JPH05110350A - 入力オフセツト電圧補正装置 - Google Patents

入力オフセツト電圧補正装置

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JPH05110350A
JPH05110350A JP3297740A JP29774091A JPH05110350A JP H05110350 A JPH05110350 A JP H05110350A JP 3297740 A JP3297740 A JP 3297740A JP 29774091 A JP29774091 A JP 29774091A JP H05110350 A JPH05110350 A JP H05110350A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低精度の安価なオペアンプを使用することが
できると共に、オペアンプのオフセット電圧およびオフ
セットドリフトによる誤差を補正することの出来る入力
オフセット電圧補正装置を提供する。 【構成】 入力されるアナログ信号を処理する差動増幅
器を含むアナログ信号処理手段と、前記アナログ信号処
理手段におけるオフセット信号を出力させて検出するオ
フセット信号検出手段と、前記アナログ信号処理手段に
入力されるアナログ信号に対応する出力信号および前記
オフセット信号検出手段により出力されるオフセット信
号をディジタル情報に変換するアナログ/ディジタル変
換手段と、ディジタル情報に変換された前記アナログ信
号処理手段の出力信号と前記オフセット信号とを基にし
て演算処理を行い、アナログ信号処理手段の出力信号に
含まれる誤差を補正する演算手段とから構成されること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オペアンプの入力オ
フセット電圧による誤差を補正する入力オフセット電圧
補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、アナログ信号処理回路の出力信
号に現れる誤差を補正することのできる測定回路100
を示す。101は抵抗、102は、検出部である。この
検出部102は、ブリッジ抵抗バランス型検出センサー
により構成されている。検出部102は、たとえば人体
より発せられる微弱な赤外線を検出する。そして、検出
した赤外線量に対応した電圧信号を出力する。差動増幅
回路103は、検出部102の出力する電圧信号の差動
成分を増幅する回路である。この差動増幅回路103
は、オペアンプOP1,OP2,OP3等により構成さ
れている。スイッチ104は、アナログマルチプレクサ
により構成されている。このスイッチ104は、端子a
あるいは端子bあるいは端子cに切換えられる。マイク
ロコンピュータ107は、A/Dコンバータ106の出
力するディジタル信号をメモリに格納し、これらの信号
を演算処理する。仮にオペアンプのオフセット温度特性
を直線的な変化と仮定すると、差動増幅回路103を構
成するオペアンプOP1のオフセット電圧およびその温
度特性Vaは、25C°でのオフセット電圧をVal,
オフセット温度特性係数をVa2,温度Tとすると
【0003】
【数1】
【0004】により表わすことが出来る。また、オペア
ンプOP2のオフセット電圧およびその温度特性 Vb
は、25C°でのオフセット電圧をVb1,オフセット
温度特性係数をVb2,温度Tとすると
【0005】
【数2】
【0006】により表わすことが出来る。さらに、オペ
アンプOP3のオフセット電圧およびその温度特性 V
cは、25C°でのオフセット電圧をVc1,オフセッ
ト温度特性係数をVc2,温度Tとすると
【0007】
【数3】
【0008】により表わすことが出来る。オペアンプO
P1,OP2,OP3のオフセット電圧およびその温度
特性Va,Vb,Vcより、V1,V2,V7の電位は
【0009】
【数4】
【0010】となる。従って、オペアンプOP1とオペ
アンプOP2とによる出力電圧V3−V4は
【0011】
【数5】
【0012】となる。この結果、オペアンプOP3の出
力電圧Voは
【0013】
【数6】
【0014】となる。ここで、R1=R4=Ra,R2
=R5=Rb,R6=R7=Rcとすると、出力電圧V
oは
【0015】
【数7】
【0016】と、簡略化できる。この出力電圧Voのう
【0017】
【数8】
【0018】は、この差動増幅回路103に入力された
信号の差動分V2−V1に対応する増幅された出力であ
るから、差動増幅回路103におけるオフセット電圧お
よび、その温度特性による誤差分Eは
【0019】
【数9】
【0020】となり、この誤差分Eが差動増幅回路10
3の出力電圧Voに含まれていることになる。上述した
差動増幅回路103で生ずる誤差を補正するには、定点
温度でチップオントリミングなどによりオフセット電圧
出力がゼロ近傍になるように調整する。また、温度特性
あるいは非再現性誤差についてはオペアンプの特性に頼
る外はない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した、従来のオフ
セット電圧による誤差の補正では、次に述べるような問
題点がある。すなわち、入力オフセットの小さい高精度
のオペアンプを製作することは製造工程上容易ではな
く、このようなオペアンプは高価であるとともに用途が
限られる。また、半田付けあるいは季節変化による温度
変化の繰り返しにより、基板歪あるいはパッケージ歪さ
らにはパッケージの吸湿などが生じ、オペアンプのオフ
セットドリフトが生じやすく誤差の原因となるので、微
小信号を増幅するような場合には特に、高精度でオフセ
ットドリフトの小さなオペアンプを使用する必要があ
る。
【0022】この発明は上記した課題を除去するために
なされたものであり、この発明の目的は、低精度の安価
なオペアンプを使用することができると共に、オペアン
プのオフセット電圧およびオフセットドリフトによる誤
差を補正することの出来る入力オフセット電圧補正装置
を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の入力オフセッ
ト電圧補正装置においては、入力されるアナログ信号を
処理する差動増幅器を含むアナログ信号処理手段と、前
記アナログ信号処理手段におけるオフセット信号を出力
させて検出するオフセット信号検出手段と、前記アナロ
グ信号処理手段に入力されるアナログ信号に対応する出
力信号および前記オフセット信号検出手段により出力さ
れるオフセット信号をディジタル情報に変換するアナロ
グ/ディジタル変換手段と、ディジタル情報に変換され
た前記アナログ信号処理手段の出力信号と前記オフセッ
ト信号とを基にして演算処理を行い、アナログ信号処理
手段の出力信号に含まれる誤差を補正する演算手段とか
ら構成されることを特徴とする。
【0024】
【作用】この発明では、オフセット信号検出手段により
アナログ信号処理手段の出力側にオフセット信号を出力
させて検出する。一方、また、入力される信号に対応し
たアナログ信号処理手段の出力信号を検出する。次い
で、アナログ信号処理手段の出力する前記オフセット信
号および入力される信号に対応した出力信号をディジタ
ル情報に変換する。そして、ディジタル情報に変換され
た前記オフセット信号と前記入力される信号に対応した
出力信号とを基にして演算処理を行い、前記入力される
信号に対応した出力信号に含まれるオフセット電圧によ
る誤差を補正する。したがって、低精度の安価なオペア
ンプを使用することができると共に、オペアンプのオフ
セット電圧およびオフセットドリフトによる誤差を補正
することの出来る入力オフセット電圧補正装置差動増幅
器を得ることが出来る。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1はこの発明の第1の実施例の入力オフセッ
ト電圧補正装置1を示す電気回路図である。この図にお
いて、抵抗2と赤外線検出センサー3とは直列に接続さ
れており、この直列回路は、基準電圧VRとグランドと
の間に接続されている。そして、赤外線検出センサー3
の端子電圧がセンサー出力信号としてとりだされる。前
記抵抗2と赤外線検出センサー3との接続点とオペアン
プ5の非反転入力端子との間には第1のアナログスイッ
チ4が接続される。この第1のアナログスイッチ4は、
後述するマイクロコンピュータ11の出力するスイッチ
切換え信号によりオン/オフを行う。第2のアナログス
イッチ6は、オペアンプ5の非反転入力端子とグランド
との間に接続されている。この第2のアナログスイッチ
6は、後述するマイクロコンピュータ11の出力するス
イッチ切換え信号によりオン/オフを行う。抵抗7,8
はオペアンプ5に外付けされた抵抗であり利得を設定す
る。そしてオペアンプ5と抵抗7,8とにより非反転増
幅回路が構成されている。第3のアナログスイッチ9
は、アナログマルチプレクサにより構成されている。第
3のアナログスイッチ9は、端子aあるいは端子bある
いは端子cに切換えられる。A/Dコンバータ10は、
入力されるアナログ信号をディジタル情報に変換する。
マイクロコンピュータ11は、A/Dコンバータ10の
出力するディジタル情報をメモリに格納し、これらの情
報を演算処理する。
【0026】次に動作について述べる。まず、第1のア
ナログスイッチ4はオンの状態にある。一方、第2のア
ナログスイッチ6はオフの状態にある。第3のアナログ
スイッチ9は、端子bに切換えられている。この状態
で、赤外線検出センサー3のセンサー出力信号は、第1
のアナログスイッチ4を介してオペアンプ5の非反転入
力端子に加えられる。この入力信号はオペアンプ5によ
り、抵抗R1とR2とにより設定される利得で増幅さ
れ、端子bに出力される。オペアンプ5の出力は、A/
Dコンバータ10によりディジタル情報D1に変換され
てマイクロコンピュータ11のメモリに格納される。こ
の場合、ディジタル情報D1には、オペアンプ5におけ
るオフセット電圧あるいはオフセットドリフトによる誤
差分が含まれている。次に、第1のアナログスイッチ4
をオフにすると共に第2のスイッチ6をオンにする。第
3のアナログスイッチ9は端子bに切換えられたままで
ある。この回路構成ではオペアンプ5と抵抗7,8とに
より構成される非反転増幅回路の出力にオフセット電圧
が出力される。このオフセット電圧は、A/Dコンバー
タ10によりディジタル情報D2に変換されてマイクロ
コンピュータ11のメモリに格納される。
【0027】次に、第3のアナログスイッチ9は、端子
aに切り換えられる。この結果、基準電圧VRは、A/
Dコンバータ10によりディジタル情報D3に変換され
てマイクロコンピュータ11のメモリに格納される。さ
らに、第3のアナログスイッチ9は、端子cに切り換え
られる。グランド側の電圧は、A/Dコンバータ10に
よりディジタル情報D4に変換されてマイクロコンピュ
ータ11のメモリに格納される。ここでマイクロコンピ
ュータ11は、メモリに格納したディジタル情報D1,
D2,D3,D4を基に以下に示す正規化演算およびオ
フセット補正演算を行う。
【0028】
【数10】
【0029】この式からも明らかなように、正規化演算
を導入することで基準電圧VRの変動がキャンセルされ
る。また、オフセット電圧に対応したディジタル情報D
2をセンサー出力信号に対応したディジタル情報D1か
ら減算することでディジタル情報D1に含まれるオフセ
ット電圧あるいはオフセットドリフトによる誤差を補正
することができる。なお、この時の補正誤差は、オペア
ンプのバイアス電流、スイッチ4,6のオン抵抗、ディ
ジタル情報D1とディジタル情報D2とをそれぞれA/
D変換するときの時間的不一致による変動量、A/Dコ
ンバータ10のリニアリティエラー等であるが、これら
による誤差分は、オフセット電圧による誤差分に比べる
と非常に小さいものである。
【0030】図2は、この発明の第2の実施例の入力オ
フセット電圧補正装置20を示す電気回路図である。抵
抗21,22は直列接続されている。そして、抵抗2
1,22の直列回路は、基準電圧VRとグランドとの間
に接続されている。抵抗21,22の接続点は、第1の
アナログスイッチ23の一方の端子に接続されている。
第1のアナログスイッチ23の他方の端子は、オペアン
プ24の非反転入力端子に接続される。第1のアナログ
スイッチ23は、後述するマイクロコンピュータの出力
する切り換え信号によりオン/オフを行う。第2のアナ
ログスイッチ25は、オペアンプ24の非反転入力端子
とグランドとの間に接続される。第2のアナログスイッ
チ25は、後述するマイクロコンピュータの出力する切
換え信号によりオン/オフを行う。オペアンプ24の出
力端子は、ブリッジ抵抗バランス型赤外線検出センサー
26の一方の入力端子に接続されている。ブリッジ抵抗
バランス型赤外線検出センサー26の他方の入力端子
は、前記オペアンプ24の反転入力端子に接続されると
共に抵抗27を介してグランドに接続される。ブリッジ
抵抗バランス型赤外線検出センサー26の出力端子は、
オペアンプ28を含む差動増幅回路29に接続されてい
る。第3のアナログスイッチ30は、アナログマルチプ
レクサにより構成されている。そして、端子a,b,c
のそれぞれは、基準電圧VR,オペアンプ28の出力端
子,グランドに接続されている。この第3のアナログス
イッチ30は、端子a,b,cのいずれかに切換えられ
る。第3のアナログスイッチ30は、A/Dコンバータ
32に接続されている。A/Dコンバータ32は、入力
されるアナログ信号をディジタル情報に変換してマイク
ロコンピュータ33に出力する。マイクロコンピュータ
33は、A/Dコンバータ32の出力するディジタル情
報をメモリに格納し、これらディジタル情報を基に演算
処理を行う。また、マイクロコンピュータ33は、前記
第1のアナログスイッチ23,第2のアナログスイッチ
25に切り換え信号を出力する。
【0031】次に、動作について説明する。まず、第1
のアナログスイッチ23はオンの状態にある。第2のア
ナログスイッチ25はオフの状態にある。第3のアナロ
グスイッチ30は、端子bに切換えられている。この状
態で、抵抗22の端子電圧が第1のアナログスイッチ2
3を介してオペアンプ24の非反転入力端子に加えられ
る。この入力信号はオペアンプ24により増幅される。
オペアンプ24は、ブリッジ抵抗バランス型赤外線検出
センサー26の状態と抵抗27とにより設定される利得
で、抵抗22の端子電圧を増幅し出力する。従って、オ
ペアンプ24の出力は、ブリッジ抵抗バランス型赤外線
検出センサー26の赤外線検出量に比例する。ブリッジ
抵抗バランス型赤外線検出センサー26より取りだされ
るセンサー出力信号は、差動増幅回路29に加えられ
る。センサー出力信号の差動成分は、差動増幅回路29
により増幅され、A/Dコンバータ32に加えられる。
A/Dコンバータ32によりディジタル情報D1に変換
されたセンサー出力信号は、マイクロコンピュータ33
のメモリに格納される。この場合、ディジタル情報D1
には、オペアンプ24,28におけるオフセット電圧あ
るいはオフセットドリフトによる誤差分が含まれてい
る。次に、第1のアナログスイッチ23をオフにすると
共に第2のアナログスイッチ25をオンにする。第3の
アナログスイッチ30は、端子bに切換えられたままで
ある。この回路構成では、オペアンプ24,28のオフ
セット電圧が端子bに現れる。このオフセット電圧は、
A/Dコンバータ32によりディジタル情報D2に変換
され、マイクロコンピュータ33のメモリに格納され
る。
【0032】次に、第3のアナログスイッチ30が端子
aの側に切換えられる。この結果、基準電圧VRは、A
/Dコンバータ32によりディジタル情報D3に変換さ
れ、マイクロコンピュータ33のメモリに格納される。
さらに、第3のアナログスイッチ30が端子cの側に切
り換えられる。グランド側の電圧は、A/Dコンバータ
32によりディジタル情報D4に変換されてマイクロコ
ンピュータ33のメモリに格納される。ここで、マイク
ロコンピュータ33は、メモリに格納したディジタル情
報D1,D2,D3,D4を基に、第1の実施例で示し
た(数10)の正規化演算およびオフセット補正演算を
行う。この実施例においても、正規化演算を導入するこ
とで基準電圧VRの変動がキャンセルされる。また、セ
ンサー出力信号に対応したディジタル情報D1からオフ
セット電圧に対応したディジタル情報D2を減算するこ
とで、ディジタル情報D1に含まれるオフセット電圧あ
るいはオフセットドリフトによる誤差を補正することが
できる。
【0033】図3は、この発明の第3の実施例における
入力オフセット電圧補正装置40の電気回路図である。
この実施例では、第1のスイッチ41は始めオンであ
る。第2のアナログスイッチ44は端子bの側に切り換
えられている。この実施例では、基準電圧VRを第1の
アナログスイッチ41を介してブリッジ抵抗バランス型
赤外線検出センサー42に加え、ブリッジ抵抗バランス
型赤外線検出センサー42のセンサー出力信号の差動分
を差動増幅回路43により増幅する。差動増幅回路43
の出力は、第2のアナログスイッチ44を介してA/D
コンバータ45に加えられる。A/Dコンバータ45に
よりディジタル情報D1に変換されたセンサー出力信号
は、マイクロコンピュータ46のメモリに格納される。
この場合、ディジタル情報D1には、差動増幅回路43
におけるオフセット電圧あるいはオフセットドリフトに
よる誤差分が含まれている。次に、第1のアナログスイ
ッチ41をオフの状態にする。また、スイッチ44は端
子bの側に切換えられたままである。この状態で、差動
増幅回路43のオフセット電圧を検出し、ディジタル情
報D2としてマイクロコンピュータ46のメモリに格納
する。
【0034】次に、第2のアナログスイッチ44を端子
aの側に切り換え、基準電圧VRをディジタル情報D3
に変換し、マイクロコンピュータ46のメモリに格納す
る。その後、第2のアナログスイッチ44を端子cに切
り換え、グランド電圧をディジタル情報D4に変換し、
マイクロコンピュータ46のメモリに格納する。ここで
マイクロコンピュータ46は、メモリに格納したディジ
タル情報D1,D2,D3,D4を基に、第1の実施例
で示した(数10)の正規化演算およびオフセット補正
演算を行う。この実施例においても、正規化演算を導入
することで基準電圧VRの変動がキャンセルされる。ま
た、入力信号に対応したディジタル情報D1からオフセ
ット電圧に対応したディジタル情報D2を減算すること
で、差動増幅回路43の出力信号に含まれる、オフセッ
ト電圧あるいはオフセットドリフトによる誤差を補正す
ることができる。
【0035】図4は、この発明の第4の実施例における
入力オフセット電圧補正装置50を示す電気回路図であ
る。この実施例では、第1のスイッチ51は始めオフの
状態である。第2のアナログスイッチ53はオンの状態
である。第3のアナログスイッチ54は、端子bの側に
切り換えられている。この実施例では、基準電圧VRを
抵抗56を介してブリッジ抵抗バランス型赤外線検出セ
ンサー57に加える。そして、ブリッジ抵抗バランス型
赤外線検出センサー57のセンサー出力信号を差動増幅
回路55により増幅する。差動増幅回路55の出力は、
第3のアナログスイッチ54を介してA/Dコンバータ
58に加えられる。A/Dコンバータ58でディジタル
情報D1に変換されたセンサー出力信号は、マイクロコ
ンピュータ59のメモリに格納される。この場合、ディ
ジタル情報D1には、差動増幅回路55におけるオフセ
ット電圧あるいはオフセットドリフトによる誤差分が含
まれている。次に、第1のアナログスイッチ51をオ
ン、第2のアナログスイッチ53をオフの状態にする。
そして、この状態で差動増幅回路55におけるオフセッ
ト電圧を検出し、これをディジタル情報D2に変換し
て、マイクロコンピュータ59のメモリに格納する。
【0036】次に、第3のアナログスイッチ54を端子
aの側に切り換え、基準電圧VRをディジタル情報D3
に変換し、マイクロコンピュータ59のメモリに格納す
る。次に、第3のアナログスイッチ54を端子cの側に
切り換え、グランド電圧をディジタル情報D4に変換
し、マイクロコンピュータ59のメモリに格納する。な
お、この実施例においても第1,第2,アナログスイッ
チはマイクロコンピュータにより制御される。ここでマ
イクロコンピュータ59は、メモリに格納したディジタ
ル情報D1,D2,D3,D4を基に、第1の実施例で
示した(数10)の正規化演算およびオフセット補正演
算を行う。この実施例においても、正規化演算を導入す
ることで基準電圧VRの変動がキャンセルされる。ま
た、入力信号に対応したディジタル情報D1からオフセ
ット電圧に対応したディジタル情報D2を減算すること
で、ディジタル情報D1に含まれるオフセット電圧ある
いはオフセットドリフトによる誤差を補正することがで
きる。
【0037】図5は、この発明の第5の実施例における
入力オフセット電圧補正装置60を示す電気回路図であ
る。この実施例では、始め第1のアナログスイッチ61
はオフの状態である。第2のアナログスイッチ62はオ
ンの状態である。第3のアナログスイッチ64は端子b
側に切り換えられている。この実施例では抵抗66を介
して、基準電圧VRをブリッジ抵抗バランス型赤外線検
出センサー67に加える。そして、ブリッジ抵抗バラン
ス型赤外線検出センサー67の出力信号をそれぞれ第1
のボルテージホロア回路68、第2のボルテージホロア
回路69で受ける。そして、これら第1のボルテージホ
ロア回路68、第2のボルテージホロア回路69の出力
を差動増幅回路65により増幅する。差動増幅回路65
の出力信号は、第3のアナログスイッチ64を介してA
/Dコンバータ70に加えられる。A/Dコンバータ7
0によりディジタル情報D1に変換されたセンサー出力
信号はマイクロコンピュータ71のメモリに格納され
る。この場合、ディジタル情報D1には、オペアンプO
P1,OP2,OP3におけるオフセットあるいはオフ
セットドリフトによる誤差分が含まれている。次に、第
1のアナログスイッチ61をオン、第2のアナログスイ
ッチ62をオフの状態にする。そして、この状態で第1
のボルテージホロア回路68および第2のボルテージホ
ロア回路69、差動増幅回路65によるオフセット電圧
あるいはオフセットドリフトによる誤差を検出する。そ
して、この誤差をディジタル情報D2に変換し、マイク
ロコンピュータ71のメモリに格納する。
【0038】次に、第3のアナログスイッチ64を端子
aに切り換え基準電圧VRをディジタル情報D3に変換
し、マイクロコンピュータ71のメモリに格納する。次
に、第3のアナログスイッチ64を端子c側に切り換え
グランド電圧をディジタル情報D4に変換し、マイクロ
コンピュータ71のメモリに格納する。ここで、マイク
ロコンピュータ71は、メモリに格納したディジタル情
報D1,D2,D3,D4を基に、第1の実施例で示し
た(数10)の正規化演算およびオフセット補正演算を
行う。この実施例においても、正規化演算を導入するこ
とで基準電圧VRの変動による誤差がキャンセルされ
る。また、入力信号に対応したディジタル情報D1から
オフセット電圧に対応したディジタル情報D2を減算す
ることで、ディジタル情報D1に含まれるオフセット電
圧あるいはオフセットドリフトによる誤差を補正するこ
とができる。なお、この実施例では、補正後の出力信号
Voは、スイッチ61の端子電圧をVBとすると
【0039】
【数11】
【0040】となり
【0041】
【数12】
【0042】がスイッチ61に起因する誤差分eとな
る。従来例で示した誤差分E
【0043】
【数13】
【0044】と比較して、VBは10pV程度であるの
で、E/e⌒100000となり、約1/100000
に誤差が低減されることになる。
【0045】
【発明の効果】この発明では、低精度の安価なオペアン
プを使用しても、高精度のオペアンプを用いて構成した
回路以上の高精度の回路が得られる。また、オフセット
電圧による誤差が生じても、この誤差を低減することが
出来るので、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例における入力オフセッ
ト電圧補正装置の電気回路図である。
【図2】この発明の第2の実施例における入力オフセッ
ト電圧補正装置の電気回路図である。
【図3】この発明の第3の実施例における入力オフセッ
ト電圧補正装置の電気回路図である。
【図4】この発明の第4の実施例における入力オフセッ
ト電圧補正装置の電気回路図である。
【図5】この発明の第5の実施例における入力オフセッ
ト電圧補正装置の電気回路図である。
【図6】従来の、オペアンプを用いた測定回路を示す電
気回路図である。
【符号の説明】
1 入力オフセット電圧補正装置 2 抵抗 3 赤外線検出センサー 4 アナログスイッチ 5 オペアンプ 6 第2のアナログスイッチ 7 抵抗 8 抵抗 9 第3のアナログスイッチ 10 A/Dコンバータ 11 マイクロコンピュータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるアナログ信号を処理する差動
    増幅器を含むアナログ信号処理手段と、前記アナログ信
    号処理手段におけるオフセット信号を出力させて検出す
    るオフセット信号検出手段と、前記アナログ信号処理手
    段に入力されるアナログ信号に対応する出力信号および
    前記オフセット信号検出手段により出力されるオフセッ
    ト信号をディジタル情報に変換するアナログ/ディジタ
    ル変換手段と、ディジタル情報に変換された前記アナロ
    グ信号処理手段の出力信号と前記オフセット信号とを基
    にして演算処理を行い、アナログ信号処理手段の出力信
    号に含まれる誤差を補正する演算手段とから構成される
    ことを特徴とする入力オフセット電圧補正装置。
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