JPH051017Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の属する技術分野 本考案はデイスクケースに係り、特にケーシン
グ内に回動自在に配設したデイスクを非動作時に
常に一方に偏倚させ作動時にこれを強制的に解除
出来るようにしたデイスクケースに関する。

従来技術 従来から可撓性磁気円盤等をカートリツジ内に
回動自在に収納させたフロツピーデイスク用カー
トリツジが知られている。この様なカートリツジ
ではカートリツジ内に収納したフロツピーデイス
クより信号を読み出し又は記録するためのヘツド
等のピツクアツプを対接するピツクアツプ透孔を
設けたものが知られている。

この様なピツクアツプ透孔からカートリツジ内
に塵埃の侵入を防止するために非動作時に上記ピ
ツクアツプ透孔を遮蔽する様にしたカートリツジ
が特開昭57−210486号に示されて公知である。

然し、ピツクアツプ透孔部分を遮蔽しただけで
は円盤を回転させるためにカートリツジの中央部
分に設けた中央透孔から塵埃が侵入し、ピツクア
ツプ透孔だけを塵埃から遮蔽してもあまり意味が
ない問題があつた。

この様な問題を解決するために本出願人は先に
第１図乃至第３図に示すデイスクケースを提案し
た。これを以下説明する。

第１図は従来のデイスクケースの分解斜視図、
第２図はデイスクケースを再生装置へセツトした
状態の側断面図、第３図は再生装置にデイスクケ
ースをセツトしない非動作状態を示すデイスクケ
ースの側断面図である。

第１図に於て４はデジタルオーデオデイスク又
は磁気円盤の如きデイスクで該デイスクの中心孔
４ａを中心に上側クランパー３と下側クンランパ
ー５によつてデイスク４を挾着し、該上側クラン
パー５には例えば円形のマグネツト２が固定され
ている。該マグネツト２は図示の様に厚み方向に
着磁されている。下側クランパー５には下方に延
設した鍔５ａを有し、該鍔５ａは下側のデイスク
ケース７に穿つた中央透孔９に回動自在に嵌挿さ
れている。８はデイスク情報をピツクアツプ又は
デイスクに信号を記録するためのピツクアツプ透
孔である。上側のデイスクケース６の上部内面に
上記マグネツト２と対向する位置に、該マグネツ
ト２と反撥する様に着磁したマグネツト１を固定
する。

この様なデイスク４をデイスクケース６，７に
回動自在に枢着して再生装置にセツトした状態を
示す第２図ではコ字状に形成したローデング機構
の案内枠１１にデイスクケースの両側が挿入案内
されて所定位置にローデングにされるとデイスク
ケースの中央透孔９を介してセンタースピンドル
１０が下側クランパー５の鍔５ａに設けられた座
ぐり部５ｂにセンタースピンドル１０が嵌り合い
マグネツト１，２の反撥力によつてセンタースピ
ンドル１０側に押圧される。

即ち、この構成によれば通常の様にデイスクを
センタースピンドル１０に嵌着後にクランパー機
構を動作させる必要がなくローデングして再生、
記録状態でデイスクケース内の押圧部材（マグネ
ツト１，２）によりクランプされる。

更に再生装置よりデイスクケースを取り出した
状態では第３図に示す様にマグネツト１，２の反
撥力で下側クランパー５が下側の中央透孔９をふ
さぐ様に押圧されているためにデイスクケース内
でデイスクが回動することなく保持されると共に
中央透孔９よりの塵埃の侵入を防止する効果があ
る。

然し、上記構成によるとケーシング内に上下ク
ランパーと二つのマグネツトを配設させるために
上及び下側ケースを合せた全体の厚みが厚くなり
コンパクトな構成と成し得ないことゝデイスク中
心孔をデイスク保持部材の中心に芯出しする際に
外部操作出来ないのでケース全体を左右前後に動
かさなければならない問題があつた。

考案の目的 本考案は上記欠点に鑑み成されたもので本考案
の目的は極めて薄いデイスクケースが得られ、且
つ芯出し時に外部操作も出来るデイスクケースを
提供することを目的とするものである。

考案の概要 そして上記目的は本考案によればデイスク保持
部材を突出させるための中央透孔と、該デイスク
保持部材に載置されたデイスクに記録された情報
をピツクアツプするために該デイスクの輻方向に
沿つて穿たれたピツクアツプ用透孔をケーシング
の１側面に有し、該ケーシングの他の側面に穿た
れた透孔を、閉蓋するマグネツト保持部にマグネ
ツトを配設すると共にデイスクを上記ケーシング
内に回動自在に配設し、上記デイスクの非動作時
に上記マグネツトによつてデイスクをケース内に
固定し、デイスクの作動時に上記デイスク保持部
材によつてデイスクを回動自在となる様に強制的
に離脱させて成ることを特徴とするデイスクケー
スを提供することで達成される。

考案の実施例 以下本考案の一実施例を第４図及び第５図につ
いて詳記する。尚第１図〜第３図と同一部分には
同一符号を付して重複説明を省略する。

第４図イは非動作状態のデイスクケースを第４
図ロは動作状態のデイスクの１部断面図を示し第
５図は要部の拡大図である。

第４図イ，ロ及び第５図に於て四角形の上下ケ
ース６，７の内部にデイスク４が外周を案内とし
て収納されている。１２は円筒形のマグネツトで
片面に多極着磁されている。１３はマグネツト１
２に固定された円形の板材から成るマグネツト保
持部である。１４はマグネツト１２の着磁面に接
着固定されたデイスクパツトである。１５は磁性
体（SPCC等）よりなる円形の吸着板で下側ケー
ス７に固定されている。１６はシヤツターで上下
ケース６，７内の機構（図示せず）で開閉可能と
なつている。１０はスピンドル、１７はスピンド
ル１０上に固定されたデイスクガイドである。１
１，１１は上下ケース６，７の案内ガイドで１８
は上下ケース６，７のストツパーをかねたスピン
ドルモーター１９の取付ペースである。

デイスク４がターンテーブル２０上に装着され
てないときは第４図イのようにデイスク４はマグ
ネツト１２で上下ケース６，７内に固定された吸
着板１５へ固定され、デイスク４は上下ケース
６，７で保護され、傷、塵埃、指数等が付着しな
いようになつている。上記上下ケース６，７を案
内ガイド１１，１１にそつて下降させると、マグ
ネツト保持部１３のガイド穴２１へスピンドル１
０が挿入され、ベース１８により上下ケース６，
７が下降できなくなつた時（下降の力を与える部
分は図示せず）デイスク４は上下ケース６，７か
ら離れマグネツト１２は磁性材よりなるターンテ
ーブル２０に吸着しデイスク４をターンテーブル
２０上に固定しデイスク４は上下ケース６，７内
で回転可能となる。またこの時シヤツター１６が
開きＡ部よりデイスク４の情報をピツクアツプに
より読み出すことができる。

考案の効果 本考案は上記のごとくケースの上面側に上下方
向に摺動自在に磁石を保持し下面側に設けた磁性
体にデイスクを介して吸着させたのでケース全体
の厚味を薄くすることが出来、デイスクの中心孔
より情報記録部へ塵埃などの侵入を防止すると共
に回転駆動手段の挿入及び系合を簡単に成すこと
が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のデイスクケースの分解斜視図、
第２図は従来のデイスクケースを再生装置にセツ
トした状態の側断面図、第３図は従来のデイスク
ケースを再生装置より離脱させた非演奏状態の側
断面図、第４図は本考案のデイスクケースのデイ
スクが駆動されている状態と駆動されていない状
態を示す側断面図、第５図は第４図の要部拡大側
断面図である。 図中１，２……マグネツト、３……上側クラン
パー、４……デイスク、４ａ……中心孔、５……
下側クランパー、５ａ……鍔、６……上側ケー
ス、７……下側ケース、８……ピツクアツプ透
孔、９……中央透孔、１０……スピンドル、１１
……案内枠、１２……マグネツト、１３……マグ
ネツト保持部材、１４……デイスクパツト、１５
……吸着板、１６……シヤツター、１７……デイ
スクガイド、１８……案内ガイド、１９……スピ
ンドルモータ、２１……ガイド穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. デイスクを収納するケースの上面側透孔に上下
   方向に可動自在に保持されデイスク中心周円部に
   当接するデイスク保持部に、上記ケースの下面側
   透孔周円部に設けた磁性体の吸着板との間に上記
   デイスクを介し吸着する磁石を具備し、上記ケー
   スの下面側透孔より磁性体を有するターンテーブ
   ルを挿入したとき上記ターンテーブルと上記デイ
   スク保持部間にデイスクを介し吸着し上記デイス
   クを回動自在に保持することを特徴とするデイス
   クケース。