JPH0455048A - 竪型型締装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金型の厚みが変った場合にシリンダプラテンを
上下に移動させてこの金型の厚み変更に対応させる型厚
調整装置を備えた射出成形装置やダイカストマシン、圧
縮成形機、スタンピンクプレス等の竪型型締装置に関す
るものである。

〔従来の技術〕

この種の型厚調整装置を備えた竪型型締装置としての例
えば射出成形機は、従来法のように構成されている。す
なわち、機台ベース上に固定された固定盤の４隅には、
コラムが立設されていて、これらコラムの上端部に設け
られたねじ部には、ナツトがそれぞれコラムの軸方向へ
進退調節自在に螺合されており、前記固定盤に対向し中
心部にメインラムが固定されたシリンダプラテンは、前
記４個の各ナツトによって４隅をコラムに固定されてい
る。さらに、シリンダプラテンと固定盤との間には、前
記４個のコラムに４隅の孔を摺動自在に嵌合させた可動
盤が設けられていて、その中心孔には、前記メインラム
の作用部が着脱自在に嵌合されており、固定盤と可動盤
とには、下金型と上金型とがそれぞれ固定されている。

また、シリンダプラテンと可動盤との間は一対のサイド
シリングで連結されている。

このように構成されていることにより、サイドシリンダ
を作動させて可動盤を下降させ、上金型と下金型とを軽
く接するように型合わせしたのち、メインラムと可動盤
とを一体化させてメインラムを作動させ、可動盤を下方
へわずかに移動させると、上下の金型が大きな圧力で型
締されるので、金型内へ溶融樹脂を射出してこれが固化
することにより製品が得られる。このあと、メインラム
による加圧を解放したのち、サイドシリンダを作動させ
ることにより型開され、製品が取り出される。

そして、成形製品の形状が変って厚みの異なる金型と交
換した場合、メインラムによる型締ができなくなる。こ
の場合には、シリンダプラテンをコラムの軸線方向へ移
動させてこれに対応しなければならないので、このため
に従来、型厚調整装置が設けられている。

従来におけるこの種の型厚調整装置においては、前記４
個のナツトが、シリンダプラテンの４隅に設けた軸受部
によって回転自在かつコラムの軸線方向への移動を規制
されて支持されており、シリンダプラテンに固定された
油圧モータのスプロケットホイルと、前記各ナツトと一
体のスプロケットホイルとの間にはチェーンが張架され
ている。

このように構成されていることにより、油圧モータを始
動してそのスプロケットホイルを回転させると、４個の
ナツトが同時に回転し、シリンダプラテンがコラムの軸
線方向に移動して型厚調整が行われる。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、このような従来の竪型型締装置における
型厚調整装置においては、例えばシリンダプラテンなど
装置の自重が直接ナツトとねじ部との螺合部に作用する
ので、ナツトを回転駆動する油圧モータやスプロケット
ホイル、チェーンなどが大形化し、経費が嵩むばかりで
なく、メインラムとサイドシリンダおよび油圧モータに
対し油圧配管しなければならないので、配管が複雑にな
り、さらに経費が嵩むという問題があった。

本発明は以上のような点に鑑みなされたもので、型厚調
整時の負荷を軽減し油圧配管を簡素化することを回部に
した竪形型締装置を提供することを目的としている。

このような目的を達成するために本発明では、コラムの
上端ねじ部にそれぞれ螺合されたナツトを回転自在かつ
軸線方向への移動を規制した献態で支持する軸受部を備
えたシリンダプラテンと、コラムに支持され駆動装置で
昇降駆動される可動盤と、複数個のナツトを同期して回
転駆動する油圧装置とを設けるとともに、シリンダプラ
テンと固定盤とを連結する油圧シリンダを設け、この油
圧シリンダのピストンロッドを軸方向に貫通して設けた
孔によって圧油源とナツト回転用の前記油圧装置とを接
続した。

〔作　用〕

金型の厚みが変った場合には、油圧シリンダの貫通孔を
経て油を油圧装置へ供給すると、複数個のナツトが同期
して回転し、シリンダプラテンが昇降して型厚に対応す
る。この場合、シリンダプラテンが油圧シリンダによっ
て浮上していてその自重がナツトに作用しないので、ナ
ツトの回転負荷が軽減される。また、油圧装置へは油圧
シリンダのピストンロッドを経て油が供給されるので、
別に油圧配管を設ける必要がない。

〔実施例〕

第１図および第２図は本発明に係る竪型型締装置の実施
例を示し、第１図はその右半部を破断して示す正面図、
第２図は同じく平面図である０図において、ベース１に
固定された固定盤２の４隅には、コラム３が立設されて
いて、その上端部にはねじ部３ａが設けられており、各
ねじ部３ａにはナツト４が進退自在に螺合されている。

５は４隅の孔をコラム３の上端部部に係合させたシリン
ダプラテンであって、上記ナンド４はこのシリンダプラ
テン５の軸受孔５ａに回転自在に嵌合されており、ナフ
ト４は軸受孔５ａの開口部にボルト止めされたナンド押
え６によってシリンダプラテン５に対し軸方向への移動
を規制されている。こうすることにより後述する駆動装
置で４個のナット４を同期回転させると、ねじ作用によ
りシリンダプラテン５が上下動調節されるように構成さ
れている。

シリンダプラテン５と固定盤２との間には、可動盤７が
４隅の孔７ａをコラム３に摺動自在に嵌合させて配設さ
れており、この可動盤７の下面には、固定盤２に固定さ
れた下金型８と対向する上金型９が固定されている。第
２図に示すようにシリンダプラテン５に基端部を固定さ
れた一対のサイドシリンダ１０は、そのピストンロッド
の作用端を可動盤７に固定されており、このサイドシリ
ダ１０のヘッドエンド側に送油することにより、可動盤
７が図示の位置から下降し、上金型９が下金型８に軽く
接して型合わせされるように構成されている。

さらにシリンダプラテン５に設けたラム孔５ｂには、そ
の厚みよりも薄い符号１１で示すメインラムの鍔部１１
ａが係合されており、このメインラム１１は、可動盤７
の孔７ｂに挿入されている。

そして、可動盤７には、この可動盤７とメインラム１１
とを一体にしたり別体にしたりする図示しない着脱装置
が設けられている。こうすることにより、サイドシリン
ダ１０によって型合わせされた状態で可動盤７とメイン
ラム１１とを一体化したのち、ラム孔５ｂに送油すると
、メインラム１１がわずかに下降して型締が行われるよ
うに構成されている。１２はメインラム１１を型締前の
位置へへ引上げる引上げシリンダである。

そこで型厚調整装置について説明する。前記４個のナツ
ト４は、ナツト押え６から上方へ突出されており、この
突出部にはスプロケット１３が固定されている。一方、
シリンダプラテン５上には、一対の油圧モータ１４が固
定されており、このモータ１４のモータ軸に固定された
スプロケット１５と前記スプロケット１３との間にはチ
ェーン１６が張架されている。こうすることにより、前
述したようにモータ１４を回転させると、４個のナツト
４が同期回転し、ねじ作用によりシリンダプラテン５が
昇降して型厚調整が行われるように構成されている。

そして、本装置においては全体を符号２０で示す一対の
油圧シリンダが固定盤２とシリンダプラテン５とを連結
して設けられている。この油圧シリンダ２０は、固定盤
２に固定された下部シリンダ２１と、これに連結された
上部シリンダ２２と、下部シリンダ２１にピストン２３
を嵌合させ作用端をシリンダプラテン５に固定されたピ
ストンロッド２４とで形成されており、ピストンロッド
２４の上半部には、その軸芯部を貫通する送油通路２４
ａが設けられている。そしてこの送油通路２４ａは、配
管２５により前記２個の油圧モータ１４に接続されてい
る。また、上部シリンダ２２の内孔とピストンロッド２
４との間に形成された通路２６と送油通路２４ａとは、
連通孔２７で連通されている。２８は上部シリンダ２２
に開口されて圧油源に接続された給油口であり、２９は
下部シリンダ２１に開口されて圧油源に接続された給油
口である。こうすることにより、下部シリンダ２１内へ
圧油を入れると、シリンダプラテン５をその自重に抗し
て浮上させることができるとともに、圧油を送油通路２
４ａを経て油圧モータ１４に供給できるように構成され
ている。

以上のように構成された竪型型締装置とこれに設けた型
厚調整装置の動作を説明する０図示のように型開された
状態でサイドシリンダＩＯのヘッドエンド側へ送油する
と、可動盤７が上金型９を伴って下降し、上金型９が下
金型８に軽く接して型合わせが行われる０次いでメイン
ラム１１と可動盤７とを一体化したのち、シリンダプラ
テン５のラム孔５ｂに送油すると、メインラム１１がわ
ずかに下降し、上金型９が大きな力で下金型８に圧接さ
れて型締が行われる。そこで金型８，９のキャビティ内
へ溶融樹脂を射出する。

溶融樹脂が固化したのちは、引上げシリンダ１２が作動
し、メインラム１１がわずかに上昇して型締圧が解かれ
たのち、可動盤７とメインラム１１との結合が解かれ、
サイドシリンダｌＯが作動して型開が行われる。このあ
と、図示しない押出シリンダにより製品が押出されて成
形サイクルが終了する。

製品の形状が変って金型を交換した場合には、油圧シリ
ンダ２０の下部シリンダ２１に送油して圧力を蓄えると
ともに、給油口２８へ給油すると、この油は通路２６．
連通孔２７．送油通路２４ａ。

配管２５を経て油圧モータ１４に供給されるので、油圧
モータ１４が回転してこれとチェーン１６で連結された
４個のナツト４が同期して回転する。

この結果、シリンダプラテン５が可動盤７を伴って上下
動し、型厚調整が行われる。

この型厚調整に際し、本装置においては、下部シリンダ
２１に圧油が充満していてピストンロッド２４が上昇し
ており、シリンダプラテン５がその自重に抗して浮上し
ているので、油圧モータ１４によるナツトの回転負荷が
軽減され、油圧モータ１４等を小形化することができる
。また、油圧モータ１４には油圧シリンダ２０を経て油
が供給されているので、別に配管する必要がない。

なお、本実施例では本発明を射出成形機に実施した例を
示したが、ダイカストマシンや圧縮成形機、スタンピン
グプレス等の竪形型締装置にも同様に実施することがで
き、同様の作用効果が得られる。また、本実施例では油
圧モータを２個設けた例を示したが１個または３個以上
設けてもよいし、さらに、油圧モータとコラム３との駆
動連結部材はチェーンに限定するものではなく、歯車な
どでもよい。

〔発明の効果〕 以上の説明により明らかなように本発明によれ竪形型締
装置において、コラムの上端ねじ部にそれぞれ螺合され
たナツトを回転自在かつ軸線方向への移動を規制した状
態で支持する軸受部を備えたシリンダプラテンと、コラ
ムに支持され駆動装置で昇降駆動される可動盤と、複数
個のナツトを同期して回転駆動する油圧装置とを設ける
とともに、シリンダプラテンと固定盤とを連結する油圧
シリンダを設けたことにより、ナツトを回転させて行う
型厚調整に際しては、油圧シリンダに蓄えた圧油によっ
てシリンダプラテンがその自重に抗して浮上し、油圧モ
ータによるナツトの回転負荷が軽減されるので、油圧モ
ータ１４やスプロケット、チェーン等を小形化すること
ができ、設備費や維持費を節減することができる。また
、新たに設けた前記油圧シリンダのピストンロッドを軸
方向に貫通する孔を設け、この孔によツて圧油源とナツ
ト回転用の前記油圧装置とを接続したことにより、負荷
軽減用の油圧シリンダが油圧モータへの送油用に兼用さ
れるので、油圧配管が簡素化され、設備費をさらに節減
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係る竪型型締装置の実施
例を示し、第１図はその右半部を破断して示す正面図、
第２図は同じ（平面図である。 ２・・・・固定盤、３・−・・コラム、４・・・・ナツ
ト、５・・・・シリンダプラテン、５ａ・・・・軸受孔
、６・・・・ナンド押え、７・・・・可動盤、８・・・
・下金型、９・・−・上金型、ｌＯ・・・・サイドシリ
ンダ、１１・・・・メインラム、１３．１５・・・・ス
プロケット、１４・・・・油圧モータ、１６・・・・チ
ェーン、２０・・・・油圧シリンダ、２１・・・・下部
シリンダ、２２・・・・上部シリンダ、２４・・・ピス
トンロッド、２４ａ・・・・送油通路、２５・・・・配
管、２６・・・・通路、２７・・・・連通孔、２８．２
９・・・・給油口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　固定盤に立設された複数個のコラムの上端ねじ部にそ
   れぞれ螺合されたナットと、これらのナットを回転自在
   かつ軸線方向への移動を規制した状態で支持する軸受部
   を備え前記コラムに支持されたシリンダプラテンと、前
   記コラムに支持され駆動装置で昇降駆動される可動盤と
   、前記複数個のナットを同期して回転駆動する油圧装置
   とを備えるとともに、前記シリンダプラテンと固定盤と
   を連結する油圧シリンダを設け、この油圧シリンダのピ
   ストンロッドを軸方向に貫通して設けた孔により圧油源
   と前記油圧装置とを接続したことを特徴とする竪型型締
   装置。