JPH05109607A - X線露光装置 - Google Patents

X線露光装置

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Publication number
JPH05109607A
JPH05109607A JP3264639A JP26463991A JPH05109607A JP H05109607 A JPH05109607 A JP H05109607A JP 3264639 A JP3264639 A JP 3264639A JP 26463991 A JP26463991 A JP 26463991A JP H05109607 A JPH05109607 A JP H05109607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reflector
reflecting mirror
film
multilayer
exposure apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP3264639A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Sudo
正昭 須藤
Katsunobu Ueda
勝宣 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH05109607A publication Critical patent/JPH05109607A/ja
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明のX線露光装置は、シンクロトロン
放射光源としての蓄積リング1から放射されるシンクロ
トロン放射光Lを、振動する多層膜反射鏡7で反射させ
て上記放射光を拡大し、X線マスクを介してレジスト4
が塗布された被加工物3に照射するものである。 【効果】 反射鏡および反射鏡の振動機構を小型化する
ことができるから、反射鏡の基板加工や反射鏡の振動制
御ひいては装置全体の構成の簡単化を図ることができる
という効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被加工物にマスクパ
タ−ンを露光するX線露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線露光装置として、シンクロトロン放
射光を使用するX線露光装置がある。このX線露光装置
は、図4に示すように、シンクロトロン放射光源として
の蓄積リング1より発せられたシンクロトロン放射光L
(以下「放射光」と称する)を、X線吸収材でマスクパ
タ−ンが描かれたX線マスク2を通して被加工物3に塗
布されたレジスト膜4に照射するもので、このことによ
り被加工物3のレジスト膜4にはマスクパタ−ンが露光
される。
【0003】ところで、シンクロトロン放射光Lは、電
子軌道面に対して平行な方向には均一であるが、垂直方
向方向には鋭い角度分布を持つため放射光源から約10
メ−トル離れた位置でも幅数ミリの均一の露光域しかえ
られない。このため、従来、上記幅数ミリの均一露光域
を拡大する方法として、図4に示すように、斜入射反射
鏡5を用い、これを振動させる方法が採られている。
【0004】この斜入射反射鏡5は高い反射率を得るた
めに上記放射光Lを入射角88度〜90度の範囲で入射
させるものである。そして、この斜入射反射鏡5を振動
させることで上記放射光Lの均一露光域は上下方向に拡
大されてX線マスク2を通して被加工物3のレジスト膜
4に照射される。このことにより、上記被加工物3の全
面に上記X線マスク2のマスクパタ−ンを露光すること
ができるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記斜入射
反射鏡5によれば、高い反射率を得ることができるが、
放射光Lの光束を大きい入射角(88度〜90度)で入
射させるために、細い光束に対しても非常に大きな反射
面を必要とするということがある。そのため、斜入射反
射鏡5には大面積にわたり高精度な形状精度が要求され
る。
【0006】一方、均一露光域を拡大するために斜入射
反射鏡5を振動させるが、高い均一性を得るためには振
動方向に十分に注意する必要がある。さらに、斜入射反
射鏡5が大型化すると振動機構も大型化するということ
がある。
【0007】なお、図5に示すように、入射角が小さく
ても高い反射率を得ることができる多層膜反射鏡6を利
用したX線露光装置が提案されているが、このX線露光
装置は、斜入射反射鏡5とは別に、X線を帯域化させる
ために上記多層膜反射鏡6を用いるものであり、露光域
を拡大するために振動させることは行っていない。
【0008】この発明は、反射鏡及び反射鏡の振動機構
を小型化し、反射鏡の基板加工と反射鏡の振動制御を簡
単化して、露光域を拡大することができるX線露光装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のX線露光装置
は、シンクロトロン放射光源から放射されるシンクロト
ロン放射光を振動する反射鏡で反射させ、X線マスクを
介してレジストが塗布された被加工物に照射させるX線
露光装置において、上記反射鏡は多層膜反射鏡であるこ
とを特徴とする。また、上記多層膜反射鏡は、互いに異
なる屈折率をもつ2種類の物質を研磨基板上に交互に積
層したものであることを特徴とする。
【0010】
【作用】このような構成によれば、反射鏡および反射鏡
の振動機構を小型化し、反射鏡の基板加工と反射鏡の振
動制御を簡単化することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なお、従来例と同一の構成要素には同一記号
を付して説明を省略する。
【0012】図1に示すように、この発明のX線露光装
置は、均一露光域を拡大するために振動させる反射鏡と
して多層膜反射鏡7を用いる。この多層膜反射鏡7は、
図2に示すように、異なる複素屈折率を持つ2種類の物
質A、Bを超研磨基板8上に交互に積層させたもので、
各々の境界層からの反射光が強め合い干渉を起こすよう
に各層の膜厚(d1,d2,……dn )を設定することによ
り高い反射率が得られるものである。
【0013】一般的に、物質組み合わせとしては屈折率
が高いものと低いものが選択されさらに、両者の吸収係
数が小さいことが高い反射率を得るための必要条件であ
る。この発明のX線露光装置においては、波長λ=0.
5〜5nmのX線を対象とするので、高屈折物質Aとして
は、Mg、Ca、Sr、Si、Al、B、C等、一方低
屈折物質Bとしては、Os、Ir、Re、Pt、Au、
W、Ru、Rh等が高い反射率が得られる組み合わせで
ある。これらの各物質組み合わせにおいて、各層の膜厚
を最適化してλ=1nmのX線に対する反射率のピ−ク値
を求めた結果を表1に示す。
【0014】光源は直線偏光としてS成分のみで考え、
さらにX線の入射角はθ=85度、各層膜の表面は高屈
折率物質A、積層数は61層という条件で計算した。各
物質組み合わせとも45〜65パ−セントの高い反射率
が得られる。
【0015】
【表1】 次に、この発明のX線露光装置の作用および効果を説明
する。
【0016】一例として、高屈折率物質AとしてRe、
低屈折率物質BとしてAlを組み合わせた場合を考え
る。図3はこの多層膜反射鏡の波長λ=0.5〜1.5
nmのX線に対する分光反射率を示したものである。入射
角θを変えることによってピ−ク波長とその反射率が異
なってくるがAlのK吸収端(λ=0.795nm)より
長波長側では約50〜70パ−セントの反射率が得られ
る。
【0017】したがって、図1に示すようにX線露光装
置の振動反射鏡として、この多層膜反射鏡7を用いれ
ば、入射角θの変化と共に出射角も変化し、入射した放
射光Lは少なくとも50パ−セント以上の反射率で露光
域を拡大する。
【0018】このことにより、X線露光装置の振動反射
鏡として、この多層膜反射鏡7を用いても、十分な反射
率でかつ露光領域を拡大できると共に、従来の斜入射反
射鏡の入射角(θ=88〜90度)に比較して入射角を
小さくすることができる(θ=86〜87.5度)。
【0019】例えば、従来のX線露光装置では、ビ−ム
径1mmのX線を斜入射反射鏡に入射させると光軸方向の
最低必要長さは約28.6mmとなる。一方、この発明の
X線露光装置においては、多層膜反射鏡7を用いてX線
の入射角をθ=87度とすると、ビ−ム径1mmのX線を
反射させるのに必要な光軸方向に必要長さは約19.1
mmとなる。
【0020】したがって、反射鏡の小型化が図れる。超
研磨基板8としては耐熱性の良いものとしてSiCミラ
−がよく使われるが、表面粗さや形状を精度良く仕上げ
るための加工は非常に難しく、かつ時間のかかるもので
ある。上述したように、反射鏡を小形化させれば加工精
度の向上と共に、この反射鏡の加工工程の簡単化が図れ
る。さらに、反射鏡を小形化することによって振動機構
も小形化でき、重量軽減の効果も加わって振動制御ひい
ては装置全体の制御の簡単化が図れる。
【0021】一方、この多層膜反射鏡7の各層の膜厚を
操作すれば、分光特性の広帯域化が図れる。このような
多層膜反射鏡7によれば、振動角度を小さくした状態で
も露光領域を拡大することができる。なお、この発明は
上記一実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を
変更しない範囲で種々変形可能である。
【0022】例えば、上記一実施例では、高屈折率物質
Aと低屈折率物質Bの組み合わせとしてReとAlを用
いたが他の組み合わせであっても同様の効果を得ること
ができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のX線露
光装置は、シンクロトロン放射光源から放射されるシン
クロトロン放射光を振動する反射鏡で反射させ、X線マ
スクを介してレジストが塗布された被加工物に照射する
X線露光装置であって、上記反射鏡として多層膜反射鏡
を用いたものである。また、上記多層膜反射鏡は、互い
に異なる屈折率をもつ2種類の物質を研磨基板上に交互
に積層したものである。
【0024】このような構成によれば、反射鏡および反
射鏡の振動機構を小型化することができるから、反射鏡
の基板加工や反射鏡の振動制御ひいては装置全体の構成
の簡単化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す概略構成図。
【図2】同じく、多層膜反射鏡の概略縦断面図。
【図3】多層膜反射鏡の波長に対する反射率を示すグラ
フ。
【図4】従来例を示す概略構成図。
【図5】同じく他の従来例を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…蓄積リング(シンクロトロン放射光源)、2…X線
マスク、3被加工物、4…レジスト、7多層膜反射鏡
(反射鏡)、A…高屈折物質、B…低屈折物質。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクロトロン放射光源から放射される
    シンクロトロン放射光を振動する反射鏡で反射させ、X
    線マスクを介してレジストが塗布された被加工物に照射
    させるX線露光装置において、上記反射鏡は多層膜反射
    鏡であることを特徴とするX線露光装置。
  2. 【請求項2】 上記多層膜反射鏡は、互いに異なる屈折
    率をもつ2種類の物質を研磨基板上に交互に積層したも
    のであることを特徴とする請求項1記載のX線露光装
    置。
JP3264639A 1991-10-14 1991-10-14 X線露光装置 Pending JPH05109607A (ja)

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JP3264639A JPH05109607A (ja) 1991-10-14 1991-10-14 X線露光装置

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JPH05109607A true JPH05109607A (ja) 1993-04-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347757A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Asml Netherlands Bv かすめ入射ミラー、かすめ入射ミラーを含むリソグラフィ装置、かすめ入射ミラーを提供する方法、かすめ入射ミラーのeuv反射を強化する方法、デバイス製造方法およびそれによって製造したデバイス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347757A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Asml Netherlands Bv かすめ入射ミラー、かすめ入射ミラーを含むリソグラフィ装置、かすめ入射ミラーを提供する方法、かすめ入射ミラーのeuv反射を強化する方法、デバイス製造方法およびそれによって製造したデバイス

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