JPH05128554A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH05128554A
JPH05128554A JP3287905A JP28790591A JPH05128554A JP H05128554 A JPH05128554 A JP H05128554A JP 3287905 A JP3287905 A JP 3287905A JP 28790591 A JP28790591 A JP 28790591A JP H05128554 A JPH05128554 A JP H05128554A
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track
light
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error signal
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JP3287905A
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Takao Rokutan
孝郎 六反
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/0901Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following only
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体上のゴミ,傷等の欠陥に影響を受けない
安定なトラッキングサーボを実現する。 【構成】 記録媒体からの反射光を2次元的に配置され
た複数の受光部を有するCMDセンサ8で受光する。こ
のCMDセンサ8において、列方向に複数の前記受光部
の配列を有する領域を選択し、それぞれの受光部の配列
における出力をトラック間隔毎に選択して加算し走査す
ることでCMDOUT信号20が得られる。CMDOU
T信号20を2値化回路32で2値化し、平均値回路2
8によりガイドトラックの位置に対応したアドレスの平
均値を検出する。平均値回路28で得られた平均値信号
61を保持回路29で1走査の期間保持し、保持した値
から1トラックの分割数の半分を減算器63で減算し、
D/Aコンバータ31を介してトラックエラー信号64
として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラックエラー信号の
検出範囲を拡大した光学的情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報産業の発展に伴い、大容量記
録装置として光学的情報記録再生装置が注目されてき
た。この光学的情報記録再生装置には、記録媒体として
光カードを用いて情報の記録/再生を行う光カード装置
がある。前記光カードは、磁気カードと比較して数千倍
ないし一万倍の記録容量を有し、光ディスクと同様に書
き換えはできないが、その記憶容量が1〜2Mバイトと
大きいことから銀行用の貯金通帳や携帯用の地図あるい
は買物等に用いるプリペイドカード等としての広い応用
範囲が考えられている。また、書き換えができないとい
うことで、個人の健康管理カード等、データの改竄を許
さないアプリケーションへの応用も考えられている。
【0003】光カードは図27に示すように、トラック
アドレス等の情報が記録されているID部15a、bと
情報を記録するデータ記録部16からなり、さらにデー
タ記録部16は、図29に示すように、光スポットをト
ラック方向に案内するための複数のガイドトラック1
1,11…と、このガイドトラックの間にトラック12
を有しており、トラック12にはデータピット13が配
置されており、これにより情報が記録/再生される。
【0004】また、トラック12のデータピット13を
光スポットで記録/再生する際には、正確にトラックに
追従するために、正確なトラッキングサーボが不可欠と
なる。トラッキングサーボは、通常は光スポットのトラ
ック中央からのずれを示す信号であるトラックエラー信
号を生成し、トラッキングエラー信号に基づいて光スポ
ットを媒体上に集光する手段をトラック方向に駆動する
ことで行われる。
【0005】図28に従来のトラックエラー信号検出の
ため光学系の構成を示す。
【0006】発光素子2から出射された光は、コリメー
トレンズ3で平行光に整形され、回析格子50により回
析光が取られ、対物レンズ4により光カード1上に焦点
を結ぶ。合焦となった光は、カード1を反射しミラー5
を反射して検出系レンズ51により検出器52に入射さ
れる。
【0007】図29は光カード1上の合焦点における光
ビームを拡大したものであり、回析格子50により回析
されたビーム53は主ビームと呼ばれデータピット13
の記録及び再生、並びにフォーカシング制御の為のフォ
ーカスエラー信号を生成するために使われ、ビーム5
4,55は副ビームと呼ばれガイドトラック11に半分
づつ掛かるように配置することでトラックエラー信号の
生成に使用される。
【0008】図30は検出器52上での光カード1を反
射したビームの図であり、ビーム53a,54a,55
aは図29の53,54,55に対応している。検出器
52は更に、52a,52b,52c,52dに分かれ
ており、光カード1上のビームが合焦状態からずれると
ビーム53aが検出器52a,52bの分割線と直交す
る方向に移動することから、検出器52aと52bの差
を取ることで合焦位置からのずれを示すフォーカスエラ
ー信号を得ることができ、フォーカスエラー信号により
対物レンズ10をカードから近付けたり離したりするよ
うに駆動することで、常に合焦状態を保つフォーカシン
グ制御が行われる。
【0009】また、ビーム53,54,55がトラック
12と直交する方向に移動するとビーム54,55のそ
れぞれに対してのガイドトラック11の掛かり具合が変
化するため、検出器52cと52dの差を取ることによ
りビームのトラック中央からのずれを示すトラックエラ
ー信号を得ることができ、トラックエラー信号により対
物レンズ10をトラックと直交する方向に駆動する事
で、常にビームをトラック中央に保つトラッキング制御
が行われる。
【0010】図31は前述した従来の装置において、光
スポットをトラックを横切る方向に変位させたときのト
ラックエラー信号を示したものであり、このトラックエ
ラー信号はトラック幅を周期とした信号波形となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の装置に
おけるトラックエラー信号の検出方法においては、以下
のような問題が有る。 (1)トラックエラー信号の検出範囲が狭く、振動,衝
撃に弱い。 (2)カード上のゴミ,傷等の欠陥の影響を受けやす
く、弱い。
【0012】前記(1)の問題については、トラックエ
ラー信号の検出範囲は、従来の方法ではビームのスポッ
ト径とガイドトラック幅により決まるため、一般には、
ガイドトラック幅の一本分(2〜3μm)が限度であっ
た。
【0013】従って、外部からの振動,衝撃で対物レン
ズ10に加速度が加わり動くことで、トラックエラー信
号が大きく振られ、トラックエラー信号として使用可能
な線形部分を越えてしまい、トラッキングサーボが不安
定になり他のトラックへと外れてしまうことになる。
【0014】(2)の問題については、図29のビーム
54,55のどちらかに欠陥があると、トラックエラー
信号は大きく振られてしまう場合がある。
【0015】一般にビームは2〜3μm程度の直径であ
るため、ごく小さな欠陥においてもトラックエラー信号
は大きく影響を受け、やはり、トラッキングサーボが不
安定になり他のトラックへと外れてしまうことになる。
【0016】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、トラックエラー信号の検出範囲を大幅に広げる
ことができ、これにより、トラッキングサーボの外れを
防止でき、なおかつ媒体上の欠陥あるいは外部からの振
動、衝撃等に対しても影響の受けにくい安定したトラッ
キングサーボが可能な光学的情報記録再生装置を提供す
ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による光学的情報
記録再生装置は、複数のガイドトラック及び複数の情報
トラックを有する記録媒体上に光スポットを照射して、
この光スポットの反射光からトラックエラー信号を生成
してトラッキングサーボを行うと共に、情報の記録、再
生の少なくとも一方を行う装置であって、2次元的に配
置された複数の受光部からなる検出部を有し、この検出
部により記録媒体からの反射光の結像スポットを受光し
て信号を出力する光検出手段と、前記光検出手段の検出
部において列または行方向に複数の前記受光部の配列を
有する領域を選択し、それぞれの受光部の配列において
出力を加算する加算手段と、前記加算手段の出力により
少なくとも1つのガイドトラックの位置に対応したアド
レス位置を検出する検出手段と、前記検出手段の出力に
よりトラックエラー信号を生成するトラックエラー生成
手段とを備えたものである。
【0018】
【作用】記録媒体上に光スポットを照射して、この光ス
ポットの反射光を光検出手段に設けられた2次元的に配
置された複数の受光部からなる検出部で受光する。加算
手段は、前記光検出手段の検出部において列または行方
向に複数の前記受光部の配列を有する領域を選択し、受
光部の配列の出力を加算する。検出手段は、前記加算手
段の出力によりガイドトラックの位置に対応したアドレ
ス位置を検出する。そして、トラックエラー生成手段に
よって、前記検出手段で得られたガイドトラックの位置
に対応したアドレス位置に基づいてトラックエラー信号
を生成し、トラッキングサーボを行う。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図10は本発明の第1実施例に係り、
図1は第1実施例の主要部の構成を示すブロック図、図
2は光学系の構成を示す説明図、図3はCMDセンサ上
における媒体記録面の結像状態を一部拡大して示す説明
図、図4はCMDセンサ上の光スポットが結像する領域
を示す説明図、図5は本実施例によるトラックエラー信
号生成の原理を示す説明図、図6はCMDセンサにおけ
る各セルの加算及び走査を行う選択・走査回路の構成を
示すブロック図、図7は各セルの加算及び走査の際の動
作タイミングを示すタイムチャート、図8は本実施例に
おけるトラックエラー信号生成の際の各部の動作を示す
タイムチャート、図9は本実施例で得られるトラックエ
ラー信号を示す波形図、図10はCMDセンサの走査に
おけるチャージ期間及び光源の動作を示すタイムチャー
トである。
【0020】この実施例では、トラックエラー信号検出
用に用いられていた各々が大きく数枚のセルに分割され
た単純な検出器の代りに、数万〜数10万のセルにより
構成されるエリアセンサを用いる。一般にエリアセンサ
としてはCCDセンサ,MOSセンサ,CMDセンサ等
が用いられているが、ここではCMD(Charge Modulat
ion Device)センサを例にとり説明を進めていく。
【0021】CMDセンサについては、テレビジョン学
会誌 Vol. 41, No. 11 (1987) p32〜38 『ゲート蓄積
型MOSフォトトランジスタイメージセンサ』に、その
内容について開示がなされている。
【0022】図2に本実施例に用いられるトラックエラ
ー信号検出のための光学系の構成を示す。図2におい
て、発光素子2からの出射光はコリメートレンズ3を通
って対物レンズ4で集光され光カード1を照明した後、
反射光がミラー5で反射し、結像レンズ6を通ってビー
ムスプリッタ7により2つに分割され、一方はトラック
エラー信号生成用及びデータ信号生成用のCMDセンサ
8に入射し、他方はフォーカス検出用検出器9に入射さ
れる。
【0023】前記対物レンズ4は、対物レンズ駆動部1
0により、フォーカス方向(図2で上下方向)F及びト
ラック横断方向Tに移動可能であり、対物レンズ駆動部
10はフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号に
基づくサーボ信号で駆動される。また、図2の光学系を
備えた光学ヘッドは、図示しないヘッド送り機構で例え
ばトラック横断方向Tに移動可能である。
【0024】また、光カード1は、図示しない光カード
送り機構にてトラック方向に往復搬送される。なお、光
カード1は、図27に示したものと同じものが用いられ
ている。
【0025】図3はCMDセンサ8上における媒体記録
面の結像状態を一部拡大して示した図であり、CMDセ
ンサ8上にガイドトラック11,データピット13が結
像されている。また、データピット13はリード(情報
再生)用セル14によりリード信号として読み取られ
る。
【0026】ここで、情報の再生にあたって、リード用
セル14が図3に示すようにデータピット13上に保た
れるように、制御するトラッキングサーボが不可欠にな
り、その為にはリード用セル14のトラック12に対す
る位置を示す信号であるトラックエラー信号が必要とな
る。
【0027】なお、光カード1からの反射光は、実際に
は図4に示すようにCMDセンサ8の受光面に対してビ
ーム57のように結像する。よって、本実施例では、図
の斜線で示した領域のセルを選択し、この領域のセルか
らトラックエラー信号を生成するようにしている。
【0028】図5は本実施例によるトラックエラー信号
生成の原理を図示したものであり、記載の都合上図5
(a)のCMDセンサ8の各セルは結像に対して粗くな
っており、ここでは1トラックを12分割しているが、
実際は更に細かく分割されている(60〜240分
割)。本実施例では、CMDセンサ8上のガイドトラッ
ク11の位置を検出することでトラックエラー信号を生
成するものであり、ガイドトラック11の検出は以下の
ように行われる。
【0029】すなわち、図5(a)において、まず図中
Y方向に配列されたセル加算を行い、各加算出力を更に
一定間隔毎に加算する。ここで、1トラックあたりの分
割数をBnとすると、 1, Bn+1,2Bn+1,3Bn+1・・・・の各列の和 2, Bn+2,2Bn+2,3Bn+2・・・・の各列の和 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ Bn,2Bn, 3Bn, 4Bn ・・・・の各列の和 以上のように飛び飛びに各列の和を求め、この加算結果
を図中X方向に順次走査することで、図5(b)に示し
たような走査信号CMDOUTが得られる。
【0030】ここで、CMDOUTは、ガイドトラック
に相当する部分は最も低い信号レベルになり、次いでデ
ータピットが有る部分、そしてガイドトラックもデータ
ピットも存在しない部分は最も高い信号レベルとなる。
【0031】そして、比較レベルをデータピットの部分
のレベルとガイドトラックの部分の間に設定し、CMD
OUTを2値化するとガイドトラックの部分に対応した
図5(c)に示す2値化信号が生成される。
【0032】以上のように求められた走査信号CMDO
UT、及び2値化信号は、言い替えれば、CMDセンサ
8の選択された領域の列の長さと、列の加算を行うトラ
ック本数分の範囲の情報を集約したものであると言え
る。
【0033】次に、図6及び図7を参照して図5に示し
たCMDセンサにおける各セルの加算及び走査を行う方
法について説明する。図6はCMDセンサ8における各
セルの加算及び走査を行う選択・走査回路の構成を示
し、図7は各セルの加算及び走査の際の動作タイミング
を示している。図6において、24で示す点線内のトラ
ンジスタは列選択用のトランジスタであり、25で示す
点線内のトランジスタはセル選択用のトランジスタであ
る。
【0034】図7(a)に示すクロック信号に同期し
て、行選択・リセット回路23により行選択信号18に
より指定されたCMDセンサ8上の複数の行が選択さ
れ、選択された各行(Lx)(図7(c)参照)に対応
するトランジスタのゲート電圧をオンとする。通常CM
Dセンサ8は結像ビームよりも広いため、CMDセンサ
8上の結像ビームに対応した行が連続された領域として
一部選択される。
【0035】次に列走査回路22は、クロック信号17
に基づいて列選択用トランジスタ24のゲート電圧をオ
ンにする列選択信号(C1 ,CBn+1,…),(C2 ,C
Bn+2,…),…(CBn,C2Bn,…)を順次出力するこ
とで各列を走査していく。
【0036】ここでは、走査時の各列選択用トランジス
タ24は、図7(b)に示すように12列毎に選択され
る(トラックの分割数を12として説明している)。す
なわち、クロック信号と共に、列走査回路22から列選
択信号(C1 ,C13,…),(C2 ,C14,…),…
(C12,C24,…)が図7(b)に示すように順次出力
され、分割セル数に対応して12列毎に飛び飛びに列選
択用トランジスタ24がオンして加算され、これが順次
走査される。
【0037】セル選択用トランジスタ25のゲート電圧
がオンとなると、そのセルに蓄積された電荷(光量によ
って変化する)に比例した電流がソースからドレインに
流れ、さらにオンとなった全ての列の、全てのオンとな
っているセル選択トランジスタから、各列選択用トラン
ジスタ24のドレインに流れ込み、加算され、電流電圧
変換器21により電圧に変換されてCMDOUT20と
して順次出力されていく。
【0038】そして、1回の走査終了後に、図7(d)
に示すようにCMDリセット信号19をアクティブにす
ることにより、選択された行(Lx)に対応するライン
を、リセットレベルに相当する電圧(図7(c)参照)
にすることで各セルに蓄積された電荷を放電し、次の走
査を再び始める。なお、図7(c)において、破線は未
選択時のセル選択用トランジスタ25のレベルを示して
いる。
【0039】以上の動作を繰り返すことで、1トラック
あたりの分割セル数に応じた各列の加算信号の飛び飛び
の和が順次走査されることになる。
【0040】次に、図1を参照して本実施例に係るトラ
ックエラー信号生成回路の主要部の構成を説明する。
【0041】前記CMDセンサ8の走査のタイミングを
制御するタイミング・コントローラ27が設けられてお
り、CMDセンサ8へクロック信号17及びCMDリセ
ット信号19を出力するようになっている。CMDセン
サ8には、2値化回路32が接続されており、CMDセ
ンサ8で前述のように走査され出力されるCMDOUT
信号20は2値化回路31に入力される。2値化回路3
1は、CMDOUT信号20を比較レベルr38と比較
することで2値化し、2値化信号39として平均値回路
28へ出力するようになっている。
【0042】また、前記タイミング・コントローラ27
には、カウンタ26が接続されており、クロック信号1
7及びCMDリセット信号19が入力される。カウンタ
26は、クロック信号17をカウントアップし、カウン
ト値をアドレス信号34として平均値回路28に出力す
るようになっている。平均値回路28は、2値化信号3
9がアクティブである期間のアドレス信号34の平均値
を演算し、この値を平均値信号61として保持回路29
へ出力するようになっている。保持回路29は、タイミ
ング・コントローラ27より走査の終了時毎に出力され
る保持信号35が供給されており、この保持信号35に
より平均値信号61を保持し、保持した値を平均値保持
信号62として減算器63に出力するようになってい
る。減算器63の他方の入力端には、Bn/2(1トラ
ックの分割数÷2)が入力されており、ここで前記平均
値保持信号62からBn/2が減算され、D/Aコンバ
ータ31でアナログ信号に変換された出力がトラックエ
ラー信号64として出力されるようになっている。
【0043】前記図1に示したトラックエラー信号生成
回路によるトラックエラー信号の生成について説明す
る。
【0044】CMDセンサ8から走査され出力されたC
MDOUT信号20は、2値化回路32で比較レベルr
38に基づいて2値化され、2値化信号39として平均
値回路28に入力される。一方、カウンタ26は、タイ
ミング・コントローラ27より出力されるクロック信号
17をカウントアップし、アドレス信号34として平均
値回路28へ出力する。
【0045】ここで、図8は各部の動作時の信号を示し
たものであり、カウンタ26により(b)に示すクロッ
ク信号17がカウントアップされて、(a)に示すアド
レス信号34として出力される。そして、このカウンタ
26のカウント値は、CMDセンサ8の1回の走査が終
了するとタイミング・コントローラ27より出力される
(c)に示すCMDリセット信号19によりクリアさ
れ、再びアドレス1からカウントアップされていく。
【0046】前記2値化信号39(図8(d)参照)
は、CMDOUT信号20がガイドトラック部に対応す
る時のみアクティブになることから、平均値回路28
は、ガイドトラック部に対応する期間だけアドレス信号
34の値の平均を演算し、平均値信号61として保持回
路29へ出力する(図8(e)参照)。
【0047】保持回路29には、図8(f)に示すよう
にタイミング・コントローラ27より走査の終了時毎に
保持信号35が出力されており、この保持信号35によ
り1回の走査の間平均値信号61を保持し、平均値保持
信号62として減算器63へ出力する(図8(g)参
照)。そして、減算器63で平均値保持信号62からB
n/2が減算され、D/Aコンバータ31でアナログ信
号に変換されてトラックエラー信号64として出力され
る。
【0048】すなわち、2値化信号39によって得られ
たガイドトラック部に相当する各走査信号のアドレスの
平均値を取ることで、ガイドトラック部の中央のアドレ
ス、すなわち位置が判る。よって、このアドレスから1
トラックあたりの分割セル数の1/2を減算することに
よって、ビームのトラック横断方向のずれを表すトラッ
クエラー信号64が得られ、このトラックエラー信号6
4によってトラッキングサーボが行われる。
【0049】図9は本実施例によるトラックエラー信号
64を示したものであり、破線は従来のトラックエラー
信号の波形を示している。図に示すように、トラックエ
ラー信号の検出範囲が拡張されていることがわかる。本
実施例のトラックエラー信号検出方法によれば、トラッ
クエラー信号の検出範囲はトラック間隔に等しい値まで
拡張される(通常は12μm程度)。これは従来の方法
に比べて、およそ4倍以上になったことになる。よっ
て、従来ではトラックの中心位置から約1/4トラック
ずれると正又は負のピークになり、もとのトラックに戻
すことができなかったが、本実施例では、隣のトラック
との中点までトラックエラー信号の検出範囲が広がって
おり、大きくずれても元の位置に戻すことができる。
【0050】このように、トラックエラー信号の検出範
囲を拡張することができるため、振動,衝撃等による影
響を受けにくい安定したトラッキングサーボが実現でき
る。なお、ここでは、CMDセンサを走査する時間はト
ラッキングサーボの追従スピードより充分早い時間に設
定される(例えば10μsec)。
【0051】また、前述したようにCMDセンサの列方
向の和を取り、更に複数のトラックからの情報によりガ
イドトラックの位置を示す信号を得ているので、たとえ
カード上に欠陥が存在しても、その影響は軽減され、ト
ラッキングサーボは不安定にならない。
【0052】例えば、欠陥の列方向の大きさをDc、行
方向のトラックに掛かる本数をDtとして、列方向のセ
ル数をCnとし、行方向のトラック数をTnとすると、
欠陥の影響は、 (Dc/Cn)×(Dt/Tn) に軽減されることになり、ほとんどの場合で2値化回路
32における比較レベルrを越えることはない。従っ
て、カード上のゴミ,傷等の欠陥に対しても、影響され
ることなく安定にトラックエラー信号の生成が可能とな
る。
【0053】また、CMDセンサ8は光量に比例して電
荷を蓄積することにより動作するため、前述したCMD
センサ8の走査は、図10(A)の(b)に示すよう
に、実際には走査に先だってのチャージ期間により電荷
を蓄積し、その後走査が行われる。このとき、走査開始
時と走査終了時の時間的ずれによる、(a)の光源(発
光素子2)の点灯による実際のチャージ時間の差が問題
となるが、(b)のように走査期間に対してチャージ期
間の相対的長さを大きく取ることで、この問題の影響を
軽減することができる。
【0054】更に、図10(A)では(a)のように光
源が常時点灯している例を示したが、図10(B)に示
すように、光源の点灯をチャージ期間のみ行い、走査期
間中はOFFとすることによって、前記問題はまったく
問題無くなる。なお、情報の記録を行う場合には(A)
で行い、再生を行う場合には(B)で行うというように
切り換えても良い。
【0055】図11及び図12は本発明の第2実施例に
係り、図11は第2実施例の主要部の構成を示すブロッ
ク図、図12は2値化回路に用いる比較レベルを示す説
明図である。
【0056】第2実施例は、第1実施例の変形例であ
り、2値化回路32における比較レベルrを変更可能と
したものである。
【0057】第1実施例においては、ガイドトラック部
を検出するための比較レベルは固定であった。しかしな
がら、走査信号であるCMDOUT信号20は、光カー
ドにおけるガイドトラック部及びトラック部の反射率の
ばらつき、または、光学系のばらつきによって大きく変
化してしまう場合がある。また、同一のカード上におい
てもカード上の汚れ等により、場所により変化する事も
有る。
【0058】そこで、この問題点を解決するために、第
2実施例では第1実施例をさらに改良して比較レベルr
を媒体に応じて変更可能とし、正確なガイドトラック部
の位置を検出するようにしている。
【0059】図11は第2実施例の主要部の構成を示し
たものであり、第1実施例の構成に加えて、ピークホー
ルド回路44,ボトムホールド回路45,及び比較レベ
ル決定回路46が設けられている。その他の構成は第1
実施例と同様であり、同一構成要素には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0060】CMDセンサ8から出力されたCMDOU
T信号20は、ピークホールド回路44及びボトムホー
ルド回路45に入力され、それぞれ1回の走査における
最大値であるピークレベル48と最小値であるボトムレ
ベル49が検出される。これらのピークホールド回路4
4及びボトムホールド回路45はCMDリセット信号1
9により1回の走査毎にリセットされる。
【0061】そして、比較レベル決定回路46は、前記
ピークレベル48及びボトムレベル49に基づいて比較
レベルrV47を生成し、2値化回路32に出力する。
【0062】図12はこのときの比較レベルrV47と
ピークレベル48,ボトムレベル49及びCMDOUT
信号20の関係を示したものである。ここでは、比較レ
ベルrV47は、例えばピークレベル48とボトムレベ
ル49の中間値に設定される。この比較レベルrV47
を用いてCMDOUT信号20を2値化することによ
り、正確なガイドトラック部の位置に対応する2値化信
号39が生成される。以降の動作は第1実施例を同様で
ある。
【0063】このように、実際に検出されるCMDOU
T信号20の最大値及び最小値に基づいて比較レベルr
V47を決定し、2値化を行うため、媒体の反射率や光
学系のばらつきに依らず、正確なガイドトラック部の位
置が検出できる。これにより、トラックエラー信号の誤
差が減少するため、さらに安定したトラッキングサーボ
を行うことができる。また、比較レベルrV47はCM
Dリセット信号19によりリセットされ、1回の走査毎
に変更されるため、媒体上の部分的な反射率のばらつき
にも充分対応できる。すなわち、この第2実施例は第1
実施例の効果の他に、媒体上の部分的な反射率のばらつ
きにも充分対応できるという利点を有する。
【0064】図13ないし図17は本発明の第3実施例
に係り、図13は第3実施例によるトラックエラー信号
生成の原理を示す説明図、図14は各セルの加算及び走
査の際の動作タイミングを示すタイムチャート、図15
は第3実施例の主要部の構成を示すブロック図、図16
は本実施例におけるトラックエラー信号生成の際の各部
の動作を示すタイムチャート、図17は本実施例で得ら
れるトラックエラー信号を示す波形図である。
【0065】図13は第3実施例によるトラックエラー
信号生成の原理を図示したものである。第1実施例と同
様に、図13(a)のCMDセンサ8の各セルは結像に
対して粗くなっているが、実際は更に細かく分割されて
いる。
【0066】第3実施例では、まず図中Y方向に配列さ
れたセル加算を行い、各加算出力を図中X方向に順次走
査することで、図13(b)に示したようなスキャン信
号が得られる。このスキャン信号は、ガイドトラックに
相当する部分は最も低い信号レベルになり、次いでデー
タピットが有る部分、そしてガイドトラックもデータピ
ットも存在しない部分は最も高い信号レベルとなる。
【0067】そして、比較レベルをデータピットの部分
のレベルとガイドトラックの部分の間に設定し、2値化
するとガイドトラックの部分に対応した図13(c)に
示す2値化信号が生成される。
【0068】次に、図14を参照して各セルの加算をし
走査を行う方法について説明する。なお、CMDセンサ
8における各セルの加算及び走査を行う選択・走査回路
は図6に示した第1実施例と同様に構成されている。
【0069】CMDセンサ8の行の選択は、第1実施例
と同様に、図14(a)に示すクロック信号に同期し
て、行選択・リセット回路23によって行選択信号18
で指定されたCMDセンサ8上の複数の行が選択され、
選択された各行(Lx)(図14(c)参照)に対応す
るトランジスタのゲート電圧がオンとなる。
【0070】次に列走査回路22は、クロック信号17
により列選択用トランジスタ24のゲート電圧をオンに
する列選択信号C1,C2,…Cnを順次出力すること
で各列を走査していく(図14(b)参照)。すなわ
ち、1列ずつ順次走査されることになる。
【0071】セル選択用トランジスタのゲート電圧がオ
ンとなると、そのセルに蓄積された電荷に比例した電流
がソースからドレインに流れ、さらにオンとなった全て
のセル選択トランジスタから、列選択用トランジスタ2
4のドレインに流れ込み、加算され、電流電圧変換21
により電圧に変換されCMDOUT信号20として順次
出力されていく。
【0072】以上の動作を繰り返すことで各列の加算信
号が順次走査されることになり、1回の走査終了後に、
図14(d)に示すCMDリセット信号19をアクティ
ブにすることにより、選択された行(Lx)に対応する
ラインをリセットレベルに相当する電圧にすることで各
セルに蓄積された電荷を放電し、次の走査を再び始め
る。
【0073】次に、図15を参照して本実施例に係るト
ラックエラー信号生成回路の主要部の構成を説明する。
第3実施例は、第1実施例とCMDセンサ8の走査が異
なるため、出力であるCMDOUT信号20の有する情
報も異なっている。よって、第1実施例の構成に加えて
ウィンド発生回路30、及びAND回路33が設けられ
ている。
【0074】図15において、タイミング・コントロー
ラ27より出力されるクロック信号17は、CMDセン
サ8,カウンタ26,平均値回路28に各々入力され
る。このクロック信号17の印加によりCMDセンサ8
は前述のように走査され、この走査で出力されるCMD
OUT信号20は2値化回路32に入力される。
【0075】前記クロック信号17の印加によりCMD
センサ8への1回の走査が終了すると、タイミング・コ
ントローラ27はCMDセンサ8にCMDリセット信号
19を出力する。このCMDリセット信号19はカウン
タ26のクリア端子にも印加される。カウンタ26はク
ロック信号17をカウントアップし、カウント値をアド
レス信号34として平均値回路28と、ウィンド信号3
7を生成するウィンド発生回路30に出力する。前記カ
ウント値はCMDセンサ8の1回の走査が終了するとC
MDリセット信号19によりクリアされ、再びアドレス
1からカウントアップされていく。
【0076】2値化回路32は、比較レベルr38と比
較することによって2値化信号39を生成し、この2値
化信号39はAND回路33の一方の入力端に印加され
る。そして、AND回路33で2値化信号39とウィン
ド信号37とのAND(論理積)が取られゲート信号4
0となり平均値回路28に入力される。ここで、2値化
信号39はCMDOUT信号20がガイドトラック部の
時のみアクティブになるため、ゲート信号40は、ガイ
ドトラック部が走査されており、かつウィンド信号37
がアクティブの時にのみ、アクティブとなる。
【0077】平均値回路28は、ゲート信号40がアク
ティブの間だけアドレス信号34の値の平均を演算し、
平均値信号41として保持回路29に出力する。そし
て、保持回路29は、タイミング・コントローラ27よ
り走査の終了時毎に出力される保持信号35により平均
値信号41を保持し、1回の走査の間、その値を保持し
て平均値保持信号42とし、ウィンド発生回路30とD
/Aコンバータ31に出力する。
【0078】なお、タイミング・コントローラ27は、
動作の開始時には保持回路29に保持回路プリセット信
号36をアクティブにし、保持回路29の出力を、既定
の値(例えば列アドレスの真中の値)にセットする。
【0079】前記平均値保持信号42は、D/Aコンバ
ータ31によりアナログ化され、トラックエラー信号4
3として出力される。
【0080】また、前記ウィンド発生回路30は、アド
レス信号34が、平均値保持信号42の値を中心に所定
の範囲になった時のみウィンド信号37をアクティブに
するようになっている。従って、平均値保持信号42は
この場合1走査前のガイドトラック位置を表す事にな
る。
【0081】図16は以上の動作の各信号のタイミング
を示したものであり、ここでは走査する列数を100と
して説明している。本回路の初期動作は図15のタイミ
ング・コントローラ27からの保持回路プリセット信号
36により保持回路29の出力は既定の値にセットされ
て動作を始める。
【0082】図16の(b)に示すクロック信号17に
より、カウンタ26は(a)に示すアドレス信号34を
平均値回路28とウィンド発生回路30に出力する。ウ
ィンド発生回路30は、アドレス信号34により(d)
に示すウィンド信号37をAND回路33に出力する。
このウィンド信号37がアクティブの期間内にCMDセ
ンサ8がCMDOUT信号20を出力すると、2値化回
路32により、(e)に示す2値化信号39がAND回
路33を経て(f)に示すゲート信号40となって平均
値回路28に出力される。
【0083】なお、図16の(d)に示すウィンド信号
37のウィンド幅は1つのガイドトラック11が検出さ
れるようにほぼ1トラックピッチに設定されている。ウ
ィンド幅を広くして複数のガイドトラック11、11…
を2値化回路32で検出して、それらの出力をAND回
路33を経て平均値回路28に出力しても良い。この場
合には複数のガイドトラック11、11…の位置に基づ
いてアドレス位置が決定されることになる。
【0084】前記平均値回路28は、(g)に示す平均
値信号41を保持回路29に出力し、この保持回路29
はタイミング・コントローラ27から出力される(h)
に示す保持信号35により更新して保持し、平均値保持
信号42として次の走査の際ウィンド発生回路30とD
/Aコンバータ31に出力する。このD/Aコンバータ
31から出力されるトラックエラー信号43によりトラ
ッキングサーボが行われる。
【0085】なお、最初の走査開始時のみ保持回路プリ
セット信号36が出力されるので、この時保持信号35
は出力されず、次の走査の開始から保持信号35が出力
される。
【0086】1走査が終了すると、タイミング・コント
ローラ27から(c)に示すCMDリセット信号19が
出力される。次の走査では同様の動作となるが、保持回
路29には最初の走査により検出された平均値保持信号
42を保持し、この平均値保持信号42に基づいて再び
同様の動作を行うことになる。
【0087】以上のようにトラックエラー信号を生成す
る事により、振動,衝撃等によりガイドトラックが走査
の中で大幅にずれても、これに応じてウィンド信号37
の走査に対する位置もずれていくので、常に、隣のガイ
ドトラックに影響されることなく正確にズレを検出で
き、理論的には、CMDセンサ8上の結像スポットの大
きさの許す範囲で、トラックエラー信号は生成可能とな
る。
【0088】図17は本実施例により検出範囲が拡張さ
れたトラックエラー信号43を実線で示しており、図中
一点鎖線の信号は従来のトラックエラー信号を示してい
る。この図から分かるように、従来のトラックエラー信
号はトラック間距離を周期とする周期関数となる。つま
りトラックの中心位置から1/4トラックずれると正又
は負のピークになるため、もとのトラックに戻すことが
できない。これに対して、この実施例では光カード1に
照射されたビームスポットの位置にCMDセンサ8の光
検出セルを対応付けできるようになっているので、CM
Dセンサ8から生成できるトラックエラー信号の検出範
囲を大幅に広くすることができる。つまり、この実施例
ではトラッキングされるべき位置から大きくずれても元
の位置に戻すことができる。
【0089】なお、CMDセンサ8を走査する時間は、
第1実施例と同様にトラッキングサーボの追従スピード
より充分早い時間、例えば10μsecに設定されてい
る。この短い時間では振動,衝撃によるずれは小さく、
1回の走査の前後でのずれはほとんど無視できるため、
ウィンド信号37は、トラッキングのずれに対してほぼ
確実に追従する事ができる。
【0090】さらに、前述したように列方向の和を取る
ことによりガイドトラックの位置を示す信号を得ている
ので、たとえ光カード1上に欠陥が存在しても、その影
響は軽減できる。例えば、欠陥の列方向の大きさがDと
して、列のセル数がCnとすると、欠陥の影響は、D/
Cnに軽減されることになり、ほとんどの場合でも比較
レベルを越えることなく、従って、カード上のゴミ,傷
の欠陥に対しても、影響されることなく安定にトラック
エラー信号の生成が可能となる。
【0091】図18及び図19は本発明の第4実施例に
係り、図18は第4実施例の主要部の構成を示すブロッ
ク図、図19は2値化回路に用いる比較レベルを示す説
明図である。
【0092】第4実施例は、第3実施例の変形例であ
り、第2実施例と同様に2値化回路32における比較レ
ベルrを媒体に応じて変更可能としたものである。
【0093】図18は第4実施例の主要部の構成を示し
たものであり、第3実施例の構成に加えて、第2実施例
と同様にピークホールド回路44,ボトムホールド回路
45,及び比較レベル決定回路46が設けられている。
その他の構成は第3実施例と同様である。
【0094】第2実施例と同様に、ピークホールド回路
44及びボトムホールド回路45でCMDOUT信号2
0より1走査毎の最大値、最小値を検出し、このピーク
レベル48とボトムレベル49とから比較レベル決定回
路46で比較レベルrV47を生成し、2値化回路32
に出力する。
【0095】図19はこのときの比較レベルrV47と
ピークレベル48,ボトムレベル49及びCMDOUT
信号20の関係を示したものである。ここでは、比較レ
ベルrV47は、例えばピークレベル48とボトムレベ
ル49の中間値に設定される。この比較レベルrV47
を用いてCMDOUT信号20を2値化することによ
り、正確なガイドトラック部の位置に対応する2値化信
号39が生成される。以降の動作は第3実施例を同様で
ある。
【0096】このように、実際に検出されるCMDOU
T信号20の最大値及び最小値に基づいて比較レベルr
V47を決定し、2値化を行うため、媒体の反射率や光
学系のばらつきに依らず、正確なガイドトラック部の位
置が検出できる。これにより、トラックエラー信号の誤
差が減少するため、さらに安定したトラッキングサーボ
を行うことができる。また、比較レベルrV47はCM
Dリセット信号19によりリセットされ、1回の走査毎
に変更されるため、媒体上の部分的な反射率のばらつき
にも充分対応できる。すなわち、この第4実施例は第3
実施例の効果の他に、媒体上の部分的な反射率のばらつ
きにも充分対応できるという利点を有する。
【0097】図20ないし図23は本発明の第5実施例
に係り、図20は第5実施例によるトラックエラー信号
生成の原理を示す説明図、図21は各セルの加算及び走
査を行う選択・走査回路の構成を示すブロック図、図2
2は第5実施例の主要部の構成を示すブロック図、図2
3はCMD差信号及びトラックエラー信号を示す波形図
である。
【0098】図20は第5実施例によるトラックエラー
信号生成の原理を図示したものである。本実施例におい
ても、CMDセンサ8の1トラックあたりのセル分割数
を12として説明する。
【0099】第5実施例では、まず、図中のY方向に配
列されたセル加算を行い、そして各加算出力を連続した
領域(図20では(Ca4,Ca5,Ca6)…)で加算す
る。なお、このとき1トラックあたりのセル分割数毎に
飛び飛びに連続した領域の加算が行われる。次に、この
加算が行われた領域と隣あう連続した領域の加算を前記
と同様に行う(図20では(Cb7,Cb8,Cb9)…)。
【0100】そして、これらの2つの領域の和より各々
の差をとることによって、トラックエラー信号が生成さ
れる。すなわち、図20においては、ガイドトラックの
位置に対応する領域であり、かつ連続した3列の領域の
加算出力と、これと隣あう3列の領域の加算出力との差
を演算し、これによりトラックエラー信号が生成され
る。
【0101】以上のように求められたトラックエラー信
号は、第1実施例と同様に、CMDセンサ8の選択され
た領域の列の長さと、列の加算を行うトラック本数分の
範囲の情報を集約したものである。
【0102】次に、図21を参照して図20に示したC
MDセンサにおける各セルの加算及び走査を行う方法を
具体的に説明する。
【0103】図21は各セルの加算及び走査を行う選択
・走査回路の構成を示している。ここで、71で示す点
線内のトランジスタは列選択用のトランジスタであり、
72で示す点線内のトランジスタはセル選択用のトラン
ジスタである。
【0104】行選択を行う部分は図6に示した第1実施
例の回路と同様の構成となっており、行選択・リセット
回路73,セル選択用トランジスタ72によりCMDセ
ンサ上の結像ビームに対応した複数の行が選択される。
【0105】列シフト回路74には、タイミング・コン
トローラ27よりクロック信号17,クリア信号76,
及びそれぞれが連続した隣あう領域を指定するシリアル
データa77,シリアルデータb78が入力され、列の
加算が行われる。列シフト回路74には予めクリア信号
76が入力され、これにより列選択用トランジスタ71
の各出力(Ca1,Ca2,…、Cb1,Cb2,…)がクリア
される。そして、予め設定されたシリアルデータa7
7,シリアルデータb78が入力され、これらがクロッ
ク信号17に同期して順次シフトされて、対応する列選
択用トランジスタ71のゲート電圧を順次オンにする列
選択信号が出力される。
【0106】ここで、列選択用トランジスタ71は、前
述したように連続した領域を隣あう2つの部分に分け
た、 Ca1,Ca2,…,Can Cb1,Cb2,…,Cbn の2つのグループで構成されており、シリアルデータa
77,シリアルデータb78はこれらの領域に各々対応
するように設定される。
【0107】前記列選択信号は、例えば図20の例では Ca4,Ca5,Ca6、Ca16,Ca17,Ca18、Ca28,Ca2
9,Ca30… Cb7,Cb8,Cb9、Cb19,Cb20,Cb21、Cb31,Cb3
2,Cb33… というように出力され、順次列選択用トランジスタ71
が順次オンとなって選択された列の加算が行われる(こ
こでは、列選択信号の添え字の内、数字は列の位置を、
a,bはグループを表している)。
【0108】セル選択用トランジスタ72のゲート電圧
がオンとなると、第1実施例と同様に、そのセルに蓄積
された電荷に比例した電流がソースからドレインに流
れ、さらにオンとなった全てのセル選択トランジスタか
ら各列選択用トランジスタ71のドレインに流れ込み、
それぞれ2つのグループで加算され、電流電圧変換器7
5により電圧に変換されてCMDOUTa信号80,C
MDOUTb信号81として出力される。ここで、CM
DOUTa信号80は、前記のCa4,Ca5,Ca6…の列
の和であり、CMDOUTb81信号は、Cb7,Cb8,
Cb9…の列の和となる。
【0109】次に、図22を参照して本実施例に係るト
ラックエラー信号生成回路の主要部の構成を説明する。
【0110】前述したように、CMDセンサ8には、タ
イミング・コントローラ27よりクロック信号17,ク
リア信号76,及びシリアルデータa77,シリアルデ
ータb78が入力され、走査・加算が行われてCMDO
UTa信号80,CMDOUTb信号81が出力される
ようになっている。これらの信号は減算器82に入力さ
れ、ここでそれぞれの差がとられてCMD差信号83と
して出力される。このCMD差信号83を一定間隔毎に
ホールドするホールド回路84により、CMD差信号8
3はクロック信号17に基づいてホールドされ、トラッ
クエラー信号85として出力されるようになっている。
【0111】図23は前記CMD差信号83及びトラッ
クエラー信号85の波形を示したものである。なお、こ
こでは解り易くするため、光スポットをトラックと横切
る方向に変位させたときの各信号波形を示している。C
MD差信号83は、CMDセンサ8の各セルが入射光量
に比例して電荷を蓄積するため、(b)に示すように、
出力は積分されていく形となる。よって、CMD差信号
83を一定間隔毎にクロック信号17によりホールド
し、更にCMDセンサ8をCMDリセット信号19によ
りリセットすることにより、(c)に示すような連続的
に変化する信号であるトラックエラー信号85が得られ
る。
【0112】このように、CMDセンサ8の列方向の和
を取り、更に複数のトラックからの情報によりトラック
エラー信号を得ているので、たとえカード上に欠陥が存
在しても、その影響は軽減され、トラッキングサーボは
不安定にならない。従って、第1実施例と同様に媒体上
の欠陥の影響を軽減することができ、ゴミ,傷等の欠陥
に影響されることなく、安定にトラックエラー信号の生
成が可能となる。
【0113】図24ないし図26は本発明の第6実施例
に係り、図24は各セルの加算及び走査の際の動作タイ
ミングを示すタイムチャート、図25は第6実施例の主
要部の構成を示すブロック図、図26は図24に示した
CMDセンサの走査より、トラックエラー信号を生成す
る際に選択し走査するセルの領域を指定するシリアルデ
ータa77,シリアルデータb78を得るときの各部の
動作を示すタイムチャートである。
【0114】第6実施例は、第5実施例の変形例であ
り、CMDセンサ8において走査する列を変更可能とし
たものである。
【0115】第5実施例では、CMDセンサ8において
走査する際の列の選択は固定的に行っていた。しかしな
がら、複数のトラックからの情報を用いてトラックエラ
ー信号を生成する場合には、光カードにおけるトラック
間隔のばらつき、または、光学系の倍率のばらつきによ
って選択された列とガイドトラックとの関係が著しくず
れてしまうことがあり、正しくトラックエラー信号が生
成されないという問題点があった。
【0116】そこで、この問題点を解決するために、第
6実施例では第5実施例をさらに改良して走査する列を
変更可能とし、正確なトラックエラー信号を生成できる
ようにしている。
【0117】第6実施例では、まずCMDセンサ8にお
いて各セルの加算及び走査を行ってガイドトラックの位
置を検出し、この検出結果に基づいてシリアルデータa
77,シリアルデータb78を設定する。
【0118】図13に示した第3実施例の場合と同様
に、図中Y方向に配列されたセル加算を行い、各加算出
力を図中X方向に順次走査することで、スキャン信号が
得られる。そして、比較レベルをデータピットの部分の
レベルとガイドトラックの部分の間に設定し、2値化す
るとガイドトラックの部分に対応した2値化信号が生成
される。
【0119】前記図21に示したCMDセンサ8の選択
・走査回路における各セルの加算、走査を行う際の動作
タイミングを図24に示す。CMDセンサ8の行の選択
は、第3実施例と同様に、図24(a)に示すクロック
信号に同期して、行選択・リセット回路73によって行
選択信号18で指定されたCMDセンサ8上の複数の行
が選択され、選択された各行(Lx)(図24(e)参
照)に対応するトランジスタのゲート電圧がオンとな
る。
【0120】列シフト回路74は、予め図24(b)に
示すクリア信号76によりクリアされ、次に初期値とし
てシリアルデータa77がクロック信号17の1クロッ
ク分だけアクティブにされて入力される。その後は、ク
ロック信号17により列選択用トランジスタ71のゲー
ト電圧をオンにする列選択信号Ca1,Ca2,…,C
anを順次出力することで各列を走査していく(図24
(d)参照)。
【0121】そして、セル選択用トランジスタ72のゲ
ート電圧がオンとなると、そのセルに蓄積された電荷に
比例した電流がソースからドレインに流れ、さらにオン
となった全てのセル選択トランジスタから、列選択用ト
ランジスタ71のドレインに流れ込み、加算され、電流
電圧変換75により電圧に変換されCMDOUTa信号
80として順次出力されていく。
【0122】以上の動作を繰り返すことで各列の加算信
号が順次走査されることになり、1回の走査終了後に、
図24(f)に示すCMDリセット信号19をアクティ
ブにすることにより、選択された行(Lx)に対応する
ラインをリセットレベルに相当する電圧にすることで各
セルに蓄積された電荷を放電する。
【0123】次に、前記CMDセンサ8の走査により得
られたCMDOUTa信号80からシリアルデータa7
7,シリアルデータb78を生成する回路の構成及び動
作について図25及び図26を参照しながら説明する。
【0124】トラックエラー信号85を生成する部分は
第5実施例と同様に構成されており、第5実施例の構成
に加えて、CMDOUTa信号80を2値化する2値化
回路89,この2値化回路89によって得られるガイド
トラックの位置を2つに分割するトラック分割回路9
1,このトラック分割回路91の出力を記憶するシフト
メモリ88,タイミング・コントローラ27からの初期
値とシフトメモリ88の出力とを切換えてシリアルデー
タa77として出力するセレクタ86が設けられてい
る。
【0125】まず、光カード挿入時にタイミング・コン
トローラ27は初期値としてセレクタ86を介してシリ
アルデータa77をクロック信号17の1クロック分だ
けアクティブにし、その後前述したようにクロック信号
17によりCMDセンサ8を順次走査していく。この走
査による出力は、CMDOUTa信号80としてCMD
センサ8から出力される。
【0126】図26はCMDOUTa信号80よりシリ
アルデータa77,シリアルデータb78を得る際の各
部の動作波形を示したものであり、前記CMDOUTa
信号80(図26(A)の(c)参照)は2値化回路8
9によって2値化され、ガイドトラックの位置に相当す
る信号である図26(A)の(d)に示すような2値化
信号90が得られる。この2値化信号90は、トラック
分割回路91によってガイドトラック部を2つに分割し
たそれぞれの部分の位置を表す分割信号a93,分割信
号b94となり(図26(A)の(e),(f)参
照)、これらの信号がシフトメモリ88に一旦記憶され
る。
【0127】そして、走査終了後、タイミング・コント
ローラ27はメモリクロック信号87をシフトメモリ8
8に出力し、このメモリクロック信号87により、図2
6(B)に示すように順次シフトメモリ88に記憶され
ているデータをシリアルデータa77,シリアルデータ
b78としてCMDセンサ8へ出力する。
【0128】以上の動作により、CMDセンサ8におい
てそれぞれが連続した隣あう領域が選択、設定される。
そして、第5実施例と同様に選択された各々の領域の加
算、走査を行い、減算器82,ホールド回路84によっ
て2つの領域の加算出力の差をとり一定間隔毎にホール
ドすることによって、トラックエラー信号85が生成さ
れる。
【0129】このように、第6実施例では、ガイドトラ
ックの位置を検出し、検出された位置に応じてCMDセ
ンサにおける走査するセルの列を選択するようにしてい
るため、光カードにおけるトラック間隔のばらつき、あ
るいは光学系の倍率のばらつきによってCMDセンサに
結像されたガイドトラックの間隔がずれてしまった場合
においても、正しくトラックエラー信号が生成される。
【0130】従って、媒体上のゴミ,傷等の欠陥だけで
なく、媒体におけるトラック間隔の不揃いとか光学系の
倍率のばらつきに対しても影響されないトラックエラー
信号の生成ができ、安定なトラッキングサーボが可能と
なる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
ラックエラー信号の検出範囲を大幅に拡張でき、媒体上
のゴミ,傷等の欠陥、あるいは外部からの振動,衝撃等
に影響を受けない安定なトラッキングサーボが可能とな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図10は本発明の第1実施例に係
り、図1は第1実施例の主要部の構成を示すブロック図
【図2】光学系の構成を示す説明図
【図3】CMDセンサ上における媒体記録面の結像状態
を一部拡大して示す説明図
【図4】CMDセンサ上の光スポットが結像する領域を
示す説明図
【図5】第1実施例によるトラックエラー信号生成の原
理を示す説明図
【図6】CMDセンサにおける各セルの加算及び走査を
行う選択・走査回路の構成を示すブロック図
【図7】各セルの加算及び走査の際の動作タイミングを
示すタイムチャート
【図8】第1実施例におけるトラックエラー信号生成の
際の各部の動作を示すタイムチャート
【図9】第1実施例で得られるトラックエラー信号を示
す波形図
【図10】CMDセンサの走査におけるチャージ期間及
び光源の動作を示すタイムチャート
【図11】図11及び図12は本発明の第2実施例に係
り、図11は第2実施例の主要部の構成を示すブロック
【図12】2値化回路に用いる比較レベルを示す説明図
【図13】図13ないし図17は本発明の第3実施例に
係り、図13は第3実施例によるトラックエラー信号生
成の原理を示す説明図
【図14】各セルの加算及び走査の際の動作タイミング
を示すタイムチャート
【図15】第3実施例の主要部の構成を示すブロック図
【図16】第3実施例におけるトラックエラー信号生成
の際の各部の動作を示すタイムチャート
【図17】第3実施例で得られるトラックエラー信号を
示す波形図
【図18】図18及び図19は本発明の第4実施例に係
り、図18は第4実施例の主要部の構成を示すブロック
【図19】2値化回路に用いる比較レベルを示す説明図
【図20】図20ないし図23は本発明の第5実施例に
係り、図20は第5実施例によるトラックエラー信号生
成の原理を示す説明図
【図21】CMDセンサにおける各セルの加算及び走査
を行う選択・走査回路の構成を示すブロック図
【図22】第5実施例の主要部の構成を示すブロック図
【図23】CMD差信号及びトラックエラー信号を示す
波形図
【図24】図24ないし図26は本発明の第6実施例に
係り、図24は各セルの加算及び走査の際の動作タイミ
ングを示すタイムチャート
【図25】第6実施例の主要部の構成を示すブロック図
【図26】図24に示したCMDセンサの走査より、ト
ラックエラー信号を生成する際に選択し走査するセルの
領域を指定するシリアルデータa77,シリアルデータ
b78を得るときの各部の動作を示すタイムチャート
【図27】光カードを示す説明図
【図28】従来のトラックエラー信号検出に用いる光学
系の構成を示す説明図
【図29】光カード上の合焦点における光ビーム、及び
トラック,ガイドトラック,データピットを拡大して示
す説明図
【図30】従来例における光検出器を示す説明図
【図31】従来例におけるトラックエラー信号を示す波
形図
【符号の説明】
1…光カード 2…発光素子 3…コリメートレンズ 4…対物レンズ 5…ミラー 6…結像レンズ 7…ビームスプリッタ 8…CMDセンサ 9…フォーカス用検出器 11…ガイドトラック 12…トラック 13…データピット 14…リード用セル 17…クロック信号 19…CMDリセット信号 20…CMDOUT信号 22…列走査回路 23…行選択・リセット回路 26…カウンタ 27…タイミング・コントローラ 28…平均値回路 29…保持回路 31…D/Aコンバータ 32…2値化回路 63…減算器 64…トラックエラー信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガイドトラック及び複数の情報ト
    ラックを有する記録媒体上に光スポットを照射して、こ
    の光スポットの反射光からトラックエラー信号を生成し
    てトラッキングサーボを行うと共に、情報の記録、再生
    の少なくとも一方を行う光学的情報記録再生装置であっ
    て、 2次元的に配置された複数の受光部からなる検出部を有
    し、この検出部により記録媒体からの反射光の結像スポ
    ットを受光して信号を出力する光検出手段と、 前記光検出手段の検出部において列または行方向に複数
    の前記受光部の配列を有する領域を選択し、それぞれの
    受光部の配列において出力を加算する加算手段と、 前記加算手段の出力を2値化する2値化手段と、 前記2値化手段の出力に基づいて少なくとも1つのガイ
    ドトラックの位置に対応したアドレス位置を検出する検
    出手段と、 前記検出手段の出力によりトラックエラー信号を生成す
    るトラックエラー生成手段と、を備えたことを特徴とす
    る光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 複数のガイドトラック及び複数の情報ト
    ラックを有する記録媒体上に光スポットを照射して、こ
    の光スポットの反射光からトラックエラー信号を生成し
    てトラッキングサーボを行うと共に、情報の記録、再生
    の少なくとも一方を行う光学的情報記録再生装置であっ
    て、 2次元的に配置された複数の受光部からなる検出部を有
    し、この検出部により記録媒体からの反射光の結像スポ
    ットを受光して信号を出力する光検出手段と、 前記光検出手段の検出部において列または行方向に複数
    の前記受光部の配列を有する領域を複数選択し、この領
    域のうち所定の間隔毎に位置するものからの出力を加算
    する加算手段と、 前記加算手段の出力を2値化する2値化手段と、 前記2値化手段の出力によりガイドトラックの位置に対
    応したアドレス位置を検出する検出手段と、 前記検出手段の出力によりトラックエラー信号を生成す
    るトラックエラー生成手段と、 を備えたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のガイドトラックのうちの一つ
    の位置を含む領域を示す信号を設定する設定手段を設
    け、 前記検出手段は、前記複数のガイドトラックのうちの一
    つの位置に対応したアドレス位置を検出することを特徴
    とする請求項1記載の光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記加算手段の出力の最大値を検出する
    最大値検出手段と、 前記加算手段の出力の最小値を検出する最小値検出手段
    と、 前記最大値及び最小値に基づいて前記2値化手段の2値
    化レベルを設定する2値化レベル設定手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光学的情報記
    録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記2値化手段は、前記加算出力と比較
    レベルとの比較を行う比較手段を含み、 この比較レベルは前記加算出力のレベルのうち前記ガイ
    ドトラックからのものと前記情報トラックからのものと
    の中間のレベルに設定されることを特徴とする請求項1
    または2記載の光学的情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 複数のガイドトラック及び複数の情報ト
    ラックを有する記録媒体上に光スポットを照射して、こ
    の光スポットの反射光からトラックエラー信号を生成し
    てトラッキングサーボを行うと共に、情報の記録、再生
    の少なくとも一方を行う光学的情報記録再生装置であっ
    て、 2次元的に配置された複数の受光部からなる検出部を有
    し、この検出部により記録媒体からの反射光の結像スポ
    ットを受光して信号を出力する光検出手段と、 前記光検出手段の検出部において列または行方向に複数
    の前記受光部の配列を有する第1の領域と、前記第1の
    領域と同方向に複数の前記受光部の配列を有すると共に
    前記第1の領域に互いに隣接する第2の領域とをそれぞ
    れ複数選択し、前記第1の領域と前記第2の領域からの
    出力を減算する減算手段と、 前記減算手段の出力によりトラックエラー信号を生成す
    るトラックエラー生成手段と、を備えたことを特徴とす
    る光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイドトラックの位置を検出するガ
    イドトラック位置検出手段を備え、 前記減算手段において選択される第1及び第2の領域
    は、前記ガイドトラック位置検出手段の検出結果に基づ
    いて設定されることを特徴とする請求項6記載の光学的
    情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記光検出手段はCMDにより構成され
    ることを特徴とする請求項1、2、6のいずれか一つに
    記載の光学的情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記光検出手段による検出において、蓄
    積期間と走査期間を設け、前記蓄積期間においては前記
    光スポットを点灯し、前記走査期間においては前記光ス
    ポットを消灯することを特徴とする請求項1、2、6の
    いずれか一つに記載の光学的情報記録再生装置。
JP3287905A 1991-11-01 1991-11-01 光学的情報記録再生装置 Withdrawn JPH05128554A (ja)

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