JPH05102813A - マイクロ波パルス高出力トランジスタ - Google Patents

マイクロ波パルス高出力トランジスタ

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JPH05102813A
JPH05102813A JP3263503A JP26350391A JPH05102813A JP H05102813 A JPH05102813 A JP H05102813A JP 3263503 A JP3263503 A JP 3263503A JP 26350391 A JP26350391 A JP 26350391A JP H05102813 A JPH05102813 A JP H05102813A
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bonding wire
transistor
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microwave pulse
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Shigeru Hiura
滋 日浦
Masaru Ishibashi
勝 石橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、容易に、スプリアスの発生の軽減
化を図り得るようにすることにある。 【構成】トランジスタチップ1のベース・エミッタ接合
に蓄積された電荷を接地部電極より放電するボンディン
グワイヤ40を設け、このボンディングワイヤ40を介
してトランジスタチップ1のベース・エミッタ接合に蓄
積された電荷を接地部電極より放電するようにして、入
力側容量の電荷の掃ける時間を短縮化させるように構成
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばレーダ装置等
の大出力増幅部に用いられるパルス動作のマイクロ波パ
ルス高出力トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のマイクロ波パルス高出
力トランジスタとしては、C級動作のシリコンバイポー
ラトランジスタが用いられる。このマイクロ波パルス高
出力トランジスタは、そのパルス入力の際、入力信号に
同期してセルフバイアスがかかり、パルスオン時に、自
動的にバイアスされ、パルスオフ時に、自動的にバイア
スオフされることで、消費電力が少なく、パルス動作用
増幅器に好適される。
【0003】一方では、入力パルスの立ち下がりが速く
なると、そのベース・エミッタ接合に蓄積された電荷が
掃けるまでの時間が入力パルスの立ち下がり時間より長
く成り、入力パルスがオフにもかかわらずセルフバイア
スがかかり、トランジスタ動作状態(フリーラン)が起
こるという不具合を有する。特に、高出力トランジスタ
の場合、そのベース・エミッタ接合面積が大きく、蓄積
電荷量が増すことにより、電荷が掃けるまでの時間が長
くなり(数百ns以下)、フリーラン時間が長くなるた
めに、帯域内において雑音の持ち上がり(スプリアス)
が生じる。この雑音の電力はフリーラン時間が長くなる
ほど大きくなる。
【0004】図4はこのような従来のマイクロ波パルス
高出力トランジスタ20を示すもので、いわゆるベース
接地の構成を採る。すなわち、トランジスタチップ1の
ベース電極1aはボンディングワイヤ2により外囲器3
に接続されて接地され、そのエミッタ電極1bは容量性
素子4,5及びボンディングワイヤ2で構成される内部
整合回路と入力リードパターン6を介して入力リード7
より外部に接続される。また、トランジスタチップ1の
下面はコレクタ電極として、誘電体基板8の導体膜9、
ボンディングワイヤ2、出力リードパターン10を介し
て出力リード11より外部に取り出される。
【0005】上記のように構成されたマイクロ波パルス
高出力トランジスタ20は図5に示すように外部整合回
路に接続される。すなわち、マイクロ波パルス高出力ト
ランジスタ20の出力側リード11は出力整合回路30
に接続され、この出力整合回路30はコイル31を介し
て電源32に接続されて該電源32によりバイアスされ
る。そして、入力側リード7は入力整合回路33に接続
される。入力整合回路33はコイル34を介して接地回
路に接続されるスルーホール35に接続される。この
際、コイル34は入力整合回路33に接続される入力側
リード7にできるだけ近いところに配置すると共に、そ
の長さ寸法が増幅用周波数体の特性に影響を及ぼすこと
なく、しかも、直流的にできるだけインダクタンス分を
少なく接地させるように短く設定することにより、入力
したマイクロ波信号の雑音の持ち上がり分(スプリア
ス)の抑制が図られる。
【0006】ところが、上記マイクロ波パルス高出力ト
ランジスタでは、外部整合回路と接続構成する際、その
ベース・エミッタ接合のできるだけ近くを接地してスプ
リアスの最適化を図っていることにより、そのボンディ
ンクワイヤ2、入力リードパターン6、入力側リード7
の各インダクタンス分による遅れが残るために、スプリ
アスが生じるという問題を有する。例えば、パルス幅を
1.0ms、デューティ比を25%、RBWを1MHz
とした場合、その出力のスペクトラムは、図6に示すよ
うにキャリア周波数(S帯)で、約300〜400MH
z 高いところに約40dBcのスプリアスが生じる。
【0007】これによると、高出力化を図るためにベー
ス・エミッタ接合面積を増加した場合には、その蓄積電
荷が増加することにより、さらにスプリアスが増加する
という不具合が起こる。また、トランジスタ自体のイン
ダクタンス分の遅れがあることにより、スプリアス値の
向上を図るのが困難であるという問題を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のマイクロ波パルス高出力トランジスタでは、スプリ
アスの軽減化を図るのが困難であるという問題を有して
いた。
【0009】この発明は上記の事情に鑑みてなされたも
ので、容易にして、効果的にスプリアスの発生の軽減化
を図り得るようにしたマイクロ波パルス高出力トランジ
スタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、内部整合回
路を有したマイクロ波パルス高出力トランジスタにおい
て、トランジスタチップの入力電極パッド、前記内部整
合回路の容量性素子の電極パッド及びボンディングワイ
ヤ中継端子の電極パッドのいずれかと外囲器内接地部電
極とを接続するインダクタンス素子を備えて構成したも
のである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、トランジスタチップのベー
ス・エミッタ接合に蓄積された電荷がインダクタンス素
子を介して接地部電極より放電されることにより、入力
側容量の電荷の掃ける時間が短縮されるため、入力パル
スのオフ時におけるセルフバイアス時間が短縮化され
る。これにより、スプリアスが抑制されて、発生の軽減
化が促進され、高出力化が図れる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0013】図1はこの発明の一実施例に係るマイクロ
波パルス高出力トランジスタを示すもので、前記図4と
同一部分については、同一符号を付して、その説明を省
略する。すなわち、この発明の特徴とする点は、内部整
合回路を構成する電極パッド、例えば容量素子4の電極
パッドを接地用ボンディングワイヤ40を介して接地回
路を形成する外囲器3に直流的に接地接続したことにあ
る。このボンディングワイヤ40はそのインピーダンス
分が増幅用周波数帯において前記トランジスタチップ1
の入力インピーダンスに比して大きく、しかも増幅用周
波数帯に影響を及ぼさないように、例えばその長さ寸法
が十分長く設定され、かつスプリアスが大きくならない
程度に低周波帯及び直流において極めて低い抵抗となる
ようにインダクタンスが設定される。これにより、入力
パルスオフ時、トランジスタチップの1ベース・エミッ
タ接合に蓄積された電荷は、ボンディングワイヤ40を
通って外囲器に放電される。この結果、電荷によるボン
ディングワイヤ2、入力リード7及び入力リードパター
ン6のインダクタンス分の影響がなくなる。また、ボン
ディングワイヤ40は増幅周波数帯において、インピー
ダンスがトランジスタチップ1の入力インピーダンスに
比して大きく設定されていることにより、内部整合回路
に対して悪影響を及ぼすことがない。
【0014】このように、上記マイクロ波パルス高出力
トランジスタはトランジスタチップ1のベース・エミッ
タ接合に蓄積された電荷を接地部電極より放電するボン
ディングワイヤ40を設け、このボンディングワイヤ4
0を介してトランジスタチップ1のベース・エミッタ接
合に蓄積された電荷を接地部電極より放電するようにし
たことにより、入力側容量の電荷の掃ける時間が効果的
に短縮されるため、入力パルスのオフ時におけるセルフ
バイアス時間が短縮化される。これにより、出力のスペ
クトラムは、前記図6と略同様にパルス幅を1.0m
s、デューティ比を25%、RBWを1MHz として測
定した場合、図2に示す如く測定され、従来キャリア周
波数(S帯)で、約300〜400MHz 高いところに
約40dBcのスプリアスが抑制され、効果的に軽減さ
れる。この結果、スプリアスの軽減された高精度な特性
が容易に実現され、トランジスタとしての高出力化が容
易に図り得る。
【0015】また、これによれば、スプリアスの最適化
が製作時に同時に実現されることにより、従来のように
外部整合回路に接続構成する際に行う場合に比して、そ
の組立作業性の向上が図り得るという効用も有する。
【0016】なお、この発明は上記実施例に限ることな
く、図3に示すように構成しても良い。即ち、接地用ボ
ンディングワイヤ40と増幅用周波数帯域内で共振する
容量素子41の電極パッドを設け、この容量素子41の
電極パッドと容量素子4の電極パッドをボンディングワ
イヤ42で接続するように構成したものである。これに
よると、容量素子の電極パッドとボンディングワイヤの
作用により、さらにボンディングワイヤによる影響の軽
減化が図れ、有効な効果が期待される。
【0017】また、上記実施例では、接地用ボンディン
グワイヤ40を用いて容量素子4の電極パッドを外囲器
3に接地接続するように構成した場合で説明したが、こ
れに限ることなく、トランジスタチップ1の入力電極パ
ッド、他の内部整合回路の容量性素子5の電極パッド、
及び入力リードパターン6やボンディングワイヤ配線用
電極パターン(上記各実施例では図示せず)等のボンデ
ィングワイヤ中継端子の電極パッドのいずれかを外囲器
3等の接地回路に接続することにより、同様の効果が期
待される。
【0018】さらに、上記実施例では、ボンディングワ
イヤ40をインダクタンス素子として用いて構成した場
合で説明したが、これに限ることなく、例えば金箔等を
用いて構成しても良い。
【0019】また、上記実施例では、ベース接地構造に
構成した場合で説明したが、これに限ることなく、エミ
ッタ接地構造に構成することも可能である。この場合に
はトランジスタチップ1の入力側電極がベース電極パッ
ドとなる。よって、この発明は上記実施例に限ることな
く、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変形を実施し得ることは勿論のことである。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、容易にして、効果的にスプリアスの発生の軽減化を
図り得るようにしたマイクロ波パルス高出力トランジス
タを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るマイクロ波パルス高
出力トランジスタを示した図。
【図2】図1の出力のスペクトラムを示した図。
【図3】この発明の他の実施例を示した図。
【図4】従来のマイクロ波パルス高出力トランジスタを
示した図。
【図5】図4の外部整合回路との接続構成を示した図。
【図6】図4の出力のスペクトラムを示した図。
【符号の説明】
1…トランジスタチップ、1a…ベース電極、1b…エ
ミッタ電極、2…ボンディングワイヤ、3…外囲器、
4,5…容量素子、6…入力リードパターン、7…入力
リード、8…誘電体基板、9…導体膜、10…出力リー
ドパターン、11…出力リード、20…マイクロ波パル
ス出力トランジスタ、30…出力整合回路、31…コイ
ル、32…電源、33…入力整合回路、34…コイル、
35…スルーホール、40…ボンディングワイヤ、41
…容量素子、42…ボンディングワイヤ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部整合回路を有したマイクロ波パルス
    高出力トランジスタにおいて、 トランジスタチップの入力電極パッド、前記内部整合回
    路の容量性素子の電極パッド及びボンディングワイヤ中
    継端子の電極パッドのいずれかと外囲器内接地部電極と
    を接続するインダクタンス素子を具備したことを特徴と
    するマイクロ波パルス高出力トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記インダクタンス素子は、インピーダ
    ンス分が増幅用周波数帯において前記トランジスタチッ
    プの入力インピーダンスに比して大きく、かつ低周波帯
    及び直流において極めて低い抵抗となるようにインダク
    タンスを定めてなることを特徴とする請求項1記載のマ
    イクロ波パルス高出力トランジスタ。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5549007A (en) * 1978-10-04 1980-04-08 Nec Corp High-frequency transistor power amplifier
JPS5791542A (en) * 1980-11-29 1982-06-07 Toshiba Corp High frequency transistor device
JPH01165149A (ja) * 1987-12-21 1989-06-29 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

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