JPH05131770A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

Info

Publication number
JPH05131770A
JPH05131770A JP2459992A JP2459992A JPH05131770A JP H05131770 A JPH05131770 A JP H05131770A JP 2459992 A JP2459992 A JP 2459992A JP 2459992 A JP2459992 A JP 2459992A JP H05131770 A JPH05131770 A JP H05131770A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
heat
protective layer
resistant protective
polyisocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2459992A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariyuki Harada
成之 原田
Yoshihiko Hiyoshi
好彦 日吉
Takeshi Yuyama
武 湯山
Keiji Taniguchi
圭司 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2459992A priority Critical patent/JPH05131770A/ja
Priority to US07/946,609 priority patent/US5352527A/en
Publication of JPH05131770A publication Critical patent/JPH05131770A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/42Intermediate, backcoat, or covering layers
    • B41M5/44Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by the macromolecular compounds
    • B41M5/443Silicon-containing polymers, e.g. silicones, siloxanes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/913Material designed to be responsive to temperature, light, moisture
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10S428/914Transfer or decalcomania
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]
    • Y10T428/24851Intermediate layer is discontinuous or differential
    • Y10T428/24868Translucent outer layer
    • Y10T428/24876Intermediate layer contains particulate material [e.g., pigment, etc.]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31652Of asbestos
    • Y10T428/31663As siloxane, silicone or silane

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 アミノ変性ポリシロキサンとポリイソシアネ
ート及び/又はアミノ変性ポリシロキサン(若しくは芳
香族ジアミン)/ポリイソシアネート反応生成物とから
なる、あるいはアルコール変性ポリシロキサン、ポリイ
ソシアネート及びアルコール変性ポリシロキサン/ポリ
イソシアネート反応生成物からなる耐熱保護層を支持体
下面に設ける。 【効果】 スティッキング、しわ及び支持体の破断を発
生させることなく、高エネルギー印字、多数回印字又は
高速度印字等の条件下においても、良好な印字品質が得
られると共に、耐ブロッキング性及び耐サーマルヘッド
カス性にも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスリップ性、耐熱性、耐
サーマルヘッドカス性及び耐ブロッキング性に優れた熱
転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピューターやワードプロ
セッサーなどの出力プリントを熱転写方式によって印字
する場合には、支持体の一方の面に熱転写性インク層を
設けた熱転写記録媒体が使用されている。そうした熱転
写記録媒体は、一般に、支持体として厚さ10〜20μ
mのコンデンサ紙やパラフィン紙のような紙あるいは厚
さ3〜20μmのポリエステルやセロファンのようなプ
ラスチックのフィルムを用い、その上にワックスに顔料
や染料等の着色剤を混合した熱転写性インクをコーティ
ングにより設けて製造したものである。
【0003】上記熱転写記録媒体において、支持体とし
てポリエチレンテレフタレートフィルム等のフィルムを
用いた場合、記録時に加熱されるサーマルヘッドによっ
て支持体の一部が溶融して、サーマルヘッドに融着する
ことがある。スティッキングと言われるこの現象は、印
字品質を著しく低下させると共に、支持体がサーマルヘ
ッドに焼き付いて、熱転写記録媒体の搬送を不可能にす
る。
【0004】このスティッキング現象を防止するため、
支持体の一方に耐熱保護層を形成する技術がある。例え
ば、特開昭55−7467号及び同63−172688
号公報等には、支持体の一方にシリコーン樹脂、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂又はセルロース樹脂等
からなる耐熱保護層を設けることが提案されている。ま
た、特開昭60−201989号公報には、芳香族ポリ
アミドからなる耐熱保護層を設けることが提案されてい
る。これらの耐熱性樹脂層は、サーマルヘッド直下での
動摩擦力が大きいため搬送不良が発生し、長時間印字に
よってサーマルヘッドが摩耗する等の問題が発生する。
【0005】一方、高耐熱性樹脂からなる耐熱保護層
に、シリコーンオイルを包含させる方法が提案されてい
る。この方法では、シリコーンオイルが耐熱保護層上面
に浮出し、シリコーンオイルがインク面に移行し、印字
品質が低下する。この問題を解決するために、特開昭6
1−184717号及び同62−220385号公報で
は、シリコーン変性ポリウレタン樹脂からなる背面(耐
熱保護)層を設けている。該樹脂は、良好なスべリ性を
有するが、サーマルヘッドの熱により軟化又は溶融する
ため、比較的高いエネルギーの印字では支持体が破断す
る。また、50℃以上の環境では離型性が弱いため、背
面層に接するインク層が背面層に移動する、所謂ブロッ
キングと言われる現象が発生する。
【0006】また、特開昭61−143195号公報に
は、シリコーングラフト又はブロックアクリル系共重合
体からなる背面層を設けることが提案されている。シリ
コーングラフト又はブロックアクリル系共重合体からな
る背面層は、スベリ性に優れスティッキング現象を防止
し、耐熱性及び耐ブロッキング性に優れている。しか
し、シリコーングラフト又はブロックアクリル系共重合
体は、成膜性に劣るため、該共重合体からなる背面層は
連続印字の際、サーマルヘッドによりけずられ、サーマ
ルヘッド付近に白色物が付着あるいは融着し、印字品質
品を低下させるという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、こ
れまで熱転写記録媒体の耐熱保護層として、種々のもの
が提案されているが、高エネルギー印字、長時間印字等
の条件下では、搬送不良やサーマルヘッドの摩耗が発生
したり、あるいは支持体の破断等が発生したりなどし
て、印字品質の低下を引き起こし、しかも耐ブロッキン
グ性、耐サーマルヘッドカス性等の面も不充分であっ
て、未だ満足されるものは見出されていないのが現状で
ある。
【0008】従って、本発明の目的は、上記のような課
題を解決した、即ち高エネルギー印字、多数回印字又は
高速度印字等の条件下においても、スティッキング現
象、しわ及び支持体の破断が発生することなく、良好な
印字品質が得られると共に、耐ブロッキング性及び耐サ
ーマルヘッドカス性に優れた熱転写記録媒体を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、支持体下面に、変性ポリシロキサンとポ
リイソシアネート及び/又は変性ポリシロキサン(若し
くは芳香族ジアミン)/ポリイソシアネート反応生成物
とからなる耐熱性保護層等を設けた熱転写記録媒体が、
上記目的に適合することを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0010】即ち、本発明によれば、支持体上面に熱転
写性インク層を設け且つ支持体下面に耐熱保護層を設け
てなる熱転写記録媒体において、該耐熱保護層がアミノ
変性ポリシロキサンとポリイソシアネート及び/又はア
ミノ変性ポリシロキサン/ポリイソシアネート反応生成
物とからなることを特徴とする熱転写記録媒体が提供さ
れる。
【0011】また、本発明によれば、支持体上面に熱転
写性インク層を設け且つ支持体下面に耐熱保護層を設け
てなる熱転写記録媒体において、該耐熱保護層がアミノ
変性ポリシロキサンとポリイソシアネート及び/又は芳
香族ジアミン/ポリイソシアネート反応生成物とからな
ることを特徴とする熱転写記録媒体が提供される。
【0012】更に、本発明によれば、支持体上面に熱転
写性インク層を設け且つ支持体下面に耐熱保護層を設け
てなる熱転写記録媒体において、該耐熱保護層がアミノ
変性ポリシロキサン、ポリイソシアネート及びアルコー
ル変性ポリシロキサン/ポリイソシアネート反応生成物
からなることを特徴とする熱転写記録媒体が提供され
る。
【0013】本発明の熱転写記録媒体は、支持体下面
に、前記化合物からなる耐熱保護層を設けたことから、
スティッキング、しわ及び支持体の破断を発生させるこ
となく、高エネルギー印字、多数回印字又は高速度印字
等の条件下においても、良好な印字品質が得られると共
に、耐ブロッキング性及び耐サーマルヘッドカス性に優
れたものとなる。
【0014】以下本発明を更に詳しく説明する。第1の
発明は、支持体下面にアミノ変性ポリシロキサンとポリ
イソシアネート及び/又はアミノ変性ポリシロキサン/
ポリイソシアネート反応生成物とからなる耐熱保護層、
好ましくはアミノ変性ポリシロキサン、ポリイソシアネ
ート及びアミノ変性ポリシロキサン/ポリイソシアネー
ト反応生成物からなる耐熱保護層、を設けたことを特徴
とする。
【0015】本発明で使用されるアミノ変性ポリシロキ
サンは、シロキサンセグメントの末端又は側鎖にアミノ
基を有する化合物であり、好ましいものとしては下記の
化1〜化7に示す化合物が挙げられる。もちろん、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0016】
【化1】 (上式中、R1,R2,R3及びR4は−CH3又は−OCH3
基を、R5及びR6は炭素数1以上のアルキル基を、並び
にm及びnは1〜20の整数を、夫々表わす。)
【化2】 (上式中、R1,R2,R3及びR4は−CH3又は−OC
3基を、R5は炭素数1以上のアルキル基を、並びにm
及びnは1〜20の整数を、夫々表わす。)
【化3】 (上式中、nは1〜300の整数を表わす。)
【化4】 (上式中、R7は炭素数1〜10のアルキル基を、また
nは1〜300の整数を、夫々表わす。)
【化5】 (上式中、nは2〜20の整数を表わす。)
【化6】
【化7】 (上式中、R8は炭素数1以上のアルキル基を、並びに
l,m及びnは1〜300の整数を、夫々表わす。)
【0017】また、本発明で使用されるポリイソシアネ
ートは、脂肪族あるいは芳香族化合物中に少なくとも2
個のイソシアネート基を有する化合物である。その具体
例としては、例えば次の化合物が挙げられる。
【0018】トルエン−2,4−ジイソシアネート、ト
ルエン−2,6−ジイソシアネート、4−メトキシ−
2,4−ジイソシアネート、4−イソプロピル−1,3
−フェニレンジイソシアネート、4−クロロ−1,3−
フェニレンジイソシアネート、4−ブトキシ−1,3−
フェニレンジイソシアネート、2,4−ジイソシアネー
ト−ジフェニルエーテル、4,4−メチレンビス(フェ
ニルイソシアネート)、1,5−ナフタレンジイソシア
ネート、ベンジジンイソシアネート、o−ニトロベンジ
ジンジイソシアネート、4,4−ジイソシアネートジベ
ンジル、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニ
レンジイソシアネート、1,3−キシレンジイソシアネ
ート、1,4−キシレンジイソシアネート等。
【0019】また、上記のポリイソシアネートと他の化
合物との付加体、例えば次の化8〜化14で示される化
合物も挙げられる。
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【0020】本発明で使用されるアミノ変性ポリシロキ
サン/ポリイソシアネート反応生成物は、アミノ基に対
するイソシアネート基の官能基比が、1分子中で1以
上、好ましくは1〜2で、等モル又はアミノ変性ポリシ
ロキサン過剰の状態で、有機溶媒中、触媒の存在下又は
不存在下で、0〜150℃、好ましくは20〜80℃の
温度で、10分間〜10時間反応させることによって得
られる。
【0021】アミノ変性ポリシロキサン/ポリイソシア
ネート反応生成物のキャストフィルムの機械特性は、引
張強度が100〜700kg/cm2、破断伸度が50
%以上であることが好ましく、特に好ましくは、引張強
度は150〜300kg/cm2、破断伸度は250〜
800%である。これらの条件を満たす反応生成物は、
アミノ変性ポリシロキサンとポリイソシアネートとの組
み合わせ、反応温度及び反応時間を調整することによっ
て、合成される。
【0022】アミノ変性ポリシロキサン/ポリイソシア
ネート反応生成物のキャストフィルムの引張強度が10
0kg/cm2未満及び/又は破断伸度が50%未満に
なると、耐熱保護層を形成した際、サーマルヘッドとの
接点での動摩擦力により、耐熱保護層が破壊され易くな
り、サーマルヘッド付近に粒状物が付着しあるいは融着
し、印字品質が低下し易くなる。一方、引張強度が70
0kg/cm2超過の反応生成物は、有機溶剤に対する
溶解性が低下し、耐熱保護層形成のための塗布・乾燥工
程が困難になると共に、可撓性が低下するため、熱転写
プリンター内での搬送性が低下し易くなる。
【0023】耐熱保護層がアミノ変性ポリシロキサン、
ポリイソシアネート及びアミノ変性ポリシロキサン/ポ
リイソシアネート反応生成物からなる場合には、該耐熱
保護層の被膜の機械特性は、引張強度が100〜700
kg/cm2であることが好ましく、特に好ましくは1
50〜300kg/cm2である。これらの条件を満た
す耐熱保護層は、アミノ変性ポリシロキサンとポリイソ
シアネートとアミノ変性ポリシロキサン/ポリイソシア
ネート反応生成物との組み合わせ及びそれらの組成比に
よって調整できる。アミノ変性ポリシロキサン、ポリイ
ソシアネート及びアミノ変性ポリシロキサン/ポリイソ
シアネート反応生成物からなる耐熱保護層の被膜の引張
強度が100kg/cm2未満になると、サーマルヘッ
ドとの接点での動摩擦力により、耐熱保護層が破壊され
易くなり、サーマルヘッド付近に粒状物が付着しあるい
は融着し、印字品質が低下し易くなる。一方、引張強度
が700kg/cm2超過の耐熱保護層は、可撓性が低
下するため、熱転写プリンター内での搬送性が低下し易
くなる。
【0024】また、アミノ変性ポリシロキサン、ポリイ
ソシアネート及びアミノ変性ポリシロキサン/ポリイソ
シアネート反応生成物からなる耐熱保護層の被膜の機械
的特性は、破断伸度が50%以上であることが好まし
く、特に好ましくは250〜800%である。これらの
条件を満たす耐熱保護層は、アミノ変性ポリシロキサン
とポリイソシアネートとアミノ変性ポリシロキサン/ポ
リイソシアネート反応生成物との組み合わせ及びそれら
の組成比によって調整できる。アミノ変性ポリシロキサ
ン、ポリイソシアネート及びアミノ変性ポリシロキサン
/ポリイソシアネート反応生成物からなる耐熱保護層の
被膜の破断伸度が50%未満になると、サーマルヘッド
との接点での動摩擦力により、耐熱保護層が破壊され易
くなる。
【0025】また、第2の発明は、支持体下面に、アミ
ノ変性ポリシロキサンとポリイソシアネート及び/又は
芳香族ジアミン/ポリイソシアネート反応生成物とから
なる耐熱保護層、好ましくはアミノ変性ポリシロキサ
ン、ポリイソシアネート及び芳香族ジアミン/ポリイソ
シアネート反応生成物からなる耐熱保護層、を設けたこ
とを特徴とする。
【0026】この場合、アミノ変性ポリシロキサン及び
ポリイソシアネートに関しては、前記の例示化合物が同
様に使用される。また、芳香族ジアミン/ポリイソシア
ネート反応生成物の調製に用いられる芳香族ジアミンの
好ましい具体例としては、例えば表1及び表2に示され
るものが挙げられる。もちろん、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】芳香族ジアミンとポリイソシアネートとの
反応は、重付加反応であり、従来公知の方法によって行
なうことができる。
【0030】芳香族ジアミン/ポリイソシアネート反応
生成物のキャストフィルムの機械特性は、引張強度が1
00〜700kg/cm2、破断伸度が50%以上であ
ることが好ましく、特に好ましくは、引張強度は150
〜300kg/cm2、破断伸度は250〜800%で
ある。これらの条件を満たす反応生成物は、芳香族ジア
ミンとポリイソシアネートとの組み合わせ、反応温度及
び反応時間を調整することによって、合成される。
【0031】芳香族ジアミン/ポリイソシアネート反応
生成物のキャストフィルムの引張強度が100kg/c
2未満及び/又は破断伸度が50%未満になると、耐
熱保護層を形成した際、サーマルヘッドとの接点での動
摩擦力により、耐熱保護層が破壊され易くなり、サーマ
ルヘッド付近に粒状物が付着し、あるいは融着し、印字
品質が低下と易くなる。一方、引張強度が700kg/
cm2超過の反応生成物は、有機溶剤に対する溶解性が
低下し、耐熱保護層形成のための塗布・乾燥工程が困難
になると共に、可撓性が低下するため、熱転写プリンタ
ー内での搬送性が低下し易くなる。
【0032】耐熱保護層がアミノ変性ポリシロキサン、
ポリイソシアネート及び芳香族ジアミン/ポリイソシア
ネート反応生成物からなる場合には、該耐熱保護層の被
膜の機械特性は、引張強度が100〜700kg/cm
2であることが好ましく、特に好ましくは150〜30
0kg/cm2である。これらの条件を満たす耐熱保護
層は、アミノ変性ポリシロキサンとポリイソシアネート
及び芳香族ジアミン/ポリイソシアネート反応生成物と
の組み合わせ及びそれらの組成比によって調整できる。
アミノ変性ポリシロキサン、ポリイソシアネート及び芳
香族ジアミン/ポリイソシアネート反応生成物からなる
耐熱保護層の被膜の引張強度が100kg/cm2未満
になると、サーマルヘッドとの接点での動摩擦力によ
り、耐熱保護層が破壊され易くなり、サーマルヘッド付
近に粒状物が付着しあるいは融着し、印字品質が低下し
易くなる。一方、引張強度が700kg/cm2超過の
耐熱保護層は、可撓性が低下するため、熱転写プリンタ
ー内での搬送性が低下し易くなる。
【0033】また、アミノ変性ポリシロキサン、ポリイ
ソシアネート及び芳香族ジアミン/ポリイソシアネート
反応生成物からなる耐熱保護層の被膜の機械的特性は、
破断伸度が50%以上であることが好ましく特に好まし
くは250〜800%である。これらの条件を満たす耐
熱保護層は、アミノ変性ポリシロキサンとポリイソシア
ネートと芳香族ジアミン/ポリイソシアネート反応生成
物との組み合わせ及びそれらの組成比によって調整でき
る。アミノ変性ポリシロキサン、ポリイソシアネート及
び芳香族ジアミン/ポリイソシアネート反応生成物から
なる耐熱保護層の被膜の破断伸度が50%未満になる
と、サーマルヘッドとの接点での動摩擦力により、耐熱
保護層が破壊され易くなる。
【0034】また、第3の発明は、支持体下面に、アル
コール変性ポリシロキサン、ポリイソシアネート及びア
ルコール変性ポリシロキサン/ポリイソシアネート反応
生成物からなる耐熱保護層を設けたことを特徴とする。
【0035】この場合に使用されるアルコール変性ポリ
シロキサンは、シロキサンセグメントの末端又は側鎖に
アルコール性水酸基を有する化合物であり、好ましいも
のとしては下記の化15〜化17に示す化合物が挙げら
れる。もちろん、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0036】
【化15】 (上式中、R14及びR15は炭素数1以上のアルキル基を
表わし、またnは1〜300の整数を表わす。)
【化16】 (上式中、R16は炭素数1以上のアルキル基を表わし、
またm及びnは1〜20の整数を表わす。)
【化17】 (上式中、nは0〜300の整数を表わす。)
【化18】 (上式中、lは〜20、mは5〜300及びnは1〜1
0の整数を、夫々表わす。)
【化19】 (上式中、Rは炭素数1以上のアルキル基を表わし、ま
たnは1〜300の整数を表わす。)
【0037】なお、ポリイソシアネートとしては、前記
の例示化合物が同様に好ましく使用される。
【0038】本発明で使用されるアルコール変性ポリシ
ロキサン/ポリイソシアネート反応生成物は、アルコー
ル性水酸基に対するイソシアネート基の官能基比が、1
分子中で1以上、好ましくは1〜2で、等モル又はアル
コール変性ポリシロキサン過剰の状態で、有機溶媒中、
触媒の存在下又は不存在下で、0〜150℃、好ましく
は20〜80℃の温度で、10分間〜10時間反応させ
ることによって得られる。
【0039】アルコール変性ポリシロキサン/ポリイソ
シアネート反応生成物のキャストフィルムの機械特性
は、引張強度が100〜700kg/cm2であること
が好ましく、特に好ましくは150〜300kg/cm
2である。このような条件を満たす反応生成物は、アル
コール変性ポリシロキサンとポリイソシアネートとの組
み合わせ、反応温度及び反応時間を調整することによっ
て、合成される。
【0040】アルコール変性ポリシロキサン/ポリイソ
シアネート反応生成物のキャストフィルムの引張強度が
100kg/cm2未満になると、耐熱保護層を形成し
た際、サーマルヘッドとの接点での動摩擦力により、耐
熱保護層が破壊され易くなり、サーマルヘッド付近に粒
状物が付着しあるいは融着し、印字品質が低下し易くな
る。一方、引張強度が700kg/cm2超過の反応生
成物は、有機溶剤に対する溶解性が低下し、耐熱保護層
形成のための塗布・乾燥工程が困難になると共に、可撓
性が低下するため、熱転写プリンター内での搬送性が低
下と易くなる。
【0041】また、アルコール変性ポリシロキサン、ポ
リイソシアネート及びアルコール変性ポリシロキサン/
ポリイソシアネート反応生成物からなる耐熱保護層の被
膜の機械特性は、引張強度が100〜700kg/cm
2であることが好ましく、特に好ましくは150〜30
0kg/cm2である。これらの条件を満たす耐熱保護
層は、アルコール変性ポリシロキサンとポリイソシアネ
ートとアルコール変性ポリシロキサン/ポリイソシアネ
ート反応生成物との組み合わせ及びそれらの組成比によ
って調整できる。アルコール変性ポリシロキサン、ポリ
イソシアネート及びアルコール変性ポリシロキサン/ポ
リイソシアネート反応生成物からなる耐熱保護層の被膜
の引張強度が100kg/cm2未満になると、サーマ
ルヘッドとの接点での動摩擦力により、耐熱保護層が破
壊され易くなり、サーマルヘッド付近に粒状物が付着し
あるいは融着し、印字品質が低下し易くなる。一方、引
張強度が700kg/cm2超過の耐熱保護層は、可撓
性が低下するため、熱転写プリンター内での搬送性が低
下し易くなる。
【0042】また、アルコール変性ポリシロキサン、ポ
リイソシアネート及びアルコール変性ポリシロキサン/
ポリイソシアネート反応生成物からなる耐熱保護層の被
膜の機械的特性は、破断伸度が50%以上であることが
好ましく、特に好ましくは250〜800%である。こ
れらの条件を満たす耐熱保護層は、アルコール変性ポリ
シロキサンとポリイソシアネートとアルコール変性ポリ
シロキサン/ポリイソシアネート反応生成物との組み合
わせ及びそれらの組成比によって調整できる。アルコー
ル変性ポリシロキサン、ポリイソシアネート及びアルコ
ール変性ポリシロキサン/ポリイソシアネート反応生成
物からなる耐熱保護層の被膜の破断伸度が50%未満に
なると、サーマルヘッドとの接点での動摩擦力により、
耐熱保護層が破壊され易くなる。
【0043】本発明の耐熱保護層は、0.1〜3.0μ
m、好ましくは0.4〜1.2μmの膜厚で使用され
る。
【0044】本発明において、支持体としては、従来公
知の支持体がそのまゝ用いられ、特に制限されるもので
はない。例えば、フィルム状のものとして、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレートなどが使用される。
【0045】本発明では、熱転写性インク層として、従
来公知の熱転写性インク層がそのまゝ用いられ、特に制
限されるものではない。即ち、本発明で用いる熱転写性
インク層は、着色剤、ワックス類、樹脂類、滑剤等から
構成される。この場合、着色剤としては、例えば、カー
ボンブラック、ベンガラ、レーキレッドC、ファースト
スカイブルー、ベンジジンイエロー、フタロシアニング
リーン、フタロシアニンブルー、直接染料、油性染料、
塩基性染料等の顔料、染料等が使用される。
【0046】ワックス類としては、例えば、カルナバワ
ックス、モンタンワックス、オゾケライト、マイクロク
リスタリンワックス、ライスワックス、セレシンワック
ス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、サゾ
ールワックス、硬化ヒマシ油等が使用される。また、樹
脂類としては、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、スチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、
塩化ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル
樹脂、ポリアセタール樹脂、エポキシ樹脂、テルペン樹
脂、ロジン樹脂等が使用される。
【0047】滑剤としては、例えばステアリン酸リチウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸ベリウ
ム、ラウリル酸カルシウム、ラウリル酸バリウム、12
−ヒドロキシステアリン酸リチウム、12−ヒドロキシ
ステアリン酸カルシウム、二塩基性ステアリン酸鉛等の
金属石けん類;N,N’−エチレンビス−12−ヒドロ
キシステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスラウ
リン酸アミド、N,N’−メチレンビスステアリン酸ア
ミド、N,N’−エチレンビスステアリン酸アミド、
N,N’−ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,
N’−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N’−ジス
テアリルテレフタル酸アミド等のN−置換脂肪酸アミド
類;ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン樹脂等が
使用される。
【0048】本発明においては、この熱転写性インク層
上に更に表面層を形成することができる。表面層は被転
写紙の平滑性による転写不良を改良し、更には、熱転写
性インク層の被転写紙に対する接着性を向上させること
ができる。表面層の形成に用いられる材料は、ワックス
類、樹脂類を主成分とし、前述の熱転写性インク層で用
いられるワックス類、樹脂類と同様な物質であり、必要
に応じて、顔料が加えられてもよい。
【0049】
【実施例】次に実施例及び比較例を示す。なお、以下に
示す部及び%はすべて重量基準である。
【0050】実施例1 150部の下記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロ
キサン(数平均分子量約1400)を100部のジメチ
ルアセトアミドに加え、窒素気流下、0℃で攪拌しなが
ら、35部の水添加4,4'−メチレンビス(フェニル
イソシアネート)を100部のメチルエチルケトンに溶
解した溶液を、15分間かけて滴下した。滴下後、0℃
で30分間攪拌し、徐々に昇温させ、50℃で6時間攪
拌した。得られた反応生成物の固有粘度は0.65dL
/gであった。この生成物の溶媒キャストフィルムの引
張強度は220kg/cm2で、破断伸度は140%で
あった。
【化20】
【0051】次に、10部の上記反応生成物、0.2部
の上記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロキサン、
及び4部の下記式(2)で示されるポリイソシアネート
を、260部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液
を膜厚が0.6μmとなるように、4.5μm厚のPE
Tフィルムの下面に塗布し、105℃で10秒間乾燥し
て、耐熱保護層を形成した。
【化21】
【0052】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/ブチルメタ
クリレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、
20部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック
20%)の混合液を塗布乾燥して、厚み4μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0053】実施例2 150部の前記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロ
キサンを100部のジメチルアセトアミドに加え、窒素
気流下、0℃で攪拌しながら、45部の下記式(3)で
示されるポリイソシアネートを100部のメチルエチル
ケトンに溶解した溶液を、15分間かけて滴下した。滴
下後、0℃で30分間攪拌し、徐々に昇温させ、50℃
で12時間攪拌した。得られた反応生成物の固有粘度は
0.70dL/gであった。この生成物の溶媒キャスト
フィルムの引張強度は140kg/cm2で、破断伸度
は300%であった。
【化22】
【0054】次に、10部の上記反応生成物、0.2部
の下記式(4)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
(数平均分子量約4700)、及び10部の上記式
(3)で示されるポリイソシアネートを、300部のメ
チルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.6μ
mとなるように、4.5μm厚のPETフィルムの下面
に塗布し、105℃で10秒間乾燥し、耐熱保護層を形
成した。
【化23】
【0055】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルアク
リレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、2
0部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック2
0%)との混合液を塗布乾燥して、厚み5μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0056】実施例3 150部の前記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロ
キサンを100部のジメチルアセトアミドに加え、窒素
気流下、0℃で攪拌しながら、38部の下記式(5)で
示されるポリイソシアネートを100部のメチルエチル
ケトンに溶解した溶液を、15分間かけて滴下した。滴
下後、0℃で30分間徐々に昇温させ、50℃で12時
間攪拌した。得られた反応生成物の固有粘度は0.72
dL/gであった。この生成物の溶媒キャストフィルム
の引張強度は200kg/cm2で、破断伸度は250
%であった。
【化24】
【0057】次に、上記反応生成物10部、上記式
(5)で示されるポリイソシアネート5部及び前記式
(1)で示されるアミノ変性ポリシロキサン0.15部
を、260部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液
を膜厚が0.6μmとなるように、4.5μm厚のPE
Tフィルムの下面に塗布し、105℃で10秒間乾燥
し、耐熱保護層を形成した。
【0058】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルアク
リレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、2
0部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック2
0%)との混合液を塗布乾燥して、厚み5μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0059】実施例4 150部の前記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロ
キサンを100部のジメチルアセトアミドに加え、窒素
気流下、0℃で攪拌しながら、35部の水添加4,4'
−メチレンビス(フェニルイソシアネート)を100部
のメチルエチルケトンに溶解した溶液を、30分間かけ
て滴下した。滴下後、0℃で30分間攪拌し、徐々に昇
温させ、50℃で6時間攪拌した。得られた反応生成物
の固有粘度は0.63dL/gであった。
【0060】次に、10部の上記反応生成物、0.2部
の前記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
(数平均分子量1800)、及び8部の前記式(2)で
示されるポリイソシアネートを、260部のメチルエチ
ルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.5μmとなる
ように、4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布
し、115℃で30秒間乾燥して、耐熱保護層を形成し
た。耐熱保護層の引張強度は、280kg/cm2であ
った。
【0061】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/ブチルメタ
クリレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、
20部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック
20%)の混合液を塗布乾燥して、厚み4μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0062】実施例5 150部の前記式(1)で示されるアミノ変性ポリシロ
キサンを100部のジメチルアセトアミドに加え、窒素
気流下、0℃で攪拌しながら、45部の前記式(3)で
示されるポリイソシアネートを100部のメチルエチル
ケトンに溶解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴
下後、0℃で30分間攪拌し、徐々に昇温させ、50℃
で12時間攪拌した。得られた反応生成物の固有粘度は
0.68dL/gであった。
【0063】次に、10部の上記反応生成物、0.1部
の前記式(4)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
(数平均分子量4700)、及び12部の前記式(3)
で示されるポリイソシアネートを、300部のメチルエ
チルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.5μmとな
るように、4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布
し、105℃で30秒間乾燥して、耐熱保護層を形成し
た。耐熱保護層の破断伸度は、300%であった。
【0064】また、50部のキャンデリラワックスを3
20部のトルエンに加熱溶解し、この溶液に10部のカ
ーボンブラックを加えボールミル分散した分散液を、P
ETフィルムの上面に塗布乾燥して、厚み3μmのイン
ク層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0065】比較例1 5部のシリコーングラフトアクリル共重合体(引張強度
50kg/cm2以下、破断伸度10%以下)を95部
のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.
6μmとなるように、4.5μm厚のPETフィルムの
下面に塗布し、90℃で10秒間乾燥し、耐熱保護層を
形成した。次に、実施例1と同様にして、PETフィル
ムの上面にインク層を設けて、比較用の熱転写記録媒体
を得た。
【0066】比較例2 実施例3で得られた反応生成物5部を、95部のメチル
エチルケトン/トルエン(=90/10)の混合溶液に
溶解し、この溶液を膜厚が0.6μmとなるように、
4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布し、105
℃で10秒間乾燥し、耐熱保護層を形成した。次に、実
施例3と同様にして、PETフィルムの上面にインク層
を設けて、比較用の熱転写記録媒体を得た。
【0067】比較例3 実施例3で得られた反応生成物10部及び前記式(5)
で示されるポリイソシアネート5部を、260部のメチ
ルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.6μm
となるように、4.5μmのPETフィルムの下面に塗
布し、105℃で10秒間乾燥し、耐熱保護層を形成し
た。次に、実施例3と同様にして、PETフィルムの上
面にインク層を設けて、比較用の熱転写記録媒体を得
た。
【0068】比較例4 5部のシリコーングラフトアクリル共重合体(引張強度
50kg/cm2以下、破断伸度10%以下)を95部
のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.
5μmとなるように、4.5μm厚のPETフィルムの
下面に塗布し、90℃で10秒間乾燥し、耐熱保護層を
形成した。次に、実施例4と同様にして、PETフィル
ムの上面にインク層を設けて、比較用の熱転写記録媒体
を得た。
【0069】比較例5 実施例5で得られた反応生成物5部を、95部のメチル
エチルケトン/トルエン(=90/10)の混合溶液に
溶解し、この溶液を膜厚が0.5μmとなるように、
4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布し、115
℃で30秒間乾燥し、耐熱保護層を形成した。次に、実
施例5と同様にして、PETフィルムの上面にインク層
を設けて、比較用の熱転写記録媒体を得た。
【0070】実施例6 10部のビス(4−アミノフェニル)エーテルを20部
のジメチルアセトアミドに、窒素雰囲気下で溶解し、−
10℃で攪拌しながら、30部の前記式(2)で示され
るポリイソシアネートを20部のメチルエチルケトンに
溶解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴下後、0
℃で1時間攪拌し、徐々に昇温し、室温で12時間攪拌
した。得られた反応生成物の固有粘度は0.55dL/
gであった。この生成物の溶媒キャストフィルムの引張
強度は670kg/cm2で、破断伸度は90%であっ
た。
【0071】次に、10部の上記反応生成物、4部の前
記式(2)で示されるポリイソシアネート及び0.15
部の下記式(6)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
(数平均分子量約4800)を、280部のメチルエチ
ルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.5μmとなる
ように、4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布
し、105℃で10秒間乾燥して、耐熱保護層を形成し
た。
【化25】
【0072】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/ブチルメタ
クリレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、
20部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック
20%)の混合液を塗布乾燥して、厚み4μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0073】実施例7 10部の下記式(7)で示される芳香族ジアミンを、2
0部のジメチルアセトアミドに、窒素雰囲気下で溶解
し、0℃で攪拌しながら、18部の前記式(2)で示さ
れるポリイソシアネートを20部のメチルエチルケトン
に溶解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴下後、
0℃で1時間攪拌した後、30℃で12時間攪拌した。
得られた反応生成物の固有粘度は0.62dL/gであ
った。この生成物のキャストフィルムの引張強度は48
0kg/cm2で、破断伸度は150%であった。
【化26】
【0074】次に、10部の上記反応生成物、6部の前
記式(3)で示されるポリイソシアネート及び0.20
部の前記式(6)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
を、280部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液
を膜厚が0.5μmとなるように、4.5μm厚のPE
Tフィルムの下面に塗布し、105℃で10秒間乾燥し
て、耐熱保護層を形成した。
【0075】また、50部のキャンデリラワックスを3
20部のトルエンに加熱溶解し、この溶液に10部のカ
ーボンブラックを加えボールミル分散した分散液を、P
ETフィルムの上面に塗布乾燥して、厚み3μmのイン
ク層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0076】実施例8 30部の3,4’−ジアミノジフェニルエーテルを20
部のジメチルアセトアミドに、窒素雰囲気下で溶解し、
−10℃で攪拌しながら、15部の前記式(5)で示さ
れるポリイソシアネートを100部のメチルエチルケト
ンに溶解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴下
後、0℃で1時間攪拌した後、徐々に昇温し、室温で1
2時間攪拌した。得られた反応生成物の固有粘度は0.
71dL/gであった。この生成物の溶媒キャストフィ
ルムの引張強度は290kg/cm2で、破断伸度は3
00%であった。
【0077】次に、10部の上記反応生成物、6部の前
記式(2)で示されるポリイソシアネート及び0.20
部の前記式(6)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
を、300部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液
を膜厚が0.5μmとなるように、4.5μm厚のPE
Tフィルムの下面に塗布し、105℃で10秒間乾燥し
て、耐熱保護層を形成した。
【0078】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルアク
リレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、2
0部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック2
0%)の混合液を塗布乾燥して、厚み5μmのインク層
を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0079】実施例9 10部の前記式(7)で示される芳香族ジアミンを、2
0部のジメチルアセトアミドに、窒素雰囲気下で溶解
し、0℃で攪拌しながら、18部の前記式(2)で示さ
れるポリイソシアネートを20部のメチルエチルケトン
に溶解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴下後、
0℃で1時間攪拌した後、30℃で12時間攪拌した。
得られた反応生成物の固有粘度は0.73dL/gであ
った。
【0080】次に、10部の上記反応生成物、6部の前
記式(3)で示されるポリイソシアネート及び0.1部
の前記式(6)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
を、280部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液
を膜厚が0.5μmとなるように、4.5μm厚のPE
Tフィルムの下面に塗布し、115℃で30秒間乾燥し
て、耐熱保護層を形成した。耐熱保護層の引張強度は、
320kg/cm2であった。
【0081】また、50部のキャンデリラワックスを3
20部のトルエンに加熱溶解し、この溶液に10部のカ
ーボンブラックを加えボールミル分散した分散液を、P
ETフィルムの上面に塗布乾燥して、厚み3μmのイン
ク層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0082】実施例10 30部の3,4’−ジアミノジフェニルエーテルを20
部のジメチルアセトアミドに、窒素雰囲気下で溶解し、
−10℃で攪拌しながら、15部の前記式(5)で示さ
れるポリイソシアネートを100部のメチルエチルケト
ンに溶解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴下
後、0℃で1時間攪拌した後、徐々に昇温し、室温で1
2時間攪拌した。得られた反応生成物の固有粘度は0.
55dL/gであった。
【0083】次に、10部の上記反応生成物、12部の
前記式(2)で示されるポリイソシアネート及び0.1
部の前記式(6)で示されるアミノ変性ポリシロキサン
を、300部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液
を膜厚が0.5μmとなるように、4.5μm厚のPE
Tフィルムの下面に塗布し、115℃で30秒間乾燥し
て、耐熱保護層を形成した。耐熱保護層の破断伸度は、
190%であった。
【0084】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルアク
リレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、2
0部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック2
0%)の混合液を塗布乾燥して、厚み5μmのインク層
を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0085】比較例6 実施例8で得られた反応生成物5部を、95部のメチル
エチルケトン/トルエン(=90/10)の混合溶液に
溶解し、この溶液を膜厚が0.6μmとなるように、
4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布し、105
℃で10秒間乾燥し、耐熱保護層を形成した。次に、実
施例8と同様にして、PETフィルムの上面にインク層
を設けて、比較用の熱転写記録媒体を得た。
【0086】比較例7 実施例8で得られた反応生成物10部、及び前記式
(5)で示されるポリイソシアネート5部を、260部
のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.
6μmとなるように、4.5μm厚のPETフィルムの
下面に塗布し、105℃デ10秒間乾燥し、耐熱保護層
を形成した。次に、実施例8と同様にして、PETフィ
ルムの上面にインク層を設けて、比較用の熱転写記録媒
体を得た。
【0087】比較例8 実施例9で得られた反応生成物5部を、95部のメチル
エチルケトン/トルエン(=90/10)の混合溶液に
溶解し、この溶液を膜厚が0.5μmとなるように、
4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布し、115
℃で30秒間乾燥し、耐熱保護層を形成した。次に、実
施例9と同様にして、PETフィルムの上面にインク層
を設けて、比較用の熱転写記録媒体を得た。
【0088】比較例9 実施例10で得られた反応生成物10部及び前記式
(5)で示されるポリイソシアネート5部を、260部
のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.
6μmとなるように、4.5μmのPETフィルムの下
面に塗布し、115℃で30秒間乾燥し、耐熱保護層を
形成した。次に、実施例10と同様にして、PETフィ
ルムの上面にインク層を設けて、比較用の熱転写記録媒
体を得た。
【0089】実施例11 下記式(8)で示されるアルコール変性ポリシロキサン
(数平均分子量約3,000)150部を、100部の
ジメチルホルムアミドと150部のメチルエチルケトン
からなる混合溶媒に加え、窒素気流下、0℃で攪拌しな
がら、37部の水添加4,4’−メチレンビス(フェニ
ルイソシアネート)を50部のメチルエチルケトンに溶
解した溶液を、15分間かけて滴下した。滴下後、0℃
で30分間、徐々に昇温させ、50℃で12時間攪拌し
た。得られた反応生成物の固有粘度は0.62dL/g
であった。この生成物の溶媒キャストフィルムの引張強
度は190kg/cm2で、破断伸度は570%であっ
た。
【化27】
【0090】次に、10部の上記反応生成物、4部の前
記式(2)で示されるポリイソシアネート及び0.1部
の下記式(9)で示されるアルコール変性ポリシロキサ
ンを、280部のメチルエチルケトンに溶解し、この溶
液を膜厚が0.5μmとなるように、4.5μm厚のP
ETフィルムの下面に塗布し、105℃で10秒間乾燥
して、耐熱保護層を形成した。
【化28】
【0091】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/ブチルメタ
クリレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、
20部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック
20%)の混合液を塗布乾燥して、厚み4μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0092】実施例12 実施例11で得られた前記式(8)で示されるアルコー
ル変性ポリシロキサンと水添加4,4’メチレンビス
(フェニルイソシアネート)との反応生成物10部、前
記式(3)で示されるポリイソシアネート5部、及び前
記式(8)で示されるアルコール変性ポリシロキサン
0.15部を、320部のメチルエチルケトンに溶解
し、この溶液を膜厚が0.6μmとなるように、4.5
μm厚のPETフィルムの下面に塗布し、105℃で1
0秒間乾燥して、耐熱保護層を形成した。
【0093】また、50部のキャンデリラワックスを3
20部のトルエンに加熱溶解し、この溶液に10部のカ
ーボンブラックを加えボールミル分散した分散液を、P
ETフィルムの上面に塗布乾燥して、厚み3μmのイン
ク層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0094】実施例13 前記式(8)で示されるアルコール変性ポリシロキサン
(数平均分子量1,800)を150部使用した以外
は、実施例11と同様にして反応生成物を得た。得られ
た反応生成物の固有粘度は0.58dL/gであった。
この生成物の溶媒キャストフィルムの引張強度は110
kg/cm2で、破断伸度は670%であった。
【0095】次に、10部の上記反応生成物、5部の前
記式(2)で示されるポリイソシアネート及び0.15
部の前記式(8)で示されるアルコール変性ポリシロキ
サンを、300部のメチルエチルケトンに溶解し、この
溶液を膜厚が0.5mとなるように、4.5μm厚のP
ETフィルムの下面に塗布し、105℃で10秒間乾燥
して、耐熱保護層を形成した。
【0096】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/メチルアク
リレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、2
0部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック2
0%)の混合液を塗布乾燥して、厚み5μmのインク層
を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0097】実施例14 前記式(8)で示されるアルコール変性ポリシロキサン
(数平均分子量約3,000)150部を、100部の
ジメチルホルムアミドと150部のメチルエチルケトン
からなる混合溶媒に加え、窒素気流下、0℃で攪拌しな
がら、37部の水添加4,4’−メチレンビス(フェニ
ルイソシアネート)を50部のメチルエチルケトンに溶
解した溶液を、30分間かけて滴下した。滴下後、0℃
で2時間、徐々に昇温させ、60℃で12時間攪拌し
た。得られた反応生成物の固有粘度は0.65dL/g
であった。
【0098】次に、10部の上記反応生成物、8部の前
記式(2)で示されるポリイソシアネート及び0.1部
の前記式(9)で示されるアルコール変性ポリシロキサ
ン(数平均分子量約2000)を、240部のメチルエ
チルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.5μmとな
るように、4.5μm厚のPETフィルムの下面に塗布
し、115℃で1分間乾燥して、耐熱保護層を形成し
た。耐熱保護層の引張強度は、200kg/cm2であ
った。
【0099】また、PETフィルムの上面に、80部の
メチルメタクリレート/アクリロニトリル/ブチルメタ
クリレート共重合体エマルジョン(固形分50%)と、
20部のカーボンブラックの分散液(カーボンブラック
20%)の混合液を塗布乾燥して、厚み4μmのインク
層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0100】実施例15 実施例14で得られた前記式(8)で示されるアルコー
ル変性ポリシロキサンと水添加4,4’メチレンビス
(フェニルイソシアネート)との反応生成物10部、前
記式(3)で示されるポリイソシアネート5部、及び前
記式(8)で示されるアルコール変性ポリシロキサン
0.15部を、320部のメチルエチルケトンに溶解
し、この溶液を膜厚が0.5μmとなるように、4.5
μm厚のPETフィルムの下面に塗布し、115℃で1
分間乾燥して、耐熱保護層を形成した。耐熱保護層の破
断伸度は、580%であった。
【0101】また、50部のキャンデリラワックスを3
20部のトルエンに加熱溶解し、この溶液に10部のカ
ーボンブラックを加えボールミル分散した分散液を、P
ETフィルムの上面に塗布乾燥して、厚み3μmのイン
ク層を設け、本発明の熱転写記録媒体を得た。
【0102】比較例10 実施例11において、前記式(9)で示されるアルコー
ル変性ポリシロキサン及び前記式(2)で示されるポリ
イソシアネートのメチルエチルケトン溶液を塗布しなか
ったこと以外は、全て実施例11と同様にして、比較用
の熱転写記録媒体を得た。
【0103】比較例11 15部の前記式(8)で示されるアルコール変性ポリシ
ロキサン及び5部の前記式(2)で示されるポリイソシ
アネートを400部のメチルエチルケトンに溶解し、こ
の溶液を膜厚が0.65μmとなるように、4.5μm
厚のPETフィルムの下面に塗布し、105℃で20秒
間乾燥し、耐熱保護層を形成した。次に、実施例12と
同様にして、PETフィルムの上面にインク層を設けて
比較用の熱転写記録媒体を得た。
【0104】比較例12 実施例14で得られた反応生成物10部を、250部の
メチルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.5
μmとなるように、4.5μm厚のPETフィルムの下
面に塗布し、115℃で1分間乾燥し、耐熱保護層を形
成した。次に、実施例14と同様にして、PETフィル
ムの上面にインク層を設けて比較用の熱転写記録媒体を
得た。
【0105】比較例13 実施例15で得られた反応生成物10部及び前記式
(3)で示されるポリイソシアネート5部を、260部
のメチルエチルケトンに溶解し、この溶液を膜厚が0.
5μmとなるように、4.5μmのPETフィルムの下
面に塗布し、115℃で1分間乾燥し、耐熱保護層を形
成した。次に、実施例15と同様にして、PETフィル
ムの上面にインク層を設けて、比較用の熱転写記録媒体
を得た。
【0106】(評価)以上の得られた熱転写記録媒体に
ついて、印字を行ない、サーマルヘッドに対する動摩擦
係数、搬送性、耐ブロッキング性及びヘッド汚れ性を比
較した。それらの結果を表3及び表4に示す。なお、測
定方法、評価基準等は下記によった。
【0107】(1)搬送性の評価基準 ○:問題なし △:スティッキング発生 ×:支持体の破断 (2)多数回印字の条件 2インチ/秒、22mJ/mm2で印字した。 (3)耐ブロッキング性の評価方法 インク層面と耐熱保護層面とを、6.00kg/cm2
の圧力下で、接 触させた状態で、60℃、72時間放置した後、次の基
準で評価した。 ×:インク層成分が耐熱保護層成分とブロッキングす
る。 △:インク層成分が耐熱保護層成分と部分的にブロッキ
ングする。 ○:インク層成分が耐熱保護層成分とブロッキングしな
い。 (4)ヘッド汚れ性の評価基準 ◎:10km以上連続印字しても、ヘッドが汚れない。 ○:1kmまで連続印字しても、ヘッドが汚れない。 △:500m〜1km未満でヘッドが汚れる。 ×:500未満でヘッドが汚れる。
【0108】
【表3】
【0109】
【表4】
【0110】表3及び表4の結果から、本発明の熱転写
記録媒体は高エネルギー印字、多数回印字等の条件にお
いても、搬送性に優れ、しかも耐ブロッキング性及びヘ
ッド汚れ性にも優れていることがわかる。
【0111】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体は、前記した構
成の耐熱保護層を支持体下面に設けたことから、スティ
ッキング、しわ及び支持体の破断を発生させることな
く、高エネルギー印字、多数回印字又は高速度印字等の
条件下においても、良好な印字品質が得られると共に、
耐ブロッキング性及び耐サーマルヘッドカス性に優れた
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 圭司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上面に熱転写性インク層を設け且
    つ支持体下面に耐熱保護層を設けてなる熱転写記録媒体
    において、該耐熱保護層がアミノ変性ポリシロキサンと
    ポリイソシアネート及び/又はアミノ変性ポリシロキサ
    ン/ポリイソシアネート反応生成物とからなることを特
    徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記耐熱保護層がアミノ変性ポリシロキ
    サン、ポリイソシアネート及びアミノ変性ポリシロキサ
    ン/ポリイソシアネート反応生成物からなることを特徴
    とする請求項1記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記耐熱保護層の被膜が100〜700
    kg/cm2の引張強度を有するものであることを特徴
    とする請求項2記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記耐熱保護層の被膜が50%以上の破
    断伸度を有するものであることを特徴とする請求項2記
    載の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 支持体上面に熱転写性インク層を設け且
    つ支持体下面に耐熱保護層を設けてなる熱転写記録媒体
    において、該耐熱保護層がアミノ変性ポリシロキサンと
    ポリイソシアネート及び/又は芳香族ジアミン/ポリイ
    ソシアネート反応生成物とからなることを特徴とする熱
    転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記耐熱保護層がアミノ変性ポリシロキ
    サン、ポリイソシアネート及び芳香族ジアミン/ポリイ
    ソシアネート反応生成物からなることを特徴とする請求
    項5記載の熱転写記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記耐熱保護層の被膜が100〜700
    kg/cm2の引張強度を有するものであることを特徴
    とする請求項6記載の熱転写記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記耐熱保護層の被膜が50%以上の破
    断伸度を有するものであることを特徴とする請求項6記
    載の熱転写記録媒体。
  9. 【請求項9】 支持体上面に熱転写性インク層を設け且
    つ支持体下面に耐熱保護層を設けてなる熱転写記録媒体
    において、該耐熱保護層がアルコール変性ポリシロキサ
    ン、ポリイソシアネート及びアルコール変性ポリシロキ
    サン/ポリイソシアネート反応生成物からなることを特
    徴とする熱転写記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記耐熱保護層の被膜が100〜70
    0kg/cm2の引張強度を有するものであることを特
    徴とする請求項9記載の熱転写記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記耐熱保護層の被膜が50%以上の
    破断伸度を有するものであることを特徴とする請求項9
    記載の熱転写記録媒体。
JP2459992A 1991-09-19 1992-01-13 熱転写記録媒体 Pending JPH05131770A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2459992A JPH05131770A (ja) 1991-09-19 1992-01-13 熱転写記録媒体
US07/946,609 US5352527A (en) 1991-09-19 1992-09-18 Thermal image transfer recording medium

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-268413 1991-09-19
JP26841391 1991-09-19
JP2459992A JPH05131770A (ja) 1991-09-19 1992-01-13 熱転写記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05131770A true JPH05131770A (ja) 1993-05-28

Family

ID=26362148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2459992A Pending JPH05131770A (ja) 1991-09-19 1992-01-13 熱転写記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5352527A (ja)
JP (1) JPH05131770A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6057265A (en) * 1996-12-18 2000-05-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Medium, ink sheet and image-receiving sheet for thermal transfer printing
US6335307B1 (en) 1998-03-19 2002-01-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Medium for thermal transfer recording, and method of thermal transfer recording
JP2016078386A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 凸版印刷株式会社 感熱転写記録媒体

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3367530B2 (ja) * 1993-06-08 2003-01-14 ソニー株式会社 印画紙
EP0739750B1 (en) * 1994-11-07 2000-05-10 Sony Chemicals Corp. Thermal transfer recording medium
US7012110B2 (en) * 2001-12-18 2006-03-14 3M Innovative Properties Company Silicone pressure sensitive adhesives prepared using processing aids, articles, and methods
US6730397B2 (en) 2001-12-18 2004-05-04 3M Innovative Properties Company Silicone pressure sensitive adhesives, articles and methods
US7090922B2 (en) * 2001-12-18 2006-08-15 3M Innovative Properties Company Silicone priming compositions, articles, and methods

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61227087A (ja) * 1985-04-01 1986-10-09 Dainichi Seika Kogyo Kk 感熱記録材料
JPS62292484A (ja) * 1986-06-11 1987-12-19 Diafoil Co Ltd 感熱転写フイルム
JPH02145395A (ja) * 1988-11-28 1990-06-04 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6057265A (en) * 1996-12-18 2000-05-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Medium, ink sheet and image-receiving sheet for thermal transfer printing
US6335307B1 (en) 1998-03-19 2002-01-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Medium for thermal transfer recording, and method of thermal transfer recording
JP2016078386A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 凸版印刷株式会社 感熱転写記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US5352527A (en) 1994-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10882349B2 (en) Thermal transfer recording medium
US4925735A (en) Resin composition for heat-sensitive transfer recording medium and heat-sensitive transfer recording medium
JPH05131770A (ja) 熱転写記録媒体
JPS60137693A (ja) 感熱転写記録媒体
JPH082126A (ja) 昇華熱転写インクリボン
US5389429A (en) Thermal transfer material and thermal transfer recording method
JP2001071650A (ja) 熱転写記録材料
JP5648974B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JPH05229271A (ja) 熱転写記録媒体
JP6682996B2 (ja) 感熱転写記録媒体
JPS62227787A (ja) 熱転写シ−ト
EP1582371B1 (en) Thermal transfer image-receiving sheet
JP2628991B2 (ja) 感熱転写記録媒体用樹脂組成物および感熱転写記録媒体
JP2630943B2 (ja) 熱転写シート
JP5115722B2 (ja) 熱転写シート
JP3521563B2 (ja) 熱転写インクシート
JP3271033B2 (ja) 熱転写受像シート
JP3656886B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH0363151A (ja) 感熱転写記録方法及び感熱転写材
JP2005288799A (ja) 熱転写受像シート
JPH0363180A (ja) 感熱転写材及び感熱転写記録方法
JPH06219067A (ja) 熱転写記録媒体
JPH03155987A (ja) 熱転写記録シート
JPH0632071A (ja) 感熱転写材
JP2002011967A (ja) 熱転写シート