JPH0485353A - 低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物

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JPH0485353A
JPH0485353A JP19833290A JP19833290A JPH0485353A JP H0485353 A JPH0485353 A JP H0485353A JP 19833290 A JP19833290 A JP 19833290A JP 19833290 A JP19833290 A JP 19833290A JP H0485353 A JPH0485353 A JP H0485353A
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JP
Japan
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resin
elastomer composition
low
thermoplastic elastomer
polyvinyl chloride
Prior art date
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Pending
Application number
JP19833290A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Tanahashi
英明 棚橋
Daizo Nakayama
中山 大三
Toshikazu Okazaki
岡崎 敏和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] この発明は、コンピューターのハードディスク等の振動
吸収材料に用いられる低反発弾性熱可塑性エラストマー
組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、コンピューターのハードディスク等の防振ゴム
に用いられる振動吸収材料としては、ポリノルボルネン
を主成分とした低反発弾性ゴム組成物や、このようなゴ
ム組成物に耐候性を考慮してエチレン−プロピレン−ジ
エンゴム(EPDM)を配合してなる低反発弾性ゴム組
成物が用いられている。また、ブチルゴムおよびクロロ
プレンゴムを主成分とした防振ゴム組成物等も用いられ
ている。さらに、上記ゴム成分を主成分とするもの以外
に、ポリ塩化ビニルを主成分とした低反発弾性熱可塑性
エラストマー組成物も用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記振動吸収材料のなかでも低反発弾性熱可塑性エラス
トマー組成物を用いたものは、上記ゴム組成物を用いた
ものに比較して製造が短時間ですむという利点を有して
いる。しかしながら、熱可塑性エラストマー組成物は、
一般に、低温側(0°C以下)にガラス転移温度が存在
し低温付近での損失係数が高(高減衰性を備えているが
、室温付近での防振効果が小さく、したがって、それを
用いた振動吸収材料は、上記ポリノルボルネンを主成分
とするゴム組成物を用いたもののように室温付近から高
温付近にかけて充分な防振特性を発揮しえないという難
点を有している。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、室
温付近から高温までの広範囲な温度領域にわたって良好
な防振性能を発揮しうる低反発弾性熱可塑性エラストマ
ー組成物の提供をその目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の低反発弾性熱可
塑性エラストマー組成物は、ポリ塩化ビニル系樹脂を主
成分とする低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物であ
って、クマロン系樹脂およびロジン系樹脂の少なくとも
一方が含有されているという構成をとる。
〔作用] すなわち、本発明者らは、上記ポリ塩化ビニル系樹脂を
主要成分とする低反発弾性熱可望性エラストマー組成物
の室温付近から高温領域における防振性能を向上させる
目的で、一連の研究を重ねた。その結果、上記ポリ塩化
ビニル系樹脂を主成分とする低反発弾性熱可塑性エラス
トマー組成物に、クマロン系樹脂およびロジン系樹脂の
片方もしくは双方を含有させると、室温付近に損失係数
のピークが移行され、かつ損失係数自体が向上すること
により室温付近から高温領域における高防振性が得られ
るようになることを見出しこの発明に到達した。
なお、上記「主成分」とするとは、全体が主成分からな
る場合も含める趣旨である。
つぎに、この発明ムごついて詳しく説明する。
この発明の低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物は、
ポリ塩化ビニルコンパウンドと、クマロン系樹脂および
ロジン系樹脂の片方もしくは双方を用いて得られる。
上記ポリ塩化ビニルコンパウンドとしては、ポリ塩化ビ
ニル系樹脂に可塑剤を含有したものが用いられる。そし
て、上記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ルと他のポリマーとの混合物が用いられる。上記他のポ
リマーとしては、例えば、アクリロニトリル−ブタジェ
ンゴム、エチレン酢酸ビニルポリマー、ウレタン樹脂等
があげられ、単独でもしくは併せて用いられる。上記ポ
リ塩化ビニル系樹脂におけるポリ塩化ビニル(A)と他
のポリマー(B)の混合割合は、重量比で、A/B=2
0/80〜60/40の範囲内に設定されるのが好適で
ある。また、上記可塑剤としては、樹脂の溶融温度を下
げて成形加工を容易にし、併せて成形品に柔軟性を与え
る目的で用いられるものであり、例えばジー2−エチル
へキシルフタレート(DOP)、  ジイソノニルフタ
レート(DINP)、ジブチルフタレート(DBP)等
があげられる。上記ポリ塩化ビニル系樹脂と可塑剤との
配合割合としては、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部
(以下「部」と略す)に対して可塑剤を80〜120部
の配合割合に設定するのが好ましい。
上記クマロン系樹脂(クマロンインデン系樹脂)として
は、クマロン樹脂単独体があげられ、それ以外に他のモ
ノマーを共重合させた共重合体ならびに上記樹脂と他の
樹脂とを混合したものがあげられる。このようなりマロ
ン系樹脂は、特に限定するものではないが、平均分子量
が600〜700の範囲のものを用いるのが効果の点で
好ましい。
上記ロジン系樹脂は、松の根株、材を溶剤で抽出する、
またはアルカリ液で抽出し酸性にすることにより得られ
る天然樹脂である。この発明のロジン系樹脂には上記天
然樹脂の単独物だけでなく、これに、他の樹脂を一部混
合したものも含まれる。
この発明の低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物では
、低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物の室温におけ
る防振効果という観点から、クマロン系樹脂をロジン系
樹脂と併用せずに、単独で用いることが好適である。
なお、この発明の低反発弾性熱可塑性エラストマー組成
物には、上記各原料以外に、必要に応じて充填剤および
安定剤等が適宜配合される。
上記充填剤は、振動吸収材料の加工性等を改善する目的
で用いられるものであり、炭酸カルシウム、タルク、カ
オリンおよびシリカ等があげられる。
また、上記安定剤としては、製造時、加工時。
使用時における熱、光、酸素等の作用により脱塩化水素
反応を主体とする分解劣化に対する安定化のために用い
られるものであり、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸鉛
等があげられる。
この発明の低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物は、
上記各原料を用い、例えばつぎのようにして製造するこ
とができる。すなわち、上記各原料を所定割合で配合し
、これをミキサー中で混合して製造することができる。
このようにして得られる低反発弾性熱可望性エラストマ
ー組成物は、通常、シート状であり、さらに造粒機でペ
レット化する。そして、これを成形することによつ・て
所定形状の振動吸収材料にすることができる。この場合
、上記各原料の配合割合は、通常、つぎのようにして設
定される。すなわち、ポリ塩化ビニルコンパウンド10
0部に対してクマロン系樹脂およびロジン系樹脂の片方
もしくは双方が、10〜60部の範囲内になるよう配合
するのが好ましい。
このようにして得られる低反発弾性熱可塑性エラストマ
ー組成物は、ポリ塩化ビニル系樹脂を主要成分とする低
反発弾性熱可塑性エラストマー組成物にクマロン系樹脂
およびロジン系樹脂の片方もしくは双方を含有させるた
め、そのガラス転移温度が11〜40°Cの範囲に存在
するようになり、この温度領域で高い防振特性を有する
ようになる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の低反発弾性熱可塑性エラスト
マー組成物は、ポリ塩化ビニル系樹脂を主要成分とする
低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物にクマロン系樹
脂およびロジン系樹脂の片方もしくは双方を含有させて
いるため、損失係数のピークが低温付近ではな〈従来の
低反発弾性ゴム組成物と同様、室温付近から高温付近に
存在する。その結果、これを用いることにより室温付近
から高温の温度領域において良好な防振特性を発揮しう
る振動吸収材を製造しうるようになる。したがって、製
造工程において、混合、加硫、仕上げ等にかなりの時間
と手間を必要とするゴム組成物に対して、この発明の低
反発弾性熱可塑性エラストマー組成物は短時間でかつ低
コストで同等の防振性能を有するものが得られる。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
(実施例1〜6、比較例1〜3〕 後記の表に示す原料を同表に示す割合で配合し、先に述
べた方法で配合混合してシート状の低反発弾性熱可塑性
エラストマー組成物を得た。つぎに、これを成形したの
ち冷却固化することにより防振材料を作製し、その防振
材料の特性(引張強度、損失係数のピーク温度)を測定
して同表に示した。なお、上記特性の損失係数のピーク
温度は横浜システム社製のスペクトロメーターを用いて
、条件:周波数100Hz、初歪10%伸張、動歪±1
0μmで測定した。
(以下余白) 以上の実施別品および比較別品、さらに従来のポリボル
ネンゴムを主要成分とする防振ゴムの損失係数の測定結
果を第1図および第2図に示す。
第1図および第2図において、曲線A−Fは実施例1〜
6に対応しており、曲線G〜■は比較例1〜3に対応し
ている。曲線Jはポリボルネンゴムを主要成分とする防
振ゴムの従来品巷である。曲線A−Fと曲線G〜■との
対比から明らかなように、実施別品では温度−損失係数
曲線において損失係数のピークが室温付近に形成されて
おり、それによって常温の温度領域において良好な防振
性能が発揮されることがわかる。すなわち、比較例1〜
3では損失係数のピークが−10〜0°C付近に形成さ
れ、低温領域でのみ防振性能が発揮される。さらに、実
施例1〜5と従来別品(曲線J)を比べても、いずれも
常温付近で損失係数のピークが形成されていることから
、実施別品はポリボルネンゴムを主成分とする防振ゴム
と同程度の防振性能を有することがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は温度−損失係数曲線図である。 特許出願人  東海ゴム工業株式会社 代理人  弁理士  西 藤 征 彦 温 度(1) 第 図 2゜ 手続補正書(自発) 平成 2年lO月 3日 平成2年特許願第198332号 諺、IS 2゜ 発明の名称 低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物3゜ 補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所  愛知県小牧市大字北外山字嵜津3600名称
 東海ゴム工業株式会社 代表者  大  北  勝  彦 4゜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリ塩化ビニル系樹脂を主成分とする低反発弾性
    熱可塑性エラストマー組成物であつて、クマロン系樹脂
    およびロジン系樹脂の少なくとも一方が含有されている
    ことを特徴とする低反発弾性熱可塑性エラストマー組成
    物。
  2. (2)クマロン系樹脂およびロジン系樹脂の少なくとも
    一方が、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し可塑
    剤80〜120重量部含有するポリ塩化ビニルコンパウ
    ンド100重量部に対して10〜60重量部含有されて
    いる請求項(1)記載の低反発弾性熱可塑性エラストマ
    ー組成物。
JP19833290A 1990-07-25 1990-07-25 低反発弾性熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH0485353A (ja)

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