JP3400932B2 - 浮揚構造物の構築方法 - Google Patents

浮揚構造物の構築方法

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JP3400932B2 JP26431997A JP26431997A JP3400932B2 JP 3400932 B2 JP3400932 B2 JP 3400932B2 JP 26431997 A JP26431997 A JP 26431997A JP 26431997 A JP26431997 A JP 26431997A JP 3400932 B2 JP3400932 B2 JP 3400932B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海や川や湖等に浮
かべる船体や浮桟橋や浮ドッグやヘリポート等を、海上
や水上で容易に構築することができる浮揚構造物の構築
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から海や川や湖等に浮かべる船体
や、浮桟橋、浮ドッグ、ヘリポート等を構築する場合
は、大・小のタンカーや貨物船等の船体であれば造船所
内で各々船殻を組み合わせて船体を構築していた。ま
た、浮桟橋や浮ドッグやヘリポート等を構築する場合
は、ある程度、工場等で構築した各部分を分割して設置
する海上等に運び、その場所にクレーン等で吊り上げて
海上又は水上に浮かべ、更に各々部分を連接して浮桟橋
等を構築していた。
【0003】しかしながら、このようにして船体や浮き
桟橋等を構築していたのでは、工期も長くかかり、また
製造コストも高くなるといった問題があった。そして種
々の要望に応じた大きさや形状の船体や浮き桟橋等を、
短期間に簡単に構築することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な点に鑑みて開発されたものであり、その目的とすると
ころは、船の船殻、浮桟橋、浮ドッグ、或いは海上又は
水上ヘリポート等として使用することができる種々の大
きさの浮揚構造物を、海上又は水上で簡単に且つ短期間
に構築することができる浮揚構造物の構築方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
有効に達成するために、次のような構成にしてある。す
なわち、請求項1記載の本発明の浮揚構造物の構築方法
は、上部を開口してなる有底の方形箱状であって一端又
は両端の両側からブラケットを平行に突設するととも
に、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を設け
てなる浮揚箱体を、少なくとも2個海上又は水上に浮か
べ、一方の浮揚箱体のブラケットと他方の浮揚箱体のブ
ラケットとを突き合わせて、接続板で突き合わせた各ブ
ラケット同士を接続し、接続した両浮揚箱体の対峙する
外面と各接続板及び各ブラケットとによって囲繞される
平面空間を、両浮揚箱体の載置部材上に閉塞板を載置し
て溶接することによって閉塞し、少なくとも2個の前記
した浮揚箱体を一列に連接して海上又は水上に浮かぶ浮
揚構造物を構築できるようにしたことを特徴とする構成
である。
【0006】請求項2記載の本発明の浮揚構造物の構築
方法は、上部を開口してなる有底の方形箱状であって一
端又は両端の両側からブラケットを平行に突設するとと
もに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を設
けてなる浮揚箱体を、少なくとも2個、所定間隔を以て
並列に海上又は水上に浮かべ、両浮揚箱体の対峙する側
部の載置部材上に側部閉塞板を載置して溶接することに
よって、少なくとも2個の前記した浮揚箱体を並列に連
接して海上又は水上に浮かぶ浮揚構造物を構築できるよ
うにしたことを特徴とする構成である。
【0007】請求項3記載の本発明の浮揚構造物の構築
方法は、上部を開口してなる有底の方形箱状であって一
端又は両端の両側からブラケットを平行に突設するとと
もに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を設
けてなる浮揚箱体を、海上又は水上に所定間隔を以て横
方向に且つブラケット同士を突き合わせるようにして縦
方向に複数個浮かべ、突き合わせたブラケット同士を接
続板で接続し、更に横方向に配した各浮揚箱体間の平面
空間を載置部材に閉塞大板を載置して溶接することによ
り閉塞し、且つ接続した各浮揚箱体の対峙する外面と各
接続板及び各ブラケットとによって囲繞される平面空間
を、各載置部材上に閉塞板を載置して溶接することによ
って閉塞し、海上又は水上に浮かぶ浮揚構造物を構築で
きるようにしたことを特徴とする構成である。
【0008】請求項4記載の本発明の浮揚構造物の構築
方法は、上部を開口してなる有底の方形箱状であって前
後両端の両側から平行にブラケットを突設するととも
に、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を設け
てなる浮揚箱体を海上又は水上に浮かべ、且つ上部を開
口してなる有底の方形箱状であって一端の両側から平行
にブラケットを突設するとともに、他端の上部側に底面
部を傾斜させて設け、更にこの傾斜した他端の外周部以
外の外周部に閉塞板載置用の載置部材を、前記した浮揚
箱体の載置部材と同じ高さ位置に設けてなる2個の船体
用の浮揚船箱体を、浮揚箱体の前後の海上又は水上に浮
かべ、浮揚箱体の前後端のブラケットと各浮揚船箱体の
ブラケットとを突き合わせ、接続板で突き合わせた各ブ
ラケット同士を接続し、接続した各浮揚船箱体と浮揚箱
体との対峙する外面と各接続板及び各ブラケットとによ
って囲繞される平面空間を、各浮揚船箱体及び浮揚箱体
の載置部材上に閉塞板を載置して溶接することによって
閉塞し、海上又は水上に浮かぶ船体としての浮揚構造物
を構築できるようにしたことを特徴とする構成である。
【0009】請求項5記載の本発明の浮揚構造物の構築
方法は、上部を開口してなる有底の方形箱状であって前
後両端の両側から平行にブラケットを突設するととも
に、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を設け
てなる複数の浮揚箱体を、所定間隔を以て前後左右に配
して海上又は水上に浮かべ、且つ上部を開口してなる有
底の方形箱状であって一端の両側から平行にブラケット
を突設するとともに、他端の上部側に底面部を傾斜させ
て設け、更にこの傾斜した他端の外周部以外の外周部に
閉塞板載置用の載置部材を、前記した浮揚箱体の載置部
材と同じ高さ位置に設けてなる複数の船体用の浮揚船箱
体を、海上又は水上に浮かべた前記の各列の両端側の浮
揚箱体に連なるようにして海上又は水上に浮かべ、各浮
揚箱体のブラケット同士並びに各列の両端側の浮揚箱体
のブラケットと各浮揚船箱体のブラケットとを突き合わ
せ、突き合わせた各ブラケット同士を接続板で接続し、
更に横方向に配した各浮揚箱体間の平面空間を載置部材
に閉塞大板を載置して溶接することにより閉塞し、且つ
接続した各浮揚箱体の対峙する外面と各接続板及び各ブ
ラケットとによって囲繞される平面空間、並びに接続し
た各浮揚船箱体と浮揚箱体との対峙する外面と各接続板
及び各ブラケットとによって囲繞される平面空間を、各
載置部材上に閉塞板を載置して溶接することによって閉
塞し、海上又は水上に浮かぶ船体としての浮揚構造物を
構築できるようにしたことを特徴とする構成である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図に基づい
て説明する。尚、添付した各平面図においては、浮揚箱
体2には便宜上、交叉する対角線を描いている。図1〜
図2に示すように、1は本発明に係る一例の浮揚構造物
を示し、この浮揚構造物1は、全体を鋼材によって構成
されたものであり、海上又は水上に浮かぶ浮桟橋や浮ド
ッグや海上又はヘリポート等の基礎的な構造物として使
用することができ、2個の浮揚箱体2を前後に連接した
ものである。
【0011】各浮揚箱体2は、上部を開口した有底の長
方形の箱状であって、各寸法の一例としては高さ2.5
m、幅2.5m、長さ10m、厚さ16mmであり、一
端(又は両端)の両側からは平行に長方形状のブラケッ
ト3(高さ2.5m、長さ1m、厚さ16mm)が突設
してあり、更に底面部4から0.8m位の高さ位置に
は、外周面(外周部)6の全周にわたって或いは前後外
面7、8に、閉塞板載置用の載置部材5が溶接等によっ
て水平に固着してある。載置部材5は600mm角の角
鋼材が使用されている。勿論、載置部材5は鋼板であっ
てもよい。また、間欠的に外周面(外周部)6の全周に
わたって或いは前後外面7、8に溶接によって固着して
もよい。尚、浮揚箱体2やブラケット3或いは載置部材
5の各寸法は、前記に例示した寸法に限定されるもので
はなく、大小様々の寸法に設定変更するも自由である。
【0012】この浮揚箱体2によって浮揚構造物1(図
2参照)を構築するには、先ずクレーン等によって海上
又は水上に浮揚箱体2を2個浮かべ、各浮揚箱体2を一
列に並べ、前の浮揚箱体2の後側のブラケット3と、後
の浮揚箱体2の前側のブラケット3とを突き合わせ、仮
止め部材(図示せず)によって両浮揚箱体2を仮り止め
する。
【0013】次に突き合わせた各ブラケット3同士を接
続板9によって内側から溶接又はハイテンションボルト
・ナット(以下の例も同様である)によって接続する。
ハイテンションボルト・ナットによって接続する場合
は、各ブラケット3並びに接続板9にハイテンションボ
ルトの挿通穴を穿設する。また、この挿通穴から水が入
らないようにパッキン等で封水処理を施す。前記した接
続板9は、縦1.7m、横2m、厚さ16mmの鋼板で
あって、突き合わせた両ブラケット3の載置部材5の上
側部分の覆う大きさである。勿論、接続板9は、ブラケ
ット3の突き合わせ部10から水(又は海水)が内側に
入らないように閉塞できれば、如何なる大きさのもので
あってもよい。
【0014】前記のようにして接続した両浮揚箱体2の
対峙する外面(前外面7、後外面9)と、各接続板9及
び各ブラケット3とによって囲繞される平面空間11
を、両浮揚箱体2の載置部材5上に閉塞板12を載置し
て溶接することによって閉塞する。最後に仮止め部材
(図示せず)を取り除く。
【0015】このようにして2個の浮揚箱体2を縦方向
に接続することにより、海上又は水上に浮かぶ浮揚構造
物1を簡単に構築することができる。この浮揚構造物1
は、各浮揚箱体2の上部開口を鋼板等によって封じるこ
とにより、簡単な浮き桟橋等として使用することができ
る。尚、、前記のようにして2個以上の浮揚箱体2を一
列に接続することにより、浮き橋等に使用することもで
きる。
【0016】また、図3はまた別の例の浮揚構造物1で
あって、この例の場合は、前記した構成の浮揚箱体2を
クレーン等で2.5m間隔を以て並列に海上又は水上に
浮かべ、各浮揚箱体2同士を仮り止部材(図示せず)に
よって仮り止めする。そして両浮揚箱体2の対峙する側
面部13に固着した載置部材5上に、縦2、5m、横1
0m(又は12m)の側部閉塞板14を載置し、この側
部閉塞板14の両側部14aを溶接によって浮揚箱体2
の側面部13及び載置部材5に固着する。最後に仮り止
部材(図示せず)を取り除く。尚、側部閉塞板14の全
長は、浮揚箱体2の全長と同一長さにするも、或いは一
方のブラケット3の長さを含む長さにするも、或いは両
ブラケット3の長さを含まない全長の長さとするも自由
である(以下の例も同様とする)。また、側部閉塞板1
4の幅寸法も自由に設計変更してよい(以下の例も同様
とする)。
【0017】この例では2個の浮揚箱体2を前記のよう
にして横方向に接続することにより、海上又は水上に浮
かぶ横幅の広い浮揚構造物1を簡単に構築することがで
きる。この浮揚構造物1も、各浮揚箱体2の上部開口を
鋼板等によって封じることにより、簡単な浮き桟橋等と
して使用することができる。また、前記のようにして2
個以上の浮揚箱体2を接続することにより、より横幅の
広い浮き橋等に使用することができる。
【0018】図4はまた別の例の浮揚構造物1であっ
て、この例の場合は、前記した構成の4個の浮揚箱体2
を順次クレーン等で吊り上げて、図示のように海上又は
水上に浮かべる。この場合、横方向には図3と同様に
2.5mの間隔を以て配し、縦方向には各浮揚箱体2の
ブラケット3同士を突き合わせるようにして浮かべ、各
浮揚箱体2同士を仮り止部材(図示せず)によって仮り
止め固定する。
【0019】そして突き合わせたブラケット3同士を接
続板9で前記したように接続し、横方向に配した各浮揚
箱体2間の平面空間15を、各浮揚箱体2の側面部13
に設けた載置部材5に閉塞大板16を載置して両側部1
6aを浮揚箱体2の側面部13及び載置部材5に溶接す
ることにより閉塞する。最後に仮り止部材(図示せず)
を取り除く。
【0020】更に接続した各浮揚箱体3の対峙する外面
(前外面6、後外面7)と各接続板9及び各ブラケット
3とによって囲繞される平面空間11を、前記したよう
に各載置部材5上に閉塞板12を載置して溶接すること
によって閉塞する。このようにして4個の浮揚箱体3を
図示のように連接することにより、7.5m×24m
(又は20m)の広さの浮揚構造物1を海上又は水上
(海上)で簡単に構築することができる。
【0021】この浮揚構造物1もヘリポートや浮き桟橋
等の基礎部分として使用することができる。また、前記
のようにして6個以上の浮揚箱体2を接続することによ
り、より横幅の広い浮揚構造物1として使用することが
できる。浮揚箱体2は2個以上を偶数個づつ連接するこ
とが好ましい。
【0022】図5〜図6はまた別の例の浮揚構造物1で
あって、この例の浮揚構造物1は船体として使用するも
のであり、前記した構成の浮揚箱体(図1参照)を1個
と、次に説明する浮揚船箱体17(図7参照)を2個と
を連接して構成してある。
【0023】浮揚船箱体17(図7参照)は、上部を開
口してなる有底の方形箱状であって一端17aの両側か
ら平行にブラケット18を突設するとともに、他端17
bの上部側17cに底面部19を傾斜させて船首部又は
船尾部としての船底部20を形成し、更にこの傾斜した
船底部20以外の浮揚船箱体17の外周部に閉塞板載置
用の載置部材5を、前記した浮揚箱体2の載置部材5と
同じ高さ位置に設けたものである。
【0024】この浮揚船箱体17の長さは11m(ブラ
ケット18を含めれば12m)、幅2.5m、高さ2.
5m、厚さ16mmである。勿論、各寸法はその他の寸
法に設計変更するも自由である。この場合、浮揚船箱体
17の幅寸法と高さ寸法は、浮揚箱体の幅寸法と高さ寸
法に合わせるのが好ましい。
【0025】この浮揚船箱体17を2個と、前記した浮
揚箱体2を順次クレーン等で吊り上げて図示のように海
上又は水上に浮かべ、船首となる一方の浮揚船箱体17
のブラケット18と、浮揚箱体2の前側のブラケット3
とを突き合わせるように配するとともに、この浮揚箱体
2の後側のブラケット3と船尾となる他方の浮揚船箱体
17のブラケット18とを突き合わせるように配し、前
記と同様にして仮り止め固定する。
【0026】突き合わせたブラケット3、18同士を各
接続板9で前記したように接続し、更に対峙する接続し
た浮揚箱体2の外面(前外面7、後外面8)と各浮揚船
箱体17の外面(前外面21、後外面22)並びに各接
続板9及び各ブラケット3とによって囲繞される平面空
間11を、前記したように各載置部材5上に閉塞板12
を載置して溶接することによって閉塞する。最後に仮止
め部材(図示せず)を取り除く。
【0027】このようにして構築することにより、全長
36m、幅2.5m、高さ2.5mの船体として使用で
きる浮揚構造物1を、海上又は水上で簡単に構築するこ
とができる。勿論、浮揚箱体2を2個以上接続して前記
の例より更に長い船体としてもよい。
【0028】図8〜図10はまた別の例の浮揚構造物1
を示す図であって、この例の浮揚構造物1は前記の船体
より幅広な船体として使用するものであり、前記した構
成の浮揚箱体2を4個と、浮揚船箱体17を浮揚箱体2
の前後に4個づつ8個連接して構成されている。以下に
この例の浮揚構造物1の構築方法について説明する。
尚、構築方法の手順は下記の手順に限定されるものでは
なく、他の手順で行うも自由である。
【0029】先ず浮揚船箱体17を1個づつクレーン等
で、2.5m間隔に横方向に4個並列に海上又は水上に
浮かべる。次にこの各々浮揚船箱体17の後部に連なる
ようにして4個の浮揚箱体2を夫々クレーン等で吊り上
げて海上又は水上に浮かべる。更に残りの4個の浮揚船
箱体17を夫々クレーン等で吊り上げて、各浮揚箱体2
の後部と浮揚船箱体17の後部とを対峙するようにして
海上又は水上に浮かべ、前記同様に仮止め部材(図示せ
ず)で固定する。
【0030】そして夫々の浮揚船箱体17と浮揚箱体
2、並びに横方向の隣の浮揚船箱体17同士及び浮揚箱
体2同士を夫々の仮止め部材(図示せず)によって、各
浮揚船箱体17のブラケット18と浮揚箱体2のブラケ
ット3が突き合わされるようにして固定するとともに、
横方向の浮揚船箱体17間並びに浮揚箱体2を一定(こ
の例の場合は2.5m間隔)に保持するために固定す
る。
【0031】次に突き合わせたブラケット3、18同士
を各接続板9で前記したように接続し、更に対峙する接
続した浮揚箱体3の外面(前外面6、後外面7)と各浮
揚船箱体17の外面(前外面21、後外面22)並びに
各接続板9及び各ブラケット3とによって囲繞される平
面空間11を、前記したように各載置部材5上に閉塞板
12を載置して溶接することによって閉塞する。
【0032】次に横方向に配した各浮揚箱体2間の平面
空間15、並びに各浮揚船箱体17間の平面空間23
を、各浮揚箱体2の側面部13並びに各浮揚船箱体17
間の側面部24に設けた載置部材5上に、夫々の閉塞大
板16、25を載置する。各浮揚箱体2間に設けて閉塞
大板16は、長さ12m、横2.5mであり、各浮揚船
箱体17間に設けて閉塞大板25は、長さ10m、横
2.5mであり、図示のように配する。そして夫々の閉
塞大板16、25は、当接する閉塞大板16と25同
士、並びに各閉塞大板16の両側部16aと浮揚箱体2
の側面部13及び載置部材5と、並びに各閉塞大板25
の両側部25aと浮揚船箱体17の側面部24及び載置
部材5とを溶接することにより、夫々の平面空間15、
23を閉塞する。そして夫々の浮揚船箱体17と浮揚箱
体2、並びに横方向の隣の浮揚船箱体17同士及び浮揚
箱体2同士を仮止め固定していた各仮止め部材(図示せ
ず)を取り除く。
【0033】このようにして構築することにより、全長
36m、幅17.5m、高さ2.5mの船体として使用
できる浮揚構造物1を、海上又は水上(海上)で簡単に
構築することができる。勿論、縦方向並びに横方向に連
接する浮揚箱体2及び浮揚船箱体17の数は前記した例
に限定されるものではなく、少なくしたり多くして、こ
の例より小型の船体を構築するも或いはこの例より大型
の船体を構築するも自由である。
【0034】
【発明の効果】このように本発明の請求項1記載の浮揚
構造物の構築方法では、縦方向に浮揚箱体を連接した長
尺の浮揚構造物を簡単に且つ短時間に構築することがで
きるので、浮き橋や桟橋の基礎部分として利用すること
ができ、且つ低価で構築することができる。
【0035】また、本発明の請求項2記載の浮揚構造物
の構築方法では、横方向に浮揚箱体を側部閉塞板等を介
して並列に連接したたものであるので、幅の広い浮揚構
造物を簡単に且つ短時間に構築することができ、浮き橋
や桟橋の基礎部分として利用することができ、且つ低価
で構築することができる。
【0036】また、本発明の請求項3記載の浮揚構造物
の構築方法では、着地面積の広いヘリポートや、幅広い
桟橋や浮き橋等の基礎となる浮揚構造物を簡単に且つ短
期間で構築することができ、構築コストを大幅に低減で
き、海上又は水上に浮かぶ面積の広い浮揚構造物とし
て、広い分野に利用することができる。
【0037】また、本発明の請求項4記載の浮揚構造物
の構築方法では、小型の貨物船や砂利運搬船等の船体を
を短期間に簡単に構築することができ、船舶製造コスト
を大幅に低減することができる。
【0038】また、本発明の請求項5記載の浮揚構造物
の構築方法では、タンカーや貨物船等の大型船舶の船体
を短期間に簡単に構築することができ、船舶製造コスト
を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮揚箱体の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る浮揚構造物の一例を示す平面図で
ある。
【図3】本発明に係る浮揚構造物の他の例を示す平面図
である。
【図4】本発明に係る浮揚構造物の別の例を示す平面図
である。
【図5】本発明に係る浮揚構造物の別の例を示す側面図
である。
【図6】本発明に係る浮揚構造物の別の例を示す平面図
である。
【図7】本発明に係る浮揚船箱体の一例を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明に係る浮揚構造物のまた別の例を示す平
面図である。
【図9】図8の横断面図である。
【図10】横方向の浮揚船箱体間又は浮揚箱体間の状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 浮揚構造物 2 浮揚箱体 3 ブラケット 4 底面 5 載置部材 6 外周部(外周面) 7 前外面 8 後外面 9 接続板 11 平面空間 12 閉塞板 15 平面空間 16 閉塞大板 16a 両側部 17 浮揚船箱体 18 ブラケット 19 底面部 23 平面空間 24 側面部 25 閉塞大板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 9/00 B63B 35/44 E01D 15/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部を開口してなる有底の方形箱状であ
    って一端又は両端の両側からブラケットを平行に突設す
    るとともに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部
    材を設けてなる浮揚箱体を、少なくとも2個海上又は水
    上に浮かべ、一方の浮揚箱体のブラケットと他方の浮揚
    箱体のブラケットとを突き合わせて、接続板で突き合わ
    せた各ブラケット同士を接続し、接続した両浮揚箱体の
    対峙する外面と各接続板及び各ブラケットとによって囲
    繞される平面空間を、両浮揚箱体の載置部材上に閉塞板
    を載置して溶接することによって閉塞し、少なくとも2
    個の前記した浮揚箱体を一列に連接して海上又は水上に
    浮かぶ浮揚構造物を構築できるようにしたことを特徴と
    する浮揚構造物の構築方法。
  2. 【請求項2】 上部を開口してなる有底の方形箱状であ
    って一端又は両端の両側からブラケットを平行に突設す
    るとともに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部
    材を設けてなる浮揚箱体を、少なくとも2個、所定間隔
    を以て並列に海上又は水上に浮かべ、両浮揚箱体の対峙
    する側部の載置部材上に側部閉塞板を載置して溶接する
    ことによって、少なくとも2個の前記した浮揚箱体を並
    列に連接して海上又は水上に浮かぶ浮揚構造物を構築で
    きるようにしたことを特徴とする浮揚構造物の構築方
    法。
  3. 【請求項3】 上部を開口してなる有底の方形箱状であ
    って一端又は両端の両側からブラケットを平行に突設す
    るとともに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部
    材を設けてなる浮揚箱体を、海上又は水上に所定間隔を
    以て横方向に且つブラケット同士を突き合わせるように
    して縦方向に複数個浮かべ、突き合わせたブラケット同
    士を接続板で接続し、更に横方向に配した各浮揚箱体間
    の平面空間を載置部材に閉塞大板を載置して溶接するこ
    とにより閉塞し、且つ接続した各浮揚箱体の対峙する外
    面と各接続板及び各ブラケットとによって囲繞される平
    面空間を、各載置部材上に閉塞板を載置して溶接するこ
    とによって閉塞し、海上又は水上に浮かぶ浮揚構造物を
    構築できるようにしたことを特徴とする浮揚構造物の構
    築方法。
  4. 【請求項4】 上部を開口してなる有底の方形箱状であ
    って前後両端の両側から平行にブラケットを突設すると
    ともに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を
    設けてなる浮揚箱体を海上又は水上に浮かべ、且つ上部
    を開口してなる有底の方形箱状であって一端の両側から
    平行にブラケットを突設するとともに、他端の上部側に
    底面部を傾斜させて設け、更にこの傾斜した他端の外周
    部以外の外周部に閉塞板載置用の載置部材を、前記した
    浮揚箱体の載置部材と同じ高さ位置に設けてなる2個の
    船体用の浮揚船箱体を、浮揚箱体の前後の海上又は水上
    に浮かべ、浮揚箱体の前後端のブラケットと各浮揚船箱
    体のブラケットとを突き合わせ、接続板で突き合わせた
    各ブラケット同士を接続し、接続した各浮揚船箱体と浮
    揚箱体との対峙する外面と各接続板及び各ブラケットと
    によって囲繞される平面空間を、各浮揚船箱体及び浮揚
    箱体の載置部材上に閉塞板を載置して溶接することによ
    って閉塞し、海上又は水上に浮かぶ船体としての浮揚構
    造物を構築できるようにしたことを特徴とする浮揚構造
    物の構築方法。
  5. 【請求項5】 上部を開口してなる有底の方形箱状であ
    って前後両端の両側から平行にブラケットを突設すると
    ともに、外周部の下端寄りに閉塞板載置用の載置部材を
    設けてなる複数の浮揚箱体を、所定間隔を以て前後左右
    に配して海上又は水上に浮かべ、且つ上部を開口してな
    る有底の方形箱状であって一端の両側から平行にブラケ
    ットを突設するとともに、他端の上部側に底面部を傾斜
    させて設け、更にこの傾斜した他端の外周部以外の外周
    部に閉塞板載置用の載置部材を、前記した浮揚箱体の載
    置部材と同じ高さ位置に設けてなる複数の船体用の浮揚
    船箱体を、海上又は水上に浮かべた前記の各列の両端側
    の浮揚箱体に連なるようにして海上又は水上に浮かべ、
    各浮揚箱体のブラケット同士並びに各列の両端側の浮揚
    箱体のブラケットと各浮揚船箱体のブラケットとを突き
    合わせ、突き合わせた各ブラケット同士を接続板で接続
    し、更に横方向に配した各浮揚箱体間の平面空間を載置
    部材に閉塞大板を載置して溶接することにより閉塞し、
    且つ接続した各浮揚箱体の対峙する外面と各接続板及び
    各ブラケットとによって囲繞される平面空間、並びに接
    続した各浮揚船箱体と浮揚箱体との対峙する外面と各接
    続板及び各ブラケットとによって囲繞される平面空間
    を、各載置部材上に閉塞板を載置して溶接することによ
    って閉塞し、海上又は水上に浮かぶ船体としての浮揚構
    造物を構築できるようにしたことを特徴とする浮揚構造
    物の構築方法。
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