JPH05155082A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JPH05155082A
JPH05155082A JP34962091A JP34962091A JPH05155082A JP H05155082 A JPH05155082 A JP H05155082A JP 34962091 A JP34962091 A JP 34962091A JP 34962091 A JP34962091 A JP 34962091A JP H05155082 A JPH05155082 A JP H05155082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen
gear
carrier
state
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34962091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Muraishi
正行 村石
Youichirou Miyashita
陽市郎 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakajima All Precision Co Ltd
Original Assignee
Nakajima All Precision Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nakajima All Precision Co Ltd filed Critical Nakajima All Precision Co Ltd
Priority to JP34962091A priority Critical patent/JPH05155082A/ja
Publication of JPH05155082A publication Critical patent/JPH05155082A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイド等の特別な駆動手段を設けること
なく、自動的に紙送り手段を切り換えることができる印
字装置を提供すること。 【構成】 プラテン10と、プラテンモータ12と、キ
ャリア20と、紙送り手段と、プラテンモータ10によ
り駆動され、紙送り手段を駆動させるためのギア機構3
8と、ギア機構38を、紙送り手段が用紙を繰り出し可
能な第1の状態と、不能な第2状態との間で切り換える
クラッチ機構30と、キャリア20に設けられ、ギア機
構38を第1の状態と、第2の状態にするスイッチ機構
24、26と、プラテンモータ10とキャリア20の駆
動を制御すると共に、キャリア20を第1の位置、また
は第2の位置へ移動させる制御手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の紙送り手段とそ
の切換機構が具備された印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、印字装置において、所定のサ
イズに切断された定形紙等を送る紙送り手段には、回転
するプラテンの外周面へ、回転自在に設けられたフィー
ドローラを押し付け、そのプラテンとフィードローラと
の間に用紙を挟み込み、プラテンと用紙との摩擦力によ
ってプラテンの回転と共に用紙を先方へ繰り出すものが
ある。また、係合穴のついた連続紙等を送る紙送り手段
としては、トラクタの爪が前記連続紙の係合穴に係合し
て該トラクタが作動し、プラテンとフィードローラーと
は離反された状態に保たれることによって、用紙をスム
ースに送るものがある。ところで、上記のような種類の
異なる複数の紙送り手段を具備する印字装置において、
その紙送り手段を切り換えるには、その切り換え操作は
手動で行うもの、或いは専用に設けられたモータやソレ
ノイド等のアクチュエータによって自動的に行うものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記紙
送り手段の切り換え操作を手動で行うのでは、作業者に
とって煩わしいという課題がある。また、この場合には
作業者によって容易に操作可能なノブ等が装置の外側部
に設ける必要があり、外形をシンプルにすることができ
なかった。さらに、紙送り手段の切り換えを自動的に行
うために専用のアクチュエータを使用する場合には、装
置が大型化し、コストがかかる等の課題がある。
【0004】そこで、本発明の目的は、ソレノイド等の
特別な駆動手段を設けることなく、自動的に紙送り手段
を切り換えることができる印字装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は、プラテンモータの動力を、ギア機構を
介して伝達することで、紙送り手段の切り換えを可能と
することが有効であると考え、鋭意検討した結果、本発
明に到達したのである。すなわち、本発明は、プラテン
と、該プラテンを回動させるためのプラテンモータと、
前記プラテンに沿って、プラテンの長さ方向へ移動可能
なキャリアと、前記プラテンの回動に伴い駆動された際
に、用紙を先方へ繰り出し可能な紙送り手段と、前記プ
ラテンモータにより駆動され、前記紙送り手段を駆動さ
せるためのギア機構と、該ギア機構を、前記紙送り手段
が用紙を繰り出し可能な第1の状態と、紙送り手段が用
紙を繰り出し不能な第2の状態との間で切り換えるクラ
ッチ機構と、前記キャリアに設けられ、キャリアが第1
の位置へ位置した際に、前記クラッチ機構を介して前記
ギア機構を前記第1の状態にし、キャリアが第2の位置
へ位置した際に、クラッチ機構を介してギア機構を前記
第2の状態にするスイッチ機構と、前記プラテンモータ
と前記キャリアの駆動を制御すると共に、入力された指
示または判断により、キャリアを前記第1の位置、また
は前記第2の位置へ移動させる制御手段とを具備するこ
とを特徴とする印字装置にある。
【0006】また、プラテンと、該プラテンを回動させ
るためのプラテンモータと、前記プラテンに沿って、プ
ラテンの長さ方向へ移動可能なキャリアと、前記プラテ
ンへ接離可能に設けられ、回動するプラテンへ接触する
ことにより、プラテンとの間に送り込まれた用紙を先方
へ繰り出し可能なフィードローラと、前記プラテンモー
タにより駆動され、前記フィードローラを前記プラテン
へ接離動させるためのギア機構と、該ギア機構を、前記
フィードローラが前記プラテンへ接触させる第1の状態
と、フィードローラをプラテンから離反させる第2の状
態との間で切り換えるクラッチ機構と、前記キャリアに
設けられ、キャリアが第1の位置へ位置した際に、前記
クラッチ機構を介して前記ギア機構を前記第1の状態に
し、キャリアが第2の位置へ位置した際に、クラッチ機
構を介してギア機構を前記第2の状態にするスイッチ機
構と、前記プラテンモータと前記キャリアの駆動を制御
すると共に、入力された指示または判断により、キャリ
アを前記第1の位置、または前記第2の位置へ移動させ
る制御手段とを具備することで、プラテンとフィードロ
ーラとの間に用紙を挟み込んでプラテンの駆動力によっ
て用紙を先方へ繰り出し可能な状態と、プラテンとフィ
ードローラとが離れてプラテンの駆動力によっては用紙
を先方に繰り出し不能な状態とに容易に選択することが
できる。
【0007】さらに、プラテンと、該プラテンを回動さ
せるためのプラテンモータと、前記プラテンに沿って、
プラテンの長さ方向へ移動可能なキャリアと、前記プラ
テンの回動に伴い駆動された際に、係止した用紙を先方
へ繰り出し可能なトラクタと、前記プラテンモータによ
り駆動され、前記トラクタを駆動させるためのギア機構
と、該ギア機構を、前記トラクタが用紙を繰り出す第1
の状態と、トラクタが用紙の繰り出しを停止する第2の
状態との間で切り換えるクラッチ機構と、前記キャリア
に設けられ、キャリアが第1の位置へ位置した際に、前
記クラッチ機構を介して前記ギア機構を前記第1の状態
にし、キャリアが第2の位置へ位置した際に、クラッチ
機構を介してギア機構を前記第2の状態にするスイッチ
機構と、前記プラテンモータと前記キャリアの駆動を制
御すると共に、入力された指示または判断により、キャ
リアを前記第1の位置、または前記第2の位置へ移動さ
せる制御手段とを具備することで、トラクタの駆動によ
って用紙を先方へ繰り出し可能な状態と、トラクタによ
って用紙を先方へ繰り出し不能な状態とに容易に選択す
ることができる。
【0008】
【作用】本発明の印字装置によれば、キャリヤを所定の
位置に位置させることによって、スイッチ機構を作動さ
せ、プラテンモータの駆動力によってギア機構が駆動さ
れる。このギア機構が作動することによって、用紙を先
方へ繰り出し可能な紙送り手段が、用紙を繰り出し可能
な第1の状態と、用紙を繰り出し不能な第2の状態との
間で容易に切り換えことが可能である。また、キャリヤ
を所定の位置に位置させることによって、スイッチ機構
を作動させ、ギア機構を介してフィードローラをプラテ
ンヘ容易に接離することができる。さらに、キャリヤを
所定の位置に位置させることによって、スイッチ機構を
作動させ、ギア機構を介してトラクタによって用紙を先
方へ繰り出し可能な状態と、トラクタによって用紙を先
方に繰り出し不能な状態とに容易に選択することができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1(A)および図1(B)
は、本発明にかかる印字装置のキャリアの一実施例およ
びその作動状態を説明する正面図である。10はプラテ
ンであり、軸11に固定されて回転自在に設けられてお
り、用紙は該プラテン10の外周面上に沿い、その外周
面と印字ヘッド装置50との間に繰り込まれる。20は
印字装置のキャリアであり、前記プラテン10に沿っ
て、プラテン10の長さ方向へ移動可能にキャリア軸2
2に嵌合されている。このキャリア20には、印字ヘッ
ド50がプラテン10の外周面上に繰り込まれた用紙に
印字可能に配設されている。また、このキャリア20の
右下部には突起部24が設けられている。図1(A)
は、キャリア20が通常の印字範囲内に位置しており、
前記突起部24が、クラッチ爪部材32の端部に設けら
れた当接部を下方に押し退ける前の状態を示している。
図1(B)は、制御手段の指示を受けてキャリア20が
通常の印字範囲を越えて右方向に移動し、突起部24が
クラッチ爪部材32の当接部に当接して該当接部を下方
に押し退け、クラッチ爪部材32が後述するように回動
される際の状態を示している。なお、上記の制御手段と
してはコンピュータシステムが用いられており、キャリ
ア20の移動と後述するプラテンモータ12の回転を制
御している。
【0010】図2(A)〜(C)は、本発明にかかる印
字装置のフィードローラがプラテンに対して接離する接
離選択機構の一実施例の作動状態を示す説明図である。
12はプラテンモータであり、前記プラテン10を回動
させるための駆動源となっている。このプラテンモータ
12の回転速度は、減速ギア16によって所定の速度に
減速される。そして、この減速ギア16の小径ギアがプ
ラテン10と同軸のプラテンギア18の大径ギアと歯合
してプラテンギア18が回転し、このプラテンギア18
に同軸に固定されたプラテン10を回転することができ
る。なお、キャリア20が、上述のごとくプラテン10
に沿ってプラテン10の長さ方向へ移動可能にプラテン
10に平行に配設されたキャリア軸22に嵌合されてい
る。
【0011】40はフィードローラであり、アーム状を
呈するアーム部材42の端部に回転自在に装着されてい
る。上記アーム部材42はプラテン10の軸線と平行に
設けられた軸44を中心に回動して前記フィードローラ
40がプラテン10の外周面に接離可能となるべく配設
されている。また、このフィードローラ40は付勢部材
41によって、常時はプラテン10の外周面に接触する
方向に付勢されている。そして、切換ギア46の軸心部
に設けられたカム状部47が回転することによって、該
カム状部47がアーム部材42の中途部に接する状態を
変化させることができる。これによって、フィードロー
ラ40のプラテン10への接離が選択できる。図2
(A)、(B)には、プラテン10とフィードローラ4
0とが離れた状態を示しており、図2(C)にはプラテ
ン10とフィードローラ40とが接触した状態を示して
いる。フィードローラ40を、回転するプラテン10の
外周面へ押し付けるように接触した際には、そのプラテ
ン10とフィードローラ40との間に用紙を挟み込むこ
とで、プラテン10と用紙との摩擦力によってプラテン
10の回転と共に用紙を先方へ繰り出すことができる。
【0012】38はギア機構であり、プラテンモータ1
2により駆動され、フィードローラ40をプラテン10
の外周面へ接離動させる駆動機構となっている。このギ
ア機構38は、プラテンモータ12の出力軸に設けられ
たピニオンギア14と、そのピニオンギア14に歯合し
て回転可能に設けられた減速ギア16と、その減速ギア
16の小径ギアに歯合して回転可能に設けられたプラテ
ンギア18の大径ギアと、そのプラテンギア18の小径
ギアに歯合する第1遊星歯車36および第2遊星歯車3
7と、軸心部にカム状部47が設けられた切換ギア46
とによって構成されている。前記第1遊星歯車36およ
び第2遊星歯車37は、常時は、図2(A)に示すよう
にプラテンギア18の小径ギアのみに歯合しており、軸
が固定されているため、空回りしている状態にある。そ
して、第1遊星歯車36或いは第2遊星歯車37が、図
2(B)に示すように切換ギア46に歯合した際には、
プラテンモータ12の駆動力が伝達されて、ギア46を
回転することができる。
【0013】30はクラッチ機構であり、クラッチ爪部
材32と、プラテン10の軸11に回動自在に軸着さ
れ、第1遊星歯車36および第2遊星歯車37が回転自
在に軸着されているスイッチプレート33によって構成
されている。前記クラッチ爪部材32は、図2(A)〜
(C)に示すように直角に曲げられた部材から成り、こ
の部材の屈曲部分を中心に回動可能となっている。この
クラッチ爪部材32の一方の端部には前記スイッチプレ
ート33に係合可能な爪部が設けられており、他方の端
部にはキャリア20の下方部に設けられた突起部24に
当接されて下方に押し退けられる当接部が形成されてい
る。なお、スイッチプレート33には、所定の角度回動
された際に、それぞれの回動位置でクラッチ爪部材32
に係合できるべく、鋸刃状に切り欠かれた係合部34が
形成されている。このクラッチ爪部材32は、常時は、
スイッチプレート33の前記係合部34と係合するよう
に付勢部材31によって付勢されている。そして、前記
クラッチ爪部材32の前記当接部がキャリア20の突起
部24によって下方に押し退けられ、クラッチ爪部材3
2が反時計方向へ回動した際には、そのクラッチ爪部材
32とスイッチプレート33の係合部34との係合が解
除される。
【0014】上記の構成から成る実施例のトラクタを利
用した紙送り手段からプラテンとフィードローラとの間
に用紙を挟み込むことで用紙を先方へ繰り出す紙送り手
段へ切り換える際の作用について、図1(A)、(B)
および図2(A)〜(C)に基づいて以下に説明する。
図2(A)は、クラッチ爪部材32の爪部が、スイッチ
プレート33の係合部34の中央に形成された切り欠き
部に係合し、スイッチプレート33が回動することを阻
止している状態を示している。このとき、プラテンギア
18は、減速ギア16を介してプラテンモータ12の駆
動力によって回転可能な状態となっている。そして、ス
イッチプレート33の回動が阻止されているため、第1
遊星歯車36および第2遊星歯車37は、プラテンギア
18の小径歯車の回転によって空回りする状態にある。
また、切換ギア46の軸心部に設けられたカム状部47
は、断面が蒲鉾状を呈しており、図2(A)に示すよう
に、その直線部が直立した状態に置かれている。すなわ
ち、このカム状部材47の角部がアーム部材42に当接
して、アーム部材42を、プラテン10側に近接するよ
うに付勢する付勢部材の付勢力に反して反時計方向に回
動させている。これによって、プラテン10の外周面
と、アーム部材42の端部に軸着されたフィードローラ
40とは離れた状態になっている。
【0015】図1(A)は、図2(A)に示す本実施例
の印字装置を正面から見た際の説明図であり、上記図1
(A)の状態におけるキャリア20とクラッチ爪部材3
2の位置関係が示されている。すなわち、キャリア20
は通常の印字範囲内に位置しており、その突起部24
が、クラッチ爪部材32の端部に設けられた当接部を下
方に押し退ける前の状態となっている。
【0016】図1(B)は、制御手段の指示を受けてキ
ャリア20が通常の印字範囲を越えて右方向に移動し、
突起部24がクラッチ爪部材32の当接部に当接して該
当接部を下方に押し退け、クラッチ爪部材32が回動さ
れた際の状態を示している。このときのクラッチ爪部材
32の状態を、図2(B)上に二点鎖線で示している。
図2(B)に示すように、クラッチ爪部材32が突起部
24によって押圧されることで反時計方向に回動されて
いる。これによって、クラッチ爪部材32とスイッチプ
レート33との係合が解除される。
【0017】この際に、プラテンギア10が制御手段の
指示を受けて回転するプラテンモータ12によって回転
されると、そのプラテンギア10の回転方向に第1遊星
歯車36と第2遊星歯車37が、プラテンギア10の軸
心を中心に回動する。すなわち、スイッチプレート33
が回動可能となるため、このスイッチプレート33に軸
着されてプラテンギア10の小径ギアに歯合した二つの
遊星歯車36、37は空回りせずに、プラテンギア10
の回転と共に回動する。そして、所定の角度回転する
と、二つの遊星歯車36、37のうち一方が、その遊星
歯車36、37に近接されて設けられた切換ギア46に
当接・歯合する。なお、図2(B)においては、第1遊
星歯車36が切り換えギア46と当接・歯合された状態
が示されている。
【0018】この時点において、制御手段の指示を受け
てキャリア20が、左方向に移動して、図1(A)に示
す通常の印字範囲の位置に戻り、突起部24がクラッチ
爪部材32の当接部を下方に押さえていた圧力が解除さ
れる。これによって、クラッチ爪部材32は、付勢部材
31の付勢力によって、図2(B)に示したように二点
鎖線の位置から実線の位置まで時計方向に回転する。す
なわち、クラッチ爪部材32は、スイッチプレート33
の係合部の下側部に位置する切り欠き部に係合し、スイ
ッチプレート33が、さらに回動してギア同士が噛み合
い過ぎることを阻止する。このとき、第1遊星歯車36
と切換ギア46とは上述のように有効に歯合しており、
制御手段の指示を受けてプラテンモータ12が駆動する
ことによって、ピニオンギア14、減速ギア16、プラ
テンギア18および第1遊星歯車36を介して切換ギア
46が回転される。なお、この際に第1遊星歯車36は
反時計方向に回転し、切換ギア46は時計方向に回転す
る。これによって、その切換ギア46と同軸に設けられ
たカム状部47が回転し、図2(B)の二点鎖線で示す
ように、カム状部47の平面部分がアーム部材42に当
接する状態となる。この際に、付勢部材41の付勢力に
よってアーム部材42が時計方向に回動され、プラテン
10の外周面とフィードローラ40とが接触する。
【0019】次に、制御手段の指示を受けてプラテンモ
ータ12が若干逆回転する。そして、プラテンギア18
の回動に伴ってスイッチプレート33が反時計方向に若
干回動して、第1遊星歯車36と第2遊星歯車37の両
方が切換ギア46に歯合しない中立の状態に位置され
る。この際に、スイッチプレート33の係合部34の側
部に位置する切り欠き部はラチェット歯状に形成されて
いるため、この係合部34の側部の切り欠き部に係合し
ていたクラッチ爪部材32は、そのラチェット歯状の斜
面に沿って反時計方向に回動され、その係合が外され
る。そして、図2(C)に示すように、クラッチ爪部材
32は、付勢部材31によって付勢されているため、ス
イッチプレート33の係合部34の中央に位置する切り
欠き部に係合され、スイッチプレート33が中立の位置
で保持されるのである。以上の動作によって、トラクタ
を利用した紙送り手段から、プラテン10とフィードロ
ーラ40との間に用紙を挟み込むことで用紙を先方へ繰
り出す紙送り手段へ容易に切り換えることができる。
【0020】また、前述の切り換えとは反対に、プラテ
ン10とフィードローラ40とによる紙送り手段を利用
する状態から、トラクタによる紙送り手段を利用する際
のプラテン10とフィードローラ40とが離れた状態へ
切り換える際にも、前述の切り換え動作と同様の動作を
行って切り換えることができる。すなわち、キャリア2
0を前述と同様に作動させると共に、第2遊星歯車37
を切り換えギア46に歯合させるなど、プラテンモータ
12の回転方向を全ての動作に関して反対にすることで
容易に行うことができる。
【0021】次に、リアトラクタ、自動給紙装置(A・
S・F)、ボトムフィードおよびフロントローディング
の四つの紙送り手段を切り換え可能な印字装置におい
て、紙送り手段切り換え機構にかかるトラクタの切り換
え機構の構成を図3および図4の基づいて説明する。図
3に示すように、キャリア20は、プラテンの軸線に平
行に配設されたキャリア軸22に嵌合されて、プラテン
に沿って、プラテンの長さ方向へ移動可能に設けられて
いる。このキャリア20の端部には図3に示す如くキャ
リア軸22に平行にピン26が突設されている。60は
スイングプレートであり、スイングプレート軸62を中
心に回動可能に設けられている。このスイングプレート
60は図3(A)に示されているように、第1クラッチ
ギアに当接し、第1スプリング71の付勢力に抗して付
勢手段64によって第1クラッチギア70が右方向に移
動しないように規制している。なお、このスイングプレ
ート60は、スプリング64の付勢力によって右方向に
移動しないように規制されている。
【0022】また、第1クラッチギア70は、常にプラ
テンギア18と歯合している。図4(A)に示すよう
に、このプラテンギア18には、プラテンモータ12の
駆動力が伝達されるように、プラテンモータ12の出力
軸と同軸に固定されたピニオンギア14と減速歯車1
6、およびその減速歯車16とプラテンギア18とが歯
合している。このため、プラテンモータ12の駆動力に
よって、第1クラッチギア70が常に回転する状態にな
っている。なお、図4(A)、(B)にはリアトラクタ
によって紙送りが可能な状態となっているギア連が示さ
れている。76は第1スイッチギアであり、軸線方向に
移動可能で、且つ常に減速ギア16に歯合して回転自在
に設けられている。また、この第1スイッチギア76
は、リアレリースレバー74の斜面によって軸線方向に
移動できるように軸線方向に移動可能に設けられてい
る。すなわち、図4(B)に示す状態において、第1ク
ラッチギア70と第2クラッチギア72とが歯合された
際には、第2クラッチギア72が、プラテンモータ12
から伝達された動力によって時計方向に回動できる。こ
れによって、リアレリースレバー74が反時計方向に回
動し、その斜面によって、図4(B)に示す第2スプリ
ング77の付勢力に抗して、第1スイッチギア76を左
方向に移動することができる。なお、上記と逆の回動を
行えば、左方向へ移動された第1スイッチギア76を右
方向へ移動することができる。
【0023】78はリアトラクタギアであり、その軸に
同軸に設けられたリアトラクタを駆動させるギアであ
る。82は第2スイッチギアであり、軸線方向に移動可
能に設けられている。この第2スイッチギア82は、ボ
トムレリースレバー80の斜面が回動することによって
軸線方向に移動される。すなわち、第2クラッチギア7
2が時計方向に回動した際にボトムレリースレバー80
の枝状部の先端付近に突設された突設部が第2クラッチ
ギア72に設けられた長穴の左側端部に当接する。そし
て、さらに第2クラッチギア72が回動する際に、その
回動と共にボトムレリースレバー80が時計方向に回動
される。この回動によってボトムレリースレバー80に
設けられた斜面が作用して、第2スイッチギア82は、
第3スプリング83の付勢力によって、右方向に移動さ
れるのである。
【0024】84はボトムトラクタ用ギアであり、その
軸に同軸に設けられたボトムトラクタを駆動させるギア
である。このボトムトラクタ用ギア84は、減速ギア1
6と第1スイッチギア76、第1スイッチギア76と第
2スイッチギア82、および第2スイッチギア82とボ
トムトラクタ用ギア84が歯合した際に、プラテンモー
タ12の動力が伝達されて回転駆動できる。
【0025】ところで、印字装置の四つの紙送り手段に
おいて、各々が作動する際の特徴を図7に示す。図7に
示すように、リアトラクタ101によって連続紙1等の
トラクタの爪に係合可能な係合穴を具備する用紙を送る
際には、リアトラクタ101が作動可能であると共に、
フィードローラ40およびフロントフィードローラ90
がプラテン10の外周面から離れた状態にある。なお、
このときはボトムトラクタ102は作動不能の状態にあ
る。一方、装置の後方から自動給紙装置によって定形紙
2が供給され、その定形紙2が印字装置内で送られる場
合には、リアトラクタ101およびボトムトラクタ10
2は作動不能の状態にあり、フィードローラ40および
フロントフィードローラ90がプラテン10の外周面に
接触した状態にある。また、装置の手前から定形紙2が
供給され、その定形紙2が印字装置内で送られる場合に
は、自動給紙装置によって定形紙2を供給できる状態と
同様にリアトラクタ101およびボトムトラクタ102
は停止しており、フィードローラ40およびフロントフ
ィードローラ90がプラテン10の外周面に接触した状
態にある。さらに、ボトムトラクタ101によって、連
続紙1等の係合穴を具備する用紙を送る際には、ボトム
トラクタ101が作動可能であると共に、フィードロー
ラ40およびフロントフィードローラ90がプラテン1
0の外周面から離れた状態にある。
【0026】次に、上記四つの紙送り手段を有する印字
装置の紙送り手段の切り換え動作について、図3〜図7
に基づいて以下に説明する。なお、プラテン10とフィ
ードローラ40との接離を切り換える切り換え動作につ
いては、図1および図2に基づいて先に詳述したので、
その説明は省略し、以下にはトラクタの切り換え動作に
ついて詳述する。先ず、図4(A)、(B)に示すリア
トラクタ101によって連続紙1等の係合穴が設けられ
た用紙の送りが可能な状態から、図5(A)、(B)に
示すように自動給紙装置から供給された定形紙2を、プ
ラテン10とフィードローラ40との間に挟み込んで用
紙を送ることが可能な状態へ切り換える場合について説
明する。
【0027】制御手段の指示を受けてキャリア20が、
右方向に移動して、図3(B)に示すように、ピン26
がスイングプレート60を押圧する。これによって、ス
イングプレート60がスイングプレート軸62を中心に
回動し、第1クラッチギア70が、第1スプリング70
の付勢力によって右方向に移動される。このとき、上記
第1クラッチギア70が第2クラッチギア72と歯合さ
れる。この状態において、プラテンモータ12のピニオ
ンギア14が時計方向に回転し、減速ギア16およびプ
ラテン18を介して第1クラッチギア70を反時計方向
に回転させる。これによって、第2クラッチギア72が
時計方向に回転され、リアレリースレバー74が反時計
方向に回転される。その回転動がなされた後の状態が、
図5(A)、(B)に示されている。図5(B)に示す
ように、リアレリースレバー74には、斜面が形成され
ており、この斜面が作用して第1スイッチギア76が、
第2スプリング77の付勢力に抗して左方向に移動さ
れ、第1スイッチギア76とリアトラクタギア78の歯
合が解除された状態となっている。これにより、リアト
ラクタ101が駆動しない状態になる。
【0028】次に、制御手段の指示を受けてキャリア2
0が、左方向に移動して、図3(A)に示す印字範囲内
の位置まで戻される。このとき、スイングプレート60
が回動して元の位置に戻る際にクラッチギア70は第1
のスプリングの付勢力に反して左方向に移動される。こ
れによって、第1クラッチギア70と第2クラッチギア
72の歯合が解除され、リアトラクタ101による紙送
り手段から、プラテン10とフィードローラ40とによ
る紙送り手段への切り換えが完了する。
【0029】次に、図5(A)、(B)に示すような、
自動給紙装置から供給された定形紙2をプラテン10と
フィードローラ40との間に挟み込んで送ることが可能
な状態から、図6(A)、(B)に示すような、ボトム
トラクタ102によって連続紙等の係合穴が設けられた
用紙の送りが可能な状態へ切り換える場合について説明
する。
【0030】制御手段の指示を受けてキャリア20が、
右方向に移動して、図3(B)に示すように、ピン26
がスイングプレート60を押圧する。これによって、ス
イングプレート60がスイングプレート軸62を中心に
回動し、第1クラッチギア70が、第1スプリング71
の付勢力によって右方向に移動される。このとき、上記
第1クラッチギア70が第2クラッチギア72と歯合さ
れる。この状態において、プラテンモータ12のピニオ
ンギア14が時計方向に回転し、減速ギア16およびプ
ラテン18を介して第1クラッチギア70を反時計方向
に回転させる。これによって、図5(A)の位置よりも
さらに、第2クラッチギア72が時計方向に回転され
る。なお、リアレリースレバー74は第2クラッチギア
72と歯合しない位置にあるため回転せず、第1スイッ
チギア76は移動しない。このとき、第2クラッチギア
72に設けられた係合穴の一方の内端縁が、ボトムレリ
ースレバー80から突設された突起部に当接している。
このため、第2クラッチギア72が、その突起部を押圧
し、同軸上に回動可能に設けられたボトムレリースレバ
ー80を、第2クラッチギア72の回動と共に回動させ
る。上記の如く回動がなされた後の状態が、図6
(A)、(B)に示されている。図6(B)に示すよう
に、ボトムレリースレバー80には、斜面が形成されて
おり、この斜面が作用して第2スイッチギア82が、第
3スプリング83の付勢力によって右方向に移動され、
第1スイッチギア76と第2スイッチギア82とが歯合
された状態となっている。なお、第2スイッチギア82
とボトムトラクタギア84とは、常時、歯合された状態
となっている。これにより、ボトムトラクタ102が駆
動できる状態になる。
【0031】次に、制御手段の指示を受けてキャリア2
0が、左方向に移動して、図3(A)に示す印字範囲内
の位置まで戻される。このとき、スイングプレート60
が回動して元の位置に戻る際にクラッチギア70は第1
スプリング71の付勢力に反して左方向に移動される。
これによって、第1クラッチギア70と第2クラッチギ
ア72の歯合が解除され、プラテン10とフィードロー
ラ40とによる紙送り手段からボトムトラクタ102に
よる紙送り手段への切り換えが完了する。
【0032】さらに、上記のボトムトラクタ102によ
る紙送り手段から、プラテン10とフィードローラ40
とによる紙送り手段、或いはリアトラクタ101による
紙送り手段へ切り換えるには、キャリア20を前述と同
様に動作させると共に、プラテンモータ12を各々所定
の回転のみ逆回転させればよい。また、リアトラクタ1
01による紙送り手段からボトムトラクタ102による
紙送り手段に切り換える際には、第2クラッチギア72
が図4(A)の位置から図6(A)の位置まで一気に回
転するように、プラテンモータ12が所定の回転をすれ
ばよい。
【0033】さらに、本実施例の印字装置においては、
印字装置の正面から定形紙2等を供給し、紙送りするこ
と(フロントローディング)もできる構成となってい
る。すなわち、図7に示すようにプラテン10とフロン
トフィードローラ90との間に印字装置の正面から供給
された定形紙2等の用紙を挟み込み、プラテン10に押
しつけられた用紙に作用する摩擦力によって、プラテン
10の回転と共にその用紙送ることができる。また、こ
のフロントフィードローラ90は、フィードローラ40
と同様にプラテン10と接離可能に設けられており、フ
ィードローラ40と同様の作用をするものである。
【0034】本実施例においては、フィードローラ40
とフロントフィードローラ90とは、図8に示すよう
に、切換ギア46の回動により同時にプラテン10に接
離できる機構となっている。92はアーム部材であり、
一端部が固定軸93に回動自在に軸着されており、他端
部にフロントフィードローラ90が軸着されている。9
4は連繋部材であり、その一端が前記アーム部材92の
中途部に回動自在に連結され、切換ギア46に設けられ
た長穴98内において他端が移動可能に係合されてい
る。
【0035】フィードローラ40とフロントフィードロ
ーラ90とが、図8(A)に示すようなプラテン10か
ら離れた状態から、図8(B)に示すようなプラテン1
0に接触する状態に切り換えられる際には、先ず、切換
ローラ46が反時計方向に回転する。このとき、カム状
部47の角部がアーム部材42を反時計方向に回動させ
ていた規制が解除される。アーム部材42は、常時、プ
ラテン10に近接するように図示していない付勢手段に
よって付勢されているため、アーム部材42は時計方向
に回転して、フィードローラ40がプラテン10に接触
する。同時に、切換ローラ46が、フロントフィードロ
ーラ90をプラテン10から離すようにアーム部材92
を規制していた連繋部材94への付勢力が解除される。
すなわち、切換ギア46に設けられた長穴98の一方の
内端面が当接して、連繋部材94を押圧していた力が、
切換ギア46の回転によって、図8(B)に示すように
解除されるのである。
【0036】次に、スイッチ機構およびギア連等を簡略
化した装置について図9について説明する。この印字装
置の紙送り手段の切り換え装置によれば、リアトラクタ
101による紙送り手段と、プラテン10とフィードロ
ーラ40とによる紙送り手段およびリアトラクタ102
による紙送り手段の三つの紙送り手段の切り換えができ
る。図9に示す実施例は、図2に示す実施例の構成と同
様に、110はプラテンであり、キャリア120は、前
記プラテン110に沿って、プラテン110の長さ方向
へ移動可能にキャリア軸122に嵌合されている。この
キャリア120には、印字ヘッド150が用紙に印字可
能に配設されている。また、このキャリア120の右下
部には突起部124が設けられている。112はプラテ
ンモータであり、前記プラテン110を回動させるため
の駆動源となっている。なお、このプラテンモータ11
2の駆動力は、減速ギア116およびプラテンギア11
8を介してプラテン110に伝達される。
【0037】140はフィードローラであり、アーム部
材142の端部に回転自在に装着されている。上記アー
ム部材142は軸144を中心に回動して前記フィード
ローラ140がプラテン110の外周面に接離可能とな
るべく配設されている。また、切換ギア146の軸心部
に設けられたカム状部147が回転することによって、
フィードローラ140とプラテン110との接離が選択
できる。138はギア機構であり、プラテンモータ11
2により駆動され、フィードローラ140をプラテン1
10の外周面へ接離動させる駆動機構となっている。こ
のギア機構138は、プラテンモータ12の出力軸に設
けられたピニオンギア、前記減速ギア116、プラテン
ギア118とそのプラテンギア118の小径ギアに歯合
する第1遊星歯車136および第2遊星歯車137と、
前記のカム状部147が設けられた切換ギア146とに
よって構成されている。また、図2に示す実施例と同様
に、130はクラッチ機構であり、クラッチ爪部材13
2と、プラテン110の軸に回動自在に軸着され、第1
遊星歯車136および第2遊星歯車137が回転自在に
軸着されているスイッチプレート133によって構成さ
れている。
【0038】また、176は第1スイッチギアであり、
常にプラテンモータ112の駆動力が伝達されるように
配設されており、この第1スイッチギア176は、リア
レリースレバー174の斜面によって軸線方向に移動で
きるように軸線方向に、リアトラクタギア178と歯合
可能に移動可能に設けられている。上記リアレリースレ
バー174は切換ギア146の回動に伴って回動可能
に、該切換ギア146の軸心部に軸着されている。な
お、178はリアトラクタギアであり、第1スイッチギ
ア176と歯合した際にしてリアトラクタ101を駆動
させるギアである。
【0039】182は第2スイッチギアであり、常にプ
ラテンモータ112の駆動力が伝達されるように配設さ
れており、この第2スイッチギア182は、ボトムレリ
ースレバー180の斜面によって軸線方向に移動できる
ように軸線方向に、ボトムトラクタギア184と歯合可
能に移動可能に設けられている。上記ボトムレリースレ
バー180は切換ギア146の回動に伴って回動可能
に、該切換ギア146の軸心部に軸着されている。な
お、184はボトムトラクタギアであり、第2スイッチ
ギア182と歯合した際にしてボトムトラクタ102を
駆動させるギアである。また、148は凸部であり、切
換ギア146の裏面上に突設して設けられている。この
凸部148は、リアレリースレバー174に当接して該
リアレリースギア174を回動することができる。
【0040】次に、上記の実施例の作用について、図9
に基づいて説明する。図1に示す場合と同様に、キャリ
ア120が通常の印字範囲を越えて右方向に移動し、突
起部124がクラッチ爪部材132の当接部に当接して
該当接部を下方に押し退け、クラッチ爪部材132が回
動され。これによって、クラッチ爪部材132とスイッ
チプレート133との係合が解除される。この際に、プ
ラテンギア110がプラテンモータ112によって回転
されると、そのプラテンギア100の回転方向に第1遊
星歯車136と第2遊星歯車137が、プラテンギア1
10の軸心を中心に回動する。すなわち、スイッチプレ
ート133が回動可能となっているため、このスイッチ
プレート133に軸着されてプラテンギア110の小径
ギアに歯合した二つの遊星歯車136、137は空回り
せずに、プラテンギア110の回転と共に回動する。そ
して、所定の角度回転すると、二つの遊星歯車136、
137のうち一方が、その遊星歯車136、137に近
接されて設けられた切換ギア146に当接・歯合する。
【0041】次に、第1遊星歯車136が切り換えギア
146と当接・歯合され、プラテンモータ110がさら
に同方向に回転されて、トラクタを利用した紙送り手段
または中立位置から、A・S・Fを利用した紙送り手段
へ切り換える場合について説明する。第1遊星歯車13
6と切換ギア146とが有効に歯合すると、図2の実施
例と同様に作動して、切換ギア146は時計方向に回転
する。これによって、切換ギア146と同軸に設けられ
たカム状部147が回転し、カム状部147の平面部分
がアーム部材142に当接する状態となる。この際に、
付勢部材の付勢力によってアーム部材142が時計方向
に回動され、プラテン110の外周面とフィードローラ
140とが接触する。なお、この時点において、制御手
段の指示を受けてキャリア120が移動して、通常の印
字範囲の位置に戻り、突起部124がクラッチ爪部材1
32の当接部を下方に押さえていた圧力が解除される。
これによって、クラッチ爪部材132は、スイッチプレ
ート133の係合部134の下側部に位置する切り欠き
部に係合し、スイッチプレート133がさらに回動し
て、第1遊星歯車136と切換ギア146とのギア同士
が噛み合い過ぎることを阻止している。そして、制御手
段の指示を受けてプラテンモータ112が若干逆回転し
て、図2の実施例の動作と同様に、第1遊星歯車136
と第2遊星歯車137の両方が切換ギア146に歯合し
ない中立の状態に位置される。以上の動作によって、ト
ラクタを利用した紙送り手段または中立位置から、プラ
テン110とフィードローラ140との間に用紙を挟み
込むことで用紙を先方へ繰り出す紙送り手段へ容易に切
り換えることができる。
【0042】次に、第1遊星歯車137が切り換えギア
146と当接・歯合され、プラテンモータ110がさら
に同方向に回転されて、A・S・Fを利用した紙送り手
段または中立位置から、トラクタを利用した紙送り手段
へ切り換える場合について説明する。第1遊星歯車13
7と切換ギア146とが有効に歯合すると、切換ギア1
46は反時計方向に回転する。また、図9に示すよう
に、ボトムレリースレバー180は、切換ギア146と
同軸に且つ連動して回動可能に設けられている。このた
め、ボトムレリースレバー180は切換ギア146と連
動して第2遊星歯車137等を介するプラテンモータ1
12の駆動力によって反時計方向に回動する。このボト
ムレリースレバー180には、上述のように斜面が形成
されており、この斜面が作用して第2スイッチギア18
2が、図6に示した実施例と同様にスプリングの付勢力
との関係のより移動され、第2スイッチギア182とボ
トムトラクタギア184とが歯合された状態となる。こ
のとき、切換ギア146は図9の状態から反時計方向に
回動するので、アーム部材142はカム状部147の円
周面と当接しているため、プラテン110の外周面とフ
ィードローラ140とは離れた状態に保たれている。
【0043】なお、この時点において、制御手段の指示
を受けてキャリア120が移動して、通常の印字範囲の
位置に戻り、突起部124がクラッチ爪部材132の当
接部を下方に押さえていた圧力が解除される。これによ
って、クラッチ爪部材132は、スイッチプレート13
3の係合部134の上側部に位置する切り欠き部に係合
し、スイッチプレート133がさらに回動して、第2遊
星歯車137と切換ギア146とのギア同士が噛み合い
過ぎることを阻止している。そして、制御手段の指示を
受けてプラテンモータ112が若干逆回転して、第1遊
星歯車136と第2遊星歯車137の両方が切換ギア1
46に歯合しない中立の状態に位置される。なお、第2
スイッチギア182は、上述したようにプラテンモータ
112の回転駆動力が常時伝達されるように配設されて
いる。これによって、ボトムトラクタ102によって連
続紙等の係合穴が設けられた用紙の送りが可能な状態へ
切り換えることができる。
【0044】次に、リアトラクタ101によって連続紙
等の係合穴が設けられた用紙の送りが可能な状態へ切り
換える場合について説明する。上記のボトムトラクタ1
02と第2スイッチギア182が歯合した状態におい
て、プラテンモータ112を逆回転することなく、さら
に回転させ、切換ギア146を反時計方向にさらに回動
させる。これによって、切換ギア146の裏面上に突設
して設けられている凸部148が、リアレリースレバー
174に当接して該リアレリースギア174を反時計方
向へ回動する。このリアレリースレバー174には、上
述のように斜面が形成されており、この斜面が作用して
第1スイッチギア176が、図4に示した実施例と同様
にスプリングの付勢力との関係のより移動され、第1ス
イッチギア176とリアトラクタギア178とが歯合さ
れた状態となる。このとき、切換ギア146は図9の状
態から反時計方向に回動しており、アーム部材142は
カム状部147の円周面と当接しているため、プラテン
110の外周面とフィードローラ140とは離れた状態
に保たれている。また、上記のボトムレリースレバー1
80は、切換ギア146の回動に伴って反時計方向に回
動するが、前述の斜面と対称に形成された斜面が作用し
て第2スイッチギア182が、スプリングの付勢力との
関係のより前記の移動方向とは反対側に移動され、第2
スイッチギア182とボトムトラクタギア184との歯
合が解除された状態となる。
【0045】そして、制御手段の指示を受けてプラテン
モータ112が若干逆回転して、第1遊星歯車136と
第2遊星歯車137の両方が切換ギア146に歯合しな
い中立の状態に位置される。なお、第1スイッチギア1
76は、上述したようにプラテンモータ112の回転駆
動力が常時伝達されるように配設されている。これによ
って、リアトラクタ101によって連続紙等の係合穴が
設けられた用紙の送りが可能な状態へ切り換えることが
できる。
【0046】上記の実施例によれば、四つ或いは三つの
紙送り手段を具備する印字装置に関して説明してきた
が、例えば、リアトラクタ101による紙送り手段と、
プラテン10とフィードローラ40とによる紙送り手段
二つの紙送り手段を具備する場合には、切り換えのため
に用いられるギア連を簡略化することができるのは、勿
論である。以上、本発明に好適な実施例を挙げて種々説
明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのは勿論のことである。
【0047】
【発明の効果】本発明の印字装置によれば、キャリヤを
所定の位置に位置させることによって、スイッチ機構を
作動させ、プラテンモータの駆動力によってギア機構を
駆動させることができる。このギア機構が駆動すること
によって、紙送り手段を所望の手段に切り換えることが
できる。すなわち、本発明の印字装置によれば、作業者
の操作するノブ等を設けることなく、或いはソレノイド
等の特別な駆動手段を設けることもなく、紙送り手段を
自動的に切り換えることができる。このため、装置を小
型化できると共に装置の製造コストを低減できるという
著効を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャリアの一実施例およびその作動状
態を示す正面図。
【図2】本発明の一実施例の要部およびその作動状態を
示す側面図。
【図3】図1の実施例の他の作動状態を示す正面図。
【図4】図2の実施例において、リアトラクタによる紙
送り手段が作動可能となる状態示す側面図および平面
図。
【図5】図2の実施例において、自動給紙装置による紙
送り手段が作動可能となる状態示す側面図および平面
図。
【図6】図2の実施例において、ボトムトラクタによる
紙送り手段が作動可能とる状態を示す側面図および平面
図。
【図7】本発明の実施例の用紙の送り経路を示す説明
図。
【図8】図2の実施例のフィードローラに関する作動機
構を示す側面図。
【図9】本発明の他の実施例の要部およびその作動状態
を示す側面図。
【符号の説明】
1 連続紙 2 定形紙 10 プラテン 12 プラテンモータ 14 ピニオンギア 16 減速ギア 18 プラテンギア 20 キャリア 24 突起部 26 ピン 30 クラッチ機構 32 クラッチ爪部 33 スイッチプレート 34 係合部 36 第1遊星歯車 37 第1遊星歯車 38 ギア機構 40 フィードローラ 42 アーム部材 46 切換ギア 47 カム状部 50 印字ヘッド 60 スイングプレート 70 第1クラッチギア 72 第2クラッチギア 74 リアレリースレバー 76 第1スイッチギア 78 リアトラクタ 80 ボトムレリースレバー 82 第2スイッチギア 84 ボトムトラクタギア 90 フロントフィードローラ 101 リアトラクタ 102 ボトムトラクタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、 該プラテンを回動させるためのプラテンモータと、 前記プラテンに沿って、プラテンの長さ方向へ移動可能
    なキャリアと、 前記プラテンの回動に伴い駆動された際に、用紙を先方
    へ繰り出し可能な紙送り手段と、 前記プラテンモータにより駆動され、前記紙送り手段を
    駆動させるためのギア機構と、 該ギア機構を、前記紙送り手段が用紙を繰り出し可能な
    第1の状態と、紙送り手段が用紙を繰り出し不能な第2
    の状態との間で切り換えるクラッチ機構と、 前記キャリアに設けられ、キャリアが第1の位置へ位置
    した際に、前記クラッチ機構を介して前記ギア機構を前
    記第1の状態にし、キャリアが第2の位置へ位置した際
    に、クラッチ機構を介してギア機構を前記第2の状態に
    するスイッチ機構と、 前記プラテンモータと前記キャリアの駆動を制御すると
    共に、入力された指示または判断により、キャリアを前
    記第1の位置、または前記第2の位置へ移動させる制御
    手段とを具備することを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 プラテンと、 該プラテンを回動させるためのプラテンモータと、 前記プラテンに沿って、プラテンの長さ方向へ移動可能
    なキャリアと、 前記プラテンへ接離可能に設けられ、回動するプラテン
    へ接触することにより、プラテンとの間に送り込まれた
    用紙を先方へ繰り出し可能なフィードローラと、 前記プラテンモータにより駆動され、前記フィードロー
    ラを前記プラテンへ接離動させるためのギア機構と、 該ギア機構を、前記フィードローラが前記プラテンへ接
    触させる第1の状態と、フィードローラをプラテンから
    離反させる第2の状態との間で切り換えるクラッチ機構
    と、 前記キャリアに設けられ、キャリアが第1の位置へ位置
    した際に、前記クラッチ機構を介して前記ギア機構を前
    記第1の状態にし、キャリアが第2の位置へ位置した際
    に、クラッチ機構を介してギア機構を前記第2の状態に
    するスイッチ機構と、 前記プラテンモータと前記キャリアの駆動を制御すると
    共に、入力された指示または判断により、キャリアを前
    記第1の位置、または前記第2の位置へ移動させる制御
    手段とを具備することを特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 プラテンと、 該プラテンを回動させるためのプラテンモータと、 前記プラテンに沿って、プラテンの長さ方向へ移動可能
    なキャリアと、 前記プラテンの回動に伴い駆動された際に、係止した用
    紙を先方へ繰り出し可能なトラクタと、 前記プラテンモータにより駆動され、前記トラクタを駆
    動させるためのギア機構と、 該ギア機構を、前記トラクタが用紙を繰り出す第1の状
    態と、トラクタが用紙の繰り出しを停止する第2の状態
    との間で切り換えるクラッチ機構と、 前記キャリアに設けられ、キャリアが第1の位置へ位置
    した際に、前記クラッチ機構を介して前記ギア機構を前
    記第1の状態にし、キャリアが第2の位置へ位置した際
    に、クラッチ機構を介してギア機構を前記第2の状態に
    するスイッチ機構と、 前記プラテンモータと前記キャリアの駆動を制御すると
    共に、入力された指示または判断により、キャリアを前
    記第1の位置、または前記第2の位置へ移動させる制御
    手段とを具備することを特徴とする印字装置。
JP34962091A 1991-12-06 1991-12-06 印字装置 Pending JPH05155082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34962091A JPH05155082A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34962091A JPH05155082A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05155082A true JPH05155082A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18404969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34962091A Pending JPH05155082A (ja) 1991-12-06 1991-12-06 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05155082A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023071838A1 (zh) * 2021-10-26 2023-05-04 林锦毅 一种送纸辊的控制结构及其控制方法和打印设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023071838A1 (zh) * 2021-10-26 2023-05-04 林锦毅 一种送纸辊的控制结构及其控制方法和打印设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001301684A (ja) 自転車用シフト制御装置
US5441352A (en) Print tape forming apparatus having tape cutting mechanism
JPH05155082A (ja) 印字装置
JPH07195292A (ja) プリンタのカッター装置
KR940007484B1 (ko) 프린터의 종이 누름 롤러 개폐 기구
JPS63122572A (ja) 印字装置
JPH0376671A (ja) プリンタの用紙送り装置
JP2743536B2 (ja) 給紙装置
JP3328079B2 (ja) サーマルプリンタ
US5358197A (en) Clutch control mechanism for bait-casting reel
JPH0687242A (ja) プリンタの用紙切替装置
JP2651772B2 (ja) 分割位置決め機構
JP2620345B2 (ja) サーマルプリンタ
JP3983191B2 (ja) 魚釣用リール
JPH0741728B2 (ja) プリンタの用紙送り機構
JP2580670B2 (ja) 紙押えレバー開閉機構
JPH09131935A (ja) トラクタ装置
JPS63302080A (ja) プリンタにおける紙送り装置
JP3198233B2 (ja) 魚釣用リール
JP3788840B2 (ja) インターロック装置
JPH0430914B2 (ja)
JPS6384957A (ja) シ−ト送り装置
JPS5897151A (ja) テ−プレコ−ダの高速回転駆動装置
JPH09207396A (ja) 用紙手動送り装置
JPH03138186A (ja) 記録装置