JPH0496957A - 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物 - Google Patents

高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物

Info

Publication number
JPH0496957A
JPH0496957A JP2213666A JP21366690A JPH0496957A JP H0496957 A JPH0496957 A JP H0496957A JP 2213666 A JP2213666 A JP 2213666A JP 21366690 A JP21366690 A JP 21366690A JP H0496957 A JPH0496957 A JP H0496957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
polypropylene
modified
elastomer
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2213666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2885492B2 (ja
Inventor
Takao Nomura
孝夫 野村
Takesumi Nishio
西尾 武純
Shinya Kawamura
信也 河村
Akane Okada
岡田 茜
Osamu Fukui
福井 修
Kiyoshi Tsutsui
筒井 清
Tomohiko Akagawa
智彦 赤川
Ikunori Sakai
郁典 酒井
Takashi Deguchi
隆 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Ube Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Ube Industries Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Ube Industries Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2213666A priority Critical patent/JP2885492B2/ja
Priority to EP19910307451 priority patent/EP0472344A3/en
Publication of JPH0496957A publication Critical patent/JPH0496957A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2885492B2 publication Critical patent/JP2885492B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、自動車のバンパー等の大型高衝撃性用部品に
好適に用いられる高衝撃性ポリプロピレン組成物に関す
る。
更に詳しくは、本発明はポリプロピレンに、粘土鉱物で
ハイブリッド化された変性ポリアミドをあらかじめ微分
散させた強化エラストマーと無機充填剤とを配合するこ
とにより得られ、特に剛性、耐熱性、耐衝撃性、耐受傷
性及び寸法安定性に優れた高衝撃性部品用ポリプロピレ
ン組成物に関する。
〔従来の技術〕
結晶性ポリプロピレンは剛性、表面光沢、耐熱性、耐受
傷性、及び機械的強度に優れ射出成形が容易なため、従
来から各種用途に幅広く用いられてきた。しかし、自動
車用バンパー等の大型部品向けの用途には耐衝撃性、耐
熱性、剛性等が不十分であった。このため、結晶性ポリ
プロピレンにタルク等の無機充填剤とエチレン・α−オ
レフィン共重合体ゴムやスチレン系エラストマー成分合
したポリプロピレン組成物が大型耐衝撃部品用として開
発された。
しかし、このポリプロピレン組成物は、耐衝撃性と剛性
や耐熱性とのバランスはさほど改良されておらず、その
上、表面硬度が低いので耐受傷性に劣るという問題があ
った。
そこで、剛性や耐熱性、耐衝撃性に優れ、且つ耐受傷性
にも優れるポリプロピレン組成物を得る方法が種々試み
られてきた。例えば、ポリアミド等と変性エラストマー
を結晶性ポリプロピレンに配合したポリプロピレン−ポ
リアミド系組成物等が、これまで開発されてきた(特開
昭59−149940号、特開昭60−110740号
、特開昭62−54743号などの公報など参照)。こ
のポリプロピレン−ポリアミド組成物は、剛性、耐熱性
、耐衝撃性に加え表面硬度が高く耐受傷性も改良されて
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記ポリプロピレン−ポリアミド系組成
物でも大型部品用としては剛性、耐熱性及び耐衝撃性が
充分なものとは言えず、更にこの組成物は結晶性ポリプ
ロピレン、ポリアミド及び変性エラストマー等のプラス
チック及びエラストマー成分のみから構成されており、
無機充填剤を含んでいないため、線膨張係数が大きいと
いう欠点がある。
このため、このポリプロピレン−ポリアミド系組成物を
用いた成形品は使用環境の温度変化に伴う寸法の変化が
大きかった。この問題は大型部品に使用する場合に特に
顕著である。
ポリプロピレンやその組成物の寸法安定性はタルク等の
無機充填剤の配合により改良できることが一般に知られ
ている。しかし、前記のポリプロピレン−ポリアミド系
組成物に、単に無機充填剤を配合しただけではポリアミ
ドや変性エラストマー等のポリプロピレンマトリックス
での分散構造が破壊され耐衝撃性が大幅に低下すること
が判った。このため、単に無機充填剤を配合しただけで
は大型部品用途への通用は困難であった。
ポリプロピレンやその組成物の剛性、耐熱性、耐衝撃性
、耐受傷性及び寸法安定性を同時に、且つ大幅に改良す
るためには耐衝撃性改良効果の高いエラストマー等の選
択と、それのポリプロピレンマトリックスへの分散技術
が非常に重要である。
そして、耐衝撃改良剤は耐衝撃改良効果が高く、且つ無
機充填剤によってポリプロピレンマトリックス中での分
散構造が破壊されてしまうものであってはならない。
このような状況に鑑み、本発明者等は無機充填剤等によ
ってその分散構造が破壊されないポリプロピレンの耐衝
撃改良剤とその分散技術について鋭意探究した。その結
果、粘土鉱物でハイブリッド化された変性ポリアミドを
エラストマー中にあらかじめ微細均一分散し、硬質、且
つ強靭にした熱可塑性の強化エラストマーを耐衝撃改良
剤として用いた場合、ポリプロピレンマトリックスへの
分散が強化エラストマーの一成分である変性ボリアミド
と変性ポリプロピレンの相溶性による分散に加え、更に
、該強化エラストマーではポリアミド分子鎖が粘土鉱物
を中心に三次元的に広がり、エラストマーとのグラフト
結合によりSem1− IPN的な分散構造を形成して
いることより、ポリプロピレンに配合したとき、エラス
トマーが変性ポリアミドの微細粒子を取り囲むセラミ的
形態でポリプロピレンマトリックスに分散し、耐衝撃性
を大幅に高めるとともに、変性ポリアミドの高い凝集力
によりタルク等無機充填剤の配合によっても、その分散
構造が破壊されることがなく、剛性、耐熱性、耐衝撃性
、耐受傷性および寸法安定性がこれまでの組成物よりは
るかに優れた高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物を得
ることが出来ることを見い出し、本発明に至った。
本発明のポリプロピレン組成物は不飽和カルボン酸及び
/又はその誘導体で変性されたポリプロピレン中への分
散性が通常のエラストマーに比べはるかに優れ、且つそ
の分散形態が無機充填剤の配合によっても破壊しない硬
質で強靭な強化エラストマーを用いることにより剛性、
耐熱性、耐衝撃性、耐受傷性、及び寸法安定性を改良し
た点に大きな特徴がある。
[課題を解決するための手段] 即ち、本発明に従えば、変性ポリプロピレン(a)98
〜30重量%と強化エラストマー組成物(b)2〜70
重量%からなるポリプロピレン樹脂組成物(c)100
重量部に対し、無機充填剤(d)1重量部以上15重量
部未満を配合して成る高衝撃部品用ポリプロピレン組成
物が提供される。
上記の高衝撃部品用ポリプロピレン組成物において、好
ましくは成分(a)が結晶性ポリプロピレン(e)の少
なくとも一部を不飽和カルボン酸またはその誘導体でグ
ラフト変性した変性ポリプロピレンである。
更に、本発明の好ましい態様に従えば、成分(b)が、
エチレン・α−オレフィン共重合体ゴム及び/又はスチ
レン系水添ゴムの少なくとも一部を不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体でグラフト変性された変性エラストマー
(g)40〜95重看%と粘土鉱物で変性したポリアミ
ド(h)60〜5重量%とからなる高衝撃部品用ポリプ
ロピレン組成物が提供される。
更に、好ましくは、本発明の高衝撃部品用ポリプロピレ
ン組成物は成分(b)が、変性エラストマー成分(g)
と変性ポリアミド成分(h)とからなる組成物100重
量部に対し、エチレン及び/又はα−オレフィンと不飽
和カルボン酸またはその誘導体及び/又は不飽和エポキ
シ化合物との共重合体(i)1〜20重量部を配合して
なる。
本発明で用いる成分(a)の変性ポリプロピレンは、結
晶性ポリプロピレン(e)をグラフト変性して得る事が
できる。
結晶性ポリプロピレン(e)は、メルトインデックス(
ASTM 01238.230°C,2160g)が0
.3〜70g/10分のポリプロピレンの結晶性単独重
合体、エチレンとのランダムまたはブロック共重合体お
よびこれらの混合物のいずれの結晶性ポリプロピレンで
もよい。エチレン・プロピレン共重合体は、エチレン含
有率がランダム共重合体では6重量%以下、ブロック共
重合体では3〜15重量%であるものが好ましい。
上記結晶性ポリプロピレンのうち、特に好ましいものは
メルトインデックスが0.3〜50g/lO分でエチレ
ン含有率が3〜10重量%のエチレン・プロピレンブロ
ック共重合体である。
グラフト変性原料のモノマーとしては不飽和カルボン酸
およびその誘導体が用いられる。
不飽和カルボン酸およびその誘導体としてはアクリル酸
、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸
、シトラコン酸、クロトン酸、グリシジルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート、N−メチロールメタク
リルアミド、メタクリル酸カルシウム、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、アクリルアミド、メ
タクリルアミド等や無水マレイン酸、無水イタコン酸、
無水シトラコン酸等を用いる。好ましくは無水マレイン
酸、無水イタコン酸等の酸無水物が良い。
グラフト変性の反応開始剤としては、有機過酸化物等の
ラジカル発生化合物を用いることができる。場合によっ
ては反応開始剤を用いることなく加熱処理によってグラ
フト変性を起こさせてもよい。反応開始剤は、特に制限
されるものではなく、1分半減期を得るための分解温度
が、250°C以下のものであればよい。このような反
応開始剤としては、ヒドロペルオキシド、ジアルキルペ
ルオキシド、ペルオキシエステル等の有機過酸化物等が
ある。本発明で使用される有機過酸化物としては、例え
ばt−ブチルペルオキシベンゾエート、シクロヘキサノ
ンペルオキシド、2,5−ジメチル2.5−ジ(ベンゾ
イルペルオキシ)ヘキサン、t−ブチルペルオキシアセ
テート、メチルエチルケトンペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、2゜5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン等をあげることができる。使用
に際しては、反応条件等に応じて適宜選択することがで
きる。
グラフト変性結晶性ポリプロピレンは、前記結晶性ポリ
プロピレンと前記変性原料モノマーおよび前記反応開始
剤とを混合し、窒素雰囲気中または空気中で溶融混練す
ることによって得る事もできるし、結晶性ポリプロピレ
ンをトルエンまたはキシレン中に加圧、加熱溶解し前記
変性原料モノマーおよび前記反応開始剤を滴下しながら
撹拌混合することによっても得ることができる。溶融混
練は2軸押比機、ニーダ−、バンバリーミキサ−等の混
練機を用いてもよいが、通常は単軸押出機で行うことが
できる。混合温度は原料ポリプロピレンの融点以上の温
度で通常175〜280°Cで行なう。溶融混合時間は
、原料等によって異なるが、一般に約1〜20分間で行
うことができる。
原料の混合割合は原料ポリプロピレン100重量部に対
し原料変性モノマー約0.05〜3.0重量部、反応開
始剤約0.002〜1重量部である。七ツマ−が約0.
05重量部より少ない場合には変性の効果が得られず、
一方5重量部を超える場合にはモノマーのグラフト効率
が極端に低下し未反応子ツマ−が増加するため好ましく
ない。
上記のようにして得る変性ポリプロピレンは、モノマー
グラフト率が約0.03重量%以上、好ましくは約0.
1〜1O00重量%であって、メルトインデックスが約
0.5〜200g/10分であるものがよい。
メルトインデックスが0.5/10分より小さい場合は
、成形加工性を低下させる場合があり、一方、200g
/10分を超えると分子量が低下しすぎるため、所望の
性能を有する材料が得られない。
これら変性ポリプロピレンは単独で用いてもよいし、ま
た変性ポリプロピレンと未変性の結晶性ポリプロピレン
とをポリプロピレン100重!fflに対し不飽和カル
ボン酸またはその誘導体モノマーのグラフト量が0.0
3重量部を上回る範囲で併用して用いることができる。
本発明において強化エラストマー成分(b)を構成する
変性エラストマー(g)はエチレン・α−オレフィン共
重合体ゴムやスチレン系水添ゴムを不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体で変性した変性ゴムの単独及び/又はエ
ラストマー成分(f)との混合物のいずれでもよい。
エチレン・α−オレフィン共重合体ゴムは、エチレン含
有率が30〜95重量%、好ましくは60〜90重量%
のエチレン・α−オレフィン共重合体ゴムである。α−
オレフィン成分としては炭素数3〜20のものがあり例
えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1ペンテン、1−デセンなどを挙げ
ることが出来る。
α−オレフィン成分は単独でもよ(また2種類以上の混
合物でもよい。さらに場合によっては微量のジェノ成分
を含有しても差しつかえない。
変性エチレン・α−オレフィン共重合体ゴムは上記エチ
レン・α−オレフィン共重合体ゴムをグラフト変性して
得る事が出来る。グラフト変性原料の七ツマ−は前記変
性ポリプロピレンのグラフト変性モノマーと同様の不飽
和カルボン酸およびその誘導体が用いられる。またグラ
フト変性の反応開始剤も前記の有機過酸化物等のラジカ
ル発生化合物を同様に用いることができる。場合によっ
ては反応開始剤を用いることなく加熱処理によってグラ
フト変性を起こさせてもよい。
変性エチレン・α−オレフィン共重合体ゴムは、原料エ
チレン・α−オレフィン共重合体ゴムとグラフト変性原
料モノマーとを開始剤の存在下、溶液中で加熱混合撹拌
するか、または原料エチレン・α−オレフィン共重合体
ゴムとグラフト変性原料モノマーとを加熱溶融混練する
ことによって製造される。この様にして製造される変性
エチレン・α−オレフィン共重合体ゴムは、原料モノマ
ーグラフト率が約0.01〜10重量%、好ましくは約
0.1〜3.0重量%であってメルトインデンクスが約
0.01〜50g/10分、好ましくは0.05〜15
g/10分となる様に各原料割合、反応条件を適宜選択
する。
変性エチレン・α−オレフィン共重合体ゴムのモノマー
グラフト率が0.05重量%未満では変性の効果が得ら
れず、また5、0重量%を超えるとグラフト変性時にゴ
ムの架橋度が高くなり変性ポリアミドとの溶融混合が困
難となる。
また、スチレン系水添ゴムは、−散大がA(B−A)、
、で表されるブロック共重合体を水素添加処理して得ら
れる水素添加誘導体である。ここで上記一般弐において
、Aはモノビニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロック
、Bは共役ジエンのエラストマー性重合体ブロックであ
り、nは1〜5の整数である。
重合体ブロックAを構成する単量体のモノビニル置換芳
香族炭化水素は、好ましくはスチレンであるが、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエンその他の低級アルキル置
換スチレン、ビニルナフタレン基も用いられる。
重合体Bにおける共役ジエン単量体はブタンジエンもし
くはイソプレンが好ましく、また、両者の混合物でもよ
い。重合体ブロックBを形成するためにブタジェンが単
一の共役ジエン単量体として用いられる場合には、ブロ
ック共重合体が水素添加されて二重結合が飽和された後
にエラストマー性を保持しているためには、ポリブタジ
ェンブロックにおけるミクロ構造中、1.2−ミクロ構
造が20〜50%となる重合条件を採用する事が好まし
い。より好ましくは1,2−ミクロン構造が35〜45
%のものである。
ブロック共重合体中の重合体ブロックAの重量平均分子
量は5.000〜125,000 、重合体プロ、りB
のそれは15,000〜250.000の範囲にあるこ
とが好ましい。
これらのブロック共重合体の製造方法としては、数多く
の方法が提案されている。代表的な方法として、例えば
特公昭40−23798号公報に記載された方法があっ
て、リチウム溶媒またはチーグラー型触媒を用いて不活
性溶媒中でブロック共重合を行なわせる。
これらのブロック共重合体の水素添加処理は、例えば特
公昭42−8704号、同43−6636号又は同46
−20814号等の各公報に記載された方法により、不
活性溶媒中で触媒の存在下に水素添加することによって
行われる。この水素添加では、重合体ブロックB中のオ
レフィン基二重結合の少なくとも50%、好ましくは8
0%以上が水素添加され、重合体ブロックA中の芳香族
性不飽和結合の25%以下が水素添加される。上記のブ
ロック共重合体としては、具体的にはスチレン・ブチレ
ン・スチレン共重合体(SBS)を水素添加した共重合
体(SEBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重
合体(SIS)を水素添加した共重合体(SEPS)等
が挙げられる。
また、上記のスチレン系水添ブロック共重合体をグラフ
ト変性して得られる変性水添ブロック共重合体のグラフ
ト変性原料モノマー、グラフト変性反応開始剤、製造方
法およびグラフト変性原料モノマー、グラフト率等は前
記変性エチレン・αオレフイン共重合体ゴムと同様であ
る。
これら変性スチレン系水添ブロック共重合体ゴムおよび
変性エチレン・α−オレフィン共重合体ゴムは単独で用
いてもよいし、またエチレン・αオレフイン共重合体ゴ
ム及び/又はスチレン系水添ブロック共重合体ゴムとを
エラストマー100重量部に対して不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体モノマーのグラフト量が0.01重量部
を上回る範囲で併用して用いることが出来る。
また、更に強化エラストマー(b)を構成する変性ポリ
アミド樹脂(h)はポリアミド100重量部に対して0
.05〜10重量部、好ましくは0.1〜7重量部の特
定の粘土鉱物を均一に分散、複合化耐熱性や剛性等を大
幅に改良したものである。粘土鉱物の割合が0.05重
量部未満であると耐熱性や剛性等の改良効果が認められ
ず、15重量部を越えると溶融時の流動性が著しく低下
し射出成形が不可能となる場合がある。
本発明の変性ポリアミドに使用されるポリアミド樹脂と
しては、脂肪族、脂環族、芳香族等のジアミンと脂肪族
、脂環族芳香族のジカルボン酸との重縮合によって得ら
れるポリアミド、ラクタムから得られるポリアミド、ア
ミノカルボン酸の縮合によって得られるポリアミドある
いはこれらの成分からなる共重合ポリアミド等が挙げら
れる。
具体的にはナイロン−6、ナイロン−6,6、ナイロン
−6,10、ナイロン−9、ナイロン−11、ナイロン
−12、ナイロン−6/6.6、ナイロン12.12等
が挙げられる。
上記ポリアミド樹脂を変性するための粘土鉱物は、主に
層状珪酸塩であり、その形状は通常−辺の長さが0.0
02〜Iumで厚みが6〜20人のものである。このよ
うな層状珪酸塩の原料としては例えば珪酸マグネシウム
または珪酸アルミニウムの層から構成される層状フィロ
珪酸鉱物等がある。
具体的には、モンモリロナイト、サポナイト、バイデラ
イト、ノントロンナイト、ヘクトライト、スティブンサ
イトなどのスメクタイト系粘土鉱物やバーミキュライト
、ハロイサイトなどがある。
これらは天然のものであっても合成されたものであって
もよい。これらのなかでは、特にモンモリロナイトが好
ましい。
各々の層状珪酸塩は平均的に20Å以上離れてポリアミ
ド中に均一に分散されるのが好ましい。層状珪酸塩をポ
リアミド樹脂中に分散させる方法については特に制限は
ないが、層状珪酸塩の原料が多層状粘土鉱物である場合
には、膨潤化剤と接触させて、予め層間を拡げて層間に
モノマーを取り込みやすくした後、ポリアミドモノマー
と混合し重合する方法(特開昭62−64827号、特
開昭62−72723号、特開昭62−74957号な
どの各公報参照)によってもよい。また、膨潤化剤に高
分子化合物を用い、予め層間を100Å以上に拡げてこ
れをポリアミド樹脂と溶融混合する方法によってもよい
粘土鉱物によって変性された変性ポリアミドは個々の粘
土鉱物の眉間よりポリアミド分子鎖が三次元法がり粘土
鉱物を中心とした高い凝集力を有しており、耐熱性や剛
性を大幅に改良している。
更に、成分(i)は、官能基としての1種又は2種以上
の基を有する変性エチレン及び/又はα−オレフィン共
重合体である。
該変性エチレン及び/又はα−オレフィン共重合体はエ
チレン及び/又は炭素数3〜20のα−オレフィンとの
(共)重合体に不飽和カルボン酸またはその誘導体や不
飽和エポキシ化合物をグラフト反応させることによって
製造する事が出来る。
エチレン以外のα−オレフィンとしてはプロピレン、1
〜ブテン、1−ペンテン、1−へキサン、4−メチル−
1−ペンテン、■−オクテン、1−デセン等を例示する
事が出来る。
不飽和カルボン酸又はその酸誘導体としては、具体的に
はアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸等の
不飽和カルボン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、
無水シトラコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸等の不飽
和カルホン酸の無水物、アクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸モノメチル
等の不飽和カルボン酸のエステル等を例示する事が出来
る。
不飽和エポキシ化合物としては、例えば、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレート等の不飽和モノ
カルボン酸のグリシジルエステル;マレイン酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸等の不飽和ポリカルボン酸のモノグ
リシジルエステル或いはポリグリシジルエステル等が挙
げられる。
不飽和カルボン酸又はその酸誘導体をエチレン及び/又
はα−オレフィン(共)重合体に共重合する方法は、例
えば(共)重合体を溶融させ、グラフトモノマーを添加
してグラフト共重合させる方法或いは溶媒に溶解させグ
ラフトモノマーを添加して共重合させる等の公知の種々
の方法を採用する事が出来る。
不飽和エポキシ化合物との共重合は、前記αオレフィン
の1種又は2種と、1分子中エチレン性不飽和結合及び
エポキシ基を各1個有する不飽和エポキシ単量体とをラ
ジカル開始剤を使用して共重合させる方法やエチレン及
び/又はα−オレフィン(共)重合体に不飽和エポキシ
化合物をグラフト化する方法等によって製造する事が出
来る。
これらの中で特に好ましい変性エチレン及び/又はα−
オレフィン共重合体としてエチレン・エチルメタクリレ
ート・無水マレイン酸共重合体、エチレン・グリシジル
メタクリレート共重合体や前記変性ポリプロピレン(a
)を挙げる事が出来る。
不飽和カルボン酸またはその誘導体や不飽和エポキシ化
合物のグラフト量は0.3〜5重量%が好ましい。グラ
フト量が0.1重量%未満では変性ポリアミド樹脂との
相溶性改良効果が極めて低いため機械的強度の改良効果
がない。一方10重量%を超えると一部架橋を起こし、
組成物の表面外観や成形性を低下させる。
本発明において、成分(d)として使用される無機充填
剤は、粉末状充填剤として、例えばアルミナ、酸化マグ
ネシウム、酸化カルシウム、亜鉛華等の酸化物、水酸化
アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム
等の水和金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム等の炭酸塩、タルク、クレー、ペントネイト等のよう
なケイ酸塩、ホウ酸バリウム等のホウ酸塩、リン酸アル
ミニウム等のリン酸塩、硫酸バリウム等の硫酸塩及びこ
れらの2種類以上の混合物、繊維状充填材として、例え
ばガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、セラミックス繊
維、ワラストナイト、炭素繊維、SUS繊維、モスハイ
ジ等、その他ガラスピーズ、ガラスフレーク、マイカ等
を挙げることができる。
また、無機充填材の表面をシラン化合物、例えばビニル
エトキシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、2−グリシドキシプロピルメトキシシラン等やチタ
ネート系化合物等で処理をしておいてもよい。これらの
中では特に粉末状充填材としてタルク、繊維状充填材と
してガラス繊維が好ましい。
本発明の高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物は結晶性
ポリプロピレン(e)の少なくとも一部を不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体で変性した変性ポリプロピレン(
a)98〜30重量%、好ましくは90〜50重量%と
変性エラストマー(g)と粘土鉱物で変性したポリアミ
ド(h)とからなる強化エラストマー組成物(b)2〜
70重量%、好ましくは10〜50重量%とからなるポ
リプロピレン樹脂組成物(c)100重量部に対し無機
充填剤(d)1重量部以上15重量部未満、好ましくは
5重量部以上15重量部未満によって構成される。
成分(d)の無機充填剤がポリプロピレン樹脂組成物(
c)に対し1重量部未満の場合には寸法安定性の改良効
果が無く、15重量部以上では、充填剤による耐受傷性
の悪化や射出成形品でのフローマークの発生といった外
観品質の問題が発生する。
また、ポリプロピレン樹脂組成物(c)において、強化
エラストマー(b)が2重量%より少ない場合には高衝
撃性部品用ポリプロピレン組成物としては十分な耐衝撃
性の改良効果が得られない。
逆に、強化エラストマー(b)が70重量%を超えると
ポリプロピレン樹脂組成物(c)の分散構造がエラスト
マーを海とする海−島構造となり、充填剤の配合によっ
ても、剛性、耐熱性、耐受傷性が大幅に低下する。
更に、ポリプロピレン樹脂組成物(c)において、強化
エラストマー組成物(b)は不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体で変性した変性エラストマー(g)40〜95
重量%、好ましくは40〜80重量%と粘土鉱物で変性
した変性ポリアミド(h)60〜5重量%、好ましくは
60〜20重量%とから構成され、成分(h)の変性ポ
リアミドが60重量%以上では強化エラストマー組成物
の分散構造が変性ポリアミド(h)を海とする海−島構
造を呈し、強化エラストマー(b)の配合による耐衝撃
性の改良効果が十分とはいえず、5重量%以下では充填
剤の配合によっても剛性、耐熱性の改良効果が少なく、
特に耐受傷性に対する改良効果がない。
また本発明は、上記成分(g)と成分(h)とからなる
組成物(b)  100重量部に対しエチレン及び/又
はα−オレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体
及び/又は不飽和エポキシ化合物との共重合体の)を1
〜20重量部を配合し構成されるものである。成分(i
)が1重量部未満では強化エラストマー(b)において
変性ポリアミドの分散向上による物性改良効果が現れず
20重量部を超えると著しく成形性を低下させるため好
ましい結果が得られない。
本発明の高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物を得るに
は、先ず強化エラストマー組成物(b)を製造したのち
本組成物を製造する他には特に制限はな(通常の公知の
方法を用いることができる。
強化エラストマー(b)を得るには変性エラストマー(
g)と変性ポリアミド(h)とを、また本組成物にエチ
レン及び/又はα−オレフィンと不飽和カルボン酸また
はその誘導体及び/又は不飽和エポキシ化合物との共重
合体(1)とを前記範囲で種々の公知方法、例えばヘン
シェルミキサ■−ブレンダー リボンブレンダー、タン
フラブレンダー等でトライブレンドし、−軸押出機、二
軸押出機、ニーダ−、バンバリーミキサ−等で溶融混合
後、ペレット化する方法を採用することができる。
次いで該強化エラストマー(b)と変性ポリプロピレン
(a)及び無機充填剤とを前記範囲で、前記方法にて溶
融混合しペレット化する方法で製造することができる。
混練工程をより簡略化するために、予め強化エラストマ
ー組成物(b)を製造する工程を、本発明の組成物の製
造工程の中に組み入れて行うことも可能である。すなわ
ち、第一段階で強化エラストマー(b)をつくり、第二
段階で強化エラストマー(b)が溶融状態の場に変性ポ
リプロピレン(a)及び無機充填剤を投入して製造する
ことができる。また、第一段階で変性ポリプロピレン(
a)と無機充填剤(d)とを十分溶融混合し、第二段階
で強化エラストマー(b)を投入し製造する方法も採用
できる。本方法をより効果的にするには長いL/Dを有
し且つ通常の原料供給口の他にシリンダ一部に原料供給
口を備えた二軸押出機を用いることが好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、滑剤、顔料、帯電防止剤、銅害防止剤、難燃剤
、中和剤、可塑剤、造核剤、染料、発泡側、スリップ剤
等の一般的な添加剤を本発明の目的を損わない範囲で配
合してもよい。
〔実施例〕
以下、実施例によって、本発明を更に詳細に説明するが
、本発明をこれら実施例に限定するものでないことはい
うまでもない。本発明の実施例で用いた測定方法は以下
の通りである。
引張強度(TYS) (kg/cnl)   :  八STM  0638曲
げ強度(FS) (kg/c++1)  : ASTM D2584曲げ
弾性率(FM) (kg/cIIN)  : ASTM D2584アイ
ゾツト衝撃強度(IZoo) (kg  −cm/cm)   :  八STM  D
256熱変形温度(HDT) (”C):ASTM D648 表面硬度(RH) (Rスケール) : ASTM D785高速度衝撃強
度(HSI) (kg−cm)  :厚さ1.6 mm、直径100m
mの円板を成形し、その円板を試験 片として一10°Cでラウンドミ サイルを2.5 ttm / secの速度でこの円板
に落下させ、破壊 の際の応力−ひすみ曲線の面 積から破壊エネルギーを算出 傷付き性 する面衝撃測定法(LJBE法) で行った。
:厚さ2mm、 1oOanX 100mmの平板(射
出成形)を試験片と し、本試験片に荷重1 kgをか けた#80のサンドペーパーで 一往復摩擦し、傷付き部を目 視で観察し評価した。傷が目 立たないものは二〇、目立つ ものは:×とした。
線膨張係数 (mm/mm/”C)  : ASTM D696(−
30°C〜30°C) 上記物性評価用試験片は成形温度240°C1金型温度
50°C1射出時間15sec 、冷却時間30sec
の条件下で射出成形にて行った。また、実施例及び比較
例に使用した各原料は以下の通りである。
1)ポリプロピレン(以下PPと略称する)メルトイン
デックス15 g /10分、エチレン含量10重量%
の結晶性エチレン・プロピレン共重合体:宇部興産製J
815HK 2)変性ポリプロピレン(以下MPPと略称する)メル
トインデックス1.Og/10分、エチレン含量10重
量%の結晶性エチレン・プロピレンブロック共重合体1
00重量部に対し、無水マレイン酸0.2重量部、t−
プチルペルオキシベンソエート0.2重量部を■−ブレ
ンダーでトライブレンドし、単軸押出機にて220°C
で溶融混合後、ペレ・ント化した。
3)更に、強化エラストマー(以下REと略称する)は
ポリアミド成分、エラストマー成分、その他の成分とを
表1に示した組成比でV−ブレンダーでトライブレンド
し、二軸押出機(2条タイプスクリュウ、L/D40)
を用い240°Cにて溶融混合後、ペレット化し製造し
た。
4)ポリアミド成分 通常のポリアミド(以下PAと略称する)は宇部興産製
ナイロン−61013Bをもちいた。
変性ポリアミド(以下MPAと略称する)は以下の方法
により製造し用いた。層状珪酸塩−単位の厚みが平均的
に9.5人で一辺の平均長さが約0、1 mモンモリロ
ナイト100gを101の水に分散し、これに51.2
 gの12−アミノドデカン酸と24dの濃塩酸を加え
、5分間撹拌したのち濾過した。
さらにこれを十分洗浄したのち、真空乾燥した。
この操作により、12−アミノドデカン酸アンモニウム
イオンとモンモリロナイトの複合体を調整した。次に撹
拌機付の反応容器に、10kgのε−力プロラクタム、
1kgの水及び200 gの乾燥した前期複合体を入れ
100°Cで反応系内が均一な状態になるように撹拌し
た。さらに温度を260°Cに上昇させ、15kg/c
mの加圧下で1時間撹拌した。その後放圧し水分を反応
容器から揮散させながら、常圧化で3時間反応を行った
。反応終了後、反応容器の下部ノズルからストランド状
に取り出した反応物を水冷し、カッティングを行い、平
均分子量15000のポリアミド及びモンモリロナイト
2重量%からなる変性ポリアミドペレットを得た。この
ペレットを熱水中に浸漬し未反応モノマーを抽出、除去
したのち真空乾燥機で乾燥した。
5)エラストマー成分 以下のエラストマー成分を用いた。
EPR(略称):ムーニー粘度ML、。470、エチレ
ン含量73重量%のエチレン・プロピレン共重合体ゴム 変性EPR(以下MEPRと略称する)  :EPR1
00重量部に対し、無水マレイン酸0.8重量部、ジク
ミルペルオキシド0.4重量部を加え、100°Cバラ
キシレン溶液中で変性した変性エチレン・プロピレン共
重合体ゴム。
5EBS−1(略称)ニジエル化学社製クレイトンG 
1650 SEBS−2(略称)ニジエル化学社製クレイトンG 
1657 M5EBS  (略称)ニジエル化学社製クレイトンG
1901x 6)無機充填剤 平均粒径2廂のタルクを用いた。
裏旅班上 ポリプロピレン樹脂組成物として、MPP 10重量%
とPP60重量%、RE−120重量%、及びポリプロ
ピレン樹脂組成物100重量部に対しタルク11.1重
量部を■−ブレンダーでトライブレンドし、異方向二軸
押出機(2FCM−65φ単軸押出機)を用い250℃
で溶融混合後、ペレット化した。このペレットを80℃
で熱風乾燥し230℃で射出成形して試験片を作製した
裏施拠l二i ポリプロピレン樹脂組成物としてMPP 10重量%と
PP55重量%および強化エラストマー(RE−2〜5
)25重量%、及びこのポリプロピレン樹脂組成物10
0重量部に対しタルク11.1重量部を実施例1と同様
の方法でペレット化し、試験片を得た。
実施■旦 ポリプロピレン樹脂組成物としてMPP 10重世%と
PP30重量%およびRE−650重量%、及びこのポ
リプロピレン樹脂組成物1oO重量部に対しタルク11
.1重量部を実施例Iと同様の方法でペレット化し、試
験片を得た。
此Jd汁尤 ポリプロピレン樹脂組成物としてPP80重量%とEP
R25重量%、及びこのポリプロピレン樹脂組成物10
0重量部に対しタルク11.1重量部をV−ブレンダー
でトライブレンドし、異方向二軸押出式(2FCM−6
5φ単軸押出機)を用い220°Cで溶融混合後ペレッ
ト化した。このペレットを80°Cで熱風乾燥し230
″Cで射出成形して試験片を作製した。
ル較貫I ポリプロピレン樹脂組成物としてMPP 10重量%と
PP70重量%及びRE−120重量%を実施例1と同
様の方法でペレット化し、試験片を得た。
北較拠主 ポリプロピレン樹脂組成物としてMPP 10重量%と
PP60重量%、EPR4重量%、5EBS−23重量
%、MSEBS 3重量%及びMPA 10重量%、及
びこのポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対しタ
ル911.1重量部を実施例1と同様の方法でペレット
化し、試験片を得た。
此1d吐土 RE−2の代わりにエラストマー(E−1)を用いたこ
と以外は、実施例2〜4と同様に行った。
止較拠エ ポリプロピレン樹脂組成物としてMPP 10重量%と
PP40重量%、RE−225重量%、及びこのポリプ
ロピレン樹脂組成物100重量部に対しタルク33.3
重量部を実施例2と同様の方法でペレット化して試験片
を得た。
得られた結果を第1表に示す。
1じし1 〔発明の効果] 本発明は、粘土鉱物でハイブリッド化された変性ポリア
ミドをあらかじめエラストマー中に微細均一分散し、硬
質、且つ強靭にした強化エラストマーをポリプロピレン
の耐衝撃改良剤としてもちい、更に無機充填剤を配合す
ることにより、ポリプロピレン組成物の剛性、耐熱性、
耐受傷性、機械的強度等を損なうことなく耐衝撃性及び
寸法精度を向上したものである。
本発明により提供される新規な組成物は通常の射出成形
、押出成形等の成形加工法により成形でき、また剛性、
耐熱性、耐受傷性、耐衝撃性に優れており、フェンダ−
、バンパー、ホイールキャップ、スポイラ−、インスト
ルメントパネル、トリム等の自動車用内外装部品、家電
部品、機械部品等の工業用部品各種及びその他耐熱性と
耐衝撃性、耐受傷性が要求される用途に好適に用いられ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(i)変性ポリプロピレン(a)98〜30重量%
    と(ii)強化エラストマー組成物(b)2〜70重量
    %からなるポリプロピレン樹脂組成物(c)100重量
    部に対し、無機充填剤(d)1重量部以上15重量部未
    満を配合させて成る高衝撃部品用ポリプロピレン組成物
    。 2、変性ポリプロピレン(a)が、結晶性ポリプロピレ
    ン(e)の少なくとも一部を不飽和カルボン酸またはそ
    の誘導体でグラフト変性された変性ポリプロピレンであ
    る請求項1に記載の高衝撃性部品用ポリプロピレン組成
    物。 3、強化エラストマー組成物(b)がエラストマー(f
    )の少なくとも一部を不飽和カルボン酸またはその誘導
    体でグラフト変性された変性エラストマー(g)40〜
    95重量%と粘土鉱物で変性したポリアミド(h)60
    〜5重量%とからなる請求項1に記載の高衝撃性部品用
    ポリプロピレン組成物。 4、エラストマー(f)が、エチレン・α−オレフィン
    共重合体ゴム及び/又はスチレン系水添ゴムである請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の高衝撃性部品用ポリプ
    ロピレン組成物。 5、強化エラストマー組成物(b)が、変性エラストマ
    ーと変性ポリアミドとからなる組成物100重量部に、
    更にエチレン及び/又はα−オレフィンと、不飽和カル
    ボン酸またはその誘導体及び/又は不飽和エポキシ化合
    物との共重合体(i)を1〜20重量部を、配合してな
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の高衝撃性部品用
    ポリプロピレン組成物。 6、変性エラストマー(g)のグラフト量が変性エラス
    トマーに対し0.01〜10重量%である請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の高衝撃性部品用ポリプロピレン
    組成物。
JP2213666A 1990-08-14 1990-08-14 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物 Expired - Fee Related JP2885492B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2213666A JP2885492B2 (ja) 1990-08-14 1990-08-14 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物
EP19910307451 EP0472344A3 (en) 1990-08-14 1991-08-13 Reinforced elastomer composition and polypropylene composition containing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2213666A JP2885492B2 (ja) 1990-08-14 1990-08-14 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0496957A true JPH0496957A (ja) 1992-03-30
JP2885492B2 JP2885492B2 (ja) 1999-04-26

Family

ID=16642951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2213666A Expired - Fee Related JP2885492B2 (ja) 1990-08-14 1990-08-14 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2885492B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002030181A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Jsp Corp 発泡用ポリオレフィン系樹脂組成物
KR101116043B1 (ko) * 2011-07-29 2012-03-13 이순만 열가소성 탄성체및 자착식형 고무화 아스팔트 방수시트
WO2013094763A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法並びに成形体
WO2013094764A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2013147646A (ja) * 2011-12-22 2013-08-01 Toyota Boshoku Corp 植物由来ポリアミド樹脂を用いた熱可塑性樹脂組成物及び成形体
JP2013147645A (ja) * 2011-12-22 2013-08-01 Toyota Boshoku Corp 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
US10829626B2 (en) 2016-03-31 2020-11-10 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Dispersion diameter adjustment method and thermoplastic resin composition
US10934424B2 (en) 2015-12-01 2021-03-02 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Molded body and production method therefor
US11046822B2 (en) 2015-12-01 2021-06-29 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Modifier, usage therefor, production method for modifier, and carrier for additive material
JP2021519835A (ja) * 2018-03-29 2021-08-12 エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ 強化ポリオレフィン複合材料
US11992980B2 (en) 2016-03-11 2024-05-28 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Foamed resin molded article and method for manufacturing same

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002030181A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Jsp Corp 発泡用ポリオレフィン系樹脂組成物
KR101116043B1 (ko) * 2011-07-29 2012-03-13 이순만 열가소성 탄성체및 자착식형 고무화 아스팔트 방수시트
JP2016027178A (ja) * 2011-12-22 2016-02-18 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
US9353251B2 (en) 2011-12-22 2016-05-31 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Thermoplastic resin composition and method for producing same
JP2013147647A (ja) * 2011-12-22 2013-08-01 Toyota Boshoku Corp 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2013147646A (ja) * 2011-12-22 2013-08-01 Toyota Boshoku Corp 植物由来ポリアミド樹脂を用いた熱可塑性樹脂組成物及び成形体
JP2013147645A (ja) * 2011-12-22 2013-08-01 Toyota Boshoku Corp 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
KR20140105826A (ko) * 2011-12-22 2014-09-02 도요다 보쇼꾸 가부시키가이샤 열가소성 수지 조성물 및 그의 제조 방법
CN104024324A (zh) * 2011-12-22 2014-09-03 丰田纺织株式会社 热塑性树脂组合物及其制造方法
KR20140106685A (ko) * 2011-12-22 2014-09-03 도요다 보쇼꾸 가부시키가이샤 열가소성 수지 조성물 및 그의 제조 방법, 및 성형체
WO2013094763A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法並びに成形体
WO2013094764A1 (ja) * 2011-12-22 2013-06-27 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2016166365A (ja) * 2011-12-22 2016-09-15 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物
US9493642B2 (en) 2011-12-22 2016-11-15 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Thermoplastic resin composition, method for producing same, and molded body
JP2016222932A (ja) * 2011-12-22 2016-12-28 トヨタ紡織株式会社 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
US9840615B2 (en) 2011-12-22 2017-12-12 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Thermoplastic resin composition, method for producing same, and molded body
US10934424B2 (en) 2015-12-01 2021-03-02 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Molded body and production method therefor
US11046822B2 (en) 2015-12-01 2021-06-29 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Modifier, usage therefor, production method for modifier, and carrier for additive material
US11992980B2 (en) 2016-03-11 2024-05-28 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Foamed resin molded article and method for manufacturing same
US10829626B2 (en) 2016-03-31 2020-11-10 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Dispersion diameter adjustment method and thermoplastic resin composition
JP2021519835A (ja) * 2018-03-29 2021-08-12 エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ 強化ポリオレフィン複合材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2885492B2 (ja) 1999-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5091462A (en) Thermoplastic resin composition
US5206284A (en) Thermoplastic resin composition
EP0472344A2 (en) Reinforced elastomer composition and polypropylene composition containing same
CN1053685C (zh) 玻璃纤维增强的丙烯聚合物接枝组合物
JP2722697B2 (ja) 熱可塑性プロピレン系樹脂組成物
US4849471A (en) Impact-resistant polyamide composition
JP2885507B2 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物からなる高剛性部品
JPH0496957A (ja) 高衝撃性部品用ポリプロピレン組成物
US5391607A (en) Thermoplastic resin composition
JPH1143565A (ja) 自動車内外装用ポリプロピレン樹脂組成物
JPS6317297B2 (ja)
JP2831786B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH11335553A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JPH10298366A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物
US5548013A (en) Thermoplastic resin composition
JP3017233B2 (ja) 樹脂組成物
JPH0496956A (ja) ポリプロピレン組成物
JPH08164588A (ja) 複合プラスチック成形品
JP4258959B2 (ja) ポリプロピレン樹脂組成物および製造方法
JP2528163B2 (ja) 高剛性および耐衝撃性ボリアミド樹脂組成物
JP2006137888A (ja) 光輝材含有樹脂組成物
CA2054975A1 (en) Reinforced polypropylene resin composition
JP2885490B2 (ja) 強化エラストマー組成物
JP3483616B2 (ja) 塗装された軟質樹脂製バンパー
JP4306054B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物およびこれを用いた熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090212

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees