JP2001010658A - 密封容器及びその製造方法 - Google Patents

密封容器及びその製造方法

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JP2001010658A
JP2001010658A JP11185400A JP18540099A JP2001010658A JP 2001010658 A JP2001010658 A JP 2001010658A JP 11185400 A JP11185400 A JP 11185400A JP 18540099 A JP18540099 A JP 18540099A JP 2001010658 A JP2001010658 A JP 2001010658A
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泰弘 弓削田
Kazumasa Kimoto
一雅 木元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール強度性能及びイージーオープン性能に
優れた密閉容器及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 シール層と該シール層に隣接する隣接層
とを少なくとも有し、該シール層と該隣接層とのラミネ
ート強度が300〜2000g/25mmである多層シートか
ら形成されるフランジ部のシール層の厚みが10〜70
μmである容器本体と、該容器本体のフランジ部にヒー
トシールされた蓋材とからなる密封容器であって、前記
隣接層及びシール層構成樹脂の一部からなる樹脂溜まり
部が、該ヒートシール部の断面における両側端部と該両
側端部間の少なくとも1箇所とに形成されてなる密封容
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フランジ部を有す
るプラスチック製カップ体と蓋材とから構成される容器
において、カップ本体と蓋材とのシール強度、落下強度
が強く、かつ蓋材を容易に開封することのできる密封容
器及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、食品類の包装容器として蓋材
を容易に開けられるイージーオープン式のプラスチック
製密封容器が汎用されている。このうち、最も一般的な
イージーオープン方法としては、蓋材のシール層を構成
する樹脂の組成を変えて容器とのシール強度を例えば6
00〜1000g/15mmの適度な値に制御し、この蓋材を
容器からピールして開封する方法が知られている。
【0003】シール強度はイージーオープン密封容器の
密封性及び開封性(イージーオープン性ともいう)を左
右する重要な物性であり、シール強度が低いと密封容器
にシール漏れが生じ、また高いとピール性が悪くなり開
封が困難になるという問題がある。このため、シール強
度は上記範囲内の数値であることが理想的である。しか
しながら、実際の密封容器においては、シール時の条
件、環境温度、蓋材又は容器への内容物の付着等によ
り、シール強度に強弱のバラツキが発生する。従って、
このようなシール強度のバラツキの程度を考慮に入れて
シール強度を設定する場合、致命的な欠陥であるシール
漏れを防止するために、イージーオープン性を犠牲にし
てもシール強度を高めに設定しておく必要があった。
【0004】このような問題を改善する手段としては、
シール層とこれに隣接する層とのデラミネーションによ
り開封する方法(例えば特公昭50−37598 号公報)が開
示されている。しかしながら、通常のシール方式ではシ
ール層がうまく破断せず、内容物を取り出し難いという
問題がある。
【0005】また、剥離層と隣接層との切り離しを容易
にするためフランジ部に切り込みを設けた構造も開示さ
れている(特開昭62−251363号公報、同63−78号公報、
同63−25037 号公報等)。しかしながら、上記構造の容
器の場合には、製造段階において切り込み部分の容器周
縁を外側からシールしなければならないため、シール時
の位置設定に厳密な管理が必要になるという製造上の問
題がある。
【0006】また、シール層で剥離する方法も知られて
いるが、この方法では、フランジ部の周縁端部までシー
ルされているため剥離を周縁端部から開始する必要があ
り、容器形状の面で制約を受けるという問題がある。こ
の問題を解決する手段としては、特開昭63−96060 号公
報にフランジ部に剥離開始用切りかきと剥離停止用切り
かきを設置した発明が開示されている。しかしながら、
この発明ではシール盤のシール位置精度を厳密に設定す
る必要があるため、製造工程上の問題がある。
【0007】また特開昭63-307063 号公報にはヒートシ
ール部の内側端に凸状部を有するシール盤を押圧するこ
とにより凹部を設け多層材料からなる容器本体を層間剥
離させる易開封性包装体が開示されている。しかしなが
ら、この包装体は蓋材と本体容器との間のシール強度が
弱いため蓋材の剥離時にヒゲが出易かったり、ヒートシ
ール時に内側端に安定した凹部を設けることが不可能だ
ったりする等の問題がある。
【0008】本発明者は、上記問題を解決するべく、先
に、特定形状のフランジ部と蓋材とを凸型シール盤を用
いてシール盤の両側にシール層構成樹脂と隣接層構成樹
脂による樹脂溜まりを形成するようにシールする方法を
提案した(特許第1870793 号、特許第2739986 号、特許
第2739987 号、特許第2739988 号、特許第2739994
号)。これらの発明によれば、簡易な密閉容器であって
シール漏れの危険がなく、しかもシール条件に左右され
ずに安定したイージーオープン性が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
密封容器の分野において、容器形状や内容物等の多様化
及び流通の複雑化が著しいため、容器の内圧が予想外に
上昇することがあったり、運搬、落下時のフランジ部へ
の衝撃などが起こる場合がある。このため、密封容器の
シール強度をさらに高くする必要性が生じている。これ
に対し、上記先願発明は、イージーオープン性について
は十分に要求を満たしているものの、シール強度につい
ては上記の状況において、必ずしも十分ではなかった。
従って、本発明の目的は、これら先願発明を改良し、シ
ール強度性能及びイージーオープン性能により優れた密
閉容器及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、フランジ部に形成さ
れたヒートシール部の断面の両側端部と該両側端部間の
少なくとも1箇所とに前記隣接層及びシール層構成樹脂
の一部からなる樹脂溜まり部が形成されてなる密封容器
とすれば、少なくとも3個の瘤状の樹脂溜まり部が剪断
力又は横方向の作用力に対する抵抗となり、極めて優れ
たシール強度性能とイージーオープン性を発現できるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、シール層と該シール
層に隣接する隣接層とを少なくとも有し、該シール層と
該隣接層とのラミネート強度が300〜2000g/25mm
である多層シートから形成されたフランジ部のシール層
の厚みが10〜70μmである容器本体と、該容器本体
のフランジ部にヒートシールされた蓋材とからなる密封
容器であって、前記隣接層及びシール層構成樹脂の一部
からなる樹脂溜まり部が、該ヒートシール部の断面にお
ける両側端部と該両側端部間の少なくとも1箇所とに形
成されてなることを特徴とする密封容器を提供するもの
である。
【0012】また、本発明は、シール層と該シール層に
隣接する隣接層とを少なくとも有し、該シール層と該隣
接層とのラミネート強度が300〜2000g/25mmであ
る多層シートから形成されるフランジ部のシール層の厚
みが10〜70μmである容器本体のフランジ部と蓋材
とをシールする方法において、該フランジ部のうちヒー
トシールを望む部分を該部分の形状に合致する平板シー
ル盤又は凸型シール盤で加熱押圧して、前記隣接層及び
シール層構成樹脂の一部からなる第1樹脂溜まり部を該
ヒートシール部からはみ出すように形成してシールする
第1工程と、第1工程の該ヒートシール部内を該ヒート
シール部の幅よりも狭幅の凸型シール盤で加熱押圧し
て、前記隣接層及びシール層構成樹脂の一部からなる第
2樹脂溜まり部を該押圧部分からはみ出すように形成し
てシールする第2工程とを含み、且つ、該シール強度が
前記シール層と前記隣接層とのラミネート強度より大き
くなるようにシールすることを特徴とする密封容器の製
造方法を提供するものである。
【0013】また、本発明は、シール層と該シール層に
隣接する隣接層とを少なくとも有し、該シール層と該隣
接層とのラミネート強度が300〜2000g/25mmであ
る多層シートから形成されるフランジ部のシール層の厚
みが10〜70μmである容器本体のフランジ部と蓋材
とをシールする方法において、該フランジ部に凸型シー
ル盤を加熱押圧して、前記隣接層及びシール層構成樹脂
の一部からなる第2樹脂溜まり部を該押圧部からはみ出
すように形成してシールする第1工程と、第1工程の該
押圧部の幅よりも広幅で、且つヒートシールを望む部分
を該部分の形状に合致する平板シール盤又は凸型シール
盤で加熱押圧して、前記隣接層及びシール層構成樹脂の
一部からなる第1樹脂溜まり部を該押圧部分からはみ出
すように形成してシールする第2工程とを含み、且つ、
該シール強度が前記シール層と前記隣接層とのラミネー
ト強度より大きくなるようにシールすることを特徴とす
る密封容器の製造方法を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の密封容器において、容器
本体は、シール層と該シール層に隣接する隣接層とを少
なくとも有し、該シール層と該隣接層とのラミネート強
度が300〜2000g/25mmである多層シートから形成
したものであり、該容器本体の一部であるフランジ部に
は前記シール層が厚み10〜70μmで形成されてい
る。多層シートは、蓋材とヒートシール可能なシール層
と、シール層に隣接する隣接層とを少なくとも有するも
のであればよい。このような多層シートとしては、例え
ば、ポリエチレン系樹脂からなるシール層とポリプロピ
レン系樹脂からなる隣接層とで構成された単なる2層シ
ートや、該2層シートの隣接層側にさらに接着層、エチ
レン酢酸ビニル共重合体けん化物又はポリ塩化ビニリデ
ン系樹脂からなるバリア層、接着層及びポリプロピレン
系樹脂層をこの順に形成した6層シート等が挙げられ
る。また、多層シートは、金属、紙などの他材料の層を
含んでいてもよい。容器本体は、例えばシール層がフラ
ンジ部の最表面に位置するようにして多層シートを真空
成形したり、プラスチック等の基材で成形された容器本
体前駆体に多層シートを積層する等により形成される。
例えば、上記6層シートを真空成形して容器本体を形成
した場合、フランジ部の最表面がポリエチレン系樹脂か
らなるシール層、フランジ部の裏面及び容器本体の外層
がポリプロピレン系樹脂層になる。
【0015】容器本体のフランジ部において、シール層
と隣接層とのラミネート強度は、剥離角度180゜、剥
離速度200mm/minの条件で測定した時の値が300〜
2000g/25mm、好ましくは500〜1500g/25mmで
ある。また、シール層の厚さは10〜70μm、好まし
くは10〜30μmである。ラミネート強度及びシート
層厚さが上記範囲内にあると、所定形状の樹脂溜まり部
が形成されることと相まって、開封前には容器本体のフ
ランジ部と蓋材とがシール層で十分にシールされ密封性
に優れると共に、開封の際にはシール層と隣接層との間
で剥離が生じてイージーオープン性に優れる。一方、ラ
ミネート強度が300g/25mm未満であるか、又はシート
層厚さが10μm未満であると、シール強度が不足し密
封容器の密封性が低くなるため好ましくない。また、ラ
ミネート強度が2000g/25mmを越えるか、又はシート
層厚さが70μmを越えると、開封の際のピール強度が
大きくなってイージーオープン性が損なわれると共に、
ヒゲ等が発生して外観が悪くなるため好ましくない。
【0016】蓋材としては、前記フランジ部のシール層
と強固にヒートシール可能に形成されているものであれ
ばよく、例えば、蓋材表面の少なくともフランジ部とヒ
ートシールされる部分にシール層を形成したもの、蓋材
表面に特にシール層を形成せずに蓋材自体をヒートシー
ル可能な材質で形成したもの等が挙げられる。蓋材表面
にシール層を形成する場合、該蓋材のシール層は、前記
フランジ部のシール層と化学的性質が同様の材質で形成
されたものがシール性が高くなるため好ましく、特に同
一材料で形成されたものが最も好ましい。また、蓋材自
体は単層のものでもよく、バリア性の良好なアルミ箔、
ポリプロピレン等を含む多層フィルムで形成されたもの
でもよい。
【0017】以下、本発明の第1の実施の形態に係る密
封容器の製造方法について図1〜図6を参照して説明す
る。図1は本実施の形態例に係る製造方法において、第
1工程を容器本体等の断面を示して説明する模式図、図
2は第1工程を経た後のフランジ部の断面を拡大した模
式図、図3は第2工程を説明するフランジ部の断面の拡
大した模式図、図4は第2工程を経た後のフランジ部の
断面の拡大した模式図、図5は得られた密封容器を開封
する際のフランジ部の断面の拡大した模式図、図6は得
られた密封容器を開封した後のフランジ部の断面の拡大
した模式図である。図中、1は容器本体、2は蓋材、3
は容器本体1のフランジ部、4は隣接層、5はフランジ
部のシール層、6は蓋材のシール層、21は平板シール
盤、22は凸型シール盤である。
【0018】先ず、図1のようにフランジ部3を有する
上記容器本体1と上記蓋材2とを配置し、第1工程を行
う。図1において、容器本体1にはフランジ部3表面及
び内容物封入部表面の全面に、隣接層4、シール層5が
この順で積層され、蓋材2の表面にはシール層6が形成
されている。
【0019】平板シール盤21は、第1工程においてフ
ランジ部3のうちヒートシールを望む部分、すなわち、
フランジ部幅全体9をヒートシールするシール盤であ
り、平板シール盤の凸部31の形状が断面略矩形で且つ
その幅がフランジ部3の幅と略同一になっている。ま
た、適宜加熱手段等を備えると共に上下動することによ
り、フランジ部幅全体9を平板シール盤の凸部31でヒ
ートシールすると共に、ヒートシール部9の断面におけ
る両側端部61、61から、隣接層4及びシール層構成
樹脂を押し出して該樹脂の一部からなる瘤状の第1樹脂
溜まり部7、7を形成する。
【0020】また、平板シール盤の凸部31は、幅が3
〜15mm、好ましくは4〜10mmである。また、断面が
略矩形で且つ先端部の少なくともひとつの角がアール部
を有する場合、該角部の曲率は2〜120R、好ましく
は2〜60Rである。該曲率がこの範囲内にあると、加
熱押圧によりヒートシール部からはみ出して形成される
第1樹脂溜まり部を大きく形成することができるため、
イージーオープン性がより向上するため好ましい。ま
た、平板シール盤の表面はローレット加工されていると
シール強度が高くなるため好ましい。
【0021】第1工程では、平板シール盤21が図1の
矢印Aの方向に移動する等して、隣接層4、容器側のシ
ール層5及び蓋側のシール層6を所定の温度、圧力及び
時間で加熱押圧し、ヒートシール部9の両端部61、6
1から該隣接層4、容器側のシール層5及び蓋側のシー
ル層6構成樹脂の一部からなる第1樹脂溜まり部7、7
をはみ出すように形成してヒートシールする。ヒートシ
ールの際の条件としては、例えば加熱温度170〜20
0℃、圧力1〜5kg/cm2 、時間1〜5秒程度で行うこ
とができる。ヒートシールの際の平板シール盤の圧力が
大き過ぎると、第1樹脂溜まり部がはみ出し過ぎて第1
樹脂溜まり部中のシール層5が容器本体1の側部等と密
着し剥離し難くなり、イージーオープン性が損なわれる
おそれがあるため好ましくない。
【0022】図2において、容器本体1のフランジ部3
と蓋材2とは、第1工程におけるヒートシールで形成さ
れたヒートシール部9において容器側のシール層5及び
蓋側のシール層6が密着して密封されている。本実施の
形態例の密封容器は、該ヒートシールにより、容器側の
シール層5と蓋側のシール層6の間のピール強度が、隣
接層4とシール層5のラミネート強度300〜2000
g/25mmよりも高くなる。このため、開封の際には、隣接
層4とシール層5の間でのみ剥離が生じ、上記一定強度
のラミネート強度で開封することができる。なお、ヒー
トシール部は、シール層5、6等によりフランジ部3と
蓋材2とが上記ラミネート強度よりも高いピール強度で
密着性を有していればよく、ヒートシール後にシール層
5、6間に界面が存在するか否かはどちらでもよい。す
なわち、断面形状が図2のようにシール層5とシール層
6とが別々に実質的に2層として観察されるようであっ
てもよいし、またほとんどあるいは完全に樹脂が混在状
態となり実質的に同一化して1層として観察されるよう
であってもよい。
【0023】第1樹脂溜まり部7、7は、隣接層4及び
シール層構成樹脂5、6の一部からなる断面略瘤状のも
のであり、ヒートシール部9の断面における両側端部6
1、61からはみ出すように形成される。なお、例え第
1樹脂溜まり部が容器本体内にはみ出すとしてもその高
さは0.05〜0.5mm程度であるため、問題となるこ
とはない。
【0024】第1工程における第1樹脂溜まり部7、7
の形成により、隣接層4、容器側のシール層5及び蓋側
のシール層6の層の広がり方向に加えられる剪断力(図
2のX方向及びY方向)に対し抵抗を有するため、密封
容器の密封性(シール強度)が向上する。第1樹脂溜ま
り部7、7の大きさは、ヒートシール部の表面から0.
05mm以上、好ましくは0.5mm以上の高さになるよう
に形成されると、容器本体1と蓋材2との間に加えられ
る剪断力に対し抵抗を有し容器の密封性が向上するため
好ましい。
【0025】図3に示す第2工程では、凸型シール盤2
2が図3の矢印Bの方向に移動する等して、第1工程で
形成されたヒートシール部9内を所定の温度、圧力及び
時間でさらに加熱押圧し、ヒートシール部の隣接層4、
容器側のシール層5及び蓋側のシール層6の構成樹脂の
一部を押し出してこれらの樹脂からなる第2樹脂溜まり
部8、8をヒートシール部に形成する。第2樹脂溜まり
部8、8は、凸型シール盤22の凸部32の形状及び大
きさにより加熱押圧部分の断面における両側端部62、
62からはみ出すように形成する。第2工程における加
熱押圧の条件としては、例えば第1工程と同様の、例え
ば加熱温度170〜200℃、圧力1〜5kg/cm2 、時
間1〜5秒程度の条件で行うことができる。加熱押圧部
の深さは0.1〜3.0mm程度であると樹脂溜まりを形
成し易いため好ましい。
【0026】凸型シール盤22は、第1工程で形成され
たヒートシール部内をさらに狭幅の凸部で加熱押圧して
該加熱押圧部の両側端部又は一側端部に第2樹脂溜まり
部を形成するものであり、凸部の形状以外は、平板シー
ル盤と略同様のものを用いることができる。凸型シール
盤の凸部の形状としては、第2樹脂溜まり部を形成でき
ればよく、特に限定されるものではないが、例えば、図
3に示すように断面が略矩形状で凸部の幅が平板シール
盤21の凸部31の幅より狭幅なものが使用できる。ま
た、凸型シール盤は、第2樹脂溜まりをヒートシール部
の内で1以上形成すればよいため、例えば凸部の下面の
断面形状を容器の内側から外側に向かって上り傾斜する
ように形成し加熱押圧時に該押圧部の外側のみに第2樹
脂溜まり部が形成されるようにしたもの、凸部の下面の
断面形状を容器の内側から外側に向かって下り傾斜する
ように形成し内側のみに第2樹脂溜まり部が形成される
ようにしたもの等(図示せず)により第2樹脂溜まりを
ヒートシール部のうちの1箇所だけ形成するのでもよ
い。凸部が断面略矩形状の凸型シール盤である場合、そ
の凸部の幅は1〜5mm、好ましくは2〜3mmである。
【0027】図4に示すように、第2工程が終了する
と、フランジ部3には第1樹脂溜まり部7、7間のヒー
トシール部に、凸型シール盤22の加熱押圧でヒートシ
ール部の両端部62、62から押し出された隣接層4、
シール層5及びシール層6からなる瘤状の第2樹脂溜ま
り部8、8が形成される。第2樹脂溜まり部8、8の大
きさは、ヒートシール部の表面から0.05mm以上、好
ましくは0.1mm以上の高さになるように形成される
と、容器本体1と蓋材2との間に加えられる剪断力に対
し抵抗を有し容器の密封性が向上するため好ましい。
【0028】本実施の形態例の密封容器は、第1樹脂溜
まり部7、7に加えてさらに第2工程における第2樹脂
溜まり部8、8が形成され、隣接層4、シール層5及び
シール層6の層の広がり方向(図4のX方向及びY方
向)に加えられる剪断力に対し更に抵抗力が高くなりシ
ール強度が向上するため、密封容器の密封性に優れる。
また、本実施の形態における製造方法においては、第2
工程に止まらず、第2工程と同様の工程をさらに少なく
とも1回繰り返してもよい。すなわち、第2工程の後
に、第2樹脂溜まり部8、8間のヒートシール部内に更
に狭幅の凸型シール盤を加熱押圧して第3の樹脂溜まり
部を形成してもよい(不図示)し、更に第4工程又はこ
れ以後の工程により第4以上の樹脂溜まり部を形成して
もよい。樹脂溜まり部の数が増加すると、剪断力に対す
る抵抗力が高く、すなわちシール強度が高くなり容器の
密封性がさらに向上すると共に、開封時のイージーオー
プン性も向上する。
【0029】図5及び図6に示すように、密封容器を開
封する時には、蓋材2を図5の矢印Z方向(蓋材に対し
て垂直方向)に引っ張り上げる。この際、ヒートシール
部の最外部で容器の外側には一方の第1樹脂溜まり部7
が形成され、隣接部4とシール層5の間の界面は断面が
上方に弧を描く形状になっているため、一方の第1樹脂
溜まり部7における隣接部4とシール層5のラミネート
強度は、平板状における隣接層4とシール層5の間のラ
ミネート強度よりも低くなっている。このため、蓋材2
を矢印Z方向に引っ張り上げると、蓋材2の開封を容易
に開始することができる。
【0030】さらに、蓋材2を引っ張り上げてゆくと、
フランジ部3における蓋材2の剥離が容器の外側部の一
方の第2樹脂溜まり部8まで達するが、第2樹脂溜まり
部8においても、第1樹脂溜まり部7と同様の理由によ
り蓋材2の開封操作が容易に行われる。さらに、同様に
して他方の第2樹脂溜まり部8、他方の第1樹脂溜まり
部7の順にフランジ部における蓋材2を剥離していって
も、これら樹脂溜まり部8、7により開封操作が容易に
行われる。従って、本実施の形態例の密封容器は、開封
の際に、フランジ部の幅全体にわたって蓋材2の剥離に
要する力が少なくて済むため、イージーオープン性に優
れる。一方、密封時には、本発明の密封容器は、図4の
矢印X方向又はY方向(蓋材に対して水平方向)の力
(剪断力)に対して、第1樹脂溜まり部7及び第2樹脂
溜まり部8による瘤状の凸部が剪断力に対する抵抗とな
りシール強度が高いため、落下等により密封容器に図4
の矢印X方向又はY方向の力が加えられても、誤って開
封することが少ない。従って、本実施の形態例の密封容
器は、密封時に十分なシール強度を保ち密封性に優れる
と共に、開封時にはイージーオープン性に優れる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態における
密閉容器の製造方法について図7〜図11を参照して説
明する。図7は本実施の形態例の第1工程を説明する模
式図、図8は第1工程を説明するフランジ部の断面の拡
大した模式図、図9はフランジ部の断面の拡大した模式
図、図10は第2工程を経た後のフランジ部の断面の拡
大した模式図、図11は得られた密封容器を開封した後
のフランジ部の断面の拡大した模式図である。図中、第
1の実施の形態と同様の部材については同一符合を付し
てその説明を省略する。第2の実施の形態例における、
第1の実施の形態例との相違点は、フランジ部の両端部
に形成する第1樹脂溜まり部を該フランジ部の両端部を
除くフランジ部上に形成する点及びシール盤の凸状の押
圧面角に大きめのアールを付与した点である。すなわ
ち、本実施の形態例の平板シール盤23の凸部33及び
凸型シール盤24の凸部34が、第1の実施の形態例で
使用する平板シール盤21の凸部31及び凸型シール盤
22の凸部32よりもそれぞれ狭幅で且つ先端部の二つ
の角がアール部24a、24aを有する形状とすること
にある。
【0032】図7〜図11において、先ず、図7に示す
第1の実施の形態と同様の材料を用いた状態から、図8
に示す第1工程で第1凸型シール盤23を矢印Cの向き
に移動する等してヒートシール部及びその両側端部6
1、61に第1樹脂溜まり部7、7を形成する。第1凸
型シール盤23の凸部33の先端部の幅は、フランジ部
3の断面方向の幅よりも狭幅なため、第1樹脂溜まり部
7、7はフランジ部3の断面における両側端部を除いた
部分、すなわち該両側端部よりも内側に形成される。従
って、本実施の形態で形成される第1樹脂溜まり部7、
7は、第1の実施の形態の第1樹脂溜まり部のようにフ
ランジ部の側端部からはみ出して回り込んではいない。
【0033】次いで、第2工程において、第1工程で形
成したヒートシール部のうち第1樹脂溜まり部7、7が
形成された部分の間を、図9に示す第2凸型シール盤2
4で加熱押圧し、該加熱押圧部分の両側にはみ出した樹
脂により第2樹脂溜まり部8、8を形成する。本実施の
形態においては、第1凸型シール盤の凸部33及び第2
凸型シール盤の凸部34の先端部の2の角が曲率を有す
る形状に丸められている凸状に形成されているため、図
10に示すように、第1の実施の形態よりも、樹脂溜ま
り部が高く形成される。また、第1凸型シール盤の凸部
33及び第2凸型シール盤の凸部34の先端部が狭幅な
ため、上記のように第1樹脂溜まり部7、7はフランジ
部の側端に回り込まなくなる。
【0034】第2の実施の形態例で得られた密封容器の
使用方法は、第1の実施の形態例で得られた密封容器と
同様である。ただし、樹脂溜まり部が高く形成されるた
め、蓋材2の開封時には、図10のZ方向(蓋材2の垂
直方向)の力に対して第1樹脂溜まり部7等により容易
に開封することができる。ただし、図10の実施の形態
の密封容器においては、第1樹脂溜まり部7がフランジ
部の両側端に形成されていないため、蓋材2の開封開始
時には、第1の実施の形態の密封容器よりも若干イージ
ーオープン性を犠牲にするが、その分密封時のシール性
に優れるようになっている。さらに蓋材2を開封してゆ
くと、高く形成されている第1樹脂溜まり部7等によ
り、イージーオープン性により優れつつ開封でき、開封
時には、図11に示す状態になる。
【0035】本発明に係る密封容器において、樹脂溜ま
り部は、ヒートシール部の断面における両側端部の樹脂
溜まり部2箇所と、該ヒートシール部の断面における両
側端部の間に少なくとも1箇所との、合計少なくとも3
箇所以上に樹脂溜まり部が形成されてなる。該ヒートシ
ール部の断面における両側端部の間に形成される樹脂溜
まり部の数、位置及び大きさ等に特に制限はなく、シー
ル性及びイージーオープン性等を考慮して適宜形成すれ
ばよい。すなわち、一般に樹脂溜まり部が高く形成され
るほどシール強度及びイージーオープン性に優れ、樹脂
溜まり部がフランジ部の外側端部に近く形成されるほど
イージーオープン性に優れ、また樹脂溜まり部の数が多
いほどシール強度及びイージーオープン性に優れるが、
製品に要求される品質やコスト面等に鑑み、適宜その形
状、位置及び数等を選択すればよい。すなわち、本発明
の密封容器は、上記樹脂溜まり部の形状、位置及び数を
適宜選択することにより、密封容器に要求されるシール
強度及びイージーオープン性を自在に制御することがで
きる。
【0036】具体的には、ヒートシール部の断面におけ
る両側端部の間に形成される樹脂溜まり部を2箇所形成
し、ヒートシール部の断面における両側端部の2箇所と
合わせて合計4箇所の樹脂溜まり部を形成した密封容器
であれば、そのフランジ部3の断面は、図4や図10の
ようになる。本発明の密封容器は、例えば、上記本発明
の製造方法により得ることができるが、上記製造方法に
限られずに製造することができる。例えば、上記第1及
び第2の実施の形態例における第1工程と第2工程を逆
の順序で行う方法でも本発明の密封容器は得られる。す
なわち、第1工程はフランジ部に凸型シール盤を加熱押
圧して、前記隣接層及びシール層構成樹脂の一部からな
る第2樹脂溜まり部を該押圧部からはみ出すように形成
してシールする。次で、第2工程は、第1工程の該押圧
部の幅よりも広幅で、且つヒートシールを望む部分を該
部分の形状に合致する平板シール盤又は凸型シール盤で
加熱押圧して、前記隣接層及びシール層構成樹脂の一部
からなる第1樹脂溜まり部を該押圧部分からはみ出すよ
うに形成してシールする方法である。また、更には本発
明の製造方法の第1工程において複数の凸部を有するシ
ール盤を用い、一挙にヒートシール部の断面における両
側端部と該両側端部間の少なくとも1箇所とに樹脂溜ま
り部を形成して、本発明の密封容器を得ることもでき
る。
【0037】以上、本発明に係る密封容器及びその製造
方法について説明したが、本発明は、上記実施の形態例
以外の適宜の設計変更が可能である。例えば、平板シー
ル盤21の凸部の形状は、ヒートシールした後に第1樹
脂溜まり部が該ヒートシール部の両側端部にはみ出して
形成できるものであり、断面が略矩形以外に、断面が略
矩形で且つ凸部の先端部の少なくともひとつの角が曲率
を有するアール部を有するものでもよい。また、ヒート
シール部の深さは、特に制限されないが、0.1〜3.
0mm程度であると樹脂溜まりを形成し易いため好まし
い。
【0038】また、上述の如く、ヒートシール部は、フ
ランジ部3の断面における幅全体又は幅の一部に形成さ
れるが、ヒートシール部がフランジ部3の断面における
幅の一部、すなわちフランジ部3の幅より狭幅に形成さ
れる場合、ヒートシール部は、ヒートシール部の両側端
部がフランジ部3の両側端部を除く部分に形成されてい
ても、またヒートシール部の一側端部がフランジ部3の
外側又は内側端部の一方に位置するように形成されてい
てもよい。ヒートシール部がフランジ部3の断面におけ
る幅の一部に形成された場合は、第1樹脂溜まり部7、
7は、第1樹脂溜まり部の一方がフランジ部3の断面に
おける容器の外側及び内側の一方にはみ出すように形成
され、他方がフランジ部3の両側端部を除く部分に形成
されていてもよい。
【0039】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限
するものではない。
【0040】実施例1 (密封容器の作製)まず、密度0.955、メルトイン
デックス5g/10min の高密度ポリエチレン(HDPE)から
なるシール層と、メルトインデックス0.5g/10min の
ポリプロピレン(PP)からなる隣接層とで構成される全
体の厚さ850μm の2層シートを共押し出し法で作製
した。次に、この2層シートを隣接層が容器本体の外
層、シール層が容器本体の内層になるように真空成形し
て、内径66mm、フランジ外径76mm(フランジ部10
mm)、高さ24mm、容量70ccの容器本体を得た。容器
本体は、フランジ部の厚さが800μm 、シール層の厚
さが20μm 、シール層と隣接層とのラミネート強度が
800g/25mmであった。 (第1工程)この容器本体に水を満杯に充填した後、容
器本体のフランジ部に、2軸延伸6−6ナイロン(ONY
)25μm /HDPE60μm の2層シートからなる蓋材
をHDPE層をフランジ部側にして重ね、凸部の断面が矩形
で、凸部の幅5.0mm、高さ0.2mmのシール盤を用い
て、180℃、2.0kg/cm2 、1.5秒の条件でフラ
ンジ部を熱封着(ヒートシール)した。 (第2工程)次に、第一工程で熱封着したヒートシール
部の幅方向のほぼ中央部を、凸部の断面が略矩形で且つ
先端部の角が丸められた形状で、角の丸められた部分の
曲率2R、幅3.0mm、高さ0.2mmのシール盤を用い
て、180℃、2.0kg/cm2 、1.5秒の条件で加熱
押圧し密封容器を作製した。得られた密封容器を、下記
条件の落下テスト及び開封性で評価した。結果を表1に
示す。
【0041】(密封容器の評価) ・落下テスト:密封容器を、コンクリート上の高さ80
cmの所から容器底面を下にして自然落下させ、蓋材が破
壊されるまでの回数を調べた。 ・開封性:密封容器の蓋材を開封した際の開封し易さを
感覚で評価した。評価は「非常に開封し易い」は◎印で
示し、「開封し易い」は○印で示す。
【0042】実施例2 実施例1における第1工程と第2工程の順序を入替え、
第2工程を行った後に、第1工程を行った以外は、実施
例1と同様にして密封容器を作製した。すなわち、先
ず、フランジの中央部を実施例1の第2工程で使用の凸
型シール盤で熱封着(ヒートシール)し、次いで、該熱
封着部を含む部分を実施例1の第1工程で使用の凸型シ
ール盤で熱封着(ヒートシール)した。得られた密封容
器を、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
【0043】比較例1 第2工程を省略した以外は、実施例1と同様にして密封
容器を作製した。得られた密封容器を、実施例1と同様
に評価した。結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1の結果より、同様の材料を用いつつ
も、実施例1のようにヒートシール部の両側端部に樹脂
溜まりを形成すると共に、さらに該ヒートシール部にも
樹脂溜まりを形成すると、落下強度(シール強度)及び
開封性(イージーオープン性)に優れることがわかる。
【0046】
【発明の効果】本発明の密封容器の製造方法によれば、
第1工程で第1樹脂溜まりをヒートシール部の両側端部
に形成し、第2工程で該ヒートシール部内にさらに第2
樹脂溜まりを形成することにより、得られる密閉容器の
シール強度とイージーオープン性は極めて優れたものと
なる。また、さらに第2工程と同様の工程を少なくとも
1回繰り返すことにより樹脂溜まりの数を増加させるこ
とができ、樹脂溜まりの形状、位置、数を制御すること
により、シール強度、イージーオープン性を制御するこ
とができる。また、本発明の密封容器によれば、容器本
体と蓋材とのヒートシール部の断面における両側端部と
該両側端部間の少なくとも1箇所とに隣接層及びシール
層構成樹脂の一部からなる樹脂溜まり部が形成されるた
め、シール強度及びイージーオープン性に優れる。ま
た、樹脂溜まり部の形状、位置、数等を制御することに
より、シール強度及びイージーオープン性を自在に制御
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法の第
1工程を説明する模式図である。
【図2】第1工程を経た後のフランジ部の断面の拡大し
た模式図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法の第
2工程を説明するフランジ部の断面の拡大した模式図で
ある。
【図4】第2工程を経た後のフランジ部の断面の拡大し
た模式図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法で得
られた密封容器を開封する際のフランジ部の断面の拡大
した模式図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る製造方法で得
られた密封容器を開封した後のフランジ部の断面の拡大
した模式図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る製造方法の第
1工程を説明する模式図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る製造方法の第
1工程を説明するフランジ部の断面の拡大した模式図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る製造方法の第
2工程を説明するフランジ部の断面の拡大した模式図で
ある。
【図10】第2工程を経た後のフランジ部の断面の拡大
した模式図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る製造方法で
得られた密封容器を開封した後のフランジ部の断面の拡
大した模式図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 蓋材 3 フランジ部 4 隣接層 5 フランジ部のシール層 6 蓋材のシール層 7 第1樹脂溜まり部 8 第2樹脂溜まり部 9 ヒートシール部 21、23 平板シール盤 22、24 凸型シール盤 31、33 平板シール盤の凸部 32、34 凸型シール盤の凸部 61、62 ヒートシール部の両端部
フロントページの続き (72)発明者 徳田 宏一 東京都品川区東品川2丁目5番8号 住友 ベークライト株式会社内 Fターム(参考) 3E067 BA07A BB01A BB11A BB14A BB15A BB16A BC07A CA24 EA06 EA35 EA36 GD08 3E084 AA24 AA37 BA01 BA08 BA09 FA09 FD13 GB12 HA03 HB01 HC08 HD01 3J046 AA01 AA13 BA01 BC13 CA03 DA10 EA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール層と該シール層に隣接する隣接層
    とを少なくとも有し、該シール層と該隣接層とのラミネ
    ート強度が300〜2000g/25mmである多層シートか
    ら形成されるフランジ部のシール層の厚みが10〜70
    μmである容器本体と、該容器本体のフランジ部にヒー
    トシールされた蓋材とからなる密封容器であって、前記
    隣接層及びシール層構成樹脂の一部からなる樹脂溜まり
    部が、該ヒートシール部の断面における両側端部と該両
    側端部間の少なくとも1箇所とに形成されてなることを
    特徴とする密封容器。
  2. 【請求項2】 シール層と該シール層に隣接する隣接層
    とを少なくとも有し、該シール層と該隣接層とのラミネ
    ート強度が300〜2000g/25mmである多層シートか
    ら形成されるフランジ部のシール層の厚みが10〜70
    μmである容器本体のフランジ部と蓋材とをシールする
    方法において、 該フランジ部のうちヒートシールを望む部分を該部分の
    形状に合致する平板シール盤又は凸型シール盤で加熱押
    圧して、前記隣接層及びシール層構成樹脂の一部からな
    る第1樹脂溜まり部を該ヒートシール部からはみ出すよ
    うに形成してシールする第1工程と、第1工程の該ヒー
    トシール部内を該ヒートシール部の幅よりも狭幅の凸型
    シール盤で加熱押圧して、前記隣接層及びシール層構成
    樹脂の一部からなる第2樹脂溜まり部を該押圧部分から
    はみ出すように形成してシールする第2工程とを含み、
    且つ、該シール強度が前記シール層と前記隣接層とのラ
    ミネート強度より大きくなるようにシールすることを特
    徴とする密封容器の製造方法。
  3. 【請求項3】 シール層と該シール層に隣接する隣接層
    とを少なくとも有し、該シール層と該隣接層とのラミネ
    ート強度が300〜2000g/25mmである多層シートか
    ら形成されるフランジ部のシール層の厚みが10〜70
    μmである容器本体のフランジ部と蓋材とをシールする
    方法において、 該フランジ部に凸型シール盤を加熱押圧して、前記隣接
    層及びシール層構成樹脂の一部からなる第2樹脂溜まり
    部を該押圧部からはみ出すように形成してシールする第
    1工程と、第1工程の該押圧部の幅よりも広幅で、且つ
    ヒートシールを望む部分を該部分の形状に合致する平板
    シール盤又は凸型シール盤で加熱押圧して、前記隣接層
    及びシール層構成樹脂の一部からなる第1樹脂溜まり部
    を該押圧部分からはみ出すように形成してシールする第
    2工程とを含み、且つ、該シール強度が前記シール層と
    前記隣接層とのラミネート強度より大きくなるようにシ
    ールすることを特徴とする密封容器の製造方法。
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