JPH0463217A - 金属精錬炉の耐火壁形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、金属精錬炉の耐火壁を形成するための方法に
関する。

従来の技術 典型的な先行技術は、第４図に示されており、このよう
な構成は、たとえば特開平１−１９１７２３に開示され
ている。この先行技術では、炉体１の内部に耐火壁３が
ライニングされており、スラグに接触する位置付近で耐
火壁３ａと鉄皮２との間に冷却層４を設け、この冷却層
４には冷却水を管ＦＩ＠５から圧送し、管路６から排出
し、こうしてスラグに接触する位置付近にある耐火壁３
ａの温度を下げて、その耐火壁３ａの寿命を長くする。

発明が解決すべき課題 このような先行技術では、冷却層４を設けることによっ
て耐火壁３ａの損耗を抑制することはできるけれども、
この耐火壁３ａの損耗を完全に阻止することはできず、
耐火壁３ａの交換をする必要がある。このような耐火壁
３ａが損耗したときには、そのライニング作業のために
、金属精錬炉の操業を長時間、休止しなければならず、
またこのようなライニング作業は重労働である。

本発明の目的は、保守を容易にし、その保守のための金
属精錬炉の休止期間を短くすることができるようにた金
属精錬炉の耐火壁形成方法を提供することである。

課題を解決するための手段 第１発明は、炉体内のスラグの位置付近に、冷却媒体に
よって冷却される金属製冷却壁を配置し、操業時のスラ
グによって冷却壁の内側の表面に耐火物層を形成するこ
とを特徴とする金属精錬炉の耐火壁形成方法である。

第２発明は、炉体内のスラグ位置付近に、冷却媒体によ
って冷却される金属製冷却壁を配置し、該冷却壁内側に
予め耐火壁を設け、その表面に耐火物層を形成すること
を特徴とする金属精錬炉の耐火壁形成方法である。

作　　用 本発明に従えば、炉体内のスラグの位置付近に、金属製
冷却壁を配置し、この冷却壁は、冷却媒体、たとえば水
などの液体またはガスによって冷却され、金属精錬炉の
操業時に、スラグが、この冷却壁の表面に接触すること
によって、その冷却壁の表面に耐火物層が強制的に生成
される。したがってその耐火物層の寿命を飛躍的に延ば
すことができ、スラグの位置付近に耐火壁をライニング
する作業が不要となり、またその耐火壁のライニング作
業を行うために、金属精錬炉の操業を休止すべき期間の
短縮を図ることができる。

冷却壁は金属製であり、その表面に直接に耐火物層が操
業時に強制的に生成されてもよく、あるいはまた他の実
施例として冷却壁の表面に、予め冷却効果と冷却壁の保
護を兼ねた耐火壁を形成しておき、その予め形成されて
いる耐火壁の上に、操業時に、強制的に耐火物層がさら
に生成されるようにしてもよい。

実施例 第１図は、本発明の一実施例の断面図である。

金属精錬炉８は、その炉体９の上部から、各種原料を投
入し、ランス１０などを用いて酸素を吹込んで、金属溶
湯１１を得る。炉体９の下部には溶湯１１が貯留され、
その上にスラグ１２が形成され、スラグ１２の上方の空
間１３は、２次燃焼された高温ガスが存在する。炉体９
は基本的には、鉄皮１４の内面に耐火壁１５がライニン
グされて構成される。炉体９内のスラグ１２の位置付近
には、金属製、たとえば鋼、銅などの材料から成る冷却
壁１６が配置される。

第２図は、冷却壁１６の斜視図である。この冷却壁１６
は、ジグザグに屈曲した流路１７を有し、流路１７の一
端部はヘッダ１８に接続され、管路１９を経て冷却媒体
としてのたとえば常温の水が供給源２０から圧送される
。冷却壁１６に形成された流路１７の他端部はヘッダ２
１に接続され、管路２２を経て排出される。こうして冷
却壁１６が冷却される。

冷却壁表面は自動的に生成される耐火物層の付着効果を
上げるため、突起物を取付けてもよい。

本件金属精錬炉８の操業時に、スラグ１２は冷却壁１６
の炉体９の内方に臨む表面１６ａに、耐火物層２３が強
制的に生成される。この耐火物層の組成は、たとえば（
Ｓ　ｉ　Ｏ２，Ａｌ２Ｏ３，Ｃａ　ｏ　。

Ｍｇｏ、ＭｎＯ，Ｆｅａｒｓ）から成る。冷却壁１６は
、鉄皮１４の働きを兼ねてもよいし、別に構成された鉄
皮内側に配置してもよい。

このような実施例では、耐火物層２３が操業時に損耗す
る量と、耐火壁１６の表面１６ａに生成される量とが平
衡し、こうして耐火物層２３がほぼ一定の厚みで形成さ
れることになる。これによって耐火物層２３の寿命を飛
躍的に延ばすことが可能となり、このスラグ１２の位置
付近での耐火壁のライニング作業が不要となり、したが
って金属精錬炉のライニング作業のための休止期間を減
少することができるようになるとともにライニングコス
トを下げることができる。

第３図は、第２発明の実施例の一部の断面図である。こ
の実施例は前述の実施例に類似し、対応する部分には同
一の参照符を付す、注目すべきはこの実施例では、冷却
壁１６の炉体９内方側の表面に、耐火物層２４が予め形
成されており、このような耐火物層２４が予め形成され
ている冷却壁１６を、炉体９に取付けて、金属精錬炉８
の操業を行う。これによって耐火物層２４の表面にさら
に耐火物層２５がスラグ１２によって強制的に生成され
る。

冷却媒体としては、液体のほかにＮ２などの不活性ガス
などのガスであってもよい。

発明の効果 以上のように本発明によれば、炉体内のスラグの位置付
近に、冷却媒体によって冷却される金属製冷却壁を配置
し、金属精錬炉の操業時のスラグによって、冷却壁の表
面に耐火物層を強制的に生成して形成するようにしたの
で、その耐火物層の寿命を飛躍的に延ばすことができ、
スラグの位置付近における耐火壁のライニング作業が不
要となり、したがって金属精錬炉の耐火壁ライニングの
ための休止期間の短縮を図ることができ、さらにライニ
ングコストの低減を図ることができる。

さらにスラグ付近に配置した冷却壁が鉄皮の働きを兼ね
た場合は、ライニング作業が容易になり、鉄皮内側に冷
却層を設ける組立作業を省くことができ、金属精錬炉の
製造が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は第１図に
示される実施例の冷却壁１６の斜視図、第３図は本発明
の他の実施例の断面図、第４図は先行技術の一部の断面
図である。 ８・・・金属精錬炉、９−・・炉体、１０・・・ランス
、１１・・・溶湯、１２　スラグ、１４・・・鉄皮、１
５・耐火壁、１６・・冷却壁、２Ｂ、２４．２５・・・
耐火物層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉体内のスラグの位置付近に、冷却媒体によつて
   冷却される金属製冷却壁を配置し、 操業時のスラグによつて冷却壁の内側の表面に耐火物層
   を形成することを特徴とする金属精錬炉の耐火壁形成方
   法。
2. （２）炉体内のスラグ位置付近に、冷却媒体によつて冷
   却される金属製冷却壁を配置し、該冷却壁内側に予め耐
   火壁を設け、その表面に耐火物層を形成することを特徴
   とする金属精錬炉の耐火壁形成方法。