JP2576235Y2 - 電圧又は電流測定装置 - Google Patents
電圧又は電流測定装置Info
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- JP2576235Y2 JP2576235Y2 JP1991089395U JP8939591U JP2576235Y2 JP 2576235 Y2 JP2576235 Y2 JP 2576235Y2 JP 1991089395 U JP1991089395 U JP 1991089395U JP 8939591 U JP8939591 U JP 8939591U JP 2576235 Y2 JP2576235 Y2 JP 2576235Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】IC試験装置等に用いられる測定
装置であって、D/Aコンバータで発生した直流電圧に
応じた所定の電圧又は電流を負荷に供給し、負荷の電流
又は電圧をA/Dコンバータで測定するようにした電流
又は電圧測定装置に関し、特に負荷の一端を共通電位点
に接続するための配線で降下した電圧が、各コンバータ
のコールド側入出力端子に印加されて、D/Aコンバー
タやA/Dコンバータの誤差が増大しないようにしたも
のである。
装置であって、D/Aコンバータで発生した直流電圧に
応じた所定の電圧又は電流を負荷に供給し、負荷の電流
又は電圧をA/Dコンバータで測定するようにした電流
又は電圧測定装置に関し、特に負荷の一端を共通電位点
に接続するための配線で降下した電圧が、各コンバータ
のコールド側入出力端子に印加されて、D/Aコンバー
タやA/Dコンバータの誤差が増大しないようにしたも
のである。
【0002】
【従来の技術】負荷の両端に所定電圧を発生させてその
ときの負荷電流を測定する場合を図3を参照して説明す
る。D/Aコンバータ1より入力ディジタル信号2に応
じた所定の直流電圧V1 が抵抗器R1 を通じて、演算増
幅器A1 の反転入力端子に供給され、その増幅された出
力電圧V4 が、測定用抵抗器RM を通じて、一端pb が
共通電位点Gに接続された負荷RL の他端pa に供給さ
れる。負荷の他端pa が電圧フォロアA2 及び抵抗器R
2 を順次介して、演算増幅器A1 の反転入力端子に接続
される。
ときの負荷電流を測定する場合を図3を参照して説明す
る。D/Aコンバータ1より入力ディジタル信号2に応
じた所定の直流電圧V1 が抵抗器R1 を通じて、演算増
幅器A1 の反転入力端子に供給され、その増幅された出
力電圧V4 が、測定用抵抗器RM を通じて、一端pb が
共通電位点Gに接続された負荷RL の他端pa に供給さ
れる。負荷の他端pa が電圧フォロアA2 及び抵抗器R
2 を順次介して、演算増幅器A1 の反転入力端子に接続
される。
【0003】測定用抵抗器RM の入力端及び出力端は、
電圧フォロアA3 及びA4 をそれぞれ介して、差動増幅
回路A6 の入力抵抗器R3 及びR4 にそれぞれ接続され
る。電圧フォロアA3 ,A4 及び差動増幅回路A6 によ
り高入力抵抗の差動増幅回路3が構成される。差動増幅
回路3の出力はA/Dコンバータ4に入力され、その入
力電圧、従って負荷電流IL に対応したディジタル信号
5が出力される。
電圧フォロアA3 及びA4 をそれぞれ介して、差動増幅
回路A6 の入力抵抗器R3 及びR4 にそれぞれ接続され
る。電圧フォロアA3 ,A4 及び差動増幅回路A6 によ
り高入力抵抗の差動増幅回路3が構成される。差動増幅
回路3の出力はA/Dコンバータ4に入力され、その入
力電圧、従って負荷電流IL に対応したディジタル信号
5が出力される。
【0004】D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ
4には、共通電位点に接続される接地端子GD と、出力
又は入力端のアナログ系の不平衡な電子回路部6のコー
ルド側信号線LC に接続されるコールド側出力又は入力
端子GA がそれぞれ設けられている。演算増幅器A1 の
非反転入力端子は、直接信号線LC に接続される。負荷
RL の一端pb も電圧フォロアA5 を通じて信号線LC
に接続される。
4には、共通電位点に接続される接地端子GD と、出力
又は入力端のアナログ系の不平衡な電子回路部6のコー
ルド側信号線LC に接続されるコールド側出力又は入力
端子GA がそれぞれ設けられている。演算増幅器A1 の
非反転入力端子は、直接信号線LC に接続される。負荷
RL の一端pb も電圧フォロアA5 を通じて信号線LC
に接続される。
【0005】いま、一例として、D/Aコンバータ1の
出力電圧V1 =10V,R1 =1KΩとすれば、I1 =
V1 /R1 =10mAの電流がR1 −R2 を流れて電圧フ
ォロアA2 に吸い込まれる。反転入力端子は仮想接地点
であるから、その電圧V2 ≒0である。R2 =2KΩと
すれば、R2 による電圧降下はI1 R2 =20Vである
から、電圧フォロアA2 の出力端の電圧V3 は、V3 =
−I1 R2 =−V1 (R2 /R1 )=−20Vとなる。
電圧フォロアA2 ,A5 の電圧降下はゼロであるので、
負荷RL の一端pb の電位は信号線LC の電位に等し
く、又他端pa の電位は演算増幅器A2 の出力端の電位
に等しい。従って負荷RL の端子電圧V0は電圧フォロ
アA2 の出力電圧V3 =−20Vに等しい。従って、 V0 =V3 =−I1 R2 =−V1 (R2 /R1 ) …… (1) (1)式より明らかなように、D/Aコンバータ1が所
定電圧V1 を出力すれば、負荷の抵抗値と無関係に、一
定の電圧V0 を負荷の両端に発生できる。
出力電圧V1 =10V,R1 =1KΩとすれば、I1 =
V1 /R1 =10mAの電流がR1 −R2 を流れて電圧フ
ォロアA2 に吸い込まれる。反転入力端子は仮想接地点
であるから、その電圧V2 ≒0である。R2 =2KΩと
すれば、R2 による電圧降下はI1 R2 =20Vである
から、電圧フォロアA2 の出力端の電圧V3 は、V3 =
−I1 R2 =−V1 (R2 /R1 )=−20Vとなる。
電圧フォロアA2 ,A5 の電圧降下はゼロであるので、
負荷RL の一端pb の電位は信号線LC の電位に等し
く、又他端pa の電位は演算増幅器A2 の出力端の電位
に等しい。従って負荷RL の端子電圧V0は電圧フォロ
アA2 の出力電圧V3 =−20Vに等しい。従って、 V0 =V3 =−I1 R2 =−V1 (R2 /R1 ) …… (1) (1)式より明らかなように、D/Aコンバータ1が所
定電圧V1 を出力すれば、負荷の抵抗値と無関係に、一
定の電圧V0 を負荷の両端に発生できる。
【0006】測定用抵抗器RM の端子電圧V4 −V5 は
差動増幅回路3に入力される。同回路3においてR3 =
R4 =R5 =R6 とすれば、出力電圧V6 は、V6 =−
(V4 −V5 )となる。負荷電流IL は IL =(V4 −V5 )/RM =−V6 /RM …… (2) より求められる。 A/Dコンバータ4より負荷電流I
L に対応したディジタル信号5が外部に供給される。
差動増幅回路3に入力される。同回路3においてR3 =
R4 =R5 =R6 とすれば、出力電圧V6 は、V6 =−
(V4 −V5 )となる。負荷電流IL は IL =(V4 −V5 )/RM =−V6 /RM …… (2) より求められる。 A/Dコンバータ4より負荷電流I
L に対応したディジタル信号5が外部に供給される。
【0007】なお、電圧フォロアA2 ,A3 ,A4 ,A
5 は入力インピーダンスが極めて高く、入力電流は無視
できる。負荷RL と測定装置の電子回路部6との間の距
離Lは比較的長く、その間を結ぶ配線(抵抗分をRa ,
Rb とする)を負荷電流IL が流れるので、電圧降下Δ
Va ,ΔVb がそれぞれ発生する。そのΔVb は両コン
バータのコールド側入出力端子GA に印加されるが、そ
の値が許容範囲内であれば両コンバータは許容誤差内で
動作できる。
5 は入力インピーダンスが極めて高く、入力電流は無視
できる。負荷RL と測定装置の電子回路部6との間の距
離Lは比較的長く、その間を結ぶ配線(抵抗分をRa ,
Rb とする)を負荷電流IL が流れるので、電圧降下Δ
Va ,ΔVb がそれぞれ発生する。そのΔVb は両コン
バータのコールド側入出力端子GA に印加されるが、そ
の値が許容範囲内であれば両コンバータは許容誤差内で
動作できる。
【0008】この測定装置によれば、(1),(2)式
より明らかなように、D/Aコンバータ1及びA/Dコ
ンバータ4が所定の誤差内で動作できる限りにおいて、
負荷RL に所定の一定電圧V0 を許容誤差内で発生させ
ることができ、その時の負荷電流IL を許容誤差内で測
定することができる。次に負荷に所定電流を流して負荷
の端子電圧を測定する場合を図3と対応する部分に同じ
符号を付した図4を参照して説明する。
より明らかなように、D/Aコンバータ1及びA/Dコ
ンバータ4が所定の誤差内で動作できる限りにおいて、
負荷RL に所定の一定電圧V0 を許容誤差内で発生させ
ることができ、その時の負荷電流IL を許容誤差内で測
定することができる。次に負荷に所定電流を流して負荷
の端子電圧を測定する場合を図3と対応する部分に同じ
符号を付した図4を参照して説明する。
【0009】いま、V1 =0.1V,R1 =1KΩ,R2
=2KΩとすれば、V2 ≒0であるから、I1 =V1 /
R1 =0.1mA,V3 =−I1 R2 =−V1 (R2 /
R1 )=−0.2Vとなる。差動増幅回路3において、R
3 =R4 =R5 =R6 とすれば、その利得は−1である
から、その入力電圧V5 −V4 =−V3 =0.2Vであ
る。測定用抵抗器RM =0.2KΩとすれば、負荷電流I
L は IL =(V4 −V5 )/RM =V3 /RM =−V1 (R2 /R1 RM ) =−1mA …… (3) (3)式から明らかなように、D/Aコンバータ1が所
定電圧V1 を出力すれば、負荷RL の抵抗値の大きさと
無関係に、一定の電流IL を流すことができる。
=2KΩとすれば、V2 ≒0であるから、I1 =V1 /
R1 =0.1mA,V3 =−I1 R2 =−V1 (R2 /
R1 )=−0.2Vとなる。差動増幅回路3において、R
3 =R4 =R5 =R6 とすれば、その利得は−1である
から、その入力電圧V5 −V4 =−V3 =0.2Vであ
る。測定用抵抗器RM =0.2KΩとすれば、負荷電流I
L は IL =(V4 −V5 )/RM =V3 /RM =−V1 (R2 /R1 RM ) =−1mA …… (3) (3)式から明らかなように、D/Aコンバータ1が所
定電圧V1 を出力すれば、負荷RL の抵抗値の大きさと
無関係に、一定の電流IL を流すことができる。
【0010】負荷RL の端子電圧V0 は電圧フォロアA
2 を介して反転増幅回路A7 に入力される。A2 とA7
で測定用増幅回路8が構成される。同回路8の抵抗値R
7 =R8 とすれば、利得は−1であるので、出力電圧V
6 は V6 =−V0 (R8 /R7 )=−V0 …… (4) となる。負荷の端子電圧V0 と対応したディジタル信号
5がA/Dコンバータ4より外部に出力される。
2 を介して反転増幅回路A7 に入力される。A2 とA7
で測定用増幅回路8が構成される。同回路8の抵抗値R
7 =R8 とすれば、利得は−1であるので、出力電圧V
6 は V6 =−V0 (R8 /R7 )=−V0 …… (4) となる。負荷の端子電圧V0 と対応したディジタル信号
5がA/Dコンバータ4より外部に出力される。
【0011】図4の装置では負荷RL と電子回路部6と
を接続する配線の抵抗分Ra ,Rbに負荷電流IL が流
れて、電圧降下ΔVa ,ΔVb が発生し、そのΔVb が
D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4のコールド
側入出力端子GA に印加されるが、その値が許容範囲内
であれば、両コンバータは所定の誤差内で動作でき、負
荷RL に所定の一定電流IL を所定の誤差内で流すこと
ができ、その時の負荷の端子電圧V0 を許容誤差内で測
定することができる。
を接続する配線の抵抗分Ra ,Rbに負荷電流IL が流
れて、電圧降下ΔVa ,ΔVb が発生し、そのΔVb が
D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4のコールド
側入出力端子GA に印加されるが、その値が許容範囲内
であれば、両コンバータは所定の誤差内で動作でき、負
荷RL に所定の一定電流IL を所定の誤差内で流すこと
ができ、その時の負荷の端子電圧V0 を許容誤差内で測
定することができる。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】測定装置によってはそ
の電子回路部6と負荷RL との距離Lを長くせざるを得
ない場合があり、負荷電流IL が配線抵抗Rb に流れて
発生する電圧降下ΔVbが例えば0.5Vにも達する場合
がある。この電圧は負荷の一端pb の共通電位点(G)
に対する電圧である。不平衡な電子回路部6のコールド
側信号線LC は電圧フォロアA5 を介して負荷の一端p
b に接続されているので、その共通電位点(G)に対す
る電圧は、pb 点の電圧ΔVb と等しくされる。従っ
て、D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4ではそ
のコールド側入出力端子GA の共通電位点に接続された
接地端子GD に対する電圧はΔVb に等しくなる。この
電圧が例えば0.2V以下であれば許容範囲内で、特に問
題ないが、例えば0.5V程度以上になると、D/Aコン
バータ1のアナログ出力電圧V1 及びA/Dコンバータ
4のディジタル出力5の誤差が可なり大きくなって、測
定精度が低下する。
の電子回路部6と負荷RL との距離Lを長くせざるを得
ない場合があり、負荷電流IL が配線抵抗Rb に流れて
発生する電圧降下ΔVbが例えば0.5Vにも達する場合
がある。この電圧は負荷の一端pb の共通電位点(G)
に対する電圧である。不平衡な電子回路部6のコールド
側信号線LC は電圧フォロアA5 を介して負荷の一端p
b に接続されているので、その共通電位点(G)に対す
る電圧は、pb 点の電圧ΔVb と等しくされる。従っ
て、D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4ではそ
のコールド側入出力端子GA の共通電位点に接続された
接地端子GD に対する電圧はΔVb に等しくなる。この
電圧が例えば0.2V以下であれば許容範囲内で、特に問
題ないが、例えば0.5V程度以上になると、D/Aコン
バータ1のアナログ出力電圧V1 及びA/Dコンバータ
4のディジタル出力5の誤差が可なり大きくなって、測
定精度が低下する。
【0013】この考案の目的は、負荷の一端pb の共通
電位点(G)に対する電圧が可なり大きい場合でも、D
/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4のコールド側
入力端子GA の接地端子(共通電位点に接続される)G
D に対する電圧が許容範囲を外れないようにして、これ
らコンバータの誤差が増加しないようにしようとするも
のである。
電位点(G)に対する電圧が可なり大きい場合でも、D
/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4のコールド側
入力端子GA の接地端子(共通電位点に接続される)G
D に対する電圧が許容範囲を外れないようにして、これ
らコンバータの誤差が増加しないようにしようとするも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の電流測定装置
では、D/Aコンバータ及びA/Dコンバータの各コー
ルド側入出力端子GA が、接地端子GD と共に共通電位
点に接続される。負荷の一端の共通電位点に対する電圧
が、高入力抵抗の反転増幅回路で検出され、その検出出
力が、第3抵抗器を通じて演算増幅器の反転入力端子に
供給される。
では、D/Aコンバータ及びA/Dコンバータの各コー
ルド側入出力端子GA が、接地端子GD と共に共通電位
点に接続される。負荷の一端の共通電位点に対する電圧
が、高入力抵抗の反転増幅回路で検出され、その検出出
力が、第3抵抗器を通じて演算増幅器の反転入力端子に
供給される。
【0015】請求項2の電圧測定装置では、同様にD/
Aコンバータ及びA/Dコンバータの各コールド側入出
力端子GA が、接地端子GD と共に共通電位点に接続さ
れる。また測定用増幅回路が、高入力抵抗の二つの入力
端子を有する差動増幅回路で構成され、その二つの入力
端子が負荷の両端に接続される。
Aコンバータ及びA/Dコンバータの各コールド側入出
力端子GA が、接地端子GD と共に共通電位点に接続さ
れる。また測定用増幅回路が、高入力抵抗の二つの入力
端子を有する差動増幅回路で構成され、その二つの入力
端子が負荷の両端に接続される。
【0016】
【実施例】請求項1の考案の実施例を図1に図3と対応
する部分に同じ符号を付し、重複説明を省略する。この
考案では、D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4
のコールド側入出力端子GA は、電子回路部6のコール
ド側信号線LC に接続されると同時に、接地端子GD と
共に共通電位点Gに接続される。また負荷の一端pb が
高入力抵抗の反転増幅回路7の入力端子に接続され、そ
の出力端子が抵抗器R11を介して演算増幅器A1 の反転
入力端子に接続される。反転増幅回路7は電圧フォロア
A7 と反転増幅回路A8 との2段で構成される。R9 =
R10とすれば反転増幅回路7の利得は−R10/R9 =−
1である。
する部分に同じ符号を付し、重複説明を省略する。この
考案では、D/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4
のコールド側入出力端子GA は、電子回路部6のコール
ド側信号線LC に接続されると同時に、接地端子GD と
共に共通電位点Gに接続される。また負荷の一端pb が
高入力抵抗の反転増幅回路7の入力端子に接続され、そ
の出力端子が抵抗器R11を介して演算増幅器A1 の反転
入力端子に接続される。反転増幅回路7は電圧フォロア
A7 と反転増幅回路A8 との2段で構成される。R9 =
R10とすれば反転増幅回路7の利得は−R10/R9 =−
1である。
【0017】いま、一例としてV1 =10V,R1 =1
KΩ,R2 =R11=2KΩとし、ΔVb =0.5Vとする
と、V2 ≒0であるから、I1 =V1 /R1 =10mA,
V7=−ΔVb =−0.5Vとなる。従ってR11の電流I
2 は、I2 =−V7 /R11=ΔVb /R11=0.25mAと
なる。よって、R2 の電流I3 は、I3 =I1 −I
2(=V1 /R1 −ΔVb /R11)=9.75mAとなる。
従って、電圧フォロアA2の出力端の電圧V3 は、 V3 =−I3 R2 =−9.75×2=−19.5V となる。或いは、上式を変形すれば、 V3 =−I3 R2 =−(V1 /R1 −ΔVb /R11)R2 =−V1 (R2 /R1 )+ΔVb =−10×2+0.5=−19.5V …… (5) と求められる。負荷の端子電圧V0 は V0 =V3 −ΔVb =−V1 (R2 /R1 )+ΔVb −ΔVb =−V1 (R2 /R1 ) …… (6) となる。(5)式より明らかなように、負荷の一端pb
が共通電位点Gに対して電圧ΔVb だけ高くなれば、負
荷の他端pa 点の共通電位点Gに対する電圧(=V3 )
もΔVb だけ高くなり、負荷の両端間にはΔVb と無関
係に、一定の電圧V0 =−V1 (R2 /R1 )が印加さ
れる。
KΩ,R2 =R11=2KΩとし、ΔVb =0.5Vとする
と、V2 ≒0であるから、I1 =V1 /R1 =10mA,
V7=−ΔVb =−0.5Vとなる。従ってR11の電流I
2 は、I2 =−V7 /R11=ΔVb /R11=0.25mAと
なる。よって、R2 の電流I3 は、I3 =I1 −I
2(=V1 /R1 −ΔVb /R11)=9.75mAとなる。
従って、電圧フォロアA2の出力端の電圧V3 は、 V3 =−I3 R2 =−9.75×2=−19.5V となる。或いは、上式を変形すれば、 V3 =−I3 R2 =−(V1 /R1 −ΔVb /R11)R2 =−V1 (R2 /R1 )+ΔVb =−10×2+0.5=−19.5V …… (5) と求められる。負荷の端子電圧V0 は V0 =V3 −ΔVb =−V1 (R2 /R1 )+ΔVb −ΔVb =−V1 (R2 /R1 ) …… (6) となる。(5)式より明らかなように、負荷の一端pb
が共通電位点Gに対して電圧ΔVb だけ高くなれば、負
荷の他端pa 点の共通電位点Gに対する電圧(=V3 )
もΔVb だけ高くなり、負荷の両端間にはΔVb と無関
係に、一定の電圧V0 =−V1 (R2 /R1 )が印加さ
れる。
【0018】測定用抵抗器RM を流れる負荷電流IL の
測定は差動増幅回路3及びA/Dコンバータ4により従
来技術で述べたのと同様に行われる。負荷に所定電流を
流して、そのときの負荷の端子電圧を測定する請求項2
の考案の実施例を図2を参照して説明する。図2には図
3及び図4と対応する部分に同じ符号を付してある。D
/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4のコールド側
の入出力端子GA は図1の場合と同様に、コールド側信
号線LC に接続されると同時に共通電位点Gに接続され
る。負荷の両端pa ,pb は高入力抵抗の差動増幅回路
8の別々の入力端子にそれぞれ接続される。pa ,pb
点の共通電位点に対する電圧Va 及びΔVb は差動増幅
回路8の電圧フォロアA11,A12にそれぞれ入力され
る。A12の出力は反転増幅回路A13に入力される。電圧
フォロアA11の出力及び反転増幅回路A13の出力は加算
増幅回路A14にそれぞれ入力される。いまR12=R13と
すれば反転増幅回路A13の利得は−1であり、加算増幅
回路A14の2つの入力はVa 及び−ΔVb となる。いま
R14=R15=R16とすれば、加算増幅回路A14の出力電
圧V6 は V6 =−(Va −ΔVb )=−V0 …… (7) となる。従って差動増幅回路8の利得は−1となる。負
荷の一端pb に配線抵抗による電圧降下ΔVb に等しい
電圧が発生していても、差動増幅回路8及びA/Dコン
バータ4によって、負荷の端子電圧が測定できる。
測定は差動増幅回路3及びA/Dコンバータ4により従
来技術で述べたのと同様に行われる。負荷に所定電流を
流して、そのときの負荷の端子電圧を測定する請求項2
の考案の実施例を図2を参照して説明する。図2には図
3及び図4と対応する部分に同じ符号を付してある。D
/Aコンバータ1及びA/Dコンバータ4のコールド側
の入出力端子GA は図1の場合と同様に、コールド側信
号線LC に接続されると同時に共通電位点Gに接続され
る。負荷の両端pa ,pb は高入力抵抗の差動増幅回路
8の別々の入力端子にそれぞれ接続される。pa ,pb
点の共通電位点に対する電圧Va 及びΔVb は差動増幅
回路8の電圧フォロアA11,A12にそれぞれ入力され
る。A12の出力は反転増幅回路A13に入力される。電圧
フォロアA11の出力及び反転増幅回路A13の出力は加算
増幅回路A14にそれぞれ入力される。いまR12=R13と
すれば反転増幅回路A13の利得は−1であり、加算増幅
回路A14の2つの入力はVa 及び−ΔVb となる。いま
R14=R15=R16とすれば、加算増幅回路A14の出力電
圧V6 は V6 =−(Va −ΔVb )=−V0 …… (7) となる。従って差動増幅回路8の利得は−1となる。負
荷の一端pb に配線抵抗による電圧降下ΔVb に等しい
電圧が発生していても、差動増幅回路8及びA/Dコン
バータ4によって、負荷の端子電圧が測定できる。
【0019】図1,図2いずれの場合にもD/Aコンバ
ータ1及びA/Dコンバータ4のコールド側の入出力端
子GA は接地端子GD と共に共通電位点に接続されてい
るので、両者間に電位差は生じない。従って、従来のよ
うに許容範囲を外れる恐れはない。
ータ1及びA/Dコンバータ4のコールド側の入出力端
子GA は接地端子GD と共に共通電位点に接続されてい
るので、両者間に電位差は生じない。従って、従来のよ
うに許容範囲を外れる恐れはない。
【0020】
【考案の効果】この考案では、D/Aコンバータ1及び
A/Dコンバータ4のコールド側入出力端子GA は接地
端子GD と共に共通電位点に接続されるので、電子回路
部6内の共通電位点Gと負荷の一端pb とを結ぶ信号線
の電圧降下ΔVb が従来のように前記GA とGD との間
に発生することはない。よって、D/Aコンバータ1及
びA/Dコンバータ4のGD 〜GA 間電圧が許容範囲を
オーバーする恐れはなく、従って、測定精度が低下する
恐れもない。
A/Dコンバータ4のコールド側入出力端子GA は接地
端子GD と共に共通電位点に接続されるので、電子回路
部6内の共通電位点Gと負荷の一端pb とを結ぶ信号線
の電圧降下ΔVb が従来のように前記GA とGD との間
に発生することはない。よって、D/Aコンバータ1及
びA/Dコンバータ4のGD 〜GA 間電圧が許容範囲を
オーバーする恐れはなく、従って、測定精度が低下する
恐れもない。
【図1】請求項1の考案の実施例を示す回路図。
【図2】請求項2の考案の実施例を示す回路図。
【図3】従来の電流測定装置の回路図。
【図4】従来の電圧測定装置の回路図。
Claims (2)
- 【請求項1】 D/Aコンバータより入力ディジタル信
号に応じた所定の直流電圧が、第1抵抗器を通じて演算
増幅器の反転入力端子に供給され、 その演算増幅器の出力電圧が、測定用抵抗器を通じて、
一端が共通電位点に接続された負荷の他端に供給され、 その負荷の他端が、電圧フォロア及び第2抵抗器を順次
介して前記演算増幅器の反転入力端子に接続され、 前記測定用抵抗器の端子電圧が、高入力抵抗の差動増幅
回路を通じてA/Dコンバータに入力され、負荷電流に
対応したディジタル信号を出力するように構成された電
流測定装置において、 前記D/Aコンバータ及びA/Dコンバータの各コール
ド側入出力端子GAが、接地端子GD と共に共通電位点
に接続され、 前記負荷の一端の共通電位点に対する電圧が、高入力抵
抗の反転増幅回路で検出され、その検出出力が、第3抵
抗器を通じて前記演算増幅器の反転入力端子に供給され
ていることを特徴とする、 電流測定装置。 - 【請求項2】 D/Aコンバータより入力ディジタル信
号に応じた所定の直流電圧が、第1抵抗器を通じて、演
算増幅器の反転入力端子に供給され、 その演算増幅器の出力電流が、測定用抵抗器を通じて、
一端が共通電位点に接続された負荷の他端に供給され、 前記測定用抵抗器の端子電圧が、高入力抵抗の差動増幅
回路で増幅され、その出力電圧が第2抵抗器を介して前
記演算増幅器の反転入力端子に供給され、 前記負荷の端子電圧が、測定用増幅回路を通じてA/D
コンバータに入力され、負荷の端子電圧に対応したディ
ジタル信号を出力するように構成された電圧測定装置に
おいて、 前記D/Aコンバータ及びA/Dコンバータの各コール
ド側入出力端子GA が、接地端子GD と共に共通電位点
に接続され、 前記測定用増幅回路が、高入力抵抗の二つの入力端子を
有する差動増幅回路で構成され、その二つの入力端子が
前記負荷の両端に接続されていることを特徴とする、 電圧測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991089395U JP2576235Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 電圧又は電流測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991089395U JP2576235Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 電圧又は電流測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538577U JPH0538577U (ja) | 1993-05-25 |
JP2576235Y2 true JP2576235Y2 (ja) | 1998-07-09 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1991089395U Expired - Fee Related JP2576235Y2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 電圧又は電流測定装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2576235Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4644956B2 (ja) * | 2001-03-07 | 2011-03-09 | ソニー株式会社 | 計測システム |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP1991089395U patent/JP2576235Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0538577U (ja) | 1993-05-25 |
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