JPH05109128A - 光デイスクの製造方法 - Google Patents

光デイスクの製造方法

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JPH05109128A
JPH05109128A JP3293918A JP29391891A JPH05109128A JP H05109128 A JPH05109128 A JP H05109128A JP 3293918 A JP3293918 A JP 3293918A JP 29391891 A JP29391891 A JP 29391891A JP H05109128 A JPH05109128 A JP H05109128A
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JP
Japan
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film
hard coat
face
optical disk
layer
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Pending
Application number
JP3293918A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Konishi
浩 小西
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間使用してもシークエラーの起こらない
光ディスクを得る。 【構成】 ガラス基板1上に、トラッキングのための溝
が形成された溝層2を形成し、その上に無機保護膜3,
記録層4,無機保護膜5を積層する。次いで、ガラス基
板1の端面1aに剥型剤を薄く塗布して乾燥させる。し
かる後、スピンコーティング法でコート液(樹脂液)を
塗布し、塗膜を硬化させてハードコート膜6とする。予
め離型剤を塗布しておけば、コート液は基板端面1aに
はほとんど付着しないが、ハードコート膜6形成後、端
面1aを布で軽く摩擦することにより(あるいは粘着テ
ープを用いても良い)端面1aからハードコート膜を完
全に除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの製造方法
に関し、特に、ハードコート膜形成工程の改善に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の光記録媒体(光ディスク)
が開発されているが、一例として光磁気ディスクの一般
的な構造を図1に示す。図において、ガラス基板1上に
は、光(紫外線)硬化型樹脂(Photo Polymer :以下2
P樹脂層と略称する)からなる溝層2があり、トラッキ
ングのための案内溝やトラック番号やセクター番号など
を表すくぼみからなるピット(プリピット)(図示せ
ず)が形成されている。そして、溝層2の上には無機保
護膜3,磁性膜からなる記録層4,無機保護膜5が積層
されている。更に、最表面には積層された各層を保護す
るためのハードコート膜6が、各層の端面も含めて覆う
ように設けられている。
【0003】上記のような構造の光磁気ディスクは、従
来、次のような方法で製造されている。まず、案内溝や
ピットの型が形成された原盤とガラス基板1との間に2
P樹脂を挟み込んで紫外線を照射することにより溝層2
を形成し、その上に、スパッタリング等の方法で、無機
保護層3,記録層(磁性膜)4,無機保護層5を順に形
成する。しかる後、スピンコータを用いて光硬化性樹脂
等からなるコート液を均一に塗布し、光を照射して塗膜
(ハードコート膜6)を硬化させ、図1の光磁気ディス
クを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の方法で製造された光ディスクにおいては、長期間使
用していると、時々シーク(光ヘッドを所定の番地=記
録位置にもっていく動作)ができないことがあるという
問題点があった。しかし、この動作不全の原因はこれま
で解明されておらず、従って、何等の対策も施されてこ
なかった。この発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、長期間使用してもシークエラーの起こらない光
ディスクを得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上述した
問題点の原因について、鋭意研究した結果、シークがで
きない直接の原因はディスク表面に異物が載っているこ
とにあることを見出した。この異物が何であるか、分析
したところ、異物はハードコート膜の一部であることが
判った。なぜ、ハードコート膜の一部が異物となったか
について、更に研究したところ、設計上は塗布していな
いはずのガラス基板端面(図1の1a)にも、実際には
ハードコート膜が形成されており、これが記録/再生の
度に遠心力を受け、更にハードコート膜とガラス基板と
の密着性がもともと良くないことから、長期間使用して
いるうちに基板から剥離して異物となることが判明し
た。
【0006】そこで、本発明者は、基板端面に初めから
ハードコート膜が形成されないようにすれば、上記の問
題点が解決されることを着想し、研究を続けた結果、本
発明に到達した。即ち、本発明では、記録層上に保護用
のコート液を塗布する前に、基板端面に予め離型剤を塗
布しておくことによって、上記の課題を達成するもので
ある。
【0007】
【作用】本発明において用いる離型剤としては、例え
ば、シリコン系,フッ素系,あるいはパラフィン系等の
有機材料を適当な有機溶剤、例えばトルエンやキシレン
等の芳香族炭化水素系溶剤に溶解させたものがある。上
記の離型剤を基板端面にロールコータ等を用いて薄く塗
布し、乾燥させることにより薄い離型皮膜を形成するこ
とができる。
【0008】予め離型剤を塗布しておくと、コート液を
スピンコート法によって塗布してもコート液が基板端面
に付着しないか、付着しても容易に取れるので、ハード
コート膜の硬化後に端面を布で拭くか粘着テープ等を端
面に貼りつけて剥がすことにより容易に除去できる。
【0009】ハードコート膜を形成するために塗布する
コート液としては、例えばエネルギー線(電子線,紫外
線等)によって硬化する樹脂、あるいは熱によって硬化
する樹脂等が使用される。具体例としては、エネルギー
線硬化のものではラジカル重合によるアクリル系樹脂
や、カチオン重合によるエポキシ樹脂などがある。ま
た、熱硬化のものではエポキシ樹脂の三次元開環重合に
よるものや、シリコーン系のもの等が挙げられる。コー
ト液を塗布する方法としては、スピンコーティング法,
ロールコーティング法,スプレー法等が考えられるが、
均一な膜厚の層を形成できるという点で、スピンコーテ
ィング法が好ましい。
【0010】本発明における記録層の形式は、何等限定
されるものではなく、フォトクロミック型,相変化型,
追記型(=ライトワンス型),光磁気記録型、あるいは
その他の記録形式であってもよい。記録層の構成材料と
しては、具体的には次のようなものが挙げられる。 フォトクロミック型:有機色素 相変化型:テルルの低級酸化物薄膜,非結晶合金膜等 追記型:Te,Se,Bi,In等の低融点金属薄膜 光磁気記録型:TbFe,TbFeCo,DyFeC
o,TbDyFeCo,GdFe,GdCo,GdFe
Co,GdTbFe,GdTbFeCo等の非晶質垂直
磁化膜
【0011】また、図1で記録層の上下に設けられてい
る無機保護膜は、記録層の吸湿を防止する等の役割りを
果たすもので、必ずしも必要なものではないが、例えば
SiO2 ,Al23 ,ZnS,AlN,Si34
の無機材料が用いられる。
【0012】
【実施例】図1を参照して本発明の実施例を説明する。
ガラス基板1として直径300mm,厚さ1.2mmの
ガラス円板を用い、ガラス基板1と原盤との間に2P樹
脂を挟み込んでガラス基板1側から紫外線を照射するこ
とによって厚さ50μmの溝層2を形成した。溝はトラ
ッキングのためのもので、溝幅0.5μm,溝ピッチ
1.6μm,深さ800Åとし、渦巻状に形成した。
【0013】次に、溝層2の上に、無機保護膜3とし
て、スパッタリング法による膜厚800ÅのSi34
膜を設け、その上に同じくスパッタリング法で記録層4
として膜厚100Åの非晶質RE−TM膜(希土類−遷
移金属膜)を積層した。更に、記録層4の上に、無機保
護膜5として膜厚1000ÅのSi34 膜を形成し
た。
【0014】続いて、離型剤としてシリコン系のグリー
スコンパウンド離型剤(トーレ・シリコン製,SH70
20)をロールコータを用いてガラス基板1端面に薄く
塗布し、100度5分間加熱乾燥させて硬い離型皮膜を
形成した。この際、ガラス基板周縁部の記録層4形成側
の面に離型剤が付着しないように留意した。
【0015】しかる後、スピンコータを用いて光硬化型
樹脂(大日本インキ化学製,SD−301)を平均膜厚
10μmの厚さで塗布し、1000mJ/cm2 の紫外
線を照射して塗膜を硬化させることによりハードコート
膜6を形成した。ハードコート膜6形成後、ガラス基板
1の端面を観察したところ、ハードコート膜6の付着は
ほとんど見られなかった。また、付着している部分につ
いても布で軽く摩擦するだけで容易に剥がすことができ
た。
【0016】上記のようにして製造した光ディスクにつ
いて、40℃,1800rpm,1000hrの連続回
転再生試験を行なったところ、異物がディスク表面に付
着することによるシークエラーの発生は全く見られなか
った。
【0017】なお、上記の実施例では光磁気ディスクを
例にとって説明しているが、前述したように本発明は光
磁気ディスク以外の光ディスクにも適用されるものであ
り、各層の構成材料や成膜方法自体は上記の実施例のも
のに限定されるものてないことは言うまでない。また、
積層構造も図1のものに限定されるものではなく、例え
ば無機保護膜を省略したり、再生信号を増強するための
エンハンスト層やその他の層を設けても良いものであ
る。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、予め
光ディスクの基板端面に離型剤を塗布しておいてからコ
ート液を塗布するので、基板端面にはハードコート膜が
存在せず、異物が発生しない。それ故、本発明によれ
ば、光ディスクを長期間使用しているとシーク動作不全
が起こるという問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクの一般的な構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 溝層 3 無機保護膜 4 記録層 5 無機保護膜 6 ハードコート膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に記録層を形成する工程と、前記
    記録層上に保護用のコート液を塗布する工程を含む光デ
    ィスクの製造方法において、前記コート液を塗布する前
    に、前記基板端面に予め離型剤を塗布しておくことを特
    徴とする光ディスクの製造方法。
JP3293918A 1991-10-15 1991-10-15 光デイスクの製造方法 Pending JPH05109128A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3293918A JPH05109128A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 光デイスクの製造方法

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JP3293918A JPH05109128A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 光デイスクの製造方法

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JPH05109128A true JPH05109128A (ja) 1993-04-30

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ID=17800847

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