JPH05112289A - ローラポンツーン - Google Patents
ローラポンツーンInfo
- Publication number
- JPH05112289A JPH05112289A JP30256091A JP30256091A JPH05112289A JP H05112289 A JPH05112289 A JP H05112289A JP 30256091 A JP30256091 A JP 30256091A JP 30256091 A JP30256091 A JP 30256091A JP H05112289 A JPH05112289 A JP H05112289A
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- JP
- Japan
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- roller
- pin
- floating body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はコンクリート製のポンツーンに関す
るものであり、部品に分けて小運搬しやすく、組み立
て、解体が容易で、大型のサテライト・ハーバーを自由
にレイアウトできるポンツーンを提供することを目的と
する。 【構成】 略楕円体のローラ浮揚体に、段差を付けて円
筒のピン浮揚体を緩挿し、これらのローラ浮揚体とピン
浮揚体との上に、裏面に段差嵌入穴を有するデッキ板を
載置した。
るものであり、部品に分けて小運搬しやすく、組み立
て、解体が容易で、大型のサテライト・ハーバーを自由
にレイアウトできるポンツーンを提供することを目的と
する。 【構成】 略楕円体のローラ浮揚体に、段差を付けて円
筒のピン浮揚体を緩挿し、これらのローラ浮揚体とピン
浮揚体との上に、裏面に段差嵌入穴を有するデッキ板を
載置した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート製のポンツ
ーン（特に移動を目的としない浮舟・平底船型橋脚等）
に関するものであり、この技術をバーヂ（移動を目的と
する艀等）に利用することもできる。
ーン（特に移動を目的としない浮舟・平底船型橋脚等）
に関するものであり、この技術をバーヂ（移動を目的と
する艀等）に利用することもできる。
【０００２】
【従来の技術】従来コンクリート製のポンツーンは、大
型となっても１個一体のコンクリート構造物としてい
る。連結方式では連結部に応力が集中し弱点となりやす
いからである。場合によっては、このポンツーンに対し
サテライト的に小型のコンクリート構造物を係留し、船
舶等のブースとして使用しているが、大型のいわゆる大
スパン構造物であるポンツーンは、海上に孤立無援に係
留し使用するのみである。
型となっても１個一体のコンクリート構造物としてい
る。連結方式では連結部に応力が集中し弱点となりやす
いからである。場合によっては、このポンツーンに対し
サテライト的に小型のコンクリート構造物を係留し、船
舶等のブースとして使用しているが、大型のいわゆる大
スパン構造物であるポンツーンは、海上に孤立無援に係
留し使用するのみである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大型のポンツ
ーンは、特にプレストレストコンクリート製として品質
を保証したり、運搬・進水時における取り扱いや受け入
れ環境の整備等、大型ゆえに発生する各種の制約に対す
る対応策が必要であった。本発明では、これらの問題の
解決に止まらず、海浜レジャーの拡大傾向に貢献できる
ように、相互連結可能なポンツーンを提供するものであ
る。相互連結可能なポンツーンは、その相互連結形態を
時化や平時に合わせて、防波フェンスの形態やサテライ
ト・ハーバーの形態に自在に変化可能となるものであ
る。
ーンは、特にプレストレストコンクリート製として品質
を保証したり、運搬・進水時における取り扱いや受け入
れ環境の整備等、大型ゆえに発生する各種の制約に対す
る対応策が必要であった。本発明では、これらの問題の
解決に止まらず、海浜レジャーの拡大傾向に貢献できる
ように、相互連結可能なポンツーンを提供するものであ
る。相互連結可能なポンツーンは、その相互連結形態を
時化や平時に合わせて、防波フェンスの形態やサテライ
ト・ハーバーの形態に自在に変化可能となるものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記の欠
点を除去するため、略楕円体のローラ浮揚体に、段差を
付けて円筒のピン浮揚体を緩挿し、これらのローラ浮揚
体とピン浮揚体との上に、裏面に段差嵌入穴を有するデ
ッキ板を載置したことを特徴とするローラポンツーンを
提供しようとするものである。
点を除去するため、略楕円体のローラ浮揚体に、段差を
付けて円筒のピン浮揚体を緩挿し、これらのローラ浮揚
体とピン浮揚体との上に、裏面に段差嵌入穴を有するデ
ッキ板を載置したことを特徴とするローラポンツーンを
提供しようとするものである。
【０００５】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明する
と、略楕円体のローラ浮揚体（１）に、段差（ｔ）を付
けて円筒のピン浮揚体（２）を緩挿する。この場合、ロ
ーラ浮揚体（１）及びピン浮揚体（２）の材質は、中核
部に発砲スチロールを封入したコンクリート製として良
い。段差（ｔ）は、ローラ浮揚体（１）の吃水距離とピ
ン浮揚体（２）の吃水距離との相違（浮力の調節）によ
って設けるが、ここに開示する一実施例に於いては、 段差（ｔ）＝後述の段差嵌入穴（３）の大入れ穴（６）
の高さ に設定する。これらのローラ浮揚体（１）とピン浮揚体
（２）との上に、裏面に段差嵌入穴（３）を有するデッ
キ板（４）を載置したことを特徴とするローラポンツー
ンである。段差嵌入穴（３）は、貫穴（５）と大入れ穴
（６）の２段構造とする。デッキ板（４）は長方形や円
形若しくは六角形を３分割してできる扇形や五角形等と
する。又、デッキ板（４）の側面には、千切として使用
するＨ鋼を挿入できる千切嵌合穴（７）を設ける。尚、
千切（ちぎり）とは、二つの材を緊着させるために接合
部に挿入するキー部材である。木材等の材質からなる緩
衝部材（９）を、イクスパンション・ジョイントに設置
しても良い。又、貫穴（５）に蓋を設置しても良い。
と、略楕円体のローラ浮揚体（１）に、段差（ｔ）を付
けて円筒のピン浮揚体（２）を緩挿する。この場合、ロ
ーラ浮揚体（１）及びピン浮揚体（２）の材質は、中核
部に発砲スチロールを封入したコンクリート製として良
い。段差（ｔ）は、ローラ浮揚体（１）の吃水距離とピ
ン浮揚体（２）の吃水距離との相違（浮力の調節）によ
って設けるが、ここに開示する一実施例に於いては、 段差（ｔ）＝後述の段差嵌入穴（３）の大入れ穴（６）
の高さ に設定する。これらのローラ浮揚体（１）とピン浮揚体
（２）との上に、裏面に段差嵌入穴（３）を有するデッ
キ板（４）を載置したことを特徴とするローラポンツー
ンである。段差嵌入穴（３）は、貫穴（５）と大入れ穴
（６）の２段構造とする。デッキ板（４）は長方形や円
形若しくは六角形を３分割してできる扇形や五角形等と
する。又、デッキ板（４）の側面には、千切として使用
するＨ鋼を挿入できる千切嵌合穴（７）を設ける。尚、
千切（ちぎり）とは、二つの材を緊着させるために接合
部に挿入するキー部材である。木材等の材質からなる緩
衝部材（９）を、イクスパンション・ジョイントに設置
しても良い。又、貫穴（５）に蓋を設置しても良い。
【０００６】略楕円体のローラ浮揚体（１）に、円筒の
ピン浮揚体（２）を緩挿し、海上に浮かべた場合、予め
計画したローラ浮揚体（１）とピン浮揚体（２）との吃
水距離の相違が、段差（ｔ）となり、その分だけピン浮
揚体（２）の上面レベルは、ローラ浮揚体（１）の上面
のレベルより高くなる。ローラ浮揚体（１）とピン浮揚
体（２）との上に、デッキ板（４）を載置すると、前述
の段差（ｔ）分だけ突出するピン浮揚体（２）の頭部
は、デッキ板（４）の大入れ穴（６）に嵌入する。この
嵌入により、デッキ板（４）は水平方向のズレを起こす
ことなく、ローラ浮揚体（１）に載置される。
ピン浮揚体（２）を緩挿し、海上に浮かべた場合、予め
計画したローラ浮揚体（１）とピン浮揚体（２）との吃
水距離の相違が、段差（ｔ）となり、その分だけピン浮
揚体（２）の上面レベルは、ローラ浮揚体（１）の上面
のレベルより高くなる。ローラ浮揚体（１）とピン浮揚
体（２）との上に、デッキ板（４）を載置すると、前述
の段差（ｔ）分だけ突出するピン浮揚体（２）の頭部
は、デッキ板（４）の大入れ穴（６）に嵌入する。この
嵌入により、デッキ板（４）は水平方向のズレを起こす
ことなく、ローラ浮揚体（１）に載置される。
【０００７】本発明による上記の実施例に於いては、段
差（ｔ）＝段差嵌入穴（３）の大入れ穴（６）の高さに
設定しているので、デッキ板（４）の裏面（段差嵌入穴
（３）部を除く）は、ローラ浮揚体（１）の上面と当接
する。段差嵌入穴（３）は、貫穴（５）と大入れ穴
（６）の２段構造である。大入れ穴（６）はピン浮揚体
（２）の頭部を嵌入衝止させ、貫穴（５）はピン浮揚体
（２）の頭部に外部から荷重を掛け、ピン浮揚体（２）
を浮力に抗して突き下げるために使用する。このよう
に、ピン浮揚体（２）を押し下げ、その頭部上面とロー
ラ浮揚体（１）の上面とのレベルを一致させると、ロー
ラ浮揚体（１）とデッキ板（４）との断層が一致し、故
意にこれら双方を水平方向にずらすことが可能となる。
差（ｔ）＝段差嵌入穴（３）の大入れ穴（６）の高さに
設定しているので、デッキ板（４）の裏面（段差嵌入穴
（３）部を除く）は、ローラ浮揚体（１）の上面と当接
する。段差嵌入穴（３）は、貫穴（５）と大入れ穴
（６）の２段構造である。大入れ穴（６）はピン浮揚体
（２）の頭部を嵌入衝止させ、貫穴（５）はピン浮揚体
（２）の頭部に外部から荷重を掛け、ピン浮揚体（２）
を浮力に抗して突き下げるために使用する。このよう
に、ピン浮揚体（２）を押し下げ、その頭部上面とロー
ラ浮揚体（１）の上面とのレベルを一致させると、ロー
ラ浮揚体（１）とデッキ板（４）との断層が一致し、故
意にこれら双方を水平方向にずらすことが可能となる。
【０００８】ローラ浮揚体（１）を略楕円体とすること
で、四つ角が無くなる。四つ角が無くなると、ローラチ
ェーンの様に隣り合うリンクの回動がスムーズに行なわ
れるのと同様の効果が得れる。
で、四つ角が無くなる。四つ角が無くなると、ローラチ
ェーンの様に隣り合うリンクの回動がスムーズに行なわ
れるのと同様の効果が得れる。
【０００９】図４に示すように、千切嵌合穴（７）にＨ
鋼である千切（８）を挿入すれば、二枚のデッキ板
（４）を一体に接合でき、デッキ板（４）の大入れ穴
（６）へピン浮揚体（２）頭部を嵌入させての係止を補
完するものである。
鋼である千切（８）を挿入すれば、二枚のデッキ板
（４）を一体に接合でき、デッキ板（４）の大入れ穴
（６）へピン浮揚体（２）頭部を嵌入させての係止を補
完するものである。
【００１０】イクスパンション・ジョイントに緩衝部材
（９）を設置することで、緩衝部材（９）の圧縮耐力だ
け、イクスパンション・ジョイントの耐力を向上でき
る。
（９）を設置することで、緩衝部材（９）の圧縮耐力だ
け、イクスパンション・ジョイントの耐力を向上でき
る。
【００１１】
【発明の効果】これにより、一個独立のポンツーンを一
種のリンクと化し、これらを複数個連結して、大型のサ
テライト・ハーバーを海上に構築できる。しかも、その
サテライト・ハーバーのレイアウトは自由であり、設置
しようとする海浜の環境に沿った設計思想の取り入れが
可能となる。又、海上では時化が起こるが、その時には
ポンツーンの連結形態を防波フェンス形態に一時的に変
形させ、船舶を時化から守ることができる。このポンツ
ーンによりフレキシブルな大型サテライト・ハーバーの
構築が可能となり、波力による曲げ等の荷重を柔軟に吸
収でき、応力集中による損傷が起こらない。各部品ごと
の小運搬が容易であり、組み立て・解体が容易である。
種のリンクと化し、これらを複数個連結して、大型のサ
テライト・ハーバーを海上に構築できる。しかも、その
サテライト・ハーバーのレイアウトは自由であり、設置
しようとする海浜の環境に沿った設計思想の取り入れが
可能となる。又、海上では時化が起こるが、その時には
ポンツーンの連結形態を防波フェンス形態に一時的に変
形させ、船舶を時化から守ることができる。このポンツ
ーンによりフレキシブルな大型サテライト・ハーバーの
構築が可能となり、波力による曲げ等の荷重を柔軟に吸
収でき、応力集中による損傷が起こらない。各部品ごと
の小運搬が容易であり、組み立て・解体が容易である。
【図１】本発明の一実施例を示す平面図。
【図２】本発明の一実施例を示す平面図。
【図３】本発明の一実施例を示す図２の側面図。
【図４】本発明を構成するデッキ板の一実施例を示す斜
視図。
視図。
【図５】本発明のポンツーンを使用したサテライト・ハ
ーバーの平面図。
ーバーの平面図。
【図６】図５の変形の態様を示す平面図。
１ ローラ浮揚体 ２ ピン浮揚体 ３ 段差嵌入穴 ４ デッキ板 ５ 貫穴 ６ 大入れ穴 ７ 千切嵌合穴 ８ 千切 ９ 緩衝部材 ｔ 段差
Claims (1)
- 【請求項１】 略楕円体のローラ浮揚体に、段差を付け
て円筒のピン浮揚体を緩挿し、これらのローラ浮揚体と
ピン浮揚体との上に、裏面に段差嵌入穴を有するデッキ
板を載置したことを特徴とするローラポンツーン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3302560A JP2519618B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ポンツ―ン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3302560A JP2519618B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ポンツ―ン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05112289A true JPH05112289A (ja) | 1993-05-07 |
| JP2519618B2 JP2519618B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=17910449
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3302560A Expired - Lifetime JP2519618B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ポンツ―ン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2519618B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101666558B1 (ko) * | 2016-07-19 | 2016-10-14 | 김성규 | 마감재 설치구조가 구비된 부구 조립체 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5488587A (en) * | 1977-12-24 | 1979-07-13 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | Long and large floating structure |
| JPS583754U (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-11 | デンヨ−株式会社 | 溶接用発電機 |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3302560A patent/JP2519618B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5488587A (en) * | 1977-12-24 | 1979-07-13 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | Long and large floating structure |
| JPS583754U (ja) * | 1981-06-29 | 1983-01-11 | デンヨ−株式会社 | 溶接用発電機 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101666558B1 (ko) * | 2016-07-19 | 2016-10-14 | 김성규 | 마감재 설치구조가 구비된 부구 조립체 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2519618B2 (ja) | 1996-07-31 |
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