JP2002047996A - 内燃機関用失火検出装置 - Google Patents
内燃機関用失火検出装置Info
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Abstract
て第1・第2の変動量を算出し、この2つの変動量によ
り失火判定を行うものにおいて、機関始動時や加速時な
どの不等速変化時に第2の変動量の影響により失火と誤
検出することを防止することを目的とする。 【解決手段】 ステップ106では第2の変動量Δωn2
を算出し、ステップ107へ進む。ステップ107では
第2の変動量Δωn2に−1を乗じた値が失火判定レベル
C1より大きいか否かを判定し、小さければステップ1
09へ進み、(1)式により最終変動量Δωnを算出す
る。一方、大きい場合は、ステップ108へ進み、
(3)式のように第1の変動量により最終変動量Δωn
を算出する。ステップ108/109の処理が終わる
と、ステップ110に進み、最終変動量Δωnが失火判
定レベルC1以上であるか否かが判定される。
Description
る失火を検出する内燃機関用失火検出装置に関する。
ものとして、特許第2982381号に開示される技術
が知られている。この公報には、4気筒内燃機関におい
て、爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差
(第1の変動量)と、360°CA前の爆発行程が連続
する2つの気筒間の回転速度偏差(第2の変動量)との
差に基づいて失火判定(以下、360°差分法と記
す。)する技術が開示されている。
する技術として、爆発行程が連続する2つの気筒間の回
転速度偏差(第1の変動量)と、720°CA前の爆発
行程が連続する2つの気筒間の回転速度偏差(第2の変
動量)との差に基づいて失火判定(以下、720°差分
法と記す。)を行うものが知られている。
気筒と、この気筒の360°CA前の気筒とが共に連続
して失火している場合は、失火により第1の変動量にあ
らわれる回転変動が第2の変動量により相殺されるため
に失火を検出できなくなる。
の同一気筒が連続失火している際に、失火による回転変
動が相殺されために失火を検出することができない。
ための技術として、我々は特開平10−54295号公
報に示される技術を提案した。この技術は、例えば8気
筒内燃機関においては、爆発行程が連続する2つの気筒
について、気筒別回転変動量を第1の変動量として算出
するとともに、同一気筒の今回の回転速度と前回の回転
速度との偏差を演算して回転変動量とし、この回転変動
量を気筒数で除した値を第2の変動量として算出し、こ
の第1、第2の2つの変動量の偏差に基づいて失火を判
定することにより上記課題を解決している。
の従来の技術においても、第1の変動量と第2の変動量
とに基づいて失火を判定する、いわゆる差分法を用いて
いるため、エンジン始動時や急加速時などの回転速度の
上昇率が始めは大きく、その後小さくなる場合は失火を
誤判定してしまう虞がある。
°差分法にて失火検出する場合を例にあげると、図4に
おいて、第1の変動量は「ωn-1−ωn」となり、360
°差分法での第2の変動量は「ωn-4−ωn-3」となる。
なお、ωnは今回の失火判定気筒nの回転速度、ωn-iは
失火判定気筒nのi回前の失火判定気筒をあらわす。
ンジン回転速度の上昇率が大きく、その後上昇率が小さ
くなるような運転状態では、第2の変動量「ωn-4−ω
n-3」が第1の変動量「ωn-1−ωn」に比べて大きくな
るために、第1の変動量と第2の変動量との差(以下、
最終変動量Δωという)が大きくなってしまう。
の変動量、他の差分法における第2の変動量においても
同様に生じる課題である。
ど、回転速度の変化率が始めは大きく、その後小さくな
る運転状態では、第2の変動量の影響により最終変動量
Δωが大きくなってしまう。よって、上記従来技術では
最終変動量Δωが失火を判定するための判定レベル(図
中A)を越え、失火が発生していないにも関わらず失火
であると誤判定する虞がある。
速時のようにエンジン回転速度の上昇率が始めは大き
く、その後小さくなる運転状態でも失火を誤検出するこ
とのない内燃機関用失火検出装置を提供することを目的
とする。
に、請求項1の発明によれば、連続する2つの気筒間の
回転速度に基づいて第1の変動量を算出する第1の変動
量算出手段と、2つの気筒間の回転速度に基づいて第2
の変動量を算出する第2の変動量算出手段とにより失火
を判定する第1の失火判定手段と、第1の変動量に基づ
いて失火判定を行う第2の失火判定手段とを備え、第2
の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態
にあるとき、第2の失火判定手段により失火判定を行
う。
出するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変
動量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段によ
り失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始
めは大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変
動量の影響を受けずに失火判定を行うことができ、失火
の誤検出を防止することができる。
続する気筒間の回転速度の偏差、連続する気筒間の回転
速度の比、連続する気筒間の所定回転に要した時間の偏
差、連続する気筒間の所定回転に要した時間の比を含む
ものである。
つの気筒間の回転速度の偏差、2つの気筒間の回転速度
の比、2つの気筒間の所定回転に要した時間の偏差、2
つの気筒間の所定回転に要した時間の比を含むものであ
る。
の内燃機関用失火検出装置において、第2の変動量算出
手段は、第1の変動量より回転角360°CA前におけ
る爆発行程が連続する2つの気筒間の回転速度を回転速
度算出手段により算出し、連続する2つの気筒間の回転
速度偏差に基づいて第2の変動量を設定する。
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
求項2に記載の内燃機関用失火検出装置において、第2
の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角720°
CA前における爆発行程が連続する2つの気筒間の回転
速度を回転速度算出手段により算出し、連続する2つの
気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量を算出す
る。
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
求項3のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、第2の変動量算出手段は、各気筒の1燃焼サ
イクルに要するクランク角度を気筒数で除したクランク
角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒間の回
転速度を回転速度算出手段により算出し、整数倍だけ離
れた2つの気筒間の回転速度偏差をこの整数で除した値
を設定する手段であり、第2の失火判定手段は、第1の
変動量算出手段と第2の変動量算出手段とに基づいて判
定される。
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
求項4のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、内燃機関始動後、点火数カウンタによりカウ
ントされる点火回数が所定回数になるまで第2の失火判
定手段により失火を判定する。
検出するおそれのある内燃機関始動後の所定期間内は、
第2の失火判定手段で失火を検出するので、失火の誤検
出を防止することができる。
求項5のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、第2の失火判定は、第2の変動量算出手段に
より内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2の変
化量が第1の所定値よりも大きいときに行われる。
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
求項5のいずれか一つの内燃機関用失火検出装置におい
て、第2の失火判定は、回転速度算出手段により算出さ
れる回転速度の変化率が第2の所定値以上のときに開始
される。
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
の内燃機関用失火検出装置において、回転速度算出手段
により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上
となってから前記第2の所定値より小さい第3の所定値
以下となるまで第2の失火判定手段により失火が判定さ
れ、その後は第1の失火判定手段により失火が判定され
る。
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火を判定するので、このような運転状態に
おける失火の誤判定を防止することができる。
判定手段により失火を判定するので判定精度を向上させ
ることができる。
求項8のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置
において、第1の失火判定手段は、第1の変動量と第2
の変動量との偏差が、第1の判定レベルよりも大きいと
きに内燃機関が失火していると判定し、第2の失火判定
手段は、第1の変動量が、第2の判定レベルよりも大き
いときに内燃機関が失火していると判定する。
おいて、それぞれの失火判定レベルを設定するので、精
度よく失火を検出することができる。
定レベルは第1の失火判定レベルよりも失火を検出し易
い値とする。つまり、第2の失火判定手段により失火判
定を実施する場合、機関回転速度が上昇している状態に
あるので、失火による回転速度の低下があらわれにくく
なる。
い値とすることにより、第2の失火判定手段による失火
検出精度を向上させることができる。
の気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算出する
第1の変動量算出手段と、連続する2つの気筒間の回転
速度に基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算
出手段とにより失火を判定する第1の失火判定手段と、
補正手段により第2の変動量を補正し、補正された第2
の変動量と、第1の変動量とから失火を判定する第2の
失火判定手段とを備ええ、第2の変動量により失火を誤
検出するおそれのある運転状態にあるとき、第2の失火
判定手段により失火判定を行う。
機関の回転速度の変化率が始めは大きく、その後小さく
なる運転状態でも、第2の変動量を補正した値を用いて
第2の失火判定手段により失火判定を行うので、第2の
変動量の影響を受けずに失火を誤検出することを防止す
ることができる。
記載の内燃機関用失火検出装置において、第1の失火判
定手段は、第1の変動量と前記第2の変動量との偏差
が、第1の判定レベルよりも大きいときに失火が生じた
と判定し、第2の失火判定手段は、第1の変動量と補正
された第2の変動量との偏差が、第2の判定レベルより
も大きいときに失火が生じたと判定する。
それぞれの失火判定レベルを設定することができるの
で、精度よく失火を検出することができる。
記載の内燃機関用失火検出装置において、失火判定レベ
ル設定手段は、第1の失火判定レベルよりも失火を検出
し易い値に第2の失火判定レベルを設定する。
機関の回転速度の変化率が大きい時には第2の失火判定
手段により失火判定を行うが、このときには失火判定レ
ベルが第1の失火判定レベルより小さい第2の失火判定
レベルに設定されるので、回転変動量の出にくい内燃機
関の回転速度の変化率が大きい運転状態において、失火
判定の精度を向上することができる。
至請求項13に記載の内燃機関用失火検出手段におい
て、第2の変動量算出手段は、第1の変動量よりも回転
角360°CA前における爆発行程が連続する2つの気
筒間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続
する2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動
量を設定する。
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
至請求項14に記載の内燃機関用失火検出装置におい
て、第2の変動量算出手段は、第1の変動量より回転角
720°CA前における爆発行程が連続する2つの気筒
間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、連続す
る2つの気筒間の回転速度偏差に基づいて第2の変動量
を算出する。
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
至請求項15のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検
出装置において、第2の変動量算出手段は、各気筒の1
燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除したク
ランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気筒
間の回転速度を回転速度算出手段により算出し、整数倍
だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差をこの整数で除
した値を設定する手段であり、第2の失火判定手段は、
第1の変動量算出手段と第2の変動量算出手段とに基づ
いて判定される。
するものにおいても、第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態にあるときには、第1の変動
量に基づいて失火判定を行う第2の失火判定手段により
失火判定を行うので、内燃機関の回転速度上昇率が始め
は大きく、その後小さくなる運転状態でも、第2の変動
量の影響を受けずに失火判定を行うことができるので、
失火の誤検出を防止することができる。
至請求項16のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検
出装置において、補正手段は内燃機関の運転状態に基づ
いて第2の変動量を補正するための補正量を設定し、補
正量に基づいて第2の変動量を補正する。
応じて第2の変動量に対する補正量を設定することがで
きるので、第2の失火判定手段による失火判定の精度を
向上させることができる。
記載の内燃機関用失火検出装置において、運転状態検出
手段により検出される内燃機関の運転状態は、回転速度
算出手段により算出される回転速度の変動量である。
に応じて第2の変動量を補正する補正量が設定されるの
で、第2の失火判定手段による失火判定の精度を向上す
ることができる。
記載の内燃機関用失火検出装置において、運転状態検出
手段により検出される内燃機関の運転状態は、第2の変
動量算出手段により算出される第2の変動量である。
2の変動量を補正する補正量が設定されるので、第2の
失火判定手段による失火判定の精度を向上することがで
きる請求項20の発明によれば、請求項11乃至請求項
19のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置に
おいて、内燃機関始動後、点火数カウンタによりカウン
トされる点火回数が所定回数になるまで第2の失火判定
手段により失火を判定する。
を誤検出するおそれのある内燃機関始動後の所定期間内
は、第2の失火判定手段で失火を検出するので、失火の
誤検出を防止することができる。
至請求項20のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検
出装置において、第2の失火判定は、第2の変動量算出
手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第
2の変化量が第1の所定値よりも大きいときに行われ
る。
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
至請求項21のいずれか一つの内燃機関用失火検出装置
において、第2の失火判定は、回転速度算出手段により
算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上のとき
に開始される。
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火判定を行うので、このような運転状態で
の失火の誤検出を防止することができる。
至請求項22に記載の内燃機関用失火検出装置におい
て、回転速度算出手段により算出される回転速度の変化
率が第2の所定値以上となってから前記第2の所定値よ
り小さい第3の所定値以下となるまで第2の失火判定手
段により失火が判定され、その後は第1の失火判定手段
により失火が判定される。
期などの回転速度の不等速変化時には、第2の失火判定
手段により失火を判定するので、このような運転状態に
おける失火の誤判定を防止することができる。
判定手段により失火を判定するので判定精度を向上させ
ることができる。
後、所定期間は第2の失火判定手段により失火判定を行
う。これにより、第2の変動量による失火誤判定を防止
することができる。
速後所定期間は第2の失火判定手段により失火判定を行
う。これにより、第2の変動量による失火誤判定を防止
することができる。
ある第1実施例を示す。図1は、本発明の実施例におけ
る装置の概略構成図である。
気筒毎にV字型に配設された内燃機関(V型6気筒内燃
機関)であり、2は図示しないエアクリーナから導入さ
れた吸入空気を内燃機関1内に導く吸気管である。3は
吸気管2内の圧力を検出する吸気圧力センサであり、吸
気管圧センサ3の検出信号は後述する電子制御装置9に
入力される。
配設され、所定クランク角毎に信号を出力して、内燃機
関1の回転速度Neを求めるための回転角センサであ
り、360°CA(クランク角)で一回転する。6は同じ
くディストリビュータ7に内蔵され、気筒を判別するた
めの信号を出力する基準位置センサであり、720°C
Aで一回転する。この基準位置センサは、例えば第1気
筒のピストン13がもっとも上に来た時点毎(上死点:
#1TDC)に信号を出力する。なお、回転角度センサ
5、基準位置センサ6からの検出信号も後述する電子制
御装置9に入力される。
却水の温度を検出する水温センサであり、水温センサ8
からの検出信号も後述する電子制御装置に入力される。
9は上記各センサおよび図示しないセンサからの検出信
号に基づいて燃料系および点火系の最適な制御量を演算
し、インジェクタ10およびイグナイタ11等を的確に
制御するための制御信号を出力する公知の電子制御装置
(以下、ECUという)である。
けて、点火コイル(図示せず)はディストリビュータ7を
介して各気筒毎に設けられている点火プラグ(図示せず)
に高電圧を供給する。点火プラグはこの高電圧により混
合気を燃焼させるための火花を発生する。
PU9a、制御プログラムおよび演算に必要な制御定数
を記憶しておくための読み出し専用のROM9b、上記
CPU9a動作中に演算データを一時記憶するためのR
AM9c、CPU9aの非動作中に演算データを記憶す
るためのバックアップRAM9dおよびECU9外部か
らの信号を入出力するためのI/Oポート9eにより構
成されている。
生等の何らかの異常が発生していると判断されたとき
に、内燃機関の異常を運転者等に知らせるための警告ラ
ンプである。14は排気管、15は排気ガス中の酸素濃
度を検出するための空燃比センサである。
する。本実施例においてECU9は第1の失火判定手段
と第2の失火判定手段とを備えている。第1の失火判定
手段は360°差分法、720°差分法等のいわゆる差
分法による失火判定手段であり、第2の失火判定手段は
連続する2つの気筒間の回転速度に基づいて算出された
第1の変動量により失火を判定する手段である。
の回転速度に基づいて算出された第1の変動量とこの第
1の変動量に含まれる誤差を補正するための補正項であ
る第2の変動量とにより失火を判定する方法である。
2つの気筒間の回転速度の偏差から求められるが(例え
ば、ωn-1−ωn)、各気筒の回転速度はクランク軸に設
けられた回転角センサ5の検出信号から演算される。な
お、ωnは今回の失火判定気筒nの回転速度を、ωn-iは
i回前の失火判定気筒を示す。
や取り付け誤差(以下、回転角センサ5の公差という)
により内燃機関が一定の回転速度で運転されていても第
1の変動量Δωnが大きな値をとることがある。さら
に、内燃機関の減速運転時には第1の変動量Δωnが大
きくなり、これらの要因が重なると失火が発生していな
いにもかかわらず失火と誤判定する可能性がある。
に、例えば360°差分法では、回転角センサ5の同一
の歯で回転速度が検出されることになる360°CA前
の気筒間の回転速度偏差を第2の変動量(6気筒内燃機
関の場合、ωn-4−ωn-3)として算出し、この第1の変
動量と第2の変動量とに基づいて、例えばこれらの偏差
(Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-4−ωn-3))が所定
の失火判定値より大きい時失火が発生していると判定す
るようにしている。この360°差分法では、回転角セ
ンサ5の公差だけでなく加減速時の第1の変動量の検出
誤差も同時に補正できるという効果がある。
同一気筒の今回の回転速度と前回の回転速度との偏差を
気筒数で除算(例えば6気筒内燃機関の場合、(ωn-7
−ωn -1)/6)することにより演算し、第1の変動量
と第2の変動量とに基づいて、例えばこれらの偏差(Δ
ωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-7−ωn-1)/6)が所定
の失火判定値より大きい時失火が発生していると判定す
るものもある。この場合、内燃機関減速時の第1の変動
量の検出誤差を補正することはできるが、回転角センサ
5の誤差は補正できないので、回転角センサ5の誤差を
補正するための公差学習をすると良い。
判定する場合、内燃機関の回転速度上昇率が始めは大き
く、その後小さくなる運転状態、例えば内燃機関始動後
所定期間や加速初期には第2の変動量が失火判定に悪影
響を及ぼす。例えば、上述した360°差分法の場合、
第1の変動量(ωn-1−ωn)より第2の変動量(−(ω
n-4−ωn-3))の方が大きな値となり、この結果最終変
動量Δωnの値が失火判定値より大きくなるおそれがあ
る。
内燃機関の回転速度上昇率が始めは大きく、その後小さ
くなる運転状態では、連続する2つの気筒間の回転速度
に基づいて算出された第1の変動量により失火を判定す
る第2の失火判定手段により失火判定するようにしてい
る。
は第2の失火検出手段により失火が判定されるとカウン
タをカウントアップする。そして、失火判定タイミング
においてカウンタが最終的な失火判定レベルを越えてい
れば、失火と判定するようにしている。
の影響を考慮して、例えば、400点火毎としても良い
し、エミッションの悪化を考慮して1000点火毎とし
ても良い。また、2つの判定タイミングを組み合わせて
も良い。
置処理の一例を図2に示すフローチャートを用いて説明
する。ここでは説明を簡略化するため、第1の失火検出
手段として6気筒の内燃機関において360°差分法に
よる失火検出方法を用いた場合について説明する。
時刻と今回の割り込み時刻との偏差から例えばクランク
軸が30°CA回転するのに要した時間T30(i)を
算出し、ステップ101へ進む。ステップ101では、
今回の割り込みタイミングが上死点位置であるか否かを
判定する。ここで、上死点位置ではないと判定される
と、そのまま本ルーチンを終了する。一方、上死点位置
であると判定されると割込み要求をみたし、ステップ1
02へ進む。
算出したクランク軸が30°CA回転するのに要した時
間T30(i)と、前回求めた時間T30(i−1)、
前々回求めた時間T30(i−2)、および3回前に求
めたT30(i−3)の4回の時間を累計することによ
りクランク軸が120°CA回転するのに要する時間T
120(i)を算出し、ステップ103へ進む。ステッ
プ103ではクランク角120°CA間の平均回転速度
ωnを算出する。詳しくは、ステップ102で求めたT
120(i)の逆数を平均回転速度ωnとしステップ1
04へ進む。
ルーチン処理を行った点火回数を計測するカウンタCI
Gをカウントアップし、ステップ105へ進む。ステッ
プ105では、エンジン始動後所定期間内か否かを判定
すべく、カウンタCIGが50以下か否かを判定する。
ここでCIGの値が50より大きい、つまり機関始動
後、50点火を経過していると判定した場合には、ステ
ップ109に進み、下記の(1)式により最終変動量Δ
ωnを算出し、ステップ110へ進む。
n-4−ωn-3)が第2の変動量に相当する。また、このス
テップ109にて算出された最終変動量Δωnに基づい
て失火判定する処理が第1の失火判定手段に相当する。
0以下、つまり始動後点火回数が50点火以下であると
判定されると、ステップ106へ進む。ステップ106
では第2の変動量Δωn2を算出し、ステップ107へ進
む。第2の変動量Δωn2は、次式で表される。
悪影響を及ぼすか否かを、第2の変動量Δωn2に−1を
乗じた値が失火判定レベルC1より大きいか否かにより
判定する。第2の変動量Δωn2に基づいて算出した値が
失火判定レベルC1よりも小さければ第2の変動量Δω
n2が失火判定に悪影響を及ぼさない、逆に失火判定精度
を向上させると判断し、ステップ109へ進み、Δωn
を(1)式に基づいて算出し、ステップ110へ進む。
基づいて算出された値が失火判定レベルC1よりも大き
い場合は、第2の変動量Δωn2が失火判定に悪影響を及
ぼすと判断し、ステップ108へ進む。ステップ108
では最終変動量Δωnを次式(3)に示すように第1の
変動量のみで算出する。
nに基づいて失火判定する処理が第2の失火判定手段に
相当する。
終わると、ステップ110に進み最終変動量Δωn が失
火判定レベルC1以上であるか否かが判定される。最終
変動量Δωn が判定レベルC1以上であると判定される
と、今回判定された気筒に失火が発生したと判断し、ス
テップ111に進む。
表すフラグxMFに1をセットし、ステップ112へ進
む。ステップ112では失火した回数をカウントする失
火カウンタCMISをカウントアップし、本ルーチンを
終了する。一方、ステップ110で失火判定レベルC1
以下であると判定されると、ステップ113へ進み失火
フラグxMFをクリアし本ルーチンを終了する。
火を判定する処理について説明する。
り込みタイミングが各気筒の上死点位置であるか否かを
判定する。ここで、上死点位置では判定されるとそのま
ま本ルーチンを終了する。一方、上死点位置であると判
定されると、ステップ201に進む。
第2のカウンタCIG2をカウントアップし、ステップ
202に進む。ステップ202では第2のカウンタCI
G2の値が400以上か否かを判定する。ここでカウン
ト値が400未満の場合にはそのまま本ルーチンを終了
する。カウント値が400以上の場合には、最終的に失
火が発生しているか否かを判定するためにステップ20
3に進む。
2にて失火カウンタCMISのカウント値が最終失火判
定レベル以上であるか否かを判定する。ここで最終失火
判定レベルは400以下の任意の値であり、例えば点火
回数に対して1割の失火が発生しているとき、最終的に
失火と判定したい時には最終失火判定レベルを40とす
れば良い。
ップ204で失火と判定する。例えば最終失火判定フラ
グを1とする等の処理を行う。その後、ステップ205
で警告ランプ12を点灯させ、ステップ206に進む。
一方、ステップ203にて否定判断されると最終的に失
火が発生していないと判断して、ステップ204、ステ
ップ205をスキップしてステップ206に進む。
備え、第2のカウンタCIG2の値を0にし(クリア
し)、ステップ207では失火カウンタCMISの値を
0にして(クリアして)本ルーチンを終了する。
実施例では400点火毎に最終失火判定をしているが、
これに限られることはなく、例えば1000点火毎とし
てもよい。
ャートにより、また、本実施例の失火判定を図6のタイ
ムチャートにしたがって説明する。なお、図5、図6は
内燃機関始動後の経過時間に対する最終変動量Δωnを
示した図である。これらの図において、実線は失火判定
レベルを示し、黒点は点火タイミングを示している。
昇率が始め大きく、その後小さくなるため、図5の従来
技術のように差分法(式(1))により最終変動量Δω
nを求めると、第1の変動量がマイナスの値であって
も、第2の変動量が第1の変動量よりマイナス側に大き
ければ大きいほど最終変動量Δωnはプラス側の値とし
て現れる。このため失火が発生していないにも関わら
ず、最終変動量Δωnが失火判定レベルを越えてしまう
ことがあった。
が始め大きく、その後小さくなるまでの期間は(3)式
に基づいて最終変動量Δωnを求めることにより、この
ような運転状態であっても図6に示すように失火非発生
時に最終変動量Δωnが失火判定レベルを越えること無
く失火の誤検出を防止することができる。
図2のフローチャートのステップ109において360
°差分法により最終変動量Δωnを算出する例だけを説
明したが、同時にステップ109にて720°差分法、
他の差分法によりそれぞれ最終変動量Δωnを算出し、
それぞれの差分法により算出された最終変動量Δωnと
失火判定値とを比較し、いずれかの最終変動量Δωnの
一つでも失火判定値より大きい場合、失火が発生してい
ると判断し、ステップ111に進むようにしても良い。
分法では次式により最終変動量Δωnが算出される。
次式により最終変動量Δωnが算出される。
初期などの回転速度の不等速変化時には第2の失火判定
手段により失火を判定するようにしているが、このよう
な運転状態において第2の変動量を補正し、第1の変動
量と補正された第2の変動量とに基づいて失火判定する
ようにしてもよい。
テップ108にて用いられた(3)式の代わりに、次式
を用いて最終変動量Δωnを算出するようにすれば良
い。
2の変動量に応じて設定される。本実施例では第2の変
動量Δωn2(=ωn-4−ωn-3)がマイナス側に大きくな
るほど、Kの値が1から0に近づく方向に設定される。
数を設定することで運転状態に応じた最終変動量Δωn
を算出することができ、精度良く失火検出を実施でき
る。なお、補正係数の設定方法は、図7のようにマップ
に基づいても良いし、内燃機関の負荷などに応じて演算
により算出されても良い。この補正係数Kにより第2の
変動量を補正する処理が補正手段に相当する。
定するものにおいて第2の変動量により失火を誤検出す
るおそれのある運転状態を、内燃機関の始動後、所定点
火回数(50点火)以内かつ第2の変動量Δωn2×−1が
所定値(失火判定レベル)以上のときとしているが、これ
に限定されるものでない。
の変動量により失火を誤検出するおそれのある運転状態
にあるので、機関始動後所定時間、第2の失火判定手段
により失火判定するようにしても良い。また、他にも機
関始動後の点火回数の代わりに燃料噴射回数としても良
い。
より失火を誤検出するおそれのある期間は、第1の変動
量算出時の機関回転速度と第2の変動量算出時の機関回
転速度とに大きな差があるときである。よって、内燃機
関の回転速度変化が所定値以上になってから、もしくは
内燃機関が始動してから、内燃機関の回転速度変化が所
定値以下となるまで第2の失火判定手段により失火判定
するようにしても良い。また、たとえば、機関始動後、
回転速度がピークになることを検出して、機関始動後、
回転速度がピークとなるまで第2の失火判定手段により
失火判定するようにしても良い。
間内にも第2の変動量により失火を誤判定するおそれが
あるので、このとき、第2の失火判定手段により失火判
定するようにしても良い。ここで加速状態の検出方法と
して、例えば機関回転数の変化量が大きい時に加速初期
状態であると判定するようにしても良いし、スロットル
バルブ開度を検出し、スロットルバルブ開度の変化量が
大きい時に加速初期状態であると判定するようにしても
良い。
動後のときと同様に、内燃機関の回転速度変化が所定値
以上になってから、内燃機関の回転速度変化が所定値以
下となるまで第2の失火判定手段により失火判定するよ
うにしても良い。
として2つの気筒間の回転速度の偏差を求めているが、
これに限られるものでない。例えば2つの気筒間の回転
速度の比でも良いし、2つの気筒間の所定クランク角回
転するのに要した時間の偏差や2つの気筒間の所定クラ
ンク角回転するのに要した時間の比を用いても良い。
例に挙げているが8気筒や4気筒の内燃機関にも同様に
適用することができる。例えば8気筒内燃機関の場合、
ステップ110にて算出される最終変動量Δωnは、 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-5−ωn-4) として算出すれば良い。また、4気筒内燃機関の場合
は、 Δωn=(ωn-1−ωn)−(ωn-3−ωn-2) として算出すれば良い。
角度信号出力手段に、図2のステップ100〜ステップ
103が回転速度算出手段に、ステップ108及びステ
ップ110のωn-1−ωnを算出する処理が第1の変動量
算出手段に、ステップ106及びステップ110のω
n-4−ωn-3を算出する処理が第2の変動量算出手段に、
ステップ109にて算出した最終変動量に基づいてステ
ップ110にて失火判定する処理が第1の失火判定手段
に、ステップ108にて算出した最終変動量に基づいて
ステップ110にて失火判定する処理が第2の失火判定
手段に、ステップ104が失火数カウンタにそれぞれ相
当し、機能する。また、ステップ105、ステップ10
7が第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
運転状態にあるか否かを判定する処理に相当する。
失火判定手段による失火判定レベルと第2の失火判定手
段による失火判定レベルを同一の判定レベルに設定して
いたが、それぞれ異なる判定レベルを設定し、失火判定
を実施するようにしても良い。
ベルをそれぞれ設定する例を図8に示すフローチャート
にしたがって説明する。なお、第1の実施例の図2と同
一のステップには同一符号を付して説明を省略する。
は、第1の実施例の図2と同様である。そして、ステッ
プ105またはステップ107で否定判断された時、即
ち第1の失火検出手段にて失火判定可能な時にはステッ
プ109に進み、第1実施例と同様に(1)式に基づい
て最終変動量Δωnを算出する。そして、ステップ21
1にてΔωnと第1の失火判定レベルとを比較する。
判定レベル以上の時には失火が発生していると判断して
ステップ111に進み、以降、図2と同様の処理を行
う。一方、最終変動量Δωnが第1の失火判定レベルよ
り小さい時には失火が発生していないと判断してステッ
プ113に進み、図2と同様の処理を行う。
ωn2×−1が第1の失火判定レベルよりも大きければ、
ステップ108へ進み、(3)式に基づいて最終変動量
Δω nを算出する。そして、ステップ210へ進み、
(3)式により算出された最終変動量Δωnと第2の失
火判定レベルとを比較する。
火判定レベルに比べて失火を検出し易いように設定され
ている。つまり、本実施例において、第2の失火検出手
段で失火判定する運転状態は回転速度が上昇している場
合になるので、通常時よりも失火発生時の回転変動が小
さい。よって、通常時の失火判定レベルである第1の判
定レベルよりも小さい第2の判定レベルを設定して失火
検出精度を向上させている。
判定レベルよりも大きければ、ステップ111へ進み、
失火が発生したことを示すフラグに1を立ててステップ
112へ進む。ステップ112では、失火カウンタCM
ISをカウントアップ(CMIS=CMIS+1)し、
本ルーチンを終了する。一方、ステップ210にてΔω
nが第2の失火判定レベルよりも小さければ、ステップ
113へ進み、失火が発生してないことを示すためにフ
ラグxMFに0を入力して本ルーチンを終了する。
て、第1の失火判定レベルより小さい失火判定レベルを
設けることにより、第2の失火判定手段による失火検出
精度を向上させることができる。
ャート。
ローチャート。
ク軸の回転角速度との関係を示したタイムチャート。
と失火判定レベルとの関係を示したタイムチャート。
Δωと失火判定レベルとの関係を示したタイムチャー
ト。
めのマップ。
ャート。
警告ランプ。
Claims (25)
- 【請求項1】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じて
所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度信
号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
定を行う第1の失火判定手段と、 前記第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火
判定手段とを備え、 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
運転状態にあるとき、前記第2の失火判定手段により失
火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検出装
置。 - 【請求項2】 前記第2の変動量算出手段は、前記第1
の変動量算出手段により設定される第1の変動量より回
転角360°CA前における爆発行程が連続する2つの
気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算
出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づ
いて第2の変動量を設定することを特徴とする請求項1
に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項3】 前記第2の変動量算出手段は、前記第1
の変動量算出手段により算出される第1の変動量より回
転角720°CA前における爆発行程が連続する2つの
気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算
出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基づ
いて第2の変動量を算出することを特徴とする請求項1
乃至請求項2に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項4】 前記第2の変動量算出手段は、各気筒の
1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除した
クランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた気
筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算出
し、前記整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏差
を前記整数で除した値を第2の変動量として算出する手
段であり、 前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第
2の変動量とに基づいて失火判定することを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関
用失火検出装置。 - 【請求項5】 内燃機関の混合気を燃焼させるために火
花を発生する点火プラグと、 前記点火プラグの点火回数をカウントする点火数カウン
タとを備え、 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
運転状態とは、内燃機関始動後、前記点火数カウンタに
よりカウントされる点火回数が所定回数になるまでの状
態であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項6】 前記第2の変動量により失火を誤検出す
るおそれのある運転状態とは、前記第2の変動量算出手
段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第2
の変化量が第1の所定値よりも大きいときであることを
特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載
の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項7】 前記第2の変動量により失火を誤検出す
るおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段に
より算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上の
ときであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
ずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項8】 前記第2の変動量により失火を誤検出す
るおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段に
より算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上と
なってから前記回転速度算出手段により算出される回転
速度の変化率が前記第2の所定値より小さい第3の所定
値以下となるまでの運転状態であることを特徴とする請
求項7に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項9】 前記第1の失火判定手段は、前記第1の
変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の判定レベ
ルよりも大きいときに内燃機関が失火していると判定
し、 前記第2の失火判定手段は、前記第1の変動量が、第2
の判定レベルよりも大きいときに内燃機関が失火してい
ると判定することを特徴とする請求項1乃至請求項8の
いずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項10】 前記第2の失火判定レベルは前記第1
の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値であること
を特徴とする請求項9に記載の内燃機関用失火検出装
置。 - 【請求項11】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じ
て所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度
信号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
定を行う第1の失火判定手段と、 前記第2の変動量を補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された第2の変動量と、前記第
1の変動量とに基づいて失火判定を行う第2の失火判定
手段とを備え、 前記補正手段により補正されていない第2の変動量によ
り失火を誤検出するおそれのある運転状態にあるとき、
前記第2の失火判定手段により失火判定を行うことを特
徴とする内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項12】 前記第1の失火判定手段は、前記第1
の変動量と前記第2の変動量との偏差が、第1の失火判
定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定し、 前記第2の失火判定手段は、第1の変動量と、前記補正
手段により補正された第2の変動量との偏差が、第2の
失火判定レベルよりも大きいときに失火が生じたと判定
することを特徴とする請求項11に記載の内燃機関用失
火検出装置。 - 【請求項13】 前記第2の失火判定レベルは前記第1
の失火判定レベルよりも失火を検出し易い値であること
を特徴とする請求項12に記載の内燃機関用失火検出装
置。 - 【請求項14】 前記第2の変動量算出手段は、前記第
1の変動量算出手段により設定される第1の変動量より
回転角360°CA前における爆発行程が連続する2つ
の気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により
算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基
づいて第2の変動量を設定することを特徴とする請求項
11乃至請求項13に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項15】 前記第2の変動量算出手段は、前記第
1の変動量算出手段により算出される第1の変動量より
回転角720°CA前における爆発行程が連続する2つ
の気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により
算出し、前記連続する2つの気筒間の回転速度偏差に基
づいて第2の変動量を算出することを特徴とする請求項
11乃至請求項14に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項16】 前記第2の変動量算出手段は、各気筒
の1燃焼サイクルに要するクランク角度を気筒数で除し
たクランク角度を最小単位とし、その整数倍だけ離れた
気筒間の前記回転速度を前記回転速度算出手段により算
出し、前記整数倍だけ離れた2つの気筒間の回転速度偏
差を前記整数で除した値を第2の変動量として算出する
手段であり、 前記第1の失火判定手段は、前記第1の変動量と前記第
2の変動量とに基づいて判定されることを特徴とする請
求項11乃至請求項15に記載の内燃機関用失火検出装
置。 - 【請求項17】 内燃機関の運転状態を検出する運転状
態検出手段を備え、 前記補正手段は、前記運転状態検出手段により検出され
る内燃機関の運転状態に基づいて前記第2の補正量を補
正するための補正量を設定し、前記補正量に基づいて前
記第2の変動量を補正することを特徴とする請求項11
乃至請求項16のいずれか一つに記載の内燃機関用失火
検出装置。 - 【請求項18】 前記運転状態検出手段により検出され
る内燃機関の運転状態は、前記回転速度算出手段により
算出される回転速度の変動量であることを特徴とする請
求項17に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項19】 前記運転状態検出手段により検出され
る内燃機関の運転状態は、第2の変動量算出手段により
算出される第2の変動量であることを特徴とする請求項
18に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項20】 内燃機関の混合気を燃焼させるために
火花を発生する点火プラグと、 前記点火プラグの点火回数をカウントする点火数カウン
タとを備え、 前記第2の変動量により失火を誤検出するおそれのある
運転状態とは、内燃機関始動後、前記点火数カウンタに
よりカウントされる点火回数が所定回数になるまでの状
態であることを特徴とする請求項11乃至請求項19の
いずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項21】 前記第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態とは、前記第2の変動量算出
手段により内燃機関の回転速度に基づいて算出される第
2の変化量が第1の所定値よりも大きいときであること
を特徴とする請求項11乃至請求項20のいずれか一つ
に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項22】 前記第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段
により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上
のときであること特徴とする請求項11乃至請求項21
のいずれか一つに記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項23】 前記第2の変動量により失火を誤検出
するおそれのある運転状態とは、前記回転速度算出手段
により算出される回転速度の変化率が第2の所定値以上
になってから前記回転速度算出手段により算出される回
転速度の変化率が前記第2の所定値より小さい第3の所
定値以下となるまでの状態であることを特徴とする請求
項22に記載の内燃機関用失火検出装置。 - 【請求項24】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じ
て所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度
信号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
定を行う第1の失火判定手段と、 前記第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火
判定手段とを備え、 内燃機関始動後、所定期間は前記第2の失火判定手段に
より失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検
出装置。 - 【請求項25】 多気筒内燃機関の出力軸の回転に応じ
て所定の回転角度毎に回転角度信号を出力する回転角度
信号出力手段と、 前記回転角度信号出力手段により出力される回転角度信
号に基づいて内燃機関出力軸の気筒別回転速度を算出す
る回転速度算出手段と、 内燃機関の爆発行程が連続する2つの気筒間の前記回転
速度を前記回転速度算出手段により算出し、前記連続す
る2つの気筒間の回転速度に基づいて第1の変動量を算
出する第1の変動量算出手段と、 内燃機関の2つの気筒間の前記回転速度を前記回転速度
検出手段により検出し、前記2つの気筒間の回転速度に
基づいて第2の変動量を算出する第2の変動量算出手段
と、 前記第1の変動量と前記第2の変動量に基づいて失火判
定を行う第1の失火判定手段と、 前記第1の変動量に基づいて失火判定を行う第2の失火
判定手段とを備え、 内燃機関の加速後所定期間は前記第2の失火判定手段に
より失火判定を行うことを特徴とする内燃機関用失火検
出装置。
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