JPH05157074A - 高圧ドーム形圧縮機 - Google Patents

高圧ドーム形圧縮機

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JPH05157074A
JPH05157074A JP31934191A JP31934191A JPH05157074A JP H05157074 A JPH05157074 A JP H05157074A JP 31934191 A JP31934191 A JP 31934191A JP 31934191 A JP31934191 A JP 31934191A JP H05157074 A JPH05157074 A JP H05157074A
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JP
Japan
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working chamber
heat insulating
suction passage
movable member
gas fluid
Prior art date
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Withdrawn
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JP31934191A
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English (en)
Inventor
Masanori Masuda
正典 増田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮要素における静止部材の熱及び可動部材
の熱により作動室の吸入ガス流体及び圧縮過程のガス流
体が過熱されるのを小さくして、容積効率及び圧縮効率
を高めることができるようにすること。 【構成】 吸入通路41aと、作動室42とをもった静
止部材40の前記作動室42を画成する前記静止部材4
0の作動室内面に、空気層70をもつ断熱構造の断熱パ
ネル7を設ける一方、駆動軸2に連動して動作し、前記
作動室42の容積を減少する可動部材45を、閉鎖され
た空気層45aをもつ断熱構造の断熱材で形成して、前
記作動室42内面及び可動部材45における見かけの熱
伝導率を小さくし、作動室内面近く及び可動部材の熱容
量を小さくして、静止部材40の熱及び可動部材45の
熱により作動室42の吸入ガス流体及び圧縮過程のガス
流体が過熱されるのを小さくし、容積効率及び圧縮効率
を高めることができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧ドーム形圧縮機、
詳しくは、圧縮要素を密閉ケーシングに内装し、前記圧
縮要素で圧縮したガス流体を前記ケーシング内に吐出し
て、該ケーシング内を高圧にするようにした高圧ドーム
形圧縮機に関する。
【0002】
【従来技術】従来、この種高圧ドーム形圧縮機は、例え
ば特開平1ー262395号公報に記載されている。こ
の従来の高圧ドーム形圧縮機は、図6に示すように、外
部吐出管Bが開口する縦長の密閉ケーシングA内に、駆
動軸CをもったモータDと、該モータDにより駆動され
る圧縮要素Eとを内装し、この圧縮要素Eで圧縮したガ
ス流体を前記ケーシングA内に吐出して、該ケーシング
A内を介して前記外部吐出管Bから外部へ吐出するよう
にしている。また、前記圧縮要素Eは、シリンダボア及
び該シリンダボアに開口する吸入通路Fをもった筒状の
シリンダGと該シリンダGの両端側に結合するフロント
ヘッドHとリヤヘッドIと、前記駆動軸Cの偏心軸部に
嵌合するローラJとから成り、前記シリンダGの内周面
とフロントヘッドH及びリヤヘッドIとにより前記吸入
通路Fに連通する作動室Kを画成し、この作動室Kに前
記ローラJを内装し、前記駆動軸Cの駆動で前記ローラ
Jを公転させて吸入通路Fから吸入したガス流体をフロ
ントヘッドHに設ける吐出口からケーシングA内に吐出
するようにしている。また、前記シリンダGとフロント
ヘッドH及びリヤヘッドIとは、何れも主として鋳物に
より形成されており、前記シリンダGの外周部を前記ケ
ーシングAの内周面に固定して前記ケーシングAに内装
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記圧縮要
素EからケーシングA内に吐出されたガス流体は高温に
なっており、この高温雰囲気内に前記圧縮要素Eが内装
されているため、この圧縮要素EのシリンダGとフロン
トヘッドH及びリヤヘッドIとがその外面側から加熱さ
れて高温となるし、また、前記モータDからの発熱が前
記駆動軸Cを伝って前記圧縮要素EのローラJに伝達さ
れ、該ローラJも加熱されるようになる。この結果、圧
縮要素Eにおける作動室Kに吸入される吸入ガス流体
は、前記シリンダGとフロントヘッドH及びリヤヘッド
Iの外面側から加熱された熱と、前記ローラJに伝熱さ
れる熱とにより過熱されて膨張し、容積効率が低下する
問題があるし、また、圧縮過程のガス流体も、前記シリ
ンダGとフロントヘッドH及びリヤヘッドIからの熱
と、前記ローラJからの熱とにより過熱されて圧縮時の
ガス圧が上昇することになり、その結果、圧縮効率を低
下させるといった問題があった。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑み発明したもの
で、その一つの目的は、ケーシング内の雰囲気温度によ
り圧縮要素の外面側から加熱される熱により作動室に吸
入される吸入ガス流体及び圧縮過程のガス流体が過熱さ
れるのを小さくして、容積効率及び圧縮効率を高めるこ
とができるようにする点にあり、他の目的は、駆動軸か
ら伝達される可動部材の熱により作動室に吸入される吸
入ガス流体及び圧縮過程のガス流体が過熱されるのを小
さくして、容積効率及び圧縮効率を高めることができる
ようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、吸入通路41aと、この吸入通路41
aに連通して該吸入通路41aからガス流体を吸入し、
かつ、吸入したガス流体を圧縮する作動室42とをもつ
静止部材40と、駆動軸2に連動して動作し、前記作動
室42の容積を減少する可動部材45とを備えた圧縮要
素4を、外部吐出管1bが開口する密閉ケーシング1に
内装して成る高圧ドーム形圧縮機において、前記作動室
42を画成する前記静止部材40の作動室内面に、閉鎖
された空気層70をもつ断熱構造の断熱パネル7を設け
たのである。
【0006】又、前記可動部材45を、閉鎖された空気
層45aをもつ断熱構造の断熱材により形成してもよ
い。
【0007】又、前記圧縮機において、前記作動室42
を画成する前記静止部材40の作動室内面に、閉鎖され
た空気層70をもつ断熱構造の断熱パネル7を設けると
共に、前記可動部材45を、閉鎖された空気層45aを
もつ断熱構造の断熱材により形成するのが好ましい。
【0008】また、前記静止部材40における吸入通路
41aの内面には、閉鎖された空気層8aをもつ断熱構
造の断熱パネル8を設けるのが好ましい。
【0009】
【作用】静止部材40の作動室内面に、閉鎖された空気
層70をもつ断熱構造の断熱パネル7を設けているた
め、前記作動室内面における見かけの熱伝導率を大幅に
小さくできて、しかも、作動室内面近くの熱容量を大幅
に小さくできるのである。従って、ケーシング1内の雰
囲気温度により静止部材40が外面側から加熱されて
も、外面側から加熱された熱により作動室42に吸入さ
れる吸入ガス流体及び圧縮過程のガス流体が過熱される
のを小さくでき、容積効率及び圧縮効率を高めることが
できるのである。
【0010】また、前記可動部材45を、閉鎖された空
気層45aをもつ断熱構造の断熱材で形成することによ
り、この可動部材45の見かけの熱伝導率を大幅に小さ
くできて、しかも、可動部材45の熱容量を大幅に小さ
くできるから、駆動軸2に伝達される熱により可動部材
45がその内面側から加熱されても、この可動部材45
の熱により作動室42に吸入される吸入ガス流体及び圧
縮過程のガス流体が過熱されるのを小さくでき、容積効
率及び圧縮効率を高めることができるのである。また、
前記可動部材45の軽量化もでき、従って、振動の低下
をすることができるのである。
【0011】また、前記作動室42を画成する静止部材
40の作動室内面に、前記断熱パネル7を設けると共
に、前記可動部材45を、閉鎖された空気層45aをも
つ断熱構造の断熱材で形成した場合には、前記外面側か
ら加熱される静止部材40の熱及び内面側から加熱され
る可動部材45の熱により作動室に吸入される吸入ガス
流体及び圧縮過程のガス流体が過熱されるのをともに小
さくできるから、容積効率及び圧縮効率をより一層高め
ることができるのである。
【0012】また、前記静止部材40における吸入通路
41aの内面に、閉鎖された空気層8aをもつ断熱構造
の断熱パネル8を設けた場合には、吸入通路41aから
作動室42に吸入されるガス流体が前記吸入通路41a
を通るとき前記静止部材40の熱により過熱されるのを
小さくできるので、容積効率を更に高めることができる
のである。
【0013】
【実施例】図2に示した圧縮機は、ロータリー式の圧縮
機であって、底部に油溜め1aをもち、上部に外部吐出
管1bを取付けた縦長の密閉ケーシング1内に、駆動軸
2をもったモータ3と、該モータ3により駆動される圧
縮要素4とを上下に所定間隔を置いて内装している。
【0014】この圧縮要素4は、中心側にシリンダボア
をもち、かつ、このシリンダボアから径方向外方に貫通
する吸入通路42をもった筒状のシリンダ41と、この
シリンダ41の上面側と下面側とに取付けて作動室42
を画成するフロントヘッド43及びリヤヘッド44と前
記作動室42に内装するローラから成る可動部材45
と、この可動部材45の外周面と接触して図3のように
前記作動室42を吸入室Xと圧縮室Yとに区画するブレ
ード46とから成り、図1、2で示した実施例では、前
記シリンダ41とフロントヘッド43及びリヤヘッド4
4とにより静止部材40を構成し、この静止部材40に
おけるシリンダ41の外周部を前記ケーシング1の内周
面に固定している。そして、前記可動部材45を、前記
駆動軸2の先端側に設けられる偏心軸部2aに嵌合し
て、駆動軸2の駆動により前記可動部材45を、作動室
42内周面に沿って公転させ、吸入通路41aから作動
室42に吸入したガス流体を前記可動部材45で圧縮
し、前記フロントヘッド43に設ける吐出孔47から吐
出弁48を経てマフラー49内に吐出し、このマフラー
49の吐出口からケーシング1内に吐出し、前記モータ
3のエアーギャップ3aを経て前記外部吐出管1bから
外部へと吐出させるようにしている。
【0015】また、前記フロントヘッド43とリヤヘッ
ド44とは、前記作動室42を画成するための板状蓋部
43a、44aと、該蓋部43a、44aの中心部から
板圧方向外方に吐出して前記駆動軸2を支持する軸受筒
部43b、44bとから成り、前記各軸受筒部43b、
44bに前記駆動軸2の先端側を回転自由に挿嵌支持し
ている。また、この駆動軸2には、その先端側の中心部
に、前記ケーシング1における底部油溜め1aに開口す
る給油路2bを設け、この給油路2bの入口にポンプ要
素5を取付け、また、給油路2bの途中を、前記可動部
材45と偏心軸部2aとの摺接面及び前記軸受筒部43
b、44bの軸受面に開口させて、前記ポンプ要素5で
前記油溜め1aから汲上げた潤滑油を、前記給油路2b
から前記摺接面及び前記軸受筒部43b、44bの軸受
面とに供給するようにしている。
【0016】また、前記ケーシング1内は、前記圧縮要
素4に対し上側空間と下側空間とが連通路(図示せず)
を介して連通し、油溜め1aに潤滑油を返戻できるよう
にしている。
【0017】しかして、前記作動室42を画成する前記
静止部材40の作動室内面に、多数の空気層70をもつ
断熱構造の断熱パネル7を設けるのである。
【0018】この断熱パネル7は、前記シリンダ41の
内周面に取付ける弧状の断熱パネル7aと、前記フロン
トヘッド43及びリヤヘッド44の前記作動室42に対
するフエース面に取付ける円板状の断熱パネル7b、7
cとから成り、これら断熱パネル7a、7b、7cは何
れも図4、5に示すように薄肉で、短寸の丸或は角パイ
プ71aを多数蜂の巣形に並設して板状のハニカム体7
1を形成し、このハニカム体71の厚さ方向両端、即
ち、各パイプ71aの長さ方向両端にアルミニュウム板
などから成る1対の側板72を接着、溶着などの結合手
段により結合して前記各パイプ71aの両端を閉鎖し、
閉鎖された多数の前記空気層70をもった断熱構造に形
成するのである。尚、前記ハニカム体71の周面にも前
記各側板72と同様の板体73を接着などの結合手段に
より結合して、ハニカム体周面の凹凸をなくするのであ
る。また、前記弧状断熱パネル7aは、前記ハニカム体
71を前記各パイプ71aが作動室42の径方向に指向
するように弧状に湾曲させるのである。又、前記弧状断
熱パネル7aは、予め弧状に湾曲させた1対の弧状側板
間に前記各パイプ71aを蜂の巣状に取付けて形成して
もよいのであり、また、前記各断熱パネル7a、7b、
7cは、熱伝導の低い材料を用い、成形によりハニカム
体を形成してもよい。この場合、ハニカム体の両側に前
記側板72を結合して形成するのであって、その形成の
仕方は特に制限されない。
【0019】そして、前記シリンダ41の内周面に、吸
入通路41aとブレード保持孔41bとを除いた残りの
ほぼ全周面に亘って凹入する嵌合凹部41cを設けて、
該嵌合凹部41cに前記弧状断熱パネル7aを挿嵌し、
接着などの固定手段により固定して、断熱パネル7aの
内面と前記作動室42の非パネル部内周面との間の段差
をなくする一方、前記フロントヘッド43及びリヤヘッ
ド44の前記作動室42に対するフエース面に、前記嵌
合凹部41cとほぼ同径の嵌合凹部43c、44cを設
けて、これら嵌合凹部43c、44cに前記円板状断熱
パネル7b、7cを、前記各パイプ71aが前記作動室
42の軸方向に指向するように挿嵌し、接着などの固定
手段により固定するのである。
【0020】以上の構成とすることにより、前記作動室
42内面における見かけの熱伝導率を前記断熱パネル7
a、7b、7cにより大幅に小さくできて、しかも、作
動室42内面近くの熱容量を大幅に小さくできるので、
前記ケーシング1内の雰囲気温度により前記静止部材4
0がその外面側から加熱されても、この静止部材40の
外面側から加熱された熱により前記作動室42に吸入さ
れる吸入ガス流体及び圧縮過程のガス流体が過熱される
のを小さくでき、容積効率及び圧縮効率を高めることが
できるのである。
【0021】又、実施例では、前記ローラから成る可動
部材45を、閉鎖された空気層45aをもつ断熱構造の
断熱材により形成すると共に、前記吸入通路41aの内
面に、閉鎖された多数の空気層8aをもつ断熱構造の断
熱パネル8を設けている。
【0022】前記可動部材45は、前記ハニカム体71
により前記断熱パネル7と同じに形成して、この断熱パ
ネルを、各パイプ71aが径方向に指向するようにリン
グ状を湾曲させて、その突き合わせ端面を接着材などの
結合手段により結合して円筒状に形成するのである。
【0023】また、前記吸入通路41aの内面に設ける
前記断熱パネル8も前記ハニカム体71により前記断熱
パネル7と同じに形成して、この断熱パネル8を、各パ
イプ71aが吸入通路41aの径方向に指向するように
リング状を湾曲させて、その突き合わせ端面を接着材な
どの結合手段により結合して円筒状に形成し、前記吸入
通路41aの内面に挿嵌して、接着材などの結合手段に
より結合するのである。この場合、前記吸入通路41a
は、前記断熱パネル8の肉厚分大径に形成しておくこと
は云うまでもない。
【0024】以上のごとく可動部材45を、閉鎖された
空気層45aをもつ断熱構造の断熱材で形成することに
より、この可動部材45の見かけの熱伝導率を大幅に小
さくできて、しかも、この可動部材45の熱容量を大幅
に小さくできるから、この可動部材45が、前記モータ
3から駆動軸2に伝達される熱により加熱されても、こ
の可動部材45の熱により作動室42に吸入される吸入
ガス流体及び圧縮過程のガス流体が過熱されるのを小さ
くでき、容積効率及び圧縮効率を一層高めることができ
るのである。また、前記可動部材45を前記断熱材で形
成することにより前記可動部材45を軽量に形成でき、
従って、振動の低下が可能となるのである。
【0025】また、前記吸入通路41aの内面に、前記
断熱パネル8を設けることにより、前記吸入通路41a
の見かけの熱伝導率を大幅に小さくできて、しかも、こ
の吸入通路41a内面側の熱容量を大幅に小さくできる
から、前記吸入通路41aを形成する前記シリンダ41
が前記したようにケーシング1内の雰囲気温度により加
熱されても、このシリンダ41の外面から加熱された熱
により吸入通路41aを通る吸入ガス流体が過熱される
のを小さくでき、容積効率を一層高めることができるの
である。
【0026】尚、以上説明した実施例では、吸入通路4
1aの内面に断熱パネル8を取付けたが、その他、前記
吸入通路41aに嵌合されるインレットチユーブ9を前
記断熱パネル8で形成してもよい。
【0027】また、以上の実施例では、ロータリー形式
の圧縮要素を備えた高圧ドーム形圧縮機について説明し
たが、その他、本発明の圧縮機は、渦巻体をもったスク
ロール形式の圧縮要素を備えた高圧ドーム形圧縮機であ
っても同様に構成することができるのである。
【0028】
【発明の効果】以上のごとく本発明は、吸入通路41a
と、作動室42とをもった静止部材40の前記作動室4
2を画成する前記静止部材40の作動室内面に、閉鎖さ
れた空気層70をもつ断熱構造の断熱パネル7を設けた
から、前記作動室内面における見かけの熱伝導率を大幅
に小さくできて、しかも、作動室内面近くの熱容量を大
幅に小さくできるのである。この結果、ケーシング1内
の雰囲気温度により前記静止部材40が加熱されても、
外面側から加熱されたこの静止部材40の熱により作動
室内に吸入される吸入ガス流体及び圧縮過程のガス流体
が過熱されるのを小さくでき、容積効率及び圧縮効率を
高めることができるのである。
【0029】また、前記可動部材45を、閉鎖された空
気層45aをもつ断熱構造の断熱材で形成することによ
り、この可動部材45の見かけの熱伝導率を大幅に小さ
くできて、しかも、可動部材45の熱容量を大幅に小さ
くできるから、この可動部材45が加熱されても、この
可動部材45の熱により作動室に吸入される吸入ガス流
体及び圧縮過程のガス流体が過熱されるのを小さくで
き、容積効率及び圧縮効率を高めることができるのであ
る。また、前記可動部材45を前記断熱材で形成するこ
とにより、前記可動部材45を軽量化できて、振動の低
下が可能となるのである。
【0030】また、前記作動室42を画成する静止部材
40の作動室内面に、前記断熱パネル7を設けると共
に、前記可動部材45を、閉鎖された空気層45aをも
つ断熱構造の断熱材で形成した場合には、前記静止部材
40の熱及び可動部材45の熱により作動室内に吸入さ
れる吸入ガス流体及び圧縮過程のガス流体が過熱される
のを小さくできるから、容積効率及び圧縮効率をより一
層高めることがてきるのである。
【0031】また、前記静止部材40における吸入通路
41aの内面に、閉鎖された空気層8aをもつ断熱構造
の断熱パネル8を設けた場合には、吸入通路41aから
作動室42に吸入されるガス流体が吸入通路41aを流
れるとき、前記静止部材40の熱により過熱されるのを
小さくできるので、容積効率を更に高めることができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明圧縮機の圧縮要素のみの分解斜視図であ
る。
【図2】同圧縮機全体の縦断面図である。
【図3】同圧縮要素の横断面図である。
【図4】同断熱パネルの拡大断面図である。
【図5】同断熱パネルの部分断面図である。
【図6】従来の圧縮機を示す断面図である。
【符号の説明】
2 駆動軸 4 圧縮要素 40 静止部材 42 作動室 41a 吸入通路 45 可動部材 7 断熱パネル 70 空気層 8 断熱パネル 8a 空気層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸入通路41aと、この吸入通路41aに
    連通して該吸入通路41aからガス流体を吸入し、か
    つ、吸入したガス流体を圧縮する作動室42とをもつ静
    止部材40と、駆動軸2に連動して動作し、前記作動室
    42の容積を減少する可動部材45とを備えた圧縮要素
    4を、外部吐出管1bが開口する密閉ケーシング1に内
    装して成る高圧ドーム形圧縮機において、前記作動室4
    2を画成する前記静止部材40の作動室内面に、閉鎖さ
    れた空気層70をもつ断熱構造の断熱パネル7を設けて
    いることを特徴とする高圧ドーム形圧縮機。
  2. 【請求項2】吸入通路41aと、この吸入通路41aに
    連通して該吸入通路41aからガス流体を吸入し、か
    つ、吸入したガス流体を圧縮する作動室42とをもつ静
    止部材40と、駆動軸2に連動して動作し、前記作動室
    42の容積を減少する可動部材45とを備えた圧縮要素
    4を、外部吐出管1bが開口する密閉ケーシング1に内
    装して成る高圧ドーム形圧縮機において、前記可動部材
    45を、閉鎖された空気層45aをもつ断熱構造の断熱
    材により形成していることを特徴とする高圧ドーム形圧
    縮機。
  3. 【請求項3】吸入通路41aと、この吸入通路41aに
    連通して該吸入通路41aからガス流体を吸入し、か
    つ、吸入したガス流体を圧縮する作動室42とをもつ静
    止部材40と、駆動軸2に連動して動作し、前記作動室
    42の容積を減少する可動部材45とを備えた圧縮要素
    4を、外部吐出管1bが開口する密閉ケーシング1に内
    装して成る高圧ドーム形圧縮機において、前記作動室4
    2を画成する前記静止部材40の作動室内面に、閉鎖さ
    れた空気層70をもつ断熱構造の断熱パネル7を設ける
    と共に、前記可動部材45を、閉鎖された空気層45a
    をもつ断熱構造の断熱材により形成していることを特徴
    とする高圧ドーム形圧縮機。
  4. 【請求項4】静止部材40における吸入通路41aの内
    面に、閉鎖された空気層8aをもつ断熱構造の断熱パネ
    ル8を設けている請求項1乃至3記載の高圧ドーム形圧
    縮機。
JP31934191A 1991-12-03 1991-12-03 高圧ドーム形圧縮機 Withdrawn JPH05157074A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012052521A (ja) * 2010-08-04 2012-03-15 Panasonic Corp ロータリ圧縮機
CN103032331A (zh) * 2013-01-16 2013-04-10 东莞市金瑞五金制品有限公司 一种压缩机及其应用
JP2013217210A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Panasonic Corp 密閉型圧縮機

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