JPH0510199A - 内燃機関用失火検出装置 - Google Patents

内燃機関用失火検出装置

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JPH0510199A
JPH0510199A JP18761091A JP18761091A JPH0510199A JP H0510199 A JPH0510199 A JP H0510199A JP 18761091 A JP18761091 A JP 18761091A JP 18761091 A JP18761091 A JP 18761091A JP H0510199 A JPH0510199 A JP H0510199A
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泰年 馬場
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    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の悪路走行時においても精度良く内燃機
関の失火を検出することができる装置を提供する。 【構成】 前回の割り込みタイミングから今回の割り込
みタイミングまでの時間に基づいて、180℃A間にお
ける回転数ω180l を算出する(ステップ30)。そ
して前回の回転数ω180l-1 と今回の回転数ω180
l との偏差から回転数変動量Δω180l を求め(ステ
ップ300)、これがマイナスの値であるか、プラスの
値であるかを判別する(ステップ310)と共に、その
判別結果をREG1,REG2に記憶する(ステップ3
40,350)。そして、このデータを複数記憶してお
き、そのパターンが‘1000’といった失火特有のパ
ターンになっているか否かを判別して(ステップ42
0,430)失火判定する。なお1は回転数変動量Δω
180l がマイナスの値、0はプラスの値であるという
ことを示している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒内燃機関において
機関の回転速度の変化によって機関の失火を検出する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から内燃機関における失火を検出す
る装置として、特開昭58−19532号公報に示され
るように、往復内燃機関の膨張工程後と膨張工程前との
クランク軸回転速度を検出し、その回転速度差が設定値
以下のとき失火と判断するものが知られている。即ち、
膨張行程と圧縮工程とでは回転速度が異なり、正常に点
火が行われている場合は前者の方が速いが、失火が発生
した場合にはその差が殆ど無くなることに基づき、回転
速度差が所定値以下、即ち膨張行程でクランク軸が加速
されていない場合に失火と判断している。
【0003】また、内燃機関の回転速度変動を所定数求
め、さらにその標準偏差を算出し標準偏差が大きいとき
即ち回転変動のちらばりが大きいとき失火と判定するも
のもある(例えば特開昭58−51243号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置では車両が悪路を走行した場合には、路面の凹
凸によりクランク軸回転速度が不安定になり、失火が発
生していないのに拘らず、失火であると誤判定すること
がある。なぜなら、路面の凹凸により車輪と路面との接
地状態が一定とならず、車両が路面から離れたり強く接
地したりして、内燃機関にかかる負荷が変動することか
ら、クランク軸回転速度が上昇すべき行程であるのにも
拘らず、負荷が増大して回転速度が上昇しない場合が生
じてしまう。また、回転速度が上昇すべき行程で回転速
度が上昇しない場合が生じると回転変動が大きくなり、
回転変動のちらばりが大きくなる場合が生じる。従っ
て、正確な失火検出が行われないという問題点が生じて
いた。
【0005】本発明の内燃機関の失火検出装置は上記問
題点を解決するためになされたものであり、悪路走行に
おいても失火検出精度を良好にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として本発明の内燃機関用失火検出装置は図1に示す如
く、内燃機関の所定期間毎の回転数を算出する回転数算
出手段と、前記回転数の所定数分の履歴を表す回転デー
タ列を記憶する第1の記憶手段と、失火発生時の回転数
の基準履歴を表す基準回転データ列を予め記憶しておく
第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶され前記
回転データ列を構成する各回転データと、前記第2の記
憶手段に記憶され前記基準回転データ列を構成する各基
準回転データとを比較することにより前記回転データ列
全体と前記基準データ列全体との比較結果を算出する比
較算出手段と、前記比較算出手段の比較結果に基づいて
前記内燃機関の失火を判定する失火判定手段とを備える
という技術的手段を採用する。
【0007】
【作用】これにより、実際の内燃機関の所定期間毎の回
転数の履歴を表す回転データ列を構成する各回転データ
と、予め記憶された失火発生時の回転数の基準履歴を表
す基準回転データ列の各基準データとを比較し、この比
較結果に基づいて上記内燃機関の失火を判定する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は4気筒4サイクル内燃機関に適用した
ものでありその全体構成図を図2に示す。1は内燃機
関、2はクランク軸(図示せず)に取付けられたクラン
クプーリであって基準となるクランク位置の突起2aお
よび所定クランク角毎(例えば30℃A毎)の突起2b
を有する。3はエンジンブロックに取付けられたクラン
ク位置センサであって、クランクプーリ2の突起2aに
よりクランク軸の1回転毎に1つの信号を発生して基準
クランク位置を検出するものである。4は内燃機関ブロ
ックに取付けられたクランク角センサであって、クラン
クプーリ2の突起2bにより所定クランク角毎(本実施
例では30℃A毎)に一つの信号を発生してクランク角
を検出するものである。
【0009】5は電子制御装置(ECU)であり、クラ
ンク位置センサ3とクランク角センサ4からの信号に基
づいて失火を検出しインジェクタ7及び点火装置8へ信
号を出力して燃料噴射量、点火時期等を制御している。
9は警告ランプでありECU5が失火を検出したときE
CU5からの信号に応じてランプが点灯する。
【0010】また、ECU5は中央処理装置(CPU)
5c、記憶装置(第1の記憶手段をなすランダムアクセ
スメモリRAM5a、第2の記憶手段をなすリードオン
リメモリROM5b)を含んだマイクロコンピュータに
より構成されている。
【0011】以下、ECU5における失火検出の作動を
図3のフローチャートに基づいて説明する。このルーチ
ンはクランク角センサ4からの30℃A毎の信号の入力
毎に割込実行される。
【0012】まず、ステップ10では前回の割込時刻と
今回の割込時刻との差より割込み発生直後の30℃Aを
回転するのに要した時間T30iを算出し、さらに、こ
のT30iに基づいて瞬時回転数ω30jを算出する。
求まったT30i及びω30jはECU5内の記憶装置
RAM5aに記憶する。RAM5aには常に最新の48
個分の瞬時回転数ω30j(j=1,2,…48)を記
憶しておく。これは内燃機関1の過去4回転分のデータ
に相当する。また、T30i(i=1,2…6)もRA
M5aに最新の6個分のデータを記憶しておく。次にス
テップ20では各気筒が上死点(TDC)のタイミング
であるか否かをクランク位置センサ3とクランク角セン
サ4からの信号より判別する。
【0013】ステップ20で4気筒すべてがTDCのタ
イミングではないと判別されたときは本ルーチンを終了
する。TDCのタイミングであると判別された場合は、
ステップ30にて過去180℃Aを回転するために要し
た時間T180kを以下の演算式(数式1)で求める。
【0014】
【数1】T180k=ΣT30i (ただし、Σはi=1〜6までを累積することを示す)
このT180kに基づいて、180℃A間における回転
数ω180L を求める。この回転数ω180L は前回の
燃焼行程によって発生したトルクを反映したものとな
る。
【0015】ステップ40では前回のTDCのタイミン
グ時に求めた回転数ω180L-1 と今回求めた回転数ω
180L との偏差と機関回転数により定まる所定値K1
と比較し、偏差がK1より大きいとき回転の落ち込みが
大きく失火可能性があると判断してステップ50に進
む。偏差がK1より小さいときは失火可能性なしと判断
して、本ルーチンを終了する。
【0016】ところで所定値K1は機関回転数により定
まるものであるが、内燃機関1が高回転時(例えば50
00rpm)においては回転数の1%程度(50)に、
アイドリング時は回転数の10%(約70)に設定して
ある。
【0017】ステップ50においては、RAM5aに記
憶されている最新の瞬時回転数データ48個(ω30j
(j=1,2…48)の内より最大値ωmax と最小値ω
min を検出し、これらの値に基づき最大値が255(F
F)カウント、最小値が0カウントになるよう48個の
データに対して正規化を数式2に基づいて行う。
【0018】
【数2】ωS30j=(ω30j−ωmin )×255/
(ωmax −ωmin ) (ただし、j=1,2…48)ωS30jは正規化され
た瞬時回転数でありおのおのの値は0〜255の数値で
表されている。
【0019】ステップ60においては、これらの正規化
されたωS30jのデータと、あらかじめROM5bに
記憶しておいた正規化された失火発生時の回転変動デー
タIω30との相互相関関数を演算する。
【0020】ところで回転変動データIω30mは24
個記憶され、すなわち720℃A間の瞬時回転数が記憶
されている。その分布は図4に示す様になっている。相
互相関関数Snは、図4に示す分布とωS30jにより
定まる分布とが相似であるとき大きな値となる。
【0021】相互相関関数Snは以下の演算式(数式
3)により求められる。
【0022】
【数3】 Sn=(ΣIω30j・ωS30(j+n))/24 (ただし、n=0,1,…23、Σはj=1〜24まで
を累積することを示す)ステップ60でSn(n=0)
と所定値K2(例えばK2=10000)と比較し、K
2より大きいとき失火発生と判別しステップ80に進ん
で失火判定フラグFSをセット(FS←1)してステッ
プ90に進む。Sn(n=0)がK2より小さいときは
ステップ80をスルーしてステップ90に進む。
【0023】ステップ90では係数nをインクリメント
(n←n+1)し、ステップ100で係数nが23を越
えたか否かを判定する。nが23を越えるまでステップ
60〜100を繰り返す。ステップ100でnが23を
越えたと判定されたとき、すなわち24個の相互相関関
数Sn(n=0,1,…23)を算出し、おのおのを用
いて失火判定が行われたときにはステップ110に進ん
で失火判定フラグFSがセットされているか否かを判別
する。フラグFSがセットされているときは警告ランプ
9を点灯し運転者に失火発生を知らせる。また、ステッ
プ110で失火判定フラグがセットされていないと判定
された場合は、ステップ130で警告ランプを消灯して
本ルーチンを終了する。
【0024】ところで、ステップ60〜100において
nを0から23まで変化させておのおのの場合の24個
の相互相関関数Snを算出している。このときωS30
jはωS301 〜ωS3048まで変化し、これは過去4
回転分の回転変動データに相当する。
【0025】図5,図6にωS30j(j=1,2,…
48)の分布図を示す。図5は正常点火時のωS30j
の分布を表し、図6は失火時のωS30jの分布を表し
ている。
【0026】ここで例えばS0 (n=0)はωS301
からωS3024までの回転データ列と失火データIω3
0j(j=1〜24)との相互相関関数であり、nを0
から1つづつ変化させることにより回転データ列も1つ
づつずれている。〔例えばS 1 (n=1)はωS302
からωS3025までの回転データと失火データ列Iω3
0j(j=2〜24)との相互相関関数となる。〕図5
に示す正常点火においてはnを0から23に変化させて
も図4に示す失火データ列Iω30の分布と相似になる
ことはなく相互相関関数Snは所定値K2を越えない。
【0027】図6に示す失火発生時においてはnを0か
ら23に変化させると、n=10のとき、すなわち回転
変動データ列ωS3011〜ωS3034と失火変動データ
Iω301 〜Iω3024とは相似となり相互相関関数S
10は所定K2より大きくなる。
【0028】前述の実施例は実際の回転変動と代表的な
失火時の回転変動との相関度合を演算するのに相互相関
関数を求めたが、この相互相関関数の演算には積算が多
くECU5に演算上大きな負担をかけることになる。そ
のため相互相関関数の代わりに、実際の回転変動と代表
的な失火時の回転変動との偏差の和を演算することによ
り相関度合を求めてもよく、以下に第2の実施例として
説明する。
【0029】このときは、図3に示すフローチャートの
ステップ60の演算式(数式3)の代わりに数式4に示
す演算式を用いる。
【0030】
【数4】 Sn´=Σ|Iω30j−ωS30(j−n)| (ただし、Σはj=1〜24までを累積することを示
す)この演算式を用いた実施例のフローチャートを図7
に示し以下その作動を説明する。
【0031】ステップ10〜50及びステップ80〜1
30は図3に示すフローチャートと同じでその作動は前
述した通りである。そこで、図3のフローチャートと異
なるところはステップ55と65である。
【0032】ステップ55では実際の回転変動と図4に
示す代表的な失火時の回転変動との偏差の和を数式4を
用いて相関度合Sn´を求める。この相関度合Sn´は
実際の回転変動が代表的な失火時の回転変動と等しい又
は近似しているとき小さな値をとる。
【0033】ステップ65では、相関度合Sn´と所定
値K3例えば(K3=100)とを比較し、相関度合S
n´がK3より小さいとき失火発生と判別し、ステップ
80で失火判定フラグFSをセット(FS←1)する。
また、相関度合Sn´がK3より大きいときはステップ
80をスルーしてステップ90に進む。ステップ90で
は係数nをインクリメント(n←n+1)した後、ステ
ップ100に進んで係数nが23を越えたか否かを判定
し、nが23を越えるまでステップ55〜100を繰り
返す。
【0034】nを0〜23まで変化させることにより過
去4回転分(ωS30が48個は720℃A×2に相
当)の回転変動データと代表的な失火時の回転変動デー
タとの相関度合をとっているので、もしも過去2回転中
に失火があれば24個求まる相関度合Sn(n=0,
1,…23)のうち少なくとも1つは所定値K3よりも
小さくなることになる。
【0035】ステップ110で失火判定フラグFSがセ
ットされているか否かは判別し、セットされていればス
テップ120で警告灯を点灯し、セットされていなけれ
ばステップ130で警告灯を消灯して本ルーチンを終了
する。
【0036】以上示した2つの失火判別方法は複数個の
回転変動データωS30i を求め、この回転変動データ
ωS30i と代表的な失火時の回転変動データIω30
i とを比較することで失火判別するものであり、複数個
のデータを記憶する等複雑な処理を必要とするものであ
る。そこで、複数個のデータを記憶することなく失火判
別する方法について以下に第3の実施例として説明す
る。
【0037】図8は第3の実施例の失火検出作動を示す
フローチャートであり、図3のルーチンと同様にクラン
ク角センサ4からの30℃A毎の信号入力毎に割込実行
される。ここで、図3のフローチャートと同じ作動を実
行するものには同符号を付し、その作動は前述した通り
であるのでここでの説明は省略する。
【0038】ステップ300ではステップ30で算出し
た回転数ω180Lに基づき、前回のTDCのタイミン
グ時に求めた回転数ω180L-1と今回求めた回転数ω
180L との偏差から回転数変動量Δω180L を算出
する。
【0039】ステップ310ではステップ300で算出
した回転数変動量Δω180L がプラスの値であるかマ
イナスの値であるか、言い換えるなら回転数ω180L
が増加方向にあるか、減少方向にあるのかを判断する。
【0040】ステップ320では仮失火カウンタfを調
べて、仮失火カウンタf=2であるか否かを判別し、仮
失火カウンタf=2であるならステップ410に進み、
仮失火カウンタf=2でないならステップ330に進ん
で今度は仮失火カウンタf=1であるか否かを判別す
る。ステップ330において仮失火カウンタf=1であ
るならステップ350に進み、仮失火カウンタf=1で
ないならステップ340に進む。すなわち、ステップ3
20,330では仮失火カウンタfが0,1,2のうち
どの値であるかを検出し、この値に応じてそれぞれ異な
った処理に進ませるものである。
【0041】ステップ340ではRAM5a内にある符
号記憶用レジスタREG1にステップ310での判断結
果を記憶してステップ360に進む。詳しくは、回転数
変動量Δω180L がプラスの値であるなら0を、マイ
ナスの値であるなら1を符号記憶用レジスタREG1に
書き込むものである。また、符号記憶用レジスタREG
1は4気筒内燃機関であるなら4ビットの図9に示すよ
うなシフトレジスタであり、順次図中の矢印方向にシフ
トして常に4つのデータを記憶することができる。
【0042】ステップ350では上記符号記憶用レジス
タREG1と同一の機能を有する符号記憶用レジスタR
EG2にステップ340と同様にしてステップ310で
の判断結果を書き込み、ステップ360に進む。
【0043】ステップ360では3回前のTDCのタイ
ミング時に求めた回転数変動量Δω180L-3 が判定値
K(Kはマイナスの値)より小さいか否かを判別して、
回転数変動量Δω180L-3 が判定値Kより小さければ
ステップ370に進み、回転数変動量Δω180L-3
判定値Kより小さくなければステップ390に進む。
【0044】すなわち、ここでは符号記憶用レジスタR
EG1,REG2の図9(a)の位置に1が書き込まれ
るまで繰り返し符号記憶用レジスタREG1,REG2
に書き込むようにするものである。つまり、3回前の回
転数変動量Δω180L-3 が判定値Kより小さい場合に
は必ず図9(a)の位置に1が書き込まれており、また
車両の走行状態により失火以外でも若干回転数が落ち込
んで回転数変動量がマイナスとなった場合には図9
(a)の位置に1が書き込まれるが、3回前の回転数変
動量Δω180L-3 が判定値Kより小さくならないこと
から、この場合は符号記憶用レジスタREG1,REG
2に繰り返し書き込むように判断することができる。
【0045】ステップ370では気筒カウンタNを調
べ、気筒カウンタN=3であるか否かを判別する。そこ
で、気筒カウンタN=3であるならステップ380に進
み、気筒カウンタN=3でないならステップ390に進
む。
【0046】ステップ380では気筒カウンタNをリセ
ット(N←0)すると共に、仮失火カウンタfをインク
リメント(f←f+1)して本ルーチンを終了する。一
方、ステップ390では気筒カウンタNをインクリメン
ト(N←N+1)してステップ400に進み、ステップ
400では気筒カウンタNが3より大きいか否かを判別
し、大きければステップ410で気筒カウンタNを3と
して本ルーチンを終了する。 次にステップ420以降
の各処理について説明する。すなわち、ステップ320
で仮失火カウンタf=2である、言い換えるなら符号記
憶用レジスタREG1,REG2の双方とも図9(a)
の位置に1が書き込まれているならステップ420に進
むものである。そこで、ステップ420では符号記憶用
レジスタREG1を調べてその符号の履歴が、‘100
0’となっているか否かを判別し、この条件を満たして
いるならステップ80に進む。
【0047】ステップ430では今度は符号記憶用レジ
スタREG2を調べてその符号の履歴が、‘1000’
となっているか否かを判別し、この条件を満たしている
ならステップ80に進む。
【0048】ステップ80では2つの符号記憶用レジス
タREG1,REG2の履歴が、‘1000’という失
火発生時特有の変動パターンとなっていることから内燃
機関1に失火が発生していると判断して、上述した図3
および図7のルーチンと同様にして失火判定フラグFS
をセット(FS←1)する。なお、ステップ430,4
40においてその符号の履歴が、‘1000’となって
いないと判断された場合には失火発生していないのでそ
のままステップ110に進む。
【0049】ステップ110では失火判定フラグFSが
セットされているか否かは判別し、セットされていれば
ステップ120で警告灯を点灯してステップ440に進
み、セットされていなければステップ130で警告灯を
消灯してステップ440に進むといった既に述べた処理
を実行する。
【0050】ステップ440では仮失火カウンタfをリ
セットして今回求めた回転変動量Δω180L の符号を
記憶するためステップ340へ進む。以上述べたように
回転数変動量Δω180L がマイナスの値であるか、プ
ラスの値であるかを区別して記憶し、この所定回分の履
歴を調べることにより簡単に失火判定することができ
る。
【0051】図10は失火発生時、および悪路走行時の
平均回転数の変動特性を示した図であり、図10(a)
は失火発生時(1気筒失火時)、図10(b)は悪路走
行時である。この図から失火発生時には回転数変動量の
符号の履歴が、‘1000’となり、それ以外では‘1
000’にならないことが分かる。したがって、前述し
た通り実際の回転数変動量の符号の履歴が‘1000’
であるか否かを判別することにより悪路走行時に失火と
誤判定することなく正確に失火判定することができるこ
とが分かる。
【0052】以上説明した図3、図7、および図8に示
した実施例において、180℃A毎(各気筒の上死点
毎)に失火判定フラグがセットされているか否かを判定
し、セットされているとき失火発生と判定して警告灯を
点灯しているが失火判定精度を高めるために例えば機関
200回転中所定回数以上失火判定フラグFSがセット
されたとき警告灯を点灯するようにしてもよい。
【0053】このとき動作を図11に基づいて説明す
る。図11のフローチャートは図3、図7のステップ1
00より後、或いは図8のステップ440より後の動作
を説明するものである。
【0054】ステップ200でカウンタ1をインクリメ
ントする。このカウンタ1は機関の回転数を積算するた
めのものであり、カウンタ1は180℃A毎にインクリ
メントするのでカウンタ1が400に達すると機関は2
00回転したことになる。次にステップ110で失火判
定フラグFSがセットされているか否かを判別し、セッ
トされているときはステップ220でセット回数を積算
するためのカウンタ2をインクリメントしてからステッ
プ230に進んで失火判定フラグFSをリセット(FS
←0)する。
【0055】失火判定フラグがセットされていない場合
はステップ220,230をスルーする。次にステップ
240では機関が200回転したか否かを検出するよう
にカウンタ1が400に達したか否かを判別する。カウ
ンタ1が400に達していないとき即ち機関が200回
転していないときは、本ルーチンを終了する。機関が2
00回転しているときは失火判別するために以下の処理
を実行する。まず、ステップ250で失火判別フラグF
Sのセット回数をカウントするカウンタ2が所定値(例
えば50)に達したか判別し所定値に達しているとき、
失火と判別して警告灯を点灯する。また、所定値に達し
ていないとき即ち機関200回転で所定値回以下しかフ
ラグFSがセットされなかった場合は失火と判別しな
い。
【0056】ステップ260ではカウンタ1,2をリセ
ットして本ルーチンを終了する。以上説明したように機
関200回転中の失火判定フラグのセット回数より失火
判別する様にすれば失火判定精度を高めることができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、実
際の内燃機関の所定期間毎の回転数の履歴を表す回転デ
ータ列を構成する各回転データと、予め記憶された失火
発生時の回転数の基準履歴を表す基準回転データ列の各
基準データとを比較し、この比較結果に基づいて上記内
燃機関の失火を判定するため、悪路走行に伴う回転変動
が生じても失火発生と誤検出しない。したがって悪路走
行時においても失火検出精度を良好にし、運転性を向上
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明における実施例の全体構成図である。
【図3】ECU5における失火判別作動を示したフロー
チャートである。
【図4】予め記憶された代表的失火時における回転変動
データ列の分布図である。
【図5】正常点火時の回転変動データ列の分布図であ
る。
【図6】失火発生時の回転変動データ列の分布図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例における失火判別作動を示
したフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施例における失火判別作動を示
したフローチャートである。
【図9】図8の失火判別作動説明に供する符号記憶用レ
ジスタREG1,REG2を示した図である。
【図10】平均回転数の変動特性を示した図であり、
(a)は失火発生時、(b)は悪路走行時の特性を示
す。
【図11】本発明の他の実施例における失火判別作動を
示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関 3 クランク位置センサ 4 クランク角センサ 5 電子制御装置(ECU) 7 警告灯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の所定期間毎の回転数を算出す
    る回転数算出手段と、 前記回転数の所定数分の履歴を表す回転データ列を記憶
    する第1の記憶手段と、 失火発生時の回転数の基準履歴を表す基準回転データ列
    を予め記憶しておく第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶され前記回転データ列を構成
    する各回転データと、 前記第2の記憶手段に記憶され前記基準回転データ列を
    構成する各基準回転データとを比較することにより前記
    回転データ列全体と前記基準データ列全体との比較結果
    を算出する比較算出手段と、 前記比較算出手段の比較結果に基づいて前記内燃機関の
    失火を判定する失火判定手段とを備えたことを特徴とす
    る内燃機関用失火検出装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の所定期間毎の回転数を算出す
    る回転数算出手段と、 前記回転数の所定数分の履歴を表す回転データ列を記憶
    する第1の記憶手段と、 失火発生時の回転数の基準履歴を表す基準回転データ列
    を予め記憶しておく第2の記憶手段と、 第1の記憶手段によって記憶された回転データ列と第2
    の記憶手段に記憶された失火発生時の回転データ列との
    相関度合を算出する相関度合算出手段と、 この相関度合算出手段の出力に応じて失火を判定する失
    火判定手段とを備えたことを特徴とする内燃機関用失火
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記相関度合算出手段は前記第1、及び
    第2の記憶手段に記憶された2つのデータ列の相互相関
    関数を算出し、前記失火判定手段はこの相互相関関数が
    所定値以上のとき失火と判定することを特徴とする請求
    項2に記載の内燃機関用失火検出装置。
  4. 【請求項4】 前記相関度合算出手段は前記第1の記憶
    手段に記憶された回転データ列と前記第2の記憶手段に
    記憶された回転データ列との偏差の和を算出し、前記失
    火判定手段はこの偏差の和が所定値より小さいとき失火
    と判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    用失火検出装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の所定期間毎の回転数を算出す
    る回転数算出手段と、 前記回転数の所定数分の履歴を回転数が減少方向に推移
    しているか、増加方向に推移しているかの2つのパター
    ンを区別して符号化することにより回転データ列を記憶
    する第1の記憶手段と、 失火発生時の回転変動の基準履歴を回転変動が減少方向
    に推移しているか、増加方向に推移しているかの2つの
    パターンを区別して符号化することにより基準回転デー
    タ列を予め記憶しておく第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶され前記回転データ列を構成
    する各回転データと、 前記第2の記憶手段に記憶され前記基準回転データ列を
    構成する各基準回転データとを比較することにより前記
    回転データ列全体と前記基準データ列全体との比較結果
    を算出する比較算出手段と、 前記比較算出手段の比較結果に基づいて前記内燃機関の
    失火を判定する失火判定手段とを備えたことを特徴とす
    る内燃機関用失火検出装置。
JP3187610A 1990-09-21 1991-07-26 内燃機関用失火検出装置 Expired - Lifetime JP2876833B2 (ja)

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JP3187610A JP2876833B2 (ja) 1990-09-21 1991-07-26 内燃機関用失火検出装置
US07/764,340 US5222392A (en) 1990-09-21 1991-09-23 Control system with misfire detection function for internal combustion engine
US08/043,937 US5353634A (en) 1990-09-21 1993-04-08 Control system with misfire detection function for internal combustion engine

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JP25349590 1990-09-21
JP2-253495 1990-09-21
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JPH0510199A true JPH0510199A (ja) 1993-01-19
JP2876833B2 JP2876833B2 (ja) 1999-03-31

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5442955A (en) * 1993-04-21 1995-08-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Misfire detecting device of multicylinder internal combustion engine
US5505087A (en) * 1993-04-27 1996-04-09 Siemens Aktiengesellschaft Method for combustion misfire detection with bad road detection
US5539644A (en) * 1992-11-17 1996-07-23 Nippondenso Co., Ltd. System for detecting misfire in a multi-cylinder internal combustion engine
JPH09256894A (ja) * 1996-03-27 1997-09-30 Sanshin Ind Co Ltd 4サイクルエンジンを搭載した船外機
WO2020184071A1 (ja) 2019-03-13 2020-09-17 ヤマハ発動機株式会社 ストラドルドビークル用駆動系異常判定装置、及びストラドルドビークル

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