JPH05155724A - 蚊取線香 - Google Patents

蚊取線香

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Publication number
JPH05155724A
JPH05155724A JP4108144A JP10814492A JPH05155724A JP H05155724 A JPH05155724 A JP H05155724A JP 4108144 A JP4108144 A JP 4108144A JP 10814492 A JP10814492 A JP 10814492A JP H05155724 A JPH05155724 A JP H05155724A
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JP
Japan
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mosquito
repellent incense
stability
stabilizer
tert
Prior art date
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Pending
Application number
JP4108144A
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English (en)
Inventor
Yoshio Katsuta
純郎 勝田
Yoshihiro Namite
良裕 南手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Original Assignee
Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】有効成分として(+)−2−プロパルギル−3
−メチル−4−シクロペント−2−エン−1−オン−4
−イル (+)−シス、トランス−クリサンテマートを
0.05〜0.2重量%含有し、かつ、沸点が250℃
以上のジ−ターシャリーブチル−フェノール系安定剤の
1種又は2種以上を(+)−2−プロパルギル−3−メ
チル−4−シクロペント−2−エン−1−オン−4−イ
ル (+)−シス、トランス−クリサンテマートに対し
て0.15〜3.0倍量配合したことを特徴とする蚊取
線香。 【効果】本発明のエトック蚊取線香は、経時安定性、燻
煙時の有効成分の揮散率にすぐれ、低薬量ながら、従来
のピナミンフォルテ蚊取線香より高い殺虫効力を奏す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有効成分として(+)
−2−プロパルギル−3−メチル−4−シクロペント−
2−エン−1−オン−4−イル (+)−シス、トラン
ス−クリサンテマートを含有する蚊取線香の改良に関す
るものである。
【0002】
【技術の技術】(+)−2−プロパルギル−3−メチル
−4−シクロペント−2−エン−1−オン−4−イル
(+)−シス、トランス−クリサンテマート(以降、エ
トックと称す)は、特公昭55−16402号公報に記
載の殺虫性化合物で、各種害虫に高い殺虫効力を示すこ
とから、最近、種々の分野で開発が進められている。と
ころで、蚊取線香は、蚊の成虫駆除用殺虫剤として10
0年以上も前から親しまれているものであるが、その有
効成分としては、加熱蒸散性と熱安定性ゆえに(±)−
2−アリル−3−メチル−4−シクロペント−2−エン
−1−オン−4−イル (+)−シス、トランス−クリ
サンテマート(以降、ピナミンフォルテと称す)が主流
であった。 しかしながら、ピナミンフォルテ含有の蚊
取線香では、十分な殺虫効力を発揮させるためには、有
効成分量として、約0.3重量%以上を要することか
ら、これと物理的性状が類似し、しかもより高い殺虫効
力を有するエトックの適用が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蚊取線香の有効成分
は、燃焼部から数mm離れた200〜250℃付近の部
位から揮散し、従来の有効成分、ピナミンフォルテで
は、安定剤を添加しなくても揮散率が70〜80%に達
することが知られている。一方、有効成分をピナミンフ
ォルテからエトックに置き換えた場合、揮散率はおよそ
50%に低下した。これは、エトックがピナミンフォル
テに比べて熱安定性に劣り、加熱による薬剤の分解、重
合等に起因したものと考えられる。従って、熱安定性の
改善は、エトック蚊取線香の重要な課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、有効成分として、(+)−2−プロパル
ギル−3−メチル−4−シクロペント−2−エン−1−
オン−4−イル (+)−シス、トランス−クリサンテ
マート(エトック)0.05〜0.2重量%含有し、か
つ、沸点が250℃以上のジ−ターシャリーブチル−フ
ェノール系安定剤の1種又は2種以上を、エトックに対
して0.15〜3.0倍量配合したことを特徴とする蚊
取線香に係る。
【0005】すなわち、エトック蚊取線香の熱安定性を
改善するために、種々の安定剤を検討したところ、沸点
が250℃以上のジ−ターシャリーブチル−フェノール
系安定剤の1種または2種以上をエトックに対して、
0.15〜3.0倍量配合することによって、経時的安
定性のみならず、燻煙時の安定性も著しく増強させ、揮
散率を70〜80%にまで高め得ることを見い出し本発
明を完成した。
【0006】
【作用】本発明の蚊取線香で有効成分として用いられる
エトックは、ピナミンフォルテに比べて高い殺虫効力を
有し、蚊取線香中に0.05〜0.2重量%配合されれ
ば十分である。なお、これに従来のピレスロイド、例え
ば、ピナミン、ピナミンフォルテ、バイオアレスリン、
エスビオール、ピナミン−D フォルテなどを混合して
も何らさしつかえない。本発明の蚊取線香は、安定剤と
して沸点が250℃以上のジ−ターシャリーブチル−フ
ェノール系安定剤を配合したことに特徴を有する。例え
ば、3−ターシャリーブチル−4−ヒドロキシアニソー
ルや2−ターシャリーブチル−4−ヒドロキシアニソー
ルのようなモノ−ターシャリーブチル−フェノール系安
定剤は効果がなく、また、N,N’−ジフェニル−P−
フェニレンジアミンやフェニル−β−ナフチルアミンの
ようなアミン系安定剤についても効果は低かった。な
お、沸点が250℃以上のものが有効な理由は、有効成
分のピレスロイドが200〜250℃付近から揮散する
ので、安定剤自身、この温度で揮散しないことが必要な
ためである。
【0007】本発明で用いられる安定剤としては、次の
ようなものが挙げられるがもちろんこれらのみに限定さ
れるものではない。
【0008】(1) 2,6−ジ−ターシャリーブチル
−4−メチルフェノール(BHT)
【安定剤A】(2) 2,2’−メチレンビス(4−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノール)
【安定剤B】(3) 2,2’−メチレンビス(4−エ
チル−6−ターシャリーブチルフェノール)
【安定剤C】(4) 4,4’−ブチリデンビス(3−
メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)
【安定剤D】(5) 4,4’−チオビス(3−メチル
−6−ターシャリーブチルフェノール)
【安定剤E】(6) 2−ターシャリーブチル−6−
(3−ターシャリーブチル−2−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート
【安定剤F】(7) 2,4−ジ−ターシャリーブチル
フェニル 3,5−ジ−ターシャリーブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート
【安定剤G】
【0009】なお、本発明では上記安定剤の1種又は2
種以上がエトックに対して0.15〜3.0倍量配合さ
れるが、もちろん、これにホスファイト系、アミン系、
有機イオウ系などの従来の種々の安定剤を混合してもか
まわない。
【0010】本発明の蚊取線香は、上記有効成分組成物
に、必要ならば、ピペロニルブトキサイド、MGK−2
64,MGK−5026,S−421,リーセン384
などの共力剤を加えてもよい。更に、除虫菊抽出粕粉、
木粉などの支燃剤、たぶ粉、デキストリン、澱粉、アラ
ビアゴム、CMCなどの糊剤、着色剤としてのマラカイ
トグリーンや防黴剤としてのデヒドロ酢酸や2,4−ジ
ニトロフェノール、その他、鉱物性微粉末、ポリエチレ
ングリコールなどを適宜加えて、常法に従い、蚊取線香
を得ることができる。
【0011】本発明によれば、有効成分のエトック含量
が非常に低薬量でありながら、安定剤の効果で、従来の
ピナミンフォルテ線香より高い殺虫効果を奏し、極めて
有用な蚊取線香を提供するものである。
【0012】次に、試験例及び実施例をあげて本発明を
より詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えない
限りこれらのみに限定されるものではない。
【0013】
【試験例】次表に示す処方にて蚊取線香を調製し、経時
安定性(40℃、6ヶ月保存)、燻煙時の有効成分の揮
散率、蚊成虫に対する殺虫効力を調べた。なお、その他
の成分については、記載成分以外に、澱粉20重量%、
マラカイトグリーン0.4重量%、デヒドロ酢酸ナトリ
ウム0.2重量%、除虫菊抽出粕粉15重量%、ならび
に木粉を加えて全量を100重量%とした。また、経時
安定性は以下の基準により評価し、殺虫効力はピナミン
フォルテ0.3重量%の蚊取線香を1.0として相対効
力で示した。 ○;40℃、6ヶ月保存後の有効成分の回収率が95%以上 △; 〃 90〜95% ×; 〃 90%以下
【0014】
【表1】
【0015】試験の結果、エトック蚊取線香にジ−ター
シャリーブチル−フェノール系安定剤をエトックに対し
て0.15倍量以上配合することによって、経時的安定
性、燻煙時の有効成分の揮散率が向上し、従来のピナミ
ンフォルテ線香(対照線香5)に比べて高い殺虫効力を
示すことが認められた。一方、安定剤として、対照線香
2のようにモノ−ターシャリーブチル−フェノール系化
合物を配合したものや、対照線香3のようにアミン系化
合物を配合したものは、特に燻煙時の揮散率に改善がみ
られず不適であった。また、本発明で用いる安定剤の配
合量は、対照線香4に示すように、0.10倍量では不
十分で0.15倍量以上必要と考えられた。ピナミンフ
ォルテ線香では、安定剤配合の効果がほとんどないのに
対し、本発明のエトック蚊取線香は、安定剤を配合する
ことによって低薬量かつ高殺虫活性の線香を実現し、そ
の実用性は極めて高い。
【0016】
【実施例1】エトック0.15部と安定剤A(2,6−
ジ−ターシャリーブチル−4−メチルフェノール)0.
1部を除虫菊抽出粕粉、木粉、澱粉、マラカイトグリー
ンなどの蚊取線香用基材99.75部と均一に混合し、
公知の方法によって蚊取線香を得た。この一巻(13
g)を6畳の部屋で使用し、有効成分の揮散率を測定し
たところ75%で、燻煙時間7時間半にわたり、蚊を完
全に防除できた。
【0017】
【実施例2】エトック0.1部、ピナミンフォルテ0.
15部と安定剤D〔4,4’−ブチリデンビス(3−メ
チル−6−ターシャリーブチルフェノール)〕0.1部
を用い、実施例1に準じて蚊取線香を得た。蚊取線香を
吊り下げ線香皿の中に入れ、腰に下げて農作業に従事し
たが、約6時間にわたり蚊にさされることはなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明は、特定の安定剤を配合すること
により、経時安定性、燻煙時の揮散率、ならびに殺虫効
力にすぐれたエトック蚊取線香を提供する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効成分として(+)−2−プロパルギ
    ル−3−メチル−4−シクロペント−2−エン−1−オ
    ン−4−イル (+)−シス、トランス−クリサンテマ
    ートを0.05〜0.2重量%含有し、かつ、沸点が2
    50℃以上のジ−ターシャリーブチル−フェノール系安
    定剤の1種又は2種以上を、(+)−2−プロパルギル
    −3−メチル−4−シクロペント−2−エン−1−オン
    −4−イル(+)−シス、トランス−クリサンテマート
    に対して0.15〜3.0倍量配合したことを特徴とす
    る蚊取線香。
JP4108144A 1991-10-07 1992-03-12 蚊取線香 Pending JPH05155724A (ja)

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JP4108144A JPH05155724A (ja) 1991-10-07 1992-03-12 蚊取線香

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32499291 1991-10-07
JP3-324992 1991-10-07
JP4108144A JPH05155724A (ja) 1991-10-07 1992-03-12 蚊取線香

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JP4108144A Pending JPH05155724A (ja) 1991-10-07 1992-03-12 蚊取線香

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143877A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Dainippon Jochugiku Co Ltd ネッタイシマカ又はネッタイイエカ防除用蚊取線香
JP2013018775A (ja) * 2007-11-08 2013-01-31 Dainippon Jochugiku Co Ltd 蚊又はハエ取り線香

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JPS506720A (ja) * 1973-05-25 1975-01-23
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JPH037207A (ja) * 1989-03-02 1991-01-14 Dainippon Jochugiku Co Ltd 液体式加熱蒸散用水性殺虫剤
JPH04182407A (ja) * 1990-11-19 1992-06-30 Sumitomo Chem Co Ltd 殺虫、殺ダニ組成物

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