JP3090711B2 - 反射鏡、x線露光装置及びx線露光方法 - Google Patents

反射鏡、x線露光装置及びx線露光方法

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JP3090711B2 JP03131299A JP13129991A JP3090711B2 JP 3090711 B2 JP3090711 B2 JP 3090711B2 JP 03131299 A JP03131299 A JP 03131299A JP 13129991 A JP13129991 A JP 13129991A JP 3090711 B2 JP3090711 B2 JP 3090711B2
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reflecting
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシンクロトロン放射光
源から放射されたシンクロトロン放射光( X線) によっ
て露光を行うための反射鏡、X線露光装置及びX線露光
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体集積回路のパタ−ンを形成
するリソグラフィ−において、光源にシンクロトロン放
射光を利用したX線リソグラフィ−が注目されている。
【0003】図3は、一般的なX線露光装置を示す。つ
まり、同図中1は上記シンクロトロン放射光L(以下放
射光Lという)を放射するシンクロトロン放射光源2が
設けられた超高真空の蓄積リングである。この放射光源
2から放射された放射光LはX線吸収材によりマスクパ
タ−ンが描かれたX線マスク3を通して被加工物4を照
射し、上記X線マスク3のパタ−ンを上記被加工物4に
塗布されたレジスト膜5に転写するようになっている。
【0004】上記放射光Lは電子軌道面に対して平行な
方向には均一であるが、垂直方向には鋭い角度分布をも
つため、放射光源2から約10m離れた位置でも、均一
な露光領域は幅数mm程度しか得られない。そこで、均一
露光領域を拡大するために、上記放射光Lの光路に斜入
射反射鏡6を設け、この反射鏡6を矢印で示すように振
動させることが行われている。
【0005】反射鏡6を図3に矢印で示す方向に振動さ
せれば、放射光Lは上下方向に拡大されてX線マスク3
を通って被加工物4に塗布されたレジスト膜5を照射す
るから、露光領域を拡大することができる。
【0006】上記反射鏡6は、露光領域の拡大と均一性
とを考慮して振動を与えるばかりでなく、ミラ−形状を
トロイダルやシリンドリカルなどにするなどの工夫もな
されている。また、反射鏡6に耐熱性を持たせるために
材質をSiCにしたり、X線、真空紫外線と称される光
に対して屈折係数と吸収係数の小さい物質を上記反射鏡
6の反射面にコ−テイングし、放射光Lの反射強度低下
を小さくしている。この点を考慮して反射面の材質とし
て一般的にAu(金)やPt(白金)などが選択されて
いる。
【0007】しかしながら、放射光Lの材質に対する屈
折係数と吸収係数は、物質依存性の他に、波長依存性の
あることにも、留意しなければならない。放射光Lの波
長領域は一般的に0.01〜数十nmと広範囲であり、Auと
Ptが全ての波長領域において屈折係数と吸収係数が小
さくなるものでない。したがって、使用する放射光Lの
波長を考えて、反射鏡面の物質を選定する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、反射鏡の
反射率の向上を計るには、使用する放射光Lの波長に応
じて適正な物質をミラ−反射面の材料として選定するこ
とが重要となる。
【0009】この発明は上記事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、露光のスループットの
向上を計ることができるようにした反射鏡、X線露光装
置及びX線露光方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、シン
クロトロン放射光を反射させる反射面とこの反射面を支
持する基板とを具備する反射鏡であって、前記反射面
は、斜入射角度5度以下で入射する前記シンクロトン放
射光を反射させるためのレニウム、オスニウム、イリジ
ウムからなる材料のうちのいずれか1つを用いた単層膜
で形成されていることを特徴とする斜入射用の反射鏡に
ある。請求項2の発明は、シンクロトロン放射光源から
放射させたX線を請求項1記載の斜入射用の反射鏡で反
射させて、前記X線を被加工物に照射させることを特徴
とするX線露光方法にある。
【0011】
【作用】上記構成によれば、レニウム、オスニウム、イ
リジウムの重金属は放射光の広範囲の波長に対して高い
反射率を示すから、スル−プットを向上させることがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1はX線露光装置に用いられるこの発明の
斜入射反射鏡61の拡大断面図を示す。この反射鏡61
は基板62を有する。この基板62は、シンクロトロン
放射光Lが高エネルギをもつため、照射部位の熱蓄積を
避けることができる材質、たとえば熱放散性に優れたS
iCによって形成されている。
【0013】上記基板62の上面にはバッファ層63お
よび反射面を形成する反射膜64が順次設けられてい
る。上記バッファ層63は反射膜64の密着性や平滑性
をよくする目的で設けられるものであるが、なくても反
射膜64による放射光Lの反射率にはとくに影響を与え
ないから、基板62上に反射膜64を直接コ−テイング
した構成としてもよい。
【0014】上記反射膜64は、放射光Lの広い範囲の
波長に対して高反射率を示す材料である重金属のうち
の、Re(レニウム)、Os(オスニウム)、Ir(イ
リジウム)のいずれかをスパッタあるいは高真空下での
蒸着によって上記バッファ層63の上に設けられてい
る。
【0015】上記反射膜64の厚さdは、放射光Lが反
射膜64を透過することのない厚さであればよい。一般
的に、斜入射反射鏡61への放射光Lの斜入射角θは5
度以下なので、d>10nm以上であればよい。つぎに、
上記反射膜64として重金属のうちのRe、Os、Ir
を選択した理由を説明する。
【0016】複素屈折率n1 、n2 の2つの媒質の境界
面でのX線反射率Rp(p偏光に対する反射率)、Rs
(s偏光に対する反射率)は、放射光Lの斜入射角と屈
折角をそれぞれθ1 、θ2 とすれば、フレネルの法則に
より、次式(1)、(2)にて示すことができる。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】 また、複素屈折率n´は、原子の散乱、吸収の因子をそ
れぞれf1 、f2 とすれば、次式(3)で示すことがで
きる。
【0019】
【数3】
【0020】ここで、Nは単位体積中の原子数、reは
古典電子半径、λは放射光Lの波長である。さらに、
(3)式を実部と虚部とに分け、それぞれをn、kとす
ると、nは屈折係数、kは吸収係数と称される。
【0021】ところで、放射光Lはほぼ直線偏光とみな
せるので、斜入射反射鏡61へ入射する放射光Lをs偏
光と規定するとともに、放射光Lは真空中を伝播するも
のとし、n´=1.0 とすれば、反射鏡61による反射率
Rは次式(4)で示される。
【0022】
【数4】
【0023】上記f1 、f2 の値としてHenke らが理論
的に求めた値(参考文献;B.L.Henke etal. Atomic Dat
a and Nuclear Data Table Vol.27 No.1 1982 )を引用
すれば、上記(3)式より、(n´=n+ik)が容易
に求まる。さらに、上記(4)式にn2 =n´を代入す
ることにより、各種物質の放射光Lに対する反射率を求
めることができる。
【0024】そこで、放射性、毒性を有さず、室温にお
いて固状である物質に限定して放射光Lの波長λ=0.7
〜2.5nm の領域における各種物質の放射光Lに対する反
射率を求めたところ、重金属のうちのRe、Pt、O
s、Ir、Auが高い反射率を示すことが確認された。
反射鏡61に対する斜入射角θが1.0 度と1.5 度におけ
る上記Re、Pt、Os、Ir、Auの各々の反射率を
求めた結果を図2に示す。
【0025】また、下表1は原子番号71〜81の各物質の
波長λが2.36nm、1.83nm、1.191nm、0.989nm の光に対
する複素屈折率を(3)式により計算した結果を示すも
ので、これらの値を用いて図2に示す結果を得た。
【0026】
【表1】
【0027】上記図2からは、斜入射角θが1.0 度およ
び1.5 度のいずれにおいても、上記5つの物質のうち、
Re、Os、IrがPt、Auよりも高反射率を示すこ
とが分かる。
【0028】図2において、たとえば、波長λが1.191n
m の放射光Lを斜入射角θを1.0 度で反射鏡61に入射
させたとき、反射膜64がPtであると、放射光Lに対
する反射率Rは81%であるが、Reでは反射率Rが83%
に向上することが分かる。
【0029】以上のことから、反射鏡61の反射膜64
にRe、OsあるいはIrを選択すれば、放射光Lの広
範囲の波長に対して高い反射率を呈する反射鏡61を得
ることができる。なお、反射鏡の形状は平面に限定され
ず、トロイダル、シリンドリカルなどであってもよい。
【0030】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、シンクロ
トロン放射光源から放射されるシンクロトロン放射光を
反射させるX線ミラ−の反射面を、レニウム、オスニウ
ム、イリジウムの重金属のうちのいずれかをコ−テイン
グして形成した。
【0031】上記重金属は金や白金に比べて波長0.7 〜
2.5nm 領域の放射光に対して複素屈折率が小さく、反射
率が高い。そのため、反射鏡で反射した放射光の反射強
度の低下を小さくできるから、X線露光におけるスルー
プットの向上を計ることができる反射鏡、X線露光装置
及びX線露光方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の反射鏡の一部を示す拡大
断面図。
【図2】同じく斜入射角が1.01度と1.5 度におけるR
e、Pt、Ir、Os、Auの波長と反射率との関係を
示すグラフ。
【図3】X線露光装置の概略図。
【符号の説明】
61…反射鏡、62…基板、64…反射膜(反射面)、
L…放射光。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンクロトロン放射光を反射させる反射
    面とこの反射面を支持する基板とを具備する反射鏡であ
    って、 前記反射面は、斜入射角度5度以下で入射する前記シン
    クロトン放射光を反射させるためのレニウム、オスニウ
    ム、イリジウムからなる材料のうちのいずれか1つを用
    いた単層膜で形成されていることを特徴とする斜入射用
    反射鏡。
  2. 【請求項2】 シンクロトロン放射光源から放射させた
    X線を請求項1記載の斜入射用の反射鏡で反射させて、
    前記X線を被加工物に照射させることを特徴とするX線
    露光方法。
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