JPH05139463A - 密封包装体 - Google Patents
密封包装体Info
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- JPH05139463A JPH05139463A JP3295723A JP29572391A JPH05139463A JP H05139463 A JPH05139463 A JP H05139463A JP 3295723 A JP3295723 A JP 3295723A JP 29572391 A JP29572391 A JP 29572391A JP H05139463 A JPH05139463 A JP H05139463A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 フランジを有する容器に蓋材をシールしてな
る包装体において、容器の構成がシーラント層とこれに
接する隣接層とのラミネート強度が該シーラント層とシ
ールされる蓋材との開封強度以下であり、シーラント層
の厚みが１０μ以上である少なくとも２層以上の多層構
成体からなり、容器フランジの外側部に１ｍｍ以上の巾
の未シール部を有する密封包装体。 【効果】 本発明の密封包装体は、容器のシーラント層
５とそれに隣接する隣接層間の接着強度が蓋材のシーラ
ント層４と容器のシーラント層５との密封強度（開封強
度）以下であっても、蓋材１の開封が容器のシーラント
層５と蓋材のシーラント層４間で行われ、容器のシーラ
ント層５と隣接層間の剥離は生じることない。
る包装体において、容器の構成がシーラント層とこれに
接する隣接層とのラミネート強度が該シーラント層とシ
ールされる蓋材との開封強度以下であり、シーラント層
の厚みが１０μ以上である少なくとも２層以上の多層構
成体からなり、容器フランジの外側部に１ｍｍ以上の巾
の未シール部を有する密封包装体。 【効果】 本発明の密封包装体は、容器のシーラント層
５とそれに隣接する隣接層間の接着強度が蓋材のシーラ
ント層４と容器のシーラント層５との密封強度（開封強
度）以下であっても、蓋材１の開封が容器のシーラント
層５と蓋材のシーラント層４間で行われ、容器のシーラ
ント層５と隣接層間の剥離は生じることない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は安価に易開封性に優れた
密封包装体に関するものである。
密封包装体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より包装体の機能をアップするため
に、それぞれ異なる性質を持つ物質を積層するという技
術は知られており、多くの分野に用いられている。たと
えば水蒸気バリア性、耐熱性を有するポリプロピレン
（以下ＰＰと略する）と酸素バリア性を有するエチレン
ビニルアルコール共重合体（以下ＥＶＯＨと略する）を
ＥＶＯＨを中心層として、それぞれを接着剤により、積
層した容器は保存プラスチック容器として多くの分野で
用いられている。
に、それぞれ異なる性質を持つ物質を積層するという技
術は知られており、多くの分野に用いられている。たと
えば水蒸気バリア性、耐熱性を有するポリプロピレン
（以下ＰＰと略する）と酸素バリア性を有するエチレン
ビニルアルコール共重合体（以下ＥＶＯＨと略する）を
ＥＶＯＨを中心層として、それぞれを接着剤により、積
層した容器は保存プラスチック容器として多くの分野で
用いられている。
【０００３】これらの多層構成からなる容器を易開封性
を保持しながら密封するためには、多層構成体の各層の
接着強度が蓋体との密封強度より強い必要がある。もし
密封強度が層間の接着強度より強い場合は、開封時に蓋
体と容器の界面から分離せずに、容器内の層間からの分
離が生じ、蓋体と容器シーラント層との袋状のものが形
成され、内容物が容易に取り出せない欠点があった。ま
た、これを解決するために、シール条件、及び蓋体の材
質変更等により、密封強度を容器の接着強度より低く設
定することは、密封信頼性を低下させ、輸送中又は工程
内で密封不良を発生させる場合があった。
を保持しながら密封するためには、多層構成体の各層の
接着強度が蓋体との密封強度より強い必要がある。もし
密封強度が層間の接着強度より強い場合は、開封時に蓋
体と容器の界面から分離せずに、容器内の層間からの分
離が生じ、蓋体と容器シーラント層との袋状のものが形
成され、内容物が容易に取り出せない欠点があった。ま
た、これを解決するために、シール条件、及び蓋体の材
質変更等により、密封強度を容器の接着強度より低く設
定することは、密封信頼性を低下させ、輸送中又は工程
内で密封不良を発生させる場合があった。
【０００４】これらの問題点を解決する方法としては、
容器内の層間接着強度を高める方法が一般的に用いられ
ているが、このためには、高価な接着剤の使用や、層間
強度を高めるための前処理等が必要であり、高コストが
避けられなかった。一方、容器の層間接着強度を低いレ
ベルで調整し、容器内１層を剥離させながら、開封させ
る方法が種々提案され（特開昭６２−２５１３６３号公
報等）、密封性と易開封性を兼ね備えているものが提案
されているが、容器成形後に切り込み加工工程があり、
容器が高価となってしまうという欠点があった。また、
容器密封時のシール盤形状等により、容器内剥離を終了
させ、開封させるコスト的にも有利な提案がなされてい
るが、容器材質によっては不可能な場合があること、あ
るいは位置調整等が必要といった問題があり、他の簡便
な方法が求められていた。又、容器形態の変更（例え
ば、容器フランジ外縁部を下方に折り曲げる）といった
ことで容器内剥離を防ぐことは知られていたが、容器デ
ザイン的に制限を受けるといった欠点があった。
容器内の層間接着強度を高める方法が一般的に用いられ
ているが、このためには、高価な接着剤の使用や、層間
強度を高めるための前処理等が必要であり、高コストが
避けられなかった。一方、容器の層間接着強度を低いレ
ベルで調整し、容器内１層を剥離させながら、開封させ
る方法が種々提案され（特開昭６２−２５１３６３号公
報等）、密封性と易開封性を兼ね備えているものが提案
されているが、容器成形後に切り込み加工工程があり、
容器が高価となってしまうという欠点があった。また、
容器密封時のシール盤形状等により、容器内剥離を終了
させ、開封させるコスト的にも有利な提案がなされてい
るが、容器材質によっては不可能な場合があること、あ
るいは位置調整等が必要といった問題があり、他の簡便
な方法が求められていた。又、容器形態の変更（例え
ば、容器フランジ外縁部を下方に折り曲げる）といった
ことで容器内剥離を防ぐことは知られていたが、容器デ
ザイン的に制限を受けるといった欠点があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は容器形態の変
更、及び多層構成体における種々の層間接着強度向上に
伴うコストアップ、容器材質にとらわれることなく、層
間接着強度の低い多層容器で易開封性を持った密封包装
体を提供するにある。
更、及び多層構成体における種々の層間接着強度向上に
伴うコストアップ、容器材質にとらわれることなく、層
間接着強度の低い多層容器で易開封性を持った密封包装
体を提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランジを有
する容器に蓋材をシールしてなる包装体において、容器
の構成がシーラント層とこれに接する隣接層とのラミネ
ート強度が該シーラント層とシールされる蓋材との開封
強度以下であり、シーラント層の厚みが１０μ以上であ
る少なくとも２層以上の多層構成体からなり、容器フラ
ンジの外側部に１ｍｍ以上の巾の未シール部を有するこ
とを特徴とする密封包装体である。
する容器に蓋材をシールしてなる包装体において、容器
の構成がシーラント層とこれに接する隣接層とのラミネ
ート強度が該シーラント層とシールされる蓋材との開封
強度以下であり、シーラント層の厚みが１０μ以上であ
る少なくとも２層以上の多層構成体からなり、容器フラ
ンジの外側部に１ｍｍ以上の巾の未シール部を有するこ
とを特徴とする密封包装体である。
【０００７】本発明によると、シーラント層の厚みと層
間強度が弱いものであれば任意の容器が用いられる。ま
た層間接着強度を向上させる為の特別の手段をとる必要
もなく、例えばシーラント層がポリエチレン（ＰＥ）で
その隣接層がＰＰからなる容器や、その他シーラント層
として、他の樹脂との接着強度のでにくいポリカーボネ
ート（ＰＣ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ポリス
チレン（ＰＳ）といった樹脂を用いることができ、その
隣接層としてはＰＰ、ＥＶＯＨ、ナイロン（Ｎｙ）等が
用いられる。またＥＶＯＨやアルミ箔や塩化ビニリデン
樹脂（ＰＶＤＣ）等をバリア層として用いた多層構成体
も使用できる。
間強度が弱いものであれば任意の容器が用いられる。ま
た層間接着強度を向上させる為の特別の手段をとる必要
もなく、例えばシーラント層がポリエチレン（ＰＥ）で
その隣接層がＰＰからなる容器や、その他シーラント層
として、他の樹脂との接着強度のでにくいポリカーボネ
ート（ＰＣ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ポリス
チレン（ＰＳ）といった樹脂を用いることができ、その
隣接層としてはＰＰ、ＥＶＯＨ、ナイロン（Ｎｙ）等が
用いられる。またＥＶＯＨやアルミ箔や塩化ビニリデン
樹脂（ＰＶＤＣ）等をバリア層として用いた多層構成体
も使用できる。
【０００８】これらの樹脂を積層する方法としては共押
出法、共押出ラミネート法、押出ラミネート法、ドライ
ラミネート法等の公知の積層化技術が用いられる。また
これらの積層化のために各樹脂間を接着させるために
は、個々の樹脂間に適した接着剤、あるいは接着性樹脂
が用いられるが、特に接着強度を向上させる為の特別な
接着剤層でなくても当然良い。また、これらの多層シー
トを容器に成形する方法としては、一般的に用いられる
真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法や金属を１層
として用いる場合は冷間加工法が用いることができる。
本発明に用いられる蓋材としては、容器最内層とシール
可能なものであり、容器シーラント層と易開封を示すも
のであれば、任意の蓋材が使用できる。例えば、易開封
性を示すものとしては、容器シーラント層と接着可能な
ものと非接着のものを易開封性を持たせるように混合し
たもの、粘着性のもの、あるいは蓋材のシーラント層と
蓋材の基材層が層間剥離し、易開封性をしめすものがあ
る。
出法、共押出ラミネート法、押出ラミネート法、ドライ
ラミネート法等の公知の積層化技術が用いられる。また
これらの積層化のために各樹脂間を接着させるために
は、個々の樹脂間に適した接着剤、あるいは接着性樹脂
が用いられるが、特に接着強度を向上させる為の特別な
接着剤層でなくても当然良い。また、これらの多層シー
トを容器に成形する方法としては、一般的に用いられる
真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法や金属を１層
として用いる場合は冷間加工法が用いることができる。
本発明に用いられる蓋材としては、容器最内層とシール
可能なものであり、容器シーラント層と易開封を示すも
のであれば、任意の蓋材が使用できる。例えば、易開封
性を示すものとしては、容器シーラント層と接着可能な
ものと非接着のものを易開封性を持たせるように混合し
たもの、粘着性のもの、あるいは蓋材のシーラント層と
蓋材の基材層が層間剥離し、易開封性をしめすものがあ
る。
【０００９】上記蓋材の易開封層にバリア性層としてＰ
ＶＤＣ、ＥＶＯＨ、アルミ箔、Ｎｙ等やＰＥＴといった
印刷適性に優れた層が積層される。また、蓋体はフィル
ム形状に限らず、成形品形態のものも用いられる。例え
ば、シーラントがヒートシール性ＰＥＴでありバリア層
にＥＶＯＨ、外層をＰＰとした多層シートを真空成形に
より、落とし蓋形状に成形し、用いることも可能であ
る。これらの蓋体と本体容器を溶着する方法としては、
公知のヒートシール法、超音波シール法、高周波シール
法等が用いられる。
ＶＤＣ、ＥＶＯＨ、アルミ箔、Ｎｙ等やＰＥＴといった
印刷適性に優れた層が積層される。また、蓋体はフィル
ム形状に限らず、成形品形態のものも用いられる。例え
ば、シーラントがヒートシール性ＰＥＴでありバリア層
にＥＶＯＨ、外層をＰＰとした多層シートを真空成形に
より、落とし蓋形状に成形し、用いることも可能であ
る。これらの蓋体と本体容器を溶着する方法としては、
公知のヒートシール法、超音波シール法、高周波シール
法等が用いられる。
【００１０】
【作用】本発明の作用について説明する。多層容器のフ
ランジ部の外縁は通常各層間の境界がでてくる。図１の
ように、蓋材１をフランジ外縁部までシールすると、容
器２のシーラント層５とそれに隣接する隣接層６間との
ラミネート強度が蓋材のシーラント層４と容器のシーラ
ント層５との開封強度以下であれば開封力は容器の層間
を剥離しようとする力としても働く。このとき層間強度
が蓋材のシーラント層４と容器のシーラント層５との開
封強度以下（通常は層間接着強度は１２００ｇ／２５ｍ
ｍ巾以下）であれば、開封しようとする力はすべて、層
間剥離に働き、剥離が進むと、蓋材と容器の１層が袋状
を形成することになり、内容物をとりだすことはできな
い。
ランジ部の外縁は通常各層間の境界がでてくる。図１の
ように、蓋材１をフランジ外縁部までシールすると、容
器２のシーラント層５とそれに隣接する隣接層６間との
ラミネート強度が蓋材のシーラント層４と容器のシーラ
ント層５との開封強度以下であれば開封力は容器の層間
を剥離しようとする力としても働く。このとき層間強度
が蓋材のシーラント層４と容器のシーラント層５との開
封強度以下（通常は層間接着強度は１２００ｇ／２５ｍ
ｍ巾以下）であれば、開封しようとする力はすべて、層
間剥離に働き、剥離が進むと、蓋材と容器の１層が袋状
を形成することになり、内容物をとりだすことはできな
い。
【００１１】一方、図２に示すように、フランジ外側部
から１ｍｍ以上の巾の未シール部８を残すことにより開
封力は蓋材と容器間の接着を分離する力とシーラント層
を破壊するちからに分散されるが、本発明はシーラント
層が十分に厚く、シーラント層間のラミネート強度が蓋
材のシーラント層４と容器のシーラント層５との開封強
度以下であっても、シーラント層の剥離は生せず、さら
にシーラント層を破壊させずに開封できる。このとき、
未シール部の巾が１ｍｍ以内であると、開封する力は僅
かではあるが、層間剥離力として働き、層間剥離が生じ
る。この観点から未シール部８はフランジ外縁から１ｍ
ｍ以上の外側のフランジの外側部に有することが望まし
い。またシーラント層５が１０μ以下の場合は開封力が
シーラント層の破壊力として働き、さらには、層間剥離
につながる場合があり、シーラント層５の厚みは１０μ
以上であることが望ましい。
から１ｍｍ以上の巾の未シール部８を残すことにより開
封力は蓋材と容器間の接着を分離する力とシーラント層
を破壊するちからに分散されるが、本発明はシーラント
層が十分に厚く、シーラント層間のラミネート強度が蓋
材のシーラント層４と容器のシーラント層５との開封強
度以下であっても、シーラント層の剥離は生せず、さら
にシーラント層を破壊させずに開封できる。このとき、
未シール部の巾が１ｍｍ以内であると、開封する力は僅
かではあるが、層間剥離力として働き、層間剥離が生じ
る。この観点から未シール部８はフランジ外縁から１ｍ
ｍ以上の外側のフランジの外側部に有することが望まし
い。またシーラント層５が１０μ以下の場合は開封力が
シーラント層の破壊力として働き、さらには、層間剥離
につながる場合があり、シーラント層５の厚みは１０μ
以上であることが望ましい。
【００１２】易開封性の機能を有する蓋材の容器への接
着強度（開封強度）は一般的には１０００〜１５００ｇ
／２５ｍｍ巾であり、この強度の開封強度であれば、密
封包装体の開封がスムーズに行うことが可能である。本
発明においては、容器のシーラント層５と、これに隣接
する隣接層６間のラミネート強度が、蓋材の開封強度以
下であっても、シーラント層５の厚みを１０μ以上とす
ること、及び容器フランジの外縁部より１ｍｍ以上の外
側に未シール部８を残すことで、開封時にシーラント層
５とその隣接層６との剥離をおさえて、蓋材とのシール
部９より容易に開封できるようにしたものである。
着強度（開封強度）は一般的には１０００〜１５００ｇ
／２５ｍｍ巾であり、この強度の開封強度であれば、密
封包装体の開封がスムーズに行うことが可能である。本
発明においては、容器のシーラント層５と、これに隣接
する隣接層６間のラミネート強度が、蓋材の開封強度以
下であっても、シーラント層５の厚みを１０μ以上とす
ること、及び容器フランジの外縁部より１ｍｍ以上の外
側に未シール部８を残すことで、開封時にシーラント層
５とその隣接層６との剥離をおさえて、蓋材とのシール
部９より容易に開封できるようにしたものである。
【００１３】
【実施例】表１に本発明に用いた実施例５種と比較のた
め用いた３種の多層シートの構成を示す。これらの多層
シートは共押出法により作成した。これらの多層シート
は間接加熱式の真空成形機を用いて、口径８０ｍｍφ、
高さ５０ｍｍ、底径４０ｍｍφの容器を作成した。これ
らの容器２は容器のシーラント層５と同種の樹脂を用い
た蓋材１により容器との密封強度が１５００ｇ／２５ｍ
ｍ幅になるように、ヒートシール法により密封した。ま
た評価に用いた実施例、比較例の多層シートのシーラン
ト層５と隣接層６との層間剥離強度は表１中にも示した
ように蓋材のシーラント層４と容器のシーラント層５と
の開封強度以下であった。なお実施例１、３、４、５は
シーラント層５と隣接層６間にＥＶＡ系の通常用いられ
る接着剤を使用し、実施例２では接着剤は使用していな
い。開封性の評価は数人の開封性評価モニターにより、
実際に密封包装体を開封することにより評価した。開封
可能で内容物がとりだせるものについては○、開封時に
シール層と隣接層との層間に剥離が生じ、蓋材と容器本
体シール層とで袋が形成され、内容物が取り出し不能の
ものを×とした。
め用いた３種の多層シートの構成を示す。これらの多層
シートは共押出法により作成した。これらの多層シート
は間接加熱式の真空成形機を用いて、口径８０ｍｍφ、
高さ５０ｍｍ、底径４０ｍｍφの容器を作成した。これ
らの容器２は容器のシーラント層５と同種の樹脂を用い
た蓋材１により容器との密封強度が１５００ｇ／２５ｍ
ｍ幅になるように、ヒートシール法により密封した。ま
た評価に用いた実施例、比較例の多層シートのシーラン
ト層５と隣接層６との層間剥離強度は表１中にも示した
ように蓋材のシーラント層４と容器のシーラント層５と
の開封強度以下であった。なお実施例１、３、４、５は
シーラント層５と隣接層６間にＥＶＡ系の通常用いられ
る接着剤を使用し、実施例２では接着剤は使用していな
い。開封性の評価は数人の開封性評価モニターにより、
実際に密封包装体を開封することにより評価した。開封
可能で内容物がとりだせるものについては○、開封時に
シール層と隣接層との層間に剥離が生じ、蓋材と容器本
体シール層とで袋が形成され、内容物が取り出し不能の
ものを×とした。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】本発明の密封包装体は、容器のシーラン
ト層とそれに隣接する隣接層間の接着強度が蓋材のシー
ラント層と容器のシーラント層との密封強度（開封強
度）以下であっても、蓋材の開封が容器のシーラント層
と蓋材のシーラント層間で行われ、容器のシーラント層
と隣接層間の剥離は生じることない。このために容器の
シーラント層と隣接層間に特別な接着剤又は接着層を設
けなくても良く、また層間強度を向上させるためのフラ
ンジの後加工なしに蓋材との易開封性を保ちながら容器
の層間剥離しない包装体が容易にかつ安価に得ることが
できる。
ト層とそれに隣接する隣接層間の接着強度が蓋材のシー
ラント層と容器のシーラント層との密封強度（開封強
度）以下であっても、蓋材の開封が容器のシーラント層
と蓋材のシーラント層間で行われ、容器のシーラント層
と隣接層間の剥離は生じることない。このために容器の
シーラント層と隣接層間に特別な接着剤又は接着層を設
けなくても良く、また層間強度を向上させるためのフラ
ンジの後加工なしに蓋材との易開封性を保ちながら容器
の層間剥離しない包装体が容易にかつ安価に得ることが
できる。
【図１】従来の包装体とその開封状態を示す断面図
【図２】本発明の包装体とその開封状態を示す断面図
Claims (1)
- 【請求項１】 フランジを有する容器に蓋材をシールし
てなる包装体において、容器の構成がシーラント層とこ
れに接する隣接層とのラミネート強度が該シーラント層
とシールされる蓋材との開封強度以下であり、シーラン
ト層の厚みが１０μ以上である少なくとも２層以上の多
層構成体からなり、容器フランジの外側部に１ｍｍ以上
の巾の未シール部を有することを特徴とする密封包装
体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3295723A JP2693671B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 密封包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3295723A JP2693671B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 密封包装体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05139463A true JPH05139463A (ja) | 1993-06-08 |
| JP2693671B2 JP2693671B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=17824336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3295723A Expired - Fee Related JP2693671B2 (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | 密封包装体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2693671B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000198166A (ja) * | 1999-01-07 | 2000-07-18 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 保香性を有する易開封性包装体 |
| JP2000238846A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-09-05 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 密封包装体 |
| JP2007168829A (ja) * | 2005-12-20 | 2007-07-05 | Asahi Breweries Ltd | 天板付きキャップシール |
| JP2016147454A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 東レフィルム加工株式会社 | 蓋材シール用易開封性積層フィルムおよび易開封性容器 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03666A (ja) * | 1989-05-15 | 1991-01-07 | Sun A Chem Ind Co Ltd | 易開封性容器包装体及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP3295723A patent/JP2693671B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03666A (ja) * | 1989-05-15 | 1991-01-07 | Sun A Chem Ind Co Ltd | 易開封性容器包装体及びその製造方法 |
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| JP2000198166A (ja) * | 1999-01-07 | 2000-07-18 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 保香性を有する易開封性包装体 |
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| JP2016147454A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 東レフィルム加工株式会社 | 蓋材シール用易開封性積層フィルムおよび易開封性容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2693671B2 (ja) | 1997-12-24 |
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