JPH0973635A - 光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録媒体

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JPH0973635A
JPH0973635A JP22906295A JP22906295A JPH0973635A JP H0973635 A JPH0973635 A JP H0973635A JP 22906295 A JP22906295 A JP 22906295A JP 22906295 A JP22906295 A JP 22906295A JP H0973635 A JPH0973635 A JP H0973635A
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JP22906295A
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Koichiro Nishikawa
幸一郎 西川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロストークを十分に低減させ、さらなる狭
トラックピッチ化を図る。 【解決手段】 複数のトラック(実線111〜115を
仮想中心位置とするは各情報トラック)を有し、トラッ
クの夫々は複数のセクタからなると共に隣接するトラッ
ク間では各セクタのヘッダー情報が記録された領域が隣
接する光学的情報記録媒体において、複数のトラックを
隣接する2つのトラックを1つのペアとする複数のペア
のトラックとし、隣接するペア間では、2値情報信号の
極性を反転してヘッダー情報が形成されている。実線1
1と実線12とのトラック間、および実線13と実線1
4とのトラック間では、それぞれプリピットの配列は同
じものとなっており、実線12と実線13とのトラック
間では、プリピットが隣接しないように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック番号やセ
クタ番号などのヘッダー情報がトラック間で隣接する光
学的情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の光学的情報記録媒体にお
いては、高密度記録による大容量化を図る傾向にあり、
その1つの手法として狭トラックピッチ化が図られてい
る。この狭トラックピッチ化を図る上で問題となるの
が、隣接トラックからのクロストークの影響であり、い
かにこのクロストークの低減を図るかが課題とされてい
る。
【0003】通常、ディスク状の光学的情報記録媒体で
は、各情報トラックに記録されるトラック番号やセクタ
番号などのヘッダー情報は、隣接トラック間では非常に
似通った2値データとなるため、隣接する情報トラック
間ではヘッダー領域のプリピット(凹凸ピット)の配列
がほぼ同じ配列となる。そのため、隣接トラック間でヘ
ッダー情報が隣接して形成されると、プリピットが隣接
することとなって、隣接するプリピットからのクロスト
ークの影響が大きなものとなっている。特開平6-325368
号公報には、隣接する情報トラック間でプリピットの配
列がほぼ同じ配列となることを利用して、ヘッダー領域
におけるクロストークの低減を図った光学的情報記録媒
体が提案されている。
【0004】図11は、上記公報に開示された光学的情
報記録媒体の各情報トラックのヘッダー領域におけるプ
リピットの配置を示す摸式図である。
【0005】図11において、実線111〜115は各
情報トラックの仮想中心位置であり、これら実線111
〜115に沿ってトラック番号やセクタ番号などのヘッ
ダー情報(2値情報信号)がプリピット(凹凸状ピッ
ト)により記録されている。各情報トラックに記録され
たヘッダー情報(2値情報信号)は、2値情報信号の符
号がトラック毎に反転するようにプリピットが形成され
ており、隣接するトラック間ではプリピットが隣接しな
いように構成されている。すなわち、実線111,11
3,115上に形成されたプリピットと、実線112,
114上に形成されたプリピットが隣接しないような構
成となっている。
【0006】この光学的情報記録媒体では、例えば、実
線112上のプリピット122を再生する場合、実線1
11,113上のプリピット122と隣接する部分には
プリピットは存在せず、図11に示すように、再生光ビ
ームのスポット131が実線112上のプリピット12
2のエッジ部分に位置するときに、このスポット131
の一部が隣接トラックである実線111および実線11
3上のプリピット121および123と重なる(重なり
141,142)。このようにプリピット122のエッ
ジ付近において、重なり141,142を生じるもの
の、その重なりは小さく、クロストークは小さい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平6-325368号公報に開示された従来の光学的情報
記録媒体には、以下のような問題がある。
【0008】さらなる狭トラックピッチ化を考えた場合
には、図11に示した構成の光学的情報記録媒体では、
再生光ビームのスポット131が実線112上のピット
間のほぼ中央に位置した場合(図12参照)の、スポッ
ト131と隣接トラックである実線111および実線1
13上のプリピット121および123との重なりが大
きくなってしまい、クロストーク量が大きくなってしま
う。そのため、再生信号のレベルが変動してしまい、誤
読み取りとなったり、トラッキングが不安定となったり
するということが生じる。
【0009】本発明の目的は、上記問題を解決し、クロ
ストークを十分に低減させ、さらなる狭トラックピッチ
化を図った光学的情報記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光学的情報記録
媒体は、複数のトラックを有し、前記複数のトラックの
夫々は複数のセクタからなると共に隣接するトラック間
では各セクタのヘッダー情報が記録された領域が隣接す
る光学的情報記録媒体において、前記複数のトラックを
隣接する2つのトラックを1つのペアとする複数のペア
のトラックとし、隣接するペア間では、2値情報信号の
極性を反転してヘッダー情報が形成されていることを特
徴とする。
【0011】上記の光学的情報記録媒体において、複数
のトラックは螺旋状もしくは同心円的に形成されたラン
ド部およびグルーブ部により構成されており、隣接する
ランド部およびグルーブ部を1つのペアとしてもよい。
【0012】<作用>通常、トラック番号やセクタ番号
のヘッダー情報は2値情報信号を基にプリピット(凹凸
ピット)もしくは光磁気記録(ヘッダーマーク)により
形成されており、隣接するトラック間では非常に似通っ
た2値データとなる。そのため、隣接トラック間ではヘ
ッダー領域に形成された凹凸ピット(もしくはヘッダー
マーク)が隣接することとなり、信号再生の際には隣接
するトラックの凹凸ピット(もしくはヘッダーマーク)
からクロストークが生じる。このクロストークの低減を
図るため、従来は、ヘッダー情報を隣接するトラック間
で2値情報信号の極性を反転して形成し、隣接トラック
間ではプリピットが隣接しないような構成としている
が、狭トラックピッチ化を図る場合には、図11および
図12に示す状態において、両隣するトラックからのク
ロストークが問題となっている。
【0013】本発明の光学的情報記録媒体では、各トラ
ックは隣接する2つのトラックを1つのペアとする複数
のペアのトラックとし、隣接するペア間では、2値情報
信号の極性を反転してヘッダー情報が形成され、ペアと
されたトラック間では、2値情報信号の極性は反転せず
にヘッダー情報が形成されているので、例えば、図12
に示したように、再生スポットがピット間のほぼ中央に
位置した場合において、スポットはその一部が一方の隣
接トラックのプリピットとのみ重なり、他方の隣接トラ
ックのプリピットと重なることはない。したがって、本
発明の光学的情報記録媒体におけるクロストークは、再
生スポットがピット間に位置した場合においてスポット
の一部が両隣するトラックのプリピット(もしくはヘッ
ダーマーク)と重なる従来の光学的情報記録媒体に比べ
て、他方の隣接トラックのプリピットと重なることがな
い分小さくなり、クロストークが問題となることはな
い。また、本発明の光学的情報記録媒体では、再生スポ
ットがプリピットの中心付近に位置する場合において、
スポットの一部が一方の隣接トラックのプリピットと重
なるが、他方の隣接トラックのプリピットと重なること
はないので、この場合においてもクロストークが問題と
なることはない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施例の光学的情
報記録媒体の各情報トラックのヘッダー領域におけるプ
リピットの配置を示す摸式図である。
【0016】図1において、実線11〜15は各情報ト
ラックの仮想中心位置であり、これら実線11〜15に
沿ってトラック番号やセクタ番号などのヘッダー情報が
プリピット(凹凸状ピット)により記録されている。通
常、各情報トラックに記録されるヘッダー情報は、隣接
トラック間で非常に似通った2値データとなることか
ら、本実施例では、隣接する2本の情報トラックを1つ
のペア(ここでは、実線11と実線12、実線13と実
線14をペアとする)とし、隣接するペア間では、ヘッ
ダー情報を2値情報信号の極性を反転して形成し、ペア
とされた情報トラック間では、2値情報信号の極性は反
転せずに形成してある。すなわち、実線11と実線12
とのトラック間、および実線13と実線14とのトラッ
ク間では、それぞれプリピットの配列は同じものとなっ
ており、実線12と実線13とのトラック間では、プリ
ピットが隣接しないような構成となっている。
【0017】この光学的情報記録媒体では、図1に示す
ように、再生光ビームのスポット31の中心が実線12
上のプリピット22のエッジ部分に位置するとき、この
スポット31の一部は隣接トラックである実線11およ
び実線13上のプリピット21および23と重なるもの
の(重なり41,42)、その重なりは小さく、クロス
トークが小さく押えられたものとなる。
【0018】また、図2に示すように、再生光ビームの
スポット31の中心が実線12上のピット間のほぼ中央
に位置した場合においては、このスポット31はその一
部が隣接トラックの実線13上のプリピット23とのみ
重なることとなり、実線11上のプリピットと重なるこ
とはない。この結果、クロストークが小さく押えられた
ものとなる。
【0019】以下、上述の光学的情報記録媒体を用いて
具体的に信号再生を行った結果について説明する。
【0020】図3に、一般的な光学的情報記録再生装置
のプリピット再生用光ヘッドの一例を示す。
【0021】図3において、56は図1および図2に示
したようなヘッダー情報が施された光ディスクである。
プリピット再生用光ヘッドは、光ディスク56の記録面
に対して対向配置され、記録面上に再生用の光ビームを
照射し、その反射光によりピット情報の再生を行うもの
で、その構成は、半導体レーザー51と、該半導体レー
ザー51から射出した光ビームの進行方向に順次配置さ
れたコリメートレンズ52、ビーム整形プリズム53
a,53b、ビームスプリッター54、対物レンズ55
と、光ディスク56からの反射光が対物レンズ55を介
してビームスプリッター54にて反射された光束の進行
方向に順次配置された集光レンズ57、シリドリカルレ
ンズ58、フォトディテクター59とから構成されてい
る。
【0022】このプリピット再生用光ヘッドでは、半導
体レーザー51から射出した光ビームは、コリメートレ
ンズ52により平行光束とされた後、ビーム整形プリズ
ム52a,52bおよびビームスプリッター54を介し
て対物レンズ55により絞り込まれて、光ディスク56
の記録面上に所定径の再生用光スポットが形成される。
光ディスク56の記録面上で反射した光は、再度対物レ
ンズ55で集光され、ビームスプリッター54で反射さ
れ、集光レンズ57およびシリドリカルレンズ58を介
してフォトディテクター59にて受光される。このフォ
トディテクター59には通常2分割フォトディテクタ
(もしくは4分割フォトディテクタ)が用いられ、各分
割されたセンサ部の出力に基づいて、サーボ信号および
RF信号を得る。
【0023】以下に、上述のプリピット再生用光ヘッド
を用いて、本実施例の光学的情報記録媒体と従来のもの
のヘッダー情報を再生し、比較した結果を以下に示す。
【0024】図4は、図1および図2に示した本実施例
の光学的情報記録媒体のヘッダー情報を、実線12に沿
って再生光ビームのスポット31を進行させて再生した
際の再生信号を示したもで、縦軸は信号レベル、横軸は
スポット31の相対的位置を示す。図中、相対位置Aは
スポット31が図1に示した位置にあるとき、相対位置
Bはスポット31が図2に示した位置にあるときを示
し、クロストークのない状態の再生信号が実線で、クロ
ストークを含む実際の再生信号が一点鎖線で、クロスト
ークが破線で示されている。
【0025】図4から分かるように、実線12に沿って
再生光ビームのスポット31を進行させた場合、その再
生信号は、スポット31がピット中心に位置するときに
再生信号のレベルがほぼ最小、ピット間(すなわち、ピ
ットの形成されてない部分)に位置するときにほぼ最大
となる、正弦波的な波形となる。この場合のクロストー
クは、スポット31が相対位置Bに位置するとき、すな
わちスポット31がピット間に位置するときに最大とな
っている。
【0026】図13は、図11および図12に示した従
来の光学的情報記録媒体のヘッダー情報を、実線112
に沿って再生光ビームのスポット131を進行させて再
生した際の再生信号を示したもで、縦軸は信号レベル、
横軸はスポット131の相対的位置を示す。図中、相対
位置Aはスポット131が図11に示した位置にあると
き、相対位置Bはスポット131が図12に示した位置
にあるときを示し、上述の図4同様、クロストークのな
い状態の再生信号が実線で、クロストークを含む実際の
再生信号が一点鎖線で、クロストークが破線で示されて
いる。
【0027】図13から分かるように、この場合の再生
信号も、上述の図4に示した再生信号のように正弦波的
な波形となっており、クロストークはスポット131が
相対位置Bに位置するとき、すなわちスポット131が
ピット間に位置するときに最大となっている。
【0028】上述した図4および図13に示した再生信
号を比較すると、双方ともに相対位置Bの位置のとき、
すなわちスポットがピット間に位置するときにクロスト
ークが最大となっているが、そのクロストーク量は図4
に示したものの方が小さい。これは、本実施例の光学的
情報記録媒体では、図2に示したように、スポット31
がピット間のほぼ中央に位置した場合において、スポッ
トはその一部が隣接トラックの実線13上のプリピット
23とのみ重なり(重なり42)、実線11上のプリピ
ットと重なることはないので、クロストークは重なり4
2からのものだけとなり、結果クロストークが低減され
たためである。
【0029】なお、ヘッダー情報以外の情報(ユーザデ
ータ)は、隣接する情報トラック間では全く異なる信号
となるので、そのプリピットの配列はランダムなものと
なり、ヘッダー情報が記録された部分に比べて、クロス
トークは十分小さなものとなっている。
【0030】上述の第1の実施例の光学的情報記録媒体
のようなプリピットの配列は、上述したトラック構成の
他、各情報トラック間にトラッキング用案内溝が設けら
れたものにおいても適用可能である。この各情報トラッ
ク間にトラッキング用案内溝が設けられたものにおいて
は、ランド部(凸部)およびグルーブ部(凹部)の双方
を情報トラックとして用いることができ、この場合は、
隣接するランド部のトラックとグルーブ部のトラックと
が1つのペアとされる。
【0031】<他の実施例>上述した光学的情報記録媒
体では、ヘッダー情報がプリピットにより記録されたも
のについて説明したが、ここでは、ヘッダー情報を光磁
気記録により形成した場合について説明する。
【0032】図5は、本発明の第2の実施例の光学的情
報記録媒体の各情報トラックのヘッダー領域におけるヘ
ッダーマークの配置を示す摸式図で、図6は図5のA−
A断面図である。
【0033】本実施例の光学的情報記録媒体は、螺旋状
もしくは同心円的に形成されたランド部(凸部)とグル
ーブ部(凹部)とから情報トラックが構成された光ディ
スクであり、ここでは、情報トラック211,213,
215がランド部、情報トラック212,214がグル
ーブ部(凹部)となっている。これら情報トラック21
1〜215には、トラック番号やセクタ番号などのヘッ
ダー情報を表すヘッダーマークが光磁気記録により形成
されている。上述したように、各情報トラックに記録さ
れるヘッダー情報は、隣接トラック間で非常に似通った
2値データとなることから、本実施例においても、上述
の第1の実施例の場合と同様に、隣接する2本の情報ト
ラックを1つのペア(ここでは、情報トラック211と
212、情報トラック213と214をペアとする)と
し、隣接するペア間では、ヘッダー情報を2値情報信号
の極性を反転して形成し、ペアとされた情報トラック間
では、2値情報信号の極性は反転せずに形成してある。
すなわち、情報トラック211と情報トラック212と
のトラック間、および情報トラック213と情報トラッ
ク214とのトラック間では、それぞれヘッダーマーク
の配列は同じものとなっており、情報トラック212と
情報トラック213とのトラック間では、ヘッダーマー
ク部が隣接しないように構成されている。
【0034】上記光学的情報記録媒体では、図5から分
かるように、再生光ビームのスポット231の中心が情
報トラック212上のヘッダーマーク222のエッジ部
分に位置するとき、このスポット231の一部は隣接ト
ラック211,213上のヘッダーマーク221,22
3と重なる(重なり241,242)。情報トラック2
12上のヘッダー情報を再生する場合には、この重なり
241,242が信号として漏れ込むといったクロスト
ークが生じる。
【0035】また、図7に示すように、再生光ビームの
スポット231が情報トラック212上のヘッダーマー
ク間のほぼ中央に位置した場合においては、このスポッ
ト231はその一部が隣接トラック213上のヘッダー
マーク223とのみ重なることとなり(重なり24
2)、情報トラック211上のヘッダーマークと重なる
ことはない。したがって、このスポット位置におけるク
ロストークは、重なり242からのものだけとなってい
る。
【0036】以下、上述の光学的情報記録媒体を用いて
具体的に信号再生を行った結果について説明する。
【0037】図8に、一般的な光学的情報記録再生装置
の光磁気ヘッドの一例を示す。
【0038】図8において、256は図5および図7に
示した光ディスクである。光磁気ヘッドは光ディスク2
56の記録面に対して対向配置され、記録面上に再生用
の光ビームを照射し、その反射光によりヘッダーマーク
の再生を行うもので、その構成は、半導体レーザー25
1と、該半導体レーザー251から射出した光ビームの
進行方向に順次配置されたコリメートレンズ252、ビ
ーム整形プリズム253a,253b、ビームスプリッ
ター264、対物レンズ255と、光ディスク56から
の反射光が対物レンズ55を介してビームスプリッター
54にて反射された光束の進行方向に順次配置された集
光レンズ257、ビームスプリッター268、フォトデ
ィテクター269と、ビームスプリッター268にて反
射された光束の進行方向に配置されたフォトディテクタ
ー270と、光ディスク256の裏面に設けられた外部
磁界271とから構成されている。
【0039】この再生用光ヘッドでは、半導体レーザー
251から射出した光ビームは、コリメートレンズ25
2により平行光束とされた後、ビーム整形プリズム25
2a,252bおよびビームスプリッター264を介し
て対物レンズ255により絞り込まれて、光ディスク2
56の記録面上に所定径の再生用光スポットが形成され
る。光ディスク256の記録面上で反射した光は、再度
対物レンズ255で集光され、ビームスプリッター26
4で反射され、集光レンズ257を介してビームスプリ
ッター264に入射する。ビームスプリッター264に
入射した光束のうち、ビームスプリッター264を透過
した光束はフォトディテクター269にて受光され、ビ
ームスプリッター264で反射された光束はフォトディ
テクター270にて受光される。
【0040】上記フォトディテクター269,270
は、通常2分割フォトディテクタ(もしくは4分割フォ
トディテクタ)が用いられいる。これらフォトディテク
ター269,270では、戻ってくる光の強度の合計は
ほぼ変わらないが、ヘッダーマークの有無により、各々
のフォトディテクタに戻ってくる互いの光強度は逆相に
変化する。
【0041】情報を再生する場合は、各分割されたセン
サ部の出力に基づいて演算して、サーボ信号およびRF
信号を得、情報を記録する場合は、例えば、外部磁界2
71により磁界を印加しながら半導体レーザー251か
ら変調された光ビームを出射することにより行われる。
【0042】上述の再生用光ヘッドを用いて本実施例の
光学的情報記録媒体と従来のもののヘッダー情報を再生
した結果を以下に示す。
【0043】図10は、図5および図7に示した本実施
例の光学的情報記録媒体のヘッダー情報を、情報トラッ
ク212に沿って再生光ビームのスポット231を進行
させて再生した際の再生信号を示したもで、縦軸は信号
レベル、横軸はスポット231のトラック上の相対的位
置を示す。図中、相対位置Aはスポット231が図5に
示した位置にあるとき、相対位置Bはスポット231が
図7に示した位置にあるときを示し、クロストークのな
い状態の再生信号が実線で、クロストークを含む実際の
再生信号が一点鎖線で、クロストークが破線で示されて
いる。
【0044】図10から分かるように、実線212に沿
って再生光ビームのスポット231を進行させた場合、
その再生信号は、スポット231がヘッダーマーク中心
に位置するときにレベルがほぼ最小、ヘッダーマーク間
(すなわち、ヘッダーマークの形成されてない部分)に
位置するときにほぼ最大となる、正弦波的な波形とな
る。クロストークは相対位置Bの位置のとき、すなわち
スポット231がヘッダーマーク間に位置するときに最
大となっている。
【0045】図14および図15は、ランド・グルーブ
記録媒体を用いた場合の従来の光学的情報記録媒体の各
情報トラックのヘッダー領域におけるヘッダーマークの
配列を示す摸式図で、それぞれ上述の図5および図7に
対応する。ここでは、情報トラック311,313,3
15がランド部、情報トラック312,314がグルー
ブ部(凹部)となっており、各情報トラック311〜3
15には、ヘッダー情報を表すヘッダーマークが光磁気
記録により形成されている。この記録媒体では、隣接す
る情報トラック間は、ヘッダー情報を2値情報信号の極
性を反転して形成し、ペアとされた情報トラック間で
は、2値情報信号の極性は反転せずに形成してある。
【0046】図16は、上述の図14および図15に示
した従来の光学的情報記録媒体のヘッダー情報を、情報
トラック312に沿って再生光ビームのスポット331
を進行させて再生した際の再生信号を示したもで、縦軸
は信号レベル、横軸はスポット331のトラック方向の
相対的位置を示す。図中、Aはスポット331が図14
に示した位置にあるとき、Bはスポット331が図15
に示した位置にあるときを示し、クロストークのない理
想の再生信号が実線で、クロストークを含む実際の再生
信号が一点鎖線で、クロストークが破線で示されてい
る。
【0047】この場合の再生信号も、上述の図8に示し
た再生信号のように正弦波的な波形となっており、クロ
ストークはBの位置のとき、すなわちスポット331が
ピット間に位置するときに最大となっている。
【0048】上述した図10および図16に示した再生
信号を比較すると、双方ともに相対位置Bの位置のと
き、すなわちスポットがピット間に位置するときにクロ
ストークが最大となっているが、そのクロストーク量は
図8に示したものの方が小さい。これは、本実施例の光
学的情報記録媒体では、図7に示したように、スポット
231がヘッダーマーク間のほぼ中央に位置した場合に
おいては、スポットはその一部が隣接する情報トラック
213上のヘッダーマーク223とのみ重なり(重なり
242)、情報トラック211上のヘッダーマークと重
なることはないので、クロストークは重なり242から
のものだけとなり、結果クロストークが低減されてい
る。
【0049】ところで、上述したランド・グルーブ記録
媒体では、図9に示すように、ランドとグルーブとの段
差の大きさによりクロストークの量が異なり、段差の大
きさがλ/6〜λ/7(λは再生光ビームの波長)の付
近においてクロストークの量が少なくなる。よって、情
報トラック211,213,215と情報トラック21
2,214との段差をλ/6〜λ/7程度とすれば、ク
ロストークを低減することができる。
【0050】なお、ヘッダー情報以外の情報(ユーザデ
ータ)は、隣接する情報トラック間では全く異なる信号
となるので、その光磁気記録により形成されたマークの
配列はランダムなものとなり、ヘッダー情報が記録され
た部分に比べて、クロストークは十分小さなものとなっ
ている。
【0051】なお、本実施例では、ランド・グルーブ記
録媒体について述べたが、第1の実施例のようなトラッ
ク構成の記録媒体にも適用可能であることはいうまでも
ない。
【0052】以上説明したように、各実施例で述べた光
学的情報記録媒体の構成とすることにより、さらなる狭
トラックピッチ化を図り、かつ、クロストークの低減さ
せることができ、媒体の大容量化が実現できる。また、
光学的情報記録媒体としては、ROM(再生専用)型、
WORM型(追記)型、R/W(書き換え可能)型の全
ての方式の光学的情報記録媒体に対して同様の効果を上
げることができ、媒体形状としても、ディスク型に留ま
らず、カード型であってもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0054】請求項1に記載のものにおいては、再生ス
ポットがピット間に位置した場合においてスポットの一
部が両隣するトラックのプリピット(もしくはヘッダー
マーク)と重なる従来の光学的情報記録媒体に比べて、
他方の隣接トラックのプリピットと重なることがない分
クロストークが小さなものとなる。したがって、クロス
トークを十分低減させることができ、さらなる狭トラッ
クピッチ化を図ることができるという効果がある。
【0055】請求項2に記載のものにおいては、螺旋状
もしくは同心円的に形成されたランド部およびグルーブ
部によりトラックが構成されたものとなっているので、
上記効果を奏する大容量の光学的情報記録媒体を提供す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光学的情報記録媒体の
各情報トラックのヘッダー領域におけるプリピットの配
置を示す摸式図である。
【図2】図1に示したプリピットの配置において再生光
ビームのスポット31の中心がピット間のほぼ中央に位
置した状態を示す図である。
【図3】光学的情報記録再生装置のプリピット再生用光
ヘッドの一例を示す構成図である。
【図4】図1および図2に示した本実施例の光学的情報
記録媒体のヘッダー情報を、実線12に沿って再生光ビ
ームのスポット31を進行させて再生した際の再生信号
を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施例の光学的情報記録媒体の
各情報トラックのヘッダー領域におけるヘッダーマーク
の配置を示す摸式図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5に示したヘッダーマークの配置において再
生光ビームのスポット231の中心がピット間のほぼ中
央に位置した状態を示す図である。
【図8】光学的情報記録再生装置の光磁気ヘッドの一例
を示す構成図である。
【図9】ランド・グルーブ段差とクロストークの関係を
示すグラフである。
【図10】図5および図7に示した本実施例の光学的情
報記録媒体のヘッダー情報を、情報トラック212に沿
って再生光ビームのスポット231を進行させて再生し
た際の再生信号を示すグラフである。
【図11】特開平6-325368号公報に開示された光学的情
報記録媒体の各情報トラックのヘッダー領域におけるプ
リピットの配置を示す摸式図である。
【図12】図11に示したプリピットの配置において再
生光ビームのスポット131の中心がピット間のほぼ中
央に位置した状態を示す図である。
【図13】図11および図12に示した従来の光学的情
報記録媒体のヘッダー情報を、実線112に沿って再生
光ビームのスポット131を進行させて再生した際の再
生信号を示すグラフである。
【図14】ランド・グルーブ記録媒体を用いた場合の従
来の光学的情報記録媒体の各情報トラックのヘッダー領
域におけるヘッダーマークの配置を示す摸式図である。
【図15】図14に示したヘッダーマークの配置におい
て再生光ビームのスポット331の中心がピット間のほ
ぼ中央に位置した状態を示す図である。
【図16】図14および図15に示した本実施例の光学
的情報記録媒体のヘッダー情報を、情報トラック312
に沿って再生光ビームのスポット331を進行させて再
生した際の再生信号を示すグラフである。
【符号の説明】 11〜15 実線 21〜23 プリピット 31,231 スポット 41,42,241,242 重なり 51,251 半導体レーザー 52,252 コリメートレンズ 53a,53b,253a,253b ビーム整形プリ
ズム 54,264,268 ビームスプリッター 55,255 対物レンズ 56,256 光ディスク 57,257 集光レンズ 58 シリドリカルレンズ 59,269,270 フォトディテクター 211〜215 情報トラック 221〜223 ヘッダーマーク 271 外部磁界

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックを有し、前記複数のトラ
    ックの夫々は複数のセクタからなると共に隣接するトラ
    ック間では各セクタのヘッダー情報が記録された領域が
    隣接する光学的情報記録媒体において、 前記複数のトラックを隣接する2つのトラックを1つの
    ペアとする複数のペアのトラックとし、隣接するペア間
    では、2値情報信号の極性を反転してヘッダー情報が形
    成されていることを特徴とする光学的情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光学的情報記録媒体に
    おいて、 複数のトラックは螺旋状もしくは同心円的に形成された
    ランド部およびグルーブ部により構成されており、隣接
    するランド部およびグルーブ部を1つのペアとしたこと
    を特徴とする光学的情報記録媒体。
JP22906295A 1995-09-06 1995-09-06 光学的情報記録媒体 Pending JPH0973635A (ja)

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JP22906295A JPH0973635A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 光学的情報記録媒体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6807143B1 (en) 1998-07-06 2004-10-19 Nec Corporation Information-recording medium and information reproducing apparatus

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