JPH0454571B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、射出成形機におけるノズルタツチ用
駆動装置に関するものである。

従来技術 従来の射出成形機における射出装置のノズルタ
ツチ用駆動装置は、油圧シリンダを使用して射出
装置の移動が行なわれており、近接スイツチを設
けて射出用のノズルの位置を検出していた。そし
て、油圧シリンダを使用するために、油圧ポンプ
弁等を必要とし、構造が複雑となつていた。

また、ノズルタツチ用駆動装置にサーボモータ
を使用するものも特開昭58−179630号公報で公知
である。しかし、この公報に記載されているもの
は、１つのサーボモータの出力をクラツチによつ
て切換えて、型締、射出、ノズルタツチの各駆動
用として使用するもので、そのため、クラツチ、
ノズルタツチ位置及び射出装置の後退位置を検出
するためのセンサを必要とする。

そこで本発明の目的は、油圧を用いることな
く、かつ、構成の簡単なノズルタツチ用駆動装置
を提供することにある。

発明の構成 本発明は、射出成形機の射出装置におけるノズ
ルタツチ用駆動装置において、該駆動装置を位置
検出器を備えた射出装置駆動用のサーボモータで
構成し、該サーボモータの回転を直線運動に変換
し上記射出装置を移動させる伝動装置を備え、上
記位置検出器でノズルタツチの位置を検出しサー
ボモータの回転を停止保持するようにしたノズル
タツチ用駆動装置である。

実施例 以下、本発明の実施例の図面に基づいて、詳細
に説明する。

第１図において、１は射出装置であり、射出用
のシリンダ２を一体に有し、前記シリンダ２の上
部には成形材料を前記シリンダ２内に供給するた
めのホツパー３が連絡して設けられ、前記シリン
ダ２の外部には成形材料を直接加熱するヒータ４
が設けられている。前記シリンダ２の先端には溶
融された成形材料を射出するノズル５が設けら
れ、下部には一体に移動用のナツト６が設けられ
ている。７は射出装置１の一側に設けられた射出
用のサーボモータであり、検出器８が一体に設け
られている。９は機台であり、上部に取付け台１
０が載置され、前記取付け台１０の上部にはレー
ル１１が一体に設けられ、前記レール１１上に射
出装置１が移動自在に取付けられる。１２はナツ
ト６に螺合するおねじであるボールネジであり、
一端のネジ軸１２ａを機台９に装着した支持台１
３により回動自在に軸支され、他端のネジ軸１２
ｂを前記機台９の一側に設けた支持板１４により
軸支され、前記支持板１４には歯車用ケース１５
を介して位置の検出を行う検出器１６を一体に有
するサーボモータ１７が設けられている。前記歯
車用ケース１５内部には、前記サーボモータ１７
のモータ軸１７ａと一体の駆動用の歯車１８が前
記ボールネジ１２のネジ軸１２ｂと一体の伝達用
の歯車１９と噛合しており、前記サーボモータ１
７の作動により前記歯車用ケース１５内の駆動用
の歯車１８を介して伝達用の歯車１９が回転し、
前記ボールネジ１２が回転を行う。２０は固定盤
であり、金型２１が一体に装着され、前記金型２
１にはノズル５の射出口２２が設けられている。

次に、本発明の実施例における作用を説明す
る。

サーボモータ１７が作動すると、前記サーボモ
ータ１７のモータ軸１７ａと一体の駆動用の歯車
１８を介してネジ軸１２ｂと一体の伝達用の歯車
１９が回転し、前記ネジ軸１２ｂと一体のボール
ネジ１２が右ねじと逆方向に回転することによ
り、前記ボールネジ１２と螺合するナツト６が前
記ボールネジ１２に沿つて移動を行い、前記ナツ
ト６と一体の射出装置１がレール１１により案内
されて図面矢印Ａ方向に移動する。ノズル５が金
型２１の射出口２２に当接すると同時にその位置
を検出器１６が検出しサーボモータ１７は停止し
その位置を保持する。

そして、射出装置１に設けた射出用のサーボモ
ータ７が作動してシリンダ２内の溶融された成形
材料がノズル５から金型２１の射出口２２を介し
て金型内に射出される。

第２図及び第３図は、本発明の他の実施例を示
すものであり、射出装置１は前記実施例と同様
で、下部に一体に受台２３が設けられ、前記受台
２３の両側には機台９の両側にガイドレール２
４，２４′が設けられている。２６は受台２３の
下面で一端よりに設けられた支持体であり、突出
する両端にはそれぞれピン２７，２７′により連
結アーム２８，２８′の一端が回動自在に軸支さ
れ、前記連結アーム２８，２８′の他端がそれぞ
れピン２９，２９′によりアームリンク３０，３
０′の一端と回動自在に軸支され、前記アームリ
ンク３０，３０′の他端がピン３１，３１′により
機台９の一端に設けられた支持体３２の両端にそ
れぞれ回動自在に軸支されている。

３３はおねじであるボールネジであり、先端に
は押圧体３４が設けられ、前記押圧体３４の先端
にはピン３５，３５′によりアーム３６，３６′の
一端が回動自在に軸支され、前記アーム３６，３
６′の他端がピン３７，３７′によりアームリンク
３０，３０′の一端よりに回動自在に軸支されて
いる。そして、これらアームリンク２８，２８′，
３０，３０′、アーム３６，３６′、押圧体３４で
トグル機構２５を構成している。３８は機体１と
支持体３２の側部に装着された支持板であり、歯
車用ケース３９が一体に装着され、前記歯車用ケ
ース３９の下方には前記実施例と同様に位置の検
出を行う検出器１６を有するサーボモータ１７が
設けられ、前記歯車用ケース３９内には図示しな
い前記サーボモータ１７のモータ軸と一体に駆動
用歯車が設けられ、ボールネジ３３と螺合する軸
であるナツトを一体に有する伝達用歯車が前記駆
動用歯車と噛み合つて設けられている。

この実施例においては、サーボモータ１７が作
動すると、図示しない前記サーボモータ１７のモ
ータ軸と一体の駆動用歯車を介して、ナツトを有
する伝動用歯車に回転が伝達され、前記ナツトと
螺合するボールスクリユー３３が右ねじ方向に回
転することにより、前記ボールスクリユー３３の
先端に設けたトグル機構の押圧体３４が図面矢印
Ａ方向に移動し、トグル機構が作動する。

すなわち、押圧体３４の先端に装着したアーム
３６，３６′を介してアームリンク３０，３０′が
軸３１，３１′を軸として図面矢印Ｂ方向にそれ
ぞれ回動することにより、前記アームリンク３
０，３０′の一端に装着した連結アーム２８，２
８′が支持体２６を図面矢印Ａ方向に押出して、
射出装置１を載置された受台２３の摺動板２５，
２５′がガイドレール２４，２４′に案内される。
ノズル５が金型２１の射出口２２に当接すると同
時にこの位置を検出器１６が検出しサーボモータ
１７は停止しその位置を保持する。

発明の効果 以上に述べたように、本発明のノズルタツチ駆
動装置は、位置検出器を備えた射出装置駆動専用
のサーボモータによつて駆動するようにしたか
ら、簡単な構成で、かつ、サーボモータの速度や
位置を制御するために備えられた上記位置検出器
でノズルタツチの検出を検出するので、ノズルタ
ツチの位置検出が容易で、従来からサーボモータ
の制御として行われている位置の制御をそのまま
ノズルタツチ位置の制御に転用できる。また、ノ
ズルタツチを検出するためのリミツトスイツチ等
の特別な検出器を必要とせず、ノズルタツチ位置
の制御も従来の速度や位置を制御するめにサーボ
モータに対して設けられるサーボ回路だけです
み、特別な検出器を設けたときに必要とする制御
回路を必要とせず構成が非常に簡単になる。ま
た、ノズルが金型に当接すると、サーボモータの
電流値が変化するから、その変化量からノズルの
金型への押圧力を検出することができる。さらに
その変化量からノズルタツチ位置を検出すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例における装置を備え
た射出成形機の一部切断正面図、第２図は、本発
明の他の実施例における装置を備えた射出成形機
の一部切断正面図、第３図は、同上の装置の要部
平面図である。 １……射出装置、５……ノズル、６……ナツ
ト、７……サーボモータ、８，１６……検出器、
９……機台、１０……取付け台、１１……レー
ル、１２……ボールネジ、２２……射出口、２
４，２４′……ガイドレール、２５……トグル機
構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 射出成形機の射出装置におけるノズルタツチ
   用駆動装置において、該駆動装置を位置検出器を
   備えた射出装置駆動専用のサーボモータで構成
   し、該サーボモータの回転を直線運動に変換し上
   記射出装置を移動させる伝動装置を有し、上記位
   置検出器でノズルタツチの位置を検出しサーボモ
   ータの回転を停止保持するようにしたことを特徴
   とするノズルタツチ用駆動装置。 ２ 上記伝動装置はトグル機構を有している特許
   請求の範囲第１項記載のノズルタツチ用駆動装
   置。