JP2002047996A - 内燃機関用失火検出装置 - Google Patents

内燃機関用失火検出装置

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JP2002047996A JP2000235903A JP2000235903A JP2002047996A JP 2002047996 A JP2002047996 A JP 2002047996A JP 2000235903 A JP2000235903 A JP 2000235903A JP 2000235903 A JP2000235903 A JP 2000235903A JP 2002047996 A JP2002047996 A JP 2002047996A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、内燃機関の回転速度変動に基づい
て第1・第2の変動量を算出し、この2つの変動量によ
り失火判定を行うものにおいて、機関始動時や加速時な
どの不等速変化時に第2の変動量の影響により失火と誤
検出することを防止することを目的とする。 【解決手段】 ステップ106では第2の変動量Δωn2
を算出し、ステップ107へ進む。ステップ107では
第2の変動量Δωn2に−1を乗じた値が失火判定レベル
C1より大きいか否かを判定し、小さければステップ1
09へ進み、(1)式により最終変動量Δωnを算出す
る。一方、大きい場合は、ステップ108へ進み、
(3)式のように第1の変動量により最終変動量Δωn
を算出する。ステップ108/109の処理が終わる
と、ステップ110に進み、最終変動量Δωnが失火判
定レベルC1以上であるか否かが判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに発生す
る失火を検出する内燃機関用失火検出装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、エンジンに発生する失火を検出する
ものとして、特許第2982381号に開示される技術
が知られている。この公報には、4気筒内燃機関におい
て、爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差
(第1の変動量)と、360°CA前の爆発行程が連続
する2つの気筒間の回転速度偏差(第2の変動量)との
差に基づいて失火判定(以下、360°差分法と記
す。)する技術が開示されている。
【0003】また、同様に2つの変動量から失火を検出
する技術として、爆発行程が連続する2つの気筒間の回
転速度偏差(第1の変動量)と、720°CA前の爆発
行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差(第2の変
動量)との差に基づいて失火判定(以下、720°差分
法と記す。)を行うものが知られている。
【0004】ところが、360°差分法では、失火判定
気筒と、この気筒の360°CA前の気筒とが共に連続
して失火している場合は、失火により第1の変動量にあ
らわれる回転変動が第2の変動量により相殺されるため
に失火を検出できなくなる。
【0005】同様に、720°差分法の場合にも、特定
の同一気筒が連続失火している際に、失火による回転変
動が相殺されために失火を検出することができない。
【0006】このような特定パターンの失火を検出する
ための技術として、我々は特開平10−54295号公
報に示される技術を提案した。この技術は、例えば8気
筒内燃機関においては、爆発行程が連続する2つの気筒
について、気筒別回転変動量を第1の変動量として算出
するとともに、同一気筒の今回の回転速度と前回の回転
速度との偏差を演算して回転変動量とし、この回転変動
量を気筒数で除した値を第2の変動量として算出し、こ
の第1、第2の2つの変動量の偏差に基づいて失火を判
定することにより上記課題を解決している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記いずれ
の従来の技術においても、第1の変動量と第2の変動量
とに基づいて失火を判定する、いわゆる差分法を用いて
いるため、エンジン始動時や急加速時などの回転速度の
上昇率が始めは大きく、その後小さくなる場合は失火を
誤判定してしまう虞がある。
【0008】たとえば6気筒の内燃機関において360
°差分法にて失火検出する場合を例にあげると、図4に
おいて、第1の変動量は「ωn-1−ωn」となり、360
°差分法での第2の変動量は「ωn-4−ωn-3」となる。
なお、ωnは今回の失火判定気筒nの回転速度、ωn-i
失火判定気筒nのi回前の失火判定気筒をあらわす。
【0009】ここでエンジン始動時のように、始めはエ
ンジン回転速度の上昇率が大きく、その後上昇率が小さ
くなるような運転状態では、第2の変動量「ωn-4−ω
n-3」が第1の変動量「ωn-1−ωn」に比べて大きくな
るために、第1の変動量と第2の変動量との差(以下、
最終変動量Δωという)が大きくなってしまう。
【0010】この問題は、720°差分法における第2
の変動量、他の差分法における第2の変動量においても
同様に生じる課題である。
【0011】これにより、図5に示すように始動時な
ど、回転速度の変化率が始めは大きく、その後小さくな
る運転状態では、第2の変動量の影響により最終変動量
Δωが大きくなってしまう。よって、上記従来技術では
最終変動量Δωが失火を判定するための判定レベル(図
中A)を越え、失火が発生していないにも関わらず失火
であると誤判定する虞がある。
【0012】そこで、本発明ではエンジン始動時や急加
速時のようにエンジン回転速度の上昇率が始めは大き
く、その後小さくなる運転状態でも失火を誤検出するこ
とのない内燃機関用失火検出装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決すための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明によれば、連続する2つの気筒間の
回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動
量算出手段と、2つの気筒間の回転速度に基づいて第2
の変動量を算出する第2の変動量算出手段とにより失火
を判定する第1の失火判定手段と、第1の変動量に基づ
いて失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、第2
の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態
にあるとき、第2の失火判定手段により失火判定を行
う。
【0014】このとき、第2の変動量により失火を誤検
出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変
動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段によ
り失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始
めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変
動量の影響を受けずに失火判定を行うことができ、失火
の誤検出を防止することができる。
【0015】なお、本発明において第1の変動量は、連
続する気筒間の回転速度の偏差、連続する気筒間の回転
速度の比、連続する気筒間の所定回転に要した時間の偏
差、連続する気筒間の所定回転に要した時間の比を含む
ものである。
【0016】また、本発明において第2の変動量は、2
つの気筒間の回転速度の偏差、2つの気筒間の回転速度
の比、2つの気筒間の所定回転に要した時間の偏差、2
つの気筒間の所定回転に要した時間の比を含むものであ
る。
【0017】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出
手段は、第1の変動量より回転角360°CA前におけ
る爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度を回転速
度算出手段により算出し、連続する2つの気筒間の回転
速度偏差に基づいて第2の変動量を設定する。
【0018】このように360°差分法により失火検出
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
【0019】請求項3の発明によれば、請求項1乃至請
求項2に記載の内燃機関用失火検出装置において、第2
の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角720°
CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の回転
速度を回転速度算出手段により算出し、連続する2つの
気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を算出す
る。
【0020】このように720°差分法により失火検出
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
【0021】請求項4の発明によれば、請求項1乃至請
求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、第2の変動量算出手段は、各気筒の1燃焼サ
イクルに要するクランク角度を気筒数で除したクランク
角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒間の回
転速度を回転速度算出手段により算出し、整数倍だけ離
れた2つの気筒間の回転速度偏差をこの整数で除した値
を設定する手段であり、第2の失火判定手段は、第1の
変動量算出手段と第2の変動量算出手段とに基づいて判
定される。
【0022】よって、このような差分法により失火検出
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
【0023】請求項5の発明によれば、請求項1乃至請
求項4のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、内燃機関始動後、点火数カウンタによりカウ
ントされる点火回数が所定回数になるまで第2の失火判
定手段により失火を判定する。
【0024】これにより、第2の変動量により失火を誤
検出するおそれのある内燃機関始動後の所定期間内は、
第2の失火判定手段で失火を検出するので、失火の誤検
出を防止することができる。
【0025】請求項6の発明によれば、請求項1乃至請
求項5のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、第2の失火判定は、第2の変動量算出手段に
より内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2の変
化量が第1の所定値よりも大きいときに行われる。
【0026】これにより、内燃機関の始動時や加速時初
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
【0027】請求項7の発明によれば、請求項1乃至請
求項5のいずれか一つの内燃機関用失火検出装置におい
て、第2の失火判定は、回転速度算出手段により算出さ
れる回転速度の変化率が第2の所定値以上のときに開始
される。
【0028】これにより、内燃機関の始動時や加速時初
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
【0029】請求項8の発明によれば、請求項7に記載
の内燃機関用失火検出装置において、回転速度算出手段
により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上
となってから前記第2の所定値より小さい第3の所定値
以下となるまで第2の失火判定手段により失火が判定さ
れ、その後は第1の失火判定手段により失火が判定され
る。
【0030】これにより、内燃機関の始動時や加速時初
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火を判定するので、このような運転状態に
おける失火の誤判定を防止することができる。
【0031】また、その後は差分法を用いた第1の失火
判定手段により失火を判定するので判定精度を向上させ
ることができる。
【0032】請求項9の発明によれば、請求項1乃至請
求項8のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、第1の失火判定手段は、第1の変動量と第2
の変動量との偏差が、第1の判定レベルよりも大きいと
きに内燃機関が失火していると判定し、第2の失火判定
手段は、第1の変動量が、第2の判定レベルよりも大き
いときに内燃機関が失火していると判定する。
【0033】これにより、第1、第2の失火判定手段に
おいて、それぞれの失火判定レベルを設定するので、精
度よく失火を検出することができる。
【0034】請求項10の発明によれば、第2の失火判
定レベルは第1の失火判定レベルよりも失火を検出し易
い値とする。つまり、第2の失火判定手段により失火判
定を実施する場合、機関回転速度が上昇している状態に
あるので、失火による回転速度の低下があらわれにくく
なる。
【0035】そこで、失火判定レベルを失火を検出し易
い値とすることにより、第2の失火判定手段による失火
検出精度を向上させることができる。
【0036】請求項11の発明によれば、連続する2つ
の気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する
第1の変動量算出手段と、連続する2つの気筒間の回転
速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算
出手段とにより失火を判定する第1の失火判定手段と、
補正手段により第2の変動量を補正し、補正された第2
の変動量と、第1の変動量とから失火を判定する第2の
失火判定手段とを備ええ、第2の変動量により失火を誤
検出するおそれのある運転状態にあるとき、第2の失火
判定手段により失火判定を行う。
【0037】これにより、始動時や急加速時などの内燃
機関の回転速度の変化率が始めは大きく、その後小さく
なる運転状態でも、第2の変動量を補正した値を用いて
第2の失火判定手段により失火判定を行うので、第2の
変動量の影響を受けずに失火を誤検出することを防止す
ることができる。
【0038】請求項12の発明によれば、請求項11に
記載の内燃機関用失火検出装置において、第1の失火判
定手段は、第1の変動量と前記第2の変動量との偏差
が、第1の判定レベルよりも大きいときに失火が生じた
と判定し、第2の失火判定手段は、第1の変動量と補正
された第2の変動量との偏差が、第2の判定レベルより
も大きいときに失火が生じたと判定する。
【0039】これにより、第1、第2の失火判定手段に
それぞれの失火判定レベルを設定することができるの
で、精度よく失火を検出することができる。
【0040】請求項13の発明によれば、請求項12に
記載の内燃機関用失火検出装置において、失火判定レベ
ル設定手段は、第1の失火判定レベルよりも失火を検出
し易い値に第2の失火判定レベルを設定する。
【0041】これにより、始動時や急加速時などの内燃
機関の回転速度の変化率が大きい時には第2の失火判定
手段により失火判定を行うが、このときには失火判定レ
ベルが第1の失火判定レベルより小さい第2の失火判定
レベルに設定されるので、回転変動量の出にくい内燃機
関の回転速度の変化率が大きい運転状態において、失火
判定の精度を向上することができる。
【0042】請求項14の発明によれば、請求項11乃
至請求項13に記載の内燃機関用失火検出手段におい
て、第2の変動量算出手段は、第1の変動量よりも回転
角360°CA前における爆発行程が連続する2つの気
筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続
する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動
量を設定する。
【0043】このように360°差分法により失火検出
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
【0044】請求項15の発明によれば、請求項11乃
至請求項14に記載の内燃機関用失火検出装置におい
て、第2の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角
720°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒
間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続す
る2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量
を算出する。
【0045】このように720°差分法により失火検出
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
【0046】請求項16の発明によれば、請求項11乃
至請求項15のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検
出装置において、第2の変動量算出手段は、各気筒の1
燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除したク
ランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒
間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、整数倍
だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差をこの整数で除
した値を設定する手段であり、第2の失火判定手段は、
第1の変動量算出手段と第2の変動量算出手段とに基づ
いて判定される。
【0047】よって、このような差分法により失火検出
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
【0048】請求項17の発明によれば、請求項11乃
至請求項16のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検
出装置において、補正手段は内燃機関の運転状態に基づ
いて第2の変動量を補正するための補正量を設定し、補
正量に基づいて第2の変動量を補正する。
【0049】これにより、内燃機関の様々な運転状態に
応じて第2の変動量に対する補正量を設定することがで
きるので、第2の失火判定手段による失火判定の精度を
向上させることができる。
【0050】請求項18の発明によれば、請求項17に
記載の内燃機関用失火検出装置において、運転状態検出
手段により検出される内燃機関の運転状態は、回転速度
算出手段により算出される回転速度の変動量である。
【0051】これにより、内燃機関の回転速度の変動量
に応じて第2の変動量を補正する補正量が設定されるの
で、第2の失火判定手段による失火判定の精度を向上す
ることができる。
【0052】請求項19の発明によれば、請求項18に
記載の内燃機関用失火検出装置において、運転状態検出
手段により検出される内燃機関の運転状態は、第2の変
動量算出手段により算出される第2の変動量である。
【0053】これにより、第2の変動量に応じてこの第
2の変動量を補正する補正量が設定されるので、第2の
失火判定手段による失火判定の精度を向上することがで
きる請求項20の発明によれば、請求項11乃至請求項
19のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置に
おいて、内燃機関始動後、点火数カウンタによりカウン
トされる点火回数が所定回数になるまで第2の失火判定
手段により失火を判定する。
【0054】これにより、前記第2の変動量により失火
を誤検出するおそれのある内燃機関始動後の所定期間内
は、第2の失火判定手段で失火を検出するので、失火の
誤検出を防止することができる。
【0055】請求項21の発明によれば、請求項11乃
至請求項20のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検
出装置において、第2の失火判定は、第2の変動量算出
手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第
2の変化量が第1の所定値よりも大きいときに行われ
る。
【0056】これにより、内燃機関の始動時や加速時初
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
【0057】請求項22の発明によれば、請求項11乃
至請求項21のいずれか一つの内燃機関用失火検出装置
において、第2の失火判定は、回転速度算出手段により
算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上のとき
に開始される。
【0058】これにより、内燃機関の始動時や加速時初
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
【0059】請求項23の発明によれば、請求項11乃
至請求項22に記載の内燃機関用失火検出装置におい
て、回転速度算出手段により算出される回転速度の変化
率が第2の所定値以上となってから前記第2の所定値よ
り小さい第3の所定値以下となるまで第2の失火判定手
段により失火が判定され、その後は第1の失火判定手段
により失火が判定される。
【0060】これにより、内燃機関の始動時や加速時初
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火を判定するので、このような運転状態に
おける失火の誤判定を防止することができる。
【0061】また、その後は差分法を用いた第1の失火
判定手段により失火を判定するので判定精度を向上させ
ることができる。
【0062】請求項24の発明によれば、内燃機関始動
後、所定期間は第2の失火判定手段により失火判定を行
う。これにより、第2の変動量による失火誤判定を防止
することができる。
【0063】請求項25の発明によれば、内燃機関の加
速後所定期間は第2の失火判定手段により失火判定を行
う。これにより、第2の変動量による失火誤判定を防止
することができる。
【0064】
【実施の形態】<第1の実施例>本発明の実施の形態で
ある第1実施例を示す。図1は、本発明の実施例におけ
る装置の概略構成図である。
【0065】図1において、1は6つの気筒からなり3
気筒毎にV字型に配設された内燃機関(V型6気筒内燃
機関)であり、2は図示しないエアクリーナから導入さ
れた吸入空気を内燃機関1内に導く吸気管である。3は
吸気管2内の圧力を検出する吸気圧力センサであり、吸
気管圧センサ3の検出信号は後述する電子制御装置9に
入力される。
【0066】5は内燃機関1の図示しないクランク軸に
配設され、所定クランク角毎に信号を出力して、内燃機
関1の回転速度Neを求めるための回転角センサであ
り、360°CA(クランク角)で一回転する。6は同じ
くディストリビュータ7に内蔵され、気筒を判別するた
めの信号を出力する基準位置センサであり、720°C
Aで一回転する。この基準位置センサは、例えば第1気
筒のピストン13がもっとも上に来た時点毎(上死点:
#1TDC)に信号を出力する。なお、回転角度センサ
5、基準位置センサ6からの検出信号も後述する電子制
御装置9に入力される。
【0067】8は内燃機関1の冷却水路に配設され、冷
却水の温度を検出する水温センサであり、水温センサ8
からの検出信号も後述する電子制御装置に入力される。
9は上記各センサおよび図示しないセンサからの検出信
号に基づいて燃料系および点火系の最適な制御量を演算
し、インジェクタ10およびイグナイタ11等を的確に
制御するための制御信号を出力する公知の電子制御装置
(以下、ECUという)である。
【0068】また、イグナイタ11からの制御信号を受
けて、点火コイル(図示せず)はディストリビュータ7を
介して各気筒毎に設けられている点火プラグ(図示せず)
に高電圧を供給する。点火プラグはこの高電圧により混
合気を燃焼させるための火花を発生する。
【0069】また、ECU9は演算処理を行う公知のC
PU9a、制御プログラムおよび演算に必要な制御定数
を記憶しておくための読み出し専用のROM9b、上記
CPU9a動作中に演算データを一時記憶するためのR
AM9c、CPU9aの非動作中に演算データを記憶す
るためのバックアップRAM9dおよびECU9外部か
らの信号を入出力するためのI/Oポート9eにより構
成されている。
【0070】12はECU9において内燃機関に失火発
生等の何らかの異常が発生していると判断されたとき
に、内燃機関の異常を運転者等に知らせるための警告ラ
ンプである。14は排気管、15は排気ガス中の酸素濃
度を検出するための空燃比センサである。
【0071】次にECU9による失火判定について説明
する。本実施例においてECU9は第1の失火判定手段
と第2の失火判定手段とを備えている。第1の失火判定
手段は360°差分法、720°差分法等のいわゆる差
分法による失火判定手段であり、第2の失火判定手段は
連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて算出された
第1の変動量により失火を判定する手段である。
【0072】ここで、差分法とは連続する2つの気筒間
の回転速度に基づいて算出された第1の変動量とこの第
1の変動量に含まれる誤差を補正するための補正項であ
る第2の変動量とにより失火を判定する方法である。
【0073】後述するように第1の変動量は、連続する
2つの気筒間の回転速度の偏差から求められるが(例え
ば、ωn-1−ωn)、各気筒の回転速度はクランク軸に設
けられた回転角センサ5の検出信号から演算される。な
お、ωnは今回の失火判定気筒nの回転速度を、ωn-i
i回前の失火判定気筒を示す。
【0074】このとき、回転角センサ5の製造ばらつき
や取り付け誤差(以下、回転角センサ5の公差という)
により内燃機関が一定の回転速度で運転されていても第
1の変動量Δωnが大きな値をとることがある。さら
に、内燃機関の減速運転時には第1の変動量Δωnが大
きくなり、これらの要因が重なると失火が発生していな
いにもかかわらず失火と誤判定する可能性がある。
【0075】そこで、失火の検出精度を向上するため
に、例えば360°差分法では、回転角センサ5の同一
の歯で回転速度が検出されることになる360°CA前
の気筒間の回転速度偏差を第2の変動量(6気筒内燃機
関の場合、ωn-4−ωn-3)として算出し、この第1の変
動量と第2の変動量とに基づいて、例えばこれらの偏差
(Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-4−ωn-3))が所定
の失火判定値より大きい時失火が発生していると判定す
るようにしている。この360°差分法では、回転角セ
ンサ5の公差だけでなく加減速時の第1の変動量の検出
誤差も同時に補正できるという効果がある。
【0076】また、他の差分法として、第2の変動量を
同一気筒の今回の回転速度と前回の回転速度との偏差を
気筒数で除算(例えば6気筒内燃機関の場合、(ωn-7
−ωn -1)/6)することにより演算し、第1の変動量
と第2の変動量とに基づいて、例えばこれらの偏差(Δ
ωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-1)/6)が所定
の失火判定値より大きい時失火が発生していると判定す
るものもある。この場合、内燃機関減速時の第1の変動
量の検出誤差を補正することはできるが、回転角センサ
5の誤差は補正できないので、回転角センサ5の誤差を
補正するための公差学習をすると良い。
【0077】しかしながらこのような差分法により失火
判定する場合、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大き
く、その後小さくなる運転状態、例えば内燃機関始動後
所定期間や加速初期には第2の変動量が失火判定に悪影
響を及ぼす。例えば、上述した360°差分法の場合、
第1の変動量(ωn-1−ωn)より第2の変動量(−(ω
n-4−ωn-3))の方が大きな値となり、この結果最終変
動量Δωnの値が失火判定値より大きくなるおそれがあ
る。
【0078】そこで、本実施例において、ECU9は、
内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さ
くなる運転状態では、連続する2つの気筒間の回転速度
に基づいて算出された第1の変動量により失火を判定す
る第2の失火判定手段により失火判定するようにしてい
る。
【0079】また、ECU9は第1の失火検出手段また
は第2の失火検出手段により失火が判定されるとカウン
タをカウントアップする。そして、失火判定タイミング
においてカウンタが最終的な失火判定レベルを越えてい
れば、失火と判定するようにしている。
【0080】失火判定タイミングは、失火による触媒へ
の影響を考慮して、例えば、400点火毎としても良い
し、エミッションの悪化を考慮して1000点火毎とし
ても良い。また、2つの判定タイミングを組み合わせて
も良い。
【0081】次に、ECU9内で実行される失火検出装
置処理の一例を図2に示すフローチャートを用いて説明
する。ここでは説明を簡略化するため、第1の失火検出
手段として6気筒の内燃機関において360°差分法に
よる失火検出方法を用いた場合について説明する。
【0082】まず、ステップ100では前回の割り込み
時刻と今回の割り込み時刻との偏差から例えばクランク
軸が30°CA回転するのに要した時間T30(i)を
算出し、ステップ101へ進む。ステップ101では、
今回の割り込みタイミングが上死点位置であるか否かを
判定する。ここで、上死点位置ではないと判定される
と、そのまま本ルーチンを終了する。一方、上死点位置
であると判定されると割込み要求をみたし、ステップ1
02へ進む。
【0083】ステップ102では、ステップ100にて
算出したクランク軸が30°CA回転するのに要した時
間T30(i)と、前回求めた時間T30(i−1)、
前々回求めた時間T30(i−2)、および3回前に求
めたT30(i−3)の4回の時間を累計することによ
りクランク軸が120°CA回転するのに要する時間T
120(i)を算出し、ステップ103へ進む。ステッ
プ103ではクランク角120°CA間の平均回転速度
ωnを算出する。詳しくは、ステップ102で求めたT
120(i)の逆数を平均回転速度ωnとしステップ1
04へ進む。
【0084】ステップ104では、エンジン始動から本
ルーチン処理を行った点火回数を計測するカウンタCI
Gをカウントアップし、ステップ105へ進む。ステッ
プ105では、エンジン始動後所定期間内か否かを判定
すべく、カウンタCIGが50以下か否かを判定する。
ここでCIGの値が50より大きい、つまり機関始動
後、50点火を経過していると判定した場合には、ステ
ップ109に進み、下記の(1)式により最終変動量Δ
ωnを算出し、ステップ110へ進む。
【0085】 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-4−ωn-3)…(1) なお、ここで、(ωn-1−ωn)が第1の変動量に、(ω
n-4−ωn-3)が第2の変動量に相当する。また、このス
テップ109にて算出された最終変動量Δωnに基づい
て失火判定する処理が第1の失火判定手段に相当する。
【0086】一方、ステップ105にてCIGの値が5
0以下、つまり始動後点火回数が50点火以下であると
判定されると、ステップ106へ進む。ステップ106
では第2の変動量Δωn2を算出し、ステップ107へ進
む。第2の変動量Δωn2は、次式で表される。
【0087】 Δωn2=ωn-4−ωn-3 …(2) ステップ107では、第2の変動量Δωn2が失火判定に
悪影響を及ぼすか否かを、第2の変動量Δωn2に−1を
乗じた値が失火判定レベルC1より大きいか否かにより
判定する。第2の変動量Δωn2に基づいて算出した値が
失火判定レベルC1よりも小さければ第2の変動量Δω
n2が失火判定に悪影響を及ぼさない、逆に失火判定精度
を向上させると判断し、ステップ109へ進み、Δωn
を(1)式に基づいて算出し、ステップ110へ進む。
【0088】一方、ステップ107にて第2の変動量に
基づいて算出された値が失火判定レベルC1よりも大き
い場合は、第2の変動量Δωn2が失火判定に悪影響を及
ぼすと判断し、ステップ108へ進む。ステップ108
では最終変動量Δωnを次式(3)に示すように第1の
変動量のみで算出する。
【0089】Δωn=ωn-1−ωn …(3) ここで、ステップ108にて算出された最終変動量Δω
nに基づいて失火判定する処理が第2の失火判定手段に
相当する。
【0090】ステップ108、ステップ109の処理が
終わると、ステップ110に進み最終変動量Δωn が失
火判定レベルC1以上であるか否かが判定される。最終
変動量Δωn が判定レベルC1以上であると判定される
と、今回判定された気筒に失火が発生したと判断し、ス
テップ111に進む。
【0091】ステップ111では失火が発生したことを
表すフラグxMFに1をセットし、ステップ112へ進
む。ステップ112では失火した回数をカウントする失
火カウンタCMISをカウントアップし、本ルーチンを
終了する。一方、ステップ110で失火判定レベルC1
以下であると判定されると、ステップ113へ進み失火
フラグxMFをクリアし本ルーチンを終了する。
【0092】次に図3に基づいてECU9が最終的に失
火を判定する処理について説明する。
【0093】まず、ステップ200において、今回の割
り込みタイミングが各気筒の上死点位置であるか否かを
判定する。ここで、上死点位置では判定されるとそのま
ま本ルーチンを終了する。一方、上死点位置であると判
定されると、ステップ201に進む。
【0094】ステップ201では、点火回数を計測する
第2のカウンタCIG2をカウントアップし、ステップ
202に進む。ステップ202では第2のカウンタCI
G2の値が400以上か否かを判定する。ここでカウン
ト値が400未満の場合にはそのまま本ルーチンを終了
する。カウント値が400以上の場合には、最終的に失
火が発生しているか否かを判定するためにステップ20
3に進む。
【0095】ステップ203では、図2のステップ11
2にて失火カウンタCMISのカウント値が最終失火判
定レベル以上であるか否かを判定する。ここで最終失火
判定レベルは400以下の任意の値であり、例えば点火
回数に対して1割の失火が発生しているとき、最終的に
失火と判定したい時には最終失火判定レベルを40とす
れば良い。
【0096】ステップ203にて肯定判断されるとステ
ップ204で失火と判定する。例えば最終失火判定フラ
グを1とする等の処理を行う。その後、ステップ205
で警告ランプ12を点灯させ、ステップ206に進む。
一方、ステップ203にて否定判断されると最終的に失
火が発生していないと判断して、ステップ204、ステ
ップ205をスキップしてステップ206に進む。
【0097】ステップ206では次回の最終失火判定に
備え、第2のカウンタCIG2の値を0にし(クリア
し)、ステップ207では失火カウンタCMISの値を
0にして(クリアして)本ルーチンを終了する。
【0098】なお、図3のステップ202において、本
実施例では400点火毎に最終失火判定をしているが、
これに限られることはなく、例えば1000点火毎とし
てもよい。
【0099】次に従来技術の失火判定を図5のタイムチ
ャートにより、また、本実施例の失火判定を図6のタイ
ムチャートにしたがって説明する。なお、図5、図6は
内燃機関始動後の経過時間に対する最終変動量Δωn
示した図である。これらの図において、実線は失火判定
レベルを示し、黒点は点火タイミングを示している。
【0100】内燃機関の始動後所定期間内は回転速度上
昇率が始め大きく、その後小さくなるため、図5の従来
技術のように差分法(式(1))により最終変動量Δω
nを求めると、第1の変動量がマイナスの値であって
も、第2の変動量が第1の変動量よりマイナス側に大き
ければ大きいほど最終変動量Δωnはプラス側の値とし
て現れる。このため失火が発生していないにも関わら
ず、最終変動量Δωnが失火判定レベルを越えてしまう
ことがあった。
【0101】本実施例では、エンジンの回転速度上昇率
が始め大きく、その後小さくなるまでの期間は(3)式
に基づいて最終変動量Δωnを求めることにより、この
ような運転状態であっても図6に示すように失火非発生
時に最終変動量Δωnが失火判定レベルを越えること無
く失火の誤検出を防止することができる。
【0102】なお、本実施例では説明を簡単にするため
図2のフローチャートのステップ109において360
°差分法により最終変動量Δωnを算出する例だけを説
明したが、同時にステップ109にて720°差分法、
他の差分法によりそれぞれ最終変動量Δωnを算出し、
それぞれの差分法により算出された最終変動量Δωn
失火判定値とを比較し、いずれかの最終変動量Δωn
一つでも失火判定値より大きい場合、失火が発生してい
ると判断し、ステップ111に進むようにしても良い。
【0103】なお、6気筒内燃機関の場合、720°差
分法では次式により最終変動量Δωnが算出される。
【0104】 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-6) …(4) また、他の差分法の一例として6気筒内燃機関の場合、
次式により最終変動量Δωnが算出される。
【0105】 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-1)/6…(5) また、上記第1実施例では、内燃機関の始動時や加速時
初期などの回転速度の不等速変化時には第2の失火判定
手段により失火を判定するようにしているが、このよう
な運転状態において第2の変動量を補正し、第1の変動
量と補正された第2の変動量とに基づいて失火判定する
ようにしてもよい。
【0106】この場合、本実施例のフローチャートのス
テップ108にて用いられた(3)式の代わりに、次式
を用いて最終変動量Δωnを算出するようにすれば良
い。
【0107】 Δωn=(ωn-1−ωn)−K×(ωn-4−ωn-3)…(4) ここで、Kは補正係数であり、図7に示されるように第
2の変動量に応じて設定される。本実施例では第2の変
動量Δωn2(=ωn-4−ωn-3)がマイナス側に大きくな
るほど、Kの値が1から0に近づく方向に設定される。
【0108】このように、第2の変動量に応じて補正係
数を設定することで運転状態に応じた最終変動量Δωn
を算出することができ、精度良く失火検出を実施でき
る。なお、補正係数の設定方法は、図7のようにマップ
に基づいても良いし、内燃機関の負荷などに応じて演算
により算出されても良い。この補正係数Kにより第2の
変動量を補正する処理が補正手段に相当する。
【0109】尚、本実施例では、差分法を用いて失火判
定するものにおいて第2の変動量により失火を誤検出す
るおそれのある運転状態を、内燃機関の始動後、所定点
火回数(50点火)以内かつ第2の変動量Δωn2×−1が
所定値(失火判定レベル)以上のときとしているが、これ
に限定されるものでない。
【0110】例えば内燃機関の始動後所定時間内は第2
の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態
にあるので、機関始動後所定時間、第2の失火判定手段
により失火判定するようにしても良い。また、他にも機
関始動後の点火回数の代わりに燃料噴射回数としても良
い。
【0111】また、内燃機関の始動後、第2の変動量に
より失火を誤検出するおそれのある期間は、第1の変動
量算出時の機関回転速度と第2の変動量算出時の機関回
転速度とに大きな差があるときである。よって、内燃機
関の回転速度変化が所定値以上になってから、もしくは
内燃機関が始動してから、内燃機関の回転速度変化が所
定値以下となるまで第2の失火判定手段により失火判定
するようにしても良い。また、たとえば、機関始動後、
回転速度がピークになることを検出して、機関始動後、
回転速度がピークとなるまで第2の失火判定手段により
失火判定するようにしても良い。
【0112】他にも機関始動時だけでなく加速後所定期
間内にも第2の変動量により失火を誤判定するおそれが
あるので、このとき、第2の失火判定手段により失火判
定するようにしても良い。ここで加速状態の検出方法と
して、例えば機関回転数の変化量が大きい時に加速初期
状態であると判定するようにしても良いし、スロットル
バルブ開度を検出し、スロットルバルブ開度の変化量が
大きい時に加速初期状態であると判定するようにしても
良い。
【0113】また、このような加速時においても機関始
動後のときと同様に、内燃機関の回転速度変化が所定値
以上になってから、内燃機関の回転速度変化が所定値以
下となるまで第2の失火判定手段により失火判定するよ
うにしても良い。
【0114】また、上記実施例では第1、第2の変動量
として2つの気筒間の回転速度の偏差を求めているが、
これに限られるものでない。例えば2つの気筒間の回転
速度の比でも良いし、2つの気筒間の所定クランク角回
転するのに要した時間の偏差や2つの気筒間の所定クラ
ンク角回転するのに要した時間の比を用いても良い。
【0115】さらに、上記実施例では6気筒内燃機関を
例に挙げているが8気筒や4気筒の内燃機関にも同様に
適用することができる。例えば8気筒内燃機関の場合、
ステップ110にて算出される最終変動量Δωnは、 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-5−ωn-4) として算出すれば良い。また、4気筒内燃機関の場合
は、 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-3−ωn-2) として算出すれば良い。
【0116】本実施例において、回転角センサ5が回転
角度信号出力手段に、図2のステップ100〜ステップ
103が回転速度算出手段に、ステップ108及びステ
ップ110のωn-1−ωnを算出する処理が第1の変動量
算出手段に、ステップ106及びステップ110のω
n-4−ωn-3を算出する処理が第2の変動量算出手段に、
ステップ109にて算出した最終変動量に基づいてステ
ップ110にて失火判定する処理が第1の失火判定手段
に、ステップ108にて算出した最終変動量に基づいて
ステップ110にて失火判定する処理が第2の失火判定
手段に、ステップ104が失火数カウンタにそれぞれ相
当し、機能する。また、ステップ105、ステップ10
7が第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
運転状態にあるか否かを判定する処理に相当する。
【0117】<第2の実施例>第1の実施例では第1の
失火判定手段による失火判定レベルと第2の失火判定手
段による失火判定レベルを同一の判定レベルに設定して
いたが、それぞれ異なる判定レベルを設定し、失火判定
を実施するようにしても良い。
【0118】以下、第2実施例としてこのように判定レ
ベルをそれぞれ設定する例を図8に示すフローチャート
にしたがって説明する。なお、第1の実施例の図2と同
一のステップには同一符号を付して説明を省略する。
【0119】まず、ステップ100乃至ステップ108
は、第1の実施例の図2と同様である。そして、ステッ
プ105またはステップ107で否定判断された時、即
ち第1の失火検出手段にて失火判定可能な時にはステッ
プ109に進み、第1実施例と同様に(1)式に基づい
て最終変動量Δωnを算出する。そして、ステップ21
1にてΔωnと第1の失火判定レベルとを比較する。
【0120】この結果、最終変動量Δωnが第1の失火
判定レベル以上の時には失火が発生していると判断して
ステップ111に進み、以降、図2と同様の処理を行
う。一方、最終変動量Δωnが第1の失火判定レベルよ
り小さい時には失火が発生していないと判断してステッ
プ113に進み、図2と同様の処理を行う。
【0121】また、ステップ107にて第2の変動量Δ
ωn2×−1が第1の失火判定レベルよりも大きければ、
ステップ108へ進み、(3)式に基づいて最終変動量
Δω nを算出する。そして、ステップ210へ進み、
(3)式により算出された最終変動量Δωnと第2の失
火判定レベルとを比較する。
【0122】ここで、第2の失火判定レベルは第1の失
火判定レベルに比べて失火を検出し易いように設定され
ている。つまり、本実施例において、第2の失火検出手
段で失火判定する運転状態は回転速度が上昇している場
合になるので、通常時よりも失火発生時の回転変動が小
さい。よって、通常時の失火判定レベルである第1の判
定レベルよりも小さい第2の判定レベルを設定して失火
検出精度を向上させている。
【0123】ステップ210にて、Δωnが第2の失火
判定レベルよりも大きければ、ステップ111へ進み、
失火が発生したことを示すフラグに1を立ててステップ
112へ進む。ステップ112では、失火カウンタCM
ISをカウントアップ(CMIS=CMIS+1)し、
本ルーチンを終了する。一方、ステップ210にてΔω
nが第2の失火判定レベルよりも小さければ、ステップ
113へ進み、失火が発生してないことを示すためにフ
ラグxMFに0を入力して本ルーチンを終了する。
【0124】このように、第2の失火判定レベルとし
て、第1の失火判定レベルより小さい失火判定レベルを
設けることにより、第2の失火判定手段による失火検出
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の概略構成図。
【図2】第1の実施例の失火検出を行うためのフローチ
ャート。
【図3】第1実施例の最終失火判定処理を行うためのフ
ローチャート。
【図4】内燃機関の始動時において、点火回数とクラン
ク軸の回転角速度との関係を示したタイムチャート。
【図5】第1、第2の変動量から求めた最終変動量Δω
と失火判定レベルとの関係を示したタイムチャート。
【図6】第1の実施例の失火検出処理による最終変動量
Δωと失火判定レベルとの関係を示したタイムチャー
ト。
【図7】第2の変動量に応じた補正係数Kを設定するた
めのマップ。
【図8】第2の実施例の失火検出を行うためのフローチ
ャート。
【符号の説明】
1…内燃機関、5…回転角センサ、9…ECU、12…
警告ランプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G019 CA00 CD09 DC06 GA01 GA05 GA08 GA11 GA16 3G084 AA03 BA13 BA15 BA17 CA01 CA02 CA04 DA04 DA12 DA27 DA28 DA29 EB08 EB12 EB16 EB22 EC02 FA07 FA11 FA20 FA33 FA35 FA38 FA39

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じて
    所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度信
    号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
    号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
    る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
    速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
    る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
    出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
    検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
    基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
    と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
    定を行う第1の失火判定手段と、 前記第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火
    判定手段とを備え、 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
    運転状態にあるとき、前記第2の失火判定手段により失
    火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の変動量算出手段は、前記第1
    の変動量算出手段により設定される第1の変動量より回
    転角360°CA前における爆発行程が連続する2つの
    気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算
    出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づ
    いて第2の変動量を設定することを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関用失火検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の変動量算出手段は、前記第1
    の変動量算出手段により算出される第1の変動量より回
    転角720°CA前における爆発行程が連続する2つの
    気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算
    出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づ
    いて第2の変動量を算出することを特徴とする請求項1
    乃至請求項2に記載の内燃機関用失火検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の変動量算出手段は、各気筒の
    1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除した
    クランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気
    筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出
    し、前記整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差
    を前記整数で除した値を第2の変動量として算出する手
    段であり、 前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第
    2の変動量とに基づいて失火判定することを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関
    用失火検出装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の混合気を燃焼させるために火
    花を発生する点火プラグと、 前記点火プラグの点火回数をカウントする点火数カウン
    タとを備え、 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
    運転状態とは、内燃機関始動後、前記点火数カウンタに
    よりカウントされる点火回数が所定回数になるまでの状
    態であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の変動量により失火を誤検出す
    るおそれのある運転状態とは、前記第2の変動量算出手
    段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2
    の変化量が第1の所定値よりも大きいときであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載
    の内燃機関用失火検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の変動量により失火を誤検出す
    るおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段に
    より算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上の
    ときであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の変動量により失火を誤検出す
    るおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段に
    より算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上と
    なってから前記回転速度算出手段により算出される回転
    速度の変化率が前記第2の所定値より小さい第3の所定
    値以下となるまでの運転状態であることを特徴とする請
    求項7に記載の内燃機関用失火検出装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の失火判定手段は、前記第1の
    変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の判定レベ
    ルよりも大きいときに内燃機関が失火していると判定
    し、 前記第2の失火判定手段は、前記第1の変動量が、第2
    の判定レベルよりも大きいときに内燃機関が失火してい
    ると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項8の
    いずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の失火判定レベルは前記第1
    の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値であること
    を特徴とする請求項9に記載の内燃機関用失火検出装
    置。
  11. 【請求項11】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じ
    て所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度
    信号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
    号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
    る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
    速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
    る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
    出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
    検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
    基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
    と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
    定を行う第1の失火判定手段と、 前記第2の変動量を補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された第2の変動量と、前記第
    1の変動量とに基づいて失火判定を行う第2の失火判定
    手段とを備え、 前記補正手段により補正されていない第2の変動量によ
    り失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるとき、
    前記第2の失火判定手段により失火判定を行うことを特
    徴とする内燃機関用失火検出装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の失火判定手段は、前記第1
    の変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の失火判
    定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定し、 前記第2の失火判定手段は、第1の変動量と、前記補正
    手段により補正された第2の変動量との偏差が、第2の
    失火判定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定
    することを特徴とする請求項11に記載の内燃機関用失
    火検出装置。
  13. 【請求項13】 前記第2の失火判定レベルは前記第1
    の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値であること
    を特徴とする請求項12に記載の内燃機関用失火検出装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第2の変動量算出手段は、前記第
    1の変動量算出手段により設定される第1の変動量より
    回転角360°CA前における爆発行程が連続する2つ
    の気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により
    算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基
    づいて第2の変動量を設定することを特徴とする請求項
    11乃至請求項13に記載の内燃機関用失火検出装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の変動量算出手段は、前記第
    1の変動量算出手段により算出される第1の変動量より
    回転角720°CA前における爆発行程が連続する2つ
    の気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により
    算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基
    づいて第2の変動量を算出することを特徴とする請求項
    11乃至請求項14に記載の内燃機関用失火検出装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の変動量算出手段は、各気筒
    の1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除し
    たクランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた
    気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算
    出し、前記整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏
    差を前記整数で除した値を第2の変動量として算出する
    手段であり、 前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第
    2の変動量とに基づいて判定されることを特徴とする請
    求項11乃至請求項15に記載の内燃機関用失火検出装
    置。
  17. 【請求項17】 内燃機関の運転状態を検出する運転状
    態検出手段を備え、 前記補正手段は、前記運転状態検出手段により検出され
    る内燃機関の運転状態に基づいて前記第2の補正量を補
    正するための補正量を設定し、前記補正量に基づいて前
    記第2の変動量を補正することを特徴とする請求項11
    乃至請求項16のいずれか一つに記載の内燃機関用失火
    検出装置。
  18. 【請求項18】 前記運転状態検出手段により検出され
    る内燃機関の運転状態は、前記回転速度算出手段により
    算出される回転速度の変動量であることを特徴とする請
    求項17に記載の内燃機関用失火検出装置。
  19. 【請求項19】 前記運転状態検出手段により検出され
    る内燃機関の運転状態は、第2の変動量算出手段により
    算出される第2の変動量であることを特徴とする請求項
    18に記載の内燃機関用失火検出装置。
  20. 【請求項20】 内燃機関の混合気を燃焼させるために
    火花を発生する点火プラグと、 前記点火プラグの点火回数をカウントする点火数カウン
    タとを備え、 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
    運転状態とは、内燃機関始動後、前記点火数カウンタに
    よりカウントされる点火回数が所定回数になるまでの状
    態であることを特徴とする請求項11乃至請求項19の
    いずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  21. 【請求項21】 前記第2の変動量により失火を誤検出
    するおそれのある運転状態とは、前記第2の変動量算出
    手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第
    2の変化量が第1の所定値よりも大きいときであること
    を特徴とする請求項11乃至請求項20のいずれか一つ
    に記載の内燃機関用失火検出装置。
  22. 【請求項22】 前記第2の変動量により失火を誤検出
    するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段
    により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上
    のときであること特徴とする請求項11乃至請求項21
    のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。
  23. 【請求項23】 前記第2の変動量により失火を誤検出
    するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段
    により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上
    になってから前記回転速度算出手段により算出される回
    転速度の変化率が前記第2の所定値より小さい第3の所
    定値以下となるまでの状態であることを特徴とする請求
    項22に記載の内燃機関用失火検出装置。
  24. 【請求項24】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じ
    て所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度
    信号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
    号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
    る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
    速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
    る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
    出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
    検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
    基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
    と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
    定を行う第1の失火判定手段と、 前記第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火
    判定手段とを備え、 内燃機関始動後、所定期間は前記第2の失火判定手段に
    より失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検
    出装置。
  25. 【請求項25】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じ
    て所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度
    信号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
    号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
    る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
    速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
    る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
    出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
    検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
    基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
    と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
    定を行う第1の失火判定手段と、 前記第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火
    判定手段とを備え、 内燃機関の加速後所定期間は前記第2の失火判定手段に
    より失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検
    出装置。
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