JPH0510657A - 冷却貯蔵庫の故障予知方法 - Google Patents

冷却貯蔵庫の故障予知方法

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JPH0510657A
JPH0510657A JP15878891A JP15878891A JPH0510657A JP H0510657 A JPH0510657 A JP H0510657A JP 15878891 A JP15878891 A JP 15878891A JP 15878891 A JP15878891 A JP 15878891A JP H0510657 A JPH0510657 A JP H0510657A
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林  広茂
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剛 川口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却貯蔵庫の冷却能力が失われるような異常
事態が発生する前に、将来異常になることを予知し、警
報を発する故障予知方法を提供する。 【構成】 外気温度Taが高いときに冷凍サイクルの冷
却性能が確保できなくなる限界から所定の安全度を有し
た状態の凝縮器の目詰まり量を限界目詰まり量とし、こ
の限界目詰まり量における各外気温度Taに対する凝縮
器の冷媒出口温度Tcoを測定して警報予知ラインL3
を決定し、この警報予知ラインL3をしきい値として凝
縮器の目詰まり警報の発生を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機、凝縮器、冷却
器等を環状に接続して冷媒が封入された冷凍サイクルを
具備して庫内を冷却する冷蔵庫、冷蔵ショーケース、冷
凍ショーケース、自販機等の冷却貯蔵庫に関し、特にこ
れら冷却貯蔵庫においてこれから発生するであろう故障
を予知して警報を発生するための故障予知方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種冷却貯蔵庫においては、凝縮
器において所定の冷媒凝縮能力を確保するため、送風機
によって外気を凝縮器に強制循環している。一方で係る
通風により凝縮器には同時に塵埃が運びこまれるため、
通常は凝縮器の空気吸込側にフィルター等が設けられ
る。
【0003】このフィルターに塵埃が蓄積されると、目
詰まりを起こし、凝縮器の通風性能が悪化して凝縮器の
温度が上昇し、凝縮能力が低下して冷凍サイクルは冷却
器において所定の冷却能力を発揮できなくなる。そのた
め、例えば実公昭60−22305公報においてタイマ
ーによって警告し、一定の使用期間毎にフィルターの掃
除を促すようにしているが、実際の塵埃の付着状況は設
置場所や季節、使用状態によって異なるため、無用な警
報が発せられる可能性がある。
【0004】そこで、従来一般的には凝縮器の冷媒出口
側配管にセンサを設け、凝縮器の温度が上昇して冷媒出
口温度が+50℃等の高温度になった場合には警報を発
し、塵埃による目詰まりを使用者に報せ、フィルター等
の掃除を促すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来の警報装置では目詰まりが限界状態となってから、即
ち、冷凍サイクルの冷却能力が完全に失われてから警報
を発するため、庫内の食品等に既に痛みが生じている危
険性がある。
【0006】また、外気温度が低く冷凍サイクルが軽負
荷の状態では、ある程度目詰まりが生じても冷却能力に
は余裕があるが、その目詰まりのまま例えば翌日外気温
度が一気に上昇した場合には、今度は冷凍サイクルは高
負荷となり、冷却能力が確保されなくなって結局は警報
が発せられ、しかもその時点では食品の劣化が始まって
いる場合もあった。
【0007】このような冷却能力の低下による異常事態
は、凝縮器の目詰まりだけでなく、冷凍サイクルの冷媒
の漏洩や、冷却器への異常着霜によっても発生するた
め、これらの異常事態を事前に予知する方法の開発が望
まれていた。
【0008】そこで本発明は、係る冷却貯蔵庫の冷却能
力が失われるような異常事態が発生する前に、将来異常
になること、即ち、故障につながることを予知し、警報
を発する故障予知方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の方法
は、圧縮機15、凝縮器1、冷却器4等を環状に接続し
て冷媒が封入された冷凍サイクル3と、凝縮器1に強制
通風する送風機14と、外気温度Taを検出するセンサ
S1と、凝縮器1の冷媒出口温度Tcoを検出するセン
サS2とを具備した冷却貯蔵庫(ショーケース5)にお
いて、外気温度Taが高いときに冷凍サイクル3の冷却
性能が確保できなくなる限界、若しくはこの限界から所
定の安全度を有した状態の凝縮器1の目詰まり量を限界
目詰まり量とし、この限界目詰まり量における各外気温
度Taに対する凝縮器1の冷媒出口温度Tcoを測定し
て警報予知ラインL3を決定し、この警報予知ラインL
3をしきい値として両センサS1,S2の出力より凝縮
器1の目詰まり警報の発生を判断するものである。
【0010】請求項2の発明の方法は、圧縮機15、凝
縮器1、冷却器4等を環状に接続して冷媒が封入された
冷凍サイクル3と、冷却器4の冷媒入口温度Triを検
出するセンサS3と、冷却器4の冷媒出口温度Troを
検出するセンサS4と、外気温度Taを検出するセンサ
S1とを具備した冷却貯蔵庫(ショーケース5)におい
て、外気温度Taが高いときに冷凍サイクル3の冷却性
能が確保できなくなる限界、若しくはこの限界から所定
の安全度を有した状態の冷凍サイクル3の冷媒量を限界
冷媒量とし、この限界冷媒量における各外気温度Taに
対する冷却器4の冷媒入口出口温度差Trdを測定して
警報予知ラインL6を決定し、この警報予知ラインT6
をしきい値として各センサS1、S3、S4の出力より
冷凍サイクル3の冷媒漏洩警報の発生を判断するもので
ある。
【0011】請求項3の発明の方法は、圧縮機15、凝
縮器1、冷却器4等を環状に接続して冷媒が封入された
冷凍サイクル3と、庫内温度Tpを検出するセンサS5
と、外気温度Taを検出するセンサS1とを具備した冷
却貯蔵庫(ショーケース5)において、外気温度Taが
高いときに庫内6の冷却が確保できなくなる限界、若し
くはこの限界から所定の安全度を有した状態の冷却器4
への着霜量を限界着霜量とし、この限界着霜量における
各外気温度Taに対する庫内温度Tpを測定して警報予
知ラインL9を決定し、この警報予知ラインL9をしき
い値としてセンサS1、S5の出力より冷却器4の過着
霜警報の発生を判断するものである。
【0012】
【作用】各発明において、外気温度Taが低いときに各
センサS1からS5の出力に基づく検出値が警報予知ラ
インL3、L6、L9を越えても、冷凍サイクル3の負
荷が軽いため、冷却能力には余裕がある。しかしなが
ら、その状態で外気温度Taが高くなれば高負荷となっ
て冷却能力が完全に失われることは確実であるので、外
気温度Taが低い間にそれを予知して警報を発すること
ができる。
【0013】
【実施例】次に図面に基づき実施例を説明する。図1は
後述する凝縮器1の塵埃除去用フィルター2の目詰まり
を予知するための凝縮器1の吸込空気温度、即ち、外気
温度Taと凝縮器1の冷媒出口温度Tcoとの相関図、
図2は後述する冷凍サイクル3の冷媒漏洩を予知するた
めの外気温度Taと冷却器4の入口出口温度差(出口温
度Tro−入口温度Tri=温度差Trd)との相関
図、図3は冷却器4への過着霜を予知するための外気温
度Taとショーケース5の庫内6温度Tpとの相関図、
図4はショーケース5の斜視図、図5はショーケース5
の縦断面図、図6は凝縮器1等の斜視図、図7は制御回
路7のブロック図、図8はマイクロコンピュータ8のソ
フトウエアを示すフローチャートである。
【0014】図4乃至図6において、本発明を適用する
冷却貯蔵庫の実施例としてのショーケース5は、アイス
クリームの所謂ディッピングケースであり、内部に上方
へ開放する庫内6を有した断熱箱体10の内箱11外側
に冷凍サイクル3の冷却器4を添設され、更に上方開口
部はスライド扉12によって開閉自在に閉塞されてい
る。断熱箱体10の下部一側には機械室13が構成さ
れ、この機械室13内に図6に示す凝縮器1、凝縮器用
送風機14、圧縮機15及びフィルター2が設けられて
いる。
【0015】これら圧縮機15と、凝縮器1、図示しな
い減圧器及び冷却器4は環状に接続され、内部に冷媒が
封入されて周知の冷凍サイクル3が構成されている。凝
縮器用送風機14は運転されて、図6中矢印のようにフ
ィルター2側から外の空気を吸い込み、凝縮器1を通過
させて冷却し、内部の高温高圧ガス冷媒の凝縮を行い、
更に下流側において圧縮機15の冷却も行うものであ
る。
【0016】凝縮器1のフィルター2上流側には、凝縮
器1への吸込空気温度、即ち、外気温度Taを検出する
ための外気温度センサS1が、また、凝縮器1の冷媒出
口配管には凝縮器1の冷媒出口温度Tcoを検出する凝
縮器冷媒出口温度センサS2がそれぞれ設けられる。
【0017】また、冷却器4の冷媒入口側には、そこの
温度Triを検出する入口温度センサS3が取り付けら
れ、冷却器4の冷媒出口側には、そこの温度Troを検
出する出口温度センサS4が取り付けられている。更
に、庫内6のロードラインLD上には、庫内温度Tpを
検出する庫内温度センサS5が取り付けられている。
【0018】図7において、マイクロコンピュータ8
(これはショーケース5に内蔵されていても、外部のパ
ソコンにて構成しても良い。)には前記各センサS1か
らS5の出力が入力され、出力には警報表示器17が接
続されている。更に、マイクロコンピュータ8は通信回
線によって集中監視用ホストコンピュータ18と接続
し、チェーン店の監視拠点において集中管理しても良
い。
【0019】次に、図1の相関図につき説明する。図1
で横軸には外気温度Ta(℃)を、縦軸には凝縮器1の
冷媒出口温度Tco(℃)を取る。図中実線で示す曲線
L1はフィルター2に全く目詰まりのない状態の外気温
度Taと凝縮器1の冷媒出口温度Tcoの相関を示す。
外気温度Taが低いときには冷媒出口温度Tcoも低
く、外気温度Taが上昇するにつれて上昇している。
【0020】一方、図中破線で示す曲線L2は冷却器4
において所望の冷却性能が確保されなくなる限界のフィ
ルター2の目詰まり量における温度TaとTcoの相関
を示し、凝縮器1の冷媒出口温度Tcoがこの曲線L2
より上方にあると庫内6は冷却不良となる。曲線L1と
L2の間隔が冬季等の低外気温度では広く、夏季等の高
外気温度では狭くなっているのは、低外気温度では冷凍
サイクル3の負荷が小さく、冷却能力に余裕があるのに
対し、高外気温度では負荷が大きく、冷却能力に余裕が
なくなることによる。
【0021】この曲線L2の高外気温度、例えば+30
℃における温度Tco(+50℃)の3℃下に点A(+
47℃)を決め、この点Aに相当する目詰まり量を限界
目詰まり量とし、温度Taを変化させて点Aを通るフィ
ルター2の限界目詰まり量における温度TaとTcoの
相関曲線を一点鎖線のように引き、これを警報予知ライ
ンL3とする。この警報予知ラインL3は予め実験によ
って求め、マイクロコンピュータ8若しくはホストコン
ピュータ18に記憶させておく。
【0022】次に、図8のマイクロコンピュータ8のフ
ローチャートを利用してフィルター2の目詰まり故障予
知動作を説明する。マイクロコンピュータ8は、ステッ
プ20でセンサS1及びS2の出力に基づき、例えば1
時間に一回サンプリングし、ステップ21でそのデータ
の1日の平均を取って図1中Q1で示す集合の如く10
日間蓄積し、ステップ22で各データと警報予知ライン
L3(ホストコンピュータ18にある場合には、そこか
ら呼び出す)を比較して10日間の内7日以上温度Tc
oが警報予知ラインL3を越えている場合はステップ2
3で警報表示器17においてフィルター2の目詰まりを
警報する。
【0023】従って、図1中Q2の集合では警報は発生
せず、Q3の集合では警報が発せられることになる。
尚、この様にデータの平均を取って判断するのは、ノイ
ズによる誤動作の防止を図るためである。
【0024】ここで、Q3の集合においても、曲線L2
よりは相当下方にあるため、外気温度Taが+24℃か
ら+27℃の範囲で、この目詰まり量では依然冷却能力
には余裕がある。しかしながら、この目詰まり量のまま
で外気温度Taが30℃に上昇したとすると、凝縮器冷
媒出口温度Tcoが+50℃の3℃以内になり、冷却能
力に全く余裕がないことになる。
【0025】このように、本発明の方法によれば外気温
度Taが依然低い状態における冷媒出口温度Tcoから
高外気温度Taにおいて発生するであろう冷却不良を予
知することができる。
【0026】ここで、上記温度のサンプリングでは、圧
縮機15を運転し、冷凍サイクル3が安定した時点、即
ち、圧縮機15の停止直前の時点のデータを取り込む必
要がある。その方法としては圧縮機用リレーにて運転停
止を判断するか、データの変化率から判断することが考
えられる。また、上記警報予知ラインを曲線L2よりも
下方の曲線L3に決めたのは、限界である曲線L2より
もある程度安全度を確保するためであり、係る安全度が
必要ない場合には曲線L2を警報予知ラインとすること
も考えられる。
【0027】次に、図2の相関図につき説明する。図2
で横軸には外気温度Ta(℃)を、縦軸には冷却器4の
冷媒入口出口温度差Trd(℃)を取る。図中実線で示
す曲線L4は、冷凍サイクル3内に例えば600gの冷
媒が封入されて全く漏洩がない状態の外気温度Taと温
度差Trdの相関を示す。冷媒量が充分であり、冷却器
4の入口から出口に渡って蒸発が行われている場合は、
外気温度Taに関係なく冷却器4の冷媒入口出口温度差
Trdは0℃である。
【0028】一方、図中破線で示す曲線L5は冷凍サイ
クル3に冷媒漏洩が発生し、冷却器4において所望の冷
却性能が確保されなくなる限界の冷媒量(例えば150
g失われた状態)における温度Taと温度差Trdの相
関を示す。温度差Trdがこの曲線L5より上方にある
ということは、冷媒が少なく、冷却器4の入口のみで蒸
発し切ってしまって出口では蒸発が行われていないこと
であり、これでは冷却器4の限られた面積しか冷却作用
を及ぼさず、庫内6は冷却不良となる。
【0029】次に、外気温度+30℃における曲線L5
の温度差25℃より10℃下方に点Bを決め、この点B
における冷媒量(例えば50g失われた状態)を限界冷
媒量とし、温度Taを変化させてこの冷媒量における温
度Taと温度差Trdの相関曲線を一点鎖線のように引
き、これを警報予知ラインL6とする。外気温度Taが
低い状態で温度差Trdが小さくなっているのは、冷凍
サイクル3の負荷が軽くなり、庫内の冷却が少ない冷媒
量でも済むからである。この警報予知ラインL6は予め
実験によって求め、マイクロコンピュータ8若しくはホ
ストコンピュータ18に記憶させておく。
【0030】マイクロコンピュータ8の冷媒漏洩故障予
知動作は、この警報予知ラインL6を用いて前述のフロ
ーチャートと同様に行われる。即ち、マイクロコンピュ
ータ8は、センサS1、S3及びS4の出力に基づき、
例えば1時間に一回サンプリングし、そのデータの1日
の平均を取って図2中Q4で示す集合のように10日間
蓄積し、各データと警報予知ラインL6(ホストコンピ
ュータ18にある場合には、そこから呼び出す)を比較
して10日間の内7日以上温度差Trdが警報予知ライ
ンL6を越えている場合はで警報表示器17において冷
媒漏洩を警報する。
【0031】ここで、Q4の集合においても、曲線L5
よりは相当下方にあるため、外気温度Taが+20℃か
ら+26℃の範囲で、この冷媒量では依然冷却能力には
余裕がある。しかしながら、この冷媒量のままで外気温
度Taが+30℃に上昇したとすると、冷却器入口出口
温度差Trdが25℃の10℃以内に近づき、冷却能力
に余裕がなくなることになる。
【0032】このように、本発明の方法によれば外気温
度Taが依然低い状態における冷却器入口出口温度差T
rdから高外気温度Taにおいて発生するであろう冷却
不良を予知することができる。
【0033】ここで、上記温度のサンプリングは同様に
圧縮機15を運転し、冷凍サイクル3が安定した時点、
即ち、圧縮機15の停止直前の時点のデータを取り込む
必要がある。また、上記警報予知ラインを曲線L5より
も下方の曲線L6に決めたのは、限界である曲線L5よ
りもある程度安全度を確保するためであり、係る安全度
が必要ない場合には曲線L5を警報予知ラインとするこ
とも考えられる。
【0034】次に、図3の相関図につき説明する。図3
で横軸には外気温度Ta(℃)を、縦軸には庫内温度T
p(℃)を取る。図中実線で示す曲線L7は内箱11の
内側に着霜がない状態の外気温度Taと庫内温度Tpの
相関を示す。ここでは外気温度Taに関係なくサーモス
タットによって圧縮機15が運転され、設定温度−15
℃に維持されている。
【0035】一方、図中破線で示す曲線L8は所望の冷
却性能が確保されなくなる限界の着霜量における温度T
aとTpの相関を示し、庫内温度Tpがこの曲線L8よ
り上方にあると庫内6は全く冷却不良となる。
【0036】この曲線L8の高外気温度、例えば+30
℃における庫内温度Tp(−8℃)の2℃下に点C(−
10℃)を決め、この点Cに相当する着霜量を限界着霜
量とし、温度Taを変化させて点Cを通る着霜量におけ
る温度TaとTpの相関曲線を一点鎖線のように引き、
これを警報予知ラインL9とする。外気温度Taの低い
状態で庫内温度Tpが低下しているのは、冷凍サイクル
3の負荷が軽いからである。この警報予知ラインL9は
予め実験によって求め、マイクロコンピュータ8若しく
はホストコンピュータ18に記憶させておく。
【0037】マイクロコンピュータ8の過着霜故障予知
動作は基本的には前述と同様であるが、前記フィルター
2の目詰まり或いは冷媒漏洩の故障は生じていない事が
前提とされる。センサS1及びS5の出力に基づき、例
えば1時間に一回サンプリングし、そのデータの1日の
平均を取って図3中Q5で示す集合の如く10日間蓄積
し、各データと警報予知ラインL9(ホストコンピュー
タ18にある場合には、そこから呼び出す)を比較して
10日間の内7日以上庫内温度Tpが警報予知ラインL
9を越えている場合は警報表示器17に冷却器4(内箱
11の内側)への過着霜を警報する。
【0038】ここで、Q5の集合においても、曲線L8
よりは相当下方にあるため、外気温度Taが+21℃か
ら+24℃の範囲で、この着霜量では依然冷却能力には
余裕がある。しかしながら、この着霜量のままで外気温
度Taが30℃に上昇したとすると、庫内温度Tpは−
10℃になり、冷却能力に全く余裕がないことになる。
【0039】このように、本発明の方法によれば外気温
度Taが依然低い状態における庫内温度Tpから高外気
温度Taにおいて発生するであろう冷却不良を予知する
ことができる。
【0040】ここで、上記警報予知ラインを曲線L8よ
りも下方の曲線L9に決めたのは、限界である曲線L8
よりもある程度安全度を確保するためであり、係る安全
度が必要ない場合には曲線L8を警報予知ラインとする
ことも考えられる。
【0041】また、実施例ではショーケースに本発明を
適用したが、それに限らず、各種冷却貯蔵庫において本
発明の方法は有効である。
【0042】
【発明の効果】本発明の方法によれば、外気温度が依然
低い状態であるうちに高外気温度において確実に発生す
るであろう冷却貯蔵庫の故障を予知し、これを警報によ
って使用者に警告することができるので、冷却不良によ
る庫内の食品の損傷を未然に防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】外気温度と凝縮器の冷媒出口温度との相関図で
ある。
【図2】外気温度と冷却器の入口出口温度差との相関図
である。
【図3】外気温度とショーケースの庫内温度との相関図
である。
【図4】ショーケースの斜視図である。
【図5】ショーケースの縦断面図である。
【図6】凝縮器等冷凍サイクルの斜視図である。
【図7】制御回路のブロック図である。
【図8】マイクロコンピュータのソフトウエアを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 凝縮器 2 フィルター 3 冷凍サイクル 4 冷却器 5 ショーケース 6 庫内 8 マイクロコンピュータ 14 凝縮器用送風機 15 圧縮機 17 警報表示器 S1 外気温度センサ S2 凝縮器冷媒出口温度センサ S3 入口温度センサ S4 出口温度センサ S5 庫内温度センサ L3 警報予知ライン L6 警報予知ライン L9 警報予知ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、冷却器等を環状に接続
    して冷媒が封入された冷凍サイクルと、前記凝縮器に強
    制通風する送風機と、外気温度を検出するセンサと、前
    記凝縮器の冷媒出口温度を検出するセンサとを具備した
    冷却貯蔵庫において、前記外気温度が高いときに前記冷
    凍サイクルの冷却性能が確保できなくなる限界、若しく
    はこの限界から所定の安全度を有した前記凝縮器の目詰
    まり量を限界目詰まり量とし、該限界目詰まり量におけ
    る各外気温度に対する前記凝縮器の冷媒出口温度を測定
    して警報予知ラインを決定し、該警報予知ラインをしき
    い値として前記両センサの出力より前記凝縮器の目詰ま
    り警報の発生を判断する冷却貯蔵庫の故障予知方法。
  2. 【請求項2】 圧縮機、凝縮器、冷却器等を環状に接続
    して冷媒が封入された冷凍サイクルと、前記冷却器の冷
    媒入口温度を検出するセンサと、前記冷却器の冷媒出口
    温度を検出するセンサと、外気温度を検出するセンサと
    を具備した冷却貯蔵庫において、前記外気温度が高いと
    きに前記冷凍サイクルの冷却性能が確保できなくなる限
    界、若しくはこの限界から所定の安全度を有した前記冷
    凍サイクルの冷媒量を限界冷媒量とし、該限界冷媒量に
    おける各外気温度に対する前記冷却器の冷媒入口出口温
    度差を測定して警報予知ラインを決定し、該警報予知ラ
    インをしきい値として前記各センサの出力より前記冷凍
    サイクルの冷媒漏洩警報の発生を判断する冷却貯蔵庫の
    故障予知方法。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、冷却器等を環状に接続
    して冷媒が封入された冷凍サイクルと、庫内温度を検出
    するセンサと、外気温度を検出するセンサとを具備した
    冷却貯蔵庫において、前記外気温度が高いときに前記庫
    内の冷却が確保できなくなる限界、若しくはこの限界か
    ら所定の安全度を有した前記冷却器への着霜量を限界着
    霜量とし、該限界着霜量における各外気温度に対する前
    記庫内温度を測定して警報予知ラインを決定し、該警報
    予知ラインをしきい値として前記両センサの出力より前
    記冷却器の過着霜警報の発生を判断する冷却貯蔵庫の故
    障予知方法。
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