JPH05134839A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示画面上の各種シンボルを選択指示するこ
とにより、つぎの動作を実行する情報処理装置の操作性
を向上する。 【構成】 表示装置１９の表示画面に表示された各種シ
ンボルをタッチパネル１６により選択指示する。タッチ
パネル１６を操作することにより表示画面に指示シンボ
ルが表示され、その指示シンボルを表示画面を表示され
た各種シンボルの中から、つぎの動作として選択したシ
ンボルの指示領域に重ねる。これにより選択されたシン
ボルの指示領域の表示状態が変化するようにＣＰＵ１１
が動作する。これにより、つぎの動作に移行する際に指
示内容の確認ができてから実行されるので、操作性が向
上し、かつ確実な情報選択が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種情報を処理する情
報処理装置において、表示装置に表示された文字，図
形，表，グラフ，画像等の様々な表示要素から任意の要
素を選ぶ機能を有する情報処理装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、情報処理装置は、ハードウェアの
進歩や、操作性・処理性の改善，向上等により、文字デ
ータのみでなく、図形データ，表データ，グラフデー
タ，画像データ等の多くのデータを同一装置上で同時に
編集・処理するものが増えてきた。それに用いる表示装
置に表示された各種シンボルをポインティングデバイス
などの入力装置で選択し、その選択によりつぎの動作の
指示がなされる機能を有するのが一般的である。従来の
この機能は入力装置にキーボードなどを用いる場合は、
表示画面上にあるカーソル表示を移動させて、目的とす
るシンボル領域にカーソルが達したとき、選択の指示を
行うことで、指示が完了する。また、入力装置としてタ
ッチパネルのように、画面面積に対応したものを用いる
場合は、表示画面に透明なものを取りつけて表示画面上
のシンボル領域を直接押圧するなどして指示するか、パ
ネル上にすでに目的とするシンボルが印刷されていて、
それを押圧するなどして指示することで指示選択が完了
する。いずれの場合も指示選択する際には入力装置に設
けられた指示手段（スイッチなどを用いるかして、その
クリック動作で指示を確認する）の動作を確認して、そ
の動作を終了していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の情
報処理装置におけるシンボル選択方式では、選択要素と
なる表示画面上の各種シンボルの指示の決定がポインテ
ィングデバイスなどの入力装置のクリック操作で決定し
てしまうので、操作者は、選択を目的とするシンボル領
域をシステムが認識していることを確認しながら選択操
作を行う必要があった。しかもタッチパネルのような入
力装置においては、システムが認識した。目的とする動
作をしたいシンボル領域をリアルタイムで表示する機能
を備えていないため、どのシンボル領域が指示されてい
るかを確認することができず、操作者が意図した選択要
素と実際にシステムが選択状態にした選択要素にしばし
ば食い違いが発生し、表示されたシンボルの選択操作の
操作性を著しく悪化させていた。本発明は上記課題に留
意し、表示画面上の各種シンボルの選択指示の操作性が
良く、その指示が確実に行える情報処理装置を目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の情報処理装置は表示装置に表示された各種
シンボルによる指示領域を入力装置により座標指示する
ことにより目的とする動作を指示する機能を有する情報
処理装置において、入力装置により操作を開始するとと
もに指示用のシンボル（指示シンボル）が表示装置の表
示画面に表示され、入力装置によりこの指示シンボルを
表示画面上の指示領域に重なることにより、その指示領
域として表示されているシンボル表示が変化するように
制御する制御手段を有するものである。

【０００５】

【作用】上記構成の本発明の情報処理装置は、タッチパ
ネルなどの入力装置を操作することにより表示装置の表
示画面の指示シンボルが表示され、さらに入力装置を操
作することにより必要なときは表示画面上を指示シンボ
ルを移動させ、目的とする動作を表示するシンボルの指
示領域にこの指示シンボル到達せしめることで操作指示
が行えるものである。この指示シンボルが目的とする動
作を表示するシンボルの指示領域に達すると、このシン
ボルの指示領域が色が変化するか、点滅するかなどし
て、その指示が可能なことを表示状態を変えて表現する
ものである。

【０００６】この指示領域の表示の変化により、この指
示領域に示された動作を指示することが可能な状態にな
ったことが確認できるので、何らかのつぎの動作（たと
えばスイッチを押すか、タッチパネルの場合はタッチパ
ネルから手を離す）によりその指示領域に示された動作
を実行することができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例の情報処理装置を図
面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の一実施例
における情報処理装置のブロック図である。構成要素と
して１１は本装置の制御を司り、また必要な演算などを
行う制御手段としての中央演算処理装置（以下、ＣＰＵ
と称す。）、１２は様々なプログラムやデータを保存す
るファイル装置としてのハードディスク装置、１３は様
々なプログラムやデータを記憶する主記憶装置、１４は
キーボードやマウスタッチパネル等の様々な入力装置を
管理する入力デバイス管理装置、１５は入力装置として
の文字などを入力するキーボード、１６は同じく入力装
置としての座標等のデータを入力するタッチパネル、１
７は情報を表示装置に可視表示するための表示用ランダ
ムアクセスメモリー（以下、Ｖ−ＲＡＭと称す。）１８
はＶ−ＲＡＭ１７内の情報を編集・制御する表示制御装
置、１９は表示制御装置１８で編集制御された情報を表
示する表示装置、２０はＣＰＵ１１とその他の装置との
間で情報のやり取りを行うためのＢＵＳである。

【０００８】以上のように構成された本実施例の情報処
理装置における動作及び操作方法を図２〜図５を用いて
説明する。図２はイベントの発生から、操作者によって
示された指示領域を決定し、表示中の各種シンボルによ
る指示領域の中から指示された指示領域に存在する動作
の実行までの一連の処理の流れを示すフローチャートで
ある。ステップ１では、情報集処理中に発生する、操作
者による情報編集操作のイベントを取り出しが行われ
る。ステップ２では、ステップ１で取り出したイベント
の種類を判定する。判定した結果、イベントの種類がタ
ッチパネル１６の押下または、ドラッグ操作ならばステ
ップ５へ、タッチパネル１６から指を離す操作ならばス
テップ４へ進み、それ以外の場合にはステップ３へ進
む。ステップ５では、操作者によって現在タッチパネル
１６が指などの指示物で押下されている座標を求め、そ
の座標が含まれる指示領域を示すシンボルが何らかの表
示変化を表示しステップ１へ戻る。

【０００９】ステップ４では、タッチパネル１６から指
が離れた時に選ばれていた座標をもとに表示中の各種シ
ンボルによる指示領域の中から選択する要素を決定しそ
の要素を選択状態にしてステップ１へ戻る。

【００１０】ステップ３では、操作の種類に従って選択
されている要素に拡大／縮小／変形／回転／移動などの
その時の編集処理モードに合った編集を加える。

【００１１】図３〜図５は、本発明を用いた情報処理装
置において図３の表示装置１９の表示画面に表示された
目的とするつぎの動作を表わす各種シンボル（シンボル
３２ａ〜３２ｄ）の中からシンボル３２ａを選択する前
述のステップ５の段階の選択操作及びその時のシンボル
３２ａの表示変化を示す例である。

【００１２】まず、操作者はタッチパネル１６の表面を
指３０で押圧すると、図３に示すように表示装置１９の
表示画面上に指示用のシンボル、すなわち指示シンボル
３１が表示される。この指示シンボル３１は指３０をタ
ッチパネル１６上を押圧したまま移動すると、それにと
もなって標示画面上を移動する。一方標示画面上には本
実施例ではつぎの動作を決定するためのシンボル３２ａ
〜３２ｄが表示されており、目的とするシンボル３２ａ
を選択指示するため、指３０を移動させて指示シンボル
３１がシンボル３２ａの６角形の指示領域に重なるよう
に座標指示をする。その重なった状態を図４に示してい
る。

【００１３】このように指示シンボル３１がシンボル３
２ａの指示領域に達すると図５に示すように、シンボル
３２ａはその周囲に指示シンボル３１が分解して配置し
たようなマーカ３１ａが表示され、シンボル３２ａが選
択されたことを表示する。この表示変化はシンボルの形
状や色などその変化が明確に判るものであればどのよう
なものでも良い。このシンボル３２ａが選択されたこと
を確認してから、タッチパネル１６から指３０を離すこ
とにより、シンボル３２ａの６角形が取り込まれ、作図
などに用いられる動作が実行される。これらの動作はタ
ッチパネル１６における指示を入力デバイス管理部で処
理し、ＣＰＵ１１により表示制御装置１８を制御して、
表示装置１９の表示画面に表わされる。

【００１４】また、表示画面上のシンボル３２ｅを指示
シンボル３１で指示した場合は、シンボル３２ｅが同様
に選択されたことを示す表示変化を示すとともに、タッ
チパネル１６から指３０を離すことにより、表示画面上
に作表データが表示される動作が実行される。

【００１５】このように、指示シンボル３１を、表示画
面に表示されたつぎの動作を決定するためのシンボルの
指示領域に重ねることで、まず選択されたことを示す指
示領域の表示変化が起り、その指示領域が選択されたこ
とが明確に判るため、確実につぎの実行動作に移行する
ことができる。とくにタッチパネル１６を用いた場合
は、タッチパネル１６に指などによる指示があったとき
に指示シンボル３１が表示画面に現われ、指示領域の選
択が確認されたときにタッチパネル１６から指などによ
る指示を解除することにより、選択された上記指示領域
に示されるつぎの動作が実行されるようにすると座標指
示操作が容易で、かつ確実なものとなる。

【００１６】

【発明の効果】以上の発明から明らかなように、本発明
の情報処理装置は、表示装置に表示されたつぎの動作を
決定するシンボルの指示領域に、入力装置による指示シ
ンボルを重ねることにより、この指示領域の表示状態が
変化するような制御手段を設けている。このため、つぎ
の動作の実行の際に表示画面上の各種シンボルの指示領
域の表示状態の変化を確認してから実行指示が可能とな
り、誤りのない確実な座標指示が可能となる。従って本
発明を用いることで、選択操作の操作性を著しく向上さ
せることができ、優れた情報選択機能を有する情報処理
装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の情報処理装置の構成を示す
ブロック図

【図２】同実施例の情報処理装置の動作を示すフローチ
ャート

【図３】同実施例の情報処理装置の動作を示すパターン
図

【図４】同実施例の情報処理装置の動作を示すパターン
図

【図５】同実施例の情報処理装置の動作を示すパターン
図

【符号の説明】 １１ ＣＰＵ（制御手段） １２ ハードディスク装置（ファイル装置） １５ キーボード（入力装置） １６ タッチパネル（入力装置） １９ 表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種情報が記憶されているファイル装置
   と、前記ファイル装置からの情報を読み出す指示や情報
   入力を行う入力装置と、前記入力装置による操作内客を
   表示する表示装置とを具備し、前記入力装置による前記
   表示装置の表示画面上の座標指示が、前記入力装置によ
   る操作開始とともに前記表示画面上に指示シンボルが表
   示され、前記表示画面上の指示領域に前記指示シンボル
   を重ねることにより前記指示領域の表示が変化すること
   により行われる制御手段を有する情報処理装置。
2. 【請求項２】 入力装置による座標指示が、タッチパネ
   ルで行われる場合には前記タッチパネルに指示物が触れ
   たときにシンボルが表示され、前記指示物が前記タッチ
   パネルから離れたときに座標指示が完了するようにした
   請求項１記載の情報処理装置。