るこ
とができる。
【0030】尚、図9および図10に示す様に、逃がし
部32および逃がし口33の形状は本実施例の形状に限
定するものではなく、様々な形状の逃がし部32および
逃がし口33が考えられる。
【0031】また、逃がし部32および逃がし口33の
大きさは、成形品の形状,大きさ,成形材料および成形
条件等によって適宜設定される。
【0032】さらに、ゲートもサブマリンゲートに限定
するものではなく、ピンゲート,サイドゲートおよびデ
ィスクゲート等を用いても良い。
【0033】
【実施例3】図11および図12は本実施例を示し、図
11は平面図、図12は図11の断面図である。
【0034】41はレンズの成形品で、成形品41のつ
ば42部分には逃がし部43および逃がし口44が形成
されている。逃がし部43の肉厚はつば42とほぼ同等
の肉厚であり、逃がし口44の肉厚はつば42の肉厚よ
りも薄い肉厚である。45はサイドゲート、46はラン
ナーである。
【0035】本実施例の作用は、前記各実施例と同様の
作用であり、作用の説明を省略する。
【0036】本実施例によれば、前記各実施例と同様
に、バリの発生を防ぐことができ、かつ生産性に優れ
る。また、成形時に内圧が必要以上に高くならず、成形
材料の密度分布がほぼ一定となるため、面精度の優れた
レンズを得ることができる。
【0037】尚、逃がし部43および逃がし口44は1
ヶ所に限定するものではなく、必要に応じて複数ヶ所設
けてもよい。
【0038】また、逃がし部43および逃がし口44の
大きさは、成形品の形状,大きさ,成形材料および成形
条件等によって適宜設定される。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係る射出成
形品によれば、型の加工が容易で、かつ生産性のよい手
段で、成形品に発生するバリを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す平面図である。
【図2】図1のA−A′線断面図である。
【図3】実施例1を示す型の縦断面図である。
【図4】実施例1の変形例を示す平面図である。
【図5】実施例1の変形例を示す平面図である。
【図6】図5のB−B′線断面図である。
【図7】実施例1の変形例を示す平面図である。
【図8】実施例2を示す斜視図である。
【図9】実施例2の変形例を示す斜視図である。
【図10】実施例2の変形例を示す斜視図である。
【図11】実施例3を示す平面図である。
【図12】図11の断面図である。
【図13】従来例を示す平面図である。
【図14】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形品 2 本体 3 逃がし部 4 逃がし口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 成形品端部より突出しない部分に、成形
    材料逃がし部と、成形材料の流路を狭めた成形材料逃が
    し口とを設け、成形材料逃がし部は成形材料逃がし口に
    より前記成形品と接続している事を特徴とする射出成形
    品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5808167A (en) * 1996-08-20 1998-09-15 Solutia Inc. Selective introduction of active sites for hydroxylation of benzene
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US6255539B1 (en) 1996-10-07 2001-07-03 Solutia Inc. Chemical composition and process

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