JPH0465239A - 二軸配向積層ポリエステルフイルム - Google Patents

二軸配向積層ポリエステルフイルム

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JPH0465239A
JPH0465239A JP18014090A JP18014090A JPH0465239A JP H0465239 A JPH0465239 A JP H0465239A JP 18014090 A JP18014090 A JP 18014090A JP 18014090 A JP18014090 A JP 18014090A JP H0465239 A JPH0465239 A JP H0465239A
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聡 西野
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晃一 阿部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向積層ポリエステルフィルムに関するも
のである。
[従来の技術] 二軸配向ポリエステルフィルムとしては、ポリエステル
にコロイド状シリカに起因する実質的に球形のシリカ粒
子を含有せしめたフィルムが知られている(たとえば特
開昭51−171623号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかし、フィルムの加工工程、特に磁気媒体用途におけ
る磁性層塗布・カレンター及び巻取、カセット組み込み
工程などの工程速度の増大に伴い、接触するロールやガ
イドでフィルム表面に傷かつくという欠点かあった。ま
た、従来のものでは、高速磁界転写などによるダビング
の増速化にともない、ダビング時の画質低下のために、
画質すなわちS、、/N(シグナル/ノイズ比)も不十
分きいう欠点があった。本発明はかかる課題を解決し、
特に高速工程でテープに傷がつきに<<(以下耐スクラ
ッチ性に優れるという)、シかも磁気媒体用途とした時
にダビング時の画質低下の少ない(以下耐ダビング性に
優れるという)二軸配向ボッエステルフィルムを提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、両表面に最表層積層部を、その間に基層部を
有する少なくとも3層からなる積層構造をもつ二軸配向
積層ポリエステルフィルムにおいて、その少なくとも片
面の最表層積層部にモース硬度2〜5の無機粒子Aを含
有し、その含有量0月が0.01〜2.0重量%の範囲
であり、該粒子Aの平均粒径dAが0 、 1〜2 、
 0 μm、かつ、該最表層積層部の積層厚さtlが下
式[1]を満足していることを特徴とする二軸配向積層
ポリエステルフィルムに関するものである。
0.20dA≦t1≦5.OdA  ・・・・・・■ま
ず、本発明のポリエステルフィルムは少なくとも3層以
上の積層構造である必要がある。3層以上であれば、4
層でも5層でもかまわないが3層構造の場合に本発明の
効果かより一層良好となり好ましい。しかし、単層や2
層構造のフィルムでは耐スクラッチ性やダビング性を満
足させることはできない。
次に、本発明のポリエステルフィルムは、これを構成す
る上記各層の少なくとも一層が二軸に配向している必要
がある。3層以上の積層構造の内、全部の層が二軸に配
向していると特に好ましい。
全ての層が無配向や一軸配向では本発明の特性を満足す
ることはできない。
本発明を構成するポリエステルは特に限定されないが、
エチレンテレフタレート、エチレンα。
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4′〜
ジカルボキシレート、エチレン2.6−ナフタレート単
位から選ばれた少なくとも一種の構造単位を主要構成成
分とする場合に特に好ましい。中でもエチレンテレフタ
レートを主要構成成分とするポリエステルの場合か特に
好ましい。なお、本発明を阻害しない範囲内で、2種以
上のポリエステルを混合しても良いし、共重合ポリマを
用いても良い。
本発明のポリエステルフィルムの少なくとも片面の最表
層積層部には、モース硬度2〜5の無機粒子Aが含有さ
れている必要かある。モース硬度が上記範囲外である場
合には耐スクラッチ性か不良となるので好ましくない。
モース硬度2〜5の無機粒子としては、例えは炭酸カル
シウム、カオノン、燐酸カルシウム、タルク、などか挙
げられるが特に炭酸カルシウムか好ましい。更に炭酸カ
ルシウムの中でも合成炭酸カルシウムが好ましく、球状
炭酸カルシウムは特に好ましい。
本発明のポリエステルフィルムの最表層積層部に含有さ
れるモース硬度2〜5の無機粒子Aの結晶化促進係数は
、−15〜15°C1好ましくは5℃〜10℃の場合に
、耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に望まし
い。
さらに該無機粒子Aに表面処理を行なうことは好ましく
、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸、またはポリメタクリル酸エステルおよびこれ
らの共重合物などが特に耐スクラッチ性を良好とするの
で好ましい。
該無機粒子Aの形状は特に限定されないが、球形に近い
と好ましく、粒子の長径と短径の比が1゜2以下である
とダビング性がより一層良好とな6ので好ましい。
本発明の二軸配向積層ポリエステルフィルムは、その少
なくとも片面の最表層積層部の該モース硬度2〜5の無
機粒子Aの核層における含有量Φ8、が0.01〜2.
0重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%の範囲で
ある必要がある。最表層積層部のモース硬度2〜5の無
機粒子Aの含有量Φ4.が0.01重量%未満では耐ス
クラッチ性が不良となるので好ましくなく、また、2.
0重量%を超えてもダビング性か不良となるので好まし
い。
本発明の二軸配向積層ポリエステルフィルムは、基層部
(最表層積層部以外の積層部のうちの少なくとも一層)
にもモース硬度2〜5の無機粒子へを含有していてもよ
く、このとき核層における含有量ΦA3が、最表層積層
部の含有量ΦA1より少ないと樹脂ガイドピンとのダビ
ング性をより一層良好とできるので好ましく、さらにΦ
A3とΦA1の関係が下式■、特に好ましくは下式■を
満足すればダピンク゛性か更に良好となる。
ΦA3≦0.5XΦA、        ・・・・・団
・■ΦA3≦0.2×ΦA 1        ”、”
’ ”’■更に、もう一方の最表層積層部にも該無機粒
子Aを含有していることが好ましく、このとき核層にお
ける含有量をΦA2とした時にΦA1とΦ4□の関係が
下式[2]を満足していることがダビング性の点で非常
に好ましい。
0.8≦Φ 、/Φ8゜≦1.2    ・・・・・・
■本発明のポリエステルフィルムに含有されるモス硬度
2〜5の無機粒子Aの平均粒径dAは0゜1〜2.0μ
m、好ましくは0.4〜1.2umの範囲であることが
必要である。平均径が上記範囲より小さいと、耐スクラ
ッチ性か不良となり好ましくなく、大きいとタ′ピング
性が不良となるので好ましくない。
更に、該最表層積層部の少なくとも片面の積層厚さt、
は下式■、好ましくは下式■を満足している必要がある
0.20dA≦t1≦5.OdA  ・・・・・・■0
.50dA≦t1≦3.OdA  ・・・・・・■積層
厚さが上記範囲より小さい場合には耐スクラッチ性が不
良となり、大きい場合にはダビング性か不良となるので
好ましくない。
またもう一方の最表層積層部の積層厚さt2は下式[6
]を満足していると、ダビング性かより一層良好となる
ので特に好ましい。
0.5≦t] /12≦2.0    ・・・・・・■
本発明のポリエステルフィルムの最表層積層部に含有さ
れるモース硬度2〜5の無機粒子Aの粒径の相対標準偏
差が1.8以下、好ましくは1゜3以下の場合にダビン
グ性が良好となるので望ましい。
本発明の二軸配向積層ポリエステルフィルムの最表層積
層部には、モース硬度2〜5の無機粒子A以外にも粒子
が同時に含有されていても良いが、モース硬度6以上で
、平均−次粒径が5〜300nm、平均凝集度が3〜3
00である粒子Bを同時に含有すると耐スクラッチ性が
より一層良好となるので特に好ましい。粒子Bの核層に
おける含有量は0.03〜1.0重量%、好ましくは0
゜05〜0. 5重量%の範囲であると耐スクラッチ性
かより一層良好となるので好ましい。
粒子Bとしては結晶形態かδ、βまたはγ型であるアル
ミナや窒化チタン、ジルコニア、数珠状シリカなどを用
いると好ましく、メディア分散法やフィルターの種類、
及び延伸温度、延伸倍率を最適化することにより上記粒
子の凝集形態を得ることか好ましい。
また本発明のフィルム中に本発明の目的を阻害しない範
囲内で、他種ポリマをブレンドしてもよいし、また酸化
防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有機添加
剤が通常添加される程度添加されていてもよい。
本発明の積層ポリエステルフィルムの最表層積層部のポ
リマIVは0. 4〜0,9の範囲であると耐スクラッ
チ性をより一層良好とするので特に好ましい。さらに基
層部とのポリマIVの差が0゜1以内であるとより一層
耐スクラッチ性が良好となるので非常に好ましい。
本発明フィルムの15nm以上の突起個数が3000〜
150000個/mm2の範囲内であると耐スクラッチ
性とダビング性を共に良好とするのに一層良好である。
また本発明フィルムの表面平均突起高さが80〜400
nmの範囲であると耐スクラッチ性をより一層良好とす
るのに好ましい。また表面突起高さ標準偏差が90〜4
50nmの範囲であるとダビング性をより一層良好とす
るのに好ましい。
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、ポリエステルにモース硬度2〜5の無機粒子を含
有せしめる方法としては、例えばジオル成分であるエチ
レングリコールにスラリーの形で分散せしめ、このエチ
レングリコールを所定のジカルボン酸成分と重合せしめ
る方法が好ましい。
モース硬度2〜5の無機粒子を添加する際には、例えば
、粒子を合成時に得られる水ゾルやアルコールゾルを一
旦乾燥させる事無く添加すると粒子の分散性が非常によ
く、耐スクラッチ性、ダビング性を共に良好とすること
ができる。
またモース硬度2〜5の無機粒子の水スラリーを直接所
定のポリエステルペレットと混合し、ベント方式の2軸
混練押出機に供給しポリエステルに練り込む方法も本発
明の効果をより一層良好とするのに非常に有効である。
粒子の含有量を調節する方法としては、上記方法で高濃
度の粒子マスターを作っておき、それを製膜時に粒子を
実質的に含有しないポリエステルで希釈して粒子の含有
量を調節する方法か有効である。
次にこのポリエステルのペレットを用いて3層以上の積
層構造を持ったポリエステルフィルムとする。
上記の方法にて得られたポリエステルのペレットを所定
の割合で混合し、乾燥したのち、公知の溶融積層用押出
機に供給し、スリット状のダイからシート状に押出し・
、キャスティングロール上で冷却固化せしめて未延伸フ
ィルムを作る。すなわち、2または3台以上の押出し機
、3層以上のマニホールドまたは合流ブロックを用いて
積層し、口金から3層以上のシートを押し出し、キャス
ティングロールで冷却して未延伸フィルムを作る。
この場合、ポリマ流路にスタティックミキサーギヤポン
プを設置する方法は有効である。また、最表層積層部側
のポリマーを押出す押出機の溶融温度を基層部側より5
〜30℃高くすることが、有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長平方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
平方向の延伸を3段階以上に分けて、総縦延伸倍率を3
.5〜6.5倍で行なう方法は特に好ましい。長手方向
延伸温度はポリエステルの種類によって異なり一概には
言えないが、通常、その1段目を50〜130°Cとし
、2段目以降はそれより高くすることが有効である。長
手方向延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が
好適である。幅方向の延伸方法としてはステンタを用い
る方法が一般的である。
延伸倍率は、3.0〜5.0倍の範囲が適当である。幅
方向の延伸速度は、1000〜20000%/分、温度
は80〜160℃の範囲か好適である。次にこの延伸フ
ィルムを熱処理する。この場合の熱処理温度は170〜
220°C1特に180〜200℃、時間は0.2〜2
0秒の範囲か好適である。
[作用] 本発明は、特定の積層構造を持ったポリエステルフィル
ムにおいて、その特定の積層部に含有される粒子の種類
、大きさ、及び含有量を特定の範囲とし、かつ粒子径と
積層厚さの関係を特定範囲としたので、フィルムの表面
形態が特異な状態となり、本発明の効果が得られたもの
と推定される。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法]本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)無機粒子Aの平均粒径、相対標準偏差モース硬度
2〜5の無機粒子Aを含有したフィルムを厚さ方向に1
00OA〜8000人程度の超薄切片とし、透過型電子
顕微鏡(例えは日本電子型JEM−1200EXなど)
を用いて、2000〜20万倍程度の倍率で粒子を観察
する。100視野について各粒子の円相当径を測定し、
その平均粒径、相対標準偏差を求めた。また粒子の短径
、長径も同様な方法にて測定した。
(2)粒子Bの平均−次粒径、平均凝集度上記と同様に
粒子Bを含有したフィルムを厚さ方向に1000人〜8
000人程度の超薄切片とし、透過型電子顕微鏡(例え
は日本電子型JEM−1200EXなど)を用いて粒子
Bを観察する。
10万倍程度の倍率で粒子Bを観察するとこれ以上粒子
を分割できない最小の粒子径(−次粒子径)を観察する
ことができる。この観察を100視野について行ない、
平均した値を平均−次粒径とした。また同様にして観察
された一つの凝集粒子が、いくつの−成粒子からできて
いるがを数え、1゜O視野について平均した値を平均凝
集度とした。
(3)粒子の含有量 ポリエステルを溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択し
、粒子をポリエステルから遠心分離し、粒子の全体重量
に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。ま
た、必要に応じて熱分解ガスクロマトグラフィーや赤外
分光法や、蛍光X線分析法、ラマン散乱、SEM−XM
Aなどを利用して定量することもできる。積層部および
基層部の粒子の含有は、各積層部を削りとることにより
区別できる。また、必要に応じてTEMを用いて各断面
に観察される粒子の個数から計算することもできる。
(4)表面突起の平均高さ、突起個数 2検出器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−32001
エリオニクス(株)製コと断面測定装置[PMS−1、
エリオニクス(株)製]においてフィルム表面の平坦面
の高さを0として走査した時の突起の高さ測定値を画像
処理装置[IBAS2000、カールツアイス(株)製
]に送り、画像処理装置上にフィルム表面突起画像を再
構築する。次に、この表面突起画像で突起部分を2値化
して得られた個々の突起部分の中で最も高い値をその突
起の高さとし、これを個々の突起について求める。この
測定を場所をかえて500回繰返し、突起個数を求め、
測定された全突起についてその高さの平均値を平均高さ
とした。また個々の突起の高さデータをもとに、高さ分
布の標準偏差を求めた。また走査型電子顕微鏡の倍率は
、1000〜5oooo倍の間の値を選択する。
(5)結晶化促進係数 パーキンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)■型
を用いて測定したポリマの冷結晶化温度Tccとガラス
転移点Tgの差(Tcc−Tg)をΔTcgと定義し、
1重量%の粒子を含有するポリエステルのΔTcg(I
)、およびこれと同粘度の粒子を含有しないポリエステ
ルのΔTcg(n)を測定し、ΔTcg(II)とΔT
cg (1)の差[ΔTcg(II)−ΔTcg(I)
]をもって、その粒子の結晶化促進係数とした。
なお、DSCの測定条件は次の通りである。すなわち、
試料10mgをDSC装置にセットし、300℃の温度
で5分間溶融した後、液体窒素中に急冷する。この急冷
試料を10°C/分で昇温し、カラス転移点Tgを検知
する。さらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱
ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
(6)ポリマIV O−クロロフェノールを溶媒として25℃にて測定した
(7)ダビング性 このフィルムに磁性塗料をグラビヤロールを用いて塗布
する。磁性塗料は次のようにして調製した。
”7  Fe2O3100部 平均粒子サイズ 長さ 二03μm 針状比:]、0/1 抗磁力     5000e ポリウレタン樹脂        15部・塩化ビニル
・酢酸ビニル共重合体  5部ニトロセルロース樹脂 
      5部・酸化アルミ粉末         
 3部平均粒径       :0.3μm ・カーボンブラック         1部・レシチン
             2部・メチルエチルケトン
      100部・メチルイソブチルケトン   
 100部・トルエン           100部
・ステアリン酸           2部上記組成物
をボールミルで48時間混合分散した後、硬化剤6部を
添加して得られた混練物をフィルターでろ過して磁性塗
布液を準備し、上記フィルム上に塗布、磁場配向させ、
110’Cで乾燥し、さらに小型テストカレンダー装置
(スチールロール/ナイロンロール、5段)で、温度7
0℃、線圧200 kg/cmでカレンダー処理した後
、70℃、48時間でキユアリングし酸化物塗布型磁気
記録媒体を得た。
家庭用VTRを用いてテレビ試験波形発生器により10
0%クロマ信号を記録し、その再生信号からカラービデ
オノイズ測定器でクロマS、/Nを測定しAとした。ま
た上記と同じ信号を記録したテープのパンケーキを磁界
転写方式のビデオソフト高速プリントシステムを用いて
同じ種類のテープ(未記録)のパンケーキへダビングし
た後のテープのクロマS/Nを上記と同様にして測定し
Bとした。このダビングによるクロマS/Nの低下(A
−B)が4. 0(18未満の場合は耐ダビング性良好
、4. 0ctB以上の場合は耐ダビング性良好(8)
耐スクラッチ性 20℃相対湿度60%の雰囲気下で、外径5mmφの固
定軸(表面粗度0.2S)に1部2インチ幅のテープを
角度θ=πradで接触させ、入テンション25gで速
度500m/min  (= 833 c+n/s)で
1000mを50回走行させた後のテープ非磁性面をア
ルミ蒸着して、スクラッチ傷の本数、幅の大きさ及び白
粉の発生状態を微分干渉顕微鏡で観察した。全くスクラ
ッチ傷か見られずかつ白粉の発生のないものを耐スクラ
ッチ性:優、スクラッチ傷が3本/crn未満でかつ白
粉の発生がほとんどないものを耐スクラッチ性:良好、
それ以外を耐スクラッチ性:不良と判定した。
[実施例] 次に実施例に基づき、本発明の実施態様を説明する。
実施例1(第1表) 粒子のモース硬度が3、平均粒径dAが0.78μmの
合成炭酸カルシウム粒子A(表面をポリアクリル酸で表
面処理)をエチレングリコール中にて、50μm径のガ
ラスピーズをメディアとして分散させ、ガラスピーズを
除去したのちテレフタル酸と重合し、ポリエチレンテレ
フタレートのペレットとした。ポリエステルに対する粒
子Aの含有量は、1.0重量%であった。
次に、モース硬度か7.5、結晶形態かγ型であるアル
ミナを上記メディア分散法を用いてエチレングリコール
中に均一に分散させ、上記と同様にして粒子Bのマスタ
ーペレットを得た。
上記粒子Aのマスターペレットを20重量部、粒子Bの
マスターペレットを30重量部、さらに粒子を含有しな
いポリエチレンテレフタレートのペレットを50重量部
混ぜ合わせ、ベント式二軸混練押出機1に供給し、28
0℃で溶融した(ポリマI)。更に、もう−台の押出機
2を用意し、粒子Aのマスターペレット2重量部と粒子
を含有しないペレット98重量部を混ぜ合わせた後、1
80℃で3時間減圧乾燥(3Torr)L、押出機に供
給して290℃で溶融した(ポリマ■)。
この2つのポリマを、それぞれ高精度濾過した後、矩形
積層部を備えた3層合流ブロックにて、基層部にポリマ
■を、両面表層積層部にポリマ■がくるように積層し、
フィッシュテール型の口金よりシート状にして押し出し
た後、静電印加キャスト法を用いて表面温度30°Cの
キャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、厚さ約
160μmの未延伸フィルムを作った。この時のドラフ
ト比は6.5であった。
この未延伸フィルムを長手方向に3段階に分け、123
℃で1.2倍、126℃で1.45倍、114℃で2.
3倍それぞれ延伸した。この−軸フイルムをステツクを
用いて幅方向に2段階に分け、111°Cで3.7倍、
113°Cで1.2倍延伸し、定長下で200℃にて5
秒間熱処理し、厚さ13μmのフ・イルムを得た。
最表層積層部トン、は、t+ =1.2cLであった。
また表層部側面の粒子Aの濃度と積層厚さは同じであっ
た。
粒子Bの平均−成粒径は12nm、平均凝集度は16で
あった。
更に、最表層積層部のポリマTVは0.61.5、基層
部のポリマ■■は0.625であり、その差は0.01
0であった。
またこのフィルムの平均表面粗さは、0.0215μm
であった。
このフィルムの耐スクラッチ性を測定すると、優であっ
た。また、ダビング性も0.7dBと良好であった。
このように、最表層積層部に含有される粒子の種類、粒
子径、含有量、及び積層厚さが本発明の範囲内である場
合には、耐スクラッチ性、ダビング性ともに良好なフィ
ルムとすることができる。
実施例2〜6、比較例1〜9(第1表)実施例1と同様
にして、最表層積層部に含有される粒子の種類、粒子径
、含有量、及び積層厚さを種々変えて二軸配向積層ポリ
エステルフィルムとした。
最表層積層部に含有される粒子の種類、粒子径、含有量
、及び積層厚さの関係か本発明の範囲内でない場合には
、耐スクラッチ性、ダビング性ともに良好なフィルムと
することができなかった。
[効果] 本発明フィルムは、特定の積層構造を持ち、その特定の
積層部に含有される粒子の種類、大きさ、及び含有量を
特定の範囲とし、かつ粒子径と積層厚さの関係を特定範
囲としたので、フィルムの表面形態か特異な状態となり
、次の如き優れた効果を奏するものである。
■フィルムの加工工程で加工速度か増大しても、フィル
ム表面に傷がつきにくく、品位の高い製品とすることか
できる。
■走行性や平面性、表面の空気の抜は性が非常に良いの
で、磁気記録媒体とした時のダビング性に優れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)両表面に最表層積層部を、その間に基層部を有す
    る少なくとも3層からなる積層構造をもつ二軸配向積層
    ポリエステルフィルムにおいて、その少なくとも片面の
    最表層積層部にモース硬度2〜5の無機粒子Aを含有し
    、その含有量Φ_A_1が0.01〜2.0重量%の範
    囲であり、該粒子Aの平均粒径d_Aが0.1〜2.0
    μm、かつ、該最表層積層部の積層厚さt_1が下式[
    1]を満足していることを特徴とする二軸配向積層ポリ
    エステルフィルム。 0.20d_A≦t_1≦5.0d_A・・・・・・[
    1](2)基層部も無機粒子Aを含有しており、基層部
    の該粒子Aの含有量Φ_A_3が最表層積層部の粒子A
    の含有量Φ_A_1より少ないことを特徴とする請求項
    第1項に記載の二軸配向積層ポリエステルフィルム。 (3)両方の最表層積層部が無機粒子Aを含有しており
    、片方の最表層積層部の粒子Aの含有量Φ_A_1と、
    もう一方の最表層積層部の粒子Aの含有量Φ_A_2の
    関係が下式[2]を満足していることを特徴とする請求
    項第1項または第2項に記載の二軸配向積層ポリエステ
    ルフィルム。 0.8≦Φ_A_1/Φ_A_2≦1.2・・・・・・
    [2] (4)一方の最表層積層部の積層厚さt_1と、他方の
    最表層積層部の積層厚さt_2が下式[6]を満足して
    いることを特徴とする請求項第1項〜第3項のいずれか
    に記載の二軸配向積層ポリエステルフィルム。 0.5≦t_1/t_2≦2.0・・・・・・[6] (5)少なくとも片面の最表層積層部にモース硬度2〜
    5の無機粒子Aと同時にモース硬度6以上の粒子Bを含
    有し、該粒子Bの平均一次粒径d_Bが5〜300nm
    、粒子Bの平均凝集度が3〜300、かつ粒子Bの含有
    量が0.03〜1.0重量%であることを特徴とする請
    求項第1項〜第4項のいずれかに記載の二軸配向積層ポ
    リエステルフィルム。(6)最表層積層部のポリマIV
    が0.4〜0.9の範囲であり、かつ基層部のポリマI
    Vとの差が0.1以内であることを特徴とする請求項第
    1項〜第5項のいずれかに記載の二軸配向積層ポリエス
    テルフィルム。
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