JPH0515805A - 粉砕設備 - Google Patents
粉砕設備Info
- Publication number
- JPH0515805A JPH0515805A JP26331191A JP26331191A JPH0515805A JP H0515805 A JPH0515805 A JP H0515805A JP 26331191 A JP26331191 A JP 26331191A JP 26331191 A JP26331191 A JP 26331191A JP H0515805 A JPH0515805 A JP H0515805A
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- JP
- Japan
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- raw material
- crushing
- finishing mill
- crusher
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- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
- Crushing And Grinding (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 予備粉砕に竪型粉砕機，仕上粉砕に仕上ミル
を使用し，予備粉砕産物の粒度の選別が運転中容易に遠
隔操作で実施でき，かつ，摩耗部品取換頻度の少ない安
価な分級装置を備えた粉砕設備を提供する。 【構成】 竪型粉砕機１と竪型粉砕機１へ原料を供給す
る原料供給設備７０と上昇流型分級装置１１０と仕上ミ
ル１００とを備え，上昇流型分級装置１１０の分級後の
微粉を仕上ミル１００へ導き，分級後の粗粒を竪型粉砕
機１へ戻す輸送系路を有する構成とした。
を使用し，予備粉砕産物の粒度の選別が運転中容易に遠
隔操作で実施でき，かつ，摩耗部品取換頻度の少ない安
価な分級装置を備えた粉砕設備を提供する。 【構成】 竪型粉砕機１と竪型粉砕機１へ原料を供給す
る原料供給設備７０と上昇流型分級装置１１０と仕上ミ
ル１００とを備え，上昇流型分級装置１１０の分級後の
微粉を仕上ミル１００へ導き，分級後の粗粒を竪型粉砕
機１へ戻す輸送系路を有する構成とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明の粉砕設備は，ボールミル
などの仕上ミルの予備粉砕機として竪型粉砕機を使用す
るものであって，主としてセメントクリンカ，高炉スラ
グなど特に硬くて粉砕し難く，かつ，摩耗性の強い原料
を微粉砕する粉砕設備に関する。
などの仕上ミルの予備粉砕機として竪型粉砕機を使用す
るものであって，主としてセメントクリンカ，高炉スラ
グなど特に硬くて粉砕し難く，かつ，摩耗性の強い原料
を微粉砕する粉砕設備に関する。
【０００２】
【従来の技術】石灰石や高炉スラグ，セメント原料など
の化学品を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種とし
て，図３に示すように，回転テーブルと粉砕ローラとを
備えた竪型粉砕機１が広く用いられている。この種の粉
砕機は，円筒状ケーシング１５の下部においてモータ２
Ａにより減速機２で駆動されて低速回転する円盤状の回
転テーブル３Ａと，その上面外周部を円周方向へ等分す
る箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉
砕ローラ４とを備えている。
の化学品を細かく粉砕し粉体とする粉砕機の一種とし
て，図３に示すように，回転テーブルと粉砕ローラとを
備えた竪型粉砕機１が広く用いられている。この種の粉
砕機は，円筒状ケーシング１５の下部においてモータ２
Ａにより減速機２で駆動されて低速回転する円盤状の回
転テーブル３Ａと，その上面外周部を円周方向へ等分す
る箇所に油圧などで圧接されて従動回転する複数個の粉
砕ローラ４とを備えている。
【０００３】粉砕ローラ４はケーシング１５に軸６によ
って揺動自在に軸支されたアーム５とアーム７を介して
油圧シリンダ９のピストンロッド１０に連結されてお
り，油圧シリンダ９を作動させることにより，粉砕ロー
ラ４を回転テーブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力
を与えている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周縁に設け
られ原料層圧を調整するダムリング，１４は回転テーブ
ル３Ａ周囲のガス吹上用環状空間通路，１４Ａはガス供
給路，１３は羽根１３Ａにより粉砕された原料を分級す
る回転セパレータ，１６はガスと共に製品を取出す排出
口，１７は原料投入シュートである。
って揺動自在に軸支されたアーム５とアーム７を介して
油圧シリンダ９のピストンロッド１０に連結されてお
り，油圧シリンダ９を作動させることにより，粉砕ロー
ラ４を回転テーブル３Ａ上に押圧して原料への粉砕圧力
を与えている。３Ｂは回転テーブル３Ａの外周縁に設け
られ原料層圧を調整するダムリング，１４は回転テーブ
ル３Ａ周囲のガス吹上用環状空間通路，１４Ａはガス供
給路，１３は羽根１３Ａにより粉砕された原料を分級す
る回転セパレータ，１６はガスと共に製品を取出す排出
口，１７は原料投入シュートである。
【０００４】このような竪型粉砕機において，回転テー
ブルの中央部へ原料投入シュート１７で供給された原料
は，回転テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回転テ
ーブル３Ａにより回転方向の力を受け，回転テーブル３
Ａとの間で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりいくら
か遅い回転を行なう。以上２つの力，すなわち，半径方
向と回転方向の力とが合成され，原料は回転テーブル３
Ａ上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外周部
へ移動する。この外周部には，ローラが圧接されて回転
しているので，渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４と回
転テーブル３Ａとの間へローラ軸方向とある角度をなす
方向から進入して噛込まれて粉砕される。
ブルの中央部へ原料投入シュート１７で供給された原料
は，回転テーブル３Ａの回転によりテーブル半径方向の
遠心力を受けて回転テーブル３Ａ上を滑るときに回転テ
ーブル３Ａにより回転方向の力を受け，回転テーブル３
Ａとの間で滑って回転テーブル３Ａの回転数よりいくら
か遅い回転を行なう。以上２つの力，すなわち，半径方
向と回転方向の力とが合成され，原料は回転テーブル３
Ａ上を渦巻状の軌跡を描いて回転テーブル３Ａの外周部
へ移動する。この外周部には，ローラが圧接されて回転
しているので，渦巻線を描いた原料は粉砕ローラ４と回
転テーブル３Ａとの間へローラ軸方向とある角度をなす
方向から進入して噛込まれて粉砕される。
【０００５】一方，ケーシング１５の基部にはダクトに
よって空気，あるいは熱風などのガスが導かれており，
このガスが回転テーブル３Ａの外周面とケーシングの内
周面との間の環状空間部１４から吹き上がることによ
り，粉砕された微粉体はガスに同伴されてケーシング１
５内を上昇し，上部に位置するセパレータ１３の羽根１
３Ａにより分級作用を受け，所定粒度の製品はガスと共
に排出口１６から排出され次の工程へ送られる。
よって空気，あるいは熱風などのガスが導かれており，
このガスが回転テーブル３Ａの外周面とケーシングの内
周面との間の環状空間部１４から吹き上がることによ
り，粉砕された微粉体はガスに同伴されてケーシング１
５内を上昇し，上部に位置するセパレータ１３の羽根１
３Ａにより分級作用を受け，所定粒度の製品はガスと共
に排出口１６から排出され次の工程へ送られる。
【０００６】近年粉砕原料の製品粒度への要求は年々高
まり，微粉砕あるいは超微粉砕と称されるように，益々
製品粒度の微細化が望まれるようになった。そこで単一
の粉砕機でその要求に応じることは困難になり，このた
め，たとえばボールミル等の仕上ミルに原料を投入する
前に予備粉砕機として竪型粉砕機を使用し，竪型粉砕機
の粉砕産物を振動篩でふるい分けして微粉のみを仕上ミ
ルへ供給する方法が採用されるようになった。図４はこ
の場合のフローシートを示し，原料ホッパ６０の原料は
コンスタントフィード・ウェア７０を経て，竪型粉砕機
１で粉砕され，産物はバケットエレベータ８０を介して
振動篩９０に導かれてスクリーニングされ，微粉のみ仕
上ミル（ボールミル）１００で粉砕され，オーバサイズ
の産物は再び竪型粉砕機１で予備粉砕されるようになっ
ている。
まり，微粉砕あるいは超微粉砕と称されるように，益々
製品粒度の微細化が望まれるようになった。そこで単一
の粉砕機でその要求に応じることは困難になり，このた
め，たとえばボールミル等の仕上ミルに原料を投入する
前に予備粉砕機として竪型粉砕機を使用し，竪型粉砕機
の粉砕産物を振動篩でふるい分けして微粉のみを仕上ミ
ルへ供給する方法が採用されるようになった。図４はこ
の場合のフローシートを示し，原料ホッパ６０の原料は
コンスタントフィード・ウェア７０を経て，竪型粉砕機
１で粉砕され，産物はバケットエレベータ８０を介して
振動篩９０に導かれてスクリーニングされ，微粉のみ仕
上ミル（ボールミル）１００で粉砕され，オーバサイズ
の産物は再び竪型粉砕機１で予備粉砕されるようになっ
ている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた予備粉砕お
よび本粉砕による２段粉砕では，予備粉砕の産物を振動
篩でふるい分けしており，篩のメインテナンスが問題と
なる。すなわち，たとえば，スラグを含有するセメント
クリンカの微粉砕を行なう場合など摩耗性の特に激しい
原料では，一般的に言って２〜３ケ月毎に振動篩の点検
と部品交換が必要となり，この取替え作業には数時間の
運転停止を余儀なくされ，運転休止による生産性の低下
が避けられなかった。また，原料の種類の変更や供給す
る原料の性状の変化（被粉砕性，含有水分）に応じて振
動篩のふるい分け分級点を気軽にしかも簡単に変更する
には振動篩では困難であった。
よび本粉砕による２段粉砕では，予備粉砕の産物を振動
篩でふるい分けしており，篩のメインテナンスが問題と
なる。すなわち，たとえば，スラグを含有するセメント
クリンカの微粉砕を行なう場合など摩耗性の特に激しい
原料では，一般的に言って２〜３ケ月毎に振動篩の点検
と部品交換が必要となり，この取替え作業には数時間の
運転停止を余儀なくされ，運転休止による生産性の低下
が避けられなかった。また，原料の種類の変更や供給す
る原料の性状の変化（被粉砕性，含有水分）に応じて振
動篩のふるい分け分級点を気軽にしかも簡単に変更する
には振動篩では困難であった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上に述べた課題を解決す
るため，本発明の粉砕設備においては，竪型粉砕機を予
備粉砕機として使用する粉砕設備であって，該竪型粉砕
機へ原料を供給する原料供給設備と竪型粉砕機と該竪型
粉砕機の粉砕産物の分級装置と分級後の微粒を粉砕する
仕上ミルと輸送装置とを備え，該分級装置は垂直塔状の
筒体へ下方より上昇流の空気流れを形成して上方より原
料を自由落下して分級する上昇流型分級装置であり，か
つ，該分級装置の分級後の粗粒を該竪型粉砕機へ戻して
再粉砕し，微粒を該仕上ミルへ導く輸送系路を有する粉
砕設備とした。
るため，本発明の粉砕設備においては，竪型粉砕機を予
備粉砕機として使用する粉砕設備であって，該竪型粉砕
機へ原料を供給する原料供給設備と竪型粉砕機と該竪型
粉砕機の粉砕産物の分級装置と分級後の微粒を粉砕する
仕上ミルと輸送装置とを備え，該分級装置は垂直塔状の
筒体へ下方より上昇流の空気流れを形成して上方より原
料を自由落下して分級する上昇流型分級装置であり，か
つ，該分級装置の分級後の粗粒を該竪型粉砕機へ戻して
再粉砕し，微粒を該仕上ミルへ導く輸送系路を有する粉
砕設備とした。
【０００９】
【作用】本発明の粉砕設備は，予備粉砕機としての竪型
粉砕機と仕上ミルとの間に上昇流型分級装置を配設し，
垂直塔状の筒体に上昇流を形成してその上昇速度を任意
に設定し，上部より分級に供する竪型粉砕機の粉砕産物
を自然落下させ，粒子径によって終末沈降速度が異なる
ことを利用して分級点より大きい粒径の粒子は下方へ落
下させ，分級点以下の粒子を上昇させて上方に設けた排
出口より排出させる。このようにして分級後の微粒を仕
上ミルへ導き仕上粉砕するとともに，分級後の粗粒は竪
型粉砕機へ戻して再粉砕させるようにしている。この上
昇流型分級装置の分級点の制御は，筒体へ導く風量，す
なわち，上昇速度によって調節できるから遠隔操作で運
転中に任意に変更可能であり簡便である。
粉砕機と仕上ミルとの間に上昇流型分級装置を配設し，
垂直塔状の筒体に上昇流を形成してその上昇速度を任意
に設定し，上部より分級に供する竪型粉砕機の粉砕産物
を自然落下させ，粒子径によって終末沈降速度が異なる
ことを利用して分級点より大きい粒径の粒子は下方へ落
下させ，分級点以下の粒子を上昇させて上方に設けた排
出口より排出させる。このようにして分級後の微粒を仕
上ミルへ導き仕上粉砕するとともに，分級後の粗粒は竪
型粉砕機へ戻して再粉砕させるようにしている。この上
昇流型分級装置の分級点の制御は，筒体へ導く風量，す
なわち，上昇速度によって調節できるから遠隔操作で運
転中に任意に変更可能であり簡便である。
【００１０】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図１〜図２は本発明の粉砕設備の実施
例に係り，図１は粉砕設備のフローシート，図２は上昇
流型分級装置の縦断面図である。図において，６０は原
料ホッパ，７０はコンスタントフィード・ウェア，１は
竪型粉砕機，８０はバケットエレベータ，１１０は上昇
流型分級装置，１００は仕上ミル，１２０は集塵装置，
１３０は吸引ファンである。なお，竪型粉砕機１は従来
技術で説明したとおりのものであり，また，仕上ミル１
００はボールミルやロッドミルを使用する。集塵装置１
２０にはバッグフィルタやサイクロン，電気集塵機が使
用される。
詳細に説明する。図１〜図２は本発明の粉砕設備の実施
例に係り，図１は粉砕設備のフローシート，図２は上昇
流型分級装置の縦断面図である。図において，６０は原
料ホッパ，７０はコンスタントフィード・ウェア，１は
竪型粉砕機，８０はバケットエレベータ，１１０は上昇
流型分級装置，１００は仕上ミル，１２０は集塵装置，
１３０は吸引ファンである。なお，竪型粉砕機１は従来
技術で説明したとおりのものであり，また，仕上ミル１
００はボールミルやロッドミルを使用する。集塵装置１
２０にはバッグフィルタやサイクロン，電気集塵機が使
用される。
【００１１】図２に示すように，上昇流型分級装置１１
０は，垂直筒状の筒体から形成される２本の隣接する筒
体（１次分級室）１１０ａ，筒体（２次分級室）１１ｂ
が上部に連通しており，各々の筒体１１０ａ，１１０ｂ
にはそれぞれ下方より空気の取入口が設けられる。そし
て筒体１１０ｂの上部１端には含塵ガスの排出口が設け
られ，また筒体１１０ａ，１１０ｂの下方中央には粉粒
体の排出口が設けられている。そして，１次分級室であ
る筒体１１０ａには２次分級室である筒体１１０ｂの上
昇流速ｖ２よりも大きな上昇流となる流速ｖ１となるよ
うな風量を供給することで，１次分級室の筒体１１０ａ
には粗粒が落下し，２次分級室の筒体１１０ｂには中粒
が落下するとともに，終末沈降速度がｖ２（ｍ／ｓｅ
ｃ）以下の微粒は含塵ガス排出口より流体に随伴して集
塵装置１２０へ導かれる。１１０ｃ，１１０ｄは筒体１
１０ａへの押込ファンおよび流量調整弁であり，同様に
１１０ｅ，１１０ｆは筒体１１０ｂへの押込ファンおよ
び流量調整弁である。
０は，垂直筒状の筒体から形成される２本の隣接する筒
体（１次分級室）１１０ａ，筒体（２次分級室）１１ｂ
が上部に連通しており，各々の筒体１１０ａ，１１０ｂ
にはそれぞれ下方より空気の取入口が設けられる。そし
て筒体１１０ｂの上部１端には含塵ガスの排出口が設け
られ，また筒体１１０ａ，１１０ｂの下方中央には粉粒
体の排出口が設けられている。そして，１次分級室であ
る筒体１１０ａには２次分級室である筒体１１０ｂの上
昇流速ｖ２よりも大きな上昇流となる流速ｖ１となるよ
うな風量を供給することで，１次分級室の筒体１１０ａ
には粗粒が落下し，２次分級室の筒体１１０ｂには中粒
が落下するとともに，終末沈降速度がｖ２（ｍ／ｓｅ
ｃ）以下の微粒は含塵ガス排出口より流体に随伴して集
塵装置１２０へ導かれる。１１０ｃ，１１０ｄは筒体１
１０ａへの押込ファンおよび流量調整弁であり，同様に
１１０ｅ，１１０ｆは筒体１１０ｂへの押込ファンおよ
び流量調整弁である。
【００１２】以上のように構成された本発明の粉砕設備
においては，原料ホッパ６０の原料がコンスタントフィ
ード・ウェア７０を経由して予備粉砕機である竪型粉砕
機１に供給されて粉砕され，微粉は集塵装置１２０へ導
かれるとともに，粗粒は竪型粉砕機１の環状空間通路１
４より排出され，バケットエレベータ８０を経由して上
昇流型分級装置１１０へ導入される。そして前記したよ
うに分級後の粗粒は竪型粉砕機１へ戻され再粉砕され，
微粒は集塵装置１２０へ向かい，中粒（中間粒子）が仕
上ミル１００へ導入されて仕上ミル１００で粉砕され
る。なお，仕上ミル１００の下流には図示しないサイク
ロンセパレータが設けられるとともに，サイクロンセパ
レータ分級後の微粉は最終製品となり分級点より粗い粗
粒は再び仕上ミル１００へ戻すクローズド・サーキット
（閉回路）が形成されるよう構成される。図１では，集
塵装置１２０で捕集した粉末はそのまま最終製品とする
こともできるが，まだ所望の粒度に至っていない場合に
は仕上ミル１００へ戻してもよい。
においては，原料ホッパ６０の原料がコンスタントフィ
ード・ウェア７０を経由して予備粉砕機である竪型粉砕
機１に供給されて粉砕され，微粉は集塵装置１２０へ導
かれるとともに，粗粒は竪型粉砕機１の環状空間通路１
４より排出され，バケットエレベータ８０を経由して上
昇流型分級装置１１０へ導入される。そして前記したよ
うに分級後の粗粒は竪型粉砕機１へ戻され再粉砕され，
微粒は集塵装置１２０へ向かい，中粒（中間粒子）が仕
上ミル１００へ導入されて仕上ミル１００で粉砕され
る。なお，仕上ミル１００の下流には図示しないサイク
ロンセパレータが設けられるとともに，サイクロンセパ
レータ分級後の微粉は最終製品となり分級点より粗い粗
粒は再び仕上ミル１００へ戻すクローズド・サーキット
（閉回路）が形成されるよう構成される。図１では，集
塵装置１２０で捕集した粉末はそのまま最終製品とする
こともできるが，まだ所望の粒度に至っていない場合に
は仕上ミル１００へ戻してもよい。
【００１３】本発明の粉砕設備に採用される上昇流型分
級装置では，分級原理が粒径毎に異なる終末沈降速度の
差によって粒子を分別するものであるから，分級点は非
常にシャープであるが，そのためには粒子の供給が過大
でなく，かつ，筒体内部に均等に分散し，筒体各部の粒
子濃度が自由な分別沈降の可能な程度に小さいことが必
要である。しかしながら，上昇流型分級装置１１０は最
終製品の分級点を規制するものではなく，予備粉砕後の
粉砕産物のうち粗粒のみを仕上ミル１００へ供給しない
ためのものであるからそれほど神経質な管理は必要とし
ないので，本発明の粉砕設備の要求度に十分マッチした
安価な装置ということができる。また，原料の変更や供
給原料の粉砕性状の変化に応じて，仕上ミル１００へ供
給する微粒の分級点を変更したいときには風量を変更す
るだけであるから簡便に遠隔操作で運転中に調節可能で
ある。
級装置では，分級原理が粒径毎に異なる終末沈降速度の
差によって粒子を分別するものであるから，分級点は非
常にシャープであるが，そのためには粒子の供給が過大
でなく，かつ，筒体内部に均等に分散し，筒体各部の粒
子濃度が自由な分別沈降の可能な程度に小さいことが必
要である。しかしながら，上昇流型分級装置１１０は最
終製品の分級点を規制するものではなく，予備粉砕後の
粉砕産物のうち粗粒のみを仕上ミル１００へ供給しない
ためのものであるからそれほど神経質な管理は必要とし
ないので，本発明の粉砕設備の要求度に十分マッチした
安価な装置ということができる。また，原料の変更や供
給原料の粉砕性状の変化に応じて，仕上ミル１００へ供
給する微粒の分級点を変更したいときには風量を変更す
るだけであるから簡便に遠隔操作で運転中に調節可能で
ある。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように，本発明の粉砕設備
においては，予備粉砕後の粉砕産物の選別に上昇流型分
級装置を採用したので，機器内の摩耗はほとんど無く，
振動篩を採用した場合のように２〜３ケ月毎の短期間の
点検や部品交換およびそれに伴なる生産性阻害要因が排
除され，著しくメインテナンス性が向上するとともに運
転操作性が改善される。そのほか，設備費も安価であ
り，仕上ミルの第１室の粉砕媒体であるスチールボール
の小径化も可能となるから粉砕効率が向上するとともに
ランニングコストの低減も図ることができる。
においては，予備粉砕後の粉砕産物の選別に上昇流型分
級装置を採用したので，機器内の摩耗はほとんど無く，
振動篩を採用した場合のように２〜３ケ月毎の短期間の
点検や部品交換およびそれに伴なる生産性阻害要因が排
除され，著しくメインテナンス性が向上するとともに運
転操作性が改善される。そのほか，設備費も安価であ
り，仕上ミルの第１室の粉砕媒体であるスチールボール
の小径化も可能となるから粉砕効率が向上するとともに
ランニングコストの低減も図ることができる。
【図１】本発明の粉砕設備の実施例を示すフローシート
である。
である。
【図２】本発明の粉砕設備に採用される上昇流型分級装
置の実施例を示す縦断面図である。
置の実施例を示す縦断面図である。
【図３】従来の竪型粉砕機の全体縦断面図である。
【図４】従来の粉砕設備のフローシートである。
１ 竪型粉砕機 ６０ 原料ホッパ ７０ コンスタントフィード・ウェア ８０ バケットエレベータ ９０ 振動篩 １００ 仕上ミル １１０ 上昇流型分級装置 １１０ａ 筒体 １１０ｂ 筒体 １１０ｃ 押込ファン １１０ｄ 流量調整弁 １１０ｅ 押込ファン １１０ｆ 流量調整弁 １２０ 集塵装置 １３０ 吸引ファン
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求頂１】 竪型粉砕機を予備粉砕機として使用する
粉砕設備であって，該竪型粉砕機へ原料を供給する原料
供給設備と竪型粉砕機と該竪型粉砕機の粉砕産物の分級
装置と分級後の微粒を粉砕する仕上ミルと輸送装置とを
備え，該分級装置は垂直塔状の筒体へ下方より上昇流の
空気流れを形成して上方より原料を自由落下して分級す
る上昇流型分級装置であり，かつ，該分級装置の分級後
の粗粒を該竪型粉砕機へ戻して再粉砕し，微粒を該仕上
ミルへ導く輸送系路を有する粉砕設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3263311A JP2755338B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 粉砕設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3263311A JP2755338B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 粉砕設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0515805A true JPH0515805A (ja) | 1993-01-26 |
| JP2755338B2 JP2755338B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=17387719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3263311A Expired - Lifetime JP2755338B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 粉砕設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2755338B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006231125A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Chubu Electric Power Co Inc | 貝殻粉末の製造システム |
| CN100361749C (zh) * | 2003-05-28 | 2008-01-16 | 宇部兴产机械株式会社 | 粉碎方法和粉碎装置 |
| JP2008080271A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Nikko Kinzoku Kk | 銅製錬用溶剤のボールミル粉砕方法 |
| US7776133B2 (en) | 2007-09-12 | 2010-08-17 | Nippon Mining & Metals Co., Ltd. | Method of operating non-ferrous smelting plant |
| CN102009041A (zh) * | 2010-10-13 | 2011-04-13 | 天津精华石化有限公司 | 一种柱磨机的风力选粉*** |
| JP2012167851A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Tsukishima Kikai Co Ltd | 石炭の横型回転式乾燥機、石炭ボイラ設備及び石炭ボイラ設備の運転方法 |
Citations (2)
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1991
- 1991-07-09 JP JP3263311A patent/JP2755338B2/ja not_active Expired - Lifetime
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