JPH05154132A - Mr撮像法 - Google Patents
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- JPH05154132A JPH05154132A JP3342004A JP34200491A JPH05154132A JP H05154132 A JPH05154132 A JP H05154132A JP 3342004 A JP3342004 A JP 3342004A JP 34200491 A JP34200491 A JP 34200491A JP H05154132 A JPH05154132 A JP H05154132A
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/48—NMR imaging systems
- G01R33/54—Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
- G01R33/56—Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
- G01R33/563—Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution of moving material, e.g. flow contrast angiography
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流体の画像を、励起スラブの流入側でも流出
側でも最適に描出できるようにする。 【構成】 流体が流入してくる所望の励起スラブを、そ
のスラブ内において流体の流れ方向の各位置に応じてフ
リップ角が変化するように励起するシーケンスを備え
る。
側でも最適に描出できるようにする。 【構成】 流体が流入してくる所望の励起スラブを、そ
のスラブ内において流体の流れ方向の各位置に応じてフ
リップ角が変化するように励起するシーケンスを備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、核磁気共鳴(NM
R)を利用してイメージングを行なうMR撮像法に関
し、とくに血管などの流体の部分が強調された画像を得
るのに好適なMR撮像法に関する。
R)を利用してイメージングを行なうMR撮像法に関
し、とくに血管などの流体の部分が強調された画像を得
るのに好適なMR撮像法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血管における血液の流れを利
用して血管の部分が強調された画像を得る、TOF法や
フェイズセンシティブ法などのMRアンジオグラフィが
知られている。TOF法は流れのTOF(Time o
f Flight)効果を用いるものであり、フェイズ
センシティブ法は流れによるフェイズシフト効果を利用
するものである。
用して血管の部分が強調された画像を得る、TOF法や
フェイズセンシティブ法などのMRアンジオグラフィが
知られている。TOF法は流れのTOF(Time o
f Flight)効果を用いるものであり、フェイズ
センシティブ法は流れによるフェイズシフト効果を利用
するものである。
【0003】TOF法について説明すると、図5に示す
ようにまず血管5に垂直な厚みLの励起スラブ(領域)
4を選択的に励起する。そして時間TRの後、再びこの
励起スラブ4を選択励起する。すると、2番目の励起パ
ルスの印加時には、図6に示すように、血管5中で血液
が速度Vで流れているため、血液の先に励起された部分
は励起スラブ4から流出している。そこで、励起スラブ
4には未励起の血液が流入しているため2番目の励起パ
ルスのフリップ角を90度とすることにより、この新た
に流入した未励起の血液部分から最大の信号が得られ
る。
ようにまず血管5に垂直な厚みLの励起スラブ(領域)
4を選択的に励起する。そして時間TRの後、再びこの
励起スラブ4を選択励起する。すると、2番目の励起パ
ルスの印加時には、図6に示すように、血管5中で血液
が速度Vで流れているため、血液の先に励起された部分
は励起スラブ4から流出している。そこで、励起スラブ
4には未励起の血液が流入しているため2番目の励起パ
ルスのフリップ角を90度とすることにより、この新た
に流入した未励起の血液部分から最大の信号が得られ
る。
【0004】そこで、従来では2番目の励起パルスとし
て90度パルスを用いるのが普通であり、そのフリップ
角のプロファイルは図7のようになる。この図7は励起
スラブ4の厚さ方向(図5、図6ではZ方向としてい
る)のフリップ角の分布を示すものである。
て90度パルスを用いるのが普通であり、そのフリップ
角のプロファイルは図7のようになる。この図7は励起
スラブ4の厚さ方向(図5、図6ではZ方向としてい
る)のフリップ角の分布を示すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すように、先に励起された血液部分が励起スラブ4の
流出側に残っていることもあり、この部分では低フリッ
プ角の励起パルスが最大の信号を生じさせる。とくに流
出側が末梢血管となっている場合には先に励起された部
分の残留現象が顕著である。そのため、同じ励起スラブ
4内でも流入側と流出側とではTOF効果が異なること
となり、図7のようにフリップ角を流れの方向に一律と
するのでは、血管5の全体の画像の描出ができないとい
う問題がある。
示すように、先に励起された血液部分が励起スラブ4の
流出側に残っていることもあり、この部分では低フリッ
プ角の励起パルスが最大の信号を生じさせる。とくに流
出側が末梢血管となっている場合には先に励起された部
分の残留現象が顕著である。そのため、同じ励起スラブ
4内でも流入側と流出側とではTOF効果が異なること
となり、図7のようにフリップ角を流れの方向に一律と
するのでは、血管5の全体の画像の描出ができないとい
う問題がある。
【0006】また、フェイズセンシティブ法の場合も、
画像化のためには励起を繰り返す必要があるので、励起
スラブに新たに流入したまったく未励起の血液と、流出
側に残存するすでに何回か励起された血液とに同じフリ
ップ角の励起パルスを印加するのでは、信号強度に相違
が生じて感度が悪くなる部分が出てくることが避けられ
ないという問題がある。
画像化のためには励起を繰り返す必要があるので、励起
スラブに新たに流入したまったく未励起の血液と、流出
側に残存するすでに何回か励起された血液とに同じフリ
ップ角の励起パルスを印加するのでは、信号強度に相違
が生じて感度が悪くなる部分が出てくることが避けられ
ないという問題がある。
【0007】この発明は、上記に鑑み、励起スラブにお
ける流体の画像を、その流入側でも流出側でも最適に描
出できるよう改善した、MR撮像法を提供することを目
的とする。
ける流体の画像を、その流入側でも流出側でも最適に描
出できるよう改善した、MR撮像法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMR撮像法では、流体が流入してく
る所望の励起スラブを、その内部において流体の流れ方
向の各位置に応じてフリップ角が変化するように励起す
るシーケンスを備えることが特徴となっており、これに
より、流入側では大きなフリップ角で、流出側では小さ
なフリップ角で励起することができ、流入側でも流出側
でも流体画像描出の最適化を図ることができる。
め、この発明によるMR撮像法では、流体が流入してく
る所望の励起スラブを、その内部において流体の流れ方
向の各位置に応じてフリップ角が変化するように励起す
るシーケンスを備えることが特徴となっており、これに
より、流入側では大きなフリップ角で、流出側では小さ
なフリップ角で励起することができ、流入側でも流出側
でも流体画像描出の最適化を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例
にかかる励起パルスのフリップ角プロファイルを示すも
のである。図5、図6で示すような、血管5に垂直な厚
さLの励起スラブ4を選択励起する際、その厚み方向
(Z方向)で、フリップ角が異なっている。Z方向に血
液が流れるとして、励起スラブ4の流入側(左側)では
フリップ角が90度近くの大きなものとなっており、流
出側(右側)に向かうにしたがってフリップ角が小さな
ものとなっている。
照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例
にかかる励起パルスのフリップ角プロファイルを示すも
のである。図5、図6で示すような、血管5に垂直な厚
さLの励起スラブ4を選択励起する際、その厚み方向
(Z方向)で、フリップ角が異なっている。Z方向に血
液が流れるとして、励起スラブ4の流入側(左側)では
フリップ角が90度近くの大きなものとなっており、流
出側(右側)に向かうにしたがってフリップ角が小さな
ものとなっている。
【0010】このようなフリップ角のプロファイルは、
たとえば図2のようなパルスシーケンスで達成できる。
すなわち、スライス選択用傾斜磁場(ここではZ方向の
傾斜磁場Gz)の大きさ(傾き)を徐々に変えるととも
に、これに伴って励起RFパルスのキャリアの周波数を
変化させる。
たとえば図2のようなパルスシーケンスで達成できる。
すなわち、スライス選択用傾斜磁場(ここではZ方向の
傾斜磁場Gz)の大きさ(傾き)を徐々に変えるととも
に、これに伴って励起RFパルスのキャリアの周波数を
変化させる。
【0011】また、図3に示すような差動RFコイル1
を用いてもよい。この差動RFコイル1はZ方向に並べ
られた2つのRFコイル2、3からなり、これらRFコ
イル2、3に互いに反対方向の電流を流す。これにより
血流方向であるZ方向に感度勾配を持たせることがで
き、この差動RFコイル1を用いて励起シーケンスを実
行することにより、フリップ角の図1に示すようなZ方
向プロファイルを実現できる。この場合、RFパルスや
スライス選択用の傾斜磁場Gzパルスは、通常のもので
よい。
を用いてもよい。この差動RFコイル1はZ方向に並べ
られた2つのRFコイル2、3からなり、これらRFコ
イル2、3に互いに反対方向の電流を流す。これにより
血流方向であるZ方向に感度勾配を持たせることがで
き、この差動RFコイル1を用いて励起シーケンスを実
行することにより、フリップ角の図1に示すようなZ方
向プロファイルを実現できる。この場合、RFパルスや
スライス選択用の傾斜磁場Gzパルスは、通常のもので
よい。
【0012】図4はTOF法で2回励起する際の時間間
隔TRを50msとした場合の、2回目の励起パルスで
のフリップ角と信号強度との関係を表すものである。静
止部位では再励起となるため、カーブaで示すように低
フリップ角の方が大きな信号が得られる。これに対して
励起スラブ4に新たに流入してきた血液は2回目のRF
パルスで初めて励起されるため、カーブbで示すように
90度パルスの方が大きな信号を生じさせる。1回目の
RFパルスで励起され、未だ励起スラブ4に残存してい
る血液については静止部位と似た特性となっており、カ
ーブcで示すように低フリップ角で大きな信号を得るこ
とができる。
隔TRを50msとした場合の、2回目の励起パルスで
のフリップ角と信号強度との関係を表すものである。静
止部位では再励起となるため、カーブaで示すように低
フリップ角の方が大きな信号が得られる。これに対して
励起スラブ4に新たに流入してきた血液は2回目のRF
パルスで初めて励起されるため、カーブbで示すように
90度パルスの方が大きな信号を生じさせる。1回目の
RFパルスで励起され、未だ励起スラブ4に残存してい
る血液については静止部位と似た特性となっており、カ
ーブcで示すように低フリップ角で大きな信号を得るこ
とができる。
【0013】したがって、図2や図3のようにすること
によって、図1のように、Z方向に向かうにつれてフリ
ップ角が小さくなるよう2回目の励起を行なうと、励起
スラブ4において血液の流入側ではフリップ角を大きく
し、血液の流出側ではフリップ角を小さくできる。その
ため、この励起スラブ4に新たに流入してきた未励起の
血液から大きな信号を得るとともに、流出側に残存する
既励起の血液からも大きな信号を得ることができるとい
うように、血流のどの部分でも大きな信号を得ることが
でき、血管5の画像描出をどの部分でも最適化できる。
すなわち、流出側が末梢血管であったとしても、流入側
の大きな血管も末梢血管もともに画像のコントラストを
改善できる。
によって、図1のように、Z方向に向かうにつれてフリ
ップ角が小さくなるよう2回目の励起を行なうと、励起
スラブ4において血液の流入側ではフリップ角を大きく
し、血液の流出側ではフリップ角を小さくできる。その
ため、この励起スラブ4に新たに流入してきた未励起の
血液から大きな信号を得るとともに、流出側に残存する
既励起の血液からも大きな信号を得ることができるとい
うように、血流のどの部分でも大きな信号を得ることが
でき、血管5の画像描出をどの部分でも最適化できる。
すなわち、流出側が末梢血管であったとしても、流入側
の大きな血管も末梢血管もともに画像のコントラストを
改善できる。
【0014】なお、2回目のRFパルスにより励起スラ
ブ4を選択励起した後、X方向、Y方向に周波数コーデ
ィングおよび位相コーディングを行なえば、励起スラブ
4の2次元画像が得られる。また、Z方向にも位相エン
コーディングを行なうと3次元画像が得られる。3次元
画像を得る際、スラブ4の厚さ方向(Z方向)に多くの
パーティションに分割する場合も、上記のようなフリッ
プ角の分布を持つ励起シーケンスを行なうことは有効で
ある。
ブ4を選択励起した後、X方向、Y方向に周波数コーデ
ィングおよび位相コーディングを行なえば、励起スラブ
4の2次元画像が得られる。また、Z方向にも位相エン
コーディングを行なうと3次元画像が得られる。3次元
画像を得る際、スラブ4の厚さ方向(Z方向)に多くの
パーティションに分割する場合も、上記のようなフリッ
プ角の分布を持つ励起シーケンスを行なうことは有効で
ある。
【0015】また、フェイズセンシティブ法によるMR
アンジオグラフィの場合も、流入側のフリップ角を大き
く、流出側のフリップ角を小さくできるので、どの部分
でも信号強度を大きくでき、コントラストを向上でき
る。反対方向に流れる血流については逆に信号強度が小
さくなるようなフリップ角分布となるので、動脈あるい
は静脈の一方の描出が可能である。
アンジオグラフィの場合も、流入側のフリップ角を大き
く、流出側のフリップ角を小さくできるので、どの部分
でも信号強度を大きくでき、コントラストを向上でき
る。反対方向に流れる血流については逆に信号強度が小
さくなるようなフリップ角分布となるので、動脈あるい
は静脈の一方の描出が可能である。
【0016】
【発明の効果】以上実施例について説明したように、こ
の発明のMR撮像法によれば、励起スラブ内の各位置に
ついてフリップ角の最適化が可能となり、流体画像の画
質が向上し、とくに厚い励起スラブとした流体画像描出
に効果的である。
の発明のMR撮像法によれば、励起スラブ内の各位置に
ついてフリップ角の最適化が可能となり、流体画像の画
質が向上し、とくに厚い励起スラブとした流体画像描出
に効果的である。
【図1】この発明の一実施例かかる励起パルスのフリッ
プ角プロファイルを表すグラフ。
プ角プロファイルを表すグラフ。
【図2】図1の励起特性を実現するためのパルスシーケ
ンス例を示すタイムチャート。
ンス例を示すタイムチャート。
【図3】図1の励起特性を実現するための励起コイルの
一例を示す模式的な斜視図。
一例を示す模式的な斜視図。
【図4】各部位でのフリップ角と信号強度との関係を表
すグラフ。
すグラフ。
【図5】TOF法における1回目の励起時点の模式的な
斜視図。
斜視図。
【図6】TOF法における2回目の励起時点の模式的な
斜視図。
斜視図。
【図7】従来例における励起パルスのフリップ角プロフ
ァイルを表すグラフ。
ァイルを表すグラフ。
1 差動RFコイル 2、3 RFコイル 4 励起スラブ 5 血管
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明によるMR撮像法では、流体が流入してく
る所望の励起スラブを、その内部において流体の流れ方
向の各位置に応じてフリップ角が変化するように励起す
るシーケンスを備えることが特徴となっており、これに
より、流入側と流出側で異なるフリップ角で励起するこ
とができ、流入側でも流出側でも流体画像描出の最適化
を図ることができる。
め、この発明によるMR撮像法では、流体が流入してく
る所望の励起スラブを、その内部において流体の流れ方
向の各位置に応じてフリップ角が変化するように励起す
るシーケンスを備えることが特徴となっており、これに
より、流入側と流出側で異なるフリップ角で励起するこ
とができ、流入側でも流出側でも流体画像描出の最適化
を図ることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例
にかかる励起パルスのフリップ角プロファイルを示すも
のである。図5、図6で示すような、血管5に垂直な厚
さLの励起スラブ4を選択励起する際、その厚み方向
(Z方向)で、フリップ角が異なっている。Z方向に血
液が流れるとして、励起スラブ4の流入側(左側)では
フリップ角が0度近くの小さなものとなっており、流出
側(右側)に向かうにしたがってフリップ角が大きなも
のとなっている。
照しながら詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例
にかかる励起パルスのフリップ角プロファイルを示すも
のである。図5、図6で示すような、血管5に垂直な厚
さLの励起スラブ4を選択励起する際、その厚み方向
(Z方向)で、フリップ角が異なっている。Z方向に血
液が流れるとして、励起スラブ4の流入側(左側)では
フリップ角が0度近くの小さなものとなっており、流出
側(右側)に向かうにしたがってフリップ角が大きなも
のとなっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、図3に示すような差動RFコイル1
を用いてもよい。この差動RFコイル1は円筒上に並べ
られた4つのRFコイル21、22、31、32からな
り、これらRFコイル21、22と31、32とに互い
に反対方向の電流を流す。これにより血流方向であるZ
方向に感度勾配を持たせることができ、この差動RFコ
イル1を用いて励起シーケンスを実行することにより、
フリップ角の図1に示すようなZ方向プロファイルを実
現できる。この場合、RFパルスやスライス選択用の傾
斜磁場Gzパルスは、通常のものでよい。
を用いてもよい。この差動RFコイル1は円筒上に並べ
られた4つのRFコイル21、22、31、32からな
り、これらRFコイル21、22と31、32とに互い
に反対方向の電流を流す。これにより血流方向であるZ
方向に感度勾配を持たせることができ、この差動RFコ
イル1を用いて励起シーケンスを実行することにより、
フリップ角の図1に示すようなZ方向プロファイルを実
現できる。この場合、RFパルスやスライス選択用の傾
斜磁場Gzパルスは、通常のものでよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図4のAはTOF法で2回励起する際の時
間間隔TRを50msとした場合の、2回目の励起パル
スでのフリップ角と信号強度との関係を表すものであ
る。静止組織部位では再励起となるため、カーブaで示
すように低フリップ角の方が大きな信号が得られる。こ
れに対して励起スラブ4に新たに流入してきた血液は毎
回、RFパルスで初めて励起されるため、カーブbで示
すように90度パルスの方が大きな信号を生じさせる。
1回目のRFパルスで励起され、未だ励起スラブ4に残
存している血液については静止組織部位と似た特性とな
っており、カーブcで示すように低フリップ角で大きな
信号を得ることができる。つまり、低フリップ角を使用
する場合、図4のBのカーブaで示すように、流出側の
血液から大きな信号を得ることができる。他方、フリッ
プ角を大きくすると、図4のBのカーブbのように流入
側の血液からの信号が大きくなる反面、流出側の血液か
らの信号強度は低下する。
間間隔TRを50msとした場合の、2回目の励起パル
スでのフリップ角と信号強度との関係を表すものであ
る。静止組織部位では再励起となるため、カーブaで示
すように低フリップ角の方が大きな信号が得られる。こ
れに対して励起スラブ4に新たに流入してきた血液は毎
回、RFパルスで初めて励起されるため、カーブbで示
すように90度パルスの方が大きな信号を生じさせる。
1回目のRFパルスで励起され、未だ励起スラブ4に残
存している血液については静止組織部位と似た特性とな
っており、カーブcで示すように低フリップ角で大きな
信号を得ることができる。つまり、低フリップ角を使用
する場合、図4のBのカーブaで示すように、流出側の
血液から大きな信号を得ることができる。他方、フリッ
プ角を大きくすると、図4のBのカーブbのように流入
側の血液からの信号が大きくなる反面、流出側の血液か
らの信号強度は低下する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】したがって、図2や図3のようにすること
によって、図1のように、Z方向に向かうにつれてフリ
ップ角が大きくなるような励起を行なうと、励起スラブ
4において血液の流入側ではフリップ角を小さくし、血
液の流出側ではフリップ角を大きくできる。そのため、
図4のBのカーブcに示すように、血流のどの部分でも
大きな信号を得ることができ、血管5の画像描出をどの
部分でも最適化できる。すなわち、流出側が末梢血管で
あったとしても、流入側の大きな血管も末梢血管もとも
に画像のコントラストを改善できる。また、末梢血管部
は高いフリップ角で励起されるため、静止組織部位から
の信号は低下し、血管部とのコントラストを改善でき
る。
によって、図1のように、Z方向に向かうにつれてフリ
ップ角が大きくなるような励起を行なうと、励起スラブ
4において血液の流入側ではフリップ角を小さくし、血
液の流出側ではフリップ角を大きくできる。そのため、
図4のBのカーブcに示すように、血流のどの部分でも
大きな信号を得ることができ、血管5の画像描出をどの
部分でも最適化できる。すなわち、流出側が末梢血管で
あったとしても、流入側の大きな血管も末梢血管もとも
に画像のコントラストを改善できる。また、末梢血管部
は高いフリップ角で励起されるため、静止組織部位から
の信号は低下し、血管部とのコントラストを改善でき
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】なお、RFパルスにより励起スラブ4を選
択励起した後、X方向、Y方向に周波数コーディングお
よび位相コーディングを行なえば、励起スラブ4の2次
元画像が得られる。また、Z方向にも位相エンコーディ
ングを行なうと3次元画像が得られる。3次元画像を得
る際、スラブ4の厚さ方向(Z方向)に多くのパーティ
ションに分割する場合も、上記のようなフリップ角の分
布を持つ励起シーケンスを行なうことは有効である。
択励起した後、X方向、Y方向に周波数コーディングお
よび位相コーディングを行なえば、励起スラブ4の2次
元画像が得られる。また、Z方向にも位相エンコーディ
ングを行なうと3次元画像が得られる。3次元画像を得
る際、スラブ4の厚さ方向(Z方向)に多くのパーティ
ションに分割する場合も、上記のようなフリップ角の分
布を持つ励起シーケンスを行なうことは有効である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、フェイズセンシティブ法によるMR
アンジオグラフィの場合も、流入側のフリップ角を小さ
く、流出側のフリップ角を大きくできるので、どの部分
でも信号強度を大きくでき、信号雑音比を向上できる。
反対方向に流れる血流については逆に信号強度が大きく
なるようなフリップ角分布となるので、動脈あるいは静
脈の一方の描出が可能である。
アンジオグラフィの場合も、流入側のフリップ角を小さ
く、流出側のフリップ角を大きくできるので、どの部分
でも信号強度を大きくでき、信号雑音比を向上できる。
反対方向に流れる血流については逆に信号強度が大きく
なるようなフリップ角分布となるので、動脈あるいは静
脈の一方の描出が可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】TOF法における励起直後の模式的な斜視図。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】TOF法における励起直前の模式的な斜視図。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (1)
- 【請求項1】 流動する流体を含む所望の励起スラブ
を、その内部において流体の流れ方向の各位置に応じて
フリップ角が変化するように励起するシーケンスを備え
ることを特徴とするMR撮像法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3342004A JPH05154132A (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | Mr撮像法 |
US07/983,325 US5337749A (en) | 1991-11-30 | 1992-11-30 | Magnetic resonance vascular imaging |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3342004A JPH05154132A (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | Mr撮像法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05154132A true JPH05154132A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18350435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3342004A Pending JPH05154132A (ja) | 1991-11-30 | 1991-11-30 | Mr撮像法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5337749A (ja) |
JP (1) | JPH05154132A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007524465A (ja) * | 2003-06-30 | 2007-08-30 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | オープン末梢血管コイル及び末梢血管イメージングを行う方法 |
JP2012239884A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング(imaging)装置及び方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6198960B1 (en) * | 1998-11-24 | 2001-03-06 | Mayo Foundation For Medical Education And Research | Flip angle modulated magnetic resonance angiography |
JP2003250775A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-09 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | Mri装置およびmra撮影方法 |
JP3753668B2 (ja) * | 2002-03-12 | 2006-03-08 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | Rfパルスチューニング装置 |
US7254436B2 (en) * | 2003-05-30 | 2007-08-07 | Heart Imaging Technologies, Llc | Dynamic magnetic resonance angiography |
US7957788B2 (en) * | 2005-02-02 | 2011-06-07 | Duke University | Interventional magnetic resonance imaging based on global coherent free precession |
JP5383036B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2014-01-08 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | Mri装置 |
DE102008060048A1 (de) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Gefäßabhängige Kippwinkelmodulation bei der TOF-MR-Angiographie |
WO2012081399A1 (ja) * | 2010-12-16 | 2012-06-21 | 株式会社 日立メディコ | 磁気共鳴イメージング装置および撮像パラメータ適正化方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4983921A (en) * | 1989-08-18 | 1991-01-08 | The Regents Of The University Of California | Rapid calibration of nutation angles in MRI |
US5031624A (en) * | 1990-08-17 | 1991-07-16 | Wisconsin Alumni Research Foundation | Phase contrast, line-scanned method for NMR angiography |
-
1991
- 1991-11-30 JP JP3342004A patent/JPH05154132A/ja active Pending
-
1992
- 1992-11-30 US US07/983,325 patent/US5337749A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012239884A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング(imaging)装置及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5337749A (en) | 1994-08-16 |
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