JPH047894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、板状製品、平鋼、鋼板、角鋼等のよ
うに、下方から投射されたシヨツトが当つた時浮
き上がる軽量製品を研掃するのに好適なシヨツト
ブラスト装置に関する。

（従来の技術） 従来、上記のような軽量製品をローラコンベヤ
で移送させながら下方からシヨツトを投射して研
掃する場合、シヨツトの衝突により製品が浮き上
がつて、製品に研掃ムラが生じたり、製品同士が
重なつたり、シヨツトの投射方向へ製品が反つた
りするなどの問題があつた。

（考案の目的） 本考案は上記の問題を解消するためになされた
ものである。

（考案の構成） 以下、本考案の構成について実施例の図面に基
づき詳細に説明する。１は研掃室を構成するキヤ
ビネツトで、該キヤビネツト１の天井部および底
部にはシヨツト投射機２，３がそれぞれ配設され
ている。そして、該キヤビネツト１の中段位置側
壁間には、多数のローラ４，４が左右方向に並べ
られて回転自在に配設されており、各ローラ４
は、ブラケツト５，５を介してキヤビネツト１の
外面に固着した軸受ユニツト６，６に架設されて
いる。また、ローラ４，４は適宜の伝動手段を介
して図示しない減速機付モータに連結されてい
る。なお、キヤビネツト１の底部に設けたシヨツ
ト投射機３から投射されるシヨツトが直接当たら
ないように、その部分のローラ４，４は所要の間
隔を開いて配置されている（第３図参照）。また、
この開いて配置されたローラ４，４のうち製品搬
入側のローラ４の直上方位置には、第２図に示す
ように該ローラ４と平行するとともに対向する回
転軸７が、ローラ４と適宜の間隔をおいて回転自
在に配設されており、該回転軸７はギヤ・ピニオ
ン９，１０を介してローラ４に連結されている。
また、回転軸７の中央部には適宜の長さを有する
とともに回転軸７の外径より大径の内径を有する
円筒状の押えローラ１１が環装されており、該押
えローラ１１は、ブラケツト１２，１２を介して
キヤビネツト１の内面に固着したストツパ１３，
１３により位置決めされるようになつている。な
お、１４はスクリユーコンベヤのスクリユ軸であ
る。

（考案の作用） 次にこのように構成された装置の作用について
説明する。シヨツト投射機２，３を駆動してシヨ
ツトをローラ４，４に向け投射し、かつ図示しな
い減速機付モータを駆動してローラ４，４を反時
計方向へ回転する。この状態の下に研掃すべき製
品をローラ４，４上に送り込むと、当該製品はロ
ーラ４，４上を矢印方向に移送され、やがて、製
品の先端が押えローラ１１とローラ４との間に達
する。製品が押えローラ１１・ローラ４間に達す
ると、押えローラ１１の内面が回転軸７の外面と
接触しているとともに回転軸７がピニオン・ギヤ
９，１０を介してローラ４の回転を伝えられて時
計方向に回転されているため、押えローラ１１が
製品上に乗り上げると同時に製品は押えローラ１
１・ローラ４間に進入し、続いて、そのまま製品
は矢印方向へ移送される。その結果、製品は押え
ローラ１１により下方に押圧されながら移送さ
れ、続いてシヨツト投射機２，３から投射される
シヨツトが順次衝突して表裏両面が研掃される。

（考案の効果） 以上の説明からも明らかなように本考案は、底
部にシヨツト投射機３を装着したキヤビネツト１
の中段位置に多数のローラ４，４を横に並べて軸
支しかつ自転可能に構成し、該ローラ４，４のう
ち前記シヨツト投射機３のシヨツト投射領域付近
のローラ４，４で製品搬入側のローラ４の直上方
位置に、当該ローラ４と適宜の間隔をおきかつ該
ローラ４と平行させるとともに対向させて回転軸
７を回転自在に軸支し、該回転軸７の一端を前記
ローラ４と伝動手段を介して連結し、該回転軸７
には円筒状の押えローラ１１を環装したから、ロ
ーラ４，４を介して製品を移送させながら下方か
らシヨツトを投射して研掃を行う時、該製品を押
えローラ１１で下方に押圧することができるた
め、従来のこの種の装置のように、シヨツトの衝
突により製品が浮き上がつて研掃ムラが生じた
り、製品同士が重なつたり、シヨツト投射方向へ
製品が反つたりすることがないなどの優れた実用
的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は第１図のＡ〜Ａ断面拡大図、第３図
は第２図のＢ〜Ｂ断面拡大図である。 １……キヤビネツト、３……シヨツト投射機、
４……ローラ、７……回転軸、１１……押えロー
ラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部にシヨツト投射機３を装着したキヤビネツ
   ト１の中段位置に多数のローラ４，４を横に並べ
   て軸支し、該ローラ４，４に減速機付モータを伝
   動手段を介して連結し、前記ローラ４，４のうち
   前記シヨツト投射機３のシヨツト投射領域付近の
   ローラ４，４で製品搬入側のローラ４の直上方位
   置に、当該ローラ４と適宜の間隔をおきかつ該ロ
   ーラ４と平行させるとともに対向させて回転軸７
   を回転自在に軸支し、該回転軸７の一端を前記ロ
   ーラ４と伝動手段を介して連結し、該回転軸７に
   は、回転軸７の外径より大径の内径を有する円筒
   状の押えローラ１１を環装したことを特徴とする
   シヨツトブラスト装置。