JPH05159697A - Ti−W系非蒸発型ゲッター - Google Patents

Ti−W系非蒸発型ゲッター

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JPH05159697A
JPH05159697A JP32324591A JP32324591A JPH05159697A JP H05159697 A JPH05159697 A JP H05159697A JP 32324591 A JP32324591 A JP 32324591A JP 32324591 A JP32324591 A JP 32324591A JP H05159697 A JPH05159697 A JP H05159697A
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JP
Japan
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getter
powder
particle size
binder
type getter
Prior art date
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Pending
Application number
JP32324591A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sumikake
繁 角掛
Nobuo Ito
伸夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Metals and Chemical Co Ltd
Original Assignee
Japan Metals and Chemical Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バインダーを使用することなく製造できる、
高密度で、しかもガス吸着能力の優れるTi−W系非蒸
発型ゲッターを提供すること。 【構成】 粒径43μm以下のTi粉末1〜30wt%と、粒
径 104〜43μmのW粉末99〜70wt%との加圧成型体から
なるTi−W系非蒸発型ゲッター、および前記加圧成型
体を焼成してなるTi−W系非蒸発型ゲッターである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空容器中のガス吸着
などのために用いられるゲッターに関し、特にゲッター
材としてバインダーを用いなくても、高密度で、しかも
高いガス吸着能力を有するTi−W系非蒸発型ゲッター
について提案する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゲッターは、真空管や魔法瓶な
どのような真空容器内を真空にするために、それらの内
部に直接もしくは間接に取付けて使用されるものであ
る。例えば、ゲッター材を円筒状に成形し、これをラン
プ内の放電電極に被せるようにして取付けた例、ストリ
ップ状に形成したゲッターを、スポット溶接によって魔
法瓶内部に取付けるか、あるいはタブレット状のゲッタ
ーを取付け容器に入れて、魔法瓶の内部に取付けるよう
にした例が汎用的な使途である。
【0003】このようなゲッターには、バリウム系の如
き真空容器内で蒸発する「蒸発型」と呼ばれるものと、
Zr, Ti系に代表される「非蒸発型」と言われているもの
とがあり、用途に応じて使い分けられている。最近で
は、それの取扱いが簡単で吸着能力が大きく、しかも真
空容器内を汚染することのない非蒸発型ゲッターと呼ば
れているものが重用されつつある。
【0004】ところで、この非蒸発型ゲッターに使用さ
れる金属または合金としては、純Ti, Zr2Ni , Fe−Zr,
Zr−V系の金属または合金が知られている。その他、T
i−W系粉末成形体が考慮されている。
【0005】しかしながら、Ti粉末およびW粉末は、共
に2〜30μmまで粉砕すると、粉末の流動性が著しく悪
化し、加圧成型の際に、Ti−W粉末を型枠内に均一か
つ連続的に充填することが不可能になる。一方、これら
の粉末の流動性を確保するために、粉末粒度を 100μm
程度に抑えると、成形体の保型性が悪くなり、また、成
形体の密度が小さくなりすぎるため、ゲッターのガス吸
着能力が低下し実用的ではなかった。
【0006】これに対し、従来、Ti−W粉末を高密度
に成型し、ゲッターとして有効に利用する技術として、
ステアリン酸等の有機系バインダーによる混練や整粒工
程を行い、粉末の流動性を確保し、加圧成型し、必要に
より焼成する方法があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如き
従来方法によって製造したゲッターは、焼成後にゲッタ
ーに残留した有機系バインダー中のカーボン等が使用開
始後に飛散し、真空容器内のガラス内面を汚染するとい
う問題があった。
【0008】本発明の目的は、上記問題点の原因である
バインダーを使用することなく製造でき、一方でこのよ
うにして製造されたものが、高密度を有し、しかもガス
吸着能力の優れるTi−W系非蒸発型ゲッターを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的実現のた
めに、本発明者らは鋭意研究した結果、バインダーを用
いなくても高密度化できるTi−W混合粉末の好適な粒
度分布を見出し、以下のような発明に想到した。
【0010】すなわち、本発明は、粒径43μm以下のT
i 粉末1〜30wt%と、粒径 104〜43μmのW粉末99〜70
wt%との加圧成型体からなるTi−W系非蒸発型ゲッタ
ー、および、前記加圧成型体を焼成してなるTi−W系
非蒸発型ゲッターである。
【0011】
【作用】本発明の特徴は、Ti−W系ゲッターが、粒径
43μm以下であるTi 粉末1〜30wt%と、粒径104 〜43
μmであるW粉末99〜70wt%の混合物からなることにあ
る。このような粒度構成のTi −W混合粉末によれば、
粉体の流動性が改善され、プレス成型機の型枠への充填
が容易となり、バインダーを使用しなくても高密度のゲ
ッターを得ることができるからである。従って、本発明
のゲッターは、バインダーを用いていないので、有機系
バインダーによる混練や整粒工程を省略することがで
き、しかも、バインダーの蒸発による真空容器内の汚染
も解消できる。
【0012】ここで、各粉体が、上記のような粒度分布
のものに限定される理由は、Ti 粉末の粒度が43μmを
超えると、粒子が粗すぎて所望の密度が得られず、ま
た、W粉末の粒度が43μm未満の場合は流動性が悪く、
104 μm超の場合は粒子が粗すぎて所望の密度が得られ
ないからである。
【0013】なお、従来のゲッターでは、バインダー成
分の揮散による汚染のため、ガス吸着の使用上限温度が
500℃であったのに対し、本発明のゲッターは、バイン
ダーを使用していないので、800 ℃まで活性化およびガ
ス吸着が可能となる。
【0014】
【実施例】20wt%のTi 粉末 (純度99.7%, 粒度43μm
ふるい下) と、80wt%のW粉末(純度99.9%, 粒度43〜
104 μm) とを混合し、プレス機を用いて、5t/cm2の圧
力で、外径 1.6mm, 内径0.85mm, 長さ1.4 mmの円筒状の
タブレットを加圧成型し、焼結してTi−W系ゲッター
を得た。図3に、Ti 粉末とW粉末との混合粉末の粒度
分布を示す。本発明の条件を満足する粒度のバラツキを
持つものである。なお、表1に、粒度分布を示す。
【0015】
【表1】
【0016】次に、得られた上記非蒸発型ゲッターを1
Torr以下の真空下、 800℃の温度で10分間加熱し、活性
化し、常温に冷却した。このゲッター成型体について、
単位重量当たりのH2 ガス吸着量およびガスの吸着速度
を測定した。その結果を図1に、得られた成型体の諸特
性と併せて示す。
【0017】また、図2には、上記のゲッターを1Torr
以下の真空下で、 800℃で10分間加熱し、その後、 450
℃まで冷却した後、単位重量当たりのCOガス吸着量お
よびガス吸着速度を測定した。この時、COガスの圧力
は 3.0×10-6Torrとした。
【0018】表2に、上記ゲッターについての測定した
諸特性を示したが、水素吸着量, CO吸着量ともに、通
常のZr系ゲッターと同等以上の性能を示していることが
明らかである。
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Ti−W混合粉の粒度分布を所定の範囲に調整すること
により、バインダーを使用しなくとも、ガス吸着量の大
きいTi−W系非蒸発型ゲッターを安定して製造するこ
とができる。
【0021】なお、本発明のTi−W系ゲッターは、バ
インダーの揮散がないので、使用開始後、ガラス内面を
汚染することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明Ti−W系ゲッターのH2ガス吸着量と吸
着速度との関係を示すグラフ。
【図2】本発明Ti−W系ゲッターのCOガス吸着量と吸
着速度との関係を示すグラフ。
【図3】実施例で用いた混合粉末の粒度分布図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径43μm以下のTi 粉末1〜30wt%
    と、粒径 104〜43μmのW粉末99〜70wt%との加圧成形
    体からなるTi−W系非蒸発型ゲッター。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加圧成型体を焼成して
    なることを特徴とするTi−W系非蒸発型ゲッター。
JP32324591A 1991-12-06 1991-12-06 Ti−W系非蒸発型ゲッター Pending JPH05159697A (ja)

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JP32324591A JPH05159697A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 Ti−W系非蒸発型ゲッター

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JPH05159697A true JPH05159697A (ja) 1993-06-25

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ID=18152627

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JP32324591A Pending JPH05159697A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 Ti−W系非蒸発型ゲッター

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JP (1) JPH05159697A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2666150C1 (ru) * 2017-12-28 2018-09-06 Акционерное общество "Рязанский завод металлокерамических приборов" (АО "РЗМКП") Способ изготовления высоковольтного вакуумного геркона

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